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【痴女】年下ばかり 加筆【S女】

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 ショーウインドウには白いくびれたボディに赤いレースのブラとショーツだ
けを身に着けた、顔と手足のないマネキン。
 ドアから見える左の壁には、まるで南国の蝶のように艶やかで妖しい色合
いの、キャミソール・スリップ・オールインワンを吊るしたハンガースタンドの列。
右のガラスケースにも色とりどりの下着が陳列されている。
 そして奥には何人かの女性客と店員……。

(ダメだ。やっぱりこんなとこ入れないよォ……)

 あと一歩踏み出せば自動ドアが開くという店先で、須藤まことは泣きそうな
顔で立ちすくんでいた。右手に提げた学生カバンが小刻みに震えていた。

 まことは十七歳。地元では中高一貫の進学校として名高い私立成宮学園の
高等部二年生だ。
 胸に校章を縫いつけたカッターシャツに緑のネクタイ、グレーのスラックスに

包まれた身体は、世間が抱く「いい学校(とこ)のお坊っちゃん」のイメージを
裏切らない、細く頼りげないもの。
 脱色もパーマも未経験の直毛をおとなしめにカットし、これまた「真面目な
秀才くん」強調アイテムの銀縁メガネを眉の薄い顔に乗せていた。
 教師の言う事はよく聞き、頼み事は友人でもそうでない者のでも断れないお
人よし。そんな印象を見る人に抱かせる。
 事実まことは半ば押し付けられる形で生徒会の副会長まで務めてしまっている。

(でも入らなきゃ……。だけど、もし学園の誰かに見られたら……)

 まことはもう五分はそうした逡巡の中にいた。震える足を前に出そうとしては
引っ込め、せわしなくあたりを見回すことを繰り返していた。
 幸い人通りは絶えている。
 このランジェリーショップは駅前商店街からやや離れた場所に位置しており、
向かいや並びもスナックや居酒屋など夜にならないと客が寄りつかない店ばか
りだ。
 だがいつまでもグズグズはしていられない。ここは少し遠回りだが学園の通学
コース上にある。色気づいた男子生徒たちが他人や自分にあれこれ理由をつけ
ては足早に通りすぎる場所であるのだ。
 しかも時間は午後四時すぎ。第一次下校ラッシュのまっただ中。
 次の瞬間には左向こうの角から学園の生徒が姿を見せるかもしれない。

(よ、よし。行くなら今のうちだ。行け!)

 まことは何度目かの決心をして足を踏み出そうとした。
 だが、頭の中に自分を遠巻きにしてささやきあっているクラスメイトや執行部の
生徒たちの姿が浮かぶ。生徒会長・本橋有希の釣りあがった大きな目と振り上げ
た右の拳がチラつく。

(ああ、ダメだ。ムリだ……)

 足はまたしても引っ込められた。まことはうなだれて、ため息をつく。

「ん、んンッ!」

 その時。左向こうからワザとらしい咳払いがおこった。まことはビクッと背中を縮め、
恐る恐るそちらを向いた。

(瑞穂……)

 視線の先、角口の所に、まことの六歳年下の妹、瑞穂がいた。
 小柄な身体を肩先までのツインテールに赤いランドセル、白のブラウスとデニムの
スカートで包んだ瑞穂は、腕組み仁王立ちの姿勢でこちらを睨み付けていた。

(ああッ……)

 まことは縮みあがった。妹はあきらかに苛立っていた。ハイソックスとスニーカーを
履いた右足をパシパシと地面に打ち付け、兄のものとは対象的な濃い眉を山なりに
怒らせていた。

『おにィ! なにグズグズしてるのッ。さっさと入りなさよォッ!』

 切れ長の目がそう語っていた。

『ダメ……ムリ……できない……』

 たじろきながら、まことは弱々しく首を振る。

『お願い……恥ずかしすぎるよォ、許してよォッ』 涙目で訴えた。

『ふぅ〜ん。おにィ、逆らうんだァ』

 瑞穂は口を尖らせ、首をゆっくりと上下させた。

『いいよ、それでも。けど帰ったら……』

 口元が大きく動いた。

『お・し・お・き・だ・よ』

 瑞穂はまことを見据えながら右腕をランドセルへと廻し、差してあった定規を引き
抜いた。そして胸の前で左の手の平をパシッと小気味よく叩いた。

(あうッ……!)

 まことはカバンで股間を抑えた。昨夜の激痛が甦った。
 射精してもなお容赦なく振り降ろされるプラスチックの平たい鞭。それが引き出す、
快楽と苦悶が入り混った恥ずかしい痛み。
 思わずその場にうずくまりそうになる。

『いいの? それで』

 瑞穂は小首を傾げた。ニッと開いた口元から小憎らしい八重歯が覗いた。

『イヤだ、イヤだッ、イヤだァッ!』まことは激しく首を振る。

『じゃあ入るんだね? やるんだね?』

『……はい』

 まことはうなずいた。うなずくしかなかった。首を垂らしたままドアへと
向き直った。

(ああ……)

 数秒後。まことは目を堅くつぶり、カバンの取っ手を握りしめると足を前へと踏み
出した。
 ドアは待ちくたびれたかのようにゆっくりと開いた。

まことが妹の奴隷となってしまったのは、一月前の五月終わりのある出来事
からだった。

 その日。中間試験の最終日。突然の大雨に祟られたまことはズブ濡れになっ
て帰宅した。
 熱いシャワーを浴びようと、脱衣所で制服を脱ぎ、洗濯機のフタを開けた。
 暖めたミルクのような匂いが鼻をくすぐった。中には瑞穂の服が脱ぎ積まれ
ていた。妹も雨の中を駆けてきたらしく、それらは洗う前から湿り気を帯びていた。
 キュロット、シャツ、ベスト、ノースリーブのインナー。身体と髪を拭いたであろう
バスタオル。
 そしてそのバスタオルが作る皺の白い谷間に、淡いピンクのショーツが隠れ
るように丸まっていた。

(あ……)

 それを見た時、まことの心臓と股間をなにかが貫いた。次の瞬間それはむず
痒い熱となって全身に広がった。ブリーフの前面が盛り上がった
 まことはそれまで妹を「オンナ」として意識したことはない。
 小学五年生という成長期にあり、細い身体も日に日に女の子らしい丸みを帯
びつつはあったが、胸はまだまだブラジャーを必要としなさそうなものだったし、
お尻だってセクシーと呼ぶには程遠い小ささだった。
 下着だって飽きるほど見慣れている。欲情など起きようはずがなかった。
 だが、その時は若干事情がちがっていた。
 連休明けから約三週間、まことはほとんど禁欲の状態にあった。
 前半は春の生徒総会の準備とその開催、後半は試験勉強にと追われ、それこ
そオナニーをする暇もないほどの忙しさだったのだ。
 そしてその試験もようやくこの日に終わり、まことは解放感の中にいた。
それとともに今まで抑えつけていた十代の少年のたぎるような性欲も外へ出よ
うと機会をうかがっていたのだった。
 幼い妹のものとはいえ、メスの匂いが漂う脱ぎ捨てられたばかりのショーツは
そのはけ口になるには充分だった。

(ダメだ……いけない……やめろ……)

 そう叫ぶ心の声を裏切って右手はショーツへと伸びた。生暖かさの残る布地
の感触に、まことは薄暗い興奮に包まれる。鼓動が耳の中で響く。
 気づいた時には鼻が裏返された股布の中に埋まっていた。

(ああ……)

 嗅ぎ慣れた匂いとアンモニア臭に混じって、初めて知る妹の隠された香りが
そこにあった。
 甘酸っぱい、嗅いでいると全身がうずいてくるような蠱惑の香り。下着の中に
閉じ込めれ、染み込んで、何倍にも濃縮されたそのフェロモンは少年の鼻腔と
興奮中枢を強烈に刺激した。

(ああッ、ダメッ。ガマンできないッ)

 まことはショーツを左手に持ち替え、右手でブリーフをずり下げた。怒張しきっ
てすっかり包皮が翻転したペニスが飛び出し、天を突く。まことはその灼熱の
棒をつかんで激しく擦りあげた。

「あッ、あッ、ああッ……」

 狭い脱衣所の中にくぐもった荒い息とクチュクチュという粘っこい擦過音が
響く。
 溜まりに溜まった劣情はたちまち沸点に達した。あと一往復右手を上下させ
れば頂点を迎えるというその時──

「やだッ、おにィ! あたしのパンツで何してるのよッ」

 脱衣所のドアがいつのまにか開いており、そこに瑞穂が立っていた。顔を真
っ赤にして目を見開いている。改めて湯に入ろうとしたのか、小脇に着替えを
抱えていたが、それが床へと滑り落ちた。

「み、瑞穂ッ!」

 まことは慌てて股間をショーツで覆い、その上をさらに手で隠そうとした。
だが時はすでに遅く、また少年に昇りつめた欲情を押し止どめるなどできよう
はずもなく──

「あああああッ」

「イヤぁぁッッ」

 妹の目の前で兄は激しく噴き上げた。指と布地のすき間をぶち破るように
飛び出したそれは床のあちこちに飛び散り、残った滴は幼い少女の下着を重く
汚した。

「もう信じらんないッ。変態ッ! おにィのド変態ッ。死んじゃえッ」

「許して瑞穂。許してッ」

 まことは土下座して謝った。床には自分のぶちまけた精液があり、それに鼻
をこすりつけることになったが、そんなことを気にする余裕はなかった。ひたす
ら頭を下げ続ける。
 だが、妹のかんしゃくは収まらず、ついにはまことの一番恐れていた事を口
にした。

「ダメッ許さないッ。パパとママに言いつけてやるッ」

「やめて瑞穂ッ。それだけはやめてッ」

 まことは学校でも家でも「真面目ないい子」で通っていた。小さい頃から気が
弱く、自分に自信を持てないまことは、両親や教師からそう誉められることだけ
がアイデンティティとなっていた。
 有名校である成宮を受験したのだってそんな両親の期待に応えるためだった。
 二人を失望させたくない。見捨てられたくない。特に高い学費をまかなうため、
この時間もパートで家を空けている母親には。
 それは死ぬほど恐ろしいことだった。

「お願い。それだけはッ。なんでもする。瑞穂のいうことはなんでもきくからあッ!」
 
 頭を擦りつけた。

「……ふぅーん、なんでも?」

 いきりたっていた瑞穂の声のトーンがダウンした。

「うん、なんでもする。するよォ。だからッ、だからァッ」

 まことは顔を上げ、妹の顔色をうかがった。瑞穂はやや惚けた目でまことを見つめ
下ろしていた。萎えた下半身を露出し、顔に自分の吐液を塗りつけた惨めな兄に何
を見たのか。
 ふとその瞳が光り、妖しく細まった。一端引いた赤みが再び頬を染めた。
 まことの背筋に冷たいものが走った。妹にはじめて色気を感じた。
 瑞穂は言った。 

「じゃあ、さっきしてたこともう一度してみて。瑞穂の前で」

 それ以来。
 兄と妹の立場は完全に逆転した。両親へのつげ口をネタに瑞穂はまことの身体
を弄ぶようになった。
 元々内気な兄に活発な妹と瑞穂の尻にしかれているところはあった。
 だが、須藤家においてまことは「成績優秀の自慢のお兄ちゃん」であり、運動は
得意だが勉強は今一つの瑞穂はいつも叱られ役だった。
 その鬱屈があったのだろう。性への好奇心とないまぜになって、瑞穂の責めは
容赦のないものになった。

 まことは毎日のように目の前での自慰を強要された。互いの部屋でだけでなく、
両親が入っているトイレや風呂場の前でもさせられた。
 時には瑞穂の指や足で射精させられた。初めの内はおっかなびっくりの瑞穂だ
ったがすぐに慣れ、出しても出してもまことを激しく擦り立てるようになった。

「ふふ。高校生のクセに小学生の妹にイカされるなんて恥ずかしいね、おにィ。
もっともっと搾り出してあげる……」

 やめてと泣き叫ぶ兄を嘲笑した。
 最近は道具を使うことを覚え、特にペニスを打ちすえることを好んだ。

 そして昨夜。
 定規でさんざん弄ばれ、打ち付けられて、グッタリ横たわっていたまことに、瑞穂
は言った。

「おにィ、このパンツなんだけど」

 目の前に淡いピンクのショーツがぶら下げられた。

「おにィがオナニーに使ったパンツなんてもうキモくて穿けないよ。お気に入りのだ
ったのに」

「ご、ごめん……」

 立て続けに二度出させられたまことは息も絶え絶えに応える。

「弁償して」

「わかったよ……いくら?」

「お金じゃなくてセイイを見せて欲しいなあ」

 瑞穂はニッと唇を吊り上げた。なにかをたくらんでいる時の妹の笑いだった。

「……どうすればいいの?」 いやな予感にとらわれながらまことは言った。
 瑞穂は言った。

「おにィがお店に行って買ってきて」

「そんなッ。できないよ」

「そんな、じゃないよ。逆らうの? おにィ」

「い、いや。でも……」

「でも、じゃない。そうだ、あそこがいいなあ。おにィの学校の近くにあるあのお店……」

「イ、イヤだッ」

 そう叫んだまことの股間に定規が勢いよく振り下ろされた。
 まことは絶叫した。

あんな痛い思いはもうしたくないと、妹の命令どおり店に入ったまことだっ
たが、すぐにまた立ちすくんだ。

(うわあ……)

 視野一杯に飛び込んできた女性下着の群れは、純情な少年にとって目の
毒過ぎた。心拍数が一気に上がり、まことは赤くなってうつむいてしまう。

「いらっしゃいませ」

 その視界に黒のストッキングとハイヒールを履いた、締まりのいい脚が入っ
てきた。慌てて顔を上げる。

(あう……)

 目の前に豊かな胸と腰周りを白いシックなブラウスと黒のタイトスカートで
堅めた三十少し手前ぐらいの女性が立っていて、まことを見下ろしていた。
知的な顔つきにひっつめ髪、フレームレスのメガネと、どことなく「愛人兼社
長秘書」といった趣がある。
 店主とおぼしきその長身の女性は、営業スマイルこそ浮かべていたが、メガ
ネの奥の瞳は冷ややかだった。
 男性客がまるでないわけではないだろうし、場所がら酔客もお得意さまのは
ずだが、あきらかに場違いな高校生男子の入店には寛容でないようだった。
店前での挙動不審な行動もしっかり見られていたに違いない。

「どのような品をご入用でしょうか?」

 普段なら自分からは言い出さないであろう言葉を口にした。

「あの、その、えっと、あの……」

 まことは視線をさまよわせる。汗が吹き出してくる。
 第一の関門だった。瑞穂からも「お店の人に何を買いに来たか言うように」
と命じられていた。
 喉から声を絞り出す。

「い、妹の……」

「はい……?」

「小学五年生の妹の、その……あの……」

 言いながらまことはうなだれていく。ボリュームが絞られていく。

(ダメだ。言えないよぉ……) 目をつぶってしまう。

 『おにィッ!』 そのまぶたの裏に定規を振り上げた瑞穂の姿が現れる。首の
落下が止まる。

「い、妹の、その、パ、パ、パ、パ……」

 再チャレンジ。だがまたしてもフェードアウトしてしまう。
 脳裏に再び目を釣り上げた妹の顔がカットインしてくる。
 今度は定規が勢いよく振り下ろされた。
 その見えない鞭に叩かれて、まことは頭を跳ね上げた。

「その、パンツをッ! 妹のパンツをぉッッ!」

 裏返った叫びが店内に響いた。

(しまった……!)

 店主がたじろいだ。客たちが一斉にまことの方を振り返った。

(ああッ……)

 まことの全身を羞恥の炎が包んだ。同時に、うつむくこともできないくらい
硬直してしまう。
 さして広くない店内には四人の客がいた。
 ブルドッグを思わせる顔と身体を、派手に染めた髪とワンピースでさらに醜
悪にしている中年夫人。
 平均的な体型を地味目のカーディガンとロングスカート、一本に結わえた黒
髪で堅めた、いかにも「若奥様」風で清楚な感じの二十歳代の女性。
 そして、類が友を呼んでいるのか、どちらも同じような小柄な身体に同じよ
うに小生意気そうな顔を乗せた、ショートカットの女子中学生ふたり連れ。
幸いなことにセーラー服で、成宮のブレザーではない。
 四人ともハンガーを手に、顔だけはこちらを向けたままの姿勢で、まこと同
様固まってしまっていた。
 そんな中

「女児用のショーツですね? こちらです」

 いち早く自分を取り戻した店主が店の左隅を指し示し、まことを促した。

「は、はい……」

 まことは案内する店主の後ろをうつむきながらついて行く。客たちの時間も
動き出す。
 だが。視線は相変わらずまことに絡みついてくる。疑惑と軽蔑のまなざし。
遠慮など微塵も無い中学生たちが、聞こえよがしに言う。

「あれ、成宮の……」

「妹のパンツを買いに、だって」

「ウソくさぁ〜い。絶対ロリコンの変態だよ」

「うん、そうだよね。だってほら、あそこ……」

「キャッ、イヤだぁ」

 見えてはいないが、彼女たちが自分の股間を指差しているのはわかった。
 スラックスの前は恥知らずなほど盛り上がっていた。内側ではペニスが痛い
くらい腫れあがり、熱い脈を打っている。
 元から素養があったのか、瑞穂によって無理やり開発されてしまったのか、
度重なる責めの結果、まことは羞恥と同時に性的な興奮を感じる身体になって
しまっていた。

(ああ、こんなのイヤだよォ。恥ずかしいよォ)

 そう思っても少女たちの視線を感じ、淫らな分身はますますいきり立ってし
まう。
 まことは前屈みになり、腰を引いて歩いた。だがそれがまた少女たちの冷笑を
誘い、股間はさらに膨れ上がる。それを隠すために腰をさらに引き──。恥辱と
興奮の悪循環。

「こちらです」

 そんなブザマな姿を店中に晒しながら、女児用コーナーへと着いた。
 あどけない下着たちを見て、まことの体温がまた上がる。これから本番だと
思うと、心音が外まで聞こえそうなほどに大きくなる。
 
「では」

 店主は事務的に頭を下げ、フロアへ戻っていった。まことは独り残された。
 店の左隅を利用して作られたそこはこじんまりとしていて、あくまでオマケ
でおいてあるといったようだった。
 他とは一段低いハンガーにインナーやショーツが吊られ、壁際の棚にもパッ
ケージされた下着が並んでいた。中央にワゴンがあって、セール品のショーツ
が小山に積まれている。

(あ……)
 
 まことの眼は、そのワゴンの中の布たちに惹きつけられた。
 素材はコットンが主で、色は白かパステル調。デザインも布地の多いおとな
し目のものばかりで、模様も果物や動物といったほのぼのとしたもの。マンガ
やアニメのキャラクタープリントも多く、下着というよりはファンシーグッズ
が置いてあるよう。煽情的な布地や作りの品ばかりのこの店にあって、ここだ
け健全で微笑ましいムードを漂わせていた。
 だが。そんないたいけな下着で牡の濁液を吐き出してしまったことのあるま
ことには、これらの山は店中のどんなランジェリーよりもエロティックなもの
に映った。息が荒くなってしまうのを抑えることができない。

(変態だ……。ボクはあの子たちの言う通りロリコンの変態だ……)

 自己嫌悪に捕らわれる。だがそう思うことでさらに疼くような興奮を感じて
しまう。ゆらりとワゴンへ一歩近づく。

(これで、ボクは……) 今からやらねばならないことを考えて身体が震えだ
す。瑞穂の言葉が耳の中で甦る。

『おにィのお小遣いで高級下着なんて期待しないよ。三枚千円ので許してあげ
る。そのかわり……』

(イヤだッ。イヤだッッ。イヤだぁぁぁッッ)

 まことの中の「良い子」が叫ぶ。とっとと三枚引っつかんでレジに行けと喚
く。
 だが頭のいい「良い子」にはそれがムリだともわかっている。瑞穂が外から
様子を伺っていないとは言い切れないし、客として店に入ってこないとも限ら
ない。
 また、店には十五分はいるようにとも言われている。いずれにせよ命令の
不履行がバレたら、悶絶するような痛みが待っている。
 それになにより。
 まこと自身がその命令に従いたがっていた。
 まことの中の「悪い子」、妹の下着を汚すことで目覚めた「悪い子」が、恥ず
かしいことをしてしまえ、恥ずかしいことは気持ちいいはずだと囁いていた。
 ウソだ、そんなことないと「良い子」が叫んでも、股間がそれを裏切ってい
た。屹立は女性たちの視線を感じて、暴発しそうなほどに高まってしまっている。
 チラと店内を伺う。
 店主は中年夫人と談笑しながらも、警戒した目つきをこちらに寄越している。
 中年夫人も眉をひそめながら、その実歓迎しているような瞳を見せる。
 若奥様は手にした下着とこちらを見比べるようにせわしなく視線を動かしな
がら、赤らめた顔を見せている。
 女子中学生たちも頬を染めつつも「興味しんしん」といった顔で真っ直ぐこちら
を見つめていた。

(ああ……)ズゥゥゥンと応えるような衝動が下腹部と脳髄を貫く。

(ダメだ……ボク、ボクぅ……)

 カバンが床へと落ちた。汗ばんだ右手がショーツの山へと伸びる。
 手前にあったイチゴ模様のショーツをつかむ。引き上げて両手で包み持つ。
 それでも躊躇して胸の前で止める。
 店内に張り詰めた空気が流れる。

(ああ、見てる。みんな見てる……) 

 軽い陶酔を覚える。

(やれ……やっちゃえ……)
 
 「悪い子」が囁いた。まことは憑かれたようにショーツを顔の前へと持ち上げた。
 そしてゴムで縮んだ両端に震える指をかけると、ビローンと大きく広げた。

「イヤあァァッッ!」 女子中学生の悲鳴が上がった。

「お客さまッ!」 店主が足早に近づいてきた。

「ち、ちがうんですッ!」 我に返ったまことは叫んだ。

「その、あの、これは決してそういうことじゃなくて……信じてくださいッ」

 腕組みをしてにらみ下す店主に、まことは汗だくになって弁明する。

「前に買った時にすぐ破れたことが、いや、あのッ、この店じゃなくて別の店
のなんですけど、だから、その、念のためにあの……ああ、本当ですぅッッ」

 苦し紛れの言い訳ではあるが、丸っきりのウソというわけでもない。瑞穂に
はこう命令されていたのだった。

『そのかわり、よーく調べてね。ああいう安物ってちょっと引っ張ったり穿い
たりしただけで、ほつれたり穴が空いたりするんだから。ソアクヒンなんか買
ってきたらこんなお仕置きじゃすまないよ。うふふ……』

「本当ですッ。本当なんですッッ」 

 まことは必死に訴えた。
 店主はけげんな面持ちでいたが、まことの言葉に一分の理を認めたのか、
まことの行為を真面目な少年の出来心と受け取って酌量の余地ありとしたのか、
やがて眉を引きつらせながらも笑みを作ると

「失礼しました。どうぞお気の済むまでお調べになってください」

と頭を下げた。まことは胸を撫で下ろす。
 だが、店主は踵を返すことまではしなかった。礼が済むと、その長身を一歩
後ろに退かせただけで、あとは手を前で重ねた姿勢のまま、まこととワゴンを
じっと見据えている。口とは裏腹にどう見ても牽制の構え。

(どうしよう……)

 背中に冷たい汗が流れる。さすがにこう近くにいられるといくら「お気の済
むまで」と言われても続きができるものではない。

(やっちゃえよ。せっかく向こうから「どうぞ」と言っているんだせ。心ゆくまで
やっちゃえよ……)

「悪い子」が囁くが、それでもやはり興奮よりも羞恥と恐怖が先に立つ。
 しかし、壁にかかった時計を盗み見てもまだ五分を少し過ぎたばかり。この
まま店を出るわけにはいかない。

(うう……)

 やむなく新たな下着に手を伸ばす。白地に青い水玉模様。柔らかな布地の
感触が右の掌から脳へと伝わる。

(あう……)

 情けないことにショーツに手が触れただけで身体が反応した。股間がピクン
と脈を打ち、引き始めていた熱い血液が再び流入される。理性に傾きかけて
いた心の針がじんわりと歪んだ欲情の方へ引き戻されていく。

(やだッ。ボク……)

 自分の心と身体にとまどい震えながら、まことはショーツを引き上げ、顔の前
で広げ伸ばした。
「キャッ!」 再び悲鳴が上がる。だがやめる訳にはいかない。
 恐る恐る店主を見る。笑顔が頬で引きつっていた。自分で「どうぞ」と言った
手前止めるわけにもいかず、その悔しさを奥歯で堪えているようだった。

(ああ、ごめんなさい、ごめんなさい……)

 まことも全身を震わせる。だが、心臓は縮こまっても股間はさらにみなぎって
しまう。美しい女店主の刺すような視線に、怯えと同時に背中を羽毛で撫でら
れたようなざわめきを感じてしまう。

(あうッ!)

 思わず射精してしまいそうになる。目を逸らし、ショーツに顔を戻す。水玉模
様が小刻みに揺らいでいる。頭がクラっとしてくる。

『ふふ、おにィ、その調子だよ。それで終わりじゃないよね? 昨夜言ったこと
覚えているよね?』

 混乱したまことの耳元に瑞穂が現れて、続きを促す。
 妖しい感覚に浮かされたまことは抵抗なくそれを実行する。
 震える指をショーツに引っ掛けて裏返しにする。股布を両手の人差し指と親
指でつまみ、グイッと横へ広げる。そしてそこに顔を近づける。
 またも上がる悲鳴。ざわめく店内。

『そうそう。お股のところは特に念入りに調べてね。大事なところが当たるん
だから』

 顔をずらし、鼻を股布へと埋める……。

『匂いもちゃんと確かめてね。大勢の人が触ってるんだから』

 その通りにする。いたいけな少女の秘部を包む予定の部分に鼻を密着させ、
せわしなく呼吸を繰り返す。
 もちろん何の匂いも付着していない。新品特有の爽やかな香りと横から漂っ
てくる自分の手の汗の臭気がするだけだ。
 だが、こうしていると否応なしに、あの脱衣所での記憶が蘇り、そこに本当
に少女の恥ずかしい匂いが隠されているような気分になってくる。それを嗅ぎ
当てようと、真似事でなく本気で鼻を鳴らしてしまう。

 もはや悲鳴すら起きなかった。店主や客たちはただ絶句してしまい、店内は
張りつめた空気に覆われた。その中でまことの荒い息づかいだけが淫らに響い
ていた。

(ああッ。あああッ……)

 羞恥と変質的行動が引き出す快楽に翻弄され、まことは手当たり次第に下着
と戯れる。
 裏返し、匂いを嗅ぎ、持ち上げて透かし、引っ張り、顔を埋め……

(イヤだ、イヤだッ。ボク、こんなことしたくないのにッ。恥ずかしいのにィッ)

 心の隅で「良い子」が必死の悲鳴を上げて抵抗するが、それを裏切るように
股間は高ぶりの度合いを上げていき、手は新たなるショーツへと伸びる。

(瑞穂が、瑞穂が悪いんだ。ボクをこんなエッチな身体にした瑞穂が……)

 せめて妹に責任転嫁をしようとする。しかし

『ちがうよ。おにィは元からエッチなんだよ。変態なんだよ』

と瑞穂が脳内で囁き、逃げ場を封じようとする。

(ち、ちがうッ!)

『ちがわないよ。おにィは変態なんだよ。妹の下着でオナニーしちゃう変態。
小さい子のパンツ見ただけでオチンチン大きくしちゃう変態。みんなに恥ずか
しいところを見られてハアハア興奮しちゃうド変態・・・・・』

(ヤだッ。言わないでッ。言わないでェッッッ!)

 だが声は囁くのをやめない。瑞穂の姿を借りた「悪い子」は「良い子」のま
ことを完全に堕としてしまおうと、いやらしい言葉を紡ぎ続ける。

『ふふ、おにィもうイキたいんじゃない? 出したいんじゃない? みんなに
見られながら出したいんじゃない? みんなに恥ずかしいとこ見られながら
オチンチンから白いオシッコをピュッピュッピュッって出したいんじゃない?』

(ああッ。やめてぇッ。もうやめてぇッッ)

(アウッ!)声に導かれたのか、背筋に前触れの微電流が走った。睾丸が発射
の引き金とともにジリジリと絞られていく。

(ダ、ダメッ……) まことの手からショーツが滑り落ちる。

 その時。
 ガシャンという響きが店内に鳴り渡った。続いて乱暴に床を駆け去っていく
パンプスの音。自動ドアの開閉音。
 まことはハッとなり陶酔から醒める。顔を上げる。
 若奥様がいなかった。床には投げ捨てられて放置されたままのハンガー。ど
うやら耐え切れずに逃げ出してしまったようだった。
 慌てて店主を見る。作り笑いは最早なく、怒りに眉を釣り上げていた。赤面
を通りこし、蒼白の顔でまことをにらみ付けている。今にも追い出しにかかり
そうだ。コツッとハイヒールが前に踏み出された。

(まずい……)

 このまま何も買わずに帰ったら、それこそ瑞穂に何をされるかわからない。
 壁の時計を見る。店に入ってもうすぐ十五分になろうとしていた。

(よ、よし)

 まことは手前にあった三枚のショーツを引っつかむと

「お客さ……」

「き、決まりました! 買います。これ買います!」

 店主の前に差し出した。

 出鼻をくじかれた店主は複雑な顔を見せたが、それでも「買ってくれるのな
ら変態高校生でも客は客」と割り切ったようで、黙ってショーツを受け取ると、
まことをレジへと促した。

(よかった……)

 まことは胸を撫で下ろす。とにかく後はお金を払って外へ出るだけだ。自分
のしていたことを思い出すと羞恥の熱に襲われて死んでしまいたくなるが、
みなに見られながらの射精という愚だけは犯さずに済んだ。

「千円になります」

 ショーケースの上に小さい紙袋が置かれた。まことは財布を取り出し代金を
小皿の上に乗せ、店主はそれを引っ込め、代わりにレシートを乗せてまことに
返す。紙袋が差し出される。まことはそれを受け取り外へ出ようとした。
 だが。

(え……?)

 合図がない。十五分という取り決めであったが、最終的な合図はケータイで
されることになっていた。しかし、とっくに十五分は過ぎているのに未だケータ
イは鳴らずにいる。

(ヤダッ……瑞穂ッ……そんな……)

 まことは紙袋を手に立ちつくす。目の前が暗くなっていく。

「お客様?」

 ようやく厄介払いができると営業スマイルを被りなおした店主の顔がみるみ
る雲っていく。店内がざわめき出す。

(頼むよ瑞穂ッ。もう一分だってここにはいられない。早くッ。早くッッ)

 だがケータイは沈黙を保ったまま。心拍数が急激に上がっていく。

(そんなッ……お願い瑞穂ッ。これ以上イジワルしないでッ。お願いッ……)

「お客様ッッ!」

 店主がショーケースを回り込み、まことの前へと立った。厳しい目つきでま
ことをにらみ下す。

「どういうおつもりですかッ。これ以上この店と他のお客様に恥をかかせよう
というんですかッ」

「あ、あの……その……」

「そうよ、そうよッ」

 店主の剣幕に誘われたか、女子中学生たちも怒りを上げた。ツカツカとまこ
とに近づいてくる。

「なに考えてるのよ、この変態ッ」

「ロリコン!」

「まだ何かしようっていうのッ」

「あたしたちの試着でも覗こうっていうワケ?」

「やだぁッ。スケベ。変態ッ。異常ッ」

「その下着だって帰ってからイヤラシイことに使うつもりなんでしょう?」

「そうよ。絶対そうよ。信じらんないッ」
 
 少女たちは機関銃のように言葉を吐き出してまことを責め立てる。

「まったく近頃の若い男の子はどうなってるんだか」

 中年夫人もいつのまにか側にきていてため息をついた。

「とにかくお客様。ご用がないのでしたらもうお帰りいただけますか? 迷惑
ですッ」

 できるならそうしたい。だがまだ合図が……合図が。まことはうつむき黙る
しかない。

「やだッ。なに下向いてるのよッ」

「あたしたちの生足見てるんでしょッ。ヤーラシイ」

「ち、ちがうッ」

「あ、顔真っ赤にさせて。やっぱりそうなんだッ」

「ちがうって、さっきからずっとアソコを大きくしっ放しじゃない。このスケベッ。
えっちッ。変態ッ」

 女性四人に囲まれて、非難の目で見られ、言葉で責め立てられ……

(あ、ヤダッ……またッ……)

 羞恥で熱くなった身体と心の奥から、ジワリと被虐の快感が沁みだしてくる。
魂を内側から侵食するような快美感が下腹部を中心に全身に広がっていく。

「ほらッなんとかいいなさいよッ」

「震えたってゴマカサれないんだからッ」

「お客様。これ以上おられるというのなら警察を呼びますよ」

「ねえボク。成宮の子でしょ? 学校の方にも連絡いっちゃうわよ?」

 帰れといいながら、四人はドンドンとまこととの距離を狭めて詰問してくる。
 少女たちの体臭や刺激的な香水の匂い、声、息遣い、物理的な肉体の圧迫感
がまことを襲う。そしてなによりどこを向こうと追ってくる怒りと侮蔑のまなざし。

(ああッダメッ。それ以上近づかないでッ。言わないでッ。見ないでぇぇッ。
ボク、ボク、変になっちゃうううううッッ)

 外側からも内側からも責められ、体温も脈拍もこれ以上ないくらい高まって
いた。股間の怒張は今にもスラックスを突き破りそうだった。

(瑞穂ッ。助けて瑞穂ッ!)

 少女と店主の隙間の空間ごしにドアの方を探した。
 瑞穂はいた。ツインテールの少女は入り口のところでランドセルの左腹を見
せて立っていた。こちら同様隙間ごしにまことの方を見ている。
 目があった。瑞穂は二ッと笑うと、垂らしていた右腕を肘から曲げた。
 手にはケータイが握られていた。

(ダ、ダメッ瑞穂ッ。今は、今はダメェェェェッッ)

 まことは目を見開く。少女の右手が軽く揺れた。
 ケータイの着信バイブが鳴った。カバンからでも制服のポケットからでもなく、
恥知らずなほどに盛り上がった股間の前面から。

(ダメッ……ダメッ……あっ、ああああァァッッ)

 振動そのものは小さかったが、火照りに火照った身体と限界まで張りつめた
怒張にはそれで充分だった。背筋にぞくぞくとした快美感が走り、まことは耐
えきれずに発射した。

(ああ見てる、みんな見てる……ああッ、ンあッ、ンああああッッ)

 目も眩むような快感にまことは立っていられず、思わずその場にしゃがみこ
んだ。

「キャッ」

「やだッ えっちッ」

「お客さまッ」

 スキンごしに直接ペニスに巻きついていた細身のケータイは、射精がやんで
もなおまことから羞恥と快感を引き出そうと断続的な震えを繰り返した。まこと
は腰を引き、両手を床についた。それでも堪えられずに、ついには床に屈伏した。

「えっ?」

「なに? なんなの?」

「ボク? 大丈夫、ボクッ」

「お客さま? お客さまッッ」

 店内が騒然とするなか、ヴーッヴーッヴーッという振動音がささやかに響いていた。

「ふふ、じゃあおにぃが買って来たパンツ、見せてもらおうかな?」

 ベッドに腰をかけると瑞穂は言った。白いハイソックスに包まれた細やかな
脚を組み上げ、その上に右肘で頬杖を作り、まことを見下ろす。

「は、はい……」

 カーペットの上に正座させられたまことは、膝の上においた紙袋を包み持ち、
彼の小さな女王様におずおずと差し出した。

「ふふふ……」

 瑞穂はそれを受け取らず、妖しく瞳を光らせる。

「おにぃ、また大きくなってきてるよ。お店でのこと思い出して興奮しちゃった?」
「!」

 瑞穂の視線が紙袋ではなく、それが取り払われた場所に注がれていることに
気づき、まことは顔を赤くした。

「こ、これは……」

「それとも電車の中のお姉ちゃんたちのことかな? あれ、やっぱり気づいてい
たんじゃない? おにぃが側でイヤラしいくらいオチンチンを大きくしていたの。
イっちゃいそうなくらいおにぃが興奮していたの」

「や、やめて……」

「うふふふふ」

 うつむいてしまったまことに、瑞穂はからかいの笑いを投げ続ける。屈辱で
全身が火照った。羞恥の熱が部屋中に放散されていくのがわかる。
 まことは全裸だった。
 瑞穂の部屋にいる時は服を全部脱ぐこと。それが決まりだった。前を手で隠
すことも禁止。
 このルールが施行されてから1ト月近く経つのだが、未だに慣れることがで
きずにいる。相手が妹とはいえ、性への好奇心に満ちた少女に生まれたまま
の姿を晒すのはたまらなく恥ずかしい。見られていると思うだけで体温が上がり、
股間も体積を増してしまう。
 それでも瑞穂も裸なら少しは恥ずかしさも相殺されるだろうが、妹は靴下一
枚脱ぐことはない。まことは自分が奴隷の立場であることを否応なしに気づか
され、一方的に視姦され続けるのだ。羞恥の炎がやむはずはなかった。瑞穂も
それを承知の上で嘲弄しているのだ。

 もっとも、店での記憶が身体を疼かせているのも確かである。あれからまだ
一時間も経っていないし、瑞穂も焚きつけた熾火が消えぬよう、帰りの道行き
もまことを嬲り続けたからである。

 あの後。逃げるように店を飛び出して、瑞穂の元に帰ったまことは、股間の
ケータイを外させてくれるよう頼んだ。だが、妹の答えはノーだった。

「そんな……」と嘆くまことに瑞穂は

「逆らうならもう一度買いに行かせるよ? 今度は最初っから鳴らしっ放しで」

とストラップを回した。まことはうなだれるしかなかった。

 そして駅に着くと、今度は成宮の生徒、とりわけ女子生徒が多く乗り込む車
両が指差され、それに同乗するよう命じられた。車中でも彼女たちの近くに立
つよう指示され、まことは震えながらも従った。
 少し離れた席に座った瑞穂は、メールを打ち込む素振りをしながら、時々ま
ことの方を見てこれみよがしに送信ボタンを押す真似を繰り返した。まことは
その度に身体をぴくんと縮こませた。
 今度は見知らぬ客たちではなく、同じ学園の女生徒ばかり。しかも生徒会副
会長であるまことはそれなりに顔が売れている。ここで店と同じ醜態を晒した
ら次の日にはもう学園中に「変態副会長」の悪名が広まってしまうだろう。
 まことは生きた心地がしなかった。
 だがその一方で、身体はあの時の目の眩むような快感を期待して、股間に熱
い血液を送り続けてしまうのだった。
 まことはカバンで前を隠しながら、淫らな誘惑に耐えた。「悪い子」を必死
で心の隅に追いやり、ひたすら時間が過ぎ去るのを待った。フェイントばかり
と思っていると時折ワンギリの振動があり、まことを心底震わせた。釣られて
脈動しそうになる屹立を肛門を引き締めることで堪えた。
 
 幸い降車駅まで暴発することはなかったが、絶え間ない緊張のため、わずか
二十分あまりの乗車でまことは長時間ラッシュで揉まれたようにヘトヘトにな
ってしまった。それでも煽られ続けた怒張だけは元気だった。

「なあにこれぇ。子供っぽくてダサいのばっか。おにぃ、ちゃんと選んだの?」

 ベッドの上に並べた三枚のショーツを眺めながら、瑞穂は頬を膨らませた。
 白地にグリーンの横ストライプ、同じく白地に子猫の顔のバックプリント、
そして水色地に星やら熊やらウサギやらとにかく子供好きのしそうな模様をた
くさん散りばめた微笑まし気なショーツ。
 瑞穂の問いにまことは

「う、うん……」

と答えたが、もちろん真実ではない。あの時は店を早く出たい一心で手近にあ
った三枚を引っつかんだに過ぎない。だが正直にそれを明かしたらどんな折檻
をされるかわからないので黙っている。

「ふぅ〜ん。ま、おにぃのセンスなんてこんなもんでしょ」

 瑞穂もさして追求する事なく兄を小馬鹿にすると

「まあこのストライプのは多少はましかな?」

 ショーツを指でつまみあげ、立ち上がった。そして

「ちょっと穿いてみるから、おにぃ、これ脱がして」

 膝小僧の少し上を覆っていたデニムスカートの裾を両手で掴み、するりと捲
くり上げた。
 無駄な肉がまるでついていないすべやかな太腿と真っ白いショーツがあらわ
になった。
 ゴクリ。まことは喉を鳴らした。

 前に赤いリボンが付いているだけで、フリルもレースもないシンプルなデザ
イン。布地も多めで、少し上に引っ張ったらおヘソが隠れてしまいそう。まこ
との買ってきたのを「子供っぽい」と評したくせに本人が一番コドモこどもし
た下着を穿いている。
 だが、その子供っぽいショーツの下に自分を狂わせたオンナの匂いの源が
息づいているかと思うと、まことの劣情は否が応にも掻きたてられる。熱い血
液が股間に急速に集まり出す。
 幼稚園の時以来見ていない妹の割れ目。今はどんなにイヤらしく育っている
のか。
 震える右手を恐る恐る伸ばす。

「ダメだよ、おにぃ」

 しかし、指先がショーツの縁に触れるかどうかという時に瑞穂は言った。

「えっ!?」

 驚いて顔を上げるまことに、瑞穂はニッと八重歯を見せる。

「ふふ、誰が手で脱がしていいなんて言ったの? 奴隷があたしに触っていい
わけないじゃない。お口を使って脱がすんだよ、おにぃ」

「そんな……」

「そんな、じゃないよ。ほら、早く手を後ろに回してッ。早くッ」

「ぐっ……」

 まことは唇を噛み締める。気弱なマゾ少年ではあるが、彼だって心の中にケ
ダモノを棲まわす立派な男の子である。こうまでされるとこの生意気な妹を押
し倒して、乱暴に下着を剥ぎ取ってしまいたくなる。
 だが逆らうわけにはいかない。今の自分は瑞穂の言う通り奴隷なのだ。まこ
とは沸き上がる激情を抑え、両腕を腰の後ろに回す。右の手首を左の手で掴む。

「ふふ、良い子だねおにぃ。さあ早く脱がして」

 瑞穂はからかうように腰をくねらせる。眼前で白い布が卑猥によじられる。

「くうっ……」

 まことは屈辱に顔を熱くしながら身を屈めた。震える口元を妹の股間に近づ
ける。

「うふふふふ……」

 チラと見上げると、瑞穂は薄笑いを浮かべてまことを見下ろしている。兄を
屈服させる悦びに浸っているのか、頬をピンクに染めている。

(くっ……!)

 目を伏せ、さらに身体を延ばす。前歯をショーツの縁、リボンの真上あたり
にひっかける。下に向けて引っ張る。
 ムワッ。布の中に篭もっていた幼い雌臭が立ち昇り、まことの鼻腔を刺激した。

(あう……)

 クラッとなる。だか視線は斜め下に釘付けになる。
 毛一本生えていない真っ白な下腹とその真ん中に彫られた肉の縦筋。
 血が一気に沸騰する。咥えていた布の端が落ちそうになるほど息が荒くなる。

「ふふ、おにぃ。くすぐったいよ……」

 おヘソ周りを小刻みな風でそよがれた少女は身をよじらせる。心なしか声も
上ずっている。

「!」

 妹のささやかな痴態に兄の息はさらに激しくなる。秘密の部分を目の当たり
にすべく、顎を何度も上下させながら邪魔な布切れをずり降ろしていく。
 徐々にあらわになる少女の三角地帯。焦点が近すぎるのでどうしてもボヤけ
てしまうのだが、それでも精一杯目を見開いて縦筋のさらにその奥を見極めよ
うとする。

(アソコ……瑞穂の、女の子のアソコ……くそッ)

 なかなか落ちないショーツと手を使えないもどかしさに少年の焦燥は高まっ
ていく。同時にその熱は股間で激しい劣情へと変換されて屹立を膨張させてい
く。

(あとちょっと……うちょっとで……)

 下からのアングルで見れる。無修正画像でしか見た事のないホンモノの少女
のアソコを目にできる……。だが、鼻先が三角形の頂にたどり着いた辺りで

「はい、そこでおしまい。今度はこっちから」

 瑞穂は軽くジャンプして身体の向きを替えた。眼前にまだ半分以上布で覆わ
れている小さなお尻が現れた。

「?!」

 突然の事で一瞬まことは面食らってしまったが、瑞穂のクックックという忍
び笑い、それに釣られてふるふると揺れるお尻を見て全てを理解した。

(からかったんだ、ボクを……)

 身体が熱くなる。「お預け」を食らわすことで自分の屈辱と興奮をさらに煽
ろうというのだ。そして悔しいことにそれは目論見どおりになった。

(くそッ。絶対見てやるッ)

 まことはよじれた布の端にかぶりつき、勢いよく身を倒した。

(あ……)

 その瞬間、わずかに開いていた瑞穂の脚がぎゅっと閉じられた。抵抗の少な
くなった布地はするりとお尻・太腿を抜けた。そして加速のついたまことの身
体は一気にふくらはぎの所まで落下した。背中に鋭い痛みが走った。

「あうッ」

「うふふふふ……」

 さらに追い討ちをかけるように、瑞穂は足を片足ずつ上げてショーツを脱いだ。
兄の両頬は妹の踵で蹴り上げられた。

「ぐふッ」

 まことは床にくっ伏した。両手をつき、脱ぎたてショーツに顔を埋めた土下
座の状態。

「はい、ご苦労様」 頭の上から声がした。

「じゃあ今から穿くからおにぃはそのままね。顔を上げちゃダメだよ」

 鼻歌が聞こえてきた。中に衣擦れの音が混じっている。

(チクショウ、チクショウ、チクショウ……)

 まことは屈辱に震えた。生意気な妹に、情けない自分に、そしてこんな状態
にありながらも興奮しているふしだらな身体に。
 まことの怒張は下腹と腿の間に挟まれて痛いくらい腫れ上がっていた。羞恥
と鼻腔からの性臭を吸い上げ、びくびくと震えながら体積を増していっている。
悔しさにショーツを噛み締めている口も、いつの間にかそこから染み出る妹の
味をすすり上げる事に必死になってしまっている。

(ああ……ああ……)

「ふふ、おにぃ。もう顔を上げていいよ」

 自己嫌悪に捕らわれたまことは、妹の言葉に力無く身体を起こした。

(あッ……)

 まことは硬直した。瑞穂の姿はそこになく、代わりに正面にあったドレッサ
ーがいつの間にか開いており、その扉の姿身に自分の姿が映っていた。
 全裸に正座、ショーツを咥えて天を突くほど股間を勃起させているあまりに
も情けない自分の姿が。
 カーッ。全身が羞恥の炎に包まれた。怒張が一際大きく跳ねた。前触れのヨ
ダレがツーっと幹を降りていく。

「ああッ」

「ふふ、いい格好だよ、おにぃ……」

 鏡の奥で瑞穂はほくそ笑んだ。

「ヤだッ」

 たまらず目を背けた。咥えられていたショーツがカーペットの上に落ちる。

「ふふふ」

 瑞穂はスカートを持ち上げたままその場でくるりと一回転する。白地に緑の
横縞が不軌道な円を描く。

「ん、まぁまぁかな。さて次はと・・・・・・・」

 スカートを降ろすと、瑞穂は身を屈め、ベッドの上のショーツをつまみ上げた。
子猫の顔のバックプリント。それを持ったまままことの方に向き直る。

「おにぃ。おにぃも自分で買ってきたパンツがどんな穿き心地か知りたいでしょう?
 これ穿いて!」

「ええっ?! イヤだよォッ」

 慌てて瑞穂の方に振り向いた。

「イヤ、じゃないよ。ほらッ」 

 顔の前にショーツを突き付ける瑞穂にまことは

「イヤだ。絶対イヤだッ。ボク女の子のパンツなんて穿きたくないよッ」

 ブンブンと顔を振る。これ以上辱められるのはごめんだった。

「あれ? 逆らうの、おにぃ?」 瑞穂の表情が曇り出す。

「だって……」

「だって、じゃないよ。おにぃはパンツ好きじゃない。あたしのパンツでオナニー
するぐらい好きじゃない。お店でもハアハア言いながらいじくり回して、今だって
顔を埋めてオチンチン大きくしちゃうくらい好きじゃない」

「そ、それは……」

「だからそんなに好きなら捌かしてあげようって親切に言っているのに、それ
を断るの? 逆らうのッ? おにいッ!」

「でも……」

「でもじゃない。穿きなさいッ。穿くのッ!」

「あう……」

 妹の釣り上がった眉に怯えたまことはやむなくショーツを受け取った。立ち
上がり、しばし手の中のショーツを見つめる。無邪気にこちらを見返す子猫の
顔がまことの羞恥をさらに煽る。

「ほら、どうしたの? おにぃ」

 機嫌を取り戻しニヤニヤ笑う瑞穂と子猫の視線から逃れるようにまことは目
をつぶった。息を飲み身を屈め、ショーツに足を入れる。両端を掴み、グイッ
と持ち上げる。

(あうッ……)

 ゾワゾワッとした感触が脚からお尻、そして背中へと駆け抜けた。全身が粟立った。

(な、なんで……こんな……ボク……ボク)

 不思議な感覚だった。
 素材はコットン。いつも履いているブリーフと同じ。新品で誰が足を通した
というものでもない。なのに……。
 なのにこの気持ち良さはなんなのだろう。すねに、膝に、内股に触れた時に
感じたあの痺れはなんなのだろう。お尻がぴっちり覆われる感触が甘美なのは
なんでなんだろう。薄い布に股間を締め付けられただけなのに震えあがるほど
興奮してしまうのはなんでなんだろう。

(ああッ、ダメッ……)

 本来収納すべき余地のない布地の中で怒張はさらに膨れ上がった。ショーツ
の縁から赤く腫れた仮性包茎の亀頭が這い出してくる。透明な液を吐き出しな
がらさらにその身を伸ばす。血管を浮かび上がらせた幹が下腹とゴムの間には
さまれて悲鳴をあげる。

「あううぅッ」

「ヤーダおにぃったら。イヤだイヤだって言いながらさっきよりオチンチン大
きくしちゃってるじゃない。ふふふ」

「ああ、見ないで。見ないでぇぇッッッ」

 前を隠すようにしゃがみ込む。

「ダメだよおにぃ。しっかり見なきゃ。ほらッ」

 瑞穂はまことの頭を両手で挟み、身体を起こす。顔を鏡の正面に無理やり向
けさせる。

「イヤッ、ヤダッ……イヤだァッ」

 鏡の中に可愛らしい少女の下着からイヤらしいオスの肉を突き出してヒクヒ
クいわせている自分がいる。瑞穂と自分に見られる悦びでふしだらな分身はさ
らに長さと堅さを増す。恥ずかしいのに情けないのに自分でもどうにもならない。
開発されてしまったマゾ心のせいなのか。それともこれが女の子の下着が持つ
魔力なのか。

「ああッ、イヤだッ。あああッ」

「ふふ、こんなに大きくなっちゃって。いけないオチンチン」

 瑞穂はまことの傍らに立つと、靴下の中で丸めた右の爪先で悶え立つ怒張を
ピッと弾いた。

「あうッ」

 脳天に鋭い痛みが走る。だがそれがおさまると肉棒はさらにそそり立った。

「あれ? いいんだ? 女の子のパンツ穿かされて足でオチンチンいじられる
のがそんなにいいんだ? 変態ッ。おにぃのド変態ッ」

「あッ」

 瑞穂の足がまことの肩を蹴り押した。少年は仰向けになって倒れ込んだ。

「ホントおにぃはどうしようもない変態だね。そんないけないオチンチンは……」

 ハイソックスに包まれた右足が持ち上がり、股間の真上に据えられた。ムワ
ッと生暖かい感触が屹立全体を覆った。

「や、やめ……」

「こうしてやるッ」

「んあああああッッツッ」

 右膝が勢いよく曲げられ、怒張は少女の足裏に押し潰された。
 まことは顔をのけ反らせ絶叫した。

「ふふふふふ……」

 絶叫を聞いても少女はひるまない。最初に載せたウエイトをキープしつつ、
膝を軽く曲げ伸ばしする。

「ああやめて瑞穂ッ。やめてぇぇッッ」

 まことは顔を歪ませ、頭を左右に床に打ちつけながら訴える。

「ふふ、やめてやめてって言いながら……」

 瑞穂はグッグッと屈伸運動を繰り返す。

「オチンチンさっきより元気になってるよ。ビクンビクンって瑞穂の足を押し
返しそうなくらい。これ、どういうこと?」

「ああッ」

 顔が熱くなる。
 自分でもわからない。こんな自分は否定したい。だが男のシンボルを踏み
にじられるというこれ以上のない屈辱を受けているのに、身体の奥に、心の
底に、それを悦びとして受け取り、悶え喘いでいる自分が確かにいるのだった。

「ああ……ボク、ボクぅッ……」

「うふふ……」

 ひとしきり踏みしめると、瑞穂はペニスを足裏で捉えたまま腰を引いた。
 屹立から黒く濁った血が流れ去り、肺に新たな酸素が供給された。
 まことは荒い呼吸に胸を上下させながらもホッとした気分になる。
 だがすぐに

「あふッ」

 再び膝が曲げられた。ただし今度は軽く。そして上下運動が前後運動へと
すり代わった。
 怒張は靴下の湿った、だがザラザラとした表面に撫でこすられた。

「ひゃぅぅぅぅッッ」

 痛みよりも心地よさが優る刺激。まことは総毛立った。屹立に新たな劣情が
充填され、その上を適度な重さと温かさを持った足が往復する。悶絶するほど
の苦通の後ということもあって、その快感は凄まじかった。

「あッ、あッ、ああんッ」

 女の子みたいな喘ぎ声が出てしまう。

「ふふ、ねえおにぃ……」

 瑞穂はそんな兄を見下ろしながら目を細める。そして言う。

「おにぃはホントは自分で穿きたくてパンツを買ってきたんでしょ?」

「あッ、あッ……えっ?!」

「自分で穿きたいからこんな可愛いパンツばっかり選んできたんでしょ? 
そうなんでしょ?」

「えっ、ええっ?」

 突然の言葉にまことは戸惑う。妹が何を言っているのかわからない。

「どうなの?」

「うンッ、あッ……ち、ちがうよ。そんなこと少しも思ってなかったよ、
あ、あふッ……」

 快楽の渦に巻かれながらも正直に答える。

「ホント?」

「ホ、ホントだよ……あッ、あうッ」

「ウソつきッ!」

「んああああああッッ」

 前触れなく勢いよく膝が曲げられた。綿菓子のようにほわほわとした甘い
快感が一気に激痛の塊に変換されて脳天を直撃した。目から火花が飛び出た。

「ぐううッッ」 

「ふふ……」

 膝はすぐに引かれ、再び緩やかな刺激が与えられた。まことはしばし激痛
の余韻の中にいたが、少し経つとまた快感の波の中に浸り出した。

「あッ、ああッ、あふッ……」

「で、どうなの?」

 頃合を見計らったのように、瑞穂が再び問う。

「あ、あ、あ、……」

 まことは返事にためらった。だがウソは言えない。言ったら却って怒りを
買うような気がする。震えながらも正直に答える。

「あッ、だ、だから、そんなこと全然思って……」

「ウソッ!」

「うあああああああッッ」

 何度もそんなやり取りが繰り返された。
 快楽と苦悶によるニセの自白の強要。
 瑞穂は「自分で穿くために女の子の下着を買ってきた、イケナイ兄を懲ら
しめるプレイ」でもしたいのか、執拗に責めたててくる。まことも怯えつつ
も認められないものは認められないとNOと言い続ける。妹の奴隷に身を落と
しているとはいえ、兄として、男としてのプライドはまだ残っている。自分は
そこまで変質的じゃない……。
 だが。

「どうなの? おにぃ」 さらに何度目かの問いに
「だ、だから……」 ちがう、と答えようとしてまことは言葉に詰まった。

『ホント?』 

 そう問う声が耳に聞こえてきたのだった。外側からでなく内側から。

『ホントに思わなかった? 少しも思わなかった? お店で下着を見てチラ
ともあれを身につけてみたいと思わなかった?』

(お、思わないよッ) 狼狽するまことに声はさらに

『じゃあさっきパンツを穿いただけでなんであんなに興奮したの? 穿きた
かったからじゃない? パンツを買ってきたのも瑞穂の命令といいながら
ホントは自分で穿いてみたかったからじゃないの?』

(ち、ちがうッ。ないッ。そんなことないッ)

「おにぃ、どうなの?」

 瑞穂の声。まことはハッと我に返る。

(なに、今の……)

 また『悪い子』が這い出てきたのか。
 それとも繰り返される責めに精神が変調したのか。

「ねえ、どうなの?」

「だ、だから……」 

 その先が言えなかった。答えられなかった。

「そうなんだね?」 

 瑞穂の瞳が妖しく光った。口元がニッと歪んだ。待ってましたと言わんば
かりに。

「やっぱりそうなんだね、おにぃ? 自分が穿きたくて買ってきたんだね?」

「ああッ……」

「認めなよ。認めちゃいなよ、おにぃ。最初っから女の子のパンツが穿きたく
て買いに行ったんだって」

「イヤあああッ ああああッッ」

 まことは激しく頭を振った。

「うふふふふふ」

 まことが崩れ落ちたとみるや、それに合わせて瑞穂は足のスピードを変えた。
単調で緩慢な撫でるような動きが激しく熱い摩擦運動にすり代わった。

「あうあッ! ああッ あああああああッッ!」

「ふふ、おにぃったら強情なんだから。ねえ、おにぃ。お店で何を考えていたの?
自分がパンツ穿いてうっとりしている姿? パンツだけじゃなくてブラジャーや
キャミソとかも身につけた姿? いやらしいッ」

「ヤダッ、ヤダッ、イヤああああっ」

「ふふ、それだけじゃないかな? ねえ、ひょっとしてお店の人やお客さんにも
見てもらいたかったとか? おにぃ、見られるの好きだもんね。あ、もしかして
瑞穂が見てない隙に試着室でもう穿いていたとか?」

「ああちがうッ。そんなこと、そんなことぉぉッッ」

 畳み掛けられる足戯と言葉。汗と先走りを吸い込んですっかり重く湿った
粗目の布は、ジュリュッジュリュッとまとまりつくように怒張を撫で責め、
淫靡な毒を含んだ言葉は少年の正常な精神を苛んでゆく。
 店の中で下着姿を晒している自分の姿が浮かんだ。入った事もない試着室
でうっとりと下着をとっかえひっかえしている自分。妄想。偽りの記憶。
だが、渦巻く興奮と快感の中でだんだんそれが本当にやった事のように思えて
くる。

「!」

 刺激的なビジョンに誘発されたか、まことの身体の奥の奥が震えた。火照る
背中に一筋の冷たい戦慄が駆け昇る。睾丸がぎゅうっと絞られる。

「み、瑞穂ッ、ダメッ……ダメッ」

「なによ、なにがダメなの?」

「で、出ちゃうッ。もうボク、イっちゃうぅッ」

「イっちゃう?」 瑞穂の目つきが険しくなる。

「イっちゃうってなによ。お仕置きの最中なのに瑞穂の許可なく勝手にイって
いいなんて思っているのッ」

「だ、だから許してッ。イかせてッ。出させてぇぇッッ」

 がくがくと身体を震わせる。アヌスを引き締め発射を堪える。

「ふーん、じゃあおにぃ、認めるんだね? おにぃは自分が穿きたいからパン
ツ買いに行ったんだって。おにぃは女の子のパンツを穿きたくてしょうがない
変態だって。パンツ穿くためなら恥ずかしいことでも何でもしちゃう大変態
だって」

「そんな……そんな……あッ、ああああッッ」

「ふーん、それならそれでいいけどォ」

 言いながら瑞穂はここぞとばかり責め立ててきた。足裏を前後に擦るだけで
なく左右に倒したりこねくり回したりする。靴下のなかの足指を駆使して亀頭
を挟んだりつかんだり撫でたりする。

「んあッ、ああッ、ダメッ、瑞穂ッ、ダメェェェェッッ」

「どうなのおにぃ? 認めるの、おにぃッ」

「み……」

 認めるな。認めちゃダメだ。心が叫ぶ。

(認めたら……犯されちゃう。身体や心だけでなく記憶まで犯されちゃう。
イヤだ、そんなのイヤだぁッ)

 しかし口から出てきた言葉はこうだった。

「認めるッ、認めるよォッ瑞穂ッ。だから、だからイかせてぇぇッッ」

 射精への誘惑だけならあるいは認めなかったかもしれない。だが自分の心に
裏切られては認めざるを得なかった。いや、裏切られたのか元からの本心なの
かそれすらももはやわからなくなっていた。とにかくラクになりたかった。

「ふーんどう認めるの? ハッキリいって」 瑞穂はニヤニヤ笑う。

「……ボ、ボクは女の子のパンツが欲しくてお店に行きました。女の子のパ
ンツが穿きたくて買いに行きました。お店の中でパンツを穿きました。穿い
た姿を他のお客さんに見せびらかしたりしました……それから、それから」

 どんどんと言葉が出てくる。どんどんと自分を貶める言葉が沸き出てくる。
それが本当にあったかのように。そう言葉を紡ぐことが悦びであるかのように。

「……だから、だから瑞穂ッ、もう……もうッ!」

「ふふ、やっと認めたね、おにぃ。ホントおにぃはどうしようもないエロで
変態なんだから。いいよ、そんな変態はさっさとイっちゃえ。瑞穂の足に踏
まれて出しちゃェェッッ」

 ぐにゅぅぅッッ。瑞穂は思いっきり右膝を踏み込んだ。体重と勢いの全てが
少女の足裏から悶え膨れた怒張にかけられた。足ごと下腹にめり込む。

「んぐああああああッッ、あああああッッ」

 痛みとともに凄まじい快感が股間から背中、そして脳髄へと駆け抜け、
快楽中枢を直撃した。堪えに堪えた水門が決壊し、踏み敷かれた亀頭の先
から白濁の液が勢いよく飛び出した。今日二度目とは思えぬほどの濃さと
量の吐液を腹から胸にかけてぶちまける。

「ああッ、あうあッ、あんああァぁッ」

 射精が起こっても瑞穂は足をどけなかった。むしろさらに踏み込んだ。ビク
ッビクッビクッと脈動する怒張に合わせ、ぐっぐっぐっと膝を曲げる。尿道
にこびりつく精液の全てを絞り出すように体重を載せてくる。反りあがろうと
してそれを抑えつけられたまことの腰が何度も床をバウンドする。

「んッ、グッ、あああああああッ」

 カーペットを握り締め、快感の波に打ち震える。頭の中が白く点滅し、
まことは最後の一滴を放出した。

「んあッ」

 床に崩れ落ちた。瑞穂もようやく足を離す。

「ふうッ」

「ああ……」

 快感の余韻と射精後のけだるさにぼんやりとなりながら、まことは自分
の記憶が書き変えられてしまったことへの憐憫に浸っていた。もう瑞穂のみ
ならず、誰に言われても、自分はあの店で下着姿を晒したのだということを
否定しきれないだろう。そんな気がしていた。

「あーあ、おにぃのセーエキでベットべト。ねえ、おにぃ。脱がして」

 顔の上に濁液まみれのハイソックスの足がかざされた。まことはのろのろと
身を起こし、妹の右すねに口を近づけた。そのままゆっくりと自分を犯した
白い布を下ろしていく。もう逆らう気力などなかった。

「ふふふ」

 瑞穂は薄ピンクに頬を染め、満足げに微笑みながらまことを見下ろす。

「その猫ちゃんパンツもグショグショだね。それ、おにぃにあげるよ。うれし
いでしょ?」

 一瞬ためらう。だかすぐにコクリとうなずいた。

「ふふ。それからね、おにぃ」

 パサッ。視界が急に暗くなった。目になにかの布が落とされた。ぼんやりと
だが布地の水色さと星やクマのマークが識別できた。

「おにぃは女の子のパンツを穿くのが大好きなんだよね? だったらもっと
穿かせてあげる。明日はそれを穿いて学校に行くんだよ。いいね?」

 クックックという忍び笑い。

「イヤなんて言わないよね?」

 言えるわけが……なかった。
「センセーイ、須藤くんが女の子のパンツ穿いてオチンチンをボッキさせて
まーす」

 まことの隣の席の女生徒が手を挙げる。授業中の静かな教室はたちまち
騒然の坩堝と化す。

「イヤだぁッ。ウッソぉ」

「マジかよ須藤ッ!」

「信じらんな〜い」

「変態ッ。須藤くんの変態ッ」

「ち、ちがうんだ、みんなッ。ちがうんだッ」

 慌てたまことは席を立ち上がって訴える。だが誰も聞く耳を持たない。みな
口々にまことを攻め立てながら、嘲りと軽蔑の視線を向けてくる。

「ホントなの? 須藤くん」

 教壇の上の女教師も眉根を寄せる。背の高いスタイル抜群の美人だが、掘
りの深い造詣に釣りあがった瞳のキツ目の顔立ち。性格も、かつて自分の尻
を触った同僚教師を気絶するまで張り倒したらしいと噂されるほどのアマゾネス。
まことは激しく首を振る。

「ちがいます、先生ッ。信じてくださいッ」

「ちがうの? ホント?」

 言いながら長身の英語教師は近づいてくる。ヒールが踏み出される度にブラ
ウスが内側から破けそうなほどの胸と野生味のあるウエーブかかった黒髪が
揺れる。その迫力と鋭い眼光にたじろぎながらもまことは声を絞り出す。

「は、はい」

「そう。でもだったら……」

 女教師はまことの前に立つ。右手をしなやかに振り上げる。

「これはなにッ!」

「あうッ!」

 手にされていた指示棒が空を裂き、股間の盛り上がりを直撃する。まこと
は体をくの字に屈め、身悶える。女教師はそれを冷ややかに見下ろしながら

「ふん。こんなにオチンチンを膨らませておいてちがうもなにもないものだわ。
イヤラしいッ」

「あうう……」

「でもどうしてもちがうと言い張るのなら、ここでズボンを脱いでみんなに
見せてごらんなさいッ」

 言い放つ。まことは前を抑えながら首を振る。

「そ、そんな。できません」

「そう。できないの……」

 女教師の目が妖しく細まる。

「それじゃあ仕方ないわね。そこのあなた、代りに脱がしてあげなさい」

「はーい」

 隣の女子生徒が立ち上がる。ニヤニヤ笑みを浮かべながらベルトに手を伸ば
してくる。

「イ、イヤだぁッ」

 まことは逃げようと後ずさる。だが別の女子生徒により羽交い締めにされ遮
ぎられる。両足首にもそれぞれ少女が飛びついてきて、まことを完全に拘束す
る。スラックスはあっという間にすねまでずり降ろされる。

「ああッ」

「キャーッ」

 女子生徒たちから悲鳴とも歓声ともとれる叫びがあがる。少年の細腰をまと
う女児用ショーツとそこからはみ出した血管浮き立つペニスがあらわになる。

「センセーイ、やっぱり穿いてまーす」

「オチンチンもビンビンでーす」

「まあ、なんてことかしら」

 言いながらも女教師は口元をほころばせ

「須藤くんがこんな変態だとは先生しらなかったわ。真面目な良い子だとばか
り思っていたのに」

「ああ、許して……許してください、先生ッ」

「ダメよ。こんないけない子にはお仕置きが必要だわ。須藤くん、そこに手
をついてッ」

 側の机を指し示す。まことがイヤッ、許してと首を振ると、再び女子生徒
たちが群がってきて無理やり掌をつかされる。足を抑えつけられる。

「イヤぁあッ。放してぇッ」

「ふふ。さあ須藤くん、もっとお尻を高く上げなさい。ほらッ、もっとよッ。
そう、そうよ。うふふ……」 

 女教師の手が臀部に伸び、ショーツが膝まで引き降ろされる。屈辱の姿勢
をとらされた少年は懲罰の予感に打ち震える。

「ああ、イヤだッ。やめてください、先生。お願いですッ」

「ふふ、覚悟なさい須藤くん。いくわよッ」

「ああッ!」

 小気味よい平手打ちの音が教室に響く。まことは背をのけ反らせる。さらに
一発。間をおいてまた一発。何度も何度も手が振り下ろされる。

「ああ、許してぇッ」

「まだよッ。まだまだッ」

 泣いて哀願する少年の尻を女教師は飽く事なく打擲する。生白い双丘が真っ
赤に染まり、悲鳴がすすり泣きに変わっていく。

「もう、もうイヤです……やめて……やめてください、せ、先生ッ……」

「ふふ、イヤだイヤだ言いながら須藤くん……」

 女教師は股間を覗きこみ

「オチンチンさっきより勃ってるわよ。あなたひょっとしてマゾ?」 

「ち、ちがいますッ」

「そうかしら?」

「ああーっッ」

 一際強く腫れた尻肉が打ち叩かれる。背中ののけ反りと共に怒張が大きく脈
打って下腹に張り付きそうになるほどそそり立つ。

「やっぱりマゾね。クラスのみんなが見ている前でこんな恥ずかしいお仕置き
を受けてるのに感じちゃうなんて。なんてエッチな子なのかしら」

 女教師はせせら笑う。

「え〜っ、須藤くんってマゾなんだぁ」

「秀才なのにぃ」

「副会長なのにぃ」

「ぶたれて喜ぶ変態なんだぁ。ゲンメツぅ。ケイベツぅ」

 女子生徒たちも囃し立てる。その恥辱を受けて肉根はさらに膨れ上がり、
溢れる先走りが床へと滴れ落ちる。

「ああッ……」

「ふふ、もう出ちゃいそうね、須藤くん。いいわ、イッちゃいなさい」

 女教師の手が股間の下から差し込まれ、ぬらつくペニスにまとわりつく。
前後に激しくシゴかれる。

「イ、イヤぁぁッ。ヤダぁああッ」

 淫猥な指から逃れようとまことは腰をくねらせる。女教師はふふ、と笑い
ながらもう片方の腕を少年の腹に回し、自分の方に引きつける。手筒のスピ
ードをさらに上げる。

「ああッ、ダメぇぇッッ」

「ほ〜ら、観念して出しちゃいなさい。みんなに見られながらエッチなお汁を
いっぱいブチまけなさいッ」

「イヤあぁぁッ、イヤあああああっっ」

 迫り来る恥辱の絶頂にまことは慄きの叫びを上げ──

「──くんッ。聞いてるの、須藤くんッ。須藤くんッ!」

(はっ……)

 頭上からの怒声にまことは我に返った。膨れ上がった妄想が弾け飛び、現実
の光景が浮かび上がる。
 机の上に載った教科書とノート。そしてその上に落ちている自分以外の人影
えもいわれぬ圧迫感。
 心臓が縮んだ。恐る恐る顔を上げた。

「あう……」

 予想どおり女教師が目の前に立っていた。腰に手を当て、まことを睨み下ろし
ている。その目つきの怖さは妄想のそれといい勝負。背中に冷や汗が流れた。

「須藤くんッ」

「は、はいッ」

「続きを読んで訳してちょうだい、って何度も言ったのだけど、聞いていたのか
しら?」

 瞳をまっすぐ見据えられる。まことはたまらず目を伏せる。

「いえ、その……聞いてませんでした。すみません……」

「そう? なんか『イヤッ』って聞こえた気もしたけど? そんなにあたしの授業が
イヤ?」

 訝しげに顔を近づけてきた。まことは身をすくませて首を振る。

「そ、そんなことありませんッ」

「ふん。まあとにかく……」アマゾネス教師は身体を起こすと

「困るわね、副会長ともあろうあなたがそんなんじゃ。みんなに示しがつかないで
しょうがッ」

 鋭く貫くような声でまことを叱りつけた。少年の身体はさらに縮こまる。

「はい……ごめんなさい……すみません」 ひたすら頭を下げ続ける。

「まあ今回は普段の真面目さに免じて許してあげてもいいけど」

 すっかり小さくなってしまったまことを見てやりすぎと思ったか、女教師はトーン
を和らげ

「でも今度そんな腑抜けた態度でいたら……お仕置きしちゃうゾ」

 笑みを浮かべた。張りつめた空気の教室にも笑いの波が起きる。だが、
まことは「お仕置き」の言葉に反応してビクンッと背中と股間を震わせた。

「は、はいッ……」

「あーいいなあ、お仕置き。オレも受けたーい」

 クラスのお調子ものがおどけた声を上げた。女教師もそれを受け

「あらそう。じゃあ続きはあなたにやってもらいましょうか」

「ゲッ」

 さらに笑いが起きて、なごやかな雰囲気の中、授業が再開された。お調子
ものがあたふたとリーディングを始め、女教師も教壇に戻っていく。生徒たち
もみな教科書へ目を向ける。
 まこともそれに習う。だが視線はすぐに英文から外れ、意識の内へと落ち
てしまう。

(ボクはまたあんなエッチな想像を……それも先生やクラスメイトをオカズに
……)

 頬が熱くなる。自己嫌悪と羞恥のあまり自分をこの世から消してしまいたく
なる。
 今朝から何度こんな淫らな妄想に耽ってしまっただろうか。
 路上、電車の中、学園内……。
 まことは行く先々で、そこに居合わせた女子学生やOL、女教師たち嬲ら
れ、犯されることを想像しては心と股間をたかぶらせることを繰り返してし
まっていた。
 妄念の源はスラックスの下のショーツ。昨夜瑞穂に穿いていくよう渡された
あの水色地の女児用ショーツだ。
「女の子の下着を穿いている」そう思うだけでも身体が熱くなってしまうの
に、妄想癖のあるマゾ少年はその上さらに「もしはいているのがバレたら
みんなどんな目でボクを見るだろう。どんな折檻を受けさせられるのだろう」
と被虐の方向に想像を巡らせ、我を忘れるほどそれに浸ってしまうのだった。

(いけない。こんなイヤラしいことばかり考えてちゃ……)

 我に返る度にそう自分を諌めるのだがどうにもならない。むしろ抑えつけれ
ばつけるほど妄想が膨れ上がってしまう。

(あっ、ダメッ……)

 そして今もまた、反省中だというのに新たな淫想が沸き上がってしまって
いた。
 女教師に「お仕置き」をされている場面。またもボーッとしていたまことは
今度こそ女教師の怒りを買って、罰としてみんなの前で服を脱ぐよう命じら
れる。
 そして発覚する女児ショーツの着用。クラスメイトからの罵倒と嘲笑の中、
まことはショーツをペニスに巻きつけ強制的にオナニーを……

(ああ〜っッ、ダメダメダメ〜ッ!)

 まことは激しく首を振り、その妄想を吹き飛ばす。

「いいこと? この文章の中で一番重要な構文は……」

 リーディングはいつのまにか終わっていて、文法説明になっていた。女教師
は板書をしており、みんなもそれを書き写すのに必死になっている。
 まことは周囲を見回して、誰も自分に注目していないのを確認すると、
そっと股間に手をやった。
 女教師の叱責で一時は体内に引っ込んだかと思うくらい縮こまっていた屹立
は、今やまたスラックスをぶち破りそうなほどに猛ってしまっていた。熱い
脈動が布地を通して手のひらに伝わってくる。

(ああ、出したい、出したいよォ。ヌキたいよォ……)

 まことは股間を撫でさすりつつ、歯を食いしばってその衝動に耐える。
 ヌキさえすれば少しはこの妄念も治まるだろう。だがそれはできない。授業
中だから、というわけではない。
 あの雨の日以来。まことは瑞穂の見ている前以外での射精を禁じられていた
のだった。
 黙っていればわかりっこない、ということはない。毎日のように兄の精液を
搾り取っている妹は、その濃さも量も把握しているのだ。
 事実一度あまりの不自由に耐えかねて、学園のトイレでしたことがあった。
だがそれはたちまちバレて手酷い折檻を受けた。
「そんなにオナニーがしたいなら思う存分させてあげる」と、それこそ精液
に血が混じるほどになるまで自慰を強要されたのだ。
 あの時の死をも感じさせた恐怖はまことの精神に深く刻まれている。家に
帰って瑞穂の許しを得るまでは射精するわけにはいかない。せめてできるの
はこうして机の下やトイレの中で猛り狂うペニスを撫でさすり、慰めることぐらい。
 しかし結果的にそれは疼きや妄想をいや増してしまうことになるのだった。
だがやらずにはいられない。触れずになどいたら恐らく所かまわず叫び出し
身悶えしていただろう。どちらを向いても地獄。

(ああ……早く、早く今日が終わって。お願い……)

 目を堅くつぶって祈る。だがまだ時間は午前中。まことは気が狂いそうだった。
 そして昼休み。
 クラスメートたちがみな育ち盛りの胃袋を満たしたり、お喋りや遊びに興じ
たりと短い休みを満喫している中、まこと一人自分の席でうなだれていた。

「はぁ〜っ……」

 重いため息を眼下の弁当箱へと落とす。中身はほとんど減っていない。
 まだ半日が終わったばかりだというのに、まことは気疲れですっかり消耗
してしまっていた。
 弁当箱を広げてみたものの、いっかな食欲が沸いてこない。一口二口食べ
ただけで箸をおいた。後はひたすらため息ばかり。

「あれ? どうした須藤。ちっとも食ってねーじゃねぇか。おまえどっか悪い
んか?」

 そんなまことにクラスメイトの関口良平が声をかけてきた。
 良平は中等部一年からの友人で、まこととは正反対の社交的で冗談好きの、
女の子ウケもいい性格。だが初対面の時から不思議とウマがあい、一応お互
いを親友とみなしている関係だ。

「う、うん。いや、その、なんでもないよ・・・・・・」

 心配そうに顔を覗き込んでくる良平に、まことは曖昧な返事を返した。
いくら親友とはいえ話せないこともある。視線を避けるように手つかずのオカ
ズに目を落とす。

「ふぅ〜ん? でも何かヘンだぞ、今日のおまえ」

 納得いかないのか、良平はさらに顔を近づけてきて

「授業中もやたらそわそわしてたし、トイレもでっかいのばっか行ってたし。
あ、そうか。おまえアレか」

 手をポンと打った。

「下痢ピーか?」

「ちょっとォッ。関口くんッ」

 まことの隣で昼食の席を囲んでいた女子グループから非難の声が上がった。

「おおっと、すまねえな」良平はそれを軽くそれをいなし

「でもホント大丈夫か、おまえ? なんなら一緒に保健室行ってやろーか?」

「い、いや。本当になんでもないからッ」

 まことは慌てて首を振った。もし保健室に連れて行かれて、そこで養護教
師に服を脱ぐように言われたら……。

(あっ、ダメッ……ダメだってッ)

 だがその不安はすぐに期待へと擦り変わってしまった。またぞろ淫らな妄想
がまことの頭と股間を膨れさせる。

(ああ……ボクは……ボクってやつは)

 側で友人が心配してくれているというのに。まことは自分のあまりのふがい
なさにうなだれた。羞恥で頬を熱くする。心の中で良平に詫びる。

「はは〜ん」

 しかしその良平は赤くなったまことを見て何を思ったか、声に笑いを含ませた。

「そうか。おまえアレか。病気は病気でも恋の病か」

「えっ?」

「またまたぁ、トボけやがって。愛しの『オレ会長』のことで胸が一杯でメシが喉
に通らないんだろ?」

「な、なに言ってるんだよォッ」

 出し抜けに有希の事を持ち出されて、まことは声を張り上げた。顔がさらに
火照った。

「おっ、やっぱりそうか」

「ち、ちがうったらぁッ」

 まことは拳を上下に振って抗議するが、良平はニヤニヤと笑うばかり。

「まったくおまえもしょうがないなあ。こんなところでウジウジしてるくらいなら
屋上でも中庭でも会長と仲良くラブラブ弁当すりゃーいいじゃねぇか」

「だからちがうって……」

「そーよ須藤くん。なんならあたしC組まで呼びに言ってあげようか?」

 女子生徒たちからも茶々が入る。

「ホントにねぇ。みんな知ってることなんだから隠さず堂々とやればいいのにねぇ」

「ねぇねぇ須藤くん。会長さんって二人きりの時もあんななの?」

「きっとそうだよ。こんな感じ? 『ほら、まことォ。あーんしろよッ。しろったらぁッ』」

「きゃははは。そーだ。絶対そーだ」

(くうううううッッ……)

 まことは茹でタコのように真っ赤になる。
 生徒会副会長であるまことと「オレ会長」こと本橋有希との仲は「そういう風なも
の」として周りには認知されてしまっている。実を言えばまことも「そういう風」に
なりたいなという願望があり、有希の方もそう思ってくれてるんじゃないかという
フシもある。
 だが告白は未だなされておらず、今のところ二人はただの友人であり、会長
副会長の間柄であるにすぎない。
 だからまことは事あるごとに「ちがう」と主張しているのだが、周りはそれを
まことのテレと受け取って信じてくれない。まあそう思われても仕方のない経緯
を二人は辿っているのだが。

「ほれ、みんなもああ言ってるんだ。行ったれよ、須藤」

「ホントにちがうんだったらあッ。もうッ」

 同じ羞恥に赤くなるのでも、そこに怒りが混じると不思議と腹が減るようで、
まことは猛然と弁当をかっこみ始めた。先ほどまでの食欲不振が嘘のように
胃袋に中身が納まっていく。それを見て良平と女の子たちはさらに笑う。

(くそォッッ)

 ますます弁当に八つ当たりするハメになる。まことは鬼気迫る勢いで箸を行き
来させた。
 そこに。

「す、須藤。メシ食ってる最中に悪いんだが……」

 後からクラスメートの一人が遠慮がちに声をかけてきた。

「客だぞ、おまえに。中等部の女の子」

「中等部?」

 思いがけない言葉にまことは箸を止めた。頭の熱が引く。声の方に振り返る。

「ほれ、あっち」

 クラスメートは後の入り口を指し示した。

「?」

 まことは首を傾げた。
「どの子」かはすぐにわかった。中等部と高等部は制服は一緒だが、タイの
色が違う。グリーンのタイを締めた生徒の中に一人だけエンジの紐タイをし
ている女の子がいた。
 だが「誰なのか」がわからなかった。見覚えがない。
 栗色の髪をポニーテールにした小柄な少女。まことは中等部時代にクラブ
活動をしていなかったし、かろうじて知っている中等部の生徒といえば交流
のある中等部生徒会の面子ぐらいだ。けれどその中にこの少女はいなかった
はず。
 しかし向こうはまことと目が会うとニッコリと笑い、親しげに肩のところで両手
を振った。

「おー可愛いじゃん あっちの生徒会のコか?」 良平が首を延ばしてきた。

「いや、それが、その……」まことが言いよどんでいると

「お? なんだ? まさか会長からあのコに乗り換えたのか? 食欲がなかった
のは三角関係のせいか? この犯罪者。ロリコン!」

「だからちがうって!」

 まことは弁当にフタをすると、少女の方へと向かった。なぜか良平も着いてきた。

 その少女は遠目から見ても小さかったが、目の前にしてみるとさらにそれ
が際立った。
 背はまことの胸にどうにか届くくらい。まこと自身たいして身長のある方で
はないのでかなりのおチビさんだ。小学五年生の瑞穂にすら負けている。
 顔も今時の中学生にしてはおさなげで、仔猫を思わせる真ん丸な瞳がそれ
をさらに強調していた。肩幅も狭く、夏用の制服から覗かせている手足のラ
インも、曲線美というよりはマスコット人形のような寸足らずの愛らしさだ。
 しかしただ一点、瑞穂はおろかまことのクラスの女子生徒の誰をも凌駕する
ほど大人びている箇所があった。

(すっごいオッパイ……)

 そのたわわな実りを眼下にして、まことははしたなくもツバを飲み込んだ。
良平も横でホォーッと声を上げた。
 何カップぐらいあるのだろう。女性全般にうといまことには正確にはわから
なかったが、それでもFは確実にいっていた。デ〇体型の偽りのバストサイズ
ではなく、細い骨格とウエストに支えられたまごうことなき巨乳。少女が深呼
吸をしたらブラウスのボタンを弾いて飛び出てきそうなほどの圧倒的張り出し
だ。まるで上や横に伸びるための栄養が、全て胸に集中してしまったよう。

(顔も身体もこんなに幼いのに胸だけ出てるなんて……。なんかえっちなマン
ガかゲームの女のコみたいだ)

 その手のものがけっして嫌いではないまことは、自分の妄想が具現化された
みたいでドギマギとしてしまう。いけない、失礼だと思いながらも、視線は顔より
も胸の方に行ってしまう。

「生徒会副会長のォ、須藤まことセンパイですよねェ?」

 少女の方はそんな視線には慣れっこなのか、屈託のない笑顔でまことを見上
げた。きらきらとあどけなく瞳を光らせている。まことは後ろめたくなって
目を逸らした。

「う、うん。そうだけど……」

 呟くように答えた。すると少女は顔をぱぁぁっと輝かせ

「やぁぁぁんやっぱりィィ。ほんものォォッ」

 黄色い悲鳴をまき散らしながら足をバタつかせた。両のこぶしを前にして、忙
しく身をくねらせる。
 まことは思わずのけ反った。

(なんなんだ、この子。いったい……)

 予想もつかないリアクション。だいたい名指しで呼び出しておいて、やっぱりも
本物もないものだ。頭に行くべき栄養も胸に廻ってしまっているのか。

(大丈夫だよなあ、まさか”ピー”じゃないよなあ……)

 そう慄きながら、キャーキャーと胸を揺らしている少女に声をかけた。

「あ、あの君の名前は?」

「あっ、いっけなぁ〜い。言い忘れちゃいましたァ」

 言われて童顔巨乳少女はテヘッと舌を出した。そして意外なほどマジメな顔
になると両手をきちんと前で揃えて

「中等部一年C組、横沢絵梨香ですゥ。よろしくお願いしまァ〜す」

 ぴょこんと頭を下げた。栗色のシッポが可愛く撥ねる。そして顔を上げると
飛び切りの笑顔でニコリ。
「おお〜っ」 舌足らずの甘ったるげなロリータボイスに、側に座っていた
男子生徒たちから歓声があがった。女子生徒たちからは「けっ」と吐き捨てる
ような声が聞こえた。

(うう……おかしいんだか可愛いんだか。それにしてもやっぱり知らない名前
だなぁ)

 まことは戸惑いながら、礼には礼をと頭を下げ

「どうも。で、その、横沢さん……」

「絵梨香でいいですゥ」

「じゃあ絵梨香ちゃん。あの、中等部執行部のコだっけ? 思い出せなくて
悪いんだけど」

「ちがいますゥ。あたしテニス部ですゥ」

 ますますわけがわからない。

「え? じゃあ何でボクのところに?」

 混乱するまことに絵梨香はにっこりと笑って言った。

「あー、あたしィ副会長さんのファンなんですよォ」

「ファン!?」

 余計に面食らった。生まれてこの方ファンなどついた試しはない。きょうび
勉強ができるだけでは女の子にモテはしないし、副会長になってからも「気弱
で威厳もまるでない。特技もないしマジメなだけで面白味に欠ける人」と女子
からはノーマークの扱いを受けている。ファンとか取り巻きとかとは無縁の
十七年を生きてきたのだ。

「ホ、ホントに?」 思わず聞き返してしまう。

「はいですゥ」 絵梨香はさらににこやかに笑みを返してきた。

「おーおーモテますなあ。副会長さまは」

 良平がやっかみ混じりに肘で脇腹を小突いてきた。すると絵梨香は心外だと
いう風に唇を尖らせ、

「えー、本当に中等部じゃセンパイは副会長なのに偉ぶらないし可愛いって
評判なんですよォ。ほらァ春の対面式の時にィ……」

「あ……」

 言われて春の恥ずかしい記憶が蘇った。
 高等部を代表しての祝辞。本来なら会長である有希が務めるはずが、その
有希が式の直前になって異様に緊張してしまい、「頼む、まこと。代ってくれ」
と急遽代理を押し付けられたのだ。
 有希以上にアガリ症のまことはシドロモドロな挨拶をしてしまい、しばらくは
思い出す度に自分を消してしまいたくなるほどの恥をかいた。

(あれでファンになったと言われても……)

 赤くなってうなだれてしまう。絵梨香の方はそんなまことに構うことなく
にこやかに話し続けている。

「……でェ、それ以来あたしも遠くからセンパイを慕っていたんですけどォ、
今日思い切って訪ねてきちゃったんですゥ」

「そ、そう。はは……」

「それでェ、お近づきの印にィできたらメアドとか交換して欲しいんですけどォ」

 スカートのポケットからピンク色のケータイを取り出した。

「メアド!?」

 思わぬお願いに、まことは頭を跳ね上げた。

「ダメですかァ?」

「い、いや。その」

 答えに詰まった。まことのケータイのアドレス帳に入っている女性の名は、
母親と瑞穂を覗けば、後は生徒会関係でつきあいのある自校や他校の女子
生徒のものだけ。送られてくる内容も、仕事か社交儀礼的なものばかりで、
プライベートなメールは一通もない。
 モテなれない少年にとって、突然の僥倖はうれしさよりもむしろ戸惑いと警
戒を多く感じさせてしまうのだった。ましてや相手はタイプ的に苦手なキャピ
キャピ少女。

「あ、じゃあこれ俺のメアドと番号ね」

 まことが返事に困っていると、こういう方面には如才のない良平が名刺を
取り出して絵梨香に渡していた。

「わあ、ありがとうございますゥ」

「で、絵梨香ちゃんのは?」

「あはは。後でですゥ」 

 絵梨香は軽くいなすとまことの方に向き直り

「センパイのはダメなんですかァ?」

「う、うん。ごめんね。そういうのはちょっと……」

 こんな子に教えたら時間を問わずひっきりなしに掛かってきそうだ。少し
残念だがここは断った方が得策だろう。まことは思った。

「えー、そんなァ。じゃあじゃあせめて写真だけでも撮らせてくださいよォ」

 絵梨香は食い下がってきた。またもこぶしをかまえて身をくねらせる。

「ま、まあ、そのくらいなら……」

 聞き入れた。それすら断ったらいきなり泣き喚きかねない怖さがこの少女に
はあった。

「わぁーい。やったァ」

 絵梨香はケータイのフタをパチンと跳ね上げると前に構えた。

「じゃあ窓際を背景にお願いしまーす。あ、その辺がグッドですゥ」

「ああもうダメですよォ、そんなに表情堅くしちゃあ。リラックスですよォ、
センパイ」

「あ、ポーズも欲しいですゥ。腕組んでェ、アゴに手を添えた知的なカンでェ
……キャーッ、いいですいいですゥ。あーッ、関口センパイは割り込んじゃ
ダメですよォ」

 絵梨香はハシャギまくった。クラスメイトたちはみな昼休みの格好の余興と
ニヤニヤしながらこちらを眺めている。

(これじゃあ晒しものだよぉ。ああ早く終わってよぉ)

 頬が熱くなった。

「はぁーい、いきますよぉ。チーズ」

 ようやくシャッターが切られた。まことはやれやれと肩を落とした。

「キャー撮れてる撮れてるゥ。センパーイ見てくださいよォ」

 絵梨香の方の興奮は収まらず、かけよってきてケータイを差し出した。

「い、いいよ」

 手で遮った。そんなおぞましい姿見たくもなかった。

「そんなこと言わないでェ。いい格好で写っていますよォ」

 なおも鼻面に突き付けてくる絵梨香に折れて、画面を見た。

(えっ!?)

 その瞬間まことは硬直した。火照っていた身体から一斉に血の気が引いた。
 待ち受け画面にはポーズをつけた写真よりももっと恥ずかしいまことが写っ
ていた。
 水玉模様の女児用ショーツに鼻を埋めている姿。やや不鮮明だが見る人が
見ればはっきりまことだとわかる。後ろには下着の陳列も見える。間違いなく
あの店での痴態を写したものだ。

「な、なんで……」

「ね? よく撮れているでしょう?」

 絶句するまことに、少女は仔猫のような笑みを見せながら、チラッと赤い舌
を覗かせた。

「へぇ〜これが生徒会長さんのお部屋なんですかァ。スゴイんですねェ」

 応接用のソファにちょこんとお尻を乗せた絵梨香は、物珍しげに室内を見回
した。

「広いしィ、机も椅子もゴーカだしィ、オーディオセットまであるしィ、さすが
成宮高等部の生徒会ですねェ〜」

「そ、そう? ははは……」

 まことは隣の執行部々室に繋がるドアの鍵を確認しながら、落ち着きの
ない声を返した。

(このコを部屋に入れたとこ、見られてないよな? あの「おじゃましま〜す」
って大きな声、聞かれてないよな?……)

 そればかり気になっていた。もちろん入る前に充分確認したつもりだが、それ
でも心配でしょうがない。秘密を握られている恐怖と同じくらい、「副会長が会
長室に中等部の女のコを引っ張りこんでよからぬことをしている」という噂が立
つのが怖かった。そしてそれが有希の耳に入ってしまうことが。心臓がドキドキ
と高鳴っている。

 あの後。
 絵梨香は「ここじゃあセンパイもマズイですよね? どこかで二人きりでお話
しませんかァ?」と誘ってきた。断る術のないまことはうなずくしかなく、良平
やクラスメイトの好奇な視線を痛いほど背中に受けて教室を出た。そしてこの生
徒会長室へと絵梨香を連れてきたのだった。
 
 本当は、人に知れたらあらぬ誤解を受けかねないこの部屋に、少女を入れたく
などなかった。だが他に場所がなかったのである。
 昼休みの学園内はどこに行っても人がいる。屋上や中庭はもちろん、各特殊教
室もそこを縄張りとする部活の人間がたむろしている。校舎裏や体育倉庫なども、
人目を忍んだ生徒たちが人目を忍んだ行為をしているものだし、それを覗こうと
いう不届き者だって潜んでいる。秘密の話ができる所となるとここ以外に思いつ
かなかったのだ。

(まあ出入りさえ見られなければここが一番安全なんだから……)

 まことは不安な心に言い聞かせる。
 この部屋の鍵を持つのはまことの他は会長である有希と、もう一人の副会長で
ある神代瞳だけ。そしてその二人も昼休みにはまずここにはやってこない。
 有希は昼休みどころか放課後ですらここに詰めることをおっくうがるナマケモ
ノだし、「影の生徒会長」と自他共に認める瞳も、主の留守を狙ってその椅子に
座るような僭越なマネはしない。話の最中に突然ドアが開くという事態だけはな
さそうだった。
 そしてもう一つ、ここには他所にはない利点があった。
 この部屋は防音なのである。
 ここは元々は学園長室で、そちらが数年前にできた新校舎へと居を移した後、
調度品ごと生徒会が譲り受けて会長室にしたものであった。隣の執行部室も元は
旧職員室である。
 いくら寄付金豊富な名門私立とはいえ豪気な話だが、噂だと当時の会長が理事
長の孫息子だったのでその歓心を買うための計らいだったと言われている。
 それはさておき、学園長はこの部屋に音楽教室なみの防音処理を施していた。
執務に集中するためと趣味のクラシック観賞を楽しむためというのがその理由で
ある。こちらも額面どおりに受け取っている者は少ないが。

 ともあれ「『第九』を大音量でかけても裏の爺さんの浪曲ぐらいにしか聞こえ
ない」という程の壁と扉の厚さである。仮に誰かが二人の入室を目撃し、部屋外
で耳をそばだてていたとしても、彼には何も聞き取れないはずだった。

(そう、大丈夫だ。大丈夫……)
 
 だがさらに念を入れて隣と廊下に繋がるインタフォンも切った。
 よし。まことは意を決するとソファに向かった。絵梨香の正面へと腰を降ろす。
膝に置いた手がひどく汗ばんでいた。

「わあ、あの絵本物ですかァ? あ、この戸棚も高そうですゥ〜。 キャーあれ
ひょっとしてドレクマイセンの置き時計?」

 少女は飽かずに室内を眺め回していた。まことは湿った手を握りしめた。

「あ、あの、それで、絵梨香ちゃんッ」

「……はいですゥ?」

 絵梨香は、まことの呼びかけに気づくと不思議そうに小首を傾げた。
 まことは目をしばたいた。表情があまりにあどけなすぎて、まるで自分から誘
った事など忘れてしまったかのようだったからだ。ふと教室で見た画像や妖しい
微笑みは錯覚だったのではないかと思えたほどだった。
 だが、そんな希望はすぐに打ち消された。

「しゃ、写真の事なんだけど……ど、どうして」

 まことが口ごもりながら切り出すと、少女はうふっと小鼻を鳴らして表情を一
変させ

「さあどうしてだと思いますゥ?」

と意地悪げな笑みを浮かべたのだった。教室の時と同じだった。まことは肩を落
とした。
 この少女は本当によくわからない。元より女のコの心理には疎いまことだが、
このコは特にわからない。考えも行動もまるで読めない。
 写真の事も同様だった。絵梨香は店にいなかった。それは間違いない。なら何
故あんな写真を持っているのか。
 あの女子中学生たちと友人で、彼女たち経由で廻ってきたのかとも考えた。
だがそれにしては写っていた画面が大きすぎた気がする。遠巻きに見ていた少女
たちからではああもハッキリとは写らない。しかし、ならどうやって……?。

「うふ、わかりませんかァ? あたしあの店にいたんですよォ」

 悩むまことに絵梨香は事もなげに言った。思わず頭を跳ね上げる。

「い、いたって、どこにッ……?」

「ふふ、試着室ですよォ」

「あ……」

 目が点になる。言われてまことは思い出した。確かに女児コーナーの近くに試
着室があった。カーテンも閉っていたような気がする。だがあの時は気が動転し
ていたし、店を離れるまで誰も出てこなかったので、てっきり無人だと思い込ん
でいた……。

「ほらァ、あたしィこんな胸してるじゃないですかァ? だからテニスをするの
もキュークツでェ、いいブラないかなあってあの店で探していたんですよォ。
でェ、試着室でいくつか試してたらァ、外からいきなり『ぱんつ〜ッ』って男の
人の叫び声が」

「あう……」 身が縮み込む。

「あたしィ、ビックリしちゃいましたよォ。でェ思わず覗いてみたら二重にビッ
クリですゥ。その人、成宮の制服着てるじゃないですかァ。それにどこかで見た
なあと思ったら対面式の時に見かけた副会長さんでェ。もうトリプルビックリ
ですよォ」

「……」

「でェ、そのまま見てたらさらにビックリ四段重ね。センパイ、スゴイこと始め
たじゃないですかァ? もうあたしびっくりしすぎて気がついたらケータイ構え
てシャッター押しちゃってましたよォ」

「ああ、あああ……」

 自分がした「凄いこと」を思いだし、全身が火照った。たまらず俯き、目をつ
ぶる。あれを一部始終見られていた上に写真まで撮られていたなんて。
 しかし羞恥に浸ってばかりはいられなかった。問題なのはむしろこれからなの
だ。恐る恐る顔を上げる。

「それで絵梨香ちゃん……。どうしたら忘れてくれる? どうしたら写真を消し
てくれるの?」

 何の魂胆もなく近づいてきたとは思えなかった。新たな恐怖が膨れ上がる。

「や、やっぱりお金? でもボクんちお金持ちじゃないしバイトもしてないから
そんなに払えないよ? それとも副会長の権限でなにかしろと? テ、テニス部
だっけ?そちらに便宜を図れとか? で、でも副会長って言ったって名ばかりだ
し、それに中等部の運営に高等部は口を出せないし……」

 口にすることでなおさら不安が増していく。何を要求されても応えられそうに
ない。だが何を要求されても断ることはできない。鼓動が急速に高まっていく。
 しかし。

「え〜ッ、ひどいですゥ。それじゃあ、まるであたしがキョーハクしているみた
いじゃないですかァ」

 絵梨香は心底心外だという風に口を尖らせた。拳を前にして身をくねらせる。

「ち、ちがうの?」

 だまされまいと思いつつ、まことは絵梨香の顔を窺った。「そうですよォ」
少女はきっぱりと言った。

「最初に言ったじゃないですかァ? あたしセンパイのファンでお近づきになり
たかったってェ。そりゃあヒキョーなやり方だとは思いましたけどォ」
「じゃ、じゃあ、あんなとこであんな見せ方しなくたっていいじゃないかぁ。
それにさっきだって焦らすようなこと言って……」

 抗議するまことに絵梨香は

「あはッ。それはセンパイの慌てた顔が見たくてェ〜。あたしセンパイの慌てた
り困ったりする顔、とっても可愛くって好きなんですゥ。でもちょっとやりすぎ
ちゃいましたァ? ごめんなさ〜い」

 てへっと舌を出し頭を下げた。「うう……」まことは唸った。
 信じていいのだろうか? 腹がまるで読めない不思議少女のこと、簡単に安堵
はできない。だがもし本当なら……。まことは切り出す。

「じゃ、じゃあもういいよね? ボクとも知り合えたんだし。写真、消してくれ
るよね?」

 現物が向こうにあるうちは安心できない。それにいつ少女の気が変わるとも限
らない。

「え〜ッ、できたらァこれは記念に取っておきたいんですけどォ」
「た、頼むよ絵梨香ちゃん」

 渋る少女にまことは両手を合わせる。絵梨香は「そうですねェ……」と頬に人
差し指を当て

「じゃあ一つ知りたいことがあるのでェ、それを教えてくれればァ」

「な、なに?」 身を乗り出す。少女は言った。

「どうしてセンパイあんな事したんですかあ? あたしそれが不思議なんですゥ。
センパイってむっつりスケベだとは思いますけどォあんな事ができるほど大胆な
性格じゃないと思うんでェ」

「うう……」

 誉められているのか貶されているのか。複雑な気持ちになる。しかし瑞穂との
事を打ち明けねばならないとは……。まことはためらった。

「話してくれますかァ?」

「……は、話したら本当に写真を消してくれる?」 上目遣いに窺った。

「はいですゥ」 絵梨香はニッコリと笑った。

 ……恥ずかしいが仕方がなかった。

「じ、実は……」 まことは重い口を開いた。

 まことは瑞穂とのことを話した。
 細かいプレイの内容はさすがに恥ずかし過ぎて割愛したが、それでも妹の下
着でオナニーしているところを見つかり、それをネタに日々身体を弄ばれてい
ること、昨日の出来事も瑞穂の命令であること、今も責めの一環で女児用ショ
ーツを穿かされていることなどを打ち明けた。
 最初の内はポツリポツリとしか言葉が出なかったが、最後の方には声を震わ
せながらも吐きだすような口調で語っていた。
 それはマゾ的な露出趣味というよりは、両親にも親友にも打ち明けられない
罪と悩みを誰かに聞いて欲しかったという懺悔にも似た気持ちからだった。
気がつくとまことは涙ぐんでいた。

「そんなわけで、ボク……」

 一通り告白し終えると、まことは言葉を途切れらせ、俯いていた顔を上げた。
あまりにみっともなくて、さすがに少女も笑っているだろうなと思いながら。
 だが。
 絵梨香も目に涙を溜めていた。うるうると丸い瞳を濡らし、口元を手て覆い
ながら

「可哀想ですゥゥ。妹さんにそんな風にイジメられているだなんて、センパイ
可哀想ですゥゥッッ」

 鼻をグシュグシュと鳴らした。

「絵梨香ちゃん……」

 少女の意外な反応にまことは戸惑ったが、同時に胸奥に暖かなものを感じていた。

(悪いコじゃないんだ……)

 自分のために泣いてくれている。そう思うとまた涙がこみ上げてきた。

「なんか……うれしいよ、絵梨香ちゃん。わかってくれて……」

「はいですゥ……」 絵梨香はうなだれた。涙が手の甲を伝わり、膝へと落ちた。

「そ、それで、あ、あの……」

 何故か少女の優しさにつけこんでいるような後ろめたさを感じながら

「……写真、消してくれる?」 まことは言った。

「消します、消しますゥッ。こんなもの消しちゃいますゥゥッ」

 絵梨香はケータイをポケットから取り出すと、勢いよくボタンを操作した。
数秒もかからない内に『画像 消去しました』の画面がまことの方へと突き出さ
れた。

「これでいいですかァ?」

「あ、ありがとう」

 緊張がほどける。まことはハァ〜ッと膝の間に頭を落とした。

(よかったぁ……)

 忌まわしい証拠は消えた。代わりに少女にさらなる恥を知られてしまったが、
この分だと周りに言い触らす事もないだろう。目を閉じて、全身に広がる安堵の
念をかみ締める。

(ん?)

 その耳にガタッ、ズズッと大きな物が引きずられる音が聞こえた。立ちはだか
る人の気配。まことは思わず目を開け、顔を上げた。

「絵梨香ちゃん……」

 絵梨香がソファの間にあったテーブルを退け、目の前に立っていた。思いつめ
た表情と潤んだ瞳でまことを見下ろしている。

「センパ〜イ……」 

 少女は身を屈めた。まことの鼻先にブラウスに包まれた豊かな双球が迫った。
ブラジャーのピンクのレース柄が透けて見えた。

「ちょ、ちょっと。あの……。絵梨香ちゃん?」

 おののくまことの視野の端で少女の両腕が伸びた。

「センパ〜イッ!」 

「うああああッ」

 まことが身を引くより速く、絵梨香はまことの頭を抱き寄せて、その胸に顔を
埋めさせた。

(うぷッ。くッ)

 柔らかな膨らみが少年の鼻と口をふさいだ。わずかな隙間から少女の甘ったる
い体臭が入り込んできて鼻腔と肺を満たした。

(あう……)

 頭がクラッとした。絵梨香はさらに強く抱き締めてきた。メガネのレンズごと
マブタが圧迫された。
 いくら突然だったとはいえ、相手は年下の少女。抗えば簡単にその腕の中から
逃れることができたはずだった。だが、まことはそうしなかった。できなかった。
少女の柔肉と香りに包まれた途端、力が身体の芯から抜けていくのがわかった。
酸素を求めて口と鼻がせわしなく動き、心臓も鼓動を速めているのに、何故か手
足には力が入らないのだった。

「センパイ、本当に大変だったんですねェ。辛かったんですねェ。可哀想に」

 絵梨香の涙まじりの声が聞こえた。

(絵梨香ちゃん、ボクを慰めてくれてるんだ……)

 そうわかるとさらに抗う気が失せた。窒息による頭や身体の痺れもむしろ心地
よいものへと変わった。まことは倒れ込むように絵梨香に身体をゆだねた。

「センパイ……」

 絵梨香はまことを抱きとめたまま徐々に身体を落とし、ソファに腰かけた。
そしてそのままゆっくりと後へ倒れた。肘掛けを枕として頭を支える。その間
まことは幼子のように身を少女に預けたままだった。しばらくして

「ぷはッ」

 さすがに苦しくなって顔を上げた。少女の胸の上で真っ赤になって息をつく。
気づくと絵梨香が柔らかな笑みでこちらを見つめていた。急に羞恥がこみ上げて
くる。
 
「ご、ごめん絵梨香ちゃん。ボク、ボク……」 謝るまことに

「いいんですよォ、センパイ」

 絵梨香はさらに微笑んでみせ、かき抱いた手でまことの頭を優しく撫でた。

(あ……)

 その心地よい感触と慈しみある微笑に、まことは遠い幼き日の記憶を呼びおこ
された。

(ママ……)

 安らかな、母の胸のぬくもり。転んだり幼稚園でイジメられて泣いて帰ってく
るまことを母はいつもそうして胸に抱き、髪を撫でて慰めてくれたのだった。
なんの不安もない絶対の至福とやすらぎの時。だが、それは瑞穂の誕生により
彼女に全て奪い去られた……。

「ほんと、辛かったんですねェ。可哀想なセンパイ」 

 また髪が撫でられた。胸の奥から熱いものが込み上げてきて、止まっていた涙
が再び噴き上げた。「ああッ」まことはすがるように自分から絵梨香の胸に顔を
埋めた。

「そうなんだ。ヒドイんだ、ヒドイんだよぉ、瑞穂のやつ……」

「センパイ?」

「ボクが、ボクが逆らえないと思って毎日毎日……。ボクのオチンチンを踏んづ
けたり、ムチでぶったり」

「わぁ、ヒドイですゥ」

「それだけじゃないんだ。ボクがイキそうになっても出させてくれなかったり、
出したものを掃除しろって瑞穂の手や足を舐めるように言ったり」

「そんなあ。可哀想すぎますゥ。あたしならそんなことしないですゥ。よしよし、
よしよしですよセンパイ」

「ああん、絵梨香ちゃん。絵梨香ちゃぁぁんん」

 まことは少女の胸の中でどんどんと子供に返っていった。泣きじゃくりながら
顔を柔乳に擦り付け、鼻と口で甘い感触と香りをむさぼる。絵梨香はそれを咎め
も嫌がりもせず、優しく頭を撫で続けた。

「それから?」

「うん、それから、それからね……」

 涙と告白の衝動は途切れることなく溢れ出て、まことは先ほどは話せなかった
日々のプレイの詳細や瑞穂への愚痴を吐き出し続けた。

(ああ……あああ……)

 恥をさらけ出しているにもかかわらず、不思議な幸福感がまことを包んでいた。
いつまでもこうして少女の胸に抱かれて頭を撫で続けられていたかった。
 だが。

「あッ」

 ふいに絵梨香が短い叫びをあげ、それは止んだ。滑らかに頭を流れていた指が
止まり、髪の毛を掴むように爪立てられた。

(えっ?)

 瞬間何が起こったのかわからなかった。しかしすぐにあることに思い当たり、
まことは背筋を凍らせた。

(ま、まさか会長や神代さんが!?)

 絵梨香の胸に埋もれたまま、慌てて振り返った。

「!?」

 しかしそこには有希や瞳の顔はなく、代わりにピンク色の細長い物体があった。
上の方に魚の目のようなものがついている。それが絵梨香の手に握られたケータイ
だと気づいた瞬間、レンズ側のランプが激しく閃いた。

「!」

 閃光と共にまことの頭の中も真っ白になった。何が起こったのかまるで把握
できない。何重にも漂う残像に朦朧としていると、すぐ側から少女の弾むような
声が起きた。

「うわあ、やっぱりこの距離でフラッシュ使うとハッキリ写りますゥ。センパ〜イ、
二人ともバッチリ顔撮れてますよォ。誰が見てもセンパイがあたしを押し倒して
ムサボっている図ですゥ」

「え、絵梨香ちゃんッ!?」

 まことは少女の身体から飛びのいた。だが、もう遅かった。ようやくまことは
自分が恐れていたはずの「副会長と中等部少女のよからぬ行為」の決定的瞬
間を撮られたことに気が付いた。

「こ、これは、これはどういう……」

「ふふ、こんな単純な手に引っ掛かってくれるだなんて、センパイってホント可
愛いですゥ」

 絵梨香はいたずらっぽく笑いながら身を起こした。

「だ、だましたの?! 絵梨香ちゃん、ボクをだましたの?」

 まことはおののき震えた。全てウソだったというのか? あの涙も微笑みも!

「そんなァ。だましてなんかいないですよォ」 少女は口を尖らせた。

「気が変わったんですゥ」

「そ、そんなッ」

「女のコは気まぐれなんですゥ」

「と、とにかくッ。とにかく消して。それを消してッ。お願いッ」

 哀願するまことに

「ダメですゥ、消さないですゥ。消して欲しかったらあたしの言うこときくですゥ」

 少女は毅然と言い放った。

「あああ……」

 あまりのことにまことは呆然となり、へなへなとソファに崩れ落ちた。

「うふふ、そうですゥ。センパイ、そのまま動いちゃダメですよォ?」

 絵梨香は妖しい笑みを浮かべながら、まことの隣に座った。もたれ掛かるように
身を沿わせてくる。右手がスッと動いた。

「あッ」

 まことは驚きの声をあげた。絵梨香の掌がまことの股間へと伸び、スラックス越
しにさわさわとまさぐり始めたのだった。

(ウ、ウソぉッ?!)

 信じられなかった。少女の変心もだが、この行為はもっと信じられなかった。
いくら胸が大人並とはいえ、いましがた身体で罠を張るようなことを体験したばか
りとはいえ、この幼な顔の少女と性的な行為は結びつきがたい事柄だった。
 だが、絵梨香の指使いは巧みだった。適度な圧力を掛けつつ股間を滑らかに這い
回り、ペニスの形と反応を確かめるように指を立てる。明らかに慣れた手つきだっ
た。まことの戸惑いとは無関係に肉茎はスラックスの下で急速に膨張を始めた。

「ああッ」

「ふふ、センパイのオチンチン、おっきくなってきましたよォ」

 絵梨香は上目遣いにまことを見やりながら、さらに淫らに指を蠢かせた。羞恥と
快感が熱となってこみ上げて、まことの頬を染めさせる。

「ダ、ダメッ」 たまらず腰を引いた。

「もぉッ」 絵梨香は口を尖らせた。

「ダメなのはセンパイの方ですよォ。動いちゃいけないって言ったですゥ?」

「だ、だって」

「写真、バラされていいんですかァ?」

「あうう……」

 震えながら腰を戻した。絵梨香はニッコリと笑い、股間への玩弄を再開した。
快感と屈辱が小さな指からじわじわと送り込まれる。

「ううッ……」

 涙がこぼれ落ちた。今度は懺悔でも癒しでもない、悲しさと悔しさの涙だった。

「ヒ、ヒドイよ、絵梨香ちゃん……。ボク、信じたのに。絵梨香ちゃんを信じた
のに。こんな、こんな……」

 嗚咽が漏れる。絵梨香の指がつと止った。

「ごめんなさいですゥ」

 少女も眉根を寄せたしおらしげな顔になった。

「あたしも最初はホントにセンパイを可哀想に思ったしィ、何にもしないでおこ
うと思ったんですよォ? でもォ、センパイが悪いんですゥ」

「な、なんでボクが?!」 目を見開くまことに

「だってェ」 

 絵梨香はむずがるように身をよじらせ、甘えた声で言った。

「あんなに細かく色々と話すんですものォ、あたしだってセンパイをイジメたく
なってきちゃうじゃないですかァ? それにィ、センパイあたしの胸をさんざん
シゲキしてェ。気が変わるなっていう方が無理ですゥ」

「そ、そんなッ」 

 理不尽だ。自業自得かもしれないが、やはり理不尽だ。まことは思った。この
少女は自分で言うとおり気まぐれすぎる。理解できない。まことは肩を落してう
なだれた。

「あ〜でもでもォ、心配しないでくださぁィ」

 落ち込むまことを元気づけようというのか、絵梨香は弾んだ声で言った。

「イジメるっていってもォ、妹さんみたいに痛くなんてしませんからァ。痛くする
なんて最低ですゥ。男の人は気持ちよくヨガらせるのが最高なんですゥ」

 そう言いながら少女はまた股間へ手を伸ばした。亀頭を親指と中指でつまみ
上げ、人差し指で浮かした布地で擦るように円を描いた。衝撃が背筋を駆け昇り、
まことはたまらずのけ反った。

「んあぁッ」

「ね? ふふ……」

 絵梨香の口元にとても中学一年生とは思えない淫らな笑みが浮かんだ。これが
少女の本性だったのか。まことは身体を震わせた。

「あ、あああ……」

「センパ〜イ、次は立ってくださぁい」

 絵梨香は言った。まことは膝をガタつかせながらもそれに従った。

「ふふ……」

 少女はテーブルヘと腰を掛け直し、まことの正面に位置どった。手を伸ばし、
ベルトの留め金に指を掛ける。

「やだ。やめてッ……お願いッ」 まことは小刻みに首を振る。

「だいじょうぶですよォ。ちゃんと気持ちよくしてあげますからァ」

 スラックスのボタンを外す。ファスナーが降ろされる。少女の表情が次第に期待
に満ちた笑みへと変わっていく。

「ふふ、この下に女のコのパンツはいているんですよね? 見せてくださいねェ」

「イヤぁぁぁッッ」

 腰に両手が掛けられて、スラックスが一気にずり落された。 

「あはッ、可愛いですゥ〜ッ」

 眼前に出現した女児用ショーツに、絵梨香の真ん丸な瞳が大きく見開いた。

「クマさんにィウサギさんにィお星様までェ。あっ、このリボンも可愛いですゥ。
あたしもこんなパンツ欲しいですゥ」
「ああッ、イヤッ……」

 吐息が熱と感じられる距離からまじまじと見つめられ、まことは羞恥に頬を
染める。たまらず顔を背ける。

「うふ。センパイ、真っ赤になっちゃってェ。そのお顔も可愛いですよォ?」

「ヤ、ヤダッ。見ないで……見ないでッ」

 下から覗き込むような視線にさらに顔を横に向け、瞼を堅く閉じる。唇を震
わせる。

「うふふ。ホント可愛い。でもォ、一番可愛いのはァ……」

 艶めいた少女の声とともに衣擦れの音が聞こえた。スラックスを掴んでいた
右手が外される音。

「あッ、ダメッ」

「やっぱりこれですゥゥッ」

「んああぁッ」

 ショーツからはみ出しそびえる怒張が柔らかな手の平に掴まれた。瑞穂
以外の異性を知らない肉棒は敏感に反応し、先走りにまみれる亀頭をさら
に重く湿らせる。

「ふふ。センパ〜イ、さっきよりカチカチのピクピクですよォ? ひょっとして
恥ずかしい姿を見られてコーフンしちゃいましたァ?」

「ち、ちがうッ」

 まことは答えたが、屹立はそれがウソであるといわんばかりに少女の手の
中で跳ねた。

「ああッ」

「あはッ。やっぱりそうなんですかァ? センパイって妹さんが言うようにマゾ
なんですかァ?」

「イヤぁッ」
 
 ”マゾ”の言葉に反応し、怒張はさらに大きく脈打った。前触れが噴きこぼれ、
肉塊は華奢な少女の手指を押し広げるように膨らんでいく。

「わぁ、またこんなにカチカチにィ……。じゃあもっとイジメてもっとカチカチ
にしてあげますねェ?」

「ヤ、ヤダぁッ」

「うふふ……」

 絵梨香はまことを上目遣いに見やりながら、ゆっくりと怒張を包む手を動か
しはじめた。血管浮き立つ幹を柔らかな手の平で撫で上げ、親指と人差し指
で作ったリングでぬらつく亀頭を擦り立てる。反対側の手で根元を覆っていた
ショーツをずらし、その隙間に小さな指を潜り込ませる。爪先でくすぐるように
袋を弄ぶ。

「んッ、くッ、あッ、はあぁッ」

 堪えようにも堪えきれない喘ぎが漏れて、まことは頭をのけ反らせる。少女
の手の中でペニスがどんどんと「カチカチ」にされていく……。

(ダメッ……絵梨香ちゃんの手、気持ちよすぎるぅぅッ)

 膝が立っていられなくなるほど震えてくる。
 生まれて初めて味わう快感だった。
 手淫はそれこそ星の数ほどしてきたが、まことが自分でするときは若さと欲情
にまかせて勢いよく握り締め、そのまま急くようにシゴキたてるのが常だったし、
瑞穂もそのサディスティックな性格のせいか、兄に対する憎しみからのせいか、
まことが悲鳴をあげるくらいの力を込めて強引に射精に導くのがならいだった。

 だが、絵梨香の指技はまるでちがっていた。
 ソフトに包み込むように、それでいて肉棒の芯までつかまれているような絶妙
な握り加減。スピードも、ゆるゆると焦らすように動かしているかと思うと時折
速さと握力を強めて、疼き悶える亀頭を擦り上げる。まことが登り詰めそうにな
るとサッと緩めて元に戻し、安堵の息をついたところでまた速める。指をきゅっ
きゅっと締め握る。幼い顔立ちからは信じられないくらいに男の生理を知り尽く
した動きだった。

「あはッ。センパイ可愛いですゥ。もっともっと喘いでくださぁい」

 それでいて表情は年相応の無邪気な笑顔のままでいる。それが羞恥と被虐
の快楽をさらにかき立てた。全身が疼きの炎で包まれる。

(ウ、ウソだ……これは夢なんだ。妄想なんだ)

 まことはそう思うことでなんとかこの快苦を逃れようとした。
 生徒会長室で下級生に下半身を剥かれ、ペニスを弄ばれる。そんなことがあ
るはずなかった。今朝から淫らな妄想ばかり抱いていたので気がおかしくなっ
たのだ。全ては幻覚なのだ。そう必死に言い聞かせた。
 だが、幻覚と追いやるには、身に襲いかかっている恥辱と快感はあまりに強烈
すぎた。目をつぶり、頭を振り乱しても消し去ることのない淫悦がまことを苛む。
絵梨香はさらに手練をかけてくる。指先で腫れ広がった雁首をなぞり回す。手の
平でぬらつく亀頭をいい子いい子する。

「ああッ、やめてェッ。もうやめてェェッッッ」

 本当に気が変になりそうだった。たまらず少女の手首を掴んだ。

「なんですかァ? センパイ、この手はァ?」

 絵梨香は珍しくムッとした顔でまことを見上げた。

「何度言わせるですゥ? 動いちゃダメって言ったですゥ」

「だ、だって。だってボク……」

「写真バラしちゃうですゥ?」

「ああ……」

 震えながら手を放した。絵梨香はにっこりと微笑んだ。

「それでいいですゥ」

 再びねっとりとした責めが再開される。まことは頭をあらん限りに振り、身を
くねらせ悶えながらもそれに耐えた。だが、やはりすぐに

「や、やっぱりダメぇぇッッ」

 少女の手首を抑えた。

「もう。しょうのないセンパイですねェ」

 今度は絵梨香は怒らなかった。逆にダダっこをあやすような柔らかな笑みを
浮かべた。劣情に膨らみそびえるペニスから手を離す。

(た、助かった……)

 そう思った。だが、絵梨香はこちらに笑みを向けたまま、手を自分の胸元へと
やると、エンジの紐タイをほどいて引き抜いた。そしてまことが(え、えっ!?)
とあっけにとられている間に、まことの両手をとってその手首にタイを巻きつけた。
親指の根元あたりで蝶結びで止める。

「え、絵梨香ちゃん!? これ、ちょっと、どういう……」 焦るまことに

「うふ。いいですかァ、センパイ?」

 絵梨香はそう言いながらケータイを取り上げ、

「今度またあたしの手を止めたりィ、それを解いたりしたらァ、すぐにさっきの
写真を関口センパイのところに送っちゃいますよォ?」

 素早くボタンを操作して、良平の名前とアドレスが写る画面をまことへと突き
付けた。送信ボタンに手をかける。

「や、やめてェッッ」

「じゃあ今度はいい子にしていてくださいねェ?」

「あああ……」

 甘美な、だが容赦のない責めが再度始まる。しかし今度は身をくねらすことも
できなかった。結び目はワザと緩やかに結んであって、強い振動を加えたら解け
てしまいそうなのだった。まことは怯えた幼女のごとく、胸の前にやった手を
イヤイヤと小さく震わすことしかできない。その姿がまた少女のお気に召したよ
うで、絵梨香は「可愛い、可愛い」を連発してまことの羞恥をさらに煽った。

「あッ、くうッ……あん、あああッ」

 ”縛られている”そのこと自体もまことのマゾ心を刺激した。軽い戒めではあった
が、いや軽い戒めだからこそそれだけで全てを抑えつけられている自分に憐憫
と被虐の快美を感じてしまうのだった。他に責めの快苦をまぎわらす手段がない
こともあわさって、まことの喘ぎはさらに大きく、高くなった。

「あんッ。あああッ。ああああぁぁッッ」

「きゃあ。凄いですゥ。可愛いですゥ。もっともっと聞かせてくださァい」

 絵梨香は目を輝かせた。彼女はとうにこの部屋が防音であることに気づいてい
るようだった。そうでなければいかに天然少女とはいえ、少しは周囲に気をやっ
ているだろう。

(くうッ……)

 快楽に翻弄されながらも憤りの感情が湧き上がってくる。全ては少女のいいよう
に思うように進んでいる。それが悔しかった。そしてその絵梨香に少しでも気を許し
て身をゆだねてしまった自分自身にも。

「ぐっ……」

 せめてもの抵抗にと喘ぎを噛み殺した。奥歯に力を入れ、唇を引き締める。

「あれえ? センパイ、どうしちゃったんですかァ?」

 急に途絶えた喘ぎに絵梨香は小首を傾げた。

「お声出さないんですかァ? ガマンは身体に悪いですよォ?」

 ほらほら、と手筒を上下させる。さわさわ、と陰嚢をくすぐる。

「ぐッ……くくッ。く、くうッ……」

 歪んだ口の端からうめきが漏れた。内圧が高まったせいでさらに快感が増し、
声が止んだせいで、にちゃっずちゃっという淫らな擦過音がより耳に迫る。だが
全身を震わせながらそれでも耐えた。

「ぐふッ……くッ、く、くくうッ」

「あーもう、しょうがないですねェ」

 絵梨香はやれやれと、だがどこか嬉しげな表情で言った。そして

「じゃあこうしちゃいますねェ?」

 まことの股間に顔を近づけた。次の瞬間、ペニスは根元まで少女の口の中に
呑み込まれていた。

「あふわぁッ!?」

 突如こわばり全体を襲った、包むような温かさと口内粘膜のねっとりとした
感触。まことは思わず口を開いた。堪えていた息が飛び出した。

「もひゅ……」

「んあああああぁぁッッ」

 間髪を入れずに絵梨香の舌が口中で蠢いた。裏スジの縫い目が下から上にツッ
と舐め上げられる。背筋が総毛立つような衝動に突き上げられ、まことは息のみ
ならず叫びまでをも吐き出した。防音を施された天上に、少年の耐え忍んでいた
喘ぎが響いた。

「んふふふふ……」

 絵梨香はそれを聞き、満足そうに微笑んだ。そしてすぼめた唇を雁首のところ
まで後退させると、追い打ちとばかりに、いまだ口中に捕えたままの亀頭をねぶ
り回した。尿道口がくすぐられ、エラの深いところがえぐられる。ざらざらとした
舌腹で擦るように撫でられる。

「くはぁッ。んあッ。かは、あっあああぁッッ」

 敏感な粘膜への波状口撃に、もうガマンもプライドもなかった。まことは悦び
の悲鳴を上げ続ける。幼い舌先が快感のポイントに触れるたびに頭が内側か
ら殴られたような衝撃が引き出され、叫びと共に身体が何度ものけ反った。

(口が……舌が、こんなに気持ちいいだなんて……あッ、ダメッ、それダメェッ。
ダメェぇぇッ)

 次々襲い来る快楽の波に、まことは翻弄される。手コキ、足コキ、スパンキン
グに羞恥プレイまで経験しているまことだが、フェラチオは初めてだった。女王
様気質の瑞穂が、たとえ責めであっても男の排尿器官を口にする行為を是とし
ていなかったからである。未知の性技がもたらす愉悦に、まことはただただ乱れ、
悶えるしかなかった。

「むひゅ」

「ひゃぁわうッ」

 再び怒張全体が少女の口の中に呑み込まれた。巧みな舌づかいでさらに膨れ上
がった亀頭が、上顎の柔らかな部分で擦り上げられた。

「じゅぷ……」

「あああああぁぁッッ」

 絵梨香はそのまま頭を激しく前後し始めた。血管の浮き出た幹がすぼめた唇で
シゴかれ、赤く腫れた傘が口内粘膜と舌で責め立てられる。後退時に軽く触れる
前歯の感触がまたたまらない。さんざん煽られ続けたせいもあり、まことはたち
まち追いつめられた。背筋が震え、腰の奥から強烈な射精感がこみあげて来る。

「ダ、ダメぇぇぇッッ。絵梨香ちゃん、ダメぇぇぇェェッ」

 同時に恐怖感も沸き上がり、まことはたまらず叫んだ。ここで出すわけにはい
かなかった。瑞穂の見ている前以外の射精は許されないのだ。バレたらどんな
目に会わされることか。連続強制自慰をさせられた時の痛みと苦しみが蘇った。

「お願い、やめてッ。お願いだからやめてぇぇッッ」

 両手を振り乱し哀願した。戒めのヒモがほどけてしまいそうだったが、そんな
ことに構っている余裕はなかった。

「もうッ。なんなんですゥッ?」

 絵梨香はペニスから口を離し、まことを見上げた。不満げに眉根を寄せている。

「出ちゃう……イッちゃう。それ以上やったらボク、出しちゃう……」

 まことが涙目で訴えると、少女は「なぁんだ」と笑顔を取り戻し

「いいんですよォ、センパイ。遠慮しないで思いっきり出しちゃってくださァい。
全部飲んであげますからァ」

 再び咥え込もうとする。まことは「飲んであげる」の言葉に一瞬心を揺り動か
されたが、すぐにそれを追い払うように首を激しく振り

「ダメッ。そんなの絶対ダメェッ」

「え〜ッ、どうしてですゥ? とっても気持ちいいですよォ?」

「うっ……い、いや、だってそんなのいけないし、汚いよ。そ、それに……」 

 その先はさすがに恥ずかしくて横を向いて言った。

「それに勝手に出したら、瑞穂に……妹に叱られる……」

「!?」

 まことの言葉に絵梨香は目を見開き、絶句した。そして一瞬おいて

「ええええぇぇぇェェ〜ッッッッ!????」

 耳元で聴かされたらショック死しそうなほどの大声をあげた。

「センパイって射精管理までされてるんですかああああァァ〜ッッ!?????」

「あわわッ。え、絵梨香ちゃんッ。し、静かに。静かにッ」

 まことはとり乱した。自分もさんざん悲鳴をあげたし、この部屋の防音設備な
ら大丈夫だとはわかっていても、やはりこの年頃の少女の声には理屈を越えた
貫通力が備わっている気がしてならない。思わず廊下や隣につながるドアを見
てしまう。

「ああ、ごめんなさいですゥ」 絵梨香も慌てて口元を抑えた。

「でもビックリですゥ。妹さんって小五ですよねェ? スゴイですゥ。あたしも
小五ではそこまではやっていなかったですゥ」

 ならどこまではやっていたのか。などということはもちろん恐ろしくて聞けな
い。まことはいまだ驚きに高鳴っている胸を抑えながら

「う、うん。だから、ボク出せないんだ。出したらまたお仕置きされちゃう……。
だからもうやめて。お願い」

 訴えた。

「そうなんですかァ。センパイってホントかわいそうなんですねェ。ヒドイですゥ。
泣けちゃいますゥ」

 絵梨香は自分を棚に上げて目元に手をやった。まことは瞬間(ぐっ……)と思
ったが、この好機を逃してはならないと

「わかってくれた? わかってくれたんだ。絵梨香ちゃん?」

 畳み掛けた。絵梨香は涙をぬぐうと

「はいですゥ。わかったですゥ」

 にっこり笑ってこたえた。

(よかった……)

 まことは胸をなでおろした。正直まだ悶え火は燃えくすぶっているし、このま
ま出さずに終わったら家に帰るまでに午前以上の苦しみを味わうことはわか
っていたが、それでも瑞穂の怒りを買うよりはましだった。
 だが。

(えっ?!)

 あむッという音が股間から聞こえた。続いてこわばり全体を包むぬらつくよう
な温かさ。まことは慌てて眼下を見やる。

「わぁッ」

 絵梨香が再び怒張をほお張っていた。そして先ほどよりもさらに激しく頭をス
ライドし始めた。快感が塊で襲い来た。衝撃が背筋を走り抜け、まことは大きく
身を反らした。

「な、なんでッ。なんでぇッ絵梨香ちゃんッ!? あっ、あっ、あああぁぁッッ」

 喉をさらして絶叫する。インターバルを置くことで却って感覚が鋭敏になって
いた。全身のあちこちで燻っていた燠火が一斉に燃え盛り、まことを快美の炎
で包みこんだ。

「ダメッ、ダメぇッ。あっ、あッ、ああぁぁッッ」

 「むぴゅ」十回ほど往復して、動きが止った。まことはカハッと息を吐きながら
身を折り曲げる。涙目でかすむ向こうに、肉棒を含んだまま上目遣いでこちら
を見つめる絵梨香の顔があった。

「え、絵梨香ちゃん……。ど、どうして!?」

 震え問うまことに少女はニコッと笑って言った。

「あたひ、まふぇないですゥ〜」

、そして再び頭のピストン運動を再開させた。先ほどよりさらに速く。そして強く。

「そんなッ!? そんなのってッ。ああッ、んあぁッ、んああぁぁッッ」

 まこともまた先ほどよりさらに大きく身を反らし、叫びを上げた。頭をメチャ
クチャにふり乱した。
 どうやら絵梨香は、自分の小五の時よりおませである瑞穂に対抗心を抱いた
ようだった。「わかった」と言ったのはあくまで事情を理解した、という意味だっ
たのだろう。あるいは出せないまことをかわいそうに思い、この少女お得意の
「気まぐれ」を起こしたか。
 
いずれにしろ、これ以後まことがいくら泣き叫ぼうが、「ダメッ。やめて。お願い」
と哀願しようが、絵梨香は口撃を緩めなかった。そのうえ、右手の指で輪っかを
作って根元をシゴき上げ、左の指で袋を揉みさすり、あらゆる手管を尽くしてまこ
とを射精に導こうと躍起になった。ラストスパートに向けてスピードがさらにあがった。

「ああぁッ。ダメッ、ダメッ、ダメェぇぇェェッッ」

 まことも限界だった。全身に震えが走り、歯がカチカチと鳴る。とっくの前に折り
返し不能の地点に追い込まれていた。ただ瑞穂への恐怖だけがまことを絶頂の扉
に飛び込むことを踏みとどまらせていた。

「あひゃうッ」

 絵梨香の責めがまたポイントを突き、何度目かの大波が快楽中枢を襲った。ま
ことは尻肉に力を入れて、肛門を引き締めそれに耐える。
 だが、少女はそれを察したかのように袋をいじっていた左手の中指をアヌスへ
そっと滑らせた。怯え震える菊口をからかうようにくすぐった。

「んひゃぁッ」

 全身のタガが緩んだ。抑えつけていた快感が手足の隅々にまで広がる。脊椎の
真ん中を冷たい針が走り抜け、射精神経を直撃しようとする。まことは再度肛門
を引き締めそれを阻止しようとした。だが。
 ぷすっ。今度は指が突き立てられた。そのままくにゅっと押し入れられる。指
頭で直腸粘膜がゆっくりとかき回された。

「んあッ。んああああァぁァぁッッ」

 最後の砦が崩れ去り、同時に耐えに耐えていた水門が決壊した。まことは腰を
突き上げ、少女の喉奥めがけて熱い樹液を放出した。
 ドクッ、ドクぅッ、ドクぅぅぅッッ。

「ああッ。あああッ。ああああぁァァッッ」

 一打ちごとにまことは身をのけ反らせ、足がつま先立ちになる。絵梨香は頭
の動きを止め、尻に回した手に力を入れ、それを支える。だが、指の輪の動き
は止めない。一滴でも多く精液を搾りとろうかというように脈打つペニスをしごき
立てる。

(ああッ。出てる……出ちゃうッ……出ちゃうぅゥゥッッ)

 目の前がチカチカと点滅するような恍惚と快感に襲われながら、まことは牡
のエキスを吐き出し続けた。それを受けて少女の小さな喉元がコクッ、コクッと
動いた。

「にゅぽッ」

「んッくあッ」

 最後の射出が終わると、絵梨香は唇を引き抜いた。同時に両手の力を緩める。
支えを失い、立っている力も吸い取られたまことは、背後のソファに崩れるよう
に座りこんだ。全身を小刻みに震わせる。

「あ、ああ……あああ……」

 射精してしまった後悔と快感の余韻にまことは言葉も出ない。目の前では絵梨
香が右手の中指と薬指を唇に当て、閉じた睫をふるふると震わせていた。吐くの
をこらえているような、上等なワインを口中で転がし恍惚となっているような妖し
い表情。
 やがてその喉元がゴクッ、と大きく鳴ると少女は目を開けた。

「ふう〜ッ、おいしかったですゥ。やっぱり食後にはヨーグルト飲料ですよねェ?」

 満足げな笑みを浮かべる。まことは「ああ……」と声を震わすばかり。

「あはッ、そんなに気持ちよかったんですかァ? センパイ」

 少女はコケティシュな瞳をたたえ、顔を覗きこんできた。

「とっても可愛かったですよォ? 女のコみたいにアンアン啼いちゃってェ。
あたしもコーフンしちゃったですゥ」

「や、やだッ」

 自分の演じた痴態を思い出し、まことは羞恥に頬を染めた。目を逸らして俯く。
絵梨香は「ふふ、ホント可愛い」と微笑むと、まことの視線に合わせるように目
を下げて

「あっ、オチンチンも玉タマもべとべとですねェ? キレイにしてあげるですゥ」

 またも股間に顔をうずめた。

「あっ、ダメッ……」

 まことは抗おうとしたが力が入らなかった。半濡れになったショーツに手がか
かり、引き抜かれる。膝が押し広げられ、少女の伸ばした舌先が茎と袋の境目
あたりに当てられた。垂れそぼつ粘液がレロッと舐め取られる。

「ひゃうぅッッ」

 そこから絵梨香は袋、幹、亀頭と、毛繕いをするネコのように丹念に分泌液を
ぬぐい去っていく。出し終わったばかりで敏感になった牡器官をねぶられて、ま
ことは苦悶の悲鳴を上げる。半萎えだった肉棒がたちまち先ほどまでの硬度と
長さを取り戻していく。

(ダ、ダメッ。こんなんじゃ、また、で、出ちゃうよぉ……)

 最初の予兆の衝動に打ち震えた時だった。
 
 キーン・コーン・カーン……。
 隣室に面する壁の、上方に取り付けられたスピーカーが鐘音を奏でた。
 昼休み終了五分前を告げる予鈴だった。絵梨香はガバッと身を起こした。

「いっけなあァい。早く中等部に戻らないとォッ」

 慌てて立ち上がり、そそくさと身繕いをはじめた。ハンカチで手と口をぬぐい、前
髪の乱れを整える。まことの手首から紐タイをほどき、自分の胸元へ結び直す。裾
廻りをチェックする。いきなり快美の中断をくらったまことは呆然とそれを眺めていた。

「よしッ、と」

 壁に掛かった姿身で身だしなみを確認すると、絵梨香はソファで呆けているまこ
との元に戻ってきて

「センパイ、今日はとっても楽しかったですゥ。また明日来るですゥ」

 顔を覗きこんだ。その時になってようやくまことは重大なことを思い出した。

(あっ、そうだ。しゃ、写真……)

 このまま消さずに持っていかれたら、なんのために羞恥と快苦に耐えたかわか
らない。慌ててソファから身を起こす。

「じゃあセンパイ、バイバイですゥ」

「ま、待って。絵梨香ちゃんッ」

 まことは身を翻した少女に声を腕を伸ばした。すると絵梨香もほぼ同時に

「あっ、そうだァッ」

 と振り直った。
 あちらも思い出してくれたのか。まことはホッとしたが、案に相違して、少女
はまことの足元にしゃがみこむと、その側に脱ぎ取ったショーツを掴み上げ

「これ、今日の記念にもらって行きますねェ?」

「そ、そんなッ。ダ、ダメッ」

 思わぬお願いにまことは取り乱す。このショーツはまことのものでなく、あく
まで瑞穂から「借りている」ものだ。さらに言えばプレイのために「着用が義務
づけられている」ものだ。瑞穂の前で穿いていないなど、ましてや断りもなしに
他人に譲ったなどということは絶対に許されない。
 まことはその事情を説明しようとした。だが咄嗟のことに気が動転し、「ダメ
ッ……ダメッ」と首を振ることしかできない。

「あ〜そうですよねェ」

 絵梨香はそんなまことの様子に何を合点したのか、大きくうなずいた。

「センパイもパンツないと風邪引いちゃいますよねェ? わかりますゥ」

「い、いや、その……」

「ああ、だいじょうぶですよォ。だったらこうすればいいんですゥ」

 絵梨香はそういうやいなや、グレイのプリーツミニスカートをまくり上げ、
その下に両手を差し入れた。

「な、な、な、なッ!?」

 まことが唖然としている目の前で、少女は自分のショーツを脱ぎ下ろした。そ
して足首から抜いて丸まった、ピンクと白のチェック模様のそれをまことの手に
ぎゅっと握らせて

「代わりにこれ、センパイにあげますゥ。これでいいですよねェ?」

「あ、あ、あ……」

 まことはもはや言葉も出せない。それでも小刻みに首を振って、ちがうと訴えた。

「あ〜わかってますゥ、わかってますゥ」

 絵梨香はまた何を勘違いしたのか、人差し指を立て、片目をつぶった。

「『使い』たかったら『使って』いいですよォ、センパイ。あたしは妹さんみたいに
怒りませんからァ。匂いをかぐのも頭にかぶるのもセンパイの自由ですゥ」

 そしてツッとまことの耳元に口を近づけて

「その代わり、あたしも今日のこと思い出してこれ『使っちゃいます』からァ。
うふふ……」
 
 熱い息とともに囁いた。まことはもう震えることもできなかった。

「じゃあ、あたし急ぐんでェ。今度こそ本当のバイバイですゥ」

 ノーパン少女はそう言うと、まことのショーツをスカートのポケットに入れ、
身を翻した。スカートがまくれるのにもかまわずドアまで駆け寄り、そのまま扉
の向こうへと消えた。
 一人残されたまことは、ソファにもたれかかったまま呆然としていた。。
 
 脅迫写真を取られて弄ばれたあげくに、証拠はそのまま持ち去られ……
 家に帰るまで穿いているよう命じられたショーツも持っていかれ……
 それになにより、絶対漏らすことの許されない精液を一滴残らず吸い取られ……

(どうしよう……。瑞穂になんて言ったらいいんだ……)

 悪寒が沸き上がり、まことの全身を震わせた。手に握った脱ぎたての下着だけ
がわずかな暖かさだった。
 キーン・コーン・カーン……。
 昼休み終了の鐘が鳴った。だが、まことは立ち上がることもできず、ショーツ
を握り、下半身を剥き出しにした姿のまま、ただ震えてそれを聞いていた。

(絵梨香ちゃん、まだかな……)

 次の日の昼休み。高等部校舎の出入り口。
 ランチボックスを提げた女子グループやカップルたちが楽しげに通り過ぎて
行く中、まことは一人不安げな面持ちで角口に立っていた。
 すがるような視線を道沿い果ての中等部校舎へと伸ばしている。

(来るよな? 来てくれないと困るよぉ……)

 落ち着きなく身体を揺らす。昼休みに入ってからまだ十分も経っていないの
だが、まことはもう居ても立ってもいられないほどの焦燥感にかられていた。
ツバを何度も飲み込んでいらつく喉を鎮ませる。

「また明日来るですゥ」

 絵梨香は確かにそう言った。だが気まぐれな少女のこと、そんな言葉など
すっかり忘れてクラスメイトたちとの昼食を楽しんでいるかもしれない。そう
思うと気が気ではなかった。こちらから絵梨香の教室に足を運ぼうとも考えた
が、そうしたら少女は間違いなく例の調子ではしゃぎまくり、まことは下級生
たちの好奇と憶測の視線に晒されるだろう。小心者の少年にはそれに耐える自
信も度胸もなかった。ケータイの番号交換を拒んだことを今さらながら悔やん
だ。

(来てッ、絵梨香ちゃん。お願いッ)

 まこと爪先立ちになり、視線の果てに目を凝らす。だが少女の姿はいまだ見
えない。

(来てよぉ……でないとボク、また瑞穂に……瑞穂にッ)

 涙目になった。昨夜の記憶が蘇り、全身に震えが沸き上がる。まことは踵を
下ろし、自分で自分を抱き締めた。

「あうッ」

 その刹那、刺すような痛みが胸や脇腹、そしてそれに触れた両腕自身に走っ
た。まことは身を屈めてうめいた。

(ああ……)

 刺激に触発されて全身のあちこちから強火で炙られたような熱さが立ち起
こった。まことは自分のうかつさと瑞穂を呪った。目を閉じて痛みが鎮まる
のを待つ。
 そこに。

「あれ? 須藤、おまえこんなとこで何やってんの?」

 後から突然声をかけられた。まことは慌てて振り向いた。

「あわわ、良平……」

 良平が不思議そうな顔をして立っていた。手に菓子パンやらコーヒーパック
やらが詰まったコンビニのビニール袋を提げている。

「い、いや、その……あ、きょ、今日はそれなんだ? 良平」

 ごまかすように袋を指さした。

「ん? ああ、今日はかーちゃん寝坊して弁当作ってもらえなくてさあ……。
で、おまえは何なの? 昼飯も食わねーでこんなとこでショボンと。誰か待っ
てるのか?」

「いや、そのッ。あのッ……」

「あ? なぁーにキョドってんだよ。さては会長と待ち合わせてラブラブ弁当
……ってわけじゃなさそうだなあ?」

 手ぶらのまことを見て良平は首を傾げる。だが道の先に目をやると「ははー
ん」とニヤけた笑みを見せた。

「そぉかあ、絵梨香ちゃんを待っているのかあ。この浮気者」

「ち、ちがう。ちがうよぉッ」

「ああ大丈夫、大丈夫」

 慌てて首を振るまことに、良平ははいはいと手のひらを押し出し

「会長には言わないでおいてやるよ。浮気は男の甲斐性だからな」

「だ、だから絵梨香ちゃんとはそんなんじゃなくて……」

「無理すんなって。いくら惚れていてもあのぺチャ胸じゃあな。絵梨香ちゃん
の巨乳に転ぶ気持ちはよーくわかる。わかるぞ須藤」

「だ、だからぁッ」

「だがなあ、須藤」

 良平はまことの顔を覗きこみ、わざとらしく眉根をひそめた。

「一人占めはよくないぞ。昨日といい今日といい。俺たちは親友だろ? 親友
ならナイスバディなロリっ子は共有すべきだとは思わないのか? ん?」

「ち、ちがうんだ。ほんとに、あの……」

「じゃあ、あれはなんなんだよ」

 良平はまことの肩向こうを指差した。

「えっ?!」

 まことが振り返ると、そこには道向こうからこちらに駆け寄ってくる絵梨香
の姿があった。満面の笑みを浮かべ、栗色のポニーテールと豊かな胸を弾ませ
ながら「センパ〜イ」と右手を振っている。

(うわっ……)

 まことはおののいた。待ち焦がれていた絵梨香だが、あまりにもタイミング
が悪過ぎた。さらに悪いことに、絵梨香は二人の元にやってくると開口一番

「センパ〜イ、昨日のアレ『使って』くれましたァ?」

 良平が側にいるにも関わらずとんでもないことを口にした。

「わああっッ」

 まことは両手を振り乱し絵梨香に黙るようサインを送ったが、天然少女はそ
れに気づくことなく

「あれ〜? 『使って』くれなかったんですかァ? あたしなんかもうコーフン
しちゃって三回も『使っ』ちゃいましよォ。センパイの可愛い声と姿を思い出し」

「わあッ。わああああッ」

「なんだ? 使うの使わないのって?」

 事情を飲み込めない良平は首を傾げた。まことは顔中から汗を吹き出しなが
ら必死に頭を回転させる。

「あ、あの、つまりその、昨日絵梨香ちゃんとパ……パ、パソコン、そうパソ
コンのゲームソフトを交換しあったんだ。お近づきの印にって。絵梨香ちゃん
もパソコンゲーム好きなんだって。そ、そうだよね? 絵梨香ちゃん」

「はいですゥ?」

 まことのでっち上げに、こちらも自分の言葉の危険さをまるで飲み込めてい
ない少女が首を傾げた。

「ほ、ほら『はい』だって。そういうこと。ははは……」

「ふぅ〜ん? まあどーでもいいけどさあ、おまえ絵梨香ちゃんが来たら急に
元気になったなあ。やっぱりそういうことだったんだな?」

 良平はニヤニヤと笑った。

「えっ? それってどういうことですかァ?」

「いやあそれがさ、絵梨香ちゃん」

 さらに首を傾げる絵梨香に良平もさらに下卑た笑みを浮かべた。

「こいつ今朝からグデーッとして元気なくてさあ。授業で指されても答えられ
ないわ体育の授業も見学だわで。さっきも俺が来るまでションボリ一人で立っ
てたのに、絵梨香ちゃんに会ったらご覧のとおり。こいつもう君にゾっこんな
わけよ」

「ち、ちがうッ。良平、おまえ勝手なことを……」

「わあ、本当ですかァ? うれしいですゥ」

 慌てるまことをよそに、絵梨香は拳を前にして身をくねらせた。

「ああ、でもね絵梨香ちゃん。ゾっこんなら俺も負けていないのよ」

 良平はまことたちの間に割り込むと親指で自分を指差した。

「俺ももう昨日から絵梨香ちゃんの事で頭が一杯でさあ。今日も宿題は忘れる
わ弁当を忘れるわでもう大変。それというのも絵梨香ちゃん、君があまりに可
愛くてキュートすぎるから」

「あはッ、お上手ですゥ」

「いやいや本気なんだって。絵梨香ちゃん、君はまさに美の……」

 良平はさらに歯がウズウズしそうな美辞麗句を並べ立てた。だがさすがに女
の子慣れしているだけあって話術は巧みで、絵梨香も面白そうに聞き入ってい
る。まことはそれを横目で見ながら

(ああ、マズイよぉ……)

 焦燥の念にかられた。絵梨香にはどうしても頼まなければいけないことがあ
る。良平のナンパにいつまでもつき合わさせるわけにはいかないのだ。といっ
て彼のいる前で切り出せる話題ではない。
 
「……でね、それが……ってわけよ」

「あはは、おかしいですゥ」

 話は終わりそうになかった。絵梨香の手にはいつのまにか菓子パンが握られ
ており、少女はそれをパクつきながら良平の冗談に肩を震わせていた。

(どうしよう。昼休みが終わっちゃう……)

 気が急いた。汗ばんだ手でワイシャツの胸どころをぎゅっとつかむ。指先が
皮膚の表面を引っ掻いた。
 
(あうッ)

 再び燃えるような痛みが広がった。まことはまたも自分を呪いながら目をつぶ
る。そして数秒のちに覚悟を決めた。さらに誤解を招くことになるが仕方がなか
った。一息飲み込んでから目を開けるとまことは言った。

「絵梨香ちゃん。ボ、ボクと二人きりで話そうよ。こんなとこじゃなくて」

「えっ?」

「なっ?!」

 およそまことらしくない発言に、二人は一瞬目を丸くした。だが一拍おいて

「わあ、うれしいですゥ。センパイの方からそう言ってもらえるなんてェ」

 絵梨香は顔を輝かせた。逆に良平はムッとした顔つきになった。

「おい須藤、おまえってヤツはぁ〜ッ。あれほど一人占めはやめろと」

 胸倉を掴まんばかりに突っ掛かってきた。まことはたじろぎ、視線を逸ら
した。

「ご、ごめん良平。決してそういうつもりじゃ……」

「じゃあどういうつもりなんだよッ」

「そ、それは……」

「ねえセンパ〜イ、関口センパイなんか置いておいて早く行きましょうですゥ」

 その騒ぎをよそに絵梨香はまことのワイシャツの裾を引っ張った。気まぐれ
少女の気はすっかり切り替わっているようだった。

「そ、そんなあ、絵梨香ちゃんまで」

「なんか」扱いされた良平は情けなく顔を歪ませた。

「ごめんなさいですゥ。でもォ、時間ないですからァ。じゃあですゥ」

「あ、あ、せ、せめてメアドだけでも……」

 すがるように手を伸ばす良平に絵梨香は「あはッ、いいですよォ」とにこや
かにケータイを取り出した。フタを跳ね上げ、ボタンを操作し始める。

「あ、ありがとうッ」

 半泣きの顔が緩む。まこともこれで少しは機嫌を直してくれるだろうとホッ
とした。だが、ふと覗いた待ち受け画面の送信データが「添付画像あり」の
昨日の状態のままであるのを見て

「ダメッ、絵梨香ちゃん。それ送っちゃダメぇぇェェッ」

 叫んだ。次の瞬間、しまったと思った。おそるおそる良平の方を見る。

「須藤ぉぉぉっっッッ」

 顔を背けた。その状態のまま

「あの、良平……あの、その、これは、つまり……」

 言葉にならない言い訳を述べた。

「あはッ、センパイがダメだというならしょうがないですねェ」

 絵梨香は気づいているのかいないのか、にこやかな表情のままケータイのフ
タを閉じた。良平の肩ががっくりと落ちた。

「じゃあ、センパイ行きましょうですゥ」

「う、うん……」

 まことは決まり悪げにその場を離れた。それでも校舎に入る前に一度振り返
ったが、良平は相変わらず恨めしげにこちらを見ていた。絵梨香が思い出した
ように

「ああ言い忘れてましたァ。関口センパイ、またねですゥ」

と手を振ると

「おうッ。絵梨香ちゃん、やる時はちゃんと着けてもらえよなあッ」

 やけくそ気味に手を振り返した。絵梨香は

「はぁ〜い、着けてもらいますゥ」

 さらに元気よく腕を振った。 

「センパ〜イッ」

「ちょ、ちょっと。絵梨香ちゃんッ」

 部屋のドアを閉めるなり、絵梨香が抱き着いてこようとした。まことは慌て
て飛びのいた。

「な、何するの。やめてよッ」

「何って二人っきりでお話ってそういうことじゃなかったんですかァ?」

 絵梨香は小首を傾げた。まことは激しく首を振った。

「ちがうッ。ちがうよぉッ」

「え〜ッ、だってェここ昨日のお部屋ですよねェ? だからあたしてっきりィ……」

 少女は確認するように生徒会長室の中を見回した。
 そう。まことはまたもこの部屋に絵梨香を連れて来ていた。昨日のことも
あるし、こう続けば人に知られる可能性も高くなるのはわかっていたが、
それでもこの危険物のごとき少女と安心して会話ができる場所となるとこ
こしかなかったのである。

「ヘ、部屋は一緒だけど、ち、ちがうから。とにかくッ」

「なぁ〜んだ。ガッカリですゥ。じゃあお話って何なんですかァ?」

「そ、それは……」

 まことは大きくツバを飲むと、ズボンのポケットに手を入れた。ぺしゃんこ
になった小さな紙袋を取り出す。さんざ冷や汗やら油汗やらをかいたせいで緑
の薄紙のそれは重く湿っていた。両手の平に置くと、名刺を渡すように下手構
えで少女に差し出した。

「こ、これ……」

「なんですかァ?」

「え、絵梨香ちゃんのパンツ。も、もちろん『使って』なんかいないよ。だ、
だから……だからボクのパンツ、返してッ。お願いッ」

 深々と頭を下げた。

「え〜ッ、そんなァ」

 絵梨香は不満げに身体をよじらせた。

「センパイ昨日は交換でOKだって言ったじゃないですかァ。それを今になっ
て返せだなんて……ヒドイですゥ」

(言ってない。言ってないよぉ、そんなこと……)

 まことは否定したくなったが、ここは少女を怒らせてはいけないとさらに頭
を下げ、

「ご、ごめん。でもお願い。返してッ。このとおりッ」

 懇願した。だが絵梨香はまるで聞こえてないといった感じで「それにィ」と
声を尖らせた。

「『使い』もしないで返すだなんてショックですゥ。あたしのパンツってそん
なに魅力ないですかァ? 妹さんのパンツの方がいいんですかァ?」

「い、いや。そういう問題じゃなくて……」

「ああ、わかりましたァ。いやですゥ、センパ〜イ」

 また何か勘違いしたのか、少女は声に艶を含ませた。

「センパイ、あたしの『使った』パンツが欲しいんですねェ? そっちの方が
コーフンするんですねェ? センパイ、スケベですゥ。エロエロですゥ」

「ちょ、ちょっとッ」

 まことは頭を跳ね上げた。絵梨香は口元に両手を当て、妖しい目つきで笑っ
ていた。

「それならそうと最初に言ってくださいよォ。それなら返すまでもないですゥ。
今すぐこの場で『使って』作ってあげるですゥ」

 そう言うやいなや絵梨香はカーペットに膝をつき、まことのベルトに手を伸
ばした。

「え、絵梨香ちゃん。やめてッ。待ってッ、ああッ」

 もみ合う二人の手が大きな塊となって股間のたかまりにぶつかった。その瞬
間まことの身体を激痛が貫いた。たまらず首をのけ反り叫んだ。

「ぐああぁッ」

「な、なんですゥ?!」

 絵梨香はびっくりして手を引っ込めた。強さ自体は軽く叩く程度のものだっ
たから驚くのも無理はない。だがまことには充分すぎる刺激だった。誘発された
全身の痛みも手伝って、まことは身をくねらせ、悶えうめいた。

「ど、どうしたんですかァ? どうしたんですかァ、センパイ?!」

 絵梨香は心配そうに手を伸ばしてきた。まことは慌てて

「さ、触らないでッ。お願いッ」

「は、はいですゥッ……。で、でもどうしちゃったんですかァ、センパイッ!」

「あうう……」

 まことはそれに答えずに、震える右手で左手のワイシャツの袖口ボタンを外し、
まくり上げた。

「わぁッ、ヒドイですゥッ」

 絵梨香は口元に両手を当てた。まことの前腕は真っ赤に腫れあがっていて、
至るところがアザだらけ、傷だらけだった。

「どうしたんですかァ、この腕」

「腕だけじゃないよォ……」

 まことは泣きそうな声で言った。

「脚も、胸も、背中も、アソコも……みんなこんなだよォ……」

「そんなァ。どうしてですゥッ」

「絵梨香ちゃぁぁん……」

 尋ね問う少女にまことは滲んだ目を向けて訴えた。

「パンツ返してッ……。でないとボク、また瑞穂にこうされちゃうよォッ」

 こらえていた涙が吹きこぼれた。

 

 昨夜。
 恐れていたとおり、まことは瑞穂から手酷い「お仕置き」を受けた。

「いい度胸してるね、おにぃ」

 太い眉をこれ以上ない位いからせて、瑞穂は言った。

「瑞穂の許可なく勝手に出して、おまけに瑞穂の貸してあげたパンツを捨て
ちゃうなんて。チョウキョウが足りなかったのかな?」

 二つ折りにしたビニール製の縄跳びをパシパシと鳴らす。

「ああ……許してッ。許して瑞穂ッ」

 全裸で仰向けになるよう命じられたまことは震えながら哀願したが

「許すわけないでしょッ。このバカおにぃッ」

「ぐわあぁッッ」

 瑞穂は容赦なく鞭を股間へと振り下ろした。まことは身を跳ね反らして絶
叫した。

「まだだよッ、おにぃッ」

 苦痛のあまり身体を丸めたまことの背中にさらに鞭が飛んだ。

「早く上を向いてッ。手もどけるのッ。いけないオチンチンをもっともっと
懲らしめてやるんだからッ」

「やめて瑞穂ッ。もう許してッ」

「うるさいッ」

「うあああッ」

 再び怒りと勢いをこめた一撃がふるわれた。灼けるような痛みと衝撃が
全身を走り抜け、頬が新たな涙で濡れた。

「ごめん瑞穂。もうしないから、二度と隠れてオナニーなんかしないから……。
だから、だから許してェッ」

 まことは泣き叫び、ひたすら許しを乞うた。

 ノーパン射精済みで帰宅せざるを得なかったまことは──本当の事が言え
るわけも、絵梨香のショーツを穿くわけもいかず──瑞穂にこう弁解したの
だった。

「女のコの下着を穿かされて異常に興奮してしまい、ガマンできずに学校の
トイレでしてしまった。精液まみれになったショーツを洗っていたのだが、
そこに人が来てしまい慌てて窓から捨てた。下がクラブ棟の屋根だったので
取りに行きたくてもいけなかった」

 かなり苦しい言い訳だったが、瑞穂は信じた。というより信じる前に絶対
服従の禁を破ったまことに怒りに我を忘れてしまったのだった。

「許さないッ。絶対許さないよ、おにぃッ」

 妹は鞭を唸らせ、兄の肉と口から悲鳴を上げ続けさせた。

「瑞穂はね、今日のおにぃは早く出したくてしょうがないだろうと思って美佳
ちゃんや里美ちゃんからの誘いも断って待っていてあげたんだよ? それなの
におにぃは……おにぃはッ」

 唇を震わせた。要は射精できずに苦しみ悶える兄を見たくて自分の方がウズ
ウズしていたということだろう。その期待が裏切られた憤りは容易におさまら
なかった。

「二度とオナニーしない? いいんだよ、して。思う存分オナニーして出しちゃ
っていいんだよおにぃ。ほらッ、しなよッ。しなさいよッ」

 瑞穂は自慰を強要した。そしてまことが泣く泣く肉棒をシゴキ立てる中も絶
え間なく鞭をふるい続けた。
 早く出せと言っては尻を打ち、手が止まっていると言っては腕を打ち……。
少しでも口答えや泣き言を言おうものなら全身に打擲の雨が降った。まことの
身体は真っ赤な筋で埋め尽くされた。何度精を吐き出しても手心は加えられな
かった。
 それはもうプレイの範疇である「お仕置き」を超え、あきらかに「折檻」
「拷問」だった。パートに出ていた母親が帰宅して、瑞穂を手伝いに呼び付け
なかったら、まことは気絶するまで打ちすえられ、射精させられ続けただろう。

「いいこと? おにぃッ」

 去り際、まだ打ち足りないといった昂ぶった表情を浮かべて瑞穂は言った。

「明日までに捨てたパンツを拾ってくるか、もう一度同じのを買ってくるかす
るんだよ? でないとこんなお仕置きじゃすまないからね。わかったッ?」

「ご、ごめんなさいですゥ。センパイあたしのせいでそんな……。ホントにご
めんなさいですゥ……」

 まことの話を聞き終えた絵梨香は口に手を当て、うるうると目に涙を浮かべた。
そしてしばらくその姿勢のまま震えていたが、やがて感極まったのか

「うわあぁぁん、センパ〜イッ」

 いきなり抱きついて来た。

「うわッ」

 話終えた直後で気が揺るんでいたこともあり、今度はまことも避け切れなか
った。柔らかいが勢いのついた少女の肉体が腫れ傷だらけの胸腰に激突し、
巻き付いた腕がアザが疼く脇腹と背中を打ち襲った。

「ぐあぁッッ」

「あ?! ご、ごめんなさいですゥッ」

 絵梨香は慌てて飛びのいた。まことは身を屈めてうめいた。

「ぐうううッ……」

「あの〜う、だいじょうぶですかァ?」

 心配そうに顔を覗き込んでくる絵梨香に

「だ、だいじょうぶ……それよりパンツを……パンツを返して」

 まことは身悶えしながら言った。絵梨香は「もちろんお返しするですゥ」と
うなずいたが、そこで「あ」と声を上げ

「でもォ、パンツおウチなんですよォ。どうしましょうかァ?」

「や、やっぱり?」

 絵梨香の言葉にまことは情けなく顔を歪ませた。

 予測していたことではあった。いくら頭のネジが飛んでいる少女とはいえ、
使用済みのショーツを意味なく持ち歩いたりはしないだろう。期限は今日まで
だが、実際に取り戻すのは明日になるであろうことは覚悟していた。
 だからそれを見越して、今晩まことは良平の家に泊めてもらう気でいた。二
人とも中等部時代からよくお互いの家を行き来しており、そのまま泊まること
もしばしばだったので頼みやすい。当然瑞穂は期限越えのペナルティを課して
くるだろうが、それでも今日手ぶらで帰るよりは遥かにマシだろう。そう考え
ていた。
 しかし。
 その良平をさんざん怒らせてしまった。いつもなら二つ返事で宿泊をOKし
てくれる彼ではあるが、さすがに今日は無理だろう。といって友人の少ない
まことには他に頼める相手はいない。

(どうしよう……)

 頭を抱えた。
「同じショーツを店で買う」という選択は取りたくなかった。あの店にはもう
行けないし、他の店に足を踏み入れる勇気も到底ない。それに恥を忍んで店内
に入ったとしても同じショーツがあるとは限らないのだ。
 同じものが見つかるまで店をハシゴして女児用ショーツのワゴンを物色し続
けなけばいけないとしたら……。
 考えただけで身震いがした。しかしならどうしたらいいのか? 良案はなか
った。

「センパ〜イ、今日は生徒会のお仕事忙しいんですかァ?」

 いっそ用務員の目を盗んでこの部屋に泊まるか……そう考えた時だった。
絵梨香が声を掛けてきた。

「えっ、えっ? い、いや今日は簡単な打ち合わせだけだからすぐ終わると思
うけど」

 わけもわからずまことが答えると、少女はニッコリと笑った。

「じゃあ、あたしも部活を早引けしますからァ、一緒にあたしのおウチまで行
きましょうですゥ。それならパンツも今日中に返せますからァ」

「い、いいのッ?!」

 思わぬ提案にまことは声を上げた。目の前がいっぺんに明るくなる。絵梨香
はその輝きにさらに光を加えるように

「はいですゥ。ぜひそうして下さァい」

「あ、ありがとうッ。で、でも悪いよ。ボクのために部活を……」

 後ろめたさにまた視野が陰る。今はどうか知らないが、まことの中等部時代
の女子テニス部は厳しい規律で知られていた。入部して日の浅い一年生が早退
などしたら、後で辛い目に会わされないだろうか。

「だいじょうぶですゥ。気にしないでくださァい。センパイにご迷惑かけたん
ですからそれぐらいして当然ですゥ」

「で、でも……。ボク、部活終わるまで待つよ。ボクなら別に遅くなってもい
いから」

「いいんですいいんですゥ。それにィ、早く帰ったらそれだけセンパイにお詫
びのおもてなしができますからァ」

「い、いいよ。お詫びだなんて。パンツさえ返してもらったら……」

 慌てて両手を振るまことに

「ダメですゥ。お詫びさせてくださァい。そうでないとあたしの気が済まない
んですゥ」

 少女は拳を前にしてぶんぶんと身体を振った。豊かな胸と栗色のシッポが跳
ねる。迫力負けしたまことはうなずいた。

「わ、わかったよ。じゃあ悪いけどそれで……」

 この様子なら部活の方もだいじょうぶなのだろう。まことは少女の言葉に甘
えることにした。

「はいですゥ。これで決まりですゥ。じゃあセンパイ、お仕事終わったらテニ
スコートの方に来て下さいねェ?」

「うん」

 キーン・コーン・カーン……。その時ちょうどいい具合に予鈴がなった。

「あ、戻らないとォ。じゃあねですゥ、センパイ」

 絵梨香は肩のところで手を振り、踵を返した……かに思ったのだが、すぐに
まことの方に向き直った。

「うふ、その前に……。センパ〜イ、ちょっと顔を下に突き出してもらえます
かァ?」

「えっ? こ、こう?」

 とっさの事にまことがわけもわからず従うと

「そうですゥ」

 絵梨香は爪先だちになりながら自分も首を上に伸ばした。
 
 ちゅっ。
 
 軽い接触音と共にまことの唇に少女の唇が押し当てられた。

「え、絵梨香ちゃん?! な、何をッ」

 まことが慌てて飛びのくと、絵梨香はえへッと舌を出し

「お詫び第一弾ですゥ。それじゃあセンパイ、放課後ですゥ」

 今度こそ踵を返して生徒会長室から出て行った。まことは呆然とその後ろ姿
を見送った後

(お詫び。これが……)

 唇にそっと手をやった。瞬間しか味わえなかった少女のなまめかしさを反芻
する。眼前に迫る顔。ちゅっという響き。温かいような冷たいような粘膜の感触。

(ボク……キスされたんだ……)

 ようやく実感が沸いてきた。身体中がカーッと熱くなる。痛みではなく甘さ
と恥ずかしさがおりなす灼熱感。
 まことにとって初めてのキスだった。

(ヤバッ、遅くなっちゃったよぉッ)

 打ち合わせが終わるやいなや、まことは執行部室を飛び出した。他生徒の
模範たるべき副会長にはあるまじく、廊下をダッシュで駆け抜け、階段を跳ね
降りる。

(絵梨香ちゃん、怒ってなきゃいいけど……)

 汗が吹き出す。「すぐ終わるはず」が一時間以上かかってしまった。いくら
「お詫び」とはいえ、早引けする気でいる少女には怒るに足りる遅刻だろう。
申し訳なさに気が急いる。それにただでさえ気まぐれを起こしやすい性格だ。
怒ったらなおのこと「やっぱりパンツは返さないですゥ」と言いかねない。痛
みをおして手足を動かす。

 遅れたのはまこと自身が原因だった。
 打ち合わせの間中、昼間のことを思い出してはポーッとなり、そのたびに進行
を滞らせてしまったのだった。午後の授業中も同様で、少しも身が入らなかった。
「お詫び第一弾」の効果はそれほど大きかった。
 ショックの度合いだけでいえば、昨日の手コキやフェラチオの方が凄かったで
あろう。だが昨日は瑞穂への恐怖で余韻に浸るどころではなかったし、ペニスを
弄られる行為自体は瑞穂相手で慣れていたともいえた。未知の経験であった唇
と唇の接触の方が新鮮味が高かった。
 それに根が真面目で純情な少年にとって直接的な性技より軽いキスの方が
より心に迫るものがあった。性感による羞恥とはまた別の「うれし恥ずかし」な
ときめき。そのこそばい心地よさを味わいたくて、まことは飽かずに記憶を反芻
してしまうのであった。

 ちゅっ……。

 今もまた急いでいるにもかかわらず、眼前に迫る少女の顔がフラッシュバック
されて、思わず頬と足を緩めてしまう。そのまま立ち止まって甘い思いに耽りそ
うになる。

(い、いけないッ)

 まことは頭を振ると、改めてテニスコート目指して駆け出した。

「こらあッ、そこッ。たるんでるんじゃないのッ」

 中等部グラウンドの端にある、女子部専用コートに辿り着いたまことを出迎え
たのは、部長とおぼしき女子生徒の怒号だった。

「そんなだらけたプレイしかできないのならいつでもメンバーから外すからねッ。
もっとしゃきっとしなさい、しゃきっとッ」

 テニスウエアに長身ショートカット、きりりとした顔立ちのその少女は、ラケ
ットを突きつけて激を飛ばす。叱られた部員は腰を90度にピッと曲げて「すみ
ませんでしたあッ」と頭を下げた。

「フンッ」

 少女はそれを一瞥するとすぐに別の部員に向かってラケットを振り

「こらあッ杉本ッ。そんなサーブの打ち方があるのッ。それで試合に勝てると
思ってるのッ」

 声を荒げる。再び「すみませんでしたあッ」の最敬礼。

(うわあ……)

 まことは自分が叱られたわけでもないのに身を堅くした。ここに来るまでに
何度か浸っていた甘い思いの名残が微塵もなく消し飛ぶ。
 試合が近いのだろう。金網の向こうからピリピリとした空気が伝わってくる。
件の部員達もだらけていたわけではなく、猛練習からくる疲れで動作が緩慢に
なっているという感じだ。どうやら厳しい伝統はしっかり受け継がれているらしい。

(大丈夫なのかなあ。こんな中で早引けして)

 いきおい絵梨香のことが心配になってくる。コートを見渡して巨乳少女を探す。
だがそれらしい姿は見当たらない。

(まさか怒って帰ってしまったんじゃ……)

 焦りが込み上げてきたその時、まことがいる側とはちょうど反対、グラウンド
につながっている金網の入り口から「宮中、ファイトファイト」の掛け声と共に
十人ほどの少女の一団が駆け入ってきた。全員ジャージ姿で、顔つきはコート
の中の少女達と比べて一様に幼い。どうやら一年生は別メニューで体力トレー
ニングのようだった。きついペースで走ってきたのか、コート後方の空スペース
に辿り着くと、みな膝に手をついて肩を上下させた。中には地面に転がってしま
った者もいる。

「こらあッ一年。誰が休んでいいって言ったのッ? ランニングが終わったら腕
立て100回。それが終わったら腹筋50回ッ」

 再び部長の激が飛んだ。一年生たちは「はいッ」と飛び上がり、慌てて腕立て
伏せを始めた。そこに。

(あ、絵梨香ちゃん……)

 一人遅れて絵梨香が内股気味にコートに駆け入ってきた。体格に見合わぬ胸
が重りになっているせいか、走軸が左右に揺れたすっかりバテた足取りだった。
ハァハァと頬を上気させた、見ようによっては悩ましげな息遣いと顔つき。それ
でも何とか仲間達の元辿り着くと、腕立ての輪に加わるべく身を屈めた。

「あっ」

 その時ちょうど正面に位置していたまことと目が合った。少年はためらいがち
に手を肩の前に上げる。苦しげだった少女の顔がいきなり満面の笑みへと変わ
った。

「センパァ〜イ」

 絵梨香は手を振りながらタタタタタと弾むように金網まで駆け寄ってきた。
どうみても先ほどのバテ具合は演技としか思えないほどの元気の良さだった。

「センパイ、遅いですゥ。ヒドイですゥ。あたし、ランニングの前には帰る気で
いたんですよォ?」

 それでも疲れたのは確からしく、少女は笑いながらも咎めるような上目遣いを
してみせた。

「ご、ごめんね。ちょっと、その、色々あって……」

 まことが絵梨香と部員全員の視線にたじろぎながら言うと、少女はてへっと舌
を出し

「でもォ腕立ての前でよかったですゥ。あれ、胸がつかえて苦しいから嫌いなん
ですよォ」

 軽く身体を振って、その腕力強化には邪魔な二つのふくらみを揺らした。

「そ、そうなんだ。はは……」

「じゃあ少し待っててくださいねェ? 部長さんにお断りしてきますからァ」

「あっ、絵梨香ちゃん。ちょっとッ」

 「やっぱりボク待つから」そう言う前に絵梨香は踵を返して駆け出した。腕
を組み、口をへの字に曲げてこちらを睨む部長に近づくと

「部長さぁ〜ん、すいませェん。今日はこれで上がらせてくださァい」

 ぺコリと頭を下げた。

「あわわ……」

 まことは震えながら口元を手で覆った。
 怒鳴られる。下手をしたらラケットで殴られる。そう思った。
 だが。

「…………」

 案に反して部長は押し黙ったままだった。組んだ腕の上をラケットの柄で叩き
ながら、難しい問題を解いているように眉根を寄せている。しばらくしてようやく

「……どうしても?」

 口を開いた。

「はいですゥ」 絵梨香は屈託なく答えた。

  ハァ〜ッ。部長はうなだれた。だが一息飲んで顔を上げると

「あのねえ、横沢。わかってると思うけど次の試合が近くてみんな頑張っている
のよ? 一人でそんなワガママ言わないで」
 
 諭すような口調と表情で眼下の絵梨香に語りかけた。気のせいかその瞳には
媚さえ込められているように見える。先ほどまでの鬼部長ぶりからすると信じら
れないほどの弱気ぶりだった。

「ワガママなのはわかっていますゥ。でもどうしても今日は早く帰らなきゃいけな
いんですゥ」

 絵梨香は引かない。例の拳を前にかまえたポーズで身をくねらせながら訴える。

「で、でもねえ……」

「お願いしますゥ」

 絵梨香もまた小首を傾げた媚び媚びの瞳で部長の顔を覗きこんだ。

「ね? ですゥ。明日はちゃんと居残り特訓受けますからァ」

「バ、バカッ……! 絵梨香ッ、ちょっとッ」

 何に驚いたのか。部長は顔を真っ赤にしてうろたえた。ラケットを取り落とし
、慌てて周囲を見回す。部員達はわけがわからずポカンとしていた。まことも
また同様。絵梨香ひとりだけが変わらずに

「ねぇ、お願いしますゥ。部長さァん」

と祈るように手を組み合わせていた。「くっ……」部長は顔を引きつらせて

「わ、わかったわ。特別よ。今日は特別だからねッ」

「わぁ〜い。ありがとうございますゥ」

 絵梨香はニッコリと笑った。そしてまことの方に向き直り

「センパ〜イ、着替えるからちょっと待ってて下さいねェ?」

 大きく手を振った。まことは分けが分からないながらも頷き返した。

「じゃあみなさん、すいませェん。お先失礼しま〜す」

 絵梨香は皆に一礼をすると、足早にコートから出て金網の向こうへ消えて
行った。
 後には顔を真っ赤にして立ち尽くす部長と、白けた空気だけが残った。困惑
と不審、侮蔑の視線が長身の少女に集中した。

「な、なによあなたたちッ。誰が休んでいいって言ったのッ。練習再開よッ。
再開ッ」

 部長はラケットを四方に突き付け、がなり立てた。部員達は「はぁ〜い」と
けだるそうに答えながらとぼとぼと練習を再開した。わずかな時間とやり取り
で部長の威厳はかなり損なわれてしまったようだった。
 キッ。
 少女の恨みがましい視線がまこと目がけて突きつけられた。まことは首をすく
ませ、目を逸らした。

(そ、そんな目で見ないでよぉ……。ボクが悪いわけじゃ、いや確かに絵梨香ち
ゃんの早引けはボクのせいなんだけど……でもボクだって何がなんだか……)

 できることならこの場から立ち去ってしまいたかった。だが絵梨香が戻ってく
るまでここを離れるわけにはいかず、まことにとっては実に居心地の悪い数分
間が流れた。
 その間、部員達は目前の試合のことを思い出したのかすぐに先ほどまでと変わ
らぬ猛練習振りを取り戻したのだが、部長だけは見るのも可哀想なくらいに自分
を失っていた。サーブを打てばフォルトを連発し、レシーブはことごとくアウト。
見かねたパートナーに連れられて、少女はベンチサイドへと引っ込んでしまった。

「お待たせですゥ」

 後から制服に着替えた絵梨香が現れた時、まことは正直(助かった……)と思
った。これ以上ここにいるのはいたたまれない。そそくさとバックネットを後にした。
 去り際、もう一度だけコートを振り返ると、部長がベンチに腰掛けたまま、また
してもこちらを睨みつけていた。恨みと憤りが込められた視線。だが、その中には
何故か嫉妬の感情も入り混じっているような気がまことはした。

「……なんですってェ。笑っちゃいますよねェ?」

「う、うん。そうだね。はは、ははは……」

 五分後。
 まことは絵梨香と共に閑静な住宅街の中を歩いていた。
 絵梨香の家はここよりさらに十五分ほど歩いた先にあるという。まことは少
女に従ってその半歩後ろに着いていっていた。

「でしょう? でェ、さらに笑っちゃうんですけどォ……」

 絵梨香は校門を出る前からずっと喋りっ放しだった。まことの方に振り返っ
たり、後ろ向きに歩いたりしながら、たわいもない話題を楽しげに語ってくる。
まことはそれに適当に相槌を打ったり、愛想笑いを返したりしていたが、心は
別の方向へと向けられていた。

(さっきのあれ、どういうことだったんだろう……?)

 コートでの一件が気になってしょうがなかった。部長少女の信じられないほど
の取り乱しぶり。そして自分に向けてきた複雑な感情が込められた視線。あれら
は一体なんだったのか。絵梨香と部長はどんな関係なのか。
 少女に直接聞くことははばかられた。なにやら込み入った事情がありそうだし
詮索好きと思われるのもイヤだったのだ。しかし聞かなければ聞かないでその分
もやもやが募ってくる。いつの間にかまことは立ち止まって物思いに耽ってしま
っていた。

「どうしたんですかァ? センパ〜イ」

 絵梨香の声で我に帰った。少女は不思議そうな顔でこちらを見上げていた。ま
ことは慌てて目を逸らした。

「い、いや。その、えっと……」

 しまった、と思った。だがある意味いいタイミングだとも思った。考えていて
も答えがでるわけではないし、このままではどうにも落ち着かない。少し気は引
けるが、まことは絵梨香に尋ねてみることにした。息を一つ飲み込むと少女の方
に向き直り、

「あ、あの……あのさ、絵梨香ちゃん」

「なんですゥ?」

「その……ホントにだいじょうぶだったの? 部活早引けして」

 それでも面と向かってはためらわれたので、遠回りで問うた。

「もうッ。センパイどこか上の空だと思ったらそんなことで悩んでいたんです
かァ?」

 絵梨香はあきれた、といった様子で唇を尖らせた。

「それはだいじょうぶだって昼間も言ったじゃないですかァ? それにセンパイ
も見てたですゥ? 部長さんからしっかり許可はもらったんですからァ」

「い、いや、その部長さんだけどさ、なんかとっても厳しそうな人に見えたし。
さっきは良くても後で絵梨香ちゃんが叱られるんじゃないかと……」

 それは本気で気になった。部長少女はあの一件でかなり恥をかいている。明日
の居残り特訓とやらでも辛く当たられるのではないだろうか。だがそんなまこと
の杞憂を絵梨香は

「あはは。心配症ですねえセンパイは」

 と笑い飛ばした。

「だいじょうぶですって。部長さん、あたしには甘々なんですからァ。叱られた
りなんかしませんよォ」

「で、でも」

「うふふ。それにィ……」

 なおも心配するまことに、少女はさらににこやかげに言った。

「部長さん、確かに練習の時は厳しいですけどォ、二人っきりの時はとっても甘
えん坊さんなんですよォ。特にベッドの上だと可愛い声でおねだりするんですゥ」

「えっ!? ええっ!?」

 とんでもないことをサラっと言われて、まことは目を見開いた。

「そ、それってどういう……」

 思わず歩み詰めたまことに絵梨香は

「いやですゥ。みなまで言わせないでくださいですゥ」

 わざとらしくはにかんで身をよじらせた。

「そ、そんな……」

 まことは絶句した。
 思わぬ答えだった。いや、まるで想像をしなかったわけではない。部長の視線
に嫉妬を感じた時から「ひょっとして」程度には思ったりもした。だが、純情な
少年にとって少女同士のそういう行為というのはあくまでポルノチックな絵空事
であり、現実の、それもこんな身近で行われているものとは思っていなかった。
せいぜいがキスが限界の「少し過ぎた敬愛と寵愛」ぐらいに考えていたのだった。

(そうなんだ……。絵梨香ちゃんとあのコってレズなんだ……。それもひょっと
したら絵梨香ちゃんが『攻め』役で……。『居残り特訓』というのもまさか……)

 しかし純情とはいっても妄想力は人一倍の少年のこと。一端火がつくと、頭の
中がたちまち淫らな想像で一杯になる。現実の視界の前にピンク色の帳が降ろ
され、そこに欲情で縁取られた妖しい情景が映し出されていく──

 夕暮れ。ほとんど落ちかけた西日がわずかに差し込むテニス部部室。その薄暗
がりの中、テニスウエア姿の二人の少女が机の上で身体を重ねている。上になっ
ていたずら気な笑顔を浮かべているのは背も年齢も低い少女の方で、年長の少女
は荒い吐息を漏らしながら、潤んだ瞳でそれを見上げている。

「ふふ、部長さァ〜ん。居残り特訓始めるですゥ」

「ああッ横沢ッ。早く……早くぅッ」

 部長少女はせつなげにスコートに包まれた腰をくねらせる。絵梨香はクスクス
と笑いながら

「あれ、始まったばかりなのにもうおねだりですかァ? しょうのない部長さん
ですゥ」

「だ、だって横沢……」

「もうッ。二人っきりの時は絵梨香って呼んで下さいって言ったじゃないですかァ?」

 そういいながら絵梨香は年上少女の耳元に口をやる。唇をすぼめてフゥーッと
息を吹きかける。ビクンッ。少女はうなじを震わせ、眉根を寄せる。反らした唇
から哀願の叫びが上がる。

「ああッ絵梨香……。お願いッ、触って……」

「ふふッ、いいですよォ。触ってあげまァす」

 絵梨香は幼い指で上級生のスコートを捲り上げ、その下へと潜り込ませる。
「ああッ」少女の喉が反れる。歓喜の悲鳴が薄闇の部室に響く。

「うふ。こんなにアンスコ濡らしちゃってェ。もうおもらししたみたいにグッシ
ョリですよォ?」

「ああ、やだ……恥ずかしい……」

「うふふ。こんなにグチョグチョってことは、ひょっとして部長さん、練習中から
こうだったんじゃないんですかァ?」

 絵梨香は指を蠢かしながら薄ら笑いを浮かべる。おもらし少女は耳まで真っ
赤に染めながら顔を背ける。

「ああ、そ、それは……」

「そうなんですねェ? みんなに『気合が足らない』とか叱っていたクセに部長
さんは練習中にあたしにイジめられることを考えてアソコを濡らしていたんです
ねェ? いけない部長さんですゥ〜」

「ち、ちがうッ。ちがうわッ。ああッ」

「あれ〜? ウソつくんですかァ? そんなこと言うならやめちゃいますよォ?」

 絵梨香は指をアンスコから引き抜く。身を起こして少女から離れようとする。

「ああッ、待ってッ。やめないでッ。やめないでぇぇッ」

 快楽に囚われた少女は恥も外聞もなく自分より背も年齢も低い少女にしがみ
つき、哀願する。

「うふっ。じゃあやっぱりそうだったんですねェ?」

「そ、そうよッ。だから……だからお願いッ」

「ふふ。ほんとはしたない部長さんですねェ。いいですゥ、そんな部長さんは特訓
してシゴいてあげるですゥ」

「ああッ」

 絵梨香の指が再び下着の中へと潜り込み、少女の秘部を攻め立てる。その動き
は激しく速く、クチュクチュという水音がスコートの下から沸き上がる。そうして恥汁
まみれの肉裂をいたぶりながら、年下少女はもう片方の手で上級生のシャツを捲り
上げてブラをずらし、汗ばむ乳房とピンといきり勃った乳首を弄ぶ。年長の少女は
下級生に嬲られる羞恥と屈辱に全身をピンクに染めながらも、その快感に身悶え、
喘ぎ、叫びを上げる。

「うふふ、まだですよォ。もっともっとシゴいてあげるですぅ」

「ああッ。ダメッ。ダメッ、ああァッ。あああああっッッ」──

(ぐあぁッ?!)

 股間に激痛が走り、まことは現実へと引き戻された。妄想が熱い血となって腫れ
傷ついたペニスに集中し、その膨れ上がった高まりが下着とズボンによって圧迫さ
れてしまったのだった。まことはたまらず腰を引いた。

「どうしたんですかァ? また傷口が痛むんですかァ?」

 頭上から絵梨香の心配そうな声した。まことはまさか少女をオカズに妄想した
せいとは言えず

「う、うん。ちょっとね……。なにかの拍子にこうなるんだ。よく……」

 言葉を濁した。

「そうですかァ。大変ですねェ」

「う、うん。はは、ははは……」

 結局痛みが鎮静するまで数分を要した。

「もうだいじょうぶですかァ? それじゃあ行きましょうですゥ」

 二人は再び絵梨香の家に向かって歩き出した。少女は先ほどと同じようにまこと
を誘導しながら、楽しげに話題を振ってくる。だがまことの方も疑問が解決した
にもかかわらず、依然として上の空のままだった。

(ボク……絵梨香ちゃんにされちゃったんだよな。あんなことやこんなこと……。
あの部長のコみたいに……)

 妄想が呼び水となり、まことは改めて少女から受けた恥ずかしい行為を思い起
こしていたのだった。

(あの胸に抱きしめられて、あの手でオチンチンをシゴかれて、あの口の中に射精
させられて、そしてキスまで……)

 目の前で揺れるそれらのパーツとそれらが呼び起こす淫猥な記憶ばかりが気に
なって、少女の話など耳に入らない。ドクドクと鳴り響く脈動だけは痛いくらいに
感じる。全身がじっとりと汗ばんでいく。

(あうッ……)

 またぞろ股間に熱い血が集まり出して、腫れた高まりに痛みを与えた。流れる汗
も身体のあちこちで沁みて、疼きを招いている。だが少女に気取られるわけにはい
かない。まことはわずかに身を屈めて歩き、痛みを奥歯で噛み殺した。しかし。

「もうッ。センパイ、さっきからまた話を聞いてませんねェ?」

 絵梨香はとっくにまことの心ここにあらずぶりに気づいていたようで、振り向き
止まると、腰に両手を当てて頬を膨らませた。

「い、いや。その、また今ちょっと傷が痛んで……」

 まことは言い繕ったが

「ウソですゥ。センパイさっきからずっとこんな感じでしたですゥ。センパイあたし
の話なんかどうでもいいんですゥ」

 少女はにべもなく言い返した。見上げる目元に力がこもる。

「あ、あの……それは……」

 まことはたじろいだ。どう言い訳しようか落ち着きなく視線をさまよわせる。

「うふふ。なぁ〜んてね、ですゥ」

 だが、そんなまことの様子を見て絵梨香はふいに頬を緩ませた。そしていたず
らっぽい光を瞳にたたえると言った。

「ホントは何を考えてたんだかわかっているんですよォ、センパイ?」

「ええっ!?」

 ギクリとした。少女には全て見透かされていたのか。背中に冷や汗が流れる。
だが。

「これの事が気になってしょうがなかったんですよねェ?」

 絵梨香はスカートのポケットに手を入れると、ストラップに吊るされたピンク
色のケータイをまことの鼻面へとぶらさげた。

「あ……」 

「あれ? ちがうんですかァ?」

 目を瞬かせたまことを見て絵梨香は小首を傾げた。

「い、いや。そう。もちろんそうッ」

 まことは慌ててうなずいた。
 確かにケータイに撮られた証拠写真のことは最重要の心配事だった。だがま
こととしては当面のショーツ回収が最大の課題だったし、写真の事はそれが解
決してからと思っていた。それに「お詫び第一弾」だのテニス部部長の件だの心
を奪われるようなことが次々と舞いこんできたせいで、正直写真のことは心の
片隅へと追いやられていたのだった。ケータイを見せられた瞬間にもそれが一
瞬何の事だかわからなかったぐらいだった。

「あたしもバカですゥ」

 絵梨香はケータイをぶらさげたまま眉根を寄せた。

「昨日はパンツをもらえたことですっかり舞い上がっちゃってェ、写真の事すっか
り忘れちゃってたんですよォ。今日もォ気づいたのは午後の授業中にこっそりメ
ールを打ってる時でェ……。昼間の関口センパイのアレも、止めたのは写真の
せいだったんですねェ? ホント忘れててごめんなさいですゥ」

「い、いや、その、いいんだよ。あの……」

 頭を下げる絵梨香にまことは恐縮して言った。さんざ辱しめを受けた上での当
然の権利なのでこちらが遠慮することはないのだが、忘れていたという点に関し
てはこちらも似たようなものである。少女を責める気にはなれなかった。

「でもォ安心してくださいですゥ。写真はその時しっかり消しときましたからァ。
これでもうなんの心配ないですよォ、センパイ」

 顔を上げた絵梨香はニッコリと笑って言った。だがまことの顔を見るやいなや
またしても眉をしかめた。

「あ、やっぱり信用してませんねェ?」

「う……。あ……。そ、その……」

 その通りだった。だが殊勝に謝る少女相手にどう言っていいものやらわからずに
まことは言葉を詰まらせた。

「無理もないですゥ。あたし昨日もそんなこと言って結局また写真撮っちゃいまし
たからァ。センパイ、またそうならないか心配なんですよねェ?」

「は、はは……いや」

「だいじょうぶですゥ。あたしその辺もコウリョしたお詫びを考えましたからァ」

 絵梨香はケータイを持った手で豊かな胸をぽよんと誇らしげに叩いた。

「お、お詫び?」

「はいですゥ。あ、ちょうどいいからここでやっちゃいますゥ」

「え、ええっ!?」

 まことは裏返った声を上げた。

(お詫びって、またキスしてくれるのかな……。で、でもこんなところで……)

 期待ととまどいにドキドキとするまことだったが、絵梨香はそんな少年に背を向
けてあたりをキョロキョロと見回しはじめた。そしてしばらくすると

「あ、あそこがいいですゥ。センパイ、ちょっとあっちまで来てくださぁい」

 一本の電柱の根元を指し示した。
 そこは二メートルくらいの高さが続く塀の並びに立っており、向かいもまた背伸
びをしても庭が覗けないほどのコンクリートの壁が続いている。絵梨香はまことを
そこに連れてくると、自分は電柱の陰に身を押し込めるように背をつけた。そして

「ここならァ、人が通らなければ誰も見ませんからァ」

 そう言って少し潤んだ瞳でまことを見上げた。

(や、やっぱりキス?!)

 ドギマギとするまこと。だが次に絵梨香は意外なことを言った。

「センパ〜イ、ご自分のケータイを出してェ写メの準備してくださァい」

「えっ? それってどういう……」

「いいから早くですゥ」

「う、うん……」

 あっけにとられながらも、絵梨香にせかされてまことはその通りにする。フタを
跳ね上げ、ボタンを操作する。待ち受け画面に制服姿の少女と電柱がぼんやりと
写り込んだ。

「こ、これでいいの?」

「はいですゥ。じゃあ『お詫び第二弾』するですゥ?」

 絵梨香はそう言うと、グレイのプリーツスカートの裾を両手で掴み、捲り上げた。
細いが健康的な色艶をした太腿とピンクと白のチェック模様に赤いリボンをつけた
ビキニショーツがあらわになった。まことは文字通り飛び上がった。

「え、絵梨香ちゃんッ。なにしてるの!? は、早く降ろしてッ」

 慌てて辺りを見回しながら両手を振る、だが少女は裾をつかんだまま腰をくねら
せ甘ったるいロリータボイスで言った。

「センパイこそ早くですゥ。早くあたしの恥ずかしい写真を撮ってくださァい」

「は、恥ずかしい写真って……」

 顔を背け、目を堅くつぶるまことに、絵梨香は「もう、だからァ」とさらに
甘ったるげな声をあげた。

「センパイ、またあたしがヘンな写真を撮ってキョーハクしないか心配してる
ですゥ? あたしも絶対しないって言い切れないしィ。だからそれを防ぐには
センパイもあたしの恥ずかしい写真を持っていればいいんですゥ。ちがいます
かァ?」

「そ、それは……」

「でしょ? さあ早く撮ってくださいですゥ」

 またも腰をくねらせる。衣擦れの音が少年の耳の中で悩ましく響く。

「そんなあ。できないよぉ」

 まことは顔を真っ赤にしながら首を振った。
 正直、脅迫への抑止力は欲しかった。男としてパンチラ写真を撮りたくない
と言ったらそれもウソになる。だが小心者の少年にとって女のコの下着姿を姿
を写すことは自分のそれを撮られること以上に恥ずかしい行為であった。それ
もこんないつ人が来るともわからない往来でするなど、そんな変質者みたいな
マネは到底できるものではなかった。

「できないじゃないですゥ。して下さいですゥ。でないとお詫びにならないで
すゥ」

 だが絵梨香はしつこくねだってきた。嫌がることを強制してお詫びも何もな
いものだが、少女はこれが最善と信じているらしい。まことが何度「ダメッ、
こんなところで」「恥ずかしいよぉ」「お願いだからしまって」と断っても、
猫なで声で「早くゥ」と繰り返すばかり。しかしその語調には段々と苛立ちが
混ざってきて、しまいには

「もうッ。センパイ、あたしにお詫びさせてくれない気なんですかァッ!?」

 爆発した。

「だ、だからそういうことじゃなくて……」

 まことは顔を背けたままなだめたが

「じゃあどういうことなんですゥッ? あ、わかりましたァッ、これじゃあ
まだ恥ずかしさが足りないっていうんですねェッ?」

「い、いや、そのちがっ……」

「いいですゥッ。だったらあたしパンツも脱いじゃいますゥッ」

「ちょ、ちょっと絵梨香ちゃん!?」

 慌てて向き直った。脅しではなく少女は本当にスカートの中に手を潜りこま
せていた。身を屈めてショーツを引き下ろそうとする。まことは両手を振った。

「わ、わかったッ。撮るッ、撮るよ絵梨香ちゃんッ。だからやめてッ」

「本当ですかァ?」

 絵梨香は上目遣いでにらんできた。まことはウンウンと何度も頷く。

「わぁ〜いですゥ」

 少女はニッコリ笑った。そして身を起こすと改めてスカートの端を掴み

「さあ、どうぞですゥ」

 ピラッとめくり上げた。再び目に飛び込んでくる眩しげな光景。

「あうう……」

 たじろぐまことだったが、もうこうなったら仕方がなかった。周りを見回して
人が来ないのを確認すると

(ええいッ)

 ケータイを持った手を突き出した。しかし腕は前方に伸ばしつつも顔は後ろに
捻り退くという逆ベクトルの姿勢。引っ張り伸ばされた筋肉は怯えの緊張も合わ
さってブルブルと震える。何度もボタンを押し間違えた末にようやくシャッター
音が鳴った。

「さ、さあ、これでいいでしょ。早く下ろして」

 もういつ人が道向こうから現れてもおかしくない。まことは少女を急かし、ケ
ータイをしまおうとする。だが

「ダメですゥ」

 絵梨香はスカートをつまんだまま、不満げに言った。

「な、なんで!?」

「よく見て下さいですゥ。それじゃちゃんと写ってないですゥ」

「えっ?」

 慌てて待ち受け画面を見る。「あ……」まことは目を見開いた。
 確かにその通りだった。近距離で斜め上からのアングルで撮られた画像には
胸から下しか写っていなかった。その上ブレまくっている。これでは誰を写したか
どころか成宮の生徒かどうかすらわからなかった。投稿雑誌に載せるには具合が
いいだろうが、脅迫のタネにはなりそうにない代物だった。

「ね? ですゥ。撮り直してくださァい」

「う、うん……」

 まことはビクビクと周りを見ながら後ずさり、全身の収まる距離でケータイを
構え直そうとした。しかし

「そこもダメですゥ。それじゃあ顔が小さくなってあたしだってわからないですゥ」

 またもダメ出しが入った。

「そんなあ。じゃあどうしろと……」

「そうですねえ……」

 絵梨香は小首を傾げたが、すぐにパッと顔を輝かせ

「センパ〜イ、ここにしゃがんで下さァい」

 ローファを履いた爪先ですぐ前の地面をトントンと叩いた。

「へっ?!」

「だからァ、ここにしゃがんで下から舐めるように撮ってくださァい。そしたら
パンツもあたしの顔も写りますゥ」

「そ、そんなぁッ」

 まことは情けなく顔を歪ませた。写真を撮るだけでも恥ずかしいのに、その上
そんなハレンチなマネはできない。しかし

「そんなじゃないですゥ。早くですゥ。人が来ちゃいますですゥ」

 絵梨香はもうそれしかないと決め込んだようで、腰をくねらせながらひたすら
まことを急かした。

「で、でもぉッ」

 なおも尻込みを続けると、少女は頬をぷっと膨らませ

「……パンツ脱いじゃいますゥ」

「わ、わかったッ。わかったよぉッ」

 仕方なくまことは絵梨香の足元にしゃがみこんだ。恐る恐る下から見上げるよ
うにケータイを構える。だが。

(あう……)

 相手は小学生なみに背の低い少女のこと。しゃがむだけでは太腿も顔もフレー
ムから外れてしまうのだった。まことは膝を着いた。だがそれでも足りず、空い
ている手でも地面を押さえた。しまいには半ば這いつくばる体勢から下半身を覗
き上げる格好になった。

(ああ……ボク、何やっているんだ……。やだよぉ、こんなの恥ずかしすぎるよぉぉッ……)

 まことは耳まで真っ赤に染めた。まるでアイドル撮影会の前列に群がるカメラ
小僧のよう。ああした光景を見る度に同じ男として情けないと感じていたのだが、
まさか自分が同じことをするハメになるとは思わなかった。誰かに見られたら羞
恥の熱で焼け死んでしまいそうだった。

「うふ」

 そんな少年を絵梨香は待ち受け画面の中で見下ろしていた。さすがの天然少女
も少しは恥ずかしいらしく、瞳はいたずらげながらも、頬は薄っすらと染まって
いる。そのコケテッシュな表情にまことはドキリとなる。しかも暗めの画面は幼
い顔に妖しい陰影を与えてなまめかしさを増幅させていた。まことは恥ずかしさ
以外の理由でも身体を熱くする。たまらず視線とアングルを外す。

(あうっ……)

 だが今度は太腿とショーツに目とレンズが釘づけとなった。細く柔らかなX字
とその上部に張り付いた逆三角形の魅惑の布。特に下から見上げることで曲面が
強調された丘の部分にまことの視線は集中する。その中央に作られた、想像力を
掻き立てられるうっすらとした縦ジワ。ピンクと白の市松模様というただでさえ
目に眩しい模様に加え、鼻腔から侵入してくる幼い雌臭にも脳髄を刺激され、
まことの頭はクラクラとなる。周辺の、又の付け根や何度も脱ぎかけてずれ捩れ
ている上辺のラインもまた悩ましい。まことは周囲の状況もシャッターを押すこ
とも忘れて魅入ってしまう。

「もうセンパイ。早くですゥ?」

「あ……」

 じれったげな少女の声と揺れる布地でまことは我に帰る。汗ばむケータイを握
り直して改めてアングルをとる。一直線上に写り込む小麦色の太腿、愛らしげな
ショーツ、制服を持ち上げる胸、そして薄桃色に染まった顔と潤んだ瞳。その淫
らな光景と盗撮行為それ自体が引き起こす後ろ暗い興奮に少年の血はさらに沸
き立つ。ドクンドクンと耳障りなほどの鼓動が反響する中で、まことはようやくシ
ャッターボタンを押した。

「ふうっ、やれやれですねェ。……あれ、センパイどうしたんですかァ? 早く
立たないと人が来ちゃいますよォ?」

 絵梨香はまことの顔を覗きこんだ。少年はケータイを構えた姿勢のまま固まっ
てしまっていた。

「どうしましたァ? うまく撮れなかったんですかァ?」

「い、いや、その……」

 そうではなかった。写真は首尾よく撮れて、まことはすぐにでも身を起こして
立ちあがろうとしたのだ。だがそうしようとすると

(あうッ……!)

 膨らみきった股間がズボンに圧迫されて激痛が引き起こされてしまうのだった。
元々姿勢自体も無理な格好だったので一箇所で痛みが起こると傷ついた全身にま
で波及した。うかつには動けなくなってしまったのだった。

(どうしよう……今誰か来たらどうしよう……)

 気ばかり焦る。えいっと一息に立ち上がってしまえばいいのだろうが中々踏ん
切りがつかない。股間のたぎりもすぐには引きそうにない。できるのは地面に半
ば這いつくばった情けない姿勢のまま、呼吸を整えることぐらい。

「もう〜いやですゥ、センパ〜イ」

 そんな少年を見て絵梨香はまた何か勘違いしたのか、あるいは知っててわざと
ボケているのか、いたずら気に目を細めた。

「そんな息をハアハアさせちゃってェ。口ではイヤだのなんだの言ってたけど、
本当はもっとイヤラしい写真を撮りたいんですねェ?」

「いやっ、ボクは……」

「無理しなくていいですゥ。あたしもやっぱりこれだけじゃお詫びにならないと
思っていたんですゥ。じゃあもう一発いっちゃうですゥ」

 そう言うと絵梨香は左手でスカートを持ち上げたまま、右手をショーツの中に
潜り込ませた。盛り上がった布の下で指を妖しく蠢かせ

「ああ〜ン、センパ〜イッ」

 嬌声を響かせた。

(うわぁッ……)

 眼前でいきなり展開されたオナニーショーにまことは一気に沸騰した。ようや
く収まりかけたペニスに熱い血が過剰装填されて、ズボンを突き破らんばかりに
膨れ上がった。のけ反った拍子に全身にも激痛が走り、まことはケータイを取り
落とす。伏せるように両手をついた。

「もうッ。何してるんですかァ、センパイ。せっかくやっているんですからちゃ
んと見て撮って下さいよォ」

「あうう……」

 その時。
 ブロロロロロ……。遠くからエンジン音が聞こえてきた。まことがハッとなっ
て振り向くと、右向こうから乗用車が近づいてきていた。慌てて身を起こし立ち
上がった。

「うあああっッ!?」

 股間から身体を引き割くような痛みが手足をそして脳天を貫いた。まことは身
を捻らせ塀へと倒れ込む。その側を車が通り過ぎた。傍から見てたらまるでまこ
とが車に弾き飛ばされたように見えたであろう。

「だいじょうぶですかァ? センパ〜イ」

 絵梨香が駆け寄ってきた。まことは塀に打ちつけられた痛みに悶絶しつつ

「だ、だいじょうぶ……。また傷が痛んだだけだから……」

「そうですかァ。よかったですゥ。……ところでまだ途中でしたけどどうしますゥ?」

 絵梨香は無邪気そうに小首を傾げた。まことは涙目でそれを見下ろしながら

「……も、もういいよ。行こう。ね?」

「そうですねェ。ここで時間を使い過ぎるのもアレだしィ。じゃあ行きましょう
ですゥ」

 少女は身を翻した。電柱の所まで行ってまことのケータイとカバンを拾って戻
ってくる。それを少年に手渡しながら

「それにしてもォ」

 絵梨香は言った。

「あんなことまでさせるなんてセンパイってやっぱりエッチですゥ。あたしとっ
ても恥ずかしかったですゥ」

 わざとらしくはにかんで身を捩じらせた。

(それはこっちのセリフだよぉ……)

 まことはそう言いたくなるのをグッと堪え、少女が背中を向けるとこっそりと
ため息をついた。

 それから十分ほどして。
「お詫び第二弾」の痛みとドキドキを抑えるべく、俯き歩いていたまことの頭
上に

「ここですゥ」

 絵梨香の声がした。立ち止まってこちらにつま先を向けている。どうやら着
いたようだった。まことは身体を起こし、横沢家を仰ぎ見た。

(へえ、これが絵梨香ちゃんのウチかあ)

 ごくありふれた二階屋構造の一戸建て。家屋も敷地の広さも須藤家とさして
かわらない。名門成宮には良家の子女も多く、庶民派のまことは引け目を感じ
ることも多いので、なんだかホッとした気持ちになる。

(何人家族だろう? お父さんとお母さん、絵梨香ちゃんの性格から見て一人
っ子かお姉さんが一人いるってとこかなあ)

 弛んだ気分のせいかそんなことを考える。そうしている間に絵梨香は門扉を
開けて中へと入った。振り返って「どうぞですゥ」とまことを招く。

「あ、うん……」

 うながされて、少年は門へと足を踏み出した。だが家族への連想からあるこ
とに気づき、「あっ」と叫んで立ち止まった。

(しまった……。絵梨香ちゃんの家族に会った時のことを全然考えてない……)

 顔から血の気が引く。
 うかつであった。自分でもバカだと思う。だが正直昼休みからこっち、心は
絵梨香の悩ましい「お詫び」やテニス部々長のことなどに占められてしまい、
少女の家族のことまでには思いがいたらなかったのだ。

(どうしよう。なんて挨拶したらいいんだ……)

 まことは焦った。挨拶だけではない。絵梨香と自分はどういう関係なのか、
そもそも学年差がありすぎる二人がどういう経緯で知り合いになったのか。
聞かれたら答えに窮することばかりである。まさか本当の事は言えないし、
見るからに運動オンチの自分がテニス部OBというのも無理がありすぎる。
といって天然少女の絵梨香に任せたらさらに肝を冷やすような紹介をされか
ねない。額に汗が浮かんだ。

「どうかしましたかァ、センパイ?」

「い、いや、なんでもないよ」

 だがここまで来て帰ることもできない。まことは覚悟を決めて敷地の中へと
入った。ドアまでの短い距離の間に必死で頭を巡らせる。しかし良い文句が
浮かばない。少女の手がノブへと伸びる。収まりかけていたドキドキが勢いを
とり戻す。ところが。

「え?」

 そのままノブを廻すかと思われたのだが、その後に続いてもう片方の手も伸
びた。そちらにはいつのまに取り出したのか、カギが握られていた。錠が廻さ
れてドアが開く。続いて「さあどうぞですゥ」と少女の声。まことはポカンとなった。

「あ、あの、絵梨香ちゃん。おウチの人……」

「あれ? 言ったじゃないですかァ? 今日はみんなお出かけして夜まであた
し一人だってェ。だから遠慮しないで上がってくださいですゥ」

「そ、そうだっけ?」

 覚えは無かった。だが上の空が多かったので聞き漏らしたのかもしれない。
いずれにせよ助かったのは確かなようだ。まことは安堵のため息をつく。しかし。

(待てよ。ということはこの家でボクと絵梨香ちゃんは二人っきり……)

 すぐにそのシチェーションの危うさに気づき、息を詰まらせた。昨日の会長
室での出来事がフラッシュバックする。

「え、絵梨香ちゃんッ。ボク、やっぱりいいよ。もらうものもらったら失礼するから」

 ドアから後ずさる。少女はきょとんとした顔になった。

「え? ここまで来て何言ってるんですかァ? 上がってくださいよォ」

「で、でも、その……」

「でも、じゃないですゥ。センパイ、上がってくれるって約束したですゥ」

「いや、それは……」

「……センパイ、あたしにお詫びさせてくれない気なんですかァ?」

 少女の目つきが険しくなった。またしても爆発を起こしそうな気配。

「わ、わかったッ。上がらせてもらうよッ」

 まことは慌てて言った。隣の家の勝手口から夕食の支度音が聞こえている。
ここでまた「パンツ脱いじゃうですゥ」とか叫ばれてはたまらない。

「はいですゥ。どうぞですゥ」

 絵梨香は機嫌を直し、満面の笑みでまことを玄関へといざなった。少年は

「お、おじゃましま〜す……」

 震える足で中へと踏み入った。

(だ、大丈夫だ。心配のしすぎだ……)

 靴を脱ぎ、たたきに上がりながら自分にいい聞かせる。

(それにイザって時はこれがあるんだし)

 胸ポケットのケータイにそっと手をやった。

「じゃぁ〜ん、ここがあたしのお部屋ですゥ」

 まことは二階の絵梨香の部屋へと案内された。八畳相当の洋間で、カーテン
も壁紙もベッドカバーまでもがピンクの花模様で埋められた、いかにも頭の中
がお花畑の少女にふさわしい作りだった。机や本棚、ドレッサーの上には小さ
いヌイグルミやファンシーグッズが並んでいて、ロリータっぽさがさらに強調
されている。大きめのタンスの中にはフリフリのドレスがぎっしりと詰まって
いそうだった。

「か、可愛い部屋だね」 まことがややたじろぎながら言うと

「うふっ、ありがとうございますゥ」

 少女は満足げに微笑んだ。

「じゃああたし、お茶の準備をしてきますねェ?」

 絵梨香はまことを座卓を置いた部屋の中央へと座らせると、自分は早々に立
ち上がりドアへと向かった。

「い、いいよ。お茶なんて」 まことは遠慮したが

「いいからいいからですゥ。センパイ、期待してくださいね? お詫び第三弾
はあたし特製の超おいしい水出しコーヒーですからァ」

 少女はそう言ってニッコリと笑い、戸を閉めた。階段を軽やかに降りる音が
聞こえてきた。

(あ、今度はまともなお詫びなんだ……)

 まことはホッとして、浮かしかけた腰を降ろした。やっぱり心配のしすぎだ
ったかと苦笑いをこぼす。
 しばらくして。

「センパ〜イ、ごめんなさァ〜い。お盆で手がふさがっているんで開けてもら
えますかァ?」

 ドアの向こうから声がした。その頃には部屋の雰囲気にも慣れて大分リラッ
クスしていたまことは「あ、今開けるよ」と返事をすると軽い足取りでドアへ
と駆け寄り、ノブを捻った。

「!」

 だが次の瞬間まことはノブを握ったまま固まってしまった。
 絵梨香は言葉どおりお盆を持って立っていた。アイスコーヒーが入ったポッ
トと氷が入ったグラスが二つ。ビスケットを載せた皿。それはいい。問題は
それを持っている格好だった。
 少女はエプロンを着けていた。いや正確にはエプロン「しか」身に着けて
いなかった。素肌に白いエプロン一枚というあやうい姿で絵梨香はまことの
前に立っていたのであった。

「ちょ、ちょっと絵梨香ちゃんッ、その格好!?」

 一拍おいてのけぞり叫んだまことに

「うふっ。『お詫び第三弾』のオプションですよォ」

 少女はにこやかげに言った。

「オ、オプション!?」

「そうですゥ。本命はこの特製コーヒーですけどォ、それだけじゃ寂しいじゃ
ないですかァ? だからオプションサービスとしてこれをつけたんですゥ」

 少女はそう言って胸をそびやかした。胸当てに収まりきらない双球が揺れ、
薄い布地に乳首が浮き出た。まことは慌てて目を逸らした。

(いらない。いらないよぉ、そんなオプション……)

 顔を真っ赤にする。絵梨香はそんな少年を見て「うふふ」と笑い

「さあセンパイ、いつまでもそんなところに立ってないでお茶にしましょう
ですゥ」

 座卓へとうながした。

「あうう……」

 まことは正直逃げ出したくなった。だがまだ肝心のショーツを回収していな
いし、このまま「お詫び第三弾」を受けずに帰ろうとしたら余計に面倒なこと
になりそうだった。やむなく、なるべく少女を見ないようにしつつ、卓を挟ん
だ反対側の席へと座った。

「さあ、どうぞですゥ」

「あ、ありがとう……」

 差し出された「特製水出しコーヒー」とやらを口にする。絵梨香は「おいしい
でしょ? 豆にもお水にもこだわって時間も普通の水出しよりかけているんで
すよォ」と言ったが、正直この状況下では味などわからない。適当に誉め言葉
を並び立てる。それでも緊張で喉が渇ききっていたのでたちまち飲み干した。

「気にいってくれたようでうれしいですゥ。もう一杯飲みますかァ?」

「あ、うん……」

 まことはグラスを前に差し出そうとしたが、絵梨香は「あ、そのままそのまま」
と言って、膝立ちで身を乗り出してきた。まことの眼にせめぎあった胸の谷間が
アップとなって飛び込んできた。心拍数が一気に上昇した。

「え、絵梨香ちゃんッ、ちょっと」 身をのけ反らせるまことに

「うふふ。だってェ、センパイ下ばかり向いて全然こっち見てくれないんですものォ。
コーヒーだけじゃなくオプションも楽しんでもらわないとォ。これもお詫びなんです
からァ」

 少女はいたずらっぽく笑って二杯目のコーヒーを注いだ。

(うう……)

 まことは頬を火照らせ、横を向いた。どうもいけない。「お詫び」と言いつつ、こち
らがからかわれるようなことばかりのような気がしてきた。まだこの先に「お詫び」
が用意されているのかどうかは知らないが、ここらで受け取るものを受け取って
おいとました方がいいだろう。

「あ、あのさ。絵梨香ちゃん……」 コーヒーをちびちび飲みながら切り出した。

「はいですゥ?」

「そろそろ、あの……」

 ピンクに彩られた少女の部屋と裸エプロンというこの状況だと何倍にもイヤ
ラしく感じて聞こえるので口ごもったが、それでも思い切って

「あの……パンツ返して」

「あ、はいですゥ」

 万事のんびり目の少女には珍しく、絵梨香はすばやく反応した。座卓に手を
つき、スクッと立ち上がる。その拍子にミニのヒラヒラの裾がまくれ上がり、
ほんの一瞬ではあるが、恥丘のふくらみとその中央部の筋目があらわになった。

「ブッ」

 まことはグラスの中に飲みかけていたものを吹き出した。

「えーと、確かあれはあそこにィ……」

 固まってしまった少年の前で、絵梨香はクルリと身をひるがえした。今度は
愛らしい小ぶりなヒップが目の中に飛び込んできた。

(あわわ……)

 グラスを取りこぼしそうになり、慌てて両手でかかえる。その間に絵梨香は
視界から消えてしまったが、少年の頭の中は今見てしまった光景で一杯であっ
た。前屈みの姿勢のまま、小刻みに身体を震わせる。鼓動が急速に高まって
いく。

「お待たせしましたァ。これ、お返ししますゥ。……あれ、センパイどうしたん
ですかァ?」

「い、いや、なんでもないよ。ありがとうッ」

 まことは絵梨香の手からショーツをひったくるように受け取ると、カバンに
しまうのもそこそこに立ち上がった。

「じゃ、じゃあボク、これで失礼するから」

「えーっ、まだいいじゃないですかァ?」

 よくはなかった。これ以上ここにいたらおかしくなってしまいそうだった。

「いや、もう遅いし……」

「遅くないですよォ。それにィ、あたしまだお詫びがしたりないですゥ。もっ
ともっとセンパイをおもてなししたいんですゥ」

「お、お詫びなら充分受け取ったから、ホント。だ、だから。ね?」

 ドアへと駆け寄ろうとする。だがその前に絵梨香が立ちはだかった。手を
組み合わせて胸の前にやると

「お願いですゥ。もう少しだけいてくださいですゥ」

 すがるような目で見上げてきた。まことはドキリとなりなからも

「……ダ、ダメ。帰るから。そこどいて。え……」

 ”絵梨香ちゃん”と言おうとした。だがその瞬間頭がクラッとして声が詰ま
った。

(あ、あれ?)

 バランスが崩れる。前にした右足で体重を支えようとする。しかし踏ん
張りが利かない。慌てて左に重心を移す。だが左も同様。力が入らない。
まことは酔ったようにフラフラとなる。本能的に安全な場所を求めて壁際の
ベットへと近づく。腰を降ろして前屈みになる。酩酊感はどんどん酷くなる。
まことは仰向けに倒れこんだ。ピンクの天上がグルグルと回る。

(なんだ!? なんなんだ、これ。ボクはどうしちゃったんだ!?)

 混乱するまことの耳に

「うふふ。よかったですゥ。やっとクスリが効いてきたですゥ」

 少女の声がした。

「え、絵梨香ちゃん!?」

 まことは身体を起こそうとした。だが手も足も痺れて動かない。

「ク、クスリってまさかコーヒーに何か!?」

「うふっ。だから『特製』だって言ったじゃないですかァ? ちょっとしたシビレ
薬ですゥ」

「な、なんでそんなことを?」

「うふふ……」

 絵梨香は動けないまことに近寄り、その顔を見下ろすと妖しい笑みを浮かべ
て言った。

「『お詫び決定版』ですよォ、センパイ。タップリやさ〜しくイジメてあげますからねェ」

「イ、イジメるって……。何でそれがお詫びになるの!?」

 理解不能な少女の言動にまことは蒼ざめる。身動きできない恐怖も合わさ
って体中が震えだす。

「うふふ、だってェ」

 絵梨香はそんなまことを楽しそうに眺めながらベッドに腰を降ろし、言った。

「センパイはイジメられることが大好きなマゾじゃないですかァ? 大好きな
ことをお詫びの決定版にするのは当然のことですゥ」

「そ、そんなッ」

 まことの顔からさらに血の気が引く。理不尽だ。理不尽すぎる。イジメられ
たお詫びにさらにイジメるなど聞いたこともない。

「ヒ、ヒドイッ。ヒドイよぉッ、絵梨香ちゃんッ」

 唯一自由の利く首を振り立て、抗議する。絵梨香は「え〜ッ? ヒドクない
ですよォ」と唇を尖らせ

「だってほらァ……」

 そう言いながらいたずら気な視線をまことの股間へと向けた。

「センパイのオチンチン、『イジメる』って言われてこんなにおっきくなって
いるじゃないですかァ? ホントはイジメられることを期待している証拠ですゥ」

「あっ、そ、それは……」

 少女の指摘にまことは口ごもる。
 そのとおりだった。被虐の快楽をイヤというほど刷り込まれた肉棒は「イジ
メる」「マゾ」という言葉に敏感に反応し、持ち主であるまことの意思とは無
関係にズボンを破らんばかりに膨れ上がっていたのであった。

「ふふ、センパイ。素直になりましょうですゥ?」

「ち、ちがうッ。こ、これは、これは絵梨香ちゃんの格好があまりに刺激的す
ぎるから……」

 我が身の浅ましさを認めたくないまことは首を震わせ、否定した。絵梨香
はそんな健気な抗いにクスッと肩をすくめ

「ふ〜ん、ちがうんですかァ? だったらちがうかどうか身体に訊いてみる
ですゥ」

 少年の顔を見やりながら、いきり立つ股間へと腕を伸ばした。

「ダ、ダメッ。さ、触らないでぇぇッッ」

 まことは総毛立った。身をよじらせて魔手から逃れようとする。だがクスリ
のせいで腰をわずかに揺らすことしかできない。絵梨香はふふと笑いながら、
逆向きの手のひらをズボンの高まりへと置いた。そのまま身体を傾け、圧をか
ける。

「ああッ」

 まことは目を堅くつぶった。襲い来る衝撃に耐えようと身構える。だが。

(あ、あれ?)

 予期していた痛みは訪れず、包み込まれるような感触だけがあった。まこと
は思わず目を開け、首を起こした。

「?!」

 だがやはりペニスは少女の手で圧迫されていた。そのうえ上下に撫でさすら
れている。しかしそこまでされてもあの悶えるような痛みはこみ上げてこない。
まことは呆気にとられた。

「な、なんで?」

「ふふ、ビックリしましたかァ? ほら、こうやっても痛くないですよねェ?」

 絵梨香はいたずらっぽく笑うと、さらに圧をかけて勃起をグリグリとこね回し
た。
「ヒッ」まことは首をすくめたが、少女の言うとおり痛みはおきなかった。
 いや、痛みがないことはないのだが、それは皮膚一枚の表面的なもので
内側まで滲みてくることはなかった。海綿体は長時間腕まくらをしてしまった
後のようなムズかゆさとシビレに満ちていて、それが痛みの侵入を阻止して
いた。そしてその奇妙な感覚は勃起に押された下腹部や少女の膝が触れて
いる大腿にも生じていた。

「あ、もしかしてクスリのせい……?」 まことはようやく気づく。

「そうですゥ。そのためのおクスリですゥ。あたしだってちゃぁんと考えている
んですよォ?」

 絵梨香は身体を起こし、得意げに胸を張った。エプロンの下で豊かな双乳が
ぷるんと揺れる。

「大体あたしが痛いイジメ方をするわけないじゃないですかァ? あたしのモッ
トーは『優しく・ジワジワ・気持ち良く』ですゥ。妹さんとはちがいますゥ」

 少女は自分の流儀をアピールすると、それを実証するかのように圧をかけて
いた勃起から手を離し

「さあ、これで何の心配もないですねェ? じっくり楽しみましょうですゥ。
まずはセオリーどおりここからですゥ」

 まことの身体に覆いかぶさった。少年の口に自分の唇を押し当てる。

「んンッ!」

 突然の事にまことは目を見開いた。だがその瞳を少女がいたずらっぽくの
ぞき込んでいるのに気づき、たまらず(イヤだッ)と瞼を閉じ固めた。顔を振り
立て、唇から逃れようとする。

(あうっ……)

 だが少女は逃してくれなかった。少年の両頬に当てた手に力を込め、さらに
唇を押し付けてきた。開いた隙間からぬるりと舌先を忍ばせてくる。まことは
歯を閉じ合わせて侵入を拒もうとしたが、絵梨香の方が一瞬早かった。歯列
は押し割られ、中で怯え震えていた舌は少女のそれに絡み取られてしまう。

「あ……」

「むふふ」

 一度受け入れを許してしまえば後は絵梨香のなすがままだった。まことの
腔中は少女の舌によって弄ばれる。歯列や歯茎、頬の裏がなめ撫でられ、
出し入れによって唇の内側もねぶられる。その意外な気持ち良さに少年は
身体を震わせる。特に上顎の柔らかい部分をくすぐられた時はうなじの毛
がそそり立つほどの快感が走り「ふぐぅッ」と鼻から叫びを漏らした。

「ぷふぅ」

「んぷぁッ」

 長い口内愛撫の果てに絵梨香はようやく唇を離した。まことはすっかり上気
し、息も絶え絶えに喘いだが、それは何も酸素不足によるものだけではなか
った。

「うふふ、センパイ。真っ赤になっちゃって可愛いですゥ」

 自分も薄桃色に頬を染めてはいるものの、表情も息も余裕のままの絵梨香
が言った。

「その様子だと、ひょっとしてお口を犯されるのは初めてですかァ? ファース
トキスももしかしてお昼のがそうですかァ?」

「ああッ」

 「口を犯される」という表現とズバリの指摘にまことは顔を背ける。赤くなって
いる頬にさらなる血が集う。

「あはッ、そうなんですね? うれしいですゥ。じゃあここもそうですかァ?」

「ふあぁッ!?」

 上になった耳元に唇が寄せられた。フゥーッと熱い息が吹き込まれる。背筋
に戦慄が走り、まことは首をすくませた。

「んくあッ」

 その縮んだ喉元に絵梨香の指が伸びた。爪の腹の部分で鎖骨から下顎に
向かってそよぐように撫であげられる。まことは首をのけ反らした。
 だが耳元の口は離れない。首への愛撫を続けながら舌先で耳殻の溝をな
ぞり、穴の中にその身を捩りこむ。唇全体で吸いつくように覆い、くちゅくちゅ、
ちゅぷちゅぷという淫音を脳内へと響かせる。

「ああッ、ダメッ。それダメぇぇェッッ」

 まるで脳みそをくすぐられているような感覚にまことは悲鳴を上げる。指先と
口から逃げるように首を突っ張らせる。

「あッ」

 限界まで伸びたところで少女の指が首筋を滑り落ち、鎖骨の付け根へと
落ちた。
 ネクタイをかき分け、ワイシャツの第一ボタンにその先が引っ掛けられる。
ボタンは苦もなく外されて、指先はさらなる獲物を求め、下へと滑る。「うふ、
ヌギヌギしましょうね? センパイ」 耳元で囁かれる。

「ヤダッ。ヤダぁッ。イヤだあぁぁッ」

 まことはなんとか逃れようと必死になった。だがクスリがさらに効いてきた
のか、首から下は指一本まともに動かない。なす術なく全てのボタンが外さ
れ、シャツははだけられてしまう。ネクタイも引き抜かれて、投げ捨てられしまう。

「ああッ」

「むふふ」

 剥き出しとなった少年の薄い胸板を少女の幼い指先が這いまわった。女性
でいえば右の乳房周りの胸筋を、広げ立てた五本の指で円を描くように撫で
回し、次第にその円周を狭めていく。
 くすぐったさとムズかゆさが同居した奇妙な快感に、まことは怯えながらも、
あッ、あッ、あッと喘ぎを漏らす。最後には中心部で固くしこった突起を摘まれ
て、クリックリッとこね上げられた。全身が粟立つような快美感が背筋を貫き、
まことは一際高い叫びを上げた。

「ああッ、んあぁッ」

「うふふ。センパイったら男のクセに乳首いじられてそんな声出すなんて。エッ
チですゥ。ヘンタイですゥ」

 耳元からも言葉で責められる。「イヤあぁぁ……」 少年の口からさらなる悲
鳴がこぼれる。

「ふふ。もっとエッチにしてあげますよォ? センパイ」

 絵梨香は身体を下に向かってスライドさせた。同時に耳元にあった唇も移
動する。軽い接触を保ったまま首筋、鎖骨を滑り、左の乳首で止まる。その
まま、ちゅぷっと口に含み、舌先で敏感な突起をねぶり回す。

「あッ、ダ、ダメぇッ」

 指先による右乳首の責めも継続される。同時二箇所の、だが異なった責
め方での甘美な刺激にまことは翻弄される。頭を振り乱し、喉から引きつっ
た叫びを漏らす。
 絵梨香は上目づかいでその様子をうかがいながら責めの強弱を調節し、
まことをさらに追い詰める。口と指の位置も互いに入れ替え、絶えず新鮮な
快感を送り込む。
 休むことのない悦楽の連続に、悲鳴が段々かすれたものになっていく。少
女が一息ついて顔を上げた時には、まことは全身を震わせ、半ば霞んだ目
で天上を見つめていた。

「うふ。この責めも初めてだったようですね? センパイ」

 そんな少年を見つめながら絵梨香は満足そうに口元をぬぐった。

「でも妹さんって何にもしてくれないんですかァ? 痛くするばっかりで。やっ
ぱりセンパイって可哀想ですゥ」

「ああああ……」

 快感の余韻が凄まじく、まことは答えることができない。
 だが実際のところは少女の言う通りであった。瑞穂の興味はもっぱらペニ
スに向けられていて、乳首はもちろん耳や首筋なども、ぶたれたりツネられ
たるすることあってもじっくり愛撫されることなどなかった。自分でいじったこ
ともなく、触られてこんなに気持ちの良い場所だということも今日初めて知っ
たのだった。

「ホント可哀想。こんなにキズだらけにされて少しも気持ちよくしてもらえない
なんてェ」

 改めて赤く腫れた上半身を見下ろし、絵梨香は眉根を寄せた。まだ朦朧と
していたまことは半ば虚ろな目でそれを見上げていたが、少女の瞳がふいに
細まり、頬に妖しい笑いが浮かんだのを見てギクリとなった。

「でもある意味うれしいですゥ。それってほとんど手つかずだってことですもの
ねェ? うふふ、あたしがどんどん開発してあげますよォ? センパイ」

 身を屈めながら両手を伸ばしてくる。快感への期待よりも恐怖の感情が先に
立ち、まことは顔を引きつらせた。

「ヤ、ヤダあぁッ。もうヤメてぇぇッッ」

 だが悲鳴も虚しく、まことの身体は絵梨香によってどんどんと”開発”されて
いった。
 触れるか触れないかの繊細なタッチであちこちをまさぐられる。
 少しでもヒクつきを見せると指が止まり、確認するかのように撫でまわされる。
そしてそこが性感帯との確証を得ると指先と舌先で集中的に攻められる。ある程
度まことに悲鳴を上げさせると動きを止め、次の鉱脈を探しに蠢き出す。
 通り過ぎたからといって安心はできない。他の箇所を責め立てられて神経をそ
ちらに集中させると、ふいに指が戻ってきてからかうように撫でいじられる。
無防備な状態への攻撃に快感は倍増され、まことは身もよもなく悶え喘ぐ。

「ああッ、あああッッ、ああああぁぁッッ」

「うふふふふ……」

 そんなまことを見て絵梨香はいたずら気な笑みをこぼす。それが少年の羞恥と
屈辱をさらに煽り立てる。

(ああッ……、こんなのイヤだ……。でもイヤなのに、身体が……身体がぁッ)

 快楽に喘いでしまう。指先を求めて揺れ動いてしまう。
 普段から痛みばかり強いられていた身体である。潜在的にソフトな愛撫に餓え
ていた。その上クスリで抑えられているとはいえ、実際に今も痛みは皮膚の表面
に漂っている。柔らかな刺激を歓待しないはずがない。

「うふ。センパイったらすっかり感じちゃってェ。今もっと凄いことしてあげま
すよォ?」

 上半身を走査し終えた絵梨香は身を起こし、指を構え直した。鍵盤におくよう
に両手の指を鎖骨の下へと置く。そして一息つくとサーッサーッと螺旋模様を描
かきながら上半身の至るところを撫で走らせた。

「うああああああああああ!?」

 まことは肌を粟立たせた。
 それはただハケで撫でられるような気持ち良さだけではなかった。指先は要所
要所で先ほど掘り当てた性感帯で留まり、くすぐり、また流れるように次の急所
へと移った。少女の頭にはまことの弱点がすっかりインプットされたらしく、無造
作のようでそれでいて的確すぎる動きで指先から皮膚を通じてまことの快楽中
枢を揺さぶった。

「ああッ、ダメッ、ダメッ、ダメええぇぇぇッ」

 まことは頭をメチャクチャに振り乱した。一つとして外れのない責めは塊となっ
て少年を襲う。普通なら身をよじったりのけ反ったりして衝撃を分散させるところ
だが、動けぬ身では首しかその役目を果たせない。入力された快感はほとんど
ダイレクトで脳髄を直撃する。まことは絶叫した。

「あああッ。んああッ。んあああああぁぁッッ」

「あはッ、センパイ。凄いですゥ、かわいいですゥ」

 その上言葉で責め立てられる。

「まるで女のコみたいにかわいいですよォ? センパイ。あっ、そうだァ。教えて
あげるですゥ。このベッドの上で部長さんもアンアン悶えまくったんですよォ?
センパイみたいにィ」

「イヤああああああぁぁぁッッ」

 頭の中に、絵梨香に責められ喘いでいる部長少女の姿が浮かび、まことは
自分をそれに重ね合わせた。本当に自分が女のコになってイジメられている
ような錯覚に陥り、被虐の快楽がいや増した。

「ああッ、ダメぇッ、イヤぁぁぁッッ」

 ただでさえ甲高い喘ぎ声がさらに少女のそれに近くなっていく。

「うふ。ホントかわいい……」

 絵梨香も声を上ずらせる。頬をピンク色に染める。目線を下げてすっかり膨
れ上がり、前触れさえ沁みさせてしまっているボンの股間部を見やる。

「もういいですかねェ……」

 そう呟くと両手を肋骨からわき腹を滑らし、ズボンの上縁へと導いた。

「さあセンパイ。お待ちかねの下ですよォ?」

 どちらが待ちかねたのかわからない言葉を口にすると、ベルトのバックルへ
手をかけた。

「ダ、ダメぇぇッッ」

 貞操の危機にハッとなったまことは叫んだ。

(ダメッ。絶対ダメッ。そんなことをされたら……されたらッ)

 上半身だけでこれなのだ。下半身まで責められたら、間違いなくおかしく
なってしまう。気が狂ってしまう。瑞穂同様、身も心も絵梨香の奴隷になっ
てしまう。

「ヤダッ。絵梨香ちゃん、やめてッ。お願いッ」

 だが少女の手は止まらない。ボタンを外し、ファスナーを降ろす。上縁をつか
んで、ベッドの揺れを利用してジワジワと降ろしていく。まことは焦った。手足
を動かそうと必死に力を込める。身体を捩ろうとする。

「?」

 左脇腹に固いものが当たった。首をそちらに捻る。はだけられ、シワになった
ワイシャツのポケットからケータイがこぼれ出ていた。

(そうだッ。写真ッ)

 なんで今まで思い出せなかったのか。驚きの連続にすっかり気が動転していた
せいか。
 まあいい。とにかく自分にはこれがあったのだ。少年の顔が希望に輝く。首を
起こすと、ズボンを膝まで脱がしかかっていた絵梨香に向かって叫んだ。

「絵梨香ちゃん、もうやめてッ。それ以上やったらボク、写真をバラまいちゃうよッ」

出典:少女が年上の男を弄ぶ作品
リンク:


【露出】彼女の微乳がプールで一瞬露に【野外】

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大学のころ、付き合い始めのころの彼女とプールへ行った。
お互いお金もないし、そんなたいそうなところではなく、片田舎の市営プールw
屋外にあって、自由に泳いだり遊んだりできるプールと、
ひたすら25m以上泳ぐプールと、
子供用の小さいもの…って3つくらいしかないような…。

彼女はショートカットで、似てる芸能人ってあまりいないな;すまんもともとあまり詳しくないし;
で、微乳。最近は大きくなったけど、このころ本当にAだった。
ビキニの水着で、その日は青色の水着だった。

一緒に自由に遊べるプールに入った。
ビーチボールでポーンとかやって遊んだり、時々気まぐれに泳いだりして遊んでたけど…。
ふと見ると、彼女のビキニの胸部分がずれてて乳首がもろ見えていた;

俺「おいちょっと…;」と胸のほうを指し示すと

彼女「あっ…。!!やっん!」

とあわてて胸を隠し、一生懸命水着の位置を直そうとした。

プールにはそこそこ人がいて、急に彼女が声を上げ胸をいじりだしたので軽く注目された…。
それを見てちょっと興奮している俺がいた。
家に帰って軽く水着を洗った後、風呂場でもう一回彼女に着せてかなり激しくHをしましたとさ;

出典:そのときのHの声が、
リンク:隣に住む友人に丸聞こえだった

【友達】トップレスで…【エッチ】

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私と、後女友達二人と、南フランスに遊びに行ったんです
もちろんビーチに泳ぎに行きました 私たち三人は、日本じゃ恥ずかしくて着れない
ようなあたってるところがちっちゃいビキニを着て行ったんです
三人とも胸が大きいので、ほとんどはみ出してました乳首がかすかに隠れている程
度でした でもビーチに行ってびっくりしました みんなトップレスなんです
ほとんどみんな さっきまで私たちって超大胆って思っていたのに・・
何人かはいるって思っていたけど、まさかほとんどみんなとは
トップレスじゃないことが恥ずかしく思えるくらいです
でも開き直りました 幸い周りに日本人がいないこともあって私もはずすことにした
んですほかの二人が止めるのも聞かずに、立ちあがってブラをはずしました
凄く気持ちよかったです 開放感があるってゆうか 周りの男の人の目も気にならず
に みんな見てって感じ 逆に見られたくなりました
他の二人も開き直ってはずしました
下をはずすのは禁止だったけど、外したくなってみんなのいない朝早くに、ビーチ
にいってみました 私たちとおんなじ考えの人は何人かいました

みんな全裸です 私たちも早速全裸になりました
日本に帰ってからも私たち三人で行っても私独りで海に行っても、朝早くとか夜遅
くに海に行って全裸になります
フランスでは、夜海に行った時必ず声をかけられて、気持ちも大胆になってたせい
か、服脱ぐ必要ないし、そのまま砂浜の上でしました 凄くロマンチックです
周りにいた何組かのカップルも、してました周りもしてるから岩の陰に隠れてと
か思いません 見られても平気です
ヌードになる人に気持ちが凄く分かりました

【彼女】振り込め詐欺【彼氏】

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お向かいの節子婆さん(75)の所に回覧板を届けに行くと、節子さんが血相を変えて飛び出そうとしているところだった。おしゃれに気を遣っている節子さん、靴下は左右バラバラで、髪も乱れている。
「◎◎さん、どこに行くのですか?」
「た、大変なんですよ。いったいどうしたら・・・」

節子さんの次男の純二さんが、交通事故で妊婦さんに怪我をさせてしまった。
とりあえず、弁護士を付けたので、大至急手付け金を支払って欲しいとのこと。

それって・・・・・

「とりあえず、弁護士とか純二さんから電話が掛かってくるまで、此処にいますよ。私が代わりますから」
振り込め詐欺らしいという俺の話を信用していなかった節子さんも、此処で付き添うという俺の言葉で出かけるのを取りやめ、俺にお茶を勧めてくれた。

節子さんは、孫の真衣(高校3年)さんと二人で暮らしている。両親は海外赴任中だが、75歳の節子さんや、高校生の真衣さんを連れて行けず、1年間の赴任中は孫と二人で暮らしているという。

あと、隣の県に住む次男の純二さん夫妻が月に一度、様子を見に来たり、俺の両親も顔を出している。(その純二さんから電話が掛かってきたらしい)

ちなみに、俺・マナブは24歳の会社員。両親と同居している。彼女はいない。(3年前に別れた)
販売業で休みは平日。家に一人で家にいたところに回覧板が来たので回したというわけ。

節子さんの所に電話が掛かってきたので、長男になりすました俺が代わる。
「おおっ純二、どうしたんだよ。ほら、兄貴の純一だよ。大丈夫か?」
ここで怪しんで切られるのならそれでも良かったのだが・・・・
「大変なんだよ。俺さあ・・・」風邪を引いて声がおかしいことや、事故を起こして相手の家に軟禁されていることなどをしゃべると、、、、弁護士に代わった。
「とにかく、組合の決まりで、手付けを打ってもらわなくては・・・妊婦の場合、下手に関わると賠償金は1億なんだが、とりあえず300万の手付を打ってください。余ったら返しますから」

「分かりました。私、純一が責任を持って今から振り込みます」
と、口座番号と、携帯番号を聞き出す。

「節子さん、手付けに300万なんて弁護士、いませんよ。それに、本物の純二さんだったら、兄貴の純一さんが海外に居るの、知っているはずですよね」
「わははははははははははは」節子さんは、さっきの不安を吹っ飛ばすように大笑いした。一応、警察に電話しておくと、警官が来るという。

俺はお代わりのお茶を飲みながら警官を待つことにする。
俺が幼かった頃節子さんは、鍵っ子だった俺を家に引き入れ、真衣と一緒に遊ばせてくれたことも思い出した。子どものころは楽しかったなあ。

交番のお巡りさんが来てくれた。
お巡りさんに事情を話していると、弁護士から電話が掛かってきた。
「あんた・・・責任もって振り込むって言っておいて・・・早く振り込んでくださいよ。純二さん、このままじゃ警察に逮捕されて、刑務所に入ることになるよ」
「ふーん、そうですか。私、純一って日本に居ないの、聞かされてないんですか?弟から。それと、高い(値段で手に入れた)架空口座に架空名義の携帯、もう使えなくなりますよ。今、ここに本物の警官がいますから。代わりますか?」
「んんんんんっ、くそっ、覚えてろよ」

簡単に事情を聞かれ、調書を取ると警官は帰っていった。後に続いて俺も家に帰ったのだが・・・

【真衣のお礼】
振り込め詐欺のことを話題に親と夕食を食べていると、節子さんから電話がかかってきた。来て欲しいという。
食事の後、訪れると・・・玄関で真衣が飛びついてきた。
「マナブさん、ありがとう!!」「真衣ちゃん・・・どしたの?」

居間に移動した俺に、真衣が話し始めた。
実は、おばあちゃんがだまし取られそうになった300万円というのは、真衣の留学資金。
真衣は、高校を出た後、アメリカの専門学校みたいな学校に1年間留学するという。
自然の中で環境保護を学ぶという、私塾のような学校への留学に両親は猛反対したが、留学から帰ったらきちんとした短大に入ることや、節子さんがお金を出す(貸す)という形で話を進めていた。
(両親も娘を置いて海外赴任したということ負い目があり、最終的には折れた)

そこに、今回の詐欺未遂。節子さんの貯金をだまし取られたら、留学は断念せざるを得なかったという。そこまで言うと、顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。

「真衣ちゃん、私、そろそろ休むからいい?」と居間に隣接する寝室に節子さんが入るところ。
「では、私も帰ります」と俺。
「もう少しいいですか?、私の部屋で」俺は、二階にある真衣の部屋についていった。

昔、子供の頃に入ったときとそんなに変わっていないが、ところどころ女性の部屋らしくなっている。

座布団とベットボトルのお茶を勧められて座ると、真衣は突然・・・
「お礼に、私を抱いてください」

「ち、ちょっと待ってよ」俺はお茶を噴きそうになった。
「そんな。電話の応対をしただけで、お礼だなんて・・・」
「私のこと、嫌いですか?・・彼女でもいるとか・・・そうは見えないなあ」
「付き合っている女の人はいないけど・・・」
「なら、お願い」
真衣が俺の隣に移動し、絡みついて唇を合わせてきた。3年ぶりの女性の体の感触、俺は限界だった。

【真衣の男性経験は・・・】
真衣のひんやりとした唇が俺の唇に押しつけられ、鼻で呼吸している音が響く。
唇を離した俺は、真衣を抱きしめた。思ったより華奢(きゃしゃ)な体だ。

抱擁をほどくと、真衣はベッドの上に、仰向けに横たわった。
カーディガンにブラウス。下はフレアスカートに生足。
ふくらはぎから見える脚が妙に色っぽい。

「いいよ」真衣の声は心なしか震えている。
「真衣ちゃん、無理しなくても」
「いや。お願い。つづけて」
俺は、左手で真衣の手を握ると、右手でブラウスのボタンを外した。
1つ、1つ。・・・・ボタンを全部外し、ブラウスをそっと開くと、まっしろなお腹に、小ぶりのバスト。コットンでできた花柄のブラが目に飛び込んだ。
真衣は目をつぶりながらも、スカートのホックを外そうとしている。俺は、手を重ねると、一緒にホックを外し、スカートを下に降ろした。

そんなに細くはないが、張りのある太もも。その上にはブラとお揃いの花柄のコットンショーツ。俺は、太ももをやさしく撫でながら股間に指を進ませると
「んんっ」
真衣は、顔をしかめて体を仰け反らせた。
これは拒否の仕草。
「真衣ちゃん・・・・」
「大丈夫。続けて・・・」

「もしかして、真衣ちゃん」俺はひらめいた。「真衣ちゃん、初めてなの?」

「えっ、どうして?」
「どうしてって、すぐに分かるよ。それに、俺こそ聞きたいな『どうして?』」

確かに真衣はバージンだった。
実は、同じスクールに行った先輩からこんな話があったという。
『確かにいい学校だよ。先生はいい人だし、授業も楽しい。だけど、寮の回りには何もないところ。ミネラルウォーターすら、車で20分走ったドラッグストアまで行かないと売っていない。かといって、日本人の女の子だけで車の運転は危険なので、ボーイフレンドを作ってドライバー代わりにしてしまうのがてっとり早いのだが・・・・どうしても、体を与えないわけにはいかないのよ。大丈夫?』
真衣はその話を聞いて、一瞬躊躇したが、やはり行きたい、学びたい。

でも、外国の人にバージンを捧げるのはいやだ。
「同級生とかで好きな男の子はいなかったの?」
・・・特に好きな人はいないし、本気になってしまうのが怖い。相手が本気になれば、行くのを反対されるに決まっている。

そういいながら、真衣は俺にしがみついた。
「実はね、マナブさんのこと、気になっていたんだよ。彼女を連れ込んでいたときは妬けていたんだ」(それって、真衣が中学生のときじゃん)
かといって、きっかけがあるわけでもなく、そわそわしていたところに今回の事件・・・・・

「お願い。最初は日本の人にしてもらいたい。もう抵抗しないから、続けて。」
「・・・・・」
「私だけじゃ恥ずかしいよぉ。脱いで」と俺のシャツのボタンに手を掛ける真衣。
俺はあわててシャツとパンツ姿になった。

「真衣・・・実は俺も真衣のこと、気になっていた」そう言いながら俺は真衣を抱きしめて、再びキス。キスをしながら、真衣の背中や腰を撫でていくと、呼吸が荒くなっていく。

唇を離した俺は
「真衣。俺は男だ。真衣と触れあっている内に、君のことが欲しくなった。もう、ここから進むと後戻りはできない。いいよね。後悔しないよね」と言った。
事実、18歳の体に触れ、俺の逸物は限界に近かった。
「うん。後悔しないから」真衣は俺を見つめて言った。

【真衣と結ばれる】
俺は、再び真衣を横たえると、首筋から脇腹、お腹、太ももにキスをしていった。
風呂上がりなのか、心地よい香りがする。
そして、真衣の背中に手を回すと、ブラのホックを外した。

「ああっ」真衣は胸を隠そうとするが、俺の手が早かった。
真衣の手を優しく握り、胸から遠ざけると、固く膨らんだバストと、恥ずかしそうに立っているピンク色の乳首。
胸を横から揉み上げ、乳首を弾くと「んんんっ」と切ない声で鼻を鳴らした。
しばらくやさしく揉み、乳首を捏ねていると、段々息が荒くなっていく。そこで、乳首に吸い付くと「ああんっ」と体を仰け反らせた。

「どしたの?」「くすぐったいけど、気持ちいい」
俺は、バストを揉みながら乳首を交互に吸うと「ああんっ、あんっ、ああっ」と、気持ちよさそうにしていた。

胸の方は唇に任せ、手を下半身に滑らせていく。
お腹を軽く撫でたあとは、股間へ。太ももの内側に手を当て、少し開いてもらう。
そのままショーツの上から割れ目に沿って撫でると「ああっ」と腰が動いた。
乳首への責めを中断し、股間をやさしく撫でると、腰をもぞもぞさせている。

「すごい・・・何か湿っているよ」「ウソ!!」
クロッチの隙間から指を差し入れると、糸をひいてきた。
「オナったことは、あるの?」「う、うん」
外国に行ってバージンを奪われる時に備え、練習のつもりでオナニーを始めていたとか。
俺は、ショーツの上から割れ目を擦ったり揉みほぐしていたが
「パンツ濡れちゃうから・・・脱がして」

真衣を後ろ向きにし、お尻からショーツを剥こうとしたが、真衣は仰向けになったまま目をつぶっている。俺は、ショーツの両脇に手を掛けるとそのままそっとずり下げた。
薄目のヘアに、むっちりと合わせられた太もも。だが、太ももは固く張りつめている。

真衣が目をつぶっている間に、俺も服を脱ぎ、全裸になって真衣を抱きしめる。
「マナブさんも脱いだの?」「うん」
「真衣、そっとでいいから、触ってみて」
真衣は、俺の逸物にそっと手を伸ばすと、おずおずと掴んだ。
「固くて熱い。ねえ、本当に入るの」
「もちろんだよ」俺は、真衣を不安がらせないように言った。

真衣が全裸になったところで、再び全身にキスの雨を降らせた。
もし、仮に、真衣を次に抱くことが出来る機会があったとしても、その時の真衣はバージンではないのだ。

舌が股間にたどり着き、舐めようとしたが「汚いからやめて」と。
俺は軽くキスして、やめておく。

「ねえ、体が熱いよ。何か我慢できなくなってきた。」と、呼吸も荒い真衣。

「真衣、もう一度触ってみて。コレが真衣の中に入るんだよ」と、真衣に少し逸物を触らせ、臨戦態勢。

真衣のバスタオルをベッドに敷き、真衣は再び上を向いて横たわる。
真衣の脚を開くと、ピンク色の割れ目がつやつやと輝いている。

「真衣、入れるよ」
「はい、マナブさん」
俺は、逸物を真衣の割れ目にあてがい、腰を進める。
輪ゴムで締め付けられるような感触と、先が包まれる感触がした瞬間。

「ああああああっ、」真衣は小さな悲鳴を上げた。

「真衣、大丈夫」
「思ったより痛い。でも、大丈夫」
「奥まで入れるよ」「うん」
俺は、逸物を奥まで進めると、真衣は歯を食いしばっていた。

「入ったよ」
「マナブ、ありがとう。大好き」
俺は、逸物を挿したまま、しばらく真衣を抱きしめていた。

「動くよ」「ええ」

そろそろとピストンすると
「マナブのお○んちん、中でごにょごにょ動いている。何か変な感じ」
「痛くないの?」
「段々痛くなくなってきた・・・・・あんっ」
「真衣?」
「手前の方が気持ちよくなってきた。いいよ」
俺は、浅くピストンすると、真衣は気持ちよさそうな顔をしていた。
逸物は赤いまだら模様に染まっていたが。

少しの間、そっと抜き差ししていたが、俺は段々気持ちよくなってきた。
小ぶりの胸が揺れ、18歳の女の子が喘ぎ、引き締まった太ももが俺の腰にまとわりついている。

「真衣、逝きそうだ」
「逝くって?」
「射精したくなったんだ」
「うん」
「ちょっとだけ激しくするよ」
「うん」

俺は、真衣の腰を抱えると、さっきよりは幾分激しくピストンした。
真衣も「あっ、あっ」と切なく喘いでいる。

「逝くよ」「はい」
俺は、逸物を抜き、少しこすり立てると、真衣のお腹に振りかけた。

ティッシュでお腹と、俺の逸物を拭き、真衣の股間に当てる。
最初は多少出た出血も、収まりつつあるようだ。

股間にティッシュを当てた真衣を俺は抱きしめて腕枕してあげると、真衣は俺の胸に顔を埋めて・・・・・

【帰り支度】
夜もかなり遅くなった。
そろそろ帰らないと、両親が不審がるだろう。パンツを穿こうとすると、股間がベタベタしている。
「パンツに血が付いちゃうよ」「でも・・・」
「お風呂入ろう」「いいのか?」

真衣が階下の節子さんの様子を気にしながら、俺を風呂に引き入れる。
お互い、先に風呂に入っていたので、股間を軽く洗う程度で済ませる・・・・と、俺の逸物が立ってきた。
「すごーい、また大きくなっている」と真衣が触り出すので、更に固くなってきた。

「真衣、これじゃジーパン穿けないよ」
「どうすればいいの?」真衣はいたずらっぽく聞いてきたので
「出したい・・・」と言うと
「でも、アソコは何となくヒリヒリするから・・・」
「手でしごいてくれる?」「うん」

手つきはぎこちないが、俺が教えたとおりに強く握って動かしてくれるし、さっきまでバージンだった綺麗な体を見せつけられ、触ったりしている内に
「真衣っ、出るよ」
「えっ、うそっ、すごい・・・」
どくっ、どくっ

シャワーで白濁液を流し、風呂から出てくると
「真衣ちゃん、こんな遅くまで何やっているの?・・あれぇ、マナブ君も一緒なの?」
あわわわわわっ、節子さんに見つかった。

と、真衣が
「ほら、例の件のお礼として、背中を流してあげていたところなのよ。」
「そうなの・・マナブさん。真衣ってまだまだ子どもみたいでしょ。そんなんでよくアメリカなんていくのよねぇ、すごいよねぇ」と、節子さんは独り言を言いながら部屋に戻っていった。

その後、出発までの間、二回ほど真衣とHした。
さすがに自宅では落ち着かないので、ラブホテルのノータイムを利用。
真衣に挿しても痛みはすっかり感じないとのこと、真衣の要望でバックや騎乗位、おしゃぶりなども教えてあげた。
1回目のラブホでは、真衣のおしゃぶりに逸物が爆発。口の中にたっぷり出したのを顔をしかめて飲み干していた。

出発の2日前の夕方。ラブホの部屋を出る直前、最後のHをした。
俺の上にまたがった真衣の胸を揉み、喘ぎまくる真衣の姿を見て、俺は叫びたかった。
「真衣、好きだ。一緒に俺も行くよ」でも、そんなことできるわけないよね。

俺が思いをこらえていると「マナブっ、気持ちいいよぉ、大好きだよ。離れたくない」
気持ちよさそうに顔を歪めている真衣の瞳からは涙が垂れていた。
「真衣っ、俺も真衣の事好きだ・・・おおっ」
「マナブっっっ、大好きぃぃぃぃっ。あああっ、逝くうっ」真衣が俺の上に崩れ落ちるのと同時に、俺は真衣の中に出してしまった。

でも、どちらから声を掛けるでもなく、無言で抱き合い、キスをして、別々にシャワーを浴びて服を着た。今、どちらかが何か言えば、この微妙なバランスは弾けてしまいそうだ。

翌々日、俺は節子さんの付き添いという名目で、真衣を見送りにセントレアまで付いていった。
友人たちと別れを惜しむ隙を縫い、真衣は俺の首っ玉にぶら下がるとキスをした。

======================
【その後の真衣】
当初は真衣と頻繁にメールのやりとりをしていたが、次第に回数が減ってきた。

そんなある日、真衣が学校のブログが開設されたから見て欲しいという。
ブログを見ると、学校生活を紹介する内容で、真衣も写っていたのだが・・・。
真衣の隣には、いつも金髪の男の子がいた。森の中でのグループワークでは真衣の肩に手を回したり、海浜での研修ではビキニ水着姿の真衣をお姫様抱っこしたり・・・・・・・
俺は、打ちのめされた。
分かっていたことなのに、こんなにブルーになってしまった自分が嫌だった。やっぱり真衣のこと好きになってしまっていたのだった。
俺は、げっそり痩せた。

勤務先の店が、県外に新ショップをオープンさせるというので、俺は進んで転勤を志願して、実家や真衣の家とは遠く離れた町に移り住むことにした。
知らない土地に知らない仕事仲間。一人で心の傷を癒しながら会社と自宅を往復していると、彼氏に振られたばかりという同い年の女の子が寄り添ってきた。
お互い_寂しさをまぎらわせるためだけに躰を重ねていたが、流されるまま家庭を持つと、程なく女児の親になった。今では、平凡な家庭生活に一応満足している。

子どもが幼稚園に入ったとき、有名テーマパークに家族旅行に行ったときのこと。

妻と娘が長蛇の女子トイレに並んでいるのを待つためにベンチへ腰掛けると、隣のベンチに真衣が座っていた。ベビーカーの中には1歳ぐらいの小さな子どもが眠っている。
「あれぇぇっっ、マナブさん、ご無沙汰」
「おや?、真衣ちゃんも結婚したの?」
「うん・・・あの後、やっぱり私・・ダメだった」
留学して、歓迎パーティーで早速、金髪の少年に捕まってガールフレンドになった。つきあって1ヶ月ほどして、ドライブに行った山の中で体を求められたという。(覚悟はしていたが)
オーディコロン臭い体を押しつけられ、大きな手で小ぶりの胸を掴むように揉まれ、脚を広げられて白くて太い肉棒を挿されたとき、もう私は終わった、と思ったそうだ。
(メールのやりとりが激減したのはこのためか・・・・・・)
それで吹っ切れた真衣は、黒いのから白いのまで、10本以上くわえ込んだという。
中でも、手コキの評判が良く「HandjobGeishagirl」と呼ばれていたらしい。(でも、さすがに学校は修了した)

その後短大に入り直し、バイト先で今の旦那と知り合ってデキ婚。マタニティドレス姿で卒業式に出て、今に至っている。(曾孫の誕生を喜んだ節子さん、学費の借金は出世払にしてくれたとのこと)

さて、俺は・・・
と、話そうとすると、赤ちゃんにそっくりの男性がポップコーンとジュースを抱えてこちらのベンチに向かってきた。
「近所にいたマナブです」と声を掛けようか、知らんぷりしようか・・・

【王様ゲーム】Aさんと私(改訂版)【乱交】

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<>919名前:30:03/04/0800:57ID:wWNw+HEY<>
今や30代、しかも主婦ですけど、私が高校生の頃の思い出です。
当時は、夏は新島に行くのが流行っていて、私も仲良しのK子と
二人で、何ヶ月も前から予約して、ウキウキ気分で行きました。
二人とも彼氏はいたんですけど、どちらも部活の練習で忙しく、
夏休みを一緒に過ごせるなんてはじめから期待していませんでした。
私もK子も子供に甘い親の家だったので、旅費やお小遣いに困ること
はありませんでしたが、新島では普通の民宿に泊まりました。
当時(もう10年をはるかに超えるほど前ですが)を知っている人は
わかると思いますが、新島に行くのは男の子は女の子を求めて、女の子は
男の子を求めて、そして、ほんの一握りの純粋にサーフィンをすることを
求めた人たちでした。
私たちも当然イイ人がいればなあという思いでした。もちろん本命はいた
ので、ちょっと火遊びという意味ですけど。
でも、二人ともそんなに遊んでる子ではありませんでした。学校も厳しい

女子高だったので、ごくごく普通の女子高生でした。ですから、火遊びと
いっても、ちょっと乙女チックな感じで、「カッコイイ年上の大人の人な
んかがいいなあ」なんて、二人ではしゃいでいました。

<>920名前:30:03/04/0801:01ID:wWNw+HEY<>
でも、昼の海辺や夜の路上で声をかけてくるのは子供っぽい男の子
ばかりで、一緒にご飯を食べたり、ディスコ(なんか懐かしい響き
ですね)で踊ったりしたけど、今一二人とも盛り上がることはでき
ませんでした。

<>921名前:30:03/04/0801:11ID:wWNw+HEY<>
二人とも火遊びを期待するわりには、なんかピンとくる人がいなくて、
新島に行く前にも随分プールとかに行って、ドキドキ機会を待ってい
たのですが、ただビキニの白い後をクッキリと残すほど真っ黒に日焼
けしているだけでした。
ですから、余計新島にかける意気込みがあったのです。今思えば可愛
いものですけどね。
そんなわけで「やっぱりイイ人はそうそういないね」なんて言いなが
ら4日程が過ぎました。

<>922名前:30:03/04/0801:20ID:wWNw+HEY<>
すっかり浜辺で日焼けすることに没頭し始めた二人ですが、私が
うつ伏せで寝ているときにK子が何やら話をしているのが聞こえて
きました。私は眠っていたので最初は寝ぼけていたのですが、その
うちK子が男の人と話していることがわかりました。それは男の子
ではなくて男の人の声だとなぜかそのときは感じました。それで私
は、寝返りをうってK子の方を見ました。するとAさんが「こんに
ちは」と言ってきて、私も「どうも」と答えながら、じっくりと観
察をしました。はじめK子と話をしているのがAさんとBさんだと
思っていたのですが、その人たちは全部で4人でした。
<>939名前:30:03/04/0900:09ID:Aads+ovY<>
昨日は旦那が帰ってきたので途中で終わってしまいましたが、また続きを
書きたいと思います。

その4人の人たちはヨット部の大学生でした。高校生の私にとっては、と
ても大人の人に見えましたが、焼けるような太陽の下で、真っ黒
に日焼けして輝くように鍛え上げられた筋肉には、どことなく引き付けら
れるものがありました。私はただ漠然とそう感じていたのですが、後で
K子の話を聞くと、K子はその時にもの凄くセックスアピールを感じたと
言っていました。その当時私の男性経験は2人で、セックスについては
好きでも嫌いでもないという程度でしたが、K子は彼氏が3人目だったけ
ど、K子の話によるとエッチが上手らしく随分と開発されて、セックス
に対する好奇心が高まったということでした。

<>940名前:30:03/04/0900:18ID:Aads+ovY<>
二人ともガッチリ体型の人は好みだったし、結構カッコイイ人たち
だったので、彼らの誘いにのって、ジェットスキーだとかをして遊び
ました。そのときもK子は積極的に振舞っていました。
私は、やっぱりなんとなく恥ずかしくて、楽しく遊んでいたのですが、
K子みたいに積極的に振舞うことはできませんでした。
私もK子も小柄(というよりちっちゃい)なのですが、K子は胸が大
きく、体はすっかり大人びていたので、余計に彼らを刺激したんだと
思います。

<>942名前:30:03/04/0900:33ID:Aads+ovY<>
そのうちに彼らもなんとなくエッチな感じに振舞うようになり、
やたらと私たちの体に触れてくるようになりました。それをK子
は楽しんでいるようでしたが、私は拒絶感はなかったのですが、
恥ずかしさで、どうしてもそれを楽しむまでにはいきませんでした。
夜に食事の約束をしていったん別れたとき、K子は私に「絶対あの
人たちいいよね。なんかワクワクしちゃう」と言っていました。
6人で食事をして、その後ディスコで結構盛り上がりました、私たち
は2人ともお酒は強いので、お酒でも盛り上がり、ほろ酔い加減で
いい気持ちで楽しむことができました。そのころには、私のすっかり
その人たちのことを気に入って、体を触られるぐらいなら楽しむこと
ができました。

<>944名前:30:03/04/0900:47ID:Aads+ovY<>
海岸で花火をした後、彼らは私たちを彼らの泊まっているところに
誘いました。K子は当然乗り気で、私もどういうわけか妙に安心感
を感じていたので彼らの部屋に行くことにしました。そこはバンガロー
みたいに独立した建物の部屋で、結構広々としたところでした。
私たちは、そこでまたお酒を飲み始め楽しくおしゃべりをしていました。
私もK子もすっかりお酒に酔いしれてよい気分になっていた頃には、
話はすっかりエッチな話題になっていました K子も自ら進んで自分の
体験をはなしていましたが、私は特に話すほどの経験もなかったので、
ただみんなの話を聞いているだけでした。

<>946名前:30:03/04/0900:57ID:Aads+ovY<>
そのうちK子が男性自身の大きさについての話を始め、彼らに
彼らのを見てみたいと言い出しました。私は酔っていたとはいえ、
さすがにそれは恥ずかしいなと思っていましたが、Aさんがいきなり
脱ぎだして自分のものを私たちに見せました。私は目を背けてしまい
ましたが、少しは好奇心があったのと酔いも手伝って、そのうちなん
となく眺めていました。そのときは普通の状態だったので、特にそれ
についてはなんとも思いませんでした。そのときK子は「勃起してい
るのが見たい」と言い出しました。Aさんが「立たせてくれないと勃起
しないよ」と言うと、驚いたことにK子はいきなりみんなの前でAさん
にフェラチオをし出したのです。後から聞いたのですが、K子はそのとき
はもうすっかり濡れていて、頭の中はセックスをしたいという思いで
いっぱいだったそうです。

<>947名前:30:03/04/0901:13ID:Aads+ovY<>
勃起したAさんのペニスを見て私は驚きました。大きさもさること
ながら、ペニスとはこんなに美しいものなんだとそのとき初めて思
いました。相変わらずK子は目を潤ませながらフェラチオをしてい
ましたが、私はそのとき突然セックスに対する好奇心が沸きあがり
ました。いったいこの人のペニスで突かれるのはどういう感じなの
だろうかと。いつのまにかCさんがK子の胸を揉んでいました。
私とBさんDさんは黙ってその様子を見ていました。特に私は興味
深く見ていたんだと思います。
当然の成り行きですが、私の目の前ではK子はすっかり裸にされ、
AさんとCさんも裸になり、K子は2人のペニスをむさぼるように
口に含んでいました。もちろん私は人がセックスをしているところ
を見るのも、3Pの状況を見るのも初めてでしたが、なぜか冷静に
見ることができました。

<>948名前:30:03/04/0901:17ID:Aads+ovY<>
取り留めのない文章でごめんなさい。
私も遠い昔を思い出しながら書いているもので。

<>33名前:30投稿日:03/04/1419:19ID:StWhGG0v<>
私の目の前で、K子は声を上げてよがっていました。
K子が四つん這いになってAさんのペニスを口いっぱいに含んでいるとき、
Cさんが後ろから挿入しました。彼女は一瞬Aさんのペニスを口から吐き
出し、首をのけぞらせて甲高い声で叫んだあと、Cさんに突かれるのに合わ
せるように再びAさんのペニスを無我夢中で舐めていました。
私は視線は挿入する行為よりも、K子の唾液で光るAさんのペニスに
集中していました。Cさんはかなり激しかったんだと思います。
というのもK子がCさんの上になっているときには、もはやAさんのペニス
を口に含んでいることはできず、手で握り締めながら、豊かな胸を激しく
揺らせて絶叫していたからです。

<>37名前:30投稿日:03/04/1419:44ID:StWhGG0v<>
このときK子は私たちの方に体を向けて足を開いていましたが、K子の
日焼けでさらにクッキリとピンクにみえるアソコにCさんのペニスが
激しく上下し濡れ光るのを見て、さすがに私は息を呑みました。
私の隣で見ていたBさんとDさんは、興奮していたんだと思います。
「おー、すげーなー」とか「いい体だよなあ」とか、息を荒くして
言っていました。
当然、BさんとDさんは今、目の前で展開されていることを私と行える
ものと思ったのでしょう、Bさんが私の胸を触ってきました。
私は不意のことだったので「えっ、やだ」とその手を払いのけました。
今考えれば、そんなことは予想できることなんですが、その時の私に
してみれば、それは全然予想していなかったことなのです。
すると今度はDさんがワンピースの裾から素早く手を入れてきて、
わたしのアソコを触りました。そして「なんだ、凄く濡れてるじゃん」
とニヤニヤしながら言いました。確かにそのとき私は随分と濡れていたんだと
思います。でも、それはAさんのペニスを見たことに起因することで、
特に今すぐ私もBさんDさんとしたいというわけではありませんでした。
私は「だめ、やだっ」となんとか逃げようとしました。

<>38名前:30投稿日:03/04/1419:46ID:StWhGG0v<>
でもちっちゃな私が大きなBさんやDさんから逃げることなんてでき
ません。私はBさんに後ろから捕まえられて足をひろげられてしまいました。
そしてDさんは再び私のアソコを今度はゆっくりと触りだしました。
その間にもK子は声にならない声で「気持ちいいよお」とかいっていま
した。
Dさんは「○○ちゃんもK子ちゃんみたいに気持ちよくなりたくないの?」
と言いましたが、私は「お願い、やめて」と、まだ望みのない抵抗をして
いました。でも、このままではもうダメだろう思ったのと、好奇心はAさん
にあったのとで思わず「Aさんとだったらいい」と言ってしまいました。
BさんがAさんに「おいA、○○ちゃんはお前としたいんだってよ」と
言いました。私は、「したい」というふうに言われたので恥ずかしくて
うつむいてしまいました。

<>43名前:30投稿日:03/04/1518:49ID:OGF4aJe5<>
Aさんが「じゃあ、こっち頼むよ」と言うと、BさんDさんは着ている服を
脱ぎ捨てて3人の方に行きました。2人のペニスは既に勃起していました。
余程興奮していたのでしょう、AさんがK子の胸を触っている手を離すと
同時に、Bさんは喘ぎながら大きく開けているK子の口にペニスをねじ込む
ように入れ、Dさんは胸の間に顔をうずめて大きな手で揉みながら舐め始め
ました。
少し汗ばんだAさんが私の方に歩いてきました。私の視線はまだ勃起し続け
るペニスに向かっていましたが、ふと我に返り、また恥ずかしさで俯いて
いました。Aさんは私の隣に座ると「K子ちゃんエッチだね」と言いました。
私がK子の方に目を向けると、K子は凄く大人びた表情でBさんのペニスに
舌を絡みつけ、Dさんが挿入しようとするところでした。Cさんの「K子
ちゃん欲しいの?」という問いにK子は尚もペニスに舌を絡ませた状態で
「欲しい、欲しい」と喘いでいました。Dさんが挿入するとK子は悦びの
表情で受け入れていました。

<>44名前:30投稿日:03/04/1518:58ID:OGF4aJe5<>
Aさんが今度は私の耳元で「○○ちゃんもエッチなんでしょ?」と言いな
がら私の耳にフウと息を吹きかけました。私はとてもK子みたいな
ことはできないし、Aさんにそんなふうに思われることが恥ずかしくて
否定しようとしましたが、耳元に息を吹きかけられたのに身体が反応してし
まい背筋がゾクゾクとし少し吐息も吐いてしまいました。それで「そんな
ことないよ」と答え、俯くのがやっとでした。でも私が求めていることは
私自身にもわかりました。自分の未知の部分を知りたいという感情は溢れる
ばかりでした。それは私だけではなく、Aさんにもわかっていたんだと思い
ます。Aさんは私の言葉を無視するように背中に手をまわしワンピースの
ジッパーを手早く降ろし、また耳元で「エッチになっても恥ずかしくないよ」
と息を吹きかけながらワンピースの中に手を入れ、乳首を愛撫しはじ
めました。私の吐息はもはやかすかな声となって漏れ始めました。でも、
みんなの前は恥ずかしかったので「ここじゃいや」と何とか言いました。

<>45名前:30投稿日:03/04/1519:01ID:OGF4aJe5<>
Aさんは私を軽々と抱え上げると隣の部屋に向かいました。そこはベット
ルームで大き目のベットが2つ並んでいました。その部屋のエアコンは
入っていなかったらしく、中はサウナのように熱気を帯びていました。
部屋の扉は閉めていましたが相変わらずK子の声は隣から大きく
漏れていました。
Aさんは私をベットに座らせてサイドランプを点けると、また私を抱え、
今度は姿見の前に立たせました。そして後ろから鏡越しに私を見ながら
耳に息を吹きかけ、開いたジッパーの間から背中に指を這わせました。
私は思わず「ハァァ」と初めて声をあげてしまいました。さらに首筋に
舌を這わせながら、手を前にまわしまた乳首を愛撫しました。無骨な肉体
からは想像できないようなやさしい愛撫でした。前にまわされた手が
ワンピースの肩紐をおろすとワンピースがストンと落ち、そしてショーツ
の紐も手早く解かれ、私は一糸纏わぬ姿で鏡の前に立たされていました。

<>47名前:30投稿日:03/04/1519:24ID:OGF4aJe5<>
Aさんは私の腰に手をまわし自分の方に引き寄せて、空いた手で私を愛撫
し続けました。「○○ちゃん、可愛いね」と言いながら優しい愛撫から、どこ
となく淫靡な愛撫へと変わっていきました。
私はなんとか声を抑えようとしましたが、ときどき食い止めることができず、
声をあげてしまいました。もう身体は愛撫に抗うことができずAさんが腰を
支えてくれなければ崩れ落ちそうな程でした。
だんだんと部屋の熱気のせいで、二人とも汗をかきだしました。
鏡に映る私たちは、私の乳房と陰毛付近が白いのを除いては黒い物体がヌル
ヌルとうごめいているようでした。Aさんはまさに熊のように私の後ろから
覆いかぶさっていました。
そのとき私を一番感じさせたのは私の背中に押し付けられたAさんの硬く熱い
ペニスでした。Aさんの動きに合わせてAさんのペニスが私の背中を愛撫し
ました。ペニスが私の背中で動く度に私の身体に微かな電流が走るようでした。

<>48名前:30投稿日:03/04/1519:37ID:OGF4aJe5<>
今度は私を自分の方に向かせると、大きな手で私のお尻をぐっと覆い自分
の方に引き寄せました。ペニスは私のお腹を、そして手はすっかり汗ばんだ
背中を愛撫しました。私はどのような展開になるのかと戸惑いながらも、
身体はその愛撫に身を任せていました。そして声をあげそうになるとAさん
の厚い胸板に顔を埋めました。
そして私のお尻を覆っていた手が少し下にいったかと思うと、指が私の陰部
に入ってきました。もう十分に濡れていたので、指は簡単にスルスルと
奥深く入ってしまいました。私は背中を支えられるまま後ろに仰け反り、
両足は一瞬中に浮き「あぁ」と声を出してしまいました。Aさんは私を抱き
寄せると「○○ちゃん」と私を呼びました。私がトロンとした目でAさんを
見つめるとAさんの顔が私に近づいてきました。私はとっさにキスされるん
だろうなと思い、どうしたものかと戸惑いましたが、考えているうちにAさ
んの唇が私の唇に重ねられてしまいました。

<>49名前:30投稿日:03/04/1519:43ID:OGF4aJe5<>
Aさんは舌を私の口の中に入れてこようとしましたが、私はキスに対する抵抗
があったので、それを受け入れることができませんでした。するとAさんは
舌を入れるようとするのをやめ、私の唇を舌で愛撫しだしました。それは身体
的には心地良いものに感じました。しばらく続けていて、快感から私の唇が
半開きになっても、Aさんは唇の愛撫だけを続けました。
唇を離すとAさんは「さわってみて」と自分のペニスを見ながらいいました。
私はAさんのお尻に手を回し、もたれかかるようにしながら汗で湿ったペニス
に手をのばしました。私の小さな手に余る大きさのペニスを興味深く
触りました。やはり硬く熱いペニスは、太い血管で覆われていました。
私は最初にAさんのペニスを見たときと同じように、これを受け入れるとい
うことは、どんな感じなのだろうと考えていました。
Aさんは私の肩を押し私を膝間付かせました。私にはAさんが何も言わなくて
も口に含んで欲しいということはわかりましたが、そんなにフェラチオの経験
がない私は、相変わらず手でAさんのペニスをしごいているだけでした。

<>50名前:30投稿日:03/04/1519:57ID:OGF4aJe5<>
Aさんは私の顔の位置にちょうどペニスがくるように足を開き、今度は「口で
して」と言いました。私は「上手じゃないよ」と言いながら、舌をペニスに
這わせました。熱さが舌にも伝わってきました。私の口には到底入りそうにも
なかったので、ずっと舌を這わせていると、「口に中に入れてみてよ」と言い
ました。私なりに努力して大きく口をあけてペニスを口に含んだけど、やはり
先の方しか入りませんでした。「ごめんなさい、上手じゃないよね」と私が
言うと、Aさんは、こうしてごらん、ああしてごらんといろいろと教えてくれ
ました。最初は不器用でしたが、だんだんとAさんのペニスを口に含んでいる
ことが気持ちよくなってきて、夢中でフェラチオをしました。
Aさんが「ほら見てごらん○○ちゃん、エッチに舐めてるよ」と言われて、
私は鏡に映る自分の姿を見ました。そこには黒く光るペニスを口に含み、
口元から涎を垂らしている自分の姿が映し出され、K子がしていたように、
求めるようにしている自分がいました。私は「いや」とペニスを口から
出して俯いてしまいました。

<>51名前:30投稿日:03/04/1521:13ID:OGF4aJe5<>
Aさんは私を抱えベットに行き、布団を剥ぎ取り私を仰向けに寝させると、
上から覆い被さり、両手と舌で私の全身を愛撫しました。徐々に愛撫は
陰部に達し、そこを舌と指で集中的に愛撫しました。それは今までに
ない快感を私にもたらし、その快感で私は声を普通に出すようになっていました。
自分の陰部がクチャクチャと音を立てていることで、なおさら自分が異常な
状態になっていくことがわかりました。
そのときふと彼氏のことを思い出しました。
でも、今、自分がしていることは彼氏に対して悪いんじゃないかとは不思議
とそのときは思いませんでした。そのとき思ったのは彼とAさんとのセックス
の違い、あるいはペニスそのものの違いでした。私は彼のことが好きだったし、
二人で裸で抱き合っているのも好きでした。でも、セックスそのものについて
は特に好きというわけでもなく、いつも彼のペースで終わっていたので、こん
なものなんだろうなあというふうに思っていました。彼にとって私は居てあた
りまえの彼女だったんだと思います。別に悪いことじゃないんですけど。

<>52名前:30投稿日:03/04/1521:22ID:OGF4aJe5<>
今こうしてAさんに抱かれている私の中に、彼を嫉妬させたい(もちろん
目の前にいるわけではないので不可能ですが)という感情が湧き上がってきま
した。彼の知らない私を出すことで、しかもいつも受身でしているセックスと
いう行為の中で。なぜそう思ったのかよくわかりませんが、普段自分がしてい
たセックスとはあまりにも違う経験が私の感覚を麻痺させたのかもしれません。
そして、さらにセックスをしている相手であるAさんを、好きという感情はあり
ませんでしたけど、喜ばせてあげたいとも思うようになりました。
Aさんは私のお尻に手を入れ自分は私の下に入り、私の身体をくるりと回し
ました。四つん這いになった私の顔の下にはAさんペニスがありました。
私は何の抵抗もなくそれを口に含みました。Aさんも私の陰部を舌で愛撫し、
ピチャピチャと厭らしい音を立ててました。私もそれに合わせ、
音が出るようにフェラチオをしました。Aさんのペニスは汗と私の唾液で
ベチョベチョになっていました。

<>54名前:30投稿日:03/04/1521:46ID:OGF4aJe5<>
また私を仰向けに寝かせると私の足をひろげAさんのペニスが私の中に徐々に
入ってきました。私はAさんの顔を見つめながら顔を歪めて声をあげました。
張り裂けそうな感覚が私を襲いましたが、それは痛みというものではなく、
身体を突かれるような快感でした。Aさんは私の首に手を回し持ち上げ、
私に挿入部分が見えるようにしました。私は陰毛が薄いので、Aさんのペニスが私の陰部を
かき割って入っているところがはっきり見えました。それは、さっきK子がCさん
のペニスを受け入れているところよりも、グロテスクに見えました。
Aさんのペニスが入れられ出されるたびに私の体液がかき出されるようでした。
そしてAさんの大きなペニスを完全に受け入れている自分にも驚きました。
Aさんがり首筋を舐めながら「気持ちいいの?」と聞くたびに
私は「気持ちいい、気持ちいい」と答えていました。
Aさんの動きはだんだん激しくなり、そのころには私は隣にも十分に聞こえるぐらいの
声で喘いでいました。

<>56名前:30投稿日:03/04/1521:48ID:OGF4aJe5<>
Aさんは私が気付かないうちにいろいろと体位を変えました。いつのまにか胡坐をかいた
Aさんに抱っこされていたり、上になっていたり、後ろから突かれていたりという感じです。
再び私の上に覆いかぶさったとき、Aさんは「どこが気持ちいいの?」と聞きました。
普段の私だったら何も答えられなかったでしょうけれども、
そのときは「アソコがいい」と叫ぶまでになっていました。
でもAさんは「アソコじゃわかんないよ」と尚も優しく耳元で囁きます。
そして囁いた後には耳に舌を入れてきて、クチュクチュという音を聞かせました。
でも私は身体を震わせながらも「アソコがいい」と叫ぶことしかできませんでした。
それでも何度も何度もAさんにそうされるうちに、私はAさんの目を見ながら
「オマ・・がいい」とやっとのことで囁きました。そのときAさんの表情が始めて
興奮を表すような顔になり、私にキスをしてきました。前よりも強引に舌を入れよう
としてきましたが、私はAさんを興奮させたことに自分自身が感じてしまい、
Aさんの舌を受け入れ、両腕をAさんの首に力強く回し、Aさんの髪の毛を掻きむしりながら
自分の舌をAさんの口に入れて絡ませました。

<>57名前:30投稿日:03/04/1522:00ID:OGF4aJe5<>
二人ともお湯をかぶったように汗をかいていました。Aさんが私にキスしながら腰を振ると、
二人の身体がピチャピチャと擦れ合いました。
一旦私の身体から離れると私の腰を持ち上げゆっくりと突きはじめました。
それが段々と激しくなってきて、私の腰も上下に振られました。
汗が私の胸を伝って首に流れ、私はシーツを掴みながら絶叫していました。
Aさんはペニスで私の前腹を突き破る程の勢いで腰を振り、私の足は宙をこぐように痙攣し、
身体が割けるような感覚と同時に仰け反り、足を突っぱねました。
暫くは体中痙攣していました。きっとこれがエクスタシーというものなんだとおぼろげに
思いながら、なんとか息を整えようとしていました。

<>60名前:30投稿日:03/04/1522:11ID:OGF4aJe5<>
Aさんはペニスを私に入れながら私を抱えて立ち上がりました。私は落ちないように必死に
首にしがみついき、キスさえもしていましたが、Aさんの動きが激しくなるにつれ、
そしてまたあのエクスタシーが近づいてくるにつれ、私は捕まっていることができなくなり

「ああ、だめー」と絶叫し果ててしまいました。
このようなことが何度かあり、私は何度かのエクスタシーの中にすっかり溺れていました。
身体に受ける快楽に恍惚としていたのです。
そして、Aさんは「いくよ」と言い、激しく腰を振り、私が何度目かのエクスタシーに達し、仰け反り
痙攣していると、私の顔前にAさんのペニスがきて生暖かいものが首筋にかかりました。当時の
私はそのような行為があることを知らなかったので、一瞬とまどいましたが、次にホッペに辺りに
かかったときには、その暖かさに身体がぴくっと反応しました。随分と沢山の精液が私の顔にかかり
ました。私が目を開けると、まだ勃起した状態のペニスが目の前にあったので、それを口に含みました。
私は精液の匂いにどことなく興奮していました。

<>62名前:30投稿日:03/04/1522:29ID:OGF4aJe5<>
私の口の中でAさんのペニスが萎えることはありませんでした。それについて私は驚きましたが、
さらに驚いたことに、Aさんがそのペニスを再び私の中に入れてきたのです。私は「ええ」とAさんの
目を見ながら言いましたけど、すぐにも快感が全身を覆い、また喘ぎだしてしまいました。
Aさんは私を自分の上に乗せると下から突き上げるように激しく腰を振りました。そしてしばらくすると
「自分で腰を動かしてごらん」と私に言いました。私はAさんの突き出された両手にしがみつきながら、
腰を動かしました。また、しばらくするとAさんは自ら腰を激しく動きました。私の顔にかかった
精液は汗とともに私の胸やAさんの胸の上にポタポタと落ちました。
それが何度も何度も繰り返されました。私は俯きながら口から唾液が流れる自分に気がついていました。
でも、私の体中から私の体液が溢れ出ていることを止めようもなかったし、もう止めたくもありませんでした。

<>63名前:30投稿日:03/04/1522:46ID:OGF4aJe5<>
そこへK子が「まだやってんのお、ここ熱いねー」と部屋に入ってきました。
Aさんは動きを止め、私は朦朧とした目でK子を見ました。K子は「すごーい、○○ちゃんのお顔、精液
まみれじゃない。でも○○ちゃん普段と違ってあんな大きな声出すとは思わなかったよ」と私に言いました。
そういわれた私は、ふと恥ずかしくなって、Aさんから離れました。そして顔にかけられた精液を汗と
一緒に手でぬぐいました。でも、そのときの匂いがさっきまでの快楽を頭によぎらせました。
K子は「今度は○○ちゃんが男の人3人としてみなよ。すごくいいよ」と言いましたが、私は「それは
やだなあ」とだけ答えました。
K子は複数の男の人とするのが初めてだということ、あんなに沢山精液を飲んだのは初めてということ、
みんな逞しいので抱っこちゃんスタイルがとても気持ちよかったことなど、はしゃぎながら話していま
した。Aさんは汗を拭きながらそれを笑って聞いていました。
Aさんが「みんなは?」と聞くとK子は「○○ちゃんが来るの待ってるよ」と答えました。
Aさんが「どうする?」と聞くので、私は俯きながら首を横に振りました。
K子は「Aさんとしたのは良かったんでしょ?」と聞いたので、私は俯いたまま首を縦に振りました。

<>66名前:30投稿日:03/04/1523:01ID:OGF4aJe5<>
私はできればまだAさんに抱かれていたいと思いました。Aさんの「じゃあ、とりあえずシャワー浴びよう
か」ということに私が頷くと、Aさんは私を抱えてシャワールームに行きました。
沢山汗をかいたのでシャワーのぬるま湯は心地よいものでした。シャワーを浴びている間も、Aさんは
キスをしてきました。そのときの私は既にキスをセックスの行為の一部として受け入れることができ、
積極的に舌を絡めあいました。
Aさは私をバスタブの縁に座らせ足を開かせると、私の陰部を舐め始め指を入れてきました。
それは、さっきよりも念入りで執拗なものでした。バスルームの中で私の声はさらに拡張され、自分でも
人事のようにさえ感じられました。
もうすぐ達してしまうと思ったとき、Aさんは不意に動きを止めてしまいました。私は恨めしそうにAさん
を見ましたが、Aさんはニヤっとわらって軽く私にキスすると、「出ようか」といって、私を抱えて
バスルームを出ました。
リビングの方からはK子の喘ぎ声が聞こえてきました。結局またはじめたみたいでした。

<>72名前:30投稿日:03/04/1523:23ID:OGF4aJe5<>
相変わらず蒸し暑いベットルームに戻ると、Aさんはもうひとつのベットの縁に私を座ら、私の前に立ち
ました。私は上目使いでAさんを見つめながらペニスに舌を這わせ、またこのペニスが私の中に入ってく
ることに期待を膨らませていました。
そのとき部屋の扉が開く音がしたので、そちらを見るとCさんが入ってきました。
Cさんは「俺、こっちに入れてもらうよ」と言いながら、私たちのベットの布団を剥ぎ取ると、その上に
横たわりました。
Aさんは「○○ちゃん、いいよね」といいましたが私は何も答えることができませんでした。
別にCさんが嫌だとかいうのではなく、複数の男の人とすることに恐怖心があったのです。
それでもAさんは「大丈夫だよ、○○ちゃんエッチだから」と私をベットに押し倒すと、キスをしてきま
した。私はそれにはごく自然に応えましたが、その時Cさんが私の陰部に顔を埋めて舌を這わせてきました。
私はAさんの唇を避けて「いや」といい抵抗しました。Aさんは「大丈夫だよ」と胸を愛撫したり、首筋
に舌を這わせたりとしてきました。Aさんの愛撫もCさんの愛撫も私にとっては気持ちいいものでしたが、
どうしても抵抗感が消えませんでした。

<>89名前:30投稿日:03/04/1623:39ID:bvFfSjef<>
それでも私は「やめてよー」と笑いながら抵抗していました。その場の雰囲気はなんだかふざけている
ようだったからです。Aさんは私の両腕を上に束ね、脇の下から胸にかけて何度も舌を這わせました。
そのとき初めて知ったのですが、私の性感帯は脇の下に集中していたのです。私は声をあげてよがって
いました。ふと気付くとCさんのペニスが私に口にあてがわれていました。私はAさんの舌使いに悶え
ながら、それを口に中に含みました。不思議なことに、そのときの私は、Aさんに愛撫されながらCさん
のペニスを貪る状況が普通のことに思えていました。
Aさんが私の胸の上に跨り私がAさんのペニスに口に含んでいるとき、Cさんのペニスが私の中に一気に
入ってきました。陰部に快感を覚えながらも私はAさんのペニスを口から出さないように一生懸命
フェラチオしていました。

<>90名前:30投稿日:03/04/1623:44ID:bvFfSjef<>
私の陰部はどちらかのペニスを受け入れ、私の口はどちらかのペニスを貪っていました。
随分と長い時間このようなことが展開されていたんだと思います。
ほとんど意識が朦朧とする中でどちらかの精液を顔に浴び、そのペニスに舌を絡ませているときに、

また私の中にペニスが入ってきました。
薄目越しに見るとCさんが激しく突いていました。もはや私にはAさんだろうがCさんだろうが、
どうでもよくて、快楽をひたすら享受していました。Cさんは私の顔にかかった精液を手で拭うと、
キスをしてきました。私は精液の匂いに感じながら、舌を絡めました。
Cさんが「イクよ」と言いながら、声を出して喘ぐ私の口にペニスを押し込めました。
もちろん精液を飲むのは初めてでしたが、私は当たり前のようにそれを受け入れました。

<>91名前:30投稿日:03/04/1623:55ID:bvFfSjef<>
私は疲れ果ててそのまま眠りに就きました。

そのときのお話はここまでです。
ご想像どおり、その後朝目を覚ますと再びAさんに抱かれることになります。
でも行為自体は前夜と同様のものなので(バスルームの洗面台の前で
始まったことを除いては)省略します。
私とK子は元気に東京に戻り、普段と変わらぬ生活に戻りました。
彼氏に抱かれても、それが不満だとかは思いませんでした。
心の片隅では、二度とあのような快楽を得ることはできないだろうと
思いながらも、特にそれに執着するわけでもありませんでした。
その後何年か経ち、少し遊びなれた風の人と付き合っているときに、
一度だけ3Pを経験しましたが、それがとくに良かったというふうにも
思いませんでした。

<>93名前:30投稿日:03/04/1700:04ID:EsAs0gFl<>
そもそも何故このようなことを書こうと思ったかというと、私が浮気
をしたからです。私は結婚してから一度も浮気をしていませんでした。
そもそも浮気をしたのは高校生のあの夏の一度きりでした。
でも、私には何故浮気をしなければならないのかわからなかったのです。
それで、あの夏のことがトラウマなのかな?とも考えたわけです。
その浮気は突発的ともいえるものでした。私は働いているのですが、
取引先の人とそのような関係になりました。何度も会っている人で、
特に憧れているとか、恋愛感情を持つとかということは全然ありませ
んでした。
時々そうするように夕食を食べて少し飲んでというときに私は性欲が
わいてきました。

<>94名前:30投稿日:03/04/1700:13ID:EsAs0gFl<>
私はあからさまに彼を誘いラブホテルで貪るように抱き合いました。
そのときの私は普段主人にしないようなことを彼に対してしました。
それはあの夏の私と同じでした。
私は狂ったように叫び、枕は私の唾液で濡れました。
主人には悪いとは思いませんでした。
でも、それ以来彼とそうしたいとは思いません。たぶん2度とそう思う
ことはないと思います。
私の場合はきっと、女として最高の快楽を得られる瞬間は、人生において
は無意味な瞬間でもあるようです。

【大学生】夏のプールにて【コンパ】

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去年の夏の出来事です。
当時大学2年で、4人でプールに行ったときのことです。
メンバーは俺(隆志)、友達の俊宏、女友達の史奈、女友達の加奈子の4人です。(全て仮名です。)
俺達は中学から同じクラブで同じ高校に行き、エスカレーター式で同じ大学に入ったこともあり、とにかく仲が良かったです。
 
最初は女として見ていたのは事実ですが、大学に入ってからは仲の良いメンバーとしてよく飲みに行ったり、キャンプに行ったりしていました。
高校から大学にかけてみんなそれぞれ彼氏や彼女ができたのだけど、4人で会って遊ぶことは続けていました。
お互いの彼氏、彼女の愚痴なんか話すのも楽しかったです。
俺は大学の冬に彼女と別れて、その後も彼女ができない日々が続いていたのですが、史奈や加奈子と付き合いたいとかを考えたことはなかったです。
ま、二人とも彼氏がいたこともあるのですけどね。
そんで夏に4人でプールに行こうってことになりました。
そのプールは県内では大き目のプールで、他と変わっているところは、人工ビーチ(コンクリート)に個室が並んでいるところです。
個室というのは女性の為のようなもので(男性でも借りれる)、ビキニのブラ等を外して日焼けするときの為にできた空間です。
一部屋の広さは3~4人くらい並んで横になれる程度の広さでしょうか。
高さは他から見えないようになっていて、3メートル以上はあると思います。

隣とは壁1枚で仕切られており、10室くらいあったと思います。
もちろん上は吹き抜けで日差しが入るようになってます。
この個室はこのプールの特徴でもあるけど、そんなに反響は良くないみたいで、行ってからこんなのあるんだ?程度の知名度です。
しかも隅の方にあるので気にならない人はまったく気にすることなく素通りすると思います。
チラシが貼ってある程度で特に売りにしているようでもなさそうです。
史奈は前に彼氏と行った時に見つけたようで、この個室が気に入ったみたいで予約しておいたようです。
予約しなくても取れそうなんですけどね。
そんでプールに着いて着替えたはいいけど、史奈達は例の個室で日焼けしに行くと言って行ってしまいました。
少しの間、俊宏と喋っていたのだけど、何でこんなところに来て男二人でいるのだ?という疑問が沸き始め、史奈達のとこ行こうぜ!ということになり、予約してあった個室に向かいました。
個室は半分以上は埋まっていたと思います。
個室に着くと鍵がかかっており、ノックして中に入れてもらいました。
「どうしたの~?」とか聞かれたけど
「男二人で何してればいいんだよ!(笑)」と返していつものノリでバカトークを始めました。
加奈子がいないな?と思って
「あれ?加奈子は?」と聞くと
「加奈子ね~・・エステのチラシ見て吸い込まれるように行っちゃった(笑)」
とのことでした。
話も弾んでいたのだけど、そういえば日焼けしに来たんだったよな?と思って
「そういやここで焼くの?」と聞くと
「そうだった!日焼けしに来たんだった(笑)」と言って日焼けオイル等をカバンから出し始めた。
「お!そだ!オイル塗ってやろうか?」と言うと
「え~~!隆志に肌触られるの~?」とか
「変な気起こさないでよ~!」とかいつものノリで言ってくるのでこちらも
「バーカ!お前の体でチンポ立つかよ!」と返しておきました。
普段のバカなノリのトークです。
「せっかくだし塗ってもらおっかな~」ということで史奈はうつ伏せになりました。
そんで俺は史奈の腰に軽く腰をかけ、史奈の背中にオイルを塗り始めました。
同時に俊宏は史奈の脚にオイルを塗り始めました。
塗り始めた途端、わかってはいたけどやはりブラの紐が邪魔でした。
本当に下心もなく
「おい、ブラ紐取るぞ~」と言って普通に紐を外しました。
史奈も
「うわっ!エロイ!!」と言うだけでした。
「お前の貧乳なんざ興味ねえわ!」と返しておきました。
ここから変な気分になってしまったのです。
オイルを背中に擦り込んでいるのですが、ブラ紐が取れた状態での背中に妙に興奮してきたのです。
何年もの付き合いの友達なんだけど、女として見てしまいました。
背中をひたすら擦ってるんだけど、女の肌として意識してしまいました。
史奈が起き上がれば乳が見える・・・そんな事も考えてしまって、ふと乳の方に目をやると地面に押しつぶされてはみ出してる部分が見えました。
そこは日焼けもしておらず、真っ白でとても柔らかそうでした。
なんだか興奮してきてチンポが固くなってくるのがわかりました。
ふと俊宏が気になって後ろを振り返ってみると、俊宏は姿が見えないことをいいことに、太股の内側で股間に近いところにオイルを擦り込んでいました。いや、ただ擦っていただけなのかも知れません。
それだけならまだしも、史奈の両脚の間に体を入れ、史奈の股間に顔を近づけ、割れ目の辺りをジーっと見続けていたのです。
かなり目はマジでした。
そこでふと俺と目が合うと気まずそうに目を反らしました。
俊宏も同じ心境になっていたのだと思います。
俺は段々とムラムラしてきてオイルを擦り込みながら史奈の横にはみ出た乳を触ったりし始めました。
俺の勃起したチンポは史奈の腰に思いっきり当たっていたと思います。
そして俺はいつしか史奈のはみ出た乳を無意識に触り続けていました。
さすがに友達とはいえ危険に感じたのだと思います。
「ねぇ・・そろそろ終わる?」と言ってきました。
俺は
「ん?もうちょっと」と言って言葉を濁しました。
その後もずっと俺は史奈の身体を触り続け、俊宏は脚を触り続けていました。
こんなチャンスは二度とないかもしれないと思って入念に触り続けました。
「ねぇ・・そろそろ・・・」と史奈は言ってきました。
仲の良い友達だしはっきりとは言い辛いのだと思います。
それでも触り続けていると史奈に異変が起き始めました。
手の甲を口に当てて、身体をモジモジさせ始めたのです。
どう考えても声が出ないようにしているとしか思えないのです。
ちょっとくらい声を出してもプール内は大音量でBGMが流れているので聞こえはしません。
そして身体をモジモジさせているところを見ると、感じてるとしか思えないのです。
かなり長時間二人で触り続けていたので感じてもおかしくないと思います。
俺は少し大胆になり、はみ出た乳を重点的に触り始めました。
史奈は身体を硬直させているようでした。
そこで俺は我慢できなくなり、地面と乳の間に手を滑り込ませました。
「ちょっ・・ちょっと・・」と言って手の進入を防ごうとしてます。
ところが乳は柔らかく、簡単に史奈の乳首に到達してしまいました。
史奈の乳首に触ったことで感動したのを覚えてます。
「ねぇ・・やばいって・・」と言ってきたのですが
「ちょっと触るくらいいいじゃん。ちょっと身体起こしてよ。」と言って
そのまま身体を持ち上げました。
史奈は肘で身体を支える体制となりました。
そこで俺は完全にブラを抜き取り、乳を鷲掴みして揉み始めました。
史奈をじっとして手の甲を口に当ててます。
そして両方の乳首を摘むと
「んっ!」と声が漏れました。
俺は乳首を責めながら首筋にキスをし始めました。
史奈の息が荒くなってきてるのがわかりました。
そのとき
「んんっ!」と言って激しく身体をビクンとさせました。
何事かと後ろを振り返ると、俊宏がビキニパンツの上から割れ目を弄ってるのです。
ちょっと羨ましいな~と思いながらもその光景を見ているとかなり速いスピードで上下に擦っています。
この時点で史奈とやりたい・・と初めて思いました。
そうだ!感じさせたらやれるかも?と思い、再び乳首を弄りながら首筋を舐め始めました。
俊宏もずっと割れ目を擦り続け、俺も乳首と首筋を集中的に責め続けました。
史奈は時折ピクンと痙攣しながら「んっ!」と声を漏らしてます。
すると突然
「ちょっと待って!」と言って下半身に手を伸ばしました。
手を伸ばしても俺の体が邪魔で届かない様子で
「だめ!待って!」と言ってます。
後ろを振り返ると史奈のビキニパンツの紐が片方外れ、もう片方の紐が俊宏の手によって外されるところでした。
俺は条件反射で史奈の手を掴んでしまいました。
あっけなくビキニパンツの紐は解かれ、俊宏の手によってビキニパンツが脱がされてしまいました。
史奈は動こうにも俺が乗っていて動けず、脚を閉じようにも俊宏の体で閉じることができない状態でした。
俺からは史奈のお尻の割れ目がはっきりと見えました。
俊宏はそのまま屈んで史奈のあそこに顔を近づけました。
おそらくはっきりと史奈の性器が見えていると思います。
友達に大事な部分を見られるのはどんな気分なんだろうと考えてしまいました。
同時に俊宏が羨ましかったです。
俊宏は史奈の性器を見た後、俺に合図を送ってきました。
おそらく触れということなんだと思い、史奈の性器に手を伸ばしました。
史奈の性器に触れた瞬間、「んんっ!!」という史奈の声が聞こえ、同時に俺の手には史奈の性器とヌルヌルしたものを感じました。
2~3回割れ目に沿って上下に擦りましたがかなりの量の愛液でした。
俺は史奈の耳元に顔を近づけ
「お前、感じてんの?」と言いました。
史奈は無言で声が出るのを堪えてます。
この空間に8年来の友達である史奈が一糸まとわぬ姿でいることが不思議であり、どんどん興奮してきました。
俊宏は史奈の性器を弄り続けているようで、時折「ヌチャッ」という音が聞こえてきます。
そんなことよりも俺のチンポはもう我慢できません。
パンツの中でギンギンになり、爆発寸前だったのです。
俺は立ち上がってパンツを脱いで史奈の顔の前に座りました。
史奈の目の前には突然俺の勃起したチンポが現れたのです。
史奈は一瞬チンポを見た後、顔を背けました。
俺が何を望んでいるのか察知したのでしょう。
俺は史奈の顎の下に手を添えて、グイッと上を向かせました。
再び史奈の顔の目の前に俺のチンポが現れました。
俺はチンポの角度を調整して、史奈の口の正面にチンポの先が来るようにしました。
史奈は
「えー・・・マジで?」と苦笑いしました。
「いいじゃん、ちょっとだけ!」と返しました。
「え~・・・本当にぃ~・・?」と困った様子です。
「ちょっとだけ!お願い!」と頼み込みました。
史奈は仕方ないな~みたいな顔をすると口を開け、俺のチンポを咥え込みました。
異様な光景でした。
友達である史奈が俺のチンポを咥えている。
こんな光景誰が想像できたか・・・
そして気持ちいい。
史奈はチンポを片手で支えながら頭を上下に動かしています。
「ちょっ、めっちゃ気持ちいい!」と史奈に言いました。
史奈は返事もなくチンポを咥えたまま顔を上下に動かしてます。
5分くらいフェラしてもらったらなんだかイキそうになってしまったので
「やべ、イキそう。俊宏交代しよ!」と言って史奈の口からチンポを抜きました。
そして二人でポジションチェンジして今度は俊宏のチンポを咥えてます。
そして俺は史奈の性器を拝みました。
すげ・・史奈のマンコってこんなんだったんか・・と感動して見続けました。
少し見難いので史奈の腰を掴んでグイッと持ち上げてバックの体勢にさせました。
史奈はすぐにチンポから口を外し
「入れるのはやめてね」と言いました。
駄目なのかよ!と思いましたが、彼氏がいるので当然と言えば当然だし、入れることによって友情が崩れるのも嫌だし
「わかってるよ」と答えました。
ここまでは許してくれてるんだなと判断しました。
お尻を突き上げたことによって史奈のマンコが見やすくなり、指で思いっきり広げたりして観賞してました。
そして指で弄り始めました。
そこはかなりヌルヌルでマンコもパックリ開いてました。
入り口の辺を弄ったり、クリトリスを弄ったりしていて、ついには史奈のマンコを舐め始めました。
史奈は声が漏れないように我慢してるみたいですが、さすがに堪えきれず、「あんっ!!」という声が漏れて聞こえてきます。
そしてついには指を入れてみました。
指で史奈の中の感触を楽しみながらGスポットを愛撫したりしてました。
そしてマンコを舐め続け、クリトリスを指で弄り続けていると、史奈は咥えてた俊宏のチンポを離し、手を思いっきり口に当てて声が出ないようにしました。
更に史奈の体が硬直してきます。
俊宏が
「史奈イキそうなんじゃね?」と言いました。
俺はどうしようか迷って俊宏を見ました。
俊宏は
「イカしちゃおっか?」と俺に言いました。
俊宏は史奈に
「上向きな」と言うと史奈を仰向けの状態にさせました。
史奈の乳首から全てが曝け出されました。
ものすごくきれいな身体でした。
俺が史奈の裸に見とれてると俊宏が
「ほらっ、イカしたって!」と俺に言いながら顎で合図してきました。
そして俊宏は「俺こういうの好きなんよね」と言いながら史奈の両手を押さえつけました。
別に抵抗するわけでもないのになんでだろうと思いました。
俺は史奈の両脚を大きく開かせ、マンコに指を入れ、イカせるために激しく指を出し入れし、片方の手でクリトリスを小刻みに刺激しました。
この光景がものすごく刺激的で、とてつもない興奮を覚えました。
別に抵抗する訳ではないのだが、他から見ると友達二人に動けないように押さえつけられ、彼氏ではなく、友達に無理矢理絶頂に追い込まれようとしている光景なのです。
俺はかなり興奮して早くイカせてやろうと思い、激しく責め立てました。
史奈が絶頂に達したのはすぐでした。
両手を押さえつけられながら唇を思いっきり噛み締めて、声が漏れないようにし、体がどんどん硬直してきたかと思えば
「んんんっ!!!」という声と同時に激しく体をビクン・・ビクン・・と痙攣させ始めました。
友達二人にイカされて、友達二人にイクところを見られるのはどんな気分なんだろうと思いました。
何回か痙攣した後、史奈の体からは風船の空気が抜けるように力が抜けていくのがわかりました。
そして目を瞑ってハァハァ・・と呼吸を整えています。
そこで俺はとっさにひらめいたのです。
俊宏に手を押さえられていて抵抗できない。
目を瞑っているので何も見えない。
絶頂に達した直後で力が入らない。
今ならやれる?
そう思った瞬間俺の体は動いてました。
ここでやらなかったら一生後悔する!と思いました。
俺は史奈に気付かれないように状態を起こし、チンポを持って割れ目に触れるくらいに押し当てました。
チンポの先には史奈の割れ目が触れてます。
俊宏を見るとやっちゃえ!みたいな感じで合図してきます。
史奈を見るとイッた直後の余韻に浸っているのか、まだ目を閉じて呼吸を整えてます。
そして両手は依然として俊宏に押さえつけられています。
俺は腰を前に突き出して史奈のマンコに挿入しました。
ものすごく濡れていたのでニュルッという感覚と共に一気に奥まで入りました。
「んぐっ!」という史奈の声が聞こえましたが、抵抗の素振りは全くありませんでした。
ゆっくりと腰を前後に動かし、チンポを出し入れし始めました。
史奈に聞こえるように
「ちょっ、めっちゃ気持ちいい!」と言いながらチンポを出し入れしました。
徐々に激しく突くと、突く度に「んっ!んっ!」と声が漏れてきます。
かなり気持ちよくて5分も経たないうちにイキそうになりました。
「やべ、もうイキそ!」と言って更に激しく腰を動かしました。
すぐさま
「あっ、駄目だ、出るっ!!」と言って史奈の割れ目からチンポを抜き
史奈の体を引っ張って起こさせ
「史奈、口!口!!」と言って史奈の口を開けさせ、すぐさまチンポを突っ込みました。
史奈の口にチンポを入れた瞬間、ピュッ・・・ピュッ・・・と史奈の口の中で精液が放出されました。
ものすごく気持ち良かったです。
全部出し終わると史奈の口からチンポを抜き、タオルを渡しました。
史奈はタオルに俺の精液を吐き出してます。
口に出したのは快感を得る為もありますが、室内に飛び散らないようにということです。
俺が終わると
「交代ね」と言って俊宏と交代しました。
俊宏は
「手押さえといて!そのほうが燃える!」と言うので、別に抵抗はしないのだけど史奈の両手を押さえつけました。
俊宏はかなり興奮していて、かなり激しくやってます。
なんだかそのうちまたこの光景に興奮してきたのです。
友達に両手を押さえつけられ、チンポを挿入されてる。
まるでレイプされている光景でした。
その光景を見ていると再び勃起してきました。
俺は史奈にチンポを握らせました。
位置が悪いのか扱いてはくれなかったけど、俊宏が突く度にその振動で扱かれて気持ち良かったです。
でもそれだけでは物足りず、チンポを握っている史奈の手の上から更に手を握り、腰を動かし始めました。
史奈の手の中でチンポを出し入れしている状態です。
友達にチンポを握らせていることに更なる興奮を覚え、徐々に激しく腰を動かしました。
史奈の手の中もとても気持ちが良く、徐々にイキそうになってきました。
そのとき俊宏が
「あ、もう出そう」とラストスパートに入って、激しく腰を動かしてきました。
俺は史奈をすぐに起こせるように射精のスタンバイに入り
「出るっ!」
その言葉と同時に史奈を起こし、口を開けさせました。
俊宏はチンポを抜くと同時に立ち上がり、史奈の口に突っ込みました。
史奈の顔を手で押さえて固定し、激しく腰を動かし
「出るっ!出るっ!」と言ったかと思うと史奈の口の中に精液を放出しました。
全て出し終わると口からチンポを抜き、タオルを渡し、史奈はそのタオルに俊宏の精液を吐き出しました。
精液を吐き出すと水着に手を伸ばそうとしたので、ちょっと待ってよ!と思い
「ちょっと待って!」と言って肩を掴んで押し倒そうとしたが、
「なに?」と言って押し倒されまいと踏ん張っていた。
「あの、俺またこんなんで・・・」と言って勃起してるチンポをアピールしました。
史奈は俺のチンポを見たがすぐ目を反らして
「そんなの知らないわよ~、自分で処理してください」と笑みをこぼしながら言ってきました。
そりゃないよ!と思い
「お願い!もう1回だけやらして!」と言いながら押し倒そうとしたけど
「駄目だってば!もう加奈子帰ってくるよ」と言って振りほどこうとする。
こんな状態で我慢できるわけもなく
「お願いだから!すぐ終わらせるから!」と言って強引に押し倒した。
俊宏も加勢してくれて
「もう1回だけやらしてやりゃあいいじゃん」と言って史奈の両手を押さえつけた。
史奈はどうせ力じゃ勝てないと観念したのか
「早く済ましてよ」とちょっとふてくされたような顔で言った。
俺は史奈の両脚を押し開いてチンポを持って史奈の割れ目に押し当てました。
愛液でヌルヌルになっている割れ目に沿って2~3回上下に擦り付けた後、腰を前に押し出して挿入しました。
堪らなく気持ち良かったです。
腰を前後に動かすとふてくされていた史奈から「んっ!」とか「あんっ!」という声が漏れてきました。
「あぁ~、めっちゃ気持ちいい」と言いながら史奈にキスを迫った。
ところが史奈は顔を背けて
「キスはいや」と言ったのです。
キスだけは彼氏としかしないのかと思って、特に深追いはしませんでした。
史奈のマンコにチンポを出し入れしていると、5分経たずに射精感が込み上げてきたので、一旦動きを止めて乳首に吸い付きました。
史奈は俺がイキそうになったのを察知したらしく
「我慢しないで。加奈子が帰ってきちゃう」と言いました。
俺は「わかった」と言って腰を動かし始めました。
すでにイキそうだったので激しく腰を動かし始めるとすぐにイキそうになり
「出るっ!」と言ってチンポを抜いて立ち上がった。
同時に俊宏は史奈を起こし、史奈はもうどこに出すかわかってるようで自分からすんなりと口を開けました。
史奈の口にチンポを押し込むと同時に
ピュッ・・・ピュッ・・・と史奈の口の中に精液を放出しました。
そして全て出し終わるとチンポを抜いてタオルを渡しました。
史奈はタオルの中に俺の精液を吐き出し、俺はスッキリして
「気持ちよかった~。ありがと」とお礼を言っておきました。
史奈は水着を着けながら
「もぉ~・・・男って本当に変なことしか考えてないのね!」と言ってきたので
「お前だって感じてたじゃねーか!」といつものようなテンションで返しました。
「感じてなんかなーい!」と言ってきたので
「お前イッたじゃねーか!(笑)」と言い返しました。
「なんならもう1回イカせてやろーか?」と言って水着の上から性器を弄ると
「もぉ~!バーカ!バーカ!」と言って手を跳ね除けてきました。
「お前感度いいんだな~?あんな早くイクとは思わなかった。」と言ったら
「うるさい!死ね!」と笑いながら返されました。
ま、こんなバカトークしながらこの場は終えて、加奈子と4人で楽しく遊んで帰りました。
この後も4人で会うことは続けていたのだけど、俺と俊宏は再び史奈とやりたくなり、機会を狙っていました。
そして計画は実行され、今では完全に友達関係も無くなってしまいました。
何をしたかというのは伏せておきますが、性欲に負けてかなりひどいことをしてしまったのです。

【手コキ】姉の同級生 友里さん【手マン】

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俺には4つ上に姉がいる。
俺が中3の時、姉は時々大学の仲良を家に呼んできては泊めたりしていたんだけど、
お風呂も入ったりするので濡れた髪が色っぽかったりして俺はドキドキしていた。
いつも来るのは肉感的で色っぽい薫さんと
ちょっと冷たい知的な感じだけどお尻の大きな友里さんだった
特に俺は顔が佐藤寛子のようなちょいキツ目の友里さんが好みだったので
友里さんが来たときは自分でも恥ずかしいくらいドキドキして顔が真っ赤になって
姉貴や薫さんにからかわれたりしていた
そんな時、友里さんは特に嫌がった感じじゃなくて、照れ笑いをするだけだった
前期試験の勉強とかで6月末に泊りにきたときはお風呂上りにTシャツに7分丈のスパッツ、
しかも多分ノーブラだったのでなんとなく胸にポッチが浮いてるような・・
その夜俺は受験勉強など手につくはずも無く
脳裏に焼きついた友里さんの姿で思いっきりコキまくって
ザーメンぶちまけたけたのは言うまでもない
次に泊りにきたのは夏休み、泳ぎに行った帰りに家によったときだった。

薫さん(地方出身)は実家に帰るとかで来なかったが
友里さんは家についてすぐにシャワーを浴びた
まだ夕方だったので俺は、庭の水撒きで外にいたんだけど
浴室のすりガラスにぼんやりと友里さんのシルエットが写っていたので
それを見ながらヌードを想像してしまい俺の股間はフル勃起で痛いくらいだった
その夜のこと
夕食後、俺も風呂に入ろうと脱衣所に行くと
隅っこに見慣れた姉貴のワンピースと一緒に
ニシキヘビみたいな模様のビキニが干してあった
俺はしばらく呆然と眺めていたが、
思わず手を伸ばそうとしたところに急に友里さんが水着を取りに来て慌てて手を引っ込めた。
友里さんは疑り深そうな目で俺をじろりとみてからにやりと笑って水着をとった
俺はもやもやした気分で風呂に入っていたが、
体を洗っている時、石鹸で恥垢を取っていると、
もう我慢できなくて、夢中でコイてしまった(風呂では初体験)
ビクビクっと思い切りぶちまけて放心状態でいると、急に脱衣所から
「和巳(俺)くん、私もちゃんとお風呂入りたいから、おねがいねぇ」
と友里さんの声。
俺は我に返って慌てて風呂から上がった。
脱衣所の外で待っていた友里さんは着替えを持って、
チラっと俺を見るとすぐに風呂に入っていった。
2階の部屋でまだモンモンとしていると30分くらいで友里さんが出た気配、次に姉貴が入った。
女性なのに友里さんは結構早風呂だ、姉貴なんか2時間はざらである。
「和巳~、ゴロー(犬)の散歩!」とお袋が呼んでいる。毎日の俺の仕事である。
9時を少し回っていたが、
外は熱帯夜でムッとしているので俺は短パンTシャツで首輪とリードを用意していた。
其処に友里さんが散歩用のポーチ(糞用のビニールとかスコップ入り)を持ってきてくれた
「ハイ、おばさんがこれ持ってくようにって・・」
「あ、スミマセン」
「私も付いていっていいかな?」
「は?」
「だって美由紀(姉)お風呂長いじゃん、暇だし。湯涼みもね・・・」
そういうと姉貴のサンダルをつっかけて表に出た。
「湯涼みにならんか、ムッとするね、あ、虫除けムシヨケ・・」
ゴロー(柴♂)との散歩は思いがけなく友里さんと一緒になった
俺んちは郊外で駅まで自転車で10分くらいだが
住宅街の外れにあるので裏手はすぐに雑木林になっている
いつものようにその辺りを一周してから公園に行ってゴローのトイレを済ませたが
友里さんとはあまり会話もなく、水銀灯に集まる虫をぼうっと見上げていた
「この奥どうなってるの?」と急に友里さんが言った
「え、奥??」
「いっつもこれくらい、散歩って?」
「はぁそうですけど・・・」
「私んちも犬飼ってるけどさぁ、中型犬だったらもう少し歩かないとストレス溜まるよ?」
「そうですか、スミマセン」
「謝んなくてもいいよ、それよりこの奥どうなってるの、道ある?」
と公園の横の雑木林の方を見た
「あぁそっちも自然公園みたいになってるんで、遊歩道ありますけど。。」
「そう、じゃ行こう」そういうと友里さんはどんどん雑木林に入っていく
俺もなんとなくついていった。
さすがに9時を回ると誰もいない、たまに防犯用の水銀灯とベンチがあるだけだ
しばらく歩くと友里さんはわざわざ光の影になるベンチに腰を下ろして足をぶらぶらさせたりしてる
俺は、間が持たずにもじもじと(心はドキドキと)友里さんの前で突っ立っていた。
と、突然「和巳くんさぁ、お風呂で変なことしたでしょ・・・」
と友里さんが言った
「★!@ж?☆」心臓が止まるかと思った。
「思い切り”匂い”篭もってたよ」
俺は慌てて風呂から上がったので換気をする間がなかった、
しくじった!と思ったが後の祭りである。
「その前、私の水着触ったでしょ、匂いとか嗅いだりするの?」
俺はやっとのことで首を振った。
「ふーん、でもそんなことするときって、何考えるの。私のこととか?」
探るように俺を覗き込む友里さんの目、俺は核心をつかれて否定することができなかった
友里さんはそんな俺を見てなんとなく満足そうにニヤリと笑った、
でもどういうつもりだろう、既に俺のはカチカチに勃起し短パンの前は見事に突っ張っていた。
友里さんはそれを見て「さっきしたばっかなのに・・若っかいねぇ」
そういいながら立ち上がって俺に一歩近づいた
身を強張らせたが、友里さんは俺には触れず
俺の手からリードを抜き取るとゴローをベンチの脚に括った
それから改めて座りなおすとこっちを向いて小さく手招きした
俺は魔法にでもかかったみたいで、吸い寄せられるように友里さんの前まで進んだ
友里さんは無言で人差し指を出し、まず自分の唇につけた(喋るなってこと?)
それから俺の股間を指差し、其れを自分のほうに向けて俺を見上げてから
手で輪っかをつくって二三度前後に動かした
其れが何を意味するかはすぐにわかって、一気に頭に(股間にも)血が上ったが
何故友里さんが急にそうしようと思ったのかは理解できなかった
でも、何より俺は蛇に睨まれた蛙のように肯くことさえ出来ずに立ち尽くすだけだった。
友里さんの両手が俺の短パンにかかった・・・
短パンを一旦膝まで下げて、今度はブリーフを下ろそうとしたが
鋭角に起立したモノが引っ掛かり友里さんは少し手間取っているようだった
俺はその段階ですでに腰から力が抜けていくように感じ、
根元にある開放弁に圧力がかかって筋肉が攣るような痛みを覚えた
やっとのことでブリーフが下ろされると、
俺のモノは磁石でも入っているかのように臍の下に貼りついていた。
「へぇ~、ちゃんと剥けてるんだね」友里さんが小声で呟いた
そして恐る恐る手が伸びてきた・・・
俺は見ていられなくて思わず目を瞑った。
いきなりヒヤッとして体中がゾクッとした。
俺は薄目を開けて下を見た。
友里さんのほっそりとした指が、一本一本ゆっくりと俺の茎に巻きついて行くところだった。
全部巻きつけると友里さんはチラッと見上げてからおもむろに、手を押し出した。
「ゥ!・・」
俺は思わず腰を引いた、全身に鳥肌が立って俺の小脳が痺れるくらいのゾクゾクした快感が走った。
俺の様子を見て友里さんは一瞬微笑んだように(?)見えたが、
すぐに真顔になって ゆっくりと手を上下しだした、
気が遠くなるような感じ
めちゃめちゃキ~モチイィィィィィ~~~~!!

シコシコシコ、
友里さんは軽く何度かしごいた後、
すでに先っぽから滲んでいた我慢汁を亀頭全体にまぶすように人差し指につけて円を描いた。
俺はもう立っていられなくて膝をガクガクさせてよろめくと、
其れを見て友里さんが
「ここ、横に座りなさいよ」と言ってくれたのでベンチに倒れこむように腰を下ろした。
友里さんは改めて強めに根元を握り締めると、
俺の横顔に息がかかるくらいに自分の顔を近づけて、
酔っているみたいに頬を染め、目を据わらせて
「どれくらい“もつ”かなぁ」とにやりと笑った。
そしてゆっくりと手が上下に動き出した。
「ねぇ、さっきの続きだけどさぁ」
「・・・・・・・・・・・・?」
「自分でするときってどんなこと想像するの・・」
「・・・・・・・・・・・」
「アタシのハダカとか?・・・・それともエッチしとるとこ?」「・・・・・・・・・・・・」
そういいながら手は我慢汁まみれのモノを包むようにしてクチュクチュとゆっくりと上下に動いている。
「ねぇ、応えなさいよ」
俺は仕方なく頷いた
「そう、私だけ?薫のことも考えたりするの?」
俺は時々は薫さんもオカズにしたけど、「いえ・・」と首を振った。
「そう・・フフフ」友里さんは勝ち誇ったようにニッコリと嬉しそうに笑った。
少し手の動きが早くなった、
「案外、頑張るね」
俺は多分話しかけられていなかったらすぐにでも逝ってしまってただろうが、
友里さんが思ったより長持ちしたみたいだ。
「私の“匂い”ってどう?」
「え?」
「匂い嗅いでたんでしょ?水着。感じる匂い??」
「いえ、嗅いでません、触ってませんし・・」
「そうなの?いままで私泊まったとき、脱衣カゴのパンツとか、薫のとか、もしかして美由紀(姉)のとか」
「いいえ!」
俺はさすがにきっぱりと否定した。
「ふうん・・・」
友里さんはつまらなそうに言うと、
上からペッをつばを垂らすと今度はぐりんぐりんと捻るように手を動かした、
にゅるりとした感触がカリ首を通り過ぎる、メチャメチャ気持ちイイ、もうそろそろ限界だ、
と友里さんは何を思ったか自分のショートパンツの中に手を突っ込んでごそごそしてから、
その手を俺の目の前に突き出した、指先がヌルヌルと濡れて光っていた。
友里さんは俺の耳元に口を近づけ
「どう?私のニ・オ・イ・・」
そういってそのヌルヌルした体液を俺の鼻の下にこすりつけた。
その瞬間目の奥で何かが弾けたような気がした。
一気に射精感がこみ上げてきて、下半身は俺の意思とは関係なくビクビクと痙攣し
「くぅぅぅ・・・・・・・・・・・・・・ぐふ!」と一声唸ると
信じられないくらいの勢いでザーメンを飛び散らした。
マジで気が遠くなったほどの快感だった。
ニチャニチャニチャ・・・・
友里さんは射精している間も動じることなく手を動かし続け、
俺が最後の一滴を搾り出した後も尚何事もなかったかのようにその行為を止めようとしない。
相変わらず俺を潤んだような瞳で見つめながら、
ニチャニチャとときにグニュグニュと変化をつけながら俺のモノを弄っている。
一旦弛緩した俺の下腹部の筋肉にも再び圧力が増すように感じられた。
「・・ぅふふ。頑張ったねぇ、でもまだ許してあげなぁ~い・・・」
いつもは知的で冷たい感じさえする友里さんが恋人に甘えるような、
いやどちらかというとS女がM男を嬲っている(この場合漢字は女男女だけど)ような、
物凄いHな女性のように見えた。
鼻の下からは嫌なにおいではなく、
微かだがなんというか姉貴が使った後のバスタオルのような
女子のクラブの部室(女くさい?)ような香りがしていた。
俺は多少冷静さを取り戻し聞いてみた
「友里さん・・」
「なぁに?」
「ど、どうしたんですか?」
「なにが・・」
「いや、急にこんなこと・・・」
「ヤなの?じゃやめる??」
「・・・・・・・・・・・ィェ」
「ふふ、正直でヨロシイ・・・気持ちイイ?」
「・・・・・・・・・・ハイ」
「ちょっと待ってね」
「は?」
そういうと友里さんは一旦立ち上がってショートパンツを下ろして片足を抜くと
ベンチ(丸太を割ったような形で背凭れは無い)を跨ぐようにして俺に正面を向けた。手についた白濁液を綺麗に拭って、またパンツのなかに入れてゴソゴソしてから引き抜いた。
僅かな水銀灯の光に照らされ手のひら全体に友里さんのヌルヌルが附着しているのがわかった。
俺が呆然と友里さんの行動を見つめていると、
イタヅラを思いついたヤンチャ坊主のように笑って
そのヌルヌルの手を俺のモノに被せるようにして微妙な手つきで動かし始めた。
「どう?」
「え・・・」
「どうなの?」
「ハァ・・イイデス」
「また、がんばってね・・・・・」
ニチュニチュニチュニチュニチュニチュニチュ・・・・・・・
それから暫らくは二人とも何も喋らず
友里さんの手元から出る卑猥な音だけが自然公園のに響いていた。
俺は今日3度目にもかかわらず大量の我慢汁を溢れさせ、
友里さんの愛液と交じり合って更にグチュグチュとイヤラシイ音に変わってきた。
友里さんはもう片方の手もパンツに差し込んでヌルヌルを付けると
両手で包むようにしたがすぐにまたその手をパンツに戻して
今度は俺の我慢汁を自分のソコに擦り付けるようにしながら激しく指先を動かし始めた。
「ぁ・・・・・・・・ぁぁ・ハァハァハァハァ・・ぅ・・・ぁ・・ハァハァハァハァハァ・・・」
友里さんの口から喘ぐようなと吐息が洩れ始めた。
じ、自分でしてる!!オナニー??
俺は妄想の中でさえ具体的には想像できなかった行為を目の当たりにして
感動したみたいに胸がつまりなんとなく泣きそうになったのを今でもはっきりと覚えている。
もう俺の頭の中も体中も金玉の袋も
エッチな物質と気持ちよさで満タンになり破裂しそうだった。
「ハァハァハァハァハァ・・・ぅぅん・ぁ・ぁ・ぁ・ぁ・・ねぇ?・・・ぁ」
「はぁはぁ、な、なんですか?」
「これって、間接キッスじゃなくて、間接えっちダヨ・・ぁ・ハァハァ・・」
「!!」
「ぁ、あたし・・もう、・・ぁ・ハァハァハァハァハァ、ぃ・・ぃくぅ・ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・」
「ぐ・・・・・・・・・・、、、、、うっ!!!!」
俺は友里さんが反り返るように倒れこんだのと同時に、激しく射精した。
体が硬直しベンチから後ろにひっくり返ったほどだ。
だが俺も友里さんも暫らくは余りの快感に身動きが出来なかった。
どれくらい経ったかやっとのことで二人はのそのそと動き出し無言で身づくろいをした。
ゴローは俺たちの行為に圧倒されたのか、呆れたのか、ショボンと向こうを向いて蹲っていた。
友里さんはいつもの知的な友里さんに戻っていて、少しばつの悪そうな顔をしながら
「ないしょ・・ね・・」と小声で念を押した。
でも俺は舞い上がっていて
「気持ちよかったです、友里さん大好きです」というと、
「そう、よかった・・・」とにっこり満足そうに微笑んだ。
その後有里さんが泊まりに来た時は俺は同じような事を期待したが、
二人きりになれるチャンスはなかなかなく、
俺が高校に無事合格した春休みにもう一度だけ。
夏休みにそんな雰囲気になった時にはこともあろうに、
薫さんに見つかりそうになり失敗(でも薫さんはそのとき気付いたそうだ)
姉貴たちが三年になるとゼミが別々になってしまい、泊まりに来ることはなくなって(仲は良かったが)
しかも友里さんにもちゃんとした彼氏が出来たので、
俺も恋心やHへの期待は叶えられることはなかった。
ただし随分後になって、あのときどうしてあんな事したのかの理由を教えてもらった。
まぁ俺が友里さんに想いを寄せてるのに気付いていたのもあったが、
そのころ友里さんは中2男子の家庭教師をしていて、
そいつがいつも教えている最中に勃起させているのに気付いていて、
時にはわざと(?)オナニー後のティッシュをそのままにしていたりと挑発するので、
友里さんも段々と年下の子とのHなシーンを想像するようになって、
結局そいつにではなく(教え子はヤバイので)俺に実行してしまったそうだ。
しかも驚いたことにそのときは友里さん自身もまだバージンで、
テクニックとかはレディコミの特集記事や
AV(ワザワザ隣の県まで出かけていって古本ショップで数本買ったそうだ)で研究したそうだ。
本人曰く『あん時は、正直頭の中えっちな想像でイッパイだった』そうだ。
でも処女だし俺が中学生だったので『多少は自制心が働いた』とも言っていた。
もしそのとき友里さんがバージンじゃなかったら、
俺も一気に童貞を卒業していたかもしれんと思うとちょっと残念だが、
今となっては中学時代の唯一エロい思い出です。
ちなみに、この話は俺のチェリーボーイを貰ってくれた“薫”さんが友里さんから
打ち明けられたことを聞かせてくれたものです。

【人妻】クッキー缶のビデオの続き教えて!【貞操】

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誰かこの話の続き教えて!オルフェノクさんの「クッキー缶のビデオ」です。
妻の留守中に、ふと昔の写真を見たくなり、当てずっぽで、ここら辺かなとクローゼットルームのタンスの奥を探していた。そして、写真などが入れてある見覚えのある箱を見つけた。その通り中には、整理されていない写真が撮影の時期別に、写真サイズの小さなポリ袋に細かくまとめられてあった。いくつかポリ袋を物色し、目的の写真を見つけて満足していると、さっき開けた箱の下に、もう一つ黒い紙袋に包まれたクッキー詰め合わせギフトの「缶箱」があるのに気が付いた。ちょっとした好奇心に中を開けて見ると、1から10までの番号がラベルされたVHSタイプのビデオテープが10本入っていた。すべては、このビデオテープを偶然に発見してしまった事から始まる。
<1本目>
このビデオって、昔俺が持っていたエロビデオかなんかかな?だとすると裕美子の奴に、結婚前にこんなビデオ見て、センズリばっかしてた事バレたかな。やばいな、確か俺が持っていたのって、当時は真面目ぶってたけど、エロエロな陵辱系とかだったよな。アイツに軽蔑されそうなの一杯持ってたんだよなー。これがそれだったら相当キツイ。俺の変態趣味、知ってて黙ってたって事になるのかー。まあー仕方ないけど、今日は当分、裕美子の奴は帰ってこない予定だし、この際こっそり処分しておこうかな。あ、でもまず、ちょっとだけ鑑賞してからだな。なんだか…、少し楽しみだな。さーて、じゃあー、早速。【再生】っと。
ギシッー、ガタン、ガガガガガガ、ジジジジジジ…。
ん、んんーと、映った映った。
『…じゃあホントすいませんが、よろしくお願いしますね。もう裕美子さんしか頼める人いないんです。僕達を助けると思って…』
あ、え、何?裕美子って?妻と同じ名前だ。
『うちのフィットネスクラブでは、毎年女性会員さんをモデルにしてビデオコンクールがあって、各店から絶対に一人は出さないダメなんです。実際、会員さんへは当たってはみたものの、全員に断られちゃって。会員さんでしょ、あまり無理には言えないし。こういう事って、僕達みたいな若手のインストラクター社員が押しつけられて、応募出来ないなんて事になった場合、僕達の責任にされて、会員さんとのコミニュケーション不足とか言われて、社員査定0にされちゃうんです。査定が上がらないとプログラムクラスとかメイン担当させてもらえないし、永久に雑用係になっちゃうんですよねー。だ、だからホント困っているんです。なあ、おい、田中!お前からも、ちゃんとお願いしろよ。』
『あ、はい。僕は今年入ったばかりで、よく解らないんですけど、飯田さんの言うように、大変な事になってしまうらしいんです。僕からも、この通り…お願いします。』
なんなんだ、このビデオ?フィットネスクラブって何?
『あのー、なんだか恥ずかしいわ、私なんてダメだって。もう30のおばさんだし、結婚だってして子供もいるのよ。無理よ、絶対無理だわ。あー、田中君が持ってるビデオカメラ、赤ランプ点いてるー。やだっ、もう撮ってるの?やめてよ、恥ずかしいから。』
あ、あ、あ、…裕美子!!!なんでお前が…?このビデオって一体何!画面の右下にカウンターがあるぞ。え、何、これって、3年前に、撮影されたもの…。そう…フィットネスと言えば…たしか、裕美子が子供の小学校入学を機に事務のパートに入った、あのスポーツクラブの事なのか?たしか、あれって3年前くらいだったような。
『大丈夫です!僕が保証します。裕美子さん綺麗だし、スタイルだって、ここに通ってくる女性会員の誰より、いいじゃないですか!絶対大丈夫です。おい、田中、黙ってないでお前も何か言えって。』
『ええ、ホントにホント、北川さんは素敵です。綺麗です。お付き合いしたいくらいです。』

なんだと、この野郎!さっきから目、口唇、首すじ、とかアップで撮りすぎだろ!おーおい、今度は、胸、脚ばっか撮りやがって!
『た、田中、ばか野郎!人妻なんだぞ、裕美子さんは!そういう言い方はマズイだろ。』
そうだ、そうだ!俺より先に、飯田とかいう奴がツッコンだ。この田中って若造、人の女房と付き合いたいとか、ふざけんなよ!おい、裕美子、こんな話、絶対断われ!
『クスッ』
裕美子、お前何笑ってんだよ。まさか…。
『本当に面白い子、達よね。しょうがないわね、わかったわ、でも、ちゃんと綺麗に撮ってよね。あと、絶対に主人には内緒にしたいから、撮影したものはコンクール以外には絶対使わないでよ。約束だからね。』
裕美子、お前馬鹿か!どんなの撮るか知らないが、そんなの何に使われるか解ったもんじゃないだろ。現に今、俺が見る事になってんだぞ。
『あ、ありがとうございます。だから裕美子さん大好きです!ホント感謝します、よろしくお願いします。おい、田中!だからお前も、ちゃんとお礼しろって。』
『は、はい。北川さん、どうも、ありがとうございます。さっきの笑顔、とっても素敵でした。ちゃんと綺麗に撮れてますよ。』
てめぇ、さっきから胸とか脚しか撮ってないじゃないか!こいつら絶対怪しい。
『よーし、やるからには、おばさん頑張っちゃおうかなぁー。二人とも、後で何かご馳走してよね。高いわよー。』
頑張るって、何頑張るんだよ。まったく。
『あ、はい、もう何でもご馳走させてもらいます!』
何でもだと、まさか大事な女房に、イカ臭いチ◯ポなんか、ご馳走するんじゃないだろうな!エロビデオの見過ぎかな、俺は。そ、そ、そんな事まではあるわけないか。
『じゃあ、クラブ休館日の月曜日、午後1時に来ればいいのよね。わかったから安心しなさい。』
ガガガガガガ、ジジジジジジジ…。
あれ、終わり?おいおい、この後どうなったんだよ。ちゃんと、映ってるんだろうな。ふざけんなよなー。早送りだ、早送り!
ジジジジジ、ジジジジジ、ジジジジジ、ジジジジジ…。
ん、あ、よしよし、映ったぞ!【再生】っと!
ガガガガガガ、ジジジジジジ…
あ、こいつ、飯田とかいう奴だな。すげぇーイケメンじゃないか。
『…えー、テレビの前でチンチン出して準備中の諸君!おまたせー。あ、そうだ、それから将来、裕美子の間抜けな旦那さんも見る事があるかも知れないから、挨拶しておこうかな、どーも、どーも、へへへ。旦那さん見てる?ははは。』
何、何…おい、裕美子の間抜けな旦那だと!お前達—!
『えーと、今回の“生け贄ちゃん”は待望の人妻さんです。イエーイ!ちょっとだけ説明しますね。この人妻さんは、今までの“生け贄ちゃん”と比べても最高に美人で、スタイルも抜群、おっぱいもデカいよー。子供は小学生になる男の子がいるらしいけど、そうは全然見えません。結婚前の男性経験から結婚後の旦那以外とのSEXまで、みーんな暴露させますのでお楽しみに。いつものように俺と田中で、徹底的に清楚な女のベールを剥がしていきたいと思います。もちろん今回も、お約束、俺と田中の2本のチ◯ポで女体解剖やっちゃいます…旦那だって見た事ない、この女の淫らな映像に、チンチン、ビンビン間違いなし、乞うご期待です!じゃあ、ビデオは、そのままでね。はじまり、はじまりー。おっと、えー、間抜けな旦那さん、あんたの奥さん、ゲップガ出る程、いただきます、へへへ…それじゃ。』
なんだと!このガキ、ふざけんな!やっぱり、こいつらの狙いは、最初から裕美子の身体か!それにビデオに撮ろうなんて、なんて奴らだ!裕美子はな、そんな尻軽女じゃないんだよ!お前達なんかに…Hな事なんかさせるかよ。し…かし、しかしだ、この缶箱のビデオの数はどうだ?これ以外に9本もビデオがあるのは何でだ。たしか裕美子、まだ、このフィットネスクラブでバイトしてたよな。「いい人ばかりで楽しい」とか言ってたよな。この話の事、前に何か相談されたっけ?ま、まさか…。
『…はーい、裕美子さーん!こっちこっち。こちらへ来てくださーい。』
田中とかいう奴の声がエコー気味に聞こえる。やけに明るい場所だな。何処?
ん、な、何だ!あれ裕美子か?お前、な、なんで水着なんか!それもビキニ?そんなの着てたら、すぐ脱がされるぞ。奴らお前の身体が目当てなんだぞ!畜生、これは3年も前の状況なんだよな。何を言っても、もう済んでしまっている事!頼む、裕美子、騙されるな!それはそうと、そうか、ここ、クラブのプールだな。
『ねぇ、田中くん。こんなの着るなんて聞いてなかったよー、もう!騙したわね、やだー、わたし!ビキニなんて10代の時以来なんだからー。もう、こんなの着る歳じゃないんだからねー。』
え、裕美子って、ビキニなんて一度も着た事なかったんじゃ?恋人時代も、いくら頼んでもダメだったのに…。
『すいません。でも、これもコンクールの決まりで、まあビキニは決まりではないんですけど…、でも最初にそれを言うと断られそうで…。でも絶対似合うはずですから…真っ赤なビキニ、素敵ですよ!それに、プールサイドでは自然ですし…。』
何言ってんだ、この野郎!やらしい企みだろーが!
『ここのクラブにこんな水着を着てくる会員女性なんて居ないじゃなーい。いいわけしてもダメだからね。やだっ、もうビデオ、撮ってるの?だめだめー。』
そうだ、撮らせんな!裕美子。
『あのー、その腰に巻いてるタオル、取ってくれませんか?』
『いやよ!だってこれ、水着、すこし小さくて、下の毛みえちゃいそうなんだから!そんなのコンクールに送られたら私、死ぬわ。ねえ、水着ならスクールのレンタルの物にしようよ。サイズも一杯あるし。』
小さめビキニだと!細かい卑怯な作戦だな、こら!
『あ、飯田さん来ましたよ!』
あいつかー、いよいよ出て来たな。
『え、あ、飯田くん。この水着での撮影なんて困るわ、私。え、な、何やってるの?』
『す、すいません!本当にすいません!騙すつもりはなかったんです。ただ、コンクールに裕美子さんが協力してくれる事になって、絶対優勝したくって!だって裕美子さんが一番美しいに決まってるんだから!出てもらう以上優勝しかないって思って!だ、だから、このとおり、土下座してお願いします。そのままで撮影させてください!よろしくお願い、お願いいたします。おい、田中!お前もだ。』
『あっ、はい。僕もこのとおり、土下座しますから!お願いします。』
そこまでするのか!きたない手つかいやがって。裕美子、断れ!断るんだ!
『もーう、わかったから、頭上げてよ。いいわ、このまま撮影させてあげるから。でも、さっき田中君に言ったけど…、本当にハイレグがギリギリだから、変な所は撮らないでよ。それは絶対だよー。』
『…ありがとうございます、裕美子さん!よーし、そうと決まったら、早速、応募書類に必要な事から、インタビュー形式で書き取っていきますので…、えーそれじゃ、あっちのストレッチ用鏡の前にあるベンチで腰掛けながら始めましょう。おい、田中!お前、裕美子さんにコーヒーでも煎れて来い。裕美子さんには協力してもらっているんだから、一階の喫茶室で、ちゃんとコーヒー豆から作る本格的なのにしろよ!わかったらカメラはここに置いて、すぐ行け。』
『えー、あ、はい。じゃあすぐ行って来まーす。』
裕美子と飯田の野郎、二人っきりか。おーっと、そうだ、まさか、映像は切れないだろうな!飯田、こいつは油断できないからな。ん、田中、録画スイッチ入れたままの状態でカメラ置いて行ってるぞ。間抜けな奴だなー。だけど、お陰で声だけ、このまま聞けるぞ。
『じゃあ、裕美子さん、その腰に巻いてるタオル取って、そこへ座ってくださーい。』
『え、書類用の聞き取りなんでしょ?タオル巻いててもいいんじゃない。このビキニ、本当に小さくて際どいのよー。このままじゃ、だめ?』
そうだ!そのままでいいだろうが!
『裕美子さん!ねえ、ゆ—美子さん!正直こんなコンクールの事なんてどうでもいいのです、俺は!俺達って、もう、その程度の事を、恥ずかしがるような関係ではないと思うんですけど…。邪魔な田中も居なくなったし…、この際、この前のラブラブデートの続きをするってのも悪くないんじゃないですか?。俺の事、好きって言ってくれたじゃないですか!』
な、今、あいつ何て言った?この前、ラブラブデート?なんだそれ!
『そんなの…ダメよー、あの時は、ちょっと私、どうかしてたのー。もう、あんな事…、で、できないわ。できる訳ないで…、あ、あ、ダメ…、やめて…飯田くーん、急に何…す…る…の…』
おい!おーい、何やってんだ!映像が見えない!飯田!お前、何してんだ!!!
『あー、裕美子さんの、この、くちびる…、俺、だーい好き!さあ、この前みたいに舌を…そう…、そうやって絡めて…。んー…いい…いい感じ…、いい子だねー裕美子さんは、この前教えたキスの仕方、もうマスターしてる。』
『ぷ、うぁー…、ねぇ…もーう…飯田君、ここまで!これ以上は…嫌!』
こいつら、まさか…キ、キスしてんのか?裕美子、お、お前…そんな。
『あ、ダメよ、本当にダメ!胸から手を離して…、あん、いやん…、本当にダメなんだからー。コンクールのビデオ…ああん…ダメぇ…ビデ…オ本当に…いいのー?』
『あっちは今度また、ゆっくりお願いしますよ。それより、水着ちょっとズラしちゃおーっと。うわっー、うーん、すごくHっぽいよ、これ!しっかし、やっぱ思ったとおり、きれいで可愛い…乳首だー。』
くそー!裕美子!何されてんだ、早く逃げるんだよ!ち、乳首って、くそー!
『ハイ、ハーイ!田中でーす!』
ん、田中だ!何だ?この画面?急に切り替わったぞ。一体何処?何処に居るんだ、こいつ。
『おーおー、飯田さん、やってるやってる、ふふふ…ふ。それでは、いつものように、ここプール監視室からプールサイドのエロエロ映像をお届けしまーす!音声はさっき向こうにワザと置いてきた方のカメラで取ってるからねー。いやー、しかし、飯田さん、「あの女、前に一度キスまで持ち込んでるから任しておけ。」なんて言ってたけど、本当、こりゃ楽勝だな。もう、水着ずらして、乳首丸出し、ベロベロだもんなー、へへ、相変わらずスゲェー!あー僕も早く、あの乳、チ○ポの先でグリっグリっしてー!おーっと、ちゃんと撮らないと飯田さんに怒られちゃう。さーてと…。』
嘘だ…これは夢なんだ!裕美子の大きく白い胸の膨らみが、日焼けして黒いゴツゴツした男の手で、荒々しく揉まれてる。その乳房の愛らしい桃色の突起、乳首は男の口から排出された唾液でダラダラと光ってる。もう何も考えられなくなってきた。わあー、やめろー!飯田—、それ以上は、やめて…く…れー!
『ねえ、裕美子さん、感じて来たんじゃない?タオル取ったら下の方、水着濡れてたりして。タオル取っちゃうよ。いいね?』
『どーして、飯田君、どーして、こんな事するのー。私、こんな事…ああーん、しちゃいけないんだよ…いやぁー、悪い事してるのにー、で、でも、きっと濡れちゃってるから…、もう、ダメっていったのにー!あー、恥ずかしいわ…、あーん、指が…、飯田くーん、指入れちゃ…ああん、濡れてる?…いやーん、入って…るよ、…ううっ、はぁー、そこ、いーのぉーあーん…飯田君、上手…すぎ…よ。ねえ、あーん、そんなとこ触った指舐めないでー、あっあーん、田中君…戻って来たら…どうするのよー?』
『ペロッ…。あー、裕美子さんのスケベな樹液、とっても美味しい!田中の事なんて、気にしなくていいよ。あいつ、ここへ来ても隠れて出てこないよ、きっと。憧れの女性である裕美子さんが、こんな淫らに…あそこ濡らして、腰くねらせてんだから。へへへ…そうだ、ねえ、ちょっと立って!そこの鏡に、裕美子の綺麗なオッパイ、写して見せてー。鏡にさー、旦那以外の男に胸を揉まれてるところが写って、きっと、もっと淫らな感じになるから…上、水着外しちゃうよ。えい、ほら、さあーどうだ!。』
『ええー、ちょっと嫌よ、こんなのー。あー、何これ!飯田君の手が、私のオッパイ…もて遊んでるー、…私…私って…いやらしい!ふしだらな女なの?あー、ねぇ、もっと、もっと、強くー、飯田…く…ん…。』
裕美子—!!!!お前なー!そりゃないだろ…!!
だ、だけど、この鏡、そうか、さっきのプールサイドのストレッチ鏡、監視室の窓ガラスと一体になっていて、マジックミラーみたいに作られているんだ。向こうの裕美子からは、こっちで田中がカメラを回しているのが解らないんだ。
『うひょー!相変わらず上手くだましてんなあー、飯田さん。こっちでカメラ回してんの知らないで、ふふふ、乳ブルブルさせて揉まれてるよ、この女、「もっと強くー!」だって、ふふふ。そのエロい表情も、アップでしっかり撮ってますから、安心してくださいな。おーおー、この女、乳首ガチガチに勃起させて、いやらしい!こりゃメス豚一直線かー?もう少し、カードの堅い奥様だと思ったのになー。今どきの人妻なんて、こんなものかー。』
もう、言葉も出ない。負けた…こいつらの勝ちだ。こいつらの言うとおり、裕美子も…今どきの週刊誌に載る人妻と変わらないんだ。ここで犯される、真っ昼間から、他の男に!俺の裕美子、俺の妻が…こいつらに玩具にされちまう。
『ビキニパンツ一丁って、その格好、すごくエロいよ、裕美子さん。それじゃー、俺も脱ぐから、オチンチン舐めて!興奮してカチカチンだよ。素敵な、その口できれいにして…。よーし脱げた…ほら、膝ついて座って。さあ、大きく口開けてー!旦那のより立派だろー。』
デ、デカい!ホントおれのとなんて比べものにならない!あんな赤黒く太いが、裕美子の膣(なか)へ入れられちゃうのか!
『ん、ぐ、んー、ぐぐぐっっっ…』
『ほーら、ちゃんと、くわえて!ぎこちない感じがいいじゃん!もっと、もっと、舌で舐め回すんだ!そー、そして、くわえてー!そら、またすぐ舌を使うんだよ!…あー…気持ち…いいよ。…さあ、そのまま。あっち鏡見てー。あははは、どう?旦那以外のチンチンくわえている自分の姿、見える?そー、よーく見るんだ!ぷっぷぷ、あはははは。裕美子イエーイ、裕美子イエーイ!(ピース!)。あははは、おしゃぶり上手く出来たら、あとでタップリ、このオチンチンで…可愛がってあげるからね!頑張って!』
ピース!人の妻にチ○ポしゃぶらせて、ピースだと!勝ち誇って、見せつけてやがる…!あとで…、あとで…可愛がるだとー…わぁーん、畜生…この若造…。
『ガチャ、キーッ…』
ん、何の音?ドアが開く音?
『おー!何やってんだ、田中!休館日にこんな所で?』
別の男の声だ!だ、誰?とにかく、誰でもいい、こんな事止めさせてくれ!
『あ、あっ!神田チーフ!神田チーフこそ、ど、どうして…!いや、あー、あれは…。』
『ん、何やってんだ、飯田の奴。また、女連れ込んでのか?あ、あれー?おい、あれ、北川さんか?!飯田のチンチンくわえてるの、北川さんだよなー!お前らー!いい加減にしとけよ、事務パートの人妻にまで手—出しやがって!あいつ何、ピースなんかしてんだ!』
助かった!この人は良識のある!裕美子を、裕美子を助けてくれ!
『神田チーフ、ビックリさせて、すいません!あ、あとで、ちゃんとチーフにも貸し出しますので…好きなだけ、もちろんタダで!あの女、まだ、調教これからなんで、少し我慢して待っててください。』
タダで、貸し出し…だと!神田とか言う奴は、止めてくれないのか?仲間って事か?
『ははは、おー田中、頼んだぞ!ケツはよー…ほらアナルはよー、俺に最初に挿入(い)れさせろ!あの女、この前、事務所で、俺がちょっとケツ触っただけでよー、マジ切れして怒鳴りやがってよー、チンポ大好き、淫乱なくせして…生意気なんだよ。へへへ、たっぷり、そのケツで仕返ししてやりてぇーからよー!』
『はいはい。そこはお任せします。飯田さんにも、ちゃんと言っておきますから。たぶん、アナルはバージンだと思いますよ!楽しみに。』


【彼女】彼女のおっぱいポロリ【彼氏】

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高校の時部活の仲間でプールに行ったことがあった。男子7人と女子5人でいったのであるが、その女子の中に俺の当時の彼女もいた。
俺の彼女の名前は友菜。顔はほしのあきのほっぺをやや丸くした感じ。けっこうかわいくて人気はあったと思う。身長は150台後半と普通で体系はやや細(胸はDカップ)

その日は昼くらいからプールにいって、半日弱くらい遊んでいただろうか。半日泳いだり、カキ氷食べたり、みんなで写真撮ったりしてかなり満足の一日だった。

後日、友達の木村が撮った写真を見に、木村のうちに行った。というより、木村のうちに、俺と北とで訪問した時に、その写真を見せてもらったのだ。するとその写真の中に、思わず興奮してしまうような写真があった。
写真を1枚ずつ見ていくと、みんなで騒いでいるのを撮ったやつ、変顔してとったやつ、みんなで一緒にとったやつなど色々あった。そして何枚かめくっていくと、白いビキニを着た女の子と、ピンクのビキニを着た友菜がピースしている写真があった。白いビキニの女の子は真衣だ。真衣は同級生の女の子で、部内一の巨乳の持ち主だ。ビキニでさらに巨乳が際立っている。俺らの間ではFカップと噂されている胸の谷間が、前かがみからしっかり見て取れる。そしてその隣には友菜。友菜も前かがみになっているが、さすがに真衣ほどの谷間は見えない。
しかし、よく見ると…
友菜のブラは少々大きすぎたのだろうか、前かがみになったビキニの下からは、ほんのり茶色くなった中心部分、そしてピンとつきでた乳首がしっかり写ってしまっている。
その写真になった時、2人は俺の顔を申し訳なさそうにみたが、俺は、はははと笑ってごまかしていた。
友菜のきれいなつんとした乳首が見られ、さらにこれから先も見られることになろうとは…。ショックはショックだったが、なぜか2人に見られることで興奮してしまった。

これを知ったら友菜は、どんなに真っ赤になって恥ずかしがるのだろう。それを創造するとまた興奮してしまいます。

【痴漢】映画館で男性にいじられて【アカン】

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新婚半年の主婦です。先日遭った官能的な体験を告白します。
主人と結婚以来久しぶりに映画を観にいった時のことです。
最近は忙しく、なかなかデートができなかったのですが、
ようやく休暇が取れウキウキ気分でした。
主人のお気に入りの、大胆なピンクのミニスカートをはき、
パンストをつけずに出かけました。
人気の映画で、結構混み合っていましたが、何とか席を確保して、
観ることができほっとしていました。
私は主人の腕に絡みつき、恋人気分でおもいっきり甘えていました。
私の左隣には40代位の夫婦が座り、ご主人が私の隣に座っていました。
映画は結構おもしろく、私はのめりこんでいましたが、
しばらくすると、ご主人の手が膝にしきりに触れるのに気づきました。
座席の間が狭いので仕方ないと思っていたのですが、
段々その手が、太腿の方へ伸び撫で始めるのです。
突然の出来事で声も出せず、あっけに取られてしまいました。

それをいいことに、除々にスカートの中へと入り込み、
アソコの周りを愛撫し出したのです。
その時何故か、無抵抗でした。今でもどうして抵抗しなかったのか理解に苦しみます。
ご主人の愛撫は巧妙で、優しく、すごく気持ちがいいのです。
ビキニのショーツが愛液で濡れ始め、身体が熱く火照ってきました。
主人に気づかれないよう、平静を装っていましたが、喘ぎ声が漏れそうになり、
淫らに腰が動いてしまいます。
ご主人のいやらしい指がついにショーツの脇から熱く濡れている敏感な部分へ
滑り込んできました。
今にも声が出そうになるのを、指をかんで耐えていましたが、
指が膣の奥深く刺激すると思わず、「ああっ、だめっ」
とついに声を発してしまいました。
もう私のアソコは、恥かしいほど濡れていて、
クチャクチャと音が聞こえそうなくらいです。
ご主人は攻撃の手を緩めず、激しく指を貫き奥を掻き回します。
そして、私の耳元で「奥さん、イッテモいいんだよ」
と小声で言われ、息を吹きかけられると、軽いアクメに達してしまいました。
そして、ご主人が「場所を移そう、外で待ってるよ」
と声をかけると、席を立ちました。
私はしばらく、アクメの余韻に浸っていましたが、火照った身体は
まだ満足していません。
もっと、いやらしいことをして欲しいと、ご主人の言葉を思い出し、
私も席を立ちました。
私はトイレに行こうとしたその時、手首をつかまれ、
非常口から階段の踊り場へ連れ込まれました。
そしていきなり唇を奪われ、乳房を愛撫されたのです。
そうです、さっきのご主人でした。
私も自ら舌を絡ませ、抱きついていました。
気の遠くなるような激しいキスの後、
ご主人はゆっくりミニスカートをまくり上げ、
ショーツの上から手を差し入れてアソコを再び愛撫を始め、
そしてショーツを膝までずらすと、一気に貫かれてしまいました。
主人より、大きく立派で、今までに無い快感に陶酔し、
瞬く間に絶頂へ昇りつめました。
その後は何事もなかったように映画を観ていました。

【寝取られ】ムカつく野郎の妻を寝取るリアルプロジェクト8/27【NTR】

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2008年8月27日(水)

こんにちは細川幹夫です。
先日からブログ形式で、皆さんに、僕が人妻を寝取る過程を楽しんで頂くべくスタートしました!
予め言っておきますが、最終的に寝取れるかは分かりません・・・

結局、日曜日にスポーツクラブの会員になったのですが、闇雲に行っても遭遇するわけが無いので、高沢の嫁が、週にどれ位通っているのか、高沢から探る事にしました。
早速、月曜日から世間話を多めにして、色々聞き出しました。

幹夫:「そーいえば高沢さんの奥さんて、働いてるんすか?」
高沢:「あ?働いてねーよ、専業だよ専業」
幹夫:「へーイイっすねー、でも奥さん働かなくて家計は大丈夫なんすか?」
高沢:「はぁ?お前何言ってんの?俺が旦那だぜ?余裕だよ」
幹夫:「マジすかー!スゲーっすねー、・・・でも奥さん毎日暇じゃ無いんですか?友達とでも楽しくやってんすか?」
高沢:「知らねー、まぁ毎日運動してるらしいから、そこそこ充実してんだろ、同じマンションに友達も出来たっぽいしなー」

幹夫:「あーそりゃ充実してますねー!」
高沢:「嫁を満足させてっから、浮気も楽しめんだよ!」
幹夫:「えーマジっすか?浮気してんすか?」
高沢:「あたりめーだよ、何人の女のと同時進行出来るかで、男の能力が計れんだよ」
幹夫:「へー、そんなもんすかねー」
高沢:「まぁ、嫁が浮気したら許さねーけどな、(笑)」

そんな会話をしていた。
これで少しは状況が分かった!恐く毎日運動してるって言うのは、スポーツジムかランニングだろう!
だから平日にスポーツクラブに行けば、かなりの確率で高沢の嫁に会えるかもしれない。
それに高沢は休日も遊んでいて家に帰らないらしいから、土日もチャンスは有るぞおおおおおおおおおおお!

そして次の日の火曜日に塾長と飲みに行きました。

幹夫:「塾長ひどいっすよ!何すかアレ、一応僕の彼女なんすけど・・・・・」
塾長:「ぶはっはっはっ(爆笑)びっくりしたろ?イイだろあれ?俺は久々に興奮したね」
幹夫:「いやー、残酷ですよホント、たまたま先週は張り込みで忙しかったですけど、勝手に連れてって酷いっすよー(苦笑)」
塾長:「わりーわりー、でも興奮すんだろ?しばらくドッキリでやるから、仕掛けたらメールすっからな!」
幹夫:「まじすか?止めましょーよ」
塾長:「まぁまぁ、そんで人妻はどーだ、イケそーか?」
幹夫:「まぁ昨日から高沢と色々話して探ってるんすけど、取り敢えず毎日スポーツクラブ行ってるらしいんで、しばらく通って近付きますよ」
塾長:「いいね!よーし、じゃあ明日行って来い!で明日声かけろ、いいな?」
幹夫:「えええ!ジムって昼間行ってんすよ!無理じゃないっすか」
塾長:「だいじょぶだよ!高島平に会社の倉庫あんだろ?俺がテキトーに、取って来て欲しい物が有るって言っとくから!」
幹夫:「えーだいじょぶっすか?何で僕が指名されるんだってなりません?」
塾長:「だって皆知ってんだろ?二人で飲み行ってるとかさー、細かい事気にすんなよ、まぁ明日は結果だせよ!」

と言う展開で、塾長にゴリ押しされて、明日早速行く事になりました!

そして水曜日、午後から倉庫に行くと言って出て行きました。
昼間からスーツでスポーツクラブってもの変だと思い、大きめのバッグを持って来て、ジャケットとネクタイはバッグに入れて、シャツのボタンを外して、私服っぽくして向かいました。

平日は電車通勤ですので、電車で向かい、近くの駅からタクシーで行きます。
駅から遠いのが辛いです。

到着すると、初回なので、施設の案内からはじまりました。
ロッカールームから、ジム、プール、シャワールーム、お風呂、ヨーガとかをするスペースなど、初めてだったので少し楽しかったです。
気になったの、女性専用のジムスペースとかがあって、そこに入られたら声かけられないな・・・とか考えていました。

案内されている間も、高沢の嫁を探していましたが、居ない様子です。
それにしても昼間のジムは人妻がいっぱいでした!
もちろん綺麗な人ばかりじゃ無いですけど、綺麗な人もケッコーいます!

案内も終わって、一人でジムでトレーニングをはじめましたが、中々現れません。
そしてプールに移動して、ジャグジーコーナーで暇つぶしをして寝そうになっている所に、とうとう現れましたあああ!!!

ジャグジーコーナーの横のプールサイドに競泳水着を着た高沢の嫁が歩いて来ました。
ビキニとかじゃ無いので、露出が少ないですけど、はっきり巨乳が分かります!

僕も取り敢えずプールサイドに行きましたが、僕は水泳用のキャップを忘れてしまったので、今日は泳げません。
嫁はクロールで泳ぎ始めてしまいました。
ケッコー本格的に泳ぎが旨いです。

しばらくそのまま休まずに、クロールと平泳ぎを交互に、かなり長い距離を泳いでいました。
そして、最後の方は流す感じでゆっくり泳いで、プールから上がってジャグジーに向かったので、僕は急いで付いて行きました。
ジャグジースペースでは二人だけでした。
僕は何度も声を掛けようとしたのですが、中々出来ません。
とゆーか一人ではナンパした事はないので、緊張してしまって声が出ません。

結局そのまま何も出来ずに、嫁はジャグジーを出てしまい、プールから出る様だった。
僕は「このまま帰ったら塾長に殺されるー」と思い、諦めずにすぐ着替えて後を追ったが、ジムにはいない。
もう帰ったのかと思い、急いでロッカーに行って私服に着替えて外に出た。
自転車置き場に行ったが、取り敢えず彼女の自転車っぽいのがあったので、お風呂でも入ってるかもしれないと思って、カフェっぽいスペースで待つ事にした。
やはり素面では話し掛けられないので、そこでビールを飲む事にした!
30分位そこに居て、ビールも2杯ほど飲んだ位に、彼女が奥から出て来て、帰る様子だった。

僕も帰る準備をして後を追ったが、やはり話し掛けられない。
そのままこの前と同じように彼女が自転車で帰るのを後ろから見つからない様に、走って追い掛けた。
塾長に「結果を出せと」と言われて休みももらったからには何とかしたい!でもどうにもならない・・・

すると彼女は途中のスーパーに入って行った。
そこまで走って来た僕は「やっと休める」と思って、僕もスーパーに入って行った。
すると、急に落着いたら、さっきのビールが凄い廻ってきた!

かなりイイ気分になってきて、話し掛けてもイイ感じのテンションになってきた。
彼女はかなりの量の食品を買い込むと、自転車置き場に向かい、自転車の前のカゴに荷物を入れて、自転車をこぎ出した。
でも荷物が重いのか、前がフラフラっとして倒れそうになって方足を歩道の植え込みに突っ込みながら耐えていた。

僕は「今だ!」と思って、「大丈夫ですか?」と声を掛けて自転車を一緒に起こした。

幹夫:「大丈夫ですか?あっ足ちょっと血が出てますよ!」
人妻:「あっ、すいません、有難うございます、だいじょうぶですよ、すいません」
幹夫:「あれ?、さっきジムに居た人ですよね?」
人妻:「えっ、あっ、はい、あっジャグジーにいらした!はいはい(笑顔)」
幹夫:「こんなにいっぱい買ったら一人じゃキツいですよ!手伝いますよ!」
人妻:「あー大丈夫ですよ!いつもコレ位ですから、ありがとうございます!」
幹夫:「えーダメですよ、さっき凄い泳いでたじゃないですか!足にくるのは当たり前ですよ!怪我してるし!」
人妻:「もうすぐ家ですからホント大丈夫ですよ!」
幹夫:「もうすぐだったら僕が持って行きますから!」

と言って勝手に荷物を持って歩き出した。
絶対、お酒を飲んでいなかったら出来ない力技だと思いました。

彼女は結局「何かすいません」と言って自転車を押しながら一緒に歩き出した。
僕はなるべくゆっくり歩いて、話す時間を伸ばした。
トータルで10分位の会話しかしてないが、自分でも、かなり手応えを感じた!
僕はネットビジネスの在宅の仕事で、時間が自由になるので、ジムに通っている設定にした!
「最近引越して来たので、同じジムに友達が出来ると嬉しいです」と言うと彼女も笑顔で「私もそーなんですよ!独りだと何か暇なんですよねー」と言っていて、またジムで会ったらお茶でもしましょう!と言う所まで進行出来ました!
そして、名前は「優里」だと分かりました。

一つ問題は、在宅のネットビジネスに凄く興味を示されてしまい、今回は誤魔化したが、次回は何か調べて来ないとヤバい気がします。
結局、今日はお話して終わりでしたが、一応結果は出したつもりです!

もう夕方ですが、会社に帰って本来の仕事をしました。
日中何もしてないので今日は思いっきり残業です。
上司には「物を取りに行くだけで何時間かかってんだよ!タイムカード押した後に残業しろよ!」と怒鳴られました。

しばらくすると塾長からメールです。
『彼女が会いたがってたぞ』と入っています。
昨日の話をすぐに実行してきました。
たぶんその為に、僕を今日人妻の所へ行かせたんだと思いました。

仕事が終わって、彼女の家に向かいました。
この前と同じように部屋は真っ暗で、中に入ると誰も居なくて、恐る恐る電気を付けたけど彼女いませんでした。
ひょっとして!と思ってトイレに行きました。
彼女の家はバストイレは別ですので、トイレのドアを開けると、やはり衝撃的な物が目に飛び込んで来ました。

便座を抱きかかえる様にバックスタイルになった彼女が居て、両手は配管に縛られていました。
ア○ルにはピンクローターが突っ込まれていて、ケツには太いマジックで『一番安い精子便所』と書かれていました。

彼女は何も言わずに「ハァハァ」言って腰を前後に動かしていました。
やはりマ○コからは塾長の精子が出て来たあとがありました。
僕も無言でズボンを脱いで、ビンビンになった細いチ○ポをブチ込みました。

彼女:「あん、あん、ゴメンね、違うの、ハァハァ、無理矢理だから、ハァハァ、ごめんね」
幹夫:「塾長のチ○ポが好きなのか?どうなの?」
彼女:「・・・ハァハァ、ゴメンね、・・・ハァハァ、幹夫の事は、ハァハァ恋人として凄い好きなの」
幹夫:「塾長と俺とどっちとセックスしたいの?」
彼女:「・・・そんなの・・・ハァハァ、だって旨すぎるんだもん・・・気持ちは無いよ全然」
幹夫:「だからどっちとしたいの?」
彼女:「・・・セックスだけなら・・・塾長かな・・・ハァハァ、だってアレが変なとこに当たるんだもん・・・ハァハァ、何かおかしくなるの・・・ハァハァ」

それを言われた瞬間、中でイッてしまいました。
やはり、このシチュエーションは僕達3人のベストヒットになるかもしれません。

【寝取られ】妻とニューハーフ【NTR】

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私は39歳、妻は37歳で結婚して10年、子供は小3と小1の普通の家庭です。
妻は専業主婦で子育てに専念している普通の女性です。 性生活も地味で、結婚以来
妻から求めることはなく、内容も私の一方的なものでした。 最近は月に一度あるかどうかに減っていますが、特に仲は悪くなく円満な夫婦でした。

妻に少し変化を感じたのは子供が小学校に上がってからです。 友達と昼間に出掛けたり、
友達が家に遊びに来る機会が多くなって、着るものとか身だしなみも気を使うようになったと思います。 

元々美人系でスタイルの良かった妻です、ヘアスタイルや化粧まで少し変わると、仕事中心で家のことに無頓着だった私でも気付きます。 それでも子育てが一段落して、妻が綺麗になることは良い事かな程度に思っていました。

しかしある時、脱衣かごの中で妻のピンクの下着を見たときは少し驚きました。 それまで妻は白かベージュ系の下着しか着けずセクシーなものは嫌がっていました。
それからこっそり妻の下着などが入れてありそうなところをチェックしました。 出てきました、奥の方からカラフルなビキニやTバック、スケスケのスリップのようなものまで今まで見たことがないものばかりでした。  その時私は妻が浮気をしているのではないかと確信しました。

その夜私は妻を求めました。 いつもの一方的なセックスではなく、妻を責めるように時間をかけて徹底的に下半身を愛撫しました。 
妻は逃れるように「今日はどうしたの、ダメダメ」と言っていましたが、大洪水状態になり、最後は「アー、ダメー」と言いながら下半身を痙攣させながら逝ってしまいました。
そんな妻を見るのは初めてでした。 興奮した私は、すぐに妻に挿入し突きまくりました。

いつもは無言のセックスなのに、「感じるのか?、エッチな身体だな?、誰がこんな身体にした?、どこが感じるんだ?・・」など言葉攻めにしながら突きまくった。 妻は「アーアー」としか言わず、最後は顎をガクガクさせながら逝った。 「今日のあなたはどうしたの」と言われたが、その日は二人ともそのまま眠った。

私は妻が激しく感じたことに驚いたし、同時に凄い嫉妬感を感じ、何とか浮気の事実を確認しようと思いました。 

私は会社を休んで妻の行動を監視しました。 といっても一人で出来ることは知れています、分譲の一戸建てなのですが、かなり離れたところから玄関の出入りを見る程度です。
最初の日は、12時頃女性二人が訪ねて来て3時前に帰りました、妻は外出はしませんでした。
二回目は誰も訪ねて来ず、2時頃から2時間くらい外出しました。 後をつける訳にもいかず待っていましたが、普段着だったし帰りは荷物をたくさん持っていたので近所のスーパーで買い物だったと思います。
3回目は12時頃に前来た女性の一人が訪ねてきました。 2時半頃帰って、その後妻は3時頃から1時間ほど外出、多分スーパーで買い物だったと思います。

友達と家で何をしてるのかも分からないし、このままでは埒があかないので作戦をかえました。 リビングにカメラをセットしようと考えたのですが中々難しくて、やっとクーラーの近くにセットすることに成功しました。
子供達が遊んだり、妻が家事をする姿が映っていましたが、昼頃友達が来た時も映っていました。 二人でビール飲んでスパゲッティーを食べて、それから1時間以上リビングにはいませんでした。 リビングに戻ってからすぐ帰りましたが、帰る前になんと二人はキスをしたのです。 それもかなり情熱的なキスでちょっと驚きました、レズ関係を想像し少し興奮しました。

今度は寝室にもカメラをセットしましたが、本当に衝撃的な映像が映っていました。まるでAVの世界に妻が主役として入っているようでした。
全部を文章で表すことは難しいと思いますが、そこで見たことは大体次のようなことです。
まず二人は下着姿でベッドに上がりました。 二人とも恥かしいようなセクシーな下着ですが、スタイルが良くて似合ってました。 
二人はゆっくりとキスを始め、それからお互い全身を愛撫していきました。 いつまで続くんだろうと思ってたら衝撃的な事実が・・ 何と友達からオチンチンが出てきたのです。
中くらいの大きさだと思いますが、立派に立っています。 胸もあるからニューハーフだと思いますが、それにしても驚きで、この辺から私の頭はクラクラでした。

それから妻は腰にペニスのオモチャを着け、友達のアナルに挿入しました。 その後は友達がバイブで妻を徹底的にいたぶり、妻は狂ったようになっていました。
最後は友達のペニスが妻の膣だけでなくアナルにも挿入され終わりました。
私は淡白だった妻がここまで開発されていることに嫉妬を覚えるとともに、ものすごい性的欲望を覚えました。

次の日に私は妻を求めました、買ってきたバイブを使ってです。 妻は「そんなの嫌、恥かしい」と言いましたが、すぐに「アアアア」という声を上げ洪水状態になりました。
妻は身体が勝手に反応するような感じで、腰をくねらせ声を上げて感じまくりでした。
最後私がアナルに挿入しても拒否することも無く、何度も逝ってました。
私は10年の結婚生活で今一番性的欲望を感じています。 妻の変化と嫉妬心からだと思います。 
妻は友達と3Pをすることもあります、私も妻と3Pをしたいという思いが高まり、会社を休んで作戦を実行しました。

その日は、友達が来る確立が高い日でした。 私は外で時間を潰していましたが、昼頃例のニューハーフの友達が来ました。 興奮しながら一時間ほど待ち、妻に電話しました。
「私だけど、熱があるので早退した。もうすぐ着くから」と言って電話を切りました。 「エー、いつ頃着くの?」と聞かれたが答えず、5分位して家に入りました。

居間に妻と友達がいて、相当慌てたのだろう、服は着ていたけど髪は乱れていました。
「こちら秋山さん、あなた大丈夫?」 
「大丈夫と思う、何してたの? 邪魔して悪いな」
と言って、妻のワンピースを捲り上げた。 思ったとおり下には何も履いてなく、妻も友達も凍りつきました。 それから近くにあったバッグを逆さまにしたら、中からバイブや下着が出てきて妻は下を向いてしまいました。

妻は「あの、あの・・」と何か言おうとしたが、何も言い訳出来なかった。
私は友達のスカートの中に手を入れ、小さくなっているペニスを触りました。 妻と友達は目を合わせ、不安そうな顔をしていました。   

私は「これまでの事は許すから、ベッドの上で続きをやりなさい」と言って、二人を寝室に連れて行き服を脱がせました。
二人は裸になって抱き合ったが、全然燃えてこないので、私も裸になり二人にバイブを使いました。 暫くしてやっとピチャピチャという厭らしい音が聞こえてきて、その後はビデオで見た痴態を目の前で堪能できました。 私も二人を抱いて、何度も逝かせました。

寝取られでしたが、妻や秋山さんとの充実したセックスライフを送れるようになり、良かったと思っています。 妻も秋山さんとの事が公認のようになり、喜んでいます。

【人妻】夫婦喧嘩【貞操】

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7歳年上の夫の強引な引っ張りに負けて2年前に結婚しました。
でもいざ結婚生活を送ると一人寂しい生活です。
朝7時前に出勤して帰りは夜の10時過ぎ、休みも出かけていません。
エッチは週に1回ほどで10分か15分
この夏に家に置き忘れた携帯がなりました。夫からです。その後メル着信。見ると知らない女性の名前で今度はいつ会える~ハートマークでした。
夫が帰り、問いただすと、会社関係で仕事だと言うのです。おかしいよ だってハートマーク??
無性に嫌になり、私は車に乗り家を飛び出していました。
出かける時、格好まで気にしてなかったから、ビキニショーツにノースリーブのワンピースだけでブラしてませんでした。
車を数10分走らせ、喉も渇き、自販機でジュースを買い、スポーツ公園の駐車場に止めていました。
夜も11時過ぎて一人寂しくて、何度も家に帰ろうと思いましたができません。
車が1台来ました。
しばらくすると窓を叩く音で振り向くと男性(大学生くらい)が2人。窓越しにこんな時間に一人でなにしてるの? 暇なら俺たちとカラオケでも行かない??
ちょっと考えて一人では寂しいので、行く事にして男性の後に付いてカラオケに行きました。
2時間ほど3人で歌い店を出ました。
夜中の2時まわってたかな? 蒸し暑かった~~  男性の車の後ろに乗り、しばらく話してたら、良い景色を見に行こうって言われて車出ちゃった。

広々した駐車場に着き、星も夜景も綺麗でした。
突然、助手席のシートが倒れて男性が私に襲い掛かってきたのです。跳ね除けても無理・・・
ワンピースのチャックを下ろされて上半身露出です。 ブラしてないぞ、いい乳してんな~とか言われ2人に抱き付かれる様になりパンティー1枚にされました。
止めて~止めてよ~言っても無視。
体中触られたり据われたり舐められたりして、ちよっと感じたのです。
槍投げになり、男性のされるまま、そしてあそこに指が来て2本でかき回されると、いやらしい音が出てきてました。
胸をもまれたり乳首をいじくられているうちに挿入されて、声が・・・・ あああ~ん
奥深く突き上げてきてからピストン  そんな繰り返しされてから うう~おお~って声の後に抜き口にペニスを押し込まれて出してきました。
そして2人目が挿入してきました。
初のカーSEx、そして3P。 多分2回ずつ?? されたと思います。
放心状態です、
我に返った時は裸のまま私の車の中で、ワンピースを掛けられてました。
これが私の初逝く体験。

【寝取られ】その男、昏睡中につき2【NTR】

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「え?え、英子???」
「・・・」
いったいいまさら英子が俺に何の用だろうか?
この時ふと思ったのが、別荘でなかだしした時にヴィトンのバッグを買う約束して事だった。
まさか、今更、バッグを買ってくれというわけでもなかろう・・・

今、俺は村上ととてもうまくいっていた。
だからはっきり言って英子からの電話は迷惑この上なかった。
そういえば、村上に言われて英子の番号もメモリーから消していたのだった。
「なに?」
俺はかなり不機嫌にそう言った。
俺自身の気持ちはともあれ少なくとも英子にはそう聞こえただろう。

「・・・」英子は電話口で黙ったままだった。
「俺、今忙しいんだよ、悪いけど、切るよ」

俺はそう言うと電話を切った。
「今更、なんなんだよ」俺はひとりごちた。
すっかりオナニーする気持ちも失せてしまった。

「あぁ、まったく」俺はもやもやした気分でベッドに横になった。
「美香に電話でもしてみるかな」俺は再び携帯に手をのばした。

すると、携帯が再び鳴り出した。うん?画面には再び携帯の番号が表示されていた。

「ちっ、またかよ・・・」
俺はうんざりしながら携帯に出た。
「なんだよ」

「・・・」今度はなにか聞こえた。
くぐもったような、なにかすするような声だった・・・
「こっこいつ・・・」やってやがる。
やりながら電話してきやがった・・・
相手は山本・・・

「おい、いいかげんにしろよ!」俺は切れていた。
「お前ら、俺のことをからかうつもりなのかよ!」
怒った時点で俺は相手のペースに乗せられていることは十分承知していた。
しかし、怒らずにはいられなかった・・・
「おい、何考えてんだよ!」
電話口の向こうで英子の巨乳を揉みし抱きながらにやつく山本の顔が脳裏に浮かんだ。
俺は顔がまっかになって頭に血が上るのが分かった。
この時に、真剣に山本と英子にたいして憎しみを抱いた。

「お、怒らないで・・・」
英子は突然大きな声で訴えた。
元彼女の喘ぎ声を電話で聞かされて怒らない奴がこの世にいるだろうか?
怒るなというほうが無理である。
「ふざけんな!」
俺は再び怒鳴った。
おそらく電話の向こうでは英子の乳首にむしゃぶりつきながら英子のまんこに
ちんぽを突き刺しているにやけ顔の奴がいると思うと我慢できなかった。

「違うの!・・・」
電話からは鼻をすする英子の声が聞こえた。
こいつマン汁だけでなく鼻水までたらしてやがルのかよ・・・
俺は絶句した・・・

「なんで怒っているの?・・・」
なんだか様子が変だった。
今度はグスンという声がした。
「ヒッ」と息を吸い込む時にする声もした。
「・・・」
「泣いているのか?」

「うぅ、グスン」かすれたような喘ぎ声に聞こえたのは英子は泣いていたからだった。
はぁはぁしているように聞こえたのは涙をこらえているからだったのだ。
「どうしたんだよ」
さすがに別れた女とはいえ女の涙には弱かった。

「違うの・・・」英子は泣きながらそうつぶやいた。
「何が違うんだよ」俺には全く理解できなかった。
英子が山本といないということが分かると少しホッとしたようななんともいえない
妙な気分だった。
「私たち・・・違うの・・・」
「私たちって、英子と誰のことだよ?」

「グスン、私と・・・」
英子は途切れ途切れにぼそぼそと話していた。

「私と秀樹のことなの・・・」
「えっ?」
いよいよ俺は理解できなくなった。
「何言ってんだよ!俺、頭おかしくなったのかな?」
俺は本当に混乱してきていた。

「何言ってんだか訳わかんねぇよ!」
「それに、なんでないてんだよ」
「俺と英子の事ってなんのことだよ」
俺は矢継ぎ早に質問をした。
こうして英子と話していると俺はいつしかあの夏のころの俺たちの関係に戻っているような
感覚に陥っていた。

そう言えば英子と口をきいたのもあの事件以来だった。
事件後、俺は英子を説得するために電話も何度もしたし部屋も何度も訪ねた。
しかし、携帯は着信拒否にされていたし、部屋の合鍵も使えなくなっていた。
夏休みが終わるまでの1ヶ月以上、俺は英子に話すことさえも拒否されていた。
学校が始まれば話を聞いてもらえる。そう思っていたが俺はいつしか村上との
関係が深みにはまっていった。

そんなある時、ゼミで山本と一緒になった時に山本に英子との関係を取り持たせようと
ずうずうしくも考えた俺は山本にもとの友情を取り戻そうと説得した。
その時に奴の口から出た言葉は「英子と付き合っている」・・・
その言葉は俺にとっては衝撃的だった。
山本は確かにいい奴だったが英子とはつりあいが取れないといったらいいのか、とにかく
奴は「いけていない」男の典型的な例と言ってよかった。

何か腹の底でたくらんでいるような陰湿な目つきをしていた。
もともと親は年を取ってからできた子供だったために奴は甘やかされて育ったところがあった。
周りの奴らは気味悪がって付き合いたがらなかったが、俺はそんな奴を友達の一人として向かえてやった。
それどころか、ゼミ生の中では一番の友人になっていた。
しかし、それは今考えてみると奴が便利な男だったからだ。
奴は2年間浪人していたから俺よりも2つ年上だったこともありゼミ生たちは少々敬遠していた。
そんな中で俺は奴と口をきいているうちに、一緒にゼミ合宿に行こうという事になる。
その車中に村上もいた。

ふと、その時、村上の事があたまに浮かんだ。
俺は、頭を振って思考を現在に戻した。
今、俺は村上と幸せにやっている。もう、英子とのことは過去のことだ。

「ごめん、野暮な事言ったかな」
「ところで、佐伯さん、用は何かな?」
俺はもう、二度と英子と呼ぶことはあるまい。心にそう誓い、冷たく言った。

「お願い、そんな、昔みたいに英子って呼んで・・・」
英子はまた涙声でそう訴えた。
「俺たちは、もう、とっくの昔に終わっているじゃないか」
「今は山本と付き合っているんだろ」
俺はまた熱くなって口調も乱暴になっていた。

「違う・・・」
英子はそう叫ぶと、今度は、はばかることなく泣き声をあげた。
「ど、どうしたんだ・・・」
俺は、激しく嗚咽する英子に戸惑った。
あんなに気の強い女だった英子が嗚咽するだなんて・・・

「おい、泣くなよ・・・」
「いったい、何があったんだよ」
俺は戸惑うばかりだった。先ほどの決心もいつのまにか忘れていた。
「おい、英子、しっかりしろよ。どうしたんだよ」
「泣いていちゃ分かんないだろ」
泣くばかりで質問に答えない英子に痺れをきたした俺はついに言った。

「今どこにいるんだよ・・・」
「英子の部屋か?」
それでも英子は泣いているだけで答えることができなかった。
「話にならないよ、何か言いたい事があって電話してきたんだろ?」
俺は時計をちらりと見た。今の時刻は午後9時10分・・・
今から出れば英子の部屋まではオヤジのサニーで飛ばせば1時間程度で行けるだろう。

「今、部屋にいるのか?」
「俺に電話してきたのは俺と話をしたからなのか?」
「なにがあったんだよ」
俺が聞いても英子はただ泣いているだけだった。
「今から、英子の部屋に行くぞ」俺はそう言った。
「いいんだな?」
英子がかすかにうなずいているのが分かった。
俺は訳がわからないままに自分の部屋をあとにした。

10時30分過ぎ・・・
予定よりも30分ほど遅れてしまったが仕方がない。
俺は英子の部屋を見上げてみた。電気はついている。人影は見えない。
携帯の着信履歴から英子の携帯の番号を呼び出す。
カタカタカタと番号を呼び出す音がする、そして呼び出し音、一度、二度
「もしもし」
二度目がなるか否かで英子は受話器を取った。

「今、英子の部屋の下まで来たんだけど・・・」
「ごめんなさい、電話でもよかったのだけど・・・」
「泣いていて話にならなかったから、普通じゃないと思って・・・」
「ありがとう、直ぐに部屋まで来て・・・」
「分かった」
「鍵は開けておきます」
「うん」

俺は英子の部屋にいた。
俺の目の前には英子がいる。
いつのまにか、少々やつれた雰囲気だ。
頬もこけて、体も一回り小さくなったような気がした。
それは尾羽打ち枯らした英子の雰囲気がそう感じさせているだけかもしれなかった。
健康的なイメージだった英子がなんだか不健康そうな女に変わっていたので驚いた。

しかし、豊かな英子の胸は健在だった。
やはり、英子の胸は目立つ。服越しではあったが英子のおっぱいは郷愁を感じさせた。
いつしか、俺の気持ちはあの頃へと飛んでいた。あの別荘へと・・・

「なぁ、落ち着けよ、ちょっと待ってくれよ」
俺は血が出ている鼻を右手で押さえながら山本と英子の前に立ちふさがった。
山本は何も言わずに俺のことを突き飛ばした。
「た、頼むよ、おい」
俺は今度は後ろから山本の肩を掴んだ。
しかし、山本はその手を振り解きそのまま車へと向かっていった。
「行こう」山本は英子に向かって一言だけ口にした。
英子も黙ってその言葉に従った。

「え、英子、待ってくれよ、違うんだよ」
俺は今度は英子にすがりついた。
すると、後から山本が俺のことを英子から引き離した。
「しつけぇよ!」
「山本、頼む、聞いてくれ、違うんだ!」
俺は山本にもすがりついた。

「気持ち悪いんだよ!」
そう言って奴は俺のことを蹴飛ばした。
「こ、こんなところにおいてかないでくれよ!」
「車がないとどうしょうもないだろ!」
俺はしつこく奴に懇願した。
「いいかげんにしろ!ホントにずうずうしい奴だ!」
奴はそう言うと今度は俺の右足を蹴飛ばした。

「うっ」俺は思わずへたり込んでしまった。
「お前はいつもそうなんだ、自分勝手なんだよ」
奴はそう言うと自分のパルサーに荷物を積んだ。
「英子ちゃんの荷物もここに積んでおくよ」
奴は運転席の後ろの席に英子の荷物も放り込んでいた。
「頼む、聞いてくれ・・・」
「山本君、お願い、私は寝ている間に無理やりやられたの・・・」
今度は村上も山本にすがりつくように言った。

山本は黙って車に乗り込みエンジンをかけた。
「英子ちゃん、乗りなよ」
「・・・うん・・・」英子は俺たちのことをちらりと見たが、やはり怒りはとけてないらしく
すぐに山本の車に乗り込んだ。
俺は、運転席のドアに手をついて、山本に訴えた。
「お、おい、頼むよ、話を聞いてくれ!」
しかし、山本は俺のことを見ようともしない。

ギアをバックに入れると助手席に手を回して後方に顔を回して物凄い勢いでバックしていった。
「頼む、話だけでも聞いてくれ!」
俺は、パルサーを追いかけながら叫んだ。
しかし、山本はアクセルを緩める事もなく、別荘地の区画を出ると、直ぐに方向転換して
国道へ出る道を登っていった・・・

「ねぇ、英子ちゃん、このあとどこか行こうか?」
山本はハンドルを握りながら言った。
「いいよ、そんな気分じゃない」
英子はショックのあまりそれどころではなかった。
まさか、秀樹が・・・村上さんの事は鶏がらとか言って嫌っていたのに・・・

「あいつの別荘なんて周りに何にもないとこだったけど大洗海岸にでも行ってみない?」
「あそこは海水浴場だから人もいっぱいいるしいろいろあるから面白いよ」
「メロンとかすきじゃない?メロン狩りとかあるよ、ぶどう狩りもできるけどまだじきじゃないかな」
「水戸にでも行こうか?偕楽園とかもあるし、徳川の博物館とか、それに買い物もできるよ」
「県北に行く?温泉とかもあるよ、英子ちゃんと一緒に温泉に入れたら幸せだな、ははは」
山本はしつこくいろいろと英子を誘ってきた。
英子は土地鑑もなく山本が言っている全てのものにも興味はわかなかった。
英子はただ自分の部屋に帰りたいだけだった。

「帰りたい・・・」英子はつぶやいた。
山本は何も言わずにドライブを続けた。
英子はこのまま山本が自宅まで送ってくれるものと思い込んでいた。
始めてきた土地のため方向も碌に分からない。山本がどこに向かっているのかも分からない。
「何か音楽でも聴く?ドリカムとか好きでしょ?行きのときそう言っていたよね」
「それともグレイとか聞く?リクエストがあったら言ってよ」
「英子ちゃん、カセット何か持ってないの?ごめんね、古い車だからCDとかMDとか聞けなくてね」
山本はいろいろと英子の気を惹こうとしているようだったが今の英子の耳には全く入らなかった。

その後、山本は英子の事をいろいろと連れまわした。
「ここが水戸市だよ、で、ここが有名な偕楽園、春は梅で有名なところなんだ」
「水戸黄門って知ってる?あの人はね、本当にいたんだよ。でも全国を漫遊した
ってのは作り話なんだけどもね」
「どうする?メロン食べたくない?メロンの試食ができるところがあるから行こうか?」
その後も、山本は英子のことを連れまわした。
「ねぇ、お腹減らない?ファミレスにでも行こうか?」
「何食べたい?ガストとか好き?あそこはドリンクバーがあっていいよね」
「僕は、ディニーズとか好きなんだよね。パスタがおいしいよね」

山本は英子の気を惹くためかいろいろと英子を連れまわしたが英子の印象には何も残っていなかった。
ただ時間がいたずらに過ぎ去るのみであった。
「ねぇ、自分の彼女と親友が寝ていたのになんで平気なの!」
ついに英子は切れて怒鳴った。
「えぇ・・・ぜ、全然平気じゃないよ・・・すげーむかつくよ・・・」
「だから、秀樹の奴ぶん殴ってやったよ」
「いい気味だったよな。いつも人のこと利用しやがって、いい気味だ」
「抵抗しないから何発もぶん殴ってやったよ、鼻血だしてたよね」

「あいつ、ろくな奴じゃないよ、いつも人のこと利用してさ、自己中だよね」
「それに、僕の彼女を寝取るなんてとんでもない奴だ。しかも、なかだしだなんて、
絶対に許せないよね」
「そうだ、あいつ、英子ちゃんの事も酷いこといってたよ」
「えっ?」はじめて英子は山本の言葉に反応を示した。

「私の事酷く言っていたの?」
「えっ・・・あっ、ああ、うん、酷く言っていたよ」
「なんて言っていたの?」英子の顔は青ざめていた。
酔っ払ってやってしまったことは腹ただしいけれどもまだ許せるかもしれない。
自分の中で整理がついたらもう一度秀樹との事を考え直そう。秀樹も反省しているかもしれない。
そう考え始めた矢先のことだったため我が耳を疑った。

「ひ、秀樹、私のことなんて言ったの?!」
英子の口調は強くなっていた。
「あっ?うん、悪く言っていたよ・・・」
「何て言ったの?」
「うん、とにかく酷い内容だった」
「聞かせてよ、何て言ったの?」
山本がじれったかったため英子の怒りは次第に大きくなっていった。
秀樹に対する怒りなのか、山本に対する怒りなのか英子の中ではごちゃごちゃになっていた。

「何で、黙っているの?村上さん取られちゃったんでしょ!もう友達でも何でもないんでしょ」
「何でかばっているのよ!」英子はハンドルを握る山本の腕を引っ張った。
「あっ、危ないよ・・・運転中だよ」
「山本君が秀樹の事かばうからでしょ!」
「あっ、危ないって・・・」
英子は山本の腕を放さなかった。

「話すよ、話すから、腕、放して」
山本はふらつく車を立て直しつつ言った。
「分かった」英子は腕を放した。
「何て言っていたの?」
「うん、あー、その、なんだ・・・」
山本はしどろもどろになっていた。
「そんなに言いにくい事なの?」英子は悲しげに言った。
「う、うん、とにかく酷かった・・・うん」
「たくさん言っていたの?」
「うん、そ、そうだよ。たくさん言っていた」山本は手の甲で仕切り無しに額の汗を拭っていた。
「一つだけでもいいから聞かせて・・・」英子は次第にうつむき加減になっていった。

「えー、あの、そのね、うん、酷かった」
「なんで、そんなあいまいな事しか言ってくれないの?」
もともと山本は優柔不断な奴だったが、この時は特にそうだった。
山本は予想外の事に出くわすとパニックに陥る傾向があった。
この時もそうであった。

次第に英子の怒りは激しくなっていった。
「なんなのよー」
英子は突然怒鳴った。
「えっ、あ・・・」
山本は何もいえなかった。
「言いなさいよ」今度は山本の腕だけでなく意髪の毛にも手をかけた。
「あっ、危ないよ、やめてよ」
「なんなのよー、皆で私の事をばかにして」
突然、対向車のヘッドライトが車内を照らす。激しいクラクション。
英子が運転中の山本の腕や髪を引っ張るので対抗車線にはみだしてしまったのだ。
「危ない!!!」
山本は慌ててハンドルを切った。

車は走行車線に戻りかろうじて対向車をよける事ができた。
「やめてよ、危ないよ」山本は青ざめた顔で言った。
「いいのよ、もうどうなっても、ぶつかればよかったんだ」
英子は無茶苦茶になっていた。
「山本君も秀樹も死んじゃえばいいんだ」
この時、英子の怒りは優柔不断な山本に向けられるべきものであったが
全て俺に向けられていた。

「話すよ、話すから、運転の邪魔しないでよ」
いつしか周囲は暗くなってヘッドライトをつけなければあたりは見渡す事もできなくなっていた。
この日、英子と山本は朝早く別荘を出ていたから12時間以上は経っていた。
そんなにもの長い時間、山本は英子の事を連れまわしていたのだ。
英子は地方から上京して大学に通っていたため、都内以外は全くといっていいほど
土地鑑がなかった。だから、山本が連れまわすままにこの時間まで来てしまった。
こんな時間になるまで気がつかなかったのも、俺と村上が寝ていたことに対するショックもあっただろう。

「運転しながら話すような事柄じゃないよ」
山本はハンドルを握りながら答えた。
「なんていうか、落ち着いたとこでないと話せないよ」
再び山本はおどおどしたようなしぐさを見せ始める。
「俺も運転疲れているし」
「じゃ、どこかファミレスとかないの?」
「それもなんだかな、そんなとこで話すような内容じゃないでしょ」
山本は再び手の甲で額の汗を拭い始めた。

「もう、いいわよ」
「えっ、いいって何が・・・」
「もういい!」
「ダメだよ、きちんとしておかないと」
再び山本はしどろもどろに答えた。
「何をきちんとするというのよ」
「だから、秀樹が英子を悪く言っていた事を」
「もういい」

「何も聞きたくない」英子は両手で耳をふさいでしまった。
「ダメだよ」
「あいつ、このままほっとくわけにはいかないよ」
山本は必至に英子の気持ちをつなぎとめようとした。
「もーーーーいい!」英子は大声で叫んだ。

山本は慌てて車を道路わきに寄せて停めた。
「落ち着いて、あいつのこときちんと話すから」
山本は慌てて言った。
「もういい」
英子は同じ言葉を繰り返すのみだった。

「もういい」は英子の口癖みたいなものだった。
俺とケンカした時もよく口にしていた。
また、プレゼントをおねだりしているときにこちらがはぐらかしていたりすると
怒って口にすることもあった。
英子の「もういい」は俺にとっては「もう仲直りしよう」のサインでもあった。
しかし、この時の英子の心境はなんであったのだろうか?

「もう、帰りたい」英子は涙声になりながら言った。
「えっ、あ、うん」山本はそういったが車を走らせようとはしなかった。
「もう帰りたいよ」英子は完全に泣いていた。
「えっ、泣いてるの?泣かないでよ」
「帰りたいよ」

「喉かわいていない?ここにお茶があるから飲まない?」
山本は後ろの自分のかばんから500mlのペットボトルのお茶を出した。
英子は黙って首を振った。
「いいから、飲みなよ、落ち着くからさ」
山本はペットボトルの口を自分であけて英子に手渡そうとした。

再び英子は黙って首を振った。
「飲みなよ、落ち着くからさ、さ、さ、早く飲みなよ」
山本は英子の口元にペットボトルを寄せた。
「いらない!」英子は怒鳴った。
「早く、帰りたい!」

車は人通りのない道路の脇に寄せて停めていた。
時折車が通り過ぎていくだけの寂しいとおりだった。
道の両脇は林のようなところだった。どうやらゴルフコースのようにも見えた。
「飲み物もいらない、もう帰りたいよ」
英子は泣きながら答えた。

英子が泣きつづけるので山本は仕方がなくという感じで車を発進させた。
しかし、山本の目つきはいつしか陰湿になっていた。
「あー、のどが渇いたらいつでもこのお茶飲んでいいから」
そう言うと山本はペットボトルをクーラーの吹き出し口にぶら下げたドリンクホルダーに置いた。

「なんかすっかりおそくなっちゃったね」
山本はにやけながら言った。
「俺もずーと運転していたから疲れちゃったよ」
英子はそんな山本のことを全く無視して助手席から見える景色を眺めていた。
そこには真っ暗な森が続いているのみで何も見えなかった。
景色を見ているというよりは泣きはらした自分の顔を眺めていたのかもしれない。

山本は再び車を道路わきに停めた。
「ど、どうしたの?」不安になった英子は山本に聞いた。
あまり山本とも口をききたくなくなっていたが、こんなところで車を停められたら
不安で仕方がなかったからだ。
「あ、うん、ちょっとね」
山本はそう言うとシートベルトをはずして後の自分のかばんをなにやらあさりだした。
山本は道路地図ともう1本のペットボトルを出した。

「どうしたの?道に迷ったの?」
英子は不安そうに山本に聞いた。
「大丈夫だよ、心配ないから」
山本はそう言って地図を開いた。山本は何か考え込むように地図をにらんでいた。
「ねぇ、ここはどこなの?」
「あっ、うん。大丈夫だよ」山本はそう言うとペットボトルの口を開いた。
プシュッという音がした。そして山本はそのまま飲み始めた。
英子は山本のしぐさを黙ってみていた。
「ぬるくなったコーラは不味いな」
山本はそう言うと再びキャップを閉めた。

「だったらお茶を飲みなよ、ぬるくてもコーラよりはましかもよ」
英子は自分の側についてるホルダーからお茶を取ると山本に差し出した。
「いいよ、俺はあまりお茶好きじゃないんだよ」
「じゃ、何で買ったの?」
「あっ、うん、女の子は皆コーラとかよりお茶のほうが好きでしょ」
「うん、そうだね」
「だから、うん、買ってあったんだよ」

「ふーん、そうなんだ。だから山本君は気がきくねって皆言うんだね」
「そんなことないよ。ホント、それ飲んでいいからね」
「うん」
英子はそう言うとお茶をホルダーに戻した。
「欲しくなったらもらうね」

山本は横目で英子のしぐさを見ながらこころなしかチッと舌打ちした。
「ん?どうしたの?」
「な、何でもないよ、うん」
「えっ?もしかしたら変なところに迷い込んじゃったの?」
「えっ?いや違うよ、大丈夫」

山本はしばらく考え事しながら地図を眺めていた。
「ねぇ、ここ暗いしなんか恐いからもっと人気のあるところに行こうよ」
山本はしばらく考え込んでいた。
「ねぇ、とにかく車出してよ」
「あっ、あぁ、ちょっと待っててね」
「恐いよ、なんかもっと明るいところに行こうよ」
「うん、分かったよ・・・」
山本はしぶしぶ地図をダッシュボードに放り投げると車をゆっくりと発進させた。

「ねぇ、もう時間も遅いし、私帰りたいよ」
「うん、分かってるよ、だから今考えていたんじゃないか」
山本はだんだんと不機嫌になっていった。
「私、早く帰りたいって言っていたのに山本君がいろいろと連れまわしたんじゃないの」
英子もだんだんと腹が立ってきたのが山本に口答えするようになっていた。
「連れまわしたとかは酷いんじゃないのか、落ち込んでいるから気晴らしさせようとしたんじゃないか」
山本の口調も激しくなりだした。
「それに、お前の彼氏が俺の女に手を出さなければこんなことにならなかっただろ」
「・・・」
英子はまたあの時の光景が頭に浮かんだ。

英子はだんだんと頭に血が上っていた。
俺に対する怒りと山本に対する怒りが折り重なり激しく増殖されその矛先を
どこに向けたらいいのか分からなかった。
このまま山本が何か言ったらその怒りは山本に向けられていただろう。
しかし、この時、偶然にも山本は黙り込んで何かを思案していた。

車内の雰囲気は重苦しいものに変わっていた。
英子は手持ち無沙汰であった。
「息苦しい・・・」英子はこの雰囲気に押しつぶされそうになっていた。
ふとクーラーの吹き出し口のカップホルダーに気がついた。
そこにはお茶があった。
「息苦しい・・・」のどもカラカラになっていた。

英子はカップホルダーに手をのばした。
「あっ!危ない!!!」
山本は叫ぶといきなり急ハンドルを切った。
「イヤ!!!」
英子は激しく体を揺さぶられた。
「な、なに!どうしたの?」
「なんか、動物が横切った・・・イタチか猫か?」
「びっくりした・・・」
「ご、ごめん、驚かせちゃったね・・・」

「ごめんね、もっと早く帰ればよかったね」
山本はこの機会を利用してこの重苦しい雰囲気を和らげようとした。
「ううん、いいの、山本君私の事気遣ってくれたのにね。
私の方こそ酷い事言ってごめんなさい」
「いいんだよ、英子ちゃんが元気出してくれれば嬉しいよ」
「ありがとう、元気だすね」英子は微笑んだ。

「ねぇ、猫・・・轢いちゃったの?」恐る恐る英子は聞いた。
「大丈夫だよ、きちんとよけたから。でも、危ないよな」
「真っ暗だから気がつくのが遅れたら轢いちゃうところだったよ」
「私、猫好きだから轢かなくてよかった」
車内の雰囲気は先ほどとはうってかわって和やかなものになっていた。

「ねぇ、今どの辺を走っているの?」
「今、うん、茨城だよ」
「えっ!まだ茨城なの?」
「ごめん、いろいろまわったから・・・」
「もう10時過ぎてるし、早く帰りたいよ」
「あっ、うん、大丈夫、大丈夫だよ」

「さっきからどんどん人気のないところに向かっていない?」
「あっ、こっちのほうが近道なんだよ」
「近道なのはいいけれどもさっきからすれ違う車もいないしなんだか恐いよ」
「大丈夫、俺、道知っているから」
「さっき迷ったとか言っていなかった?」
「大丈夫、ちょっと自身がなかったから地図を見ただけ」

山本はさらに車を進めた。英子もこうなったら山本を信用するしかなかった。
山本は片手でハンドルを握りながらコーラを手にとった。
「あっ、ふた開けようか?」
「うん、お願いするよ」
山本はそう言って英子に手渡した。
キャップを回転させるとプシューという音を立た。
「まだ気が抜けてないみたいだね。よかった」
英子はそう言って山本に渡した。

「私も喉かわいちゃった」
英子はそう言うとお茶のペットボトルを手に取った。
時計の時刻は10時30分を示していた。
「ねぇ、山本君、今日中に私の部屋に着くのかな?」
英子はキャップを回転させながら山本に言った。
「うーーーん、もう10時半だからね・・・12時までというのは難しいかな」
「えーーー、ここそんなに遠いいの?」
「うん、ごめんね」

「さっき泣いたから喉かわいちゃった」
「うん、お茶、飲みなよ。遠慮はいらないから」
「ありがとう、いただくね」
英子はキャップを取り外した。
山本は英子の動作を横目で観察していた。
英子の動きは非常にゆったりとしたものだった。

英子は取り外したキャップをダッシュボードの上に置いた。
「ねぇ、ちょっと冷房がぬるくない?」
「えっ、あっ、あぁ、うん、そ、そうかもしれないね」
しどろもどろになりながら山本は答えた。
「お、温度下げようか?」
「うん、これさぁ、ホルダーがクーラーのところについているでしょ」
「あっ、うん、そうだね」
「ここにしばらく置いておいたら冷たくなるかな?」

「えっ!変わらないよ、そんなことしてもあんま効果ないよ」
「そうかなー少しは冷たくなるよ多分」
「変わんないよ、無駄だよ・・・」
「そう?試してみようかな」
そう言うと英子はキャップをはめて再びホルダーに戻した。

「・・・」
山本は再び黙りこくってしまった。
英子も山本と話をしていたも面白くないので黙っていた。
車内の雰囲気は再び重苦しいものになっていった。

車外は暗闇だった。英子の心を表しているかのようだった。
なんで秀樹は村上さんなんかと・・・英子は考えてみた。
いくら考えても理解できなかった。
秀樹は私の事を愛していてくれた。いつも私の事を好きだと言ってくれていた。
それが一体何故・・・
いくら酔ったからとはいえ酷すぎる。

前日は酔って私の知らない間に私の中に射精した・・・
今までそんなことした事一度もなかったのに。
確かに、外で出すから生でやらせて欲しいと何度かお願いされた事はある。
英子は妊娠するのが恐かったからそのお願いを何度も断った。
秀樹は私が嫌がることを無理やりやるような人じゃない。
なまでやることでさえ拒否していた私に秀樹がなかだしするなんて・・・

それに、秀樹は何度も何度も眠っている私の事を犯しつづけた。
中に出しただけではなくほぼ全身に射精されたあとが残っていた。
顔、胸、お腹、そしてアソコにも・・・少なくても四度は犯されたのかもしれない。
いくら付き合っているとはいえ、眠っている間に私が一番嫌がっていたことをするなんて。
レイプ、そう、レイプと変わらない・・・

いつのまにか、英子の頬を涙が伝っていた。
車窓に映る自分の顔が涙でグシャグシャに見えた。
もう、死にたい・・・英子はそう思った。
信じていた彼氏に寝ている間にレイプされた。
その彼氏は翌日は親友の彼女をレイプした。
あんな人だとは思わなかった・・・
英子の頬を伝う涙は止まらなかった。

「どうしよう、ガソリンがなくなってきた」
山本は突然、口を開いた。
「えっ、えっ」
英子は泣いていた事を覚られまいとして慌てて顔をそむけたまま声を出した。
「秀樹を迎えに行く前に満タンにしておいたけど走り回ったからな・・・」
「途中で給油するつもりだったけど、頭に来ていたし英子ちゃんを励まそうとか
思っているうちに忘れていたんだ・・・」
英子はバックからハンカチを取り出して涙を拭きながら答えた
「えっ、どこかガソリン入れるところはないの?」
「えっ?あっ、あぁ、俺のバイト先が近くにあるけれども・・・」

「えーと、時間は・・・やべ、もう11時だ・・・」
「えっ?だめなの?」
「ごめん、11時で終わりなんだよね。この辺のスタンド閉まるのが早いんだ」
「それでも、僕のバイト先は遅くまでやっているほうなんだよ」
「でも、11時で終わりだから・・・」
「今からとばせば間に合わないの?」
「ごめん、近いといっても30分くらいかかるかな?」

「じゃ、もう送らなくていいから近くの駅まで連れて行って」
「駅?、あぁ、電車ね」
「もう遅いし、電車で帰る」
「いいけど、駅も遠いよ。うん、駅に着く頃には終電終わっているよ」
「なんで?だってどんなに遠くても12時前にはつくでしょ?」
「ここは田舎だから下りの電車は割と遅くまであるけど上りはもうないよ」
「それに12時にもなったら下りだって終わってるよ・・・」
「・・・」英子は再び黙り込んでしまった。

山本は再び車を道路の脇に停めた。
「ごめん、僕、家に電話しておかないと親が心配するから」
「今日帰るって言ってあるからね」
「・・・」
「ホントにごめん」
そう言って山本は車を降りると携帯で自宅に電話をした。

英子は非常に不安になっていた。
今までに茨城になど一度も来た事がない。それにたとえ来た事があったとしても
こんな林の中の寂れた道ではここが一体どこなのか想像もつかない。
頼りになるのは山本だけだった。

車外に目をやると山本は電話で何か説明をしているようだった。
秀樹から聞いたことがあるけれども、山本君は両親が年を取ってからの子供だって言っていた。
だから、多分とても心配されているんだろうな・・・
ふとカップホルダーに入ったお茶に眼が止まった。
英子は何も考えずに手にとってみた。
山本君はクーラーのところにあっても冷たくなるわけがない無駄だと言っていたが
そんなことはなかった。手に取ると心持冷たくなっていた。

「ふふふ、私の思ったとおりだ」
英子は自分の考えたとおりになったことが嬉しかった。
「少し飲んでみようかな?」
中身も冷えているかもしれない。
英子はキャップに手をかけた・・・

「ごめん、ごめん、親に説明するのに時間がかかっちゃった」
山本がドアを開いて中に入ってきた。
お茶のキャップをはずしている英子に気がつくと、
「ごめん、じゃましちゃった?いいよ、お茶でも飲んでゆっくりしてて」
「えっ、ううん、これ、冷えたよ」
「ん?何のこと?」
「クーラーで冷えるわけないって山本君いったでしょ?」
「えっ?そんなこと言ったっけ?」

「もーとぼけちゃって、これ、ほら、触ってみて、冷えているでしょ?」
「あっ、あぁ、ホントだ冷えてるね」
「私の言っていたとおりでしょ」
「うん、そ、そうだね、うん、せっかく冷えたから飲んじゃいなよ」
「うん」

「そうだ、山本君飲みなよ、疲れているでしょ、はい」
英子は山本に手渡そうとした。
「い、いらないよ、ぼ、僕、お茶嫌いだから」
「嫌いなの?珍しいよね、お茶嫌いな人って」
「えっ、う、うんまぁ嫌いというか、あまり好きじゃないんだよ」
「そうなの」英子はそう言うと再びお茶をホルダーに戻した。

「もう少し、冷やしてから飲もうっと」
「・・・」
山本は黙りこくった。
「ん?どうしたの?」
「あっ、な、なんでもないよ」
山本は慌てていった。
「お母さん、心配していたの?」

「あっ、そんなことないよ、大丈夫だよ」
「でも、もう帰らないと心配するでしょ?」
「いいや、バイトに行ってバイトの連中と飲むから今夜は帰らないって言っておいた」
「えっ?帰らない???」
「うん、飲んだら運転できないからよくバイトの連中の所に泊まったりするんだよ」
山本は嘘をついていた。英子に言った内容は確かに母親に言った事である。
しかし、山本はバイト先でも変人扱いされて飲みに誘われたことなど一度もなかった。

「ねぇ、ところで私、どうしたらいいの?」
「ガソリンがないなら私の事送れないでしょ?」
「電車もないんでしょ?」
英子は心配になって山本に聞いた。

「うん、なんとかするよ」
「・・・」
再び車内には重い沈黙が流れた。
沈黙が続くと英子はだんだんと腹が立ってきた。
なんで私はここにいるの?
自分で自分に問い掛けていた。

こうなったのも全て秀樹のせいであった。
あんなに楽しみにしていた海水浴、別荘でのひと時、そして愛し合うふたり・・・
その計画は大無しにされた。それどころか、寝ている間に一番されたくないことをされて
あげくには親友の彼女と寝ていた・・・
考えただけで頭がどうにかなりそうだった。

「うーーーん、どうしようかな?」
何も考えのない山本に対しても怒りが湧いてきた。
「じゃ、山本君の家に泊めてよ!私の寝る位のスペースはあるでしょ!」
「えっ・・・、こ、困るよ・・・だって、親がいるし」
「別に一緒に寝てなんかするわけじゃないから平気でしょ」
「だっ、だってお母さんにバイトの連中と飲みに行くって言っちゃったし」
「私がお母さんに説明するわよ」
「だ、ダメだよ、お母さんに嘘ついたことがばれちゃうよ」

はっきりしない山本に対しても英子の怒りは爆発寸前だった。
「じゃ、ホテルに連れて行ってよ、ビジネスホテルとかあるでしょ!」
「えっ、ここは田舎だから、そんなものないよ・・・」
「駅の側まで行けばあるでしょ!」
「あっ、えっ・・・な、ないよ、それに駅までガソリンがもたないよ」
山本の答えはしどろもどろを通り過ぎて支離滅裂になっていった。

「じゃ、私にどうしろというのよ!!!」
「えっ、このへんじゃ、うーーーーん」
山本は考え込んだ。言っていいのか悪いのか・・・最高に悩んだ。
山本は今まで女をホテルに誘った事はなかった。
山本が素人童貞を卒業した相手の村上とホテルに行った時は
車中で「居眠り」していた村上が偶然目を覚ました時にトイレに行きたくて
「ホテルに行ってもいいよ」と言ってくれたからである。
自分からラブホテルに行こうだなんて言い出すことができなかった。

「そ、そんなに怒らないでよ、お茶でも飲んで落ち着いてよ」
「なんなのよ!このまま車で過ごさなければならないの?」
英子は怒って怒鳴った。
山本は慌ててホルダーからお茶を取り出してキャップを取り外して英子に手渡そうとした。
「もういい!」
英子は山本の差し出すペットボトルを払いのけた。

山本の準備していたペットボトルのお茶は後部座席にまで吹っ飛んでしまった。
それは後部座席の山本のかばんに当たってそのまま座席にひっくり返った。
「・・・」後部座席に目をやる山本の顔は青ざめていた・・・
山本の表情を見た英子も後部座席を振り返った。
お茶は後部座席に流れ出し、座席はおろか山本のかばんと英子のかばんも濡らしているようだった。
「ご、ごめんなさい・・・」

山本の顔が異常に青ざめているのをみて英子はとても悪い事をしたと思った。
英子は急いで後部座席に転がるペットボトルを拾い上げるとハンドバックから
ハンカチを取り出して座席を拭こうとした。
その間も山本は黙って身動き一つできずにいた・・・
山本は額から汗を流し、顔は青ざめ、表情は強張っていた。
英子は急いで座席を拭ったが、ハンカチ一枚では足りなかった。
「ご、ごめんなさい、ティッシュある?」
取り付くように英子は言った。

「ねぇ、山本君!大丈夫?なんか変だよ・・・」
あまりにも呆然とする山本を気遣って英子は山本の肩に手をかけた。
「ねぇ、しっかりして・・・」
「どうしたの?」
英子は汗ばむ山本の額の汗をバックから取り出したポケットティッシュの
1枚で拭ってあげた。
「本当にごめんなさい。せっかく山本君が用意してくれたのに、ほとんどこぼしちゃった」
「シートもよごしちゃって・・・」

「・・・」
山本は何も言えずに黙っていた。
「ねぇ、山本君。ホントにこの辺は泊まる所何もないの?」
英子は山本の肩をさせえるようにして言った。
「お茶、こぼしたのはごめんなさい」
「でも、私の方はもっと死活問題なのよ」
「まさか、女の子に車の中で野宿しろとでも言うの?」

「えっ、あぁ・・・」
ようやく山本は言葉を発する事ができた。
「よかった、山本君、どうにかなっちゃったのかと思った」
「あー、うん、あぁ」
山本は気のない返事だかなんだかわからない言葉にならない単なる声を発するだけだった。

「山本君、この辺はあのホテルもないの?」
英子は恥ずかしそうにいった。
「えっ?あっ、な、なに?」山本はようやくわれに帰ったように返事をした。
「ほら、例えば・・・ラブホとか・・・」
英子はうつむきぎみにいった。
「あっ、あぁ、う、うん」
山本は慌て気味に返事をした。
「あっ、あるよ、うん、そういえば、近くにあったな」

ようやく山本は言葉を発する事ができた。
「あー、あそこなら、ぼ、僕のバイト先の近くだし、うん、大丈夫」
「朝になったらガソリンも入れられるよ」
山本は急に饒舌になった。
「そうだよね、英子ちゃん車の中で過ごすわけにも行かないよね」
「うん、疲れているだろうし、うん、シャワーでも浴びてゆっくりと休んだ方がいいよ」
「そうだ、そうだ、多分、あそこならゆっくりできるよ、大丈夫」

「山本君、変なこと想像しちゃダメだよ」
「えっ、な、何」
「ホントにただ休むだけだからね」
「あっ、あっうん、わ、分かっているって」
「別々に寝るんだよ」
「えっ?あー、うん、うん。分かっているよ」

そう言うと山本は車を急発進させた・・・

山本はラブホの部屋の写真の着いたパネルを一目見て何も考えずにある部屋のボタンを押した。
値段はどの部屋も同じような設定だった。ただ、都内のホテルに比べると割安な感じはした。
英子は自分の荷物とハンドバッグを山本は自分のスポーツバッグをかかえて受付で鍵を受け取ると
足早にエレベータへと急いだ。英子は特に慌てる様子もなく山本に従った。

「やだー、この部屋、お風呂丸見えじゃない・・・」
山本の選んだ部屋は風呂場がガラス張りで中身が丸見えの部屋だった。
「こんなんじゃやだよー、他の部屋に変えてもらおうよ」
「だ、だめだよ、ここはみんなこんな部屋だよ、おんなじだよ」
山本はしどろもどろに言った。
「だ、大丈夫だよ、見ないようにあっち向いてるから、平気だよ」

「やだよ、そんなこと言って絶対見るんだから」
「ホント、平気だってば、見ないよ」
「えー、お風呂はいるのやめようかな・・・」
「えっ?疲れているからお風呂はいりたいっていっていたじゃない、入りなよ、見ないから」
「でも・・・やっぱり丸見えなのはイヤだわ」

「お風呂にゆっくりつかってごらんよ、リラックスできるよ」
「うん・・・・そうかもしれないけどな・・・」
英子は悩むように考え込んだ。
「そうだよ、お湯につかってゆっくりすれば嫌な事も忘れられるし」
「そうそう、ほら、ここ、バスフォームがあってさ、泡風呂になるよ」
「ほらほら、大丈夫だって、絶対に見ないって」
山本は説得するのに必死だった。
「うーーーーん・・・」英子は悩んでいた。

「そうだね、リラックスできるかもね・・・」
「じゃ、遠慮なくはいっちゃおう、でも、絶対見ちゃダメだよ」
「も、も、もちろん、だ、だだ大丈夫だよ、へーきへーき」
山本は顔を真っ赤にさせながらそんなことを言った。
「じゃ、お風呂いれてこよ−と」
英子はそう言うと、バスタブにバスフォームを入れてお湯を勢いよく注ぎ始めた。

英子が風呂の準備をしている間に山本はなにやらかばんの中をあさっていた。
山本のかばんはたった二泊の男のかばんにしてはなにやら大きいものだった。
たしか、服はTシャツとジーパンくらいなもので、おそらく二日間とも同じジーパンだったろう。
夜も短パンにTシャツ程度のものだった。
「んー?山本君、何してるの?」
風呂場から戻った英子は聞いた。
「えっ!い、いや、別に。昨日の残りのスコッチあるから飲もうかなと思って・・・」
そんなことを言いながら山本はボトルを取り出した。そこには琥珀色の液体が
4分の1くらい残っていた。

「ふーん」英子は気のない返事をした。
「え、英子ちゃんも飲む?」
「うーん、今はいらない、これからお風呂はいるもん」
「じゃ、じゃ、お風呂から出たら飲みなよ」
「んー、あんまり飲みたくないな・・・」
「飲んでぐっすりと休んだらいいよ」
「いいよ」
英子はバッグの中身をあさりながら気のない返事をした。

英子はバッグの中から巾着袋を取り出すとトイレの中に入っていった。
英子は特に気にもとめていなかったが、山本はなにやら嬉々として飲み物を作っていた。

しばらくして英子が体にバスタオルを巻いてトイレから出てきた。
「あっ、え、英子ちゃん」山本はびっくりしたような顔をしていた。
「これからお風呂はいるけれども絶対に見ないでよね」
「あ、あぁ、うん、だだいじょうぶ、見ない、見ないよ」
「それじゃ」英子はそれだけ言うと風呂場へと向かった・・・

英子は山本の様子をうかがってみた、どうやら向こうを見ているようだが
何気に顔を傾けてこちらをちらりちらりと見ているような様子だった。
やっぱりな・・・英子は心の中で思った。
見ないとか言っても気になるのは仕方がない。
こっそり盗み見ようとしているのがよく分かる。
やっぱり山本君も男だからね・・・
英子はそう思いながらもバスタオルをはらりとはずした・・・

「あっ!」
思わず山本は声をあげてしまった。
「えっ?どうしたの?」英子は風呂場から山本に声をかけた。
「なっ、なんでもないよ・・・」
「ふーん・・・」
英子はそう言うとシャワーを浴び始めた。

英子のバスタオルの下は別荘で着ていた水着だった。
淡いピンク色と白色の生地を織り込んだビキニだった。
英子は見ないと言っている山本を信用しないわけではなかったが
水着を着て入浴する事にしたのだった。
英子はシャワーを浴びると泡立った浴槽につかった。
「ん・・・気持ちいい・・・」

ふと山本のほうを見てみると明らかに肩を落としてがっくりとしているようだった。
やっぱりな、水着を着ておいてよかった。
山本君には悪いけれどもやはり裸を見られるのはイヤだった。

しゅわしゅわと音を立てる泡・・・ほのかなバラの香り・・・
英子は眼をつぶって泡の感触と香りを楽しんだ。
しかし、気持ちはそれらとは裏腹に沈みこんでいった。
お風呂は英子をリラックスさせるどころかさらに悲しくさせた。
無性に孤独感を強めるだけだった。
英子の頬を涙がつたう・・・ダメだ・・・
あの時の光景がまたも脳裏に浮かぶ・・・

しだいに英子の涙の量は増えていく。
それに伴い喉もなりはじめる。
息遣いも荒くなる。
悲しい、つらい、くやしい・・・
「うっ、うっ、うっ」
英子の口から嗚咽が漏れる・・・

浴室は音がよく響く。
英子の嗚咽も反響をしていた。
「どうしたの?大丈夫?」
心配そうに山本が声をかけてきた。
「うっうっうっ・・・」
英子はそれには答えず泣くのをこらえているようだった。

「ホントに大丈夫なの?」
山本はしつこく聞いてきた。
英子は無視するように黙って涙をこらえていた。
「え、英子ちゃん、水着着ているから俺も一緒に入ってもいいでしょ?」
山本は調子に乗ってそんな事を言ってきた。
「ダメだよ!」英子はようやくのことで声を出した。

「お願いだから独りにさせて・・・」英子は泣きながら答えた。
英子の涙はもう止まらなかった。なりふりかまわず泣き叫びたかった。
たとえ浮気をするにしても、現場を見せ付けられるだなんて・・・
とても人のすることではないと思った。
鬼だ、悪魔だと・・・

いつしか、英子は落ち着きを取り戻していた。
入浴の効果が多少はあったのかもしれない。
また、思い切り泣く事により冷静さを取り戻す事ができたのかもしれない。

今、英子はラブホテルの浴槽につかっている。
そしてそこには、秀樹の親友だった山本がいる。
英子は特に山本と関係をもつつもりは全くない。

しかし、秀樹はその親友である山本の彼女である村上と寝たのである。
しかも英子はその現場を目撃してしまった。
おそらく、山本も英子と同じ心境のはずである。
その山本が私の事を気遣ってくれている。
山本君も傷ついているはずなのに・・・

山本君はいい人だし、今日くらいは・・・
英子の心の中でまるで悪魔がささやいているようだった。
秀樹に踏みにじられたからだ。
秀樹に傷つけられたこころ。
もう、秀樹なんてどうでもいい。死んでしまえばいいんだ!
英子は心の中でそう叫んでいた。
死んじゃえ!もう、秀樹なんか知らない。どうにでもなってしまえばいいんだ・・・

秀樹に復讐してやりたい・・・
英子の脳裏には「復讐」の二文字が浮かんだ。
どうやって復讐したらいいのだろうか?
まさか本当に命を奪うわけにはいかない。
殺したい、それくらい憎しみを抱いてはみたものの
英子には殺人などとても無理な話だった。

なら、秀樹にも同じ苦しみを味あわせてやればいいのだ!
そう、秀樹も苦しめばいいんだ!

秀樹が嫌がることをしてやればいいんだ。
そのためにはどうしたらいいのだろうか?
秀樹の携帯も自宅の電話も念の為公衆電話も着信拒否にはしておいた。

そうだ、秀樹は私の部屋の合鍵を持っている。
いつでも自由に出入りができてしまう。
管理人さんに事情を説明して部屋の鍵を取り替えてもらおう。
理由などはいくらでも説明できるだろう。
他にどんな事ができるだろうか・・・

ぬるめのお湯にしたとはいえ、あまりにも長くつかりすぎたため頭もふらふらしてきた。
このままではいけない・・・考えもまとまらない。
英子は泡も半分以上消えてしまった湯船から上半身を起した。
水着の上からとはいえ豊満な英子の胸にまとわりつく泡は非常にいやらしく見えた。

英子は上体を起こし右足から静かにあがった。
左足も湯船から抜く・・・泡にまみれた英子のからだからお湯がしたたりおちた。
水着を着ているためにかえっていやらしかった。
ビキニのボトムからしたたるお湯はまるで愛液が溢れているかのようだった。

山本がちらちらと見ているが水着を着ているのであまり気にしなかった。
からだにまとわりつく泡を流すためにシャワーを浴びた。
すこし湯あたりしてしまったためにぬるめというよりほとんど冷水といっていい
位の温度に設定してみた。
つ、つめたい・・・気持ちいい。
冷たいシャワーは熱くほてったからだを冷やしてくれた。
また、血が上った頭も冷やしてくれていた。

英子はほてったからだを冷やして、髪とからだをバスタオルで拭きながら浴室から出てきた。
「お風呂入って思い切り泣いたらなんだか落ち着いちゃった」
「山本君もお風呂入ったら?お湯、抜いておいたよ」
英子は魅力的なからだをしていた。
いくら水着を着ているとはいえ、はちきれんばかりの巨乳と滑らかなラインを描く
腰の肉付きは隠しようがなかった。
山本の視線は英子のからだに釘付けになっていた。

「やだー、山本君、目つきがH!」
「ダメだよ、そんな目で見ちゃ、恐いよ」
英子はバスタオルでからだを隠して言った。
「ご、ごめん、え、英子ちゃん、あまりにも魅力的だから・・・」
山本は慌てて視線をそらせて言った。
「美香とは大違いだよ。英子ちゃん、とても色っぽい・・・」
「ダメだよ、私たちはそんなんじゃないんだから」
「だっ、だって本当の事なんだよ、美香なんて細くて色黒だし」
「ダメだよ、自分の彼女の事そんなこと言っちゃー」

「あ、あんな奴、彼女じゃないよ!」
山本は珍しく強くいった。
「ご、ごめん・・・あんなことがあったあとだもんね」
英子はさびしげに言った。
「山本君もつらいんだよね・・・」

「じゃ、僕もシャワー浴びてくるよ」
そう言って山本はタオルと備え付けのガウンを持って浴室に入っていった。
「覗いてもいいよ」山本はおどけてそういいながら扉を閉めた。
「ばかー、山本君の変態!」
英子もおどけてそう言った。
もちろん、英子は山本の入浴シーンなど見たくないから後ろ向きでいた。

英子は有線放送のパネルをいじくり、お気に入りのジャンルを探してみた。
「うん、これにしよう」
お気に入りのヒップホップのチャンネルにした。
英子は洋楽のブラックミュージックが好きだった。

そう言えば秀樹とは音楽の趣味もあっていた・・・
お互いにかぶるCDが何枚もあっておかしかった。
ただ、私は輸入版が好きだったけれども秀樹は日本製を買っていた。
輸入版は歌詞カードがついていないのが多いから、あと和訳があったほうがいいよ。
そんな風に言っていた。しかも、日本製はテキスト処理されていてオーディオによっては
曲名が表示されたりしていた。それがいいんだと・・・

英子が有線に気を取られているうちにいつのまにか山本はシャワーを終えていた。
この時の英子の格好はまだ、からだにバスタオルを巻いていたが、タオルの下は
水着のままだった。
ベッドにうつぶせになり枕もとのパネルを操作していた英子には背後に山本が立って
いることには気がつかなかった。
その間、山本は舐めるような視線で英子の事を視姦していたにちがいない。
ふと、背後に人の気配を感じた英子が振り返るとそこに、下半身にタオルを巻いただ
けの山本が立っていた。

「やだーーー!びっくりするじゃない・・・終わったなら声かけてよ」
英子はびっくりして言った。
「へへへ、ごめん、ごめん」
「英子ちゃんがあまりにもかわいいからつい見とれちゃったんだよ」
山本はにやけながら英子のバスタオルからはみ出た太ももを凝視しながら言った。
「やだー、山本君、変なとこ見ないでよ、恥ずかしいでしょ」
英子はそう言うと、ベッドから上体を起こし、自分のかばんを置いてあるソファー
へと向かった。
「山本君も、そんな格好してないで早く着替えてね」
「えっ、もう着替えちゃうの?」
「そうだよ、恥ずかしいよ。だってお肉ぶよぶよだもん」

「そそ、そんなことないよ!英子ちゃん、魅力的だって」
「またまた、だって山本君は細い子すきなんじゃない?」
「そんなことないよ、英子ちゃんみたいな子好きだよ」
「えー、だって私村上さんとぜんぜんタイプ違うよ」
「だから、村上とはそんなんじゃないよ」
「無理しなくていいよ」
「だから、違うって・・・秀樹の奴はそんなこと言ってたけどな」
山本は不気味ににやりと口元をゆがめながら言った。
「えっ?秀樹が???なっなんて言っていたの?」
英子はあきらかに不快感を顔に表していた。

「さっき、車の中で言いかけたけれども、秀樹は英子ちゃんの事ミソカスに言ってたよ」
そう言うと山本は不敵な笑みを再び口元に浮かべた。しかし、英子は、目の前が真っ暗に
霞んでいくために山本の表情の変化に気がつかなかった。
「なっ、なんて言っていたの?」英子の声は震えていた・・・
「えっ、本当に聞きたいの?かなり凄い事言っていたけど・・・」
「もう、あんな奴の事どうでもいいよ!だから本当の事知りたい」
「そうか、じゃ、覚悟はいいんだね・・・」
「うん・・・」

「これはあくまでも秀樹が言ったことで僕の言葉じゃないからね」
「うん、分かってる」英子は静かにうなずいた。
「そうだね、俺も、こんな事言いにくいし、ちょっと飲んでもいいかな?」
「えっ、あっ、うん」
山本は英子があいまいにうなずくのをあまり聞きもせずに備え付けのグラスに
作ってあった水割りを手にした。
「さっき、僕がシャワーを浴びる前に作っておいたんだ、丁度いいくらいに
氷も溶けておいしそうだ、英子ちゃんも飲みなよ」
そう言って、山本は英子に水割りを手渡した。

「あっ、ありがとう・・・」
「さっ、早く飲みなよ・・・」
「うん・・・」そう言って英子はグラスに唇をつけた。
山本は静かにその動作を見守っていた。見守るというより直視していた。
英子は静かにグラスを傾け、唇を琥珀色の液体につけた。
「さっ、ぐっといきなよ」
英子は唇を少し湿らすくらいだった。
「ありがとう、おいしいね、これ・・・」
「ぐっといきなよ・・・」
「うん、でもなんだか水割りって気分じゃないな・・・ビール飲んでもいいかな?」
「えっ?あっ、あぁ、う、うん、いいよ・・・」

英子は山本の返事もろくに聞かずに冷蔵庫を開けた。
「うーーーん、ビールけっこう高いね・・・でも、いいかっ」
英子はボタンを押して缶ビールを取り出した。
「山本君は水割りでいいのね?」
「あっ、あ、ああ、いいよ・・・」
英子は山本の返事を聞くと、缶ビールを空けてそのまま一口飲んだ。
「あーーー、お風呂上りのビールはおいしいや」
つぶやくように言った。

「それで、秀樹はなんて言っていたの・・・」
「あっ、うん、その話だったよね・・・」
山本は少しうつむいて、自分の手にした水割りをニ、三口飲み込んだ。
「多分、英子ちゃんが聞いたら、卒倒しちゃうような事だよ・・・」
「・・・」

「あいつ、英子ちゃんの事バカ呼ばわりにしていたよ・・・」
「何て言っていたの?」英子はむっとして言った。
「そうだね、英子ちゃんは胸に栄養が行き過ぎて脳みそは腐っているとか」
「英子ちゃんはデブで肉がぶよぶよしている、俺はもっとスリムな子が好きだとか」
「最近腹が膨らんできたのは俺以外の男とやってはらんだに違いないとか」
「物覚えが悪くてセックスがへたくそなのは頭が悪いからだとか・・・」

男同士の友人だとわりと彼女との性生活の事や彼女に対する不満を愚痴ったりすることがある。
俺も、山本のことを親友だと思っていたので、英子に対する不満を飲んだ勢いで愚痴ったこと
があった、奴はそれを悪用してあることないことを英子に吹き込んだ。
奴は1いったことを100言ったように大袈裟に膨らまして挙句にはありもしないでまかせを
英子に吹き込んだのだった。

「ひっ、ひどい、そんなこと言っていたの・・・」英子の声は震えていた。
「こんな事も言っていたな・・・英子ちゃんとのセックスは最悪だから
ソープに行ってきたとか、英子もソープに沈めて勉強させるしかないなとか」
「・・・」英子の目には涙が浮かんでいた。
「あいつ、もしかしたら酔った振りして美香のこと襲ったのかもしれない」
「えっ?」英子は思わず山本の言葉に耳を疑った。
「あいつ、前日に英子ちゃんを襲ってなかだししたり顔に精液かけたりしたでしょ?」
「う、うん・・・」
「それは、あいつのたくらみで、英子ちゃんがなまでやらせてくれないから最後に
嫌われるために無理やり酔わせて寝ているうちにやったんだよ」

「それで、英子ちゃんと別れるために酔いつぶれた美香のことやったんだ!」
山本はだんだんと感情を高ぶらせ最後には叫んでいた。
「全部、あいつのたくらみだったんだよ!」
「そっ、そんな・・・」
この時、既に英子はショックと極度の疲労感に襲われてかなり落ち込んでいた。
「そんな、秀樹が、私の事、酷い事、言っていただなんて・・・」
「それに、酔ってたんじゃなくてレイプしただなんて・・・」
「そうだよ、あいつそういう奴だよ!俺のこともいつもいつも利用して」
「俺のこと小間使いとか奴隷くらいにしか思ってなかったんだよ!」
山本は矢継ぎ早に俺の悪口をあることないことまくし立てた。

英子はもう、うんざりしていた。
この二日間、いろいろなことがありすぎた・・・
一日目、秀樹に寝ている間にレイプされる・・・しかもなかだしされた・・・
しかも、あそこのなかだけではなく、顔や胸、お腹の上にも射精された・・・
二日目、秀樹が酔いつぶれた村上の事をレイプする。しかも、なかだしした・・・
そして、山本にはいろいろ連れまわされたあげく部屋に帰ることができなくなり
ラブホに泊まる事になった。そこで聞かされた秀樹の言った私の悪口・・・
最後には、秀樹は酔ったのではなく計画的に私と村上さんをレイプした・・・

「大丈夫?英子ちゃん」
山本は少々うつろになった英子の肩に手を置いた。
「えっ、うん、もう、凄くイヤだ」
英子は涙ぐんでいた。
さっきたくさん泣いてもうすっきりしたと思ったのに再び涙が溢れてきた。
「もういい・・・」

「えっ?」山本は間の抜けた返事をした。
「もういい・・・」英子は同じ事をつぶやいた。
「もういいって?・・・」
「いいよ、もういいよ、好きにしていいよ・・・」
英子は全てがイヤになっていた。大好きだった秀樹に裏切られるだなんて、
私の始めてをささげた愛しい人が私の事を裏切るだなんて・・・
しかも計画的にレイプをするだなんて、そんな人だっただなんて・・・

「えっ英子ちゃん・・・いいの?」
「・・・」英子はだまって何も答えなかった。
山本は英子が黙って返事をしないので英子の事をベッドにそっと寝かせた。
「・・・」英子はもう一言も言葉を発しなかった。
「はぁはぁ・・・」山本の息遣いは荒くなっていた。
「もういい・・・」英子の心の中ではこの言葉が何度も何度も繰り返されていた。

俺は英子の部屋にいた。
俺の目の前には英子がいる。
いつのまにか、少々やつれた雰囲気だ。
頬もこけて、体も一回り小さくなったような気がした。
それは尾羽打ち枯らした英子の雰囲気がそう感じさせているだけかもしれなかった。
健康的なイメージだった英子がなんだか不健康そうな女に変わっていたので驚いた。

しかし、豊かな英子の胸は健在だった。
やはり、英子の胸は目立つ。服越しではあったが英子のおっぱいは郷愁を感じさせた。
いつしか、俺の気持ちはあの頃へと飛んでいた。あの別荘へと・・・

「え、英子、どうしたんだよ、そんなにやつれてしまって・・・」
俺は嫌な予感がした、夏休み明けの山本の話では奴と英子が付き合っているとか言っていた。
英子は山本の奴に酷い仕打ちを受けたのだろうか?
英子の事を裏切った俺が言うのもなんだが、許せないと思った。
それほどまでにあの健康的で可憐だった英子がボロ雑巾のような姿になっていた。
俺には信じられなかった。

「何があったんだよ、しっかりしろよ・・・」
英子は俺の問いかけには何も答えずただうつむいているだけだった。
時折聞こえる鼻すすりから泣いているというのが聞いて取れる。
「英子・・・」
俺は英子の肩をそっと抱いた。

「秀樹!!!」
俺が方を抱くや否や英子は激しく俺にしがみついた。そして声をあげて泣き出した。
「ど、どうしたんだ?」
「何があったんだよ・・・」
英子は激しく慟哭するのみで俺の問いかけには一切答えなかった。
俺はどうしていいのか分からなかったので、英子が落ち着くまで抱きしめていることにした。
「英子・・・」
久しぶりに英子の体温を肌で感じる事ができた。
柔らかい、暖かい、俺の英子・・・

「いや、違うんだ・・・今はもう俺の英子ではない」
俺は先ほど頭に浮かんだ言葉を打ち消した。
今の俺には美香がいる。村上美香・・・これが俺の彼女だ。
今、目の前にいる女は昔は彼女ではあったが、今では山本の彼女になってしまった。
そして、俺が今愛しているのは美香だ。
今ここにいる英子ではない。

しかし、一度は愛し合った仲だ、泣いている英子をほおったからしにはできない。
一体何があったのだろうか?少なくとも俺に電話をしてきたということは、俺に聞いて欲しい
ことがあるからに違いない。
英子が落ち着きを取り戻したら聞きだしてみよう。
それまでは、俺の胸を貸してやる。泣きたければいくらでも泣けばいい。
別れた女とはいえ、俺にもそれくらいの度量はある・・・
俺は自分にそういい聞かした。

どれくらい英子は泣いていただろうか・・・
10分?20分?いや、1時間くらいだろうか・・・
この時の俺たちふたりの間には時間の流れなど関係がなかった。
まるで、あの愛し合っていた時期のようにふたりは固く抱き合っていた。
しかし、あの時と違うとしたらもうそこに心がなかったことだろう。
俺の心の中には美香がいる。

いつしか、英子も落ち着きを取り戻していた。
さきほどまでは肩で息をしていたが呼吸ももとに戻り、涙もでていないようだった。
「もう、落ち着いたか?」
「・・・」英子は声には出さなかったが、かすかにうなずいた。
「いったい、何があったの?」
俺は英子に聞いてみた。
英子は何も言わず、再び俺のことを固く固く抱きしめた。
俺は戸惑いだした・・・英子の方から俺とのコンタクトを完全に打ち切ったのだ。
それが今更こんな、いったい何事なんだろうか???そう思わずにはいられなかった。

そこからしばらく、俺たちは抱き合った。
英子が頬を俺の胸にこすりつけてきた。
昔、よく英子が俺に甘える時にしてきたしぐさだ・・・
あの当時は、そんな英子を俺は猫のようにかわいがった。
そして、当然のように愛し合った・・・

俺は、軽く頭を振って現実へと戻った。
「もういいだろう?なんで俺に電話してきたんだ?」
「違うの・・・」
「えっ?」
「違うの・・・」
英子はただそうつぶやくだけだった。
「何が違うんだ?」俺にはさっぱり分からなかった。

「秀樹は悪くなかったの、何もしていなかったのよ・・・」
「えっ?何言っているのかさっぱり分からないよ」
「違うの、私たち騙されていたの・・・」
英子はそう言うとまた涙が溢れてきた。
「おい、いったいなに言ってるのかさっぱり分からないよ」
「もう、泣くのはやめてくれよ、頭がおかしくなりそうだよ」
俺はなかばあきれてなかば切れかけてそういった。

「一体、何の話をしてるの?」
「あの時の、あの別荘の時のこと・・・」
英子は途切れ途切れに答えた。
「えっ?別荘の事・・・」
俺にとっては悪夢の出来事だったあの別荘での事件。
それを今更なにを言っているのだろうか?

「私たち、だまされていたのよ!」
英子は力かぎりの声で叫んだ。
「えっ?」
俺は全く理解できなかった。
「だ、だまされていた?」
「なっ、なにを言っているんだよ・・・」
俺は、気が遠くなりそうだった・・・

騙されていた、だまされていた、ダマサレテイタ・・・
俺の頭の中ではこの言葉が堂堂巡りをしていた。
騙されていた・・・
一体誰が何のために俺たちを騙していたというのだろうか?

「どういうことなんだ?」
「だますって、一体誰が・・・」
俺は、頭のてっぺんから血の気が引いていく気がした・・・

「え、英子、頼む、泣いてないでまじめに聞かせてくれ・・・」
「だって、だって・・・」
英子は再び泣きじゃくりだした。
ヒックヒックと喉を詰まらせながら涙をこらえようとしているようだが無理だった。
「おい、いったいどういうことなんだよ」
俺は、英子の言う騙されていたという言葉が非常に気になった。

あの場にいたのは俺と英子と山本と村上の4人だ。
この中で騙されたのはどうやら俺と英子のようだ。
それ以上の情報は泣きじゃくる英子からは入ってこない。
今考えうる事は、山本が単独で俺と英子を騙した説。
山本と村上が共謀して俺と英子を騙した説。
そしてもう一つの説は、村上が単独で俺と英子と山本を騙した説・・・

俺はこの時、血の気が引く思いをした・・・
あの山本の怒り様は本気のようだった。
ということは、山本もだまされていたのか?
すると村上が単独で俺たち3人を騙したのか?
俺も山本も英子も村上に踊らされていたのか?

俺は泣きじゃくる英子を抱きしめながら頭を働かせた。
村上は山本との関係に飽きていた。
山本の友人である俺に興味を抱いた。
しかし、俺は村上の事を嫌っていた。
俺と英子は人目がうらやむくらいに愛し合っていた。
俺と英子の仲たがいにさせるために俺を酔わせた。
俺は村上の思惑どうりに酔って英子に無茶苦茶した。

そして、雰囲気のきまづくなった俺と英子。
翌日の晩も俺を酔わせて今度は俺と村上が寝るようにしむける。
そして、気がついた山本が俺のことをぼこり、怒った英子は俺を捨てて帰る。
残された村上は俺にレイプされたと騒ぎ立てる。
警察沙汰を恐れた俺から金品を巻き上げた上に今後彼氏として付き合うように脅迫する。
そして、今にいたる・・・

そ、そんなバカな・・・
考えてみると筋道が通っているような気がする。
あの時、レイプされた警察に訴えるといいつづけていた村上がバッグを買うことと
責任を取って付き合うことを俺に強要した。
いったいどこにレイプした相手に付き合えと強要する女がいるのだろうか?
俺は、背筋に冷たいものが走った・・・

なんてことだ。
今では俺は村上にすっかり夢中になっている。
その村上が俺のことを騙すだなんて。
嘘だ、嘘だと言ってくれ・・・
俺の頭は混乱してきた。

「え、英子、俺は美香に、む、村上に、だ、騙されたのか?」
俺はやっとのことで声に出すことができた。
「うっ、うっ、村上さんはどうなのか分からない・・・うっうぅぅ」
英子もやっとのことで答えた。
「えっ?」
俺は声にならない声を出していた。
「村上さんは分からないってどういうこと?」

「私たちを、私たちを騙していたのは、山本よ!!!」
えっ?俺には全く理解できなかった。
山本が俺たちを騙していた?
一体何故・・・
あんなに怒って俺に殴りかかってきたあいつが俺たちを騙した?
あんなに仲のよかった俺のことを騙すだなんて・・・
いつもいろいろと気をつかってくれる山本が俺たちをだますだなんて。
ありえない。あいつは、人を騙すようなやつではない。

「なっ、何かの間違いだろ・・・あいつがそんなことするわけないじゃやないか」
「そ、それに、あいつにそんな人を騙すような度胸ないだろ・・・」
「何か勘違いしてるんじゃないか?」
いくら考えても俺には山本が人を騙すようなことをする奴でもないしまた、
そんなことができる奴ではない、そうとしか考えられなかった。
「あんなにいい奴いないじゃないか・・・それが、俺たちを騙すだなんて」
俺はなぜか山本のことを必死にかばっていた。
それは、俺があいつの彼女を寝取ってしまったからなのかもしれない。

「なんで、秀樹はあんな奴の事をかばうの!!!」
英子は逆切れしたかのように俺のことを突き飛ばして叫んだ。
「なんで、あんな奴の事をかばうの!!!」
英子は涙でぐしょぐしょになった顔を赤らめて怒って叫んでいた。
「お、おい、どうしたんだよ、だいたいなにを根拠にそんなこと言っているんだよ!」
俺もヒステリーを起した英子に半ばイライラしながら怒鳴り返した。

「私、見たのよ!」
英子は半狂乱になりながら叫んだ。
「見たって何をだよ」俺はむっとしながら聞いた。
「写真をよ!」
「えっ?」
「写真を見たのよ。」

「お前の言ってる事支離滅裂でさっぱり把からねぇよ」
俺もぶちぎれる寸前だった。
「頭どうかしちまったんじゃないか?」
俺は言ってはならないことを言い放ってしまった。
「キーーーー」
まさにそんな感じで英子は俺に飛び掛ってきた。
まさに、半狂乱、乱心を起したとしか言えなかった。
「ど、どうしたんだよ!おい、いいかげんにしろよ!」
俺は英子を振りほどいて突き飛ばした。

「いいかげんにしろよ!ヨタ話を聞かせるために俺のこと呼び出したんなら俺はもう帰るぞ!」
いいかげんに、ヒステリックな女を相手にするのに疲れた俺は最終手段に出た。
暴力を振るうのは嫌いだが、相手がかかってくるのではどうしょうもない。
今まで、一度も英子にも他の女にも暴力を振るったことはなかったが止むを得なかった。
「帰るからな!」俺はそういい捨てるなり英子の部屋を出た。

「待って!」
英子は出て行く俺にしがみついて止めた。
「放せよ!」
俺は英子を振りほどいた。
「ヒステリーを起す女は大っ嫌いなんだよ!」
俺は最大限の侮辱を込めて言い放った。
「ごめんなさい、もう二度とあんなことしません」
英子は土下座せんばかりに謝った。
「お願い、お願いだから話を聞いて・・・」

だいぶ落ち着きを取り戻したのか、さきほどの英子とは様子が変わっていた。
この状態なら話ができると思った俺は、とりあえず、英子の話を聞くことにした。
やはり、英子の言っていた騙されていたという言葉が気になったのも確かだが。

「じゃ、落ち着いて話して欲しい。頼むから、もう泣いたり叫んだりはやめて欲しい」

「うん、分かった」英子はそう言った。

再び回想シーン
「えっ英子ちゃん・・・いいの?」
「・・・」英子はだまって何も答えなかった。
山本は英子が黙って返事をしないので英子の事をベッドにそっと寝かせた。
「・・・」英子はもう一言も言葉を発しなかった。
「はぁはぁ・・・」山本の息遣いは荒くなっていた。
「もういい・・・」英子の心の中ではこの言葉が何度も何度も繰り返されていた。

山本は英子の耳元で息を荒げながら英子の髪をなでていた。
「はぁはぁ」
山本の下腹部は既に勃起していて英子の下半身に触れていた。
英子は「気持ち悪い」そう思っていたが眼を思い切りつぶって耐えていた。
「はぁはぁ」
山本は汚らしい舌を英子の耳に這わせ出した。
英子の耳たぶから耳の穴へと舌を進めた。
「やだ、気持ち悪い・・・」
英子は心の中でつぶやいた。

「え、英子ちゃん、タオルとってもいいよね」
「・・・」
英子は山本の問いかけには何も答えなかった。
頭の中は回転していた。ビールのよいがまわってきたのだろうか?
精神的な疲れがそのように感じさせたのだろうか?
山本の気持ちの悪い息遣いと舌触りが英子の神経を過敏にさせていた。

山本は英子のバスタオルをゆっくりとはがした。
英子はタオルの下には水着を着ていた。
「え、英子ちゃん、水着とってもいいよね、はぁはぁ」
「い、いや」英子は蚊の泣くような声で答えた。
「ダメ」
英子は明確に拒否した。
しかし、山本は手を止めなかった。

山本は英子の乳房を弄ぶように揉みしだきながら息をますます荒げていった。
「や、いや・・・」
英子は拒否しつづけた。しかし、山本のねちっこい変質的な愛撫はとまらなかった。
山本は英子の耳の穴を舐めながら乳房を握るように揉んだ。
英子の乳房は大きくて柔らかかった。仰向けに寝ると両側に流れるくらい英子の乳房は
柔らかく垂れている。握ってもあまり手ごたえはない。まるで空気か液体を揉んでいる
ような気がすることもある。

山本はその英子の柔らかい乳房を揉みし抱きつづけた。
「や、いや、やっぱりできない・・・」
英子の悲痛な声も無視して山本は耳の穴に下を這わせつづけた。
それどころか、英子の水着をずらし、乳首をあらわにした。
「やっやめてよ!」
英子のピンク色で大きな乳首があらわになった。
英子の乳首は処女だった割には乳首も乳輪も大きかった。
ただ、色白だったからか乳首はピンク色だった。
巨大な乳房に巨大な乳輪に大きな乳首が乗っている。
それだけでも興奮させるには十分だった。

「ヒヒヒ」
山本は不気味な声を発すると英子の乳首にむしゃぶりついた。
「やだー、お願い、やめて、やめてー!」
英子は抵抗したが、疲れていたことと気力が失せていたため
山本を跳ね飛ばす事ができなかった。
山本は変質的に英子の乳首を口に含んだり舌で転がしたり歯を立てたりした。

「おねがい、お願いだからもうやめて・・・」
英子は泣きべそをかきはじめた。
山本は悲痛な英子の訴えに耳をかさず、乳首を舐めるのをやめなかった。
「ヒヒヒ、そんなこと言って、乳首がこんなに立っているじゃないか」
山本は片手で右の乳首をつまみ、左の乳首を唇ではさみながらそんなことを言った。
英子は感じているのではなく、気色が悪くて鳥肌立っていたのだった。
山本はそれを感じていると勘違いしていた。

「違うよ、もうやめてよ」
「ひひひ、はぁはぁ」
山本は今度はビキニのボトムに手をのばした。
「はぁはぁ、英子ちゃんのお尻はへっへっ柔らかくて、き、気持ちいいよ」
山本は自分のタオルを取り払ってなまチンを英子の太もものあたりになすりつけだした。
「やだ、やだ、まじ、やめてよ」
英子は真剣に拒み始めた。

「頼むよ、英子ちゃん、口で、口でしてよ」
そう言って山本は英子の口元に自分のモノを突き出した。
「いやーーーーーやめてよ!」
英子は山本を払いのけようとするが、山本は英子の胸の上に馬乗りになって
右手で頭を押さえつけて左手で自分のモノを握り締めて英子の唇に押し付けていた。
「いやぁいやぁいやぁぁぁ」英子が叫ぶと山本は英子の口にモノを突っ込もうとする。
しかし、英子の歯にあたり口の中には入らなかった。
「いっ!いてぇ!英子ちゃん、歯があたると痛いよ」
山本は自分のモノを握っていた左手を離すと英子のあごを下から掴んでそう言った。

「頼むから、フェラしてよ」
山本は英子のあごを掴んだまま、今度は右手で自分のモノを掴み英子の口に押し込もうとした。
しかし、英子は必死に首を振って抵抗した。
「お願い、やめてよ、苦しいよ、やめてよ」
英子は抵抗を続けた。
「ちっ」
山本は抵抗する英子にフェラを強要するのは無理と悟り、どうやら諦めたようだ。

山本は苦しがる英子の胸の上からしりを持ち上げた。
「はっはっはっ」
英子は呼吸が楽になったため思い切り息を吸い込むことができた。
「はっはっ、お、お願いだからもう、やめて・・・はっはっ」
英子は息も絶え絶えになりながら言った。
「じゃ、僕も、諦めるよ」
山本は不気味に舐めるように英子の裸体を眺めながら言った。

英子は右腕で豊満な胸を隠して上体を起して深呼吸をするように息をしていた。
ビキニのトップは胸の下にずり下げられヌードグラビアというかアイドルの
セミヌードのようなポーズになっていた。
「やっぱり、できないよ、今はそんな気分じゃないの」
「分かってるよ」
山本は勃起した自分のモノを自分でこすりながら言った。
「じゃ、フェラは諦めるよ」
そう言うと山本は今度は英子の足首を掴んで引っ張った。

「あっ!」
英子は短く叫ぶとベッドに仰向けに倒れた。
その瞬間、腕は自然にからだを支えようとして豊満な乳房はぶるるんとゆれてあらわになった。
「いやー何するのよ!」
英子は両足をばたつかせながら身を捩って抵抗した。
「はぁはぁはぁ」山本の息遣いは再び荒くなっていた。

英子が身を捩ったために今度は山本の目の前に形がよくて肉付きもいい英子の
ヒップが現れた。
山本は両足で英子のふくらはぎあたりを挟み込み両手で英子の腰を掴むと顔を
英子のヒップにうずめた。
「ひっひっひ、えっ英子ちゃんのケツだ、すげー柔らかくて気持ちいいよ」
山本は英子のヒップに顔をうずめながら叫んだ。
「やめて!」英子はうつぶせに倒れながら下半身を押さえ込まれているので
両手をばたつかせながら抵抗した。

英子は腰を振ってなんとか山本の顔を弾き飛ばそうとしたがその動きはかえって山本を
興奮させるだけだった。
「お願いだから、やめてよ!」
英子は腰を振って何とか山本から逃れようとするが、腰の動きと山本の顔の動きで
ビキニのボトムがずれてヒップに食い込み始めた。
「ひぇひぇひぇ、え、英子ちゃん、ケツがはみ出てきたよ、すげーよ」
英子の抵抗は虚しく何の効果を見せないどころかかえって水着が食い込み
山本を興奮させるだけだった。
「はーーー、英子ちゃんの肌は白くてきれいだ。おしりにできものも何もないよ」
山本はそう言うと、はみ出た英子のヒップにむしゃぶりついた。

そして、山本は腰をくねらせて抵抗する英子の両足をがっちりと自分の足で挟み込み
左手で英子のヒップを抱え込み、右手でビキニの食い込んでいる部分を右側にずらした。
そこには、英子のアナルとおまんこあった。英子の一番見られたくない部分が山本の
目に晒されてしまったのだった。
「やだーーーーーー!やめて、放して、やだやだやだ!!!」
英子は大声を張り上げてまた手足をばたつかせて体中の力を振り絞って抵抗を試みた。
しかし、山本の力は強く、びくともしなかった。
山本は暴れる英子をよそに、白くて丸い英子のヒップをいやらしく眺めていた。
「ひっひっひっ、英子ちゃん、意外と毛深いんだね。ほら、こんなところまで毛が生えているよ」
山本はいやらしく言いながら、アナルの周りまでびっしりと生えそろった英子のアンダーヘアーを
じりじりと引っ張った。

「おっ、お願い、やめて、やめて、やめて、やめて!!!」
英子は悲痛な叫びをあげていた・
「ひひひ、さっき、好きにしていいって言ったでしょ」
「はぁはぁ、今更ダメだって言ったってもう遅いよ、へへへ」
山本はついに英子のアナルに舌を這わせ出した。
山本の執拗なねちっこい責めに英子は全く感じる事がなかった。
かえって気色が悪く吐きけがするくらいだった。
「おねがい、お願いだからやめて、いやだ、やだ、やだ!!!」

いつしか英子の叫びには涙も混じっていた。
今はもう、ただ、山本の魔の手から逃れる事だけを考えていた。
「お願い!!!やめて!!!」英子にはもうこう叫ぶしかなかった。
しかし、山本は手も舌も休ませずに執拗に英子のアナルに舌を這わせつづけた。
山本の唾液が英子のアナルからおまんこへとだらだらと垂れていた。
そして、山本はついに、ビキニのボトムを剥ぎ取りにかかった。
「いやーーーーーーーー」英子は叫んだ。

山本は自分のからだをずらすと、一気にビキニを膝元まで引きおろした。
水着は下着と違って簡単に脱がす事ができた。
それは英子のビキニが伸びる素材でできていたのもあったかもしれない。
山本がからだを放した所で英子は最後の反撃を試みた。
膝にひっかかかる水着も気にせずに足をばたつかせて山本の事を蹴り飛ばそうとした。
しかし、山本はするりとからだを入れ替えて今度は自分の下半身を英子の顔の方に向けて
左手で両足を抱え込み、右手で一気にビキニを剥ぎ取った。

「いやーーーー!!!」
英子の目の前で山本のちんちんと金玉がぶらついていた。
今なら、山本の急所を攻撃できる。
英子はとっさにそう考えた。
どう攻撃したらいいのだろうか?
とにかく、たたけばいいのだろうか?
英子は短時間のうちに考えをまとめなければならなかった。

しかし、格闘技などが嫌いな英子に金玉の攻撃方法など思いつきもしなかった。
ただ、そこにぶらさがり小刻みにゆれる金玉を見つめる事しかできなかった・・・

ついに、英子の下半身があらわにされてしまった。
誰にも見られたくない、秀樹にも見せるのをためらっていたわたしのアソコが・・・
こんな形で、こんな奴に・・・
英子は涙が止まらなかった・・・

「へへへ、英子ちゃん、物凄くいやらしい体つきだ」
山本はねちっこく蛇のような視線で英子の事を視姦した。
「・・・・・・・ヤメテ・・・・・・・」
もう英子には抵抗する力も声を出す力も残っていなかった。
涙も既に枯れ果ててしまったようだ。
何故?何故私だけがこんな酷い目に会わなければならないの?
英子は屈辱に打ちのめされていた。
信じていた彼氏には裏切られて彼氏の親友からもレイプされるだなんて・・・

「へへへ、英子ちゃんのおまんここんなにぐちょぐちょに濡れているよ!」
山本は自分の唾液でべとべとになった英子のひだひだを掻き分けて中身をのぞきこんでいた。
「ひひひ、なんだかんだ言って感じているんじゃない」
山本は蛇のような舌を再び英子の股間に這わせ出した。
山本はねちっこく英子のおまんこを舐めまわした。
ひだひだからクリトリス、膣口のいたるところを舐めまわした。

「すごいよ、すごいよ英子ちゃん。ひひひ、英子ちゃんのおまんこすごく濡れてる」
「英子ちゃん、物凄く毛深いね。おまんこ真っ黒な毛で覆われているよ」
「はぁはぁ、アナルの周りも毛がびっしり生えてるよ。ものすごくいやらしいよ」
「口の中まで毛が入り込んでくるよ。秀樹とやりまくってこんなになっちまったの?」
山本は英子が今まで聞いたこともないようないやらしい単語を連発しながら英子に
屈辱を浴びせつづけた・・・

山本は自分のモノに唾液をなすりつけ出した。
唾液でねとねとになった山本のモノは無気味に光っていた。
「・・・イヤ・・・」
山本のモノが私の中にはいるなんて・・・許せない・・・
イヤだ、イヤだ、イヤだ・・・・
英子は頭の中で必死に抵抗した。
しかし、英子のからだにはもう山本に抵抗する体力は残っていなかった。
「イヤだ・・・」

山本はまず、英子のバギナの中に指を挿入した。
そしてその指を静かにこねくり回した。
山本はバギナに指を挿入する前にたっぷりと唾液をつけていた。
自分の指をくわえて唾液でねとねとにしていた。
白い糸を引きながら唾液が滴っていた。
その指が今、英子の中に挿入されてこねくり回しているのだった。
「気持ち悪い・・・」英子は吐き気がした。

山本の指が自分の中でうごめいている感触が気持ち悪かった。
胃の底から熱いものがこみ上げてきそうだった。
「助けて・・・」心の中で誰にというわけでもなく助けを求めていた。
「イヤだ、イヤだよう」
もう、声も涙もでない、指一本動かす体力も残っていない・・・
いつしか、膣の中も山本の唾液でねとねとにされていた。

山本は膣から指を引き抜くとまたそれを口に含んだ。
「はぁはぁ、英子ちゃんのおまんこ、おいしいよ、ひひひ」
そういって、何度も何度も指を舐めまわした。
そして、今度はそのゆびから手のひらにかけて白く濁った唾液をだらりと垂らした。
それを再び自分のちんちんになすりつけた。
山本のちんちんはべとべとで気色悪く光っていた。

「はぁはぁはぁ・・・」
山本は再び自分の指に白濁の唾液を垂らした。
そして再び英子のおまんこになすりつけてきた。
もう、英子は声も発する事もできない、足を動かす事も股を閉じる事もできない。
山本はねとねととした自分の唾液を再び英子のおまんこのなかになすりつけた。
もう、山本の指が何本だろうと抵抗なく英子の中を出入りした。

英子はほとんど意識を失いかけていた。
抵抗にも疲れ、もてる全ての体力を使い果たしてしまった英子に残された道は
後は意識を失い、嫌な事が終わり去るまで時が経つのを待つしかなかった。
英子の目は虚ろになりやがて意識が遠のいていった。

しかし、山本は英子が意識を失うのを許さなかった。
山本は自分のモノを英子の膣口にあてがいながら、英子の乳房を強く噛んだ。
「いっいたい・・・」激痛で英子は再び意識を取り戻した。
この時、英子は山本が変質的なことを直感で感じ取った。
この人は普通じゃない・・・
「あっ・・・・・」
ついに山本は英子の中に自分のモノを沈めた。

「英子ちゃん、英子ちゃんの中ぬるぬるになっていて気持ちいいよ、英子ちゃんも感じているんでしょ」
山本は変質的な言葉を仕切り無しに口にした。
「英子ちゃん、いやらしいよ、英子ちゃんのおまんこねちょねちょしてる」
「あぁ、英子ちゃん、英子ちゃんのおっぱい柔らかいよ」
「英子ちゃん、英子ちゃん、いいよ、感じてるでしょ」
山本はねちねちと英子の耳元でささやき続けた。

この時の山本は上半身を英子のからだに密着させて両腕は脇から背中に回して
しがみつくようなスタイルで抱きしめていた。英子の大きなおっぱいは山本の
胸で押しつぶされるような形をしていた。
そして、山本は英子の右頬に自分の右頬を擦り付けながら英子の耳元でねちねち
といやらしいことをささやき続けた。
そして、下半身は英子の両足をM字型に広げて自分の恥骨を英子のヘアーに擦り
つけるように回転運動を続けていた。

英子の意識が遠のき始めると山本は英子の耳たぶをかんだり首筋をかんだり
乳房に噛み付いたりして英子を覚醒させた。
山本は英子にありとあらゆる陵辱のかぎりをつくすつもりだったのだろう。
山本の言葉と行動による恥辱により英子は既に自我を失っていたのかもしれない。
それくらい、山本のとる行動は変質的だった。

山本は自分の恥骨を英子のクリトリスに擦り付けるように腰を回転させながら
「英子ちゃん、英子ちゃんのおまんこから熱い知るが垂れているよ」
と耳元でささやいた。
「英子ちゃん、気持ちよかったら声を出してもいいんだよ」
「英子ちゃん、もっと僕のことを抱きしめて欲しいよ」
「英子ちゃん、英子ちゃん、英子ちゃん」
山本は自分の腰の運動を早めながら英子の耳たぶや耳の穴を舐めまわしながら言った。
「はぁはぁはぁ、英子ちゃん、いいよ、いいよ」

山本は腰を回転から前後の動きに変えて激しく英子の事を突き続けた。
「はぁははぁはぁ」山本の口数が減り呼吸の音だけが部屋に響いていた。
「はぁっはぁううう」
「あぁぁぁぁ、英子ちゃん!」
そう言うと山本は英子の中で果てた。
山本は英子のからだの感触を味わうかのように上半身を英子に密着するように強く
抱きしめて腰も英子の股全体になすり付けるように押し付けていた。
そして山本の顔は自分の頬を英子の頬に密着させて耳元で「はぁはぁはぁ」と
息を整えていた。

この日山本は英子の中で5回果てた。
そのすべてが全くといっていいほど同じ体勢で同じような言葉をささやきながら
まるでリプレイを見ているかのように・・・

英子は全く眠る事ができなかった。
明け方になるとさすがに山本も疲れたらしく軽く寝息を立てていた。
英子は吐き気を我慢できずにバスルームに駆け込むと便器を抱え込むようにして
胃液を残らず吐き出していた。
吐きながら涙が溢れてきてとまらなかった。不思議と声も出なかった。

まるで夢遊病患者かのように熱めのシャワーで体中の汚れを流し去りたかった。
シャワーをあてると乳房は山本の唾液でねとねとしていた。
おまんこの中は山本の精液でぐちょぐちょになっていた。
英子は股間に力を入れて息むとおまんこの中からどろりと山本の精液が流れ出てきた。
やや黄みがかった汚らしい精液が自分のおまんこの中から流れ出てくる事が信じ
られなかったがこれは紛れもない事実だった。

いくら熱いシャワーを浴びても山本に汚されたからだは綺麗にならない気がした。
英子は、バスタブに熱い湯をはった。普通の人なら熱くて入れないくらいだった。
湯につかると、再び止めどなく涙が溢れてきた。
どれ位の量の涙を流したのだろうか?
体中の水分を全て出し尽くしてしまったような気がした。

この日、山本は起きると英子を部屋まで送ろうとしたが、英子は最寄の駅まで送らせて
その後は電車で部屋まで帰った。
部屋に帰ると、すぐに管理人に連絡し、自費で鍵の交換をすると荷物をまとめて実家に帰ってしまった。

そして夏休みの間中ずっと実家で過ごしていた。

だから、俺がいくら連絡を取ろうとしても英子と全くコンタクトが取れなかったのだ。

英子にこのような悲劇が起きていたとは知る由もなく俺は村上との仲を深めていたのだ。

しかし、英子の悲劇はこれだけでは終わらなかった。
英子も精神的につらかったため、レイプ救済センターへ電話相談した。
しかし、無常にもセンターの回答では、
英子がラブホテルに行く事に同意した事
英子が山本に好きにしてもいいよと言ってしまった事
英子の恋人であった俺が親友の彼女と浮気をしたことに対するあてつけととられる事
等の理由から和姦と判断される可能性が高い事を告げられた。
また、レイプの裁判をおこすとなるとかなりの体力が必要とされる事などの理由から
訴える事は諦めた方がいいと言われた。
心の傷のケアなどはしてくれるとのことだったが、英子にとってはそれではなんの
役にも立たなかった。

英子は親しい友人に相談する事もできず、また本来なら頼みの綱であるはずの俺は
村上と浮気をしたため相談しようがなかった。
あれだけ明るかった英子もだんだんと沈みがちな日々を送ることにより表情にも
かげりが現れていた。
もう、忘れよう。
レイプされた翌日、直ぐに産婦人科に行き処置をしてもらったこともあり幸い妊娠も
しなかった。レイプで山本を訴えるのも無駄だと分かった。
もう、嫌な事は忘れるのが一番だと・・・
いつしか英子は思うようになっていた。

新学期も始まり英子も徐々に普通の生活を取り戻していった。

学校では、俺や村上、山本と接触する事はなかった。
学科が違うため共通の履修もなかったことと4年の後期にもなるとほとんど
授業がなくなっていたからだ。

しかし、偶然にも、俺と村上と山本がゼミで一緒になった時、
そして俺が山本に友情を取り戻そうと訴えた時、
俺と村上がどこからどうみても仲のいいカップルにしか見えないように
駅前でいちゃついていた時、その時英子もサークルの集まりがあって出てきていた。
そして、駅前でいちゃつく俺と村上を偶然見かけてしまったのだった。

サークルの連中は俺と英子が付き合っていることはみんな知っていたし、
英子と俺が仲たがいした事も知らない。当然、英子に悲劇が起きていたこともしらない。

そんななかで俺たちを目撃したサークル仲間は口々に俺のことを罵った。
俺は4年になって就職活動で忙しくなって以来ほとんどサークルに顔を出してなかった
ことも不評をかった原因だっただろう。

サークル仲間からさんざん俺の悪口を聞かされた英子は俺に対する不信感をますます募らせた。

そして、この日、英子はサークルの中でも仲のよかった3人の女友達と飲みに行ってかなり
酔ってしまったらしい。
それでも、英子は終電前の時間帯に自分の部屋に向かっていた。

飲んでいる間、携帯をチェックしなかった英子だが、電車の中でメールをチェックしていた。
そのなかに、見慣れないメールがきていた。それには、画像が添付されていた。
そのメールは山本からのものだった。
英子は山本からのメールなど読む気がしなかった。

しかし、友達からさんざん俺の悪口を聞かされて疲れていたし、
手持ち無沙汰だったたことと添付されている画像が気になって
つい、山本のメールに目をとおしてしまった。

そのメールには今日、俺が山本にゼミで会った時に友情を再び
取り戻したいと訴えてきたと、そして、どうしても村上と付き
合いたいから許可が欲しいと頼み込まれたと。そして、村上と
付き合う交換条件に英子を差し出すと俺が言ったとメールには
書いてあった。

最後にはだから英子に会いたい話がしたいと書いてあった。
そして気になった添付画像はおっぱいとおまんこのアップ画像だった・・・
顔は写っていなかったが、それは紛れもなく英子のものだった。
いつ、そんな画像を撮ったのだろうか?ラブホテルでレイプされた時だろうか?
それは局部アップの画像なため場所も特定する事はできなかった。

卑怯だ・・・
英子は思った。
こんな写真を撮るだなんて・・・
山本にレイプされている間ずっと、意識はあったはずである。
なら、こんな写真を撮るチャンスは他にはないはずである。

しかし、山本がこんな写真を撮っていたとなると、他の画像もあるはずである。
当然、顔も写った写真もあるはず。
こんな画像を添付してくるだなんて、これはもう脅迫といっていいのではないだろうか。

英子はこんな画像を送りつけられては冷静ではいられなくなった。
とにかく、早く帰ろう、部屋に戻ってから考えよう。
英子はこんな時、地下鉄は不便だと思った。
車窓からは景色も見えない、トンネルの中は圧迫感もある。
はやく、自宅のある駅に着いて欲しい・・・
英子は頭を抱えて時が経つのを待った。

卑怯だ!物凄く巧妙な手口だと英子は思った。
おそらく、山本はこの写真を利用して英子のからだを要求してくるに違いない。
今は、インターネットを利用すれば、このような画像を簡単に公開する事ができる。
局部アップ写真ならたとえ公開されたとしても諦めようはあるが、顔もわかる画像を
後悔されてしまったら・・・

英子の焦燥感とは逆に地下鉄はゆっくりと進んでいるようだ。
はやく、早く帰りたい・・・
英子は気がはやるばかりで冷静さを完全に失っていた。
いやだ、いやだ・・・
もう、二度とあんな思いもしたくない。
どうしたらいいの・・・

誰かに相談したい・・・
でも、頼りになる人はいない。
友人・・・こんなこと友達に相談できるはずがない。
たとえ口止めしても、誰かに言いふらされたりするかもしれない、
こんなこと誰にも知られたくない。
こんな時に、秀樹がいてくれたら・・・
ふと、英子の脳裏に俺が浮かんだ。
しかし、夕方見かけた秀樹は村上ととても楽しそうにしていた。
秀樹が村上に乗り換えるために私を山本に売り渡しただなんて・・・

その後、英子にたびたび山本からメールが届いたが英子は無視をしていた。
ときには、やはり本人には誰と分かる局部写真が添付されて送られてきていた。
しかし、それらメールも全て、秀樹が山本と英子の仲を祝福すると言ったとか、
僕達は愛し合っているとか、山本の独りよがりな内容ばかりだった。

添付画像を見るたびに英子は吐き気をもよおした。
一体、山本はいつ、この画像を撮ったのだろうか?
特に、その画像を公開するとか誰かに見せるというような脅迫はしてはこなかった。
山本は何を考えているのか理解できなくなった。

あの事件以来英子は不眠が続いていた。
実家に非難していた時は暖かい家族や地元の友人たちと過ごし、
嫌な事も忘れつつあったが、東京に戻り秀樹と村上がいちゃつく姿を
見かけてしまったり、この山本からのメール攻撃に精神的に不安定な
状態になっていた。
別荘での出来事と山本にレイプされたことはもう忘れようとしている
さなかでの山本からのメールは英子の心を不安定にさせるには十分だった。

英子はこのままでは体が持たないと判断し、医師の治療を受けようと思った。
いろいろと調べてみたが、近所に精神科などはあったが、かかるには不安があった。
自宅近くでは見つからなかったが、隣の区に心療内科で睡眠障害の治療をする
クリニックがあり、そこに通うことになった。

はじめて医師の診察を受ける時はやはり、かなりの抵抗があった。
しかし、決心していざ、医師の診察を受けてみたら、以外にも思っていたような
雰囲気ではなく、普通の病院や普通の医者とあまり変わらなかった。
患者のプライバシーを守るために、完全予約制となっていて、病院のスタッフ以外の
患者などとは顔をあわす事もなかった。

最初の診察の時に、医師から睡眠障害を引き起こすようになった原因に心当たりは
あるかと訊ねられた。
英子は、真実を話すのが恥ずかしくて心当たりはないと答えてしまったが、
医師は、心配しなくても、医者と患者の間には守秘義務があり、医者が患者の事を
他人に話すことは絶対にない、医者と患者の間に信頼関係が築けないと治療も効果
がない等とやさしく諭されて事実を話す事にした。

細かい内容については医師も聞かなかったので事実関係を簡潔に話した。
彼氏と彼氏の友人、その彼女の4人で旅行に行ったが、そこで彼氏が親友の彼女と
浮気をしてしまった事、ショックを受けた英子とその親友は二人きりで帰ったこと。
その帰り、彼氏の友人にラブホテルに行く事を許してしまい、そこで無理やり
やられてしまった事、その後、実家に帰っていたが、夏休みも終わり再び上京
してきたが、彼氏と友人の彼女が付き合っていることを知りショックを受けた事。
そして、彼氏の友人がその後しつこく何度もメールを送ってきて付き合って欲しいと
付きまとっていることなどを打ち明けた。

医師は非常に親身に相談に乗ってくれた。
レイプ救済センターに相談したがお話しにならなかったことも打ち明けた。
ああいうところは、担当者によって対応が極端に違う場合があるという事も知った。
たまたま英子にあたってしまった担当者の配慮が足りなかったのだろう。

山本の件についても医師は英子が山本に明確にNO!と言わないから付きまとっているのだろうと判断した。
その場合も相手は直接姿をあらわしているわけでもないので断りのメールをいれてみることに
したほうがいいと。
それでも相手がメールを止めなかったり行動がエスカレートした場合は大学に相談するか警察に相談するように
したほうがいいとアドバイスしてくれた。

一度目の診察でほとんど全てを語ることができた英子は久しぶりに
肩の荷が下りたような気がした。
こんなことならもっと早く医師の診察を受ければよかったと。
全てを話して気が楽になったのか英子は涙が自然とこぼれだした。
この時も、医師は慌てる事もなく、かといって過剰に反応するわけ
でもなく対応してくれた。

そして、医師は、睡眠障害を治療するためには軽いものの場合は原因を
取り除く事により解決するが、睡眠薬を用いた治療法もあることを説明した。
英子は迷わず、睡眠薬による治療を希望した。
医師の説明によると、はじめは軽いものを処方するので1週間試して欲しいと。
そして、1週間後、処方された薬を用法を守り服用したか、
治療の効果はあったかを確認すると。
ただし、効果があったからと途中で服用をやめることはしない事、
眠れるようになったかどうかは患者の話を聞いて医師が判断するとの事等の注意事項を
聞かされて診察は終わった。

英子は診察後、窓口で処方箋を受け取ると薬局に行って、この処方箋を渡して
薬を受け取るように指示された。
薬局は同じ建物の中にあるのでそこで買ってもいいし、処方をしている薬局なら
どこでも薬を受け取る事ができると説明された。
薬については、薬剤師から再度、説明を受けて必ず用法を守るようにと念を押された。

睡眠薬か・・・
医師は用法をきちんと守れば常習性はないと言っていたが、副作用がない薬はない、
とも言っていた。
副作用が激しい場合は1週間後とは言わず直ぐにでも相談して欲しいと言っていた。
まさか、自分が睡眠薬の世話になるとは思ってもいなかった・・・

英子は同じビルにある薬局に行き、睡眠薬を処方してもらい、薬剤師から
薬の効果と予想される副作用などを聞かされ、再び用法を聞かされきちんと
服用をするようにと言われた。
「睡眠薬ってこんなに厳しく管理されているものなんだな」
英子は説明を聞きながらそう思った。
「これだけうるさくされるなら、ドラマなどで睡眠薬を悪用するというのは
やはり、物語の世界だけなんだろうな・・・」ふとそう思ったりした。

英子は部屋に帰ると山本との決着のつけ方を再度思案したみた。
医師には局部アップの写真がメールに添付されていることなどはさすがに話せなかった。
しかし、このまま山本からのメールを受けつづけるのもごめんだった。
メールアドレスを変えるか・・・それとも携帯を変えるか・・・
しかし、これらは相手が分かっていない場合は効果があるかもしれないが、
山本の場合は違う、その気になればいくらでも接触する手段はある・・・
それに、やはり画像の事が気になった。

山本にメールで付きまとうのはやめて欲しいと伝えよう。
そして、画像も全て破棄してもらうように伝えよう・・・
しかし、あの変質的な山本が素直に画像を破棄して付きまとうのを止めるだろうか?
やはり、警察に相談するのがベストだろうか・・・
テレビのニュースなどでは警察に相談しても何もしてもらえなかったこともありストーカーに
殺害された被害者の事を報じていたこともあった。
果たして警察が動いてくれるのだろうか・・・

英子は考えがまとまらなかったため、この日は医師の処方した薬を服用して
睡眠にはいった。
睡眠薬を飲んだからといって、ドラマのように突然意識が遠のくというような
事はなく、いつもとあまり状態は変わらなかった。
はじめは様子見だと医師も言っていたし、不眠の根本的な原因の山本の件が
全く解決していないしな・・・
一体どうしたらいいのだろうか?

薬が効いてくれないかな・・・
いろいろな事を考えていくうちに時は過ぎていくのみだった。
結局眠れないのだわ・・・
意識するとかえってよくないとも医者は言っていた。
嫌な事も考えずにリラックスして横になるのがいいと。
眠れなくても、規則ただしく同じ時間に布団に入り
起床時間も同じにする必要がある。

時はいたずらに過ぎていった。
とりあえず、明日は新しい携帯電話でも見に行こう。
それからその後の対策を考えよう。
携帯を変えるのもよし、メアドを変えるのもよし、選択肢はいくらでもある。
そんなことを考えているうちにいつのまにかうつらうつらとしてきた。
あー、効いているかも・・・

医師の処方は確実に効果があった。
診察を受けて原因に対応しなければならないことが分かっただけでも気持ちが
楽になったのかもしれない。
英子の睡眠障害は日々よくなっていった。
眠れるようになってからは頭も働くようになった。

【人妻】ムカつく野郎の妻を寝取るリアルプロジェクト8/27【貞操】

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2008年8月27日(水)
こんにちは細川幹夫です。
先日からブログ形式で、皆さんに、僕が人妻を寝取る過程を楽しんで頂くべくスタートしました!
予め言っておきますが、最終的に寝取れるかは分かりません・・・
結局、日曜日にスポーツクラブの会員になったのですが、闇雲に行っても遭遇するわけが無いので、高沢の嫁が、週にどれ位通っているのか、高沢から探る事にしました。
早速、月曜日から世間話を多めにして、色々聞き出しました。
幹夫:「そーいえば高沢さんの奥さんて、働いてるんすか?」
高沢:「あ?働いてねーよ、専業だよ専業」
幹夫:「へーイイっすねー、でも奥さん働かなくて家計は大丈夫なんすか?」
高沢:「はぁ?お前何言ってんの?俺が旦那だぜ?余裕だよ」
幹夫:「マジすかー!スゲーっすねー、・・・でも奥さん毎日暇じゃ無いんですか?友達とでも楽しくやってんすか?」
高沢:「知らねー、まぁ毎日運動してるらしいから、そこそこ充実してんだろ、同じマンションに友達も出来たっぽいしなー」
幹夫:「あーそりゃ充実してますねー!」
高沢:「嫁を満足させてっから、浮気も楽しめんだよ!」
幹夫:「えーマジっすか?浮気してんすか?」

高沢:「あたりめーだよ、何人の女のと同時進行出来るかで、男の能力が計れんだよ」
幹夫:「へー、そんなもんすかねー」
高沢:「まぁ、嫁が浮気したら許さねーけどな、(笑)」
そんな会話をしていた。
これで少しは状況が分かった!恐く毎日運動してるって言うのは、スポーツジムかランニングだろう!
だから平日にスポーツクラブに行けば、かなりの確率で高沢の嫁に会えるかもしれない。
それに高沢は休日も遊んでいて家に帰らないらしいから、土日もチャンスは有るぞおおおおおおおおおおお!
そして次の日の火曜日に塾長と飲みに行きました。
幹夫:「塾長ひどいっすよ!何すかアレ、一応僕の彼女なんすけど・・・・・」
塾長:「ぶはっはっはっ(爆笑)びっくりしたろ?イイだろあれ?俺は久々に興奮したね」
幹夫:「いやー、残酷ですよホント、たまたま先週は張り込みで忙しかったですけど、勝手に連れてって酷いっすよー(苦笑)」
塾長:「わりーわりー、でも興奮すんだろ?しばらくドッキリでやるから、仕掛けたらメールすっからな!」
幹夫:「まじすか?止めましょーよ」
塾長:「まぁまぁ、そんで人妻はどーだ、イケそーか?」
幹夫:「まぁ昨日から高沢と色々話して探ってるんすけど、取り敢えず毎日スポーツクラブ行ってるらしいんで、しばらく通って近付きますよ」
塾長:「いいね!よーし、じゃあ明日行って来い!で明日声かけろ、いいな?」
幹夫:「えええ!ジムって昼間行ってんすよ!無理じゃないっすか」
塾長:「だいじょぶだよ!高島平に会社の倉庫あんだろ?俺がテキトーに、取って来て欲しい物が有るって言っとくから!」
幹夫:「えーだいじょぶっすか?何で僕が指名されるんだってなりません?」
塾長:「だって皆知ってんだろ?二人で飲み行ってるとかさー、細かい事気にすんなよ、まぁ明日は結果だせよ!」
と言う展開で、塾長にゴリ押しされて、明日早速行く事になりました!
そして水曜日、午後から倉庫に行くと言って出て行きました。
昼間からスーツでスポーツクラブってもの変だと思い、大きめのバッグを持って来て、ジャケットとネクタイはバッグに入れて、シャツのボタンを外して、私服っぽくして向かいました。
平日は電車通勤ですので、電車で向かい、近くの駅からタクシーで行きます。
駅から遠いのが辛いです。
到着すると、初回なので、施設の案内からはじまりました。
ロッカールームから、ジム、プール、シャワールーム、お風呂、ヨーガとかをするスペースなど、初めてだったので少し楽しかったです。
気になったの、女性専用のジムスペースとかがあって、そこに入られたら声かけられないな・・・とか考えていました。
案内されている間も、高沢の嫁を探していましたが、居ない様子です。
それにしても昼間のジムは人妻がいっぱいでした!
もちろん綺麗な人ばかりじゃ無いですけど、綺麗な人もケッコーいます!
案内も終わって、一人でジムでトレーニングをはじめましたが、中々現れません。
そしてプールに移動して、ジャグジーコーナーで暇つぶしをして寝そうになっている所に、とうとう現れましたあああ!!!
ジャグジーコーナーの横のプールサイドに競泳水着を着た高沢の嫁が歩いて来ました。
ビキニとかじゃ無いので、露出が少ないですけど、はっきり巨乳が分かります!
僕も取り敢えずプールサイドに行きましたが、僕は水泳用のキャップを忘れてしまったので、今日は泳げません。
嫁はクロールで泳ぎ始めてしまいました。
ケッコー本格的に泳ぎが旨いです。
しばらくそのまま休まずに、クロールと平泳ぎを交互に、かなり長い距離を泳いでいました。
そして、最後の方は流す感じでゆっくり泳いで、プールから上がってジャグジーに向かったので、僕は急いで付いて行きました。
ジャグジースペースでは二人だけでした。
僕は何度も声を掛けようとしたのですが、中々出来ません。
とゆーか一人ではナンパした事はないので、緊張してしまって声が出ません。
結局そのまま何も出来ずに、嫁はジャグジーを出てしまい、プールから出る様だった。
僕は「このまま帰ったら塾長に殺されるー」と思い、諦めずにすぐ着替えて後を追ったが、ジムにはいない。
もう帰ったのかと思い、急いでロッカーに行って私服に着替えて外に出た。
自転車置き場に行ったが、取り敢えず彼女の自転車っぽいのがあったので、お風呂でも入ってるかもしれないと思って、カフェっぽいスペースで待つ事にした。
やはり素面では話し掛けられないので、そこでビールを飲む事にした!
30分位そこに居て、ビールも2杯ほど飲んだ位に、彼女が奥から出て来て、帰る様子だった。
僕も帰る準備をして後を追ったが、やはり話し掛けられない。
そのままこの前と同じように彼女が自転車で帰るのを後ろから見つからない様に、走って追い掛けた。
塾長に「結果を出せと」と言われて休みももらったからには何とかしたい!でもどうにもならない・・・
すると彼女は途中のスーパーに入って行った。
そこまで走って来た僕は「やっと休める」と思って、僕もスーパーに入って行った。
すると、急に落着いたら、さっきのビールが凄い廻ってきた!
かなりイイ気分になってきて、話し掛けてもイイ感じのテンションになってきた。
彼女はかなりの量の食品を買い込むと、自転車置き場に向かい、自転車の前のカゴに荷物を入れて、自転車をこぎ出した。
でも荷物が重いのか、前がフラフラっとして倒れそうになって方足を歩道の植え込みに突っ込みながら耐えていた。
僕は「今だ!」と思って、「大丈夫ですか?」と声を掛けて自転車を一緒に起こした。
幹夫:「大丈夫ですか?あっ足ちょっと血が出てますよ!」
人妻:「あっ、すいません、有難うございます、だいじょうぶですよ、すいません」
幹夫:「あれ?、さっきジムに居た人ですよね?」
人妻:「えっ、あっ、はい、あっジャグジーにいらした!はいはい(笑顔)」
幹夫:「こんなにいっぱい買ったら一人じゃキツいですよ!手伝いますよ!」
人妻:「あー大丈夫ですよ!いつもコレ位ですから、ありがとうございます!」
幹夫:「えーダメですよ、さっき凄い泳いでたじゃないですか!足にくるのは当たり前ですよ!怪我してるし!」
人妻:「もうすぐ家ですからホント大丈夫ですよ!」
幹夫:「もうすぐだったら僕が持って行きますから!」
と言って勝手に荷物を持って歩き出した。
絶対、お酒を飲んでいなかったら出来ない力技だと思いました。
彼女は結局「何かすいません」と言って自転車を押しながら一緒に歩き出した。
僕はなるべくゆっくり歩いて、話す時間を伸ばした。
トータルで10分位の会話しかしてないが、自分でも、かなり手応えを感じた!
僕はネットビジネスの在宅の仕事で、時間が自由になるので、ジムに通っている設定にした!
「最近引越して来たので、同じジムに友達が出来ると嬉しいです」と言うと彼女も笑顔で「私もそーなんですよ!独りだと何か暇なんですよねー」と言っていて、またジムで会ったらお茶でもしましょう!と言う所まで進行出来ました!
そして、名前は「優里」だと分かりました。
一つ問題は、在宅のネットビジネスに凄く興味を示されてしまい、今回は誤魔化したが、次回は何か調べて来ないとヤバい気がします。
結局、今日はお話して終わりでしたが、一応結果は出したつもりです!
もう夕方ですが、会社に帰って本来の仕事をしました。
日中何もしてないので今日は思いっきり残業です。
上司には「物を取りに行くだけで何時間かかってんだよ!タイムカード押した後に残業しろよ!」と怒鳴られました。
しばらくすると塾長からメールです。
『彼女が会いたがってたぞ』と入っています。
昨日の話をすぐに実行してきました。
たぶんその為に、僕を今日人妻の所へ行かせたんだと思いました。
仕事が終わって、彼女の家に向かいました。
この前と同じように部屋は真っ暗で、中に入ると誰も居なくて、恐る恐る電気を付けたけど彼女いませんでした。
ひょっとして!と思ってトイレに行きました。
彼女の家はバストイレは別ですので、トイレのドアを開けると、やはり衝撃的な物が目に飛び込んで来ました。
便座を抱きかかえる様にバックスタイルになった彼女が居て、両手は配管に縛られていました。
ア○ルにはピンクローターが突っ込まれていて、ケツには太いマジックで『一番安い精子便所』と書かれていました。
彼女は何も言わずに「ハァハァ」言って腰を前後に動かしていました。
やはりマ○コからは塾長の精子が出て来たあとがありました。
僕も無言でズボンを脱いで、ビンビンになった細いチ○ポをブチ込みました。
彼女:「あん、あん、ゴメンね、違うの、ハァハァ、無理矢理だから、ハァハァ、ごめんね」
幹夫:「塾長のチ○ポが好きなのか?どうなの?」
彼女:「・・・ハァハァ、ゴメンね、・・・ハァハァ、幹夫の事は、ハァハァ恋人として凄い好きなの」
幹夫:「塾長と俺とどっちとセックスしたいの?」
彼女:「・・・そんなの・・・ハァハァ、だって旨すぎるんだもん・・・気持ちは無いよ全然」
幹夫:「だからどっちとしたいの?」
彼女:「・・・セックスだけなら・・・塾長かな・・・ハァハァ、だってアレが変なとこに当たるんだもん・・・ハァハァ、何かおかしくなるの・・・ハァハァ」
それを言われた瞬間、中でイッてしまいました。
やはり、このシチュエーションは僕達3人のベストヒットになるかもしれません。
燃えよズリセン男塾より


【痴漢】プールにきていたレポーターの女の子にエッチなイタズラしたときのエッチ体験談【アカン】

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友人達5人くらいで出来たばかりのプールに遊びに行ったときの話なんですが
ナンパするのが目的で行ったのに子供ばっかりで全然ダメだったので
プールサイドで日焼けするのに寝そべってました。
適当な時間になったら帰ろうって思ってたら、ぞろぞろ人が入ってきました。
よく見るとテレビカメラとか照明とか持ってる人達で、レポーターの女の子もついて来ていました。
「かわいいなぁ〜あんな子とHしたいなぁ〜」なんて思ってたんですが、とてもナンパできる状態じゃなかったので、彼女たちの行動を見ていました。
そしたら、リハーサルみたいなことやって、色々話し合ったりして打ち合わせとかしてました。

どうでもいいか!って思ってて、しばらくしてもう帰ろうかな?って思って一緒に来てた友人達と帰ろうかって話してたら、さっきまでいなかったレポーターの女の子がビキニ姿で出てきたんです!
見てるだけでもいいか!と思ってしばらく見物することにしたんですがそのスタッフの人がプールにいる人達に声を掛けて、TVの生放送がありますから集まって頂けませんか?って言ってました。

我々も呼ばれて、しぶしぶ行ったんですがレポーターの女の子の前に子供たちを並べて
大人の私達は彼女の後ろに腰まで水につかって並ぶことになりました。
彼女の真後ろに立った私は「これはチャンスかも?」って思い、お尻でも触れればラッキーって思っていました。

そして、スタッフから簡単な説明があってから、本番が始まりました。

番組はよく分からなかったんですが、たぶんニュース番組なんだと思いました。
放送が始まると女の子は元気よくレポートを始めましたが、私の方はさらに興奮していました。(笑)
とりあえず、お尻くらい触っても大丈夫かな?と思って、そ〜っと手のひらを当ててみました。
触られてるのが分かってるのか分からないのか、反応がないので両手で揉みこむように触ってみました。
それでも生放送だからか、彼女は気にせずにレポートを続けていました。
これは大丈夫かも?って勝手に確信してどんどんエスカレートしていきました。

まず、お尻の割れ目に指を這わせて彼女の一番感じるところまで持っていってゆっくりバイブレーションしてあげます。

すこしお尻を動かしてイヤイヤをしますが、それ以上は出来ないみたいですので、次の段階へ。
今度はビキニの腰紐の部分に手を掛けてゆっくり下ろしていきました。
さすがにこれには彼女もビックリしたのか、一瞬後ろを振り返りましたが生放送の限られた時間のためかとにかくレポートのほうを続けたのです。

もう心臓もバクバクでしたが、周りは友人達で囲まれてますので、他の人には全然見えなかったはずです。

そして、膝くらいまでビキニを下ろしたら、今度は直接彼女の大事な部分を攻めていきました。

私の足で無理やり彼女の足を開かせて、しっかりと触れるようにしましたが、さすがにプロなんでしょうか?私の指の愛撫にも動じずに淡々とレポートを続けます。

それでもやっぱり感じてきたみたいで、水とは違うヌルヌル感が指先に伝わってきました。
もうこれだけでも最高の気分で、私の方も我慢汁が出てたんじゃないでしょうか?(笑)
しばらくそんな状態を続けてると、女の子は前の子供にレポートするのに前かがみになったんです!
もうビックリしましたね!女の子の方からお尻を差し出してくれたんですから!
こんなチャンス逃したら一生後悔すると思って、愛撫していた指を抜いて自分の水着を下ろして彼女に私のチンポをあてがいました。
気が付いた彼女は振り返りましたが、もう遅いです。
そのまま私は彼女の中に挿入したのです。
ビックリした顔をしましたが、TVの本番中ですしこんな状態を知られたら大変なことになると思ったのかそのままレポートを続けたのです。

周りの友人にも協力してもらいながら、他の人に分からないようにしながらゆっくりと腰を動かします。

彼女のレポートの声にも少し元気はなくなりましたが、それでもプロ根性で続けていました。
それに刺激されて私もドンドン激しく腰を動かしていきます。
時々喋りにくそうにしている彼女にすごく興奮しながら、そろそろフィニッシュを迎えそうになりました。
どうしようかな?と少し考えましたが、その後の反応も見たかったので思いっきり中でフィニッシュしてあげました!

「え?!」っていう声が聞こえきて、私のチンポがすごく締め付けられました。
やばいかな?って思いましたが、彼女はそのままレポートを終わらせようとしていました。
そして全部彼女の中で出し終えると、自分の水着と彼女の水着を直して、何事もなかったようにその場に立っていました。

放送がすべてが終わると彼女は振り返って何か言いたそうでしたが、何も言わずに帰っていきました。

こんなこと二度と経験できないでしょうね。(笑)

【友達】マイ【エッチ】

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NTRかは微妙ターゲット
名前  K藤 マイ(漢字は秘密)
年齢  19
職業  大学生
サイズ 身長162 体重51 B91(F70) W60 H85
情報
活動的なショートヘアを好み、髪は染めていない
顔立ちは子供じみて化粧っ気もないが、身体は成熟している
女らしくしたいが、それを恥ずかしく思っている模様
某有名大学に通う女子生徒であり、私の通うスイミングスクールの生徒
運動の資質は高くはないが、何より身体を動かすのが好きらしい
現在小学校時代からの付き合いの男(B)とルームシェアをしている
お互いに意識しているらしい↓↓↓↓開始↓↓↓↓
3月6日
ある程度情報が集まったので行動を開始してみることにした

以前より簡単な挨拶を交わす中だったので、食事には簡単に誘えた
少量のアルコールを飲ませて、話の潤滑油にするつもりが始めてのアルコールだったらしく倒れてしまった
その日は家まで送り届けることにした
対応してくれた少年、Bがルームシェアの相手なのだろう
後々の為にマイとはしたしいフリをしておく
3月11日
前回のこともあり、あっさりと食事の誘いに乗ってくれた
今回は飲み方に注意しながら食事をすることに
話の中心は大学の話だった
周りの女性と自分との違いに悩んでいるようだった
その端々にはBに良く見られたいという思いが滲んでいた
3月19日
最近では毎日のようにマイからメールが届く
以前の酒の席で少々ファッションについて触れたのが気になったようで
色々と話を聞いてくる
4月3日
スイミングスクールの後は二人で食事するのが習慣になりつつある
最近の話の内容は、どうやらBがとある女性からアプローチを受けているという話らしい
その女性は自分とはまるで反対の女性らしい女性なのだと言う
もちろん知っている、私が命令してBに近づくように言ったのだから
以前に調教した、大学勤務の司書のことだ
4月6日
いつもの酒の席で、マイは私に
「私って魅力ないですか?」と尋ねてきた
答えを後に回して、理由を尋ねたところやはりBについてだった
司書の女性と仲良くしているのを大学でも見かけたらしい
その日は、泣きながら話す彼女を抱きしめた
直接触れて解るが、やはり素晴らしい身体をしている
早くこれを好きにしたいと気がはやったBに近づくように命じた司書(以下C)に久しぶりに調教をほどこしながら報告を聞く
鞭を打ちながら話を聞くに「うじうじとして女々しい童貞」というのが彼女の感想であった
とりあえず、しばらく親しくするまでに留めるように命じる
その日は二回セックスをしてやった
4月8日
偶然を装い、学生の多い区画でマイに声をかける
その後は喫茶店などで会話をして帰宅
これを何度か繰り返す
4月20日
マイには年上の彼氏がいる、そのような噂が流れているらしい
思い通りにことが運びつつある
CにBに対する強めのアプローチを命じる
4月22日
酒の席でマイから愚痴を聞かされた
どうやら偶然アプローチの瞬間を目撃してしまったらしい
帰りたくないというのでホテルに向かう
本心を見極めるに自分の性的魅力に疑問を覚えているようであった
優しい言葉をかけながらキスをしてみた
どうやら「女らしい」という言葉に強く惹かれるらしい
予定より早いが、酒の勢いを持ち初セックスに望む
やはり処女であった、運動好きの為やや硬かったがこれからどうにかしていこう
前戯を念入りに繰り返し、数回絶頂に導くことに成功したが
やはり破瓜は痛いのか、涙を流していたが
セックスは気持ち良いもの、という意識は刷り込ませることに成功
4月23日
ホテルで目が醒めると、まだマイは寝ていた
足早にトイレに向かい、Cに電話をする
アプローチシーンを見られた罰としてバイブを入れたまま勤務を命じる
一時間後とに画像の送信も
電話を終えてトイレから出ると、ちょうどマイも目を覚ましていた
私の顔を見たとたんに、耳まで真っ赤になり隠れてしまった
優しい言葉をかけると、照れながらも笑っていた実に可愛らしい笑顔だった
その日は私のマンションの一つに移動して、日中に二人で抱き合って過ごした
既に恋人気分なのかも知れない
「そろそろ帰らなくては?」というと一瞬Bを思い出したのか暗い表情をしていた
その日はそれで家に帰した
気付けばケイタイにメールが溜まっていてCからのメールがきっかり一時間ごとの着ていた
とりあえず呼び出して、セックスをしておいた
激しい絶頂を迎えていたマイの頼みで、ファッションや化粧について教える
と、言っても店に連れていくくらいだが
マイは見違えるほど美人になった
いつものジーパンシャツの格好から、童顔意識した可愛らしいミニスカート基本の服にして薄いメイクをしただけであったが
本人すら驚くほど変わっていた
その日はキスと軽い愛撫だけで終える
4月27日
BはCのアプローチに翻弄され、マイの変化に気付いていないようだった
マイは既にBに対する思いが薄れつつあるのか、話題に上らなくなっていた
5月1日
CにBに対してキス以上セックス未満のアプローチを開始させる
マイは、まだ性器に破瓜の違和感があるようなので愛撫のみに勤める
しかし、敏感な体質らしくそれだけでも十文らしい
5月4日
メイクや服装を変えただけで、マイは構内や街中で声をかけられるようになったらしい
その事実に嬉しい反面、少々戸惑っているらしい
しかし既に私と恋人気分らしく「あなた以外にはなびかない」などと言っていた
今日は久しぶりにセックスをした
まだセックスで絶頂は無理らしい
5月19日
マイは随分と女性らしくなった
内面も短期間でかなり変わってきていた
以前は、童顔な自分を隠すように男勝りでいたが
今はロリ顔にあった、可愛らしい仕草をするようになっていた
既に短期間で2回告白を受けたらしい
あの胸に顔では仕方ないだろう
BはCに夢中らしい、最近は会話もほとんどなくなったらしい
Cからは「いつまで相手をすれば良いんですか?」かとウンザリした声で電話が来た
仕方ないので、久しぶりに調教してやることにした
マイは私とのセックスで絶頂をするようになった
性欲が強いらしく、最近では自分からねだるようになった
フェラを仕込み出した、覚えが良い
胸も使わせるように仕込まなくては
5月27日
時間が出来たので、マイに数日泊り込みで快感を教え込むことにする
既に快楽に貪欲になっていたので、二つ返事でオーケーされた
酒の勢いで露出まで出来たのは嬉しい誤算だ
公園でフェラをさせたところ、普段以上に興奮しているようすだった
6月1日
ゆっくりと調教にシフトさせる
朝に電話でオナニーをさせ、命令メールを送りその内容を写メで送らせることに
最初は構内のトイレでオナニーだったが、無事達成できた
BはCの手コキに夢中らしい
6月2日
久しぶりにCと出かける
温泉で男湯に入らせ、ソープ嬢の真似事をさせた
6月5日
朝からマイとセックスをする
既に、自分から腰を振るようになった
良い傾向だ
6月13日
マイにノーパンでデートさせた
視線にかなり感じていた
その日は気絶するまで絶頂させてみた
かなり私に依存しているらしい
どうやら新しい自分を切り開いてくれた人、と見ているらしい
これならもう少し激しくても良いだろう
夏を前に露出とSMをこなした
自然とマイは私をご主人様と呼ぶようになった
胸は成長しているらしく、最近周りから視線が更に強くなったと言っていた
最近では大学にバイブを挿入していかせている
マイは私に言わないが、電車では何度か痴漢にあい、最近では自ら痴漢に身体を弄らせているようだ
多人数プレイも問題なさそうだ
BはCにフェラをして貰いたがっているらしいが、巧みにかわされている
7月1日
縛ったマイを一日中犯してみた
これの反応如何でこれからの方針を変えようと思っていたが
問題なしだった、その日は犬のように私に懐いてきた
7月2日
深夜、マイに薄いキャミソールのみでコンビニにコンドームを買いにいかせたところ
大学の知人に遭遇してしまった
調度首輪もしていたので、もしかしたら噂が広がるかも知れない
7月3日
案の定広がった
マイはMでご主人様がいるらしいと
お仕置きとしてマイが苦手な浣腸を施してやる
7月6日
マイとしばらく連絡を絶つ
CにもBに対する接触を絶たせる
このときはいつもワクワクする
7月15日
予想通りことは運んだらしい
お互いに欲求が溜まり、久しぶりの二人きり
以前の思いがあったマイ、気付けば綺麗になってた同居人にBは
二人でセックスをしたらしい
しかし、Bは直ぐに果ててしまいまったく楽しめなかったらしい
マイに俺の存在を改めて認識させることに成功する
これから夏に徹底的に調教をすることに
CにはBにそっけない態度を取らせることにテーマは夏でいかに変われるか道具をマイ用にそろえるために買いにいかせた
服装は、マイクロミニのセーラー服
バイブやベルトなどを買わせることに
案の定年齢を聞かれたマイは私の命令どおり学生証を出していた
夏祭りの日、伝統にのっとってマイには下着なしで参加させた
バイブは入れたまま
内股で喘ぐマイは数人の男性に声をかけられていた
花火のときはフェラをさせた
かなりの人数に見られたが問題なし
海に向けて肉体の改造を施すことに
私の所有物の証として、乳首にピアス、クリにもピアス
そして下腹部には、漢字で奴隷と刺青を入れさせた
少々マイに飽きてきたのでアクセントとして、髪を金色に染めさせ
服装も可愛らしいものから露出の激しいものに返させた
足のつけねギリギリのホットパンツに、ノースリーブのシャツを着せて電車に乗せたが
視線は十分集まっていた
刺青、ピアスは安定したのでお披露目として温泉に向かう
混浴に放置してみたところ、大量に中だしされて帰ってきた
妊娠したら面白い
久しぶりにマイをBのいる部屋に帰らせる、本人は嫌がっていたが私も付き添う
でっちあげで部屋に泊まることにして、Bが隣にいるのにマイを犯した
自分のされてることを実況しながらアナルまで犯した
次の日にルームシェアを解消させた
Bは失意に項垂れていた
Cに命令の終わりを告げたが
「最後に一発かましたいんです」というので許可する
ついでにCとマイを初対面させる
マイは驚いていたがCの身体にほどこされた、自分以上の改造を目にして
Cに尊敬を抱くようになった
マイにはBに無理矢理迫られていたと言っておく
CはBを呼び出し、娼婦の様な格好をして私の知人に彼氏役をさせ見せ付けていた
Bに「今オナニーしたら手くらいでしてあげる」と言っていたが
Bが本気でオナニー始めたのをみて、若干惹いていた
マイはそれを皆がら私に犯されていた
もう興味はないようだったマイとCに犬の格好をさせて散歩をしてやった
多くの人に見られ二匹は歩きながら絶頂していた
海に向かった
二人にはマイクロビキニを渡したところ浜辺の視線が集まっていた
昼間からパラソル下でダブルフェラをさせた
夜には二人に全裸で買い物にいかせた
暇があると二人でレズをして快感を貪るようになった
既にメスだ
双頭バイブをいれ縛り放置したところ
一日中腰を振っていた
二人に、ネットで募集した20人相手に耐久セックスをさせ
その映像を戯れでBに送ったところBは実家に戻ったらしい
二人の乳首とクリトリスを互いに糸で結ばせ
バイブを入れたままとあるイベント会場で、躍らせたところ
ネットで有名人になってしまった
二人に飽きてきたので、貸し出し専門にしつつある
マイは妊娠し始めたのでまた使う予定あり
Cに使い道ないと伝えた頃、犬相手にセックスをしだしたの
もう少し置いてやることに決めた
しかし、また新しいターゲットを見つけたので、潮時と感じる
最近では二人にフリーセックスを命じている
マイはキャンパスでは有名な肉便器になっているらしい
Cは私に飽きられないようにとあるAV会社のマニアック専門女優になったらしい
また使う予定はないが

【寝取られ】突然の海外赴任【NTR】

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親子3人幸せに暮らしていた私に、突然の海外赴任の話が持ち上がったのは今から4年ほど前でした。

妻と何日も話し合いましたが、赴任先が地球の裏側と遠い事や期間が1年と短い事、娘の学校の事や、娘が幼稚園に行き出してから、妻が以前勤めていた同じ銀行の比較的近い所に有る支店にパートとして雇ってもらえた事などを考えて、ついて行きたいと言って譲らない妻を説得して、単身で赴任するという私の意見を押し通しました。

最初、1年ぐらい頼むと言われていた赴任でしたが結局半年延び、ようやく帰国出来たのは、私が43歳、妻智子38歳、結婚5年目にやっと授かった娘、理香が8歳になった初夏でした。
空港に着いて、当座必要な身の回りの物を詰め込んだスーツケースを受け取って出ると、そこには家族や知り合いの人を迎に来た、大勢の人達でごった返していましたが、私を迎に来た者は誰もいません。

それもその筈、海外赴任が終った事や、私が今日帰国する事を、妻や身内には誰にも知らせていないのです。
それは、私が赴任して7ヶ月ほど経った頃にかかってきた、私の母からの一本の電話から始まりました。
「おまえ、一度帰ってこられないのか?休暇ぐらいは有るのだろ?」
「それは無理だ。ここは地球の裏側だぞ。日本までどれだけかかると思っているんだ?お金だってかかる。」
「旅費なら私が出すから。」

「お袋、だうした?何か有ったのか?」

母の話によると、1ヶ月ほど前から妻の行動が変わったと言うのです。
残業だと言っては、帰りの遅い日が何日も有り、先週の土曜日は休日出勤になったと言って娘を預け、その後、友達の相談に乗っていて遅くなったから泊めてもらうと電話が有り、娘を迎に来たのは日曜の昼近くだったそうです。
「智子と喧嘩でもしたのか?それとも理香を預かるのが疲れるのか?」
「いや、智子さんは良くしてくれるし、理香ちゃんを預かれる事は嬉しいよ。」
「もうやめておけ。お前の思い過ごしだ。」
その時、後ろから父の声が聞こえ、電話は切られてしまいました。

母が何を言いたかったのかは、想像がつきましたが、その様な事は私にはとても信じられる事では有りませんでした。
妻の両親は、妻が小学生の時に離婚し、それも父親の暴力が原因だったので、怖い思いをした記憶が残り、母親と姉の女だけの家庭で育ち、女子高、女子短大と進んだ妻は、男性恐怖症とまでは行きませんが、男性には人一倍慎重でした。

会社の隣に有った銀行の窓口に座っていた妻の、制服を着ていなければ高校生でも通りそうな、童顔で可愛い顔と、それとは反比例するかのように制服を持ち上げている胸のギャップに惹かれて交際を申し込んだのですが、なかなかデートに応じてもらえず、今のように携帯も無かったので、半年以上手紙の交換が続きました。

手紙の内容では私に好意を持ってくれているようだったのですが、初めてデートを承諾してくれたのは半年以上経ってからで、その時も私の横ではなくて、少し後ろを歩いていたのを思い出します。
2人で逢う様になってからは、見掛けだけではなくて、妻の真面目で可愛い性格に惚れ、結婚後も妻の真面目で誠実な面は変わる事が有りませんでした。
その妻が浮気をする事など想像も出来ません。
何より、妻が私を愛してくれているという自負が有りました。
赴任する前日の夜に妻を抱いた後、
「絶対に浮気はしないでね。もしも浮気したら離婚します。いいえ、あなたと相手を殺しに行きます。私は何があってもあなたを裏切る事は無いから。あなたも我慢してね。」

そう言っていたのは妻でした。
その様な訳で、その時は母の話しを一笑に伏し、あまり気にもしませんでした。

私達夫婦には、家のローンを1年でも早く返し終わろうという目標がありました。
土地は、親から貰ったので、私の退職金まで充てにしなくても良いと思っていましたが、結局凝った作りにしてしまった為に予定以上にお金がかかり、退職金の一部も充てにしなければならなくなってしまいました。
しかし、娘に老後を見てもらう事は考えず、退職金は、全て残そうという事になり、妻も勤めに出たのです。
その様な訳で海外赴任に伴う色々な手当ても使わずに、出来る限り節約に心掛けていたので日本に帰る事もしないで、電話も極力控えてEメールで我慢していました。
母からの電話から数週間経った頃、私の様に単身赴任して来ている関連会社の仲間達から、女を買いに行こうと誘われましたが断りました。
決して日本人の海外買春問題を考えるような大それた理由ではなくて、妻を裏切る事が嫌だったのです。

しかし、その様な理由で断るのは、男として情け無い様な風潮が有ったので、家のローンを理由にしたのですが、日本とは違って5千円も有れば充分楽しめると強く誘われて、その様な事から遠ざかっていた私は少し迷いながらも、結局断ったのでした。

1人で宿舎に戻って妻の事を考えていた時、忘れかかっていた母の電話を思い出しました。
結婚して何年かは妻から求める事など有りませんでしたが、娘が生まれてからは徐々に積極的になり出し、妻から求めて来る事も珍しくなくなり、海外赴任が決まった頃には、普段の大人しい感じの妻からは、誰も想像も出来ないほどセックスを楽しむ様になっていました。

以前使おうとした時には嫌がって、そんな物を使ったら離婚するとまで言われ、決して使わせてもらえなかった玩具なども、その頃には、一応最初は嫌がる素振りを見せるものの口だけで、いざ使い出せば、それだけで何度も気を遣るほど感じていました。

そんな妻を思い出していると、私が我慢している様に、妻も我慢しているはずだと思いながらも、少し不安になり出し、妻に限って浮気など無いと自分に言い聞かせながらも、海外に電話などした事の無かった母が、苦労して電話をかけてきた事が気になりました。

それでも赴任から1年が過ぎた頃には、考えたところでこれだけ離れていてはどうにもならないので、妻を信じる事にしようと思ったのですが、そんな時に母からまた電話がかかり。

「まだ帰して貰えそうもないのか?社長に頼んで1日でも早く帰らせてもらってくれよ。」
「どうした?また智子の様子が可笑しいとでも言いたいのか?」

母の話では、あれから妻の服装が徐々に派手になり始め、次第に化粧も濃くなり、髪も明るい栗色にして、見た目5歳は若くなったと言うのです。
その上、残業だと言って帰りが遅い日も増え、土日も休日出勤だとか、娘の役員会だとか言って、子供を預けて外出する事が増え出し、最近では泊まりの慰安旅行が有ったり、友達の相談に乗っていて帰れないから子供を頼むと電話して来て、朝帰りした事も何度か有るそうです。

それからの私は、流石に妻の浮気を疑い、会えないだけに身を切られる様な思いをしていました。
電話で問いただしたい気持ちも有りましたが、浮気ではなかった時の妻の気持ちや、母が告げ口をしたと知った時の、妻と母との関係を考えると出来ません。
間違いだった時は、妻の気持ちを逆に裏切った形になってしまいます。

そうかと言って、このままの気持ちでは笑って妻に逢えないと思い、この様な帰国になってしまったのです。
乗り継ぎの時以外は、ほとんど眠っていて、日本に着いたのは朝だったので大した時差ぼけも無く、空港を出るとレンタカーを借り、赴任する時に携帯を解約していたので新しい携帯を買いました。

会社の方は今日を入れて四日間、来週の月曜までは出社しなくても良かったのですが、万が一自宅に電話でもされて帰国した事が妻にばれない様に、会社に帰国の挨拶に行って、連絡は全て携帯にしてもらうように頼んで来ました。

***

その日の4時前には、妻の勤めている銀行の近くに行き、車を止めて見張っていると、5時を少し過ぎた頃に銀行から出てきた妻は、すぐ近くのバス停で立っています。

確かに一瞬、妻に似ているが妻だろうかと戸惑ったほど、若い時からずっと肩位までだった髪を肩甲骨よりも長く伸ばし、色も栗色に染め、眉も細くし、アイシャドーも濃く、唇には濡れたようなピンクのリップを塗っていて、1年半前よりも逆にかなり若返った様に見えますが、ただ服装は決して派手な事は無く、バスを待っている様子もおかしな素振りは有りません。

妻の心が離れてしまったかも知れないと少し疑っていた私は、今すぐ妻の前に飛び出して行き、今夜にでも妻の愛を確かめたくなってしまいましたが、そんな気持ちをぐっと我慢して、私の実家に先回りしました。

私の実家は我が家から200メートル程しか離れていません。
実家は兄夫婦が跡を継ぐ予定だったのですが、兄が遠くに転勤になってしまった為に、今は両親が二人だけで暮らしていて、近くにあった土地を貰って家を建てた私達が、面倒を看ています。
面倒を看ていると言っても妻が勤めに出だしてからは、娘の幼稚園バスまでの送り迎えや、学校に上がってからは学校が終ると、娘は実家に帰るという生活だったので、昼間の娘の世話はほとんど母や父がしてくれていて、こちらが面倒を見てもらっている状態でした。
娘もその様な生活に慣れてしまい、最近では1人で実家に泊まる事も珍しい事では無いそうです。

実家の見える所に車を止めていると暫らくして妻が入って行き、すぐに娘の手を引いて出て来ました。
「理香。」
思わず娘の名前を呼んでしまいましたが、離れていて2人には聞こえるはずは有りません。

今出て行けば娘を抱き締める事も出来るし、今夜は親子3人で楽しくすごせると思いましたが、今やめてしまっては、一生心の中で妻を疑って暮らさなければなりません。
私の気が済むまで調べて、何も無ければその方が良いのです。

妻の浮気を確かめたいのでは無くて、本当は妻の潔白を証明したいのだと自分に言い聞かせ、心を鬼にして我慢しました。

次の日も妻に疑わしい行動は無く、その夜ホテルに帰ると、

〔休みは後2日。時差ぼけはほとんど無いと言っても、疲れは有るのに明日も明後日も、俺はこんな事をするのか?
妻が2日間の内に何か行動を起こすという保証も無いし、仮に不可解な行動をとったとしても、素人の俺に上手く調べる事が出切るのだろうか?
何より、お袋とそれを聞いた俺の誤解かも知れない。〕

そう考えていると急に馬鹿馬鹿しくなってしまい、明日の朝は家に帰り、残り2日間ゆっくり過ごしてから、この事は追々問いただそうと決めて眠りにつきました。
朝になって我が家から近い駅に有るレンタカー屋に車を返し、2日も前に帰っていながら連絡もしないで、この様な事をしていた後ろめたさから、電話をして迎えを頼む事もせずに、後で車で取りに来ようと駅のロッカーにスーツケースを預けると、この事がばれた時の言い訳を考えながら、我が家に向かって歩いていました。

すると、その途中、向こうから妻が歩いて来るでは有りませんか。
妻は赤いシャツに白のミニスカートという、今まで見た事も無い様な格好だったので気付くのが遅れ、危うくニアミスになりそうだったのですが、慌てて私がコンビニに飛び込んだ事など、私が日本にいるとは夢にも思っていない妻は全く気付きませんでした。

私には、今にもパンティーが見えそうなぐらい短いスカートが気になって仕方が有りません。
何故なら、妻は若い頃から普通のミニスカートでさえ、穿いていた事が一度も無かったからです。
私は雑誌で顔を隠しながら、妻が通り過ぎるのを待って後をつけると、妻は駅に行き、切符を買って改札を通って行きます。
ホームに通じる階段を上って行く時には、前を歩く男達の視線は全員、妻のお尻に向けられていました。
妻はバッグを後ろ手に持って隠しているつもりでしょうが、歩く度にバッグが左右に揺れるので、私よりも近くを歩いている男達にはパンティーが時々見えているのかも知れません。
おまけに、そのミニスカートはタイト気味な為に、お尻の形や恐らく白で有ろうパンティーの形まで、はっきりと分かってしまうのです。
こんな気持ちで尾行している私でさえ、相手が妻にも関わらず男のスケベ心が出てしまい、視線はお尻や白くムッチリとした太腿に行ってしまいます。

私が乗った時はドアが閉まる直前だったので妻と同じ車両になってしまい、少し離れているとは言っても平日とは違い、比較的空いていたので見つからないか心配しましたが、妻は私に気付くどころか車両の隅の方に行って、ずっと顔を隠す様に俯いていました。

妻が降りたのは、銀行に一番近い駅だったので、やはり休日出勤かとも思いましたが、私の家からでは、バスの方が遥かに便利が良く、バスなら定期券も持っている筈で、わざわざお金を払って電車に乗る事は考えられませんでした。

妻が駅のトイレに入って行ったので、私は少し離れた柱の陰で待ったのですが、今まで、妻を見失わない様に、妻に見つからない様に必死だった私の気持ちに余裕が生まれると、この1年半の間に妻に何が起こったのか、どの様な心境の変化でこの様な姿で人前に出られる様になったのか、不安で押し潰されそうです。

妻は、人一倍他人の目を気にする方で、私は色気も有って丁度良い太さだと思っているムッチリとした太腿や、私が自慢の豊満な胸でさえも、妻にしてみればコンプレックスのほか何者でも無く、出来る限りその事を気付かれない様な服を選んで着ていました。
娘を連れて海水浴に行った時も水着になる事を嫌がり、1人日傘を差して浜辺に座って見ていました。

その妻が、ワンサイズ小さいのを買ってしまったのかと思える様な、今にも胸のボタンが弾け飛びそうなシャツを着ていて、しかもそのシャツは人目を引く赤なのです。
若い人達でも余り穿いていないような、今にもパンティーが見えそうなほど短いスカートを、子供のいる38歳の妻が穿き、コンプレックスだった太腿を人目にさらしているのです。

当然この様な姿を近所の人達にも見られているのでしょうが、以前の妻なら、死ぬほど恥ずかしい事だったに違い有りません。
暫らくして、トイレから出て来た妻はサングラスをしていました。

妻が私の方に向かって歩いてきたので、私は柱に隠れてやり過ごしたのですが、歩く度に片方ずつお尻がスカートに張り付いた様な状態になり、穿いているパンティーが、男子の水泳選手が穿く水着の様な、超ビキニの物だと分かりました。

妻がトイレで穿き替えて来たのかとも思いましたが、階段を上がって行く時に、はっきりと下着の形が分かったと言うのは私の思い違いで、私の距離からでは下のラインしか分からず、私が知る限りではこの様な下着は持っていなかった為に、勝手に上のラインを想像して、頭の中で作ってしまったのかも知れません。

どちらにしても、これでは前の黒い翳りは隠し切れずに、パンティーから、はみ出てしまっている事でしょう。
この様なパンティーを穿いている事からも、妻に何か有ると確信した私は絶望感を覚えましたが、何とか尾行を続行すると、やはり妻は銀行には向かわずに、駅を挟んで銀行とは逆方向に歩き出し、私は隠れながら後をつけたのですが、他人から見れば、ストーカーと間違えられないか心配でした。

暫らく後を付けて行くと、妻は4階建ての部屋数が16ほどの小さなアパートに入って行ったので、私も入って行こうとしたのですが、入り口がオートロックになっていて入る事が出来ません。
ここまで不審な行動が重なると、否が応でも事実を受け止めなければならなくなった私は、貧血をおこしそうになり、その場に座り込んでしまいました。

すると、サングラスをかけてヘッドフォンをした坊主頭の若者が、頭でリズムをとりながら出て来て。
「おっさん、大丈夫か?救急車いるか?」

言葉使いは無茶苦茶ですが、それでもしゃがんで私と同じ目線で話してくれ、親切な若者だと感じたので。

「ありがとう。それよりも今入って行った女の事を知らないか?
今日初めて会ったとか、よく見掛けるとか、どこの部屋に行ったとか。」

「おっさんは刑事か?
そんな訳ないよな。張り込みで蒼い顔をして座り込んでしまう刑事なんて聞いた事がない。
それとも探偵?その顔だとそれも無いな。
どっちにしても俺は他人のごたごたに巻き込まれるのは嫌だから。じゃあな。」

私に背を向けて、手を何度か振って去って行こうとする若者に、1万円札を出して。
「これで何とか頼む。」

振り向いた若者は。
「ウワー。そんな必殺技を出されたら断れないな。ここでは話し辛いから向かいの喫茶店にでも行くか?」

喫茶店に入って話を聞くと、妻とは以前からよく階段ですれ違うと教えてくれました。
「どこの部屋に入って行くか分からないか?」

「俺の丁度真下に住んでいる、1人暮らしの親父の所さ。ここから見えるだろ?2階の一番右端の部屋さ。俺が301だから201。」

「いくつ位の男だ?」

「親父の歳は分かり難いからな。おっさんの少し上ぐらいじゃ無いのか?普段やあの女が来る時は、きちんと7、3分けにしているが、あの女が来ない休みの時は髪もぼさぼさで、昼間でもパジャマのまま新聞を取りに来る、冴えない親父さ。」

若者が指差した郵便受けをみると、201号室の所に稲垣と貼って有りました。
建物から見ても、おそらく独身の1人暮らしか単身赴任者が借りるアパートの様で、部屋番号の所に名前が貼ってあるのは稲垣だけです。
「あの親父は見栄っ張りなのか、高い車に乗ってやがる。俺ならそんな金が有ったら、もっと広いアパートに引っ越すよ。どちらにしてもあの女と親父は普通の関係では無いな。女はいつもサングラスをしていて、俺とすれ違う時は必ず俯いているし、2人で出掛ける時は決まって親父が先に出て、あたりをキョロキョロ見渡してから女が出てくる。女もそうだが、あの親父も女と一緒の時は夜でも必ずサングラスをしていて、車に乗り込むまでは外さない。まあ、よく有る不倫の関係というやつかな。」

私の顔が見る見る蒼ざめて行くのが自分でも分かりました。
私の動揺を察した若者は1万円札をテーブルに置くと、
「本当は、おっさんがあの女の旦那だろ?そんな血の気の引いた顔をされたら、可哀想でこれは貰えない。」

「ありがとう。でもこれは取っておいてくれ。また何か聞きに来るかも知れないから、その時は頼む。本当にありがとう。」

***

まだ若者と話していた時は、よかったのですが、彼が出て行った後1人になると足が震え出し、意識すればするほど、震えは大きくなってしまい止まりません。
怒り、悔しさ、絶望感。

水を飲んで落ち着こうと思うのですが、グラスを持つ手までが震えて水を溢しそうです。

私は、2階のあの部屋をずっと見詰めていましたが、中で行われている事を想像すると重機を借りてきてでも、今すぐこのアパート自体を壊して無くしてしまいたい衝動に駆られます。
頭の中では、透けた小さなパンティーだけを身に着けた妻が、男の物を美味しそうに嘗め回してから口に含んで、頭を前後に動かしている姿が浮かびます。
男が我慢出来なくなり、妻を押し倒して豊満な乳房にむしゃぶり付いている姿が浮かびます若者に頼んで、ドアの中に入れてもらえばよかったと悔やんでも、もうどこに行ったのか分かりません。
私は悔しさで、妻がいる部屋をずっと睨んでいましたが、前の道を携帯電話で話しながら歩いている人を見た時、妻の携帯に電話すれば良いのだと気付き、慌てて携帯を出しました。

しかし、そこには何も登録されておらず、スーツケースに手帳を入れてきてしまい、携帯番号が分かりません。
日本に着いてから暇な時間は沢山有ったので、妻の携帯番号ぐらいは入れておくべきでした。

今にして思えば、実家の電話番号は覚えているので、妻の携帯番号を聞くという手段も有りましたし、部屋番号は分かっていたので、オートロックのドアの横に付いているインターフォンで呼び出すという手段も有ったのですが、そんな事すら気付かないほど気が動転していたのです。

若者が出て行ってから1時間もすると我慢の限界が来て、2人のいる部屋をじっと見ているだけの自分が惨めに思え、家に帰って妻が帰ってきてから殴ってでも説明させようと思ったのですが、ここから離れる勇気が有りません。
スーツケースを預けたロッカーの有る駅まで戻り、妻に電話をしようと思っても、妻が男と愛を確かめ合っているので有ろう部屋が見える、この場所から離れる勇気が有りません。

その時、見詰めていた部屋からサングラスをかけた妻が出てきて、それに続いて出てきた男はドアに鍵を掛けています。
私は慌てて喫茶店を出ようとしましたが、こんな時に限って前のおばさんが財布の中の小銭を探していて、レジを済ませる事が出来ません。
「釣りはいらない。」
おばさんを押し退けるように喫茶店を出ると、2人は車に乗り込むところです。

エンジンが掛かったばかりの車の前に立ちはだかると、じっと助手席の妻を睨みました。
妻は最初、状況が飲み込めずにキョトンとしていましたが、私だと分かった瞬間、驚きで顔が引き攣り、声も出せずに私を見ています。
私は怒りから両手を思い切りボンネットに打ち据えると、ボンネットは少しへこみましたが、興奮からか手に痛みは感じません。
状況の分からない男はサングラスを外し、怒った顔で左の運転席から降りて来て。
「何をする。警察を呼ぶぞ。」

私は何も言わずに思い切り男を殴ると、男はよろけてボンネットに手を付き、私を精神異常者とでも思ったのか、殴られた左頬を手で押えたまま、脅えた目をして固まってしまっています。

妻への怒りが大き過ぎて自分の中で処理し切れずに、妻を引き摺り出して殴りたい気持ちを通り越し、逆に冷静になっていく自分が不思議でした。
今私が何か言ったり行動を起こしたりするより、この後どう出るか任せた方が返って2人は困るのではないかと思い、その場を黙って立ち去ると大通りに出て、タクシーを捕まえて乗り込みました。
いつもの習慣で私のキーホルダーに付けたまま、赴任先まで持って行ってしまった家のスペアキーが、駅のロッカーに預けたスーツケースに入っているのを思い出し、途中駅に寄ってもらってから我が家に帰り、私が最初にした事は妻の服や下着を調べる事でした。

私がすぐには帰って来られない様な遠い所にいて、他にここを開ける者がいないので安心し切っていたのか、クローゼットの中には私が見た事も無い、これをあの妻が着るのかと唖然とする様な、豹柄などの派手な服が普通に掛けて有り、ミニスカートも数着有りました。

それらは、色や柄が派手な物だけではなく、身体の線がはっきり出てしまう様なニットで出来たミニのワンピースなど、色は地味でもデザインが派手な物も有ります。
次に下着を探すと、普通の下着が入っているすぐ下の引き出しに、私がいた時には持っていなかった、色取り取りなセクシーで高価そうな下着が有りました。

しかし、もう1段下の引き出しの中を見た時、私は絶句しました。

そこには普通の下着売り場には、絶対に売っていない様な、セクシーと言うよりは卑猥な下着ばかりが入っていたのです。
いいえ、それらは下着としての機能を果たさない、下着とは呼べない様な物がほとんどなのです。
これをあの妻が身に着け、あの男に見せていたのかと思うと悔しくて涙が出そうです。

私は、それらの下着を手に取り、ぼんやりと見詰めながら落ち込んでいましたが、今は弱気に成っている場合では有りません。

下着を元に戻してから2個のバケツにお風呂で水を汲み、それを玄関の上がり口に置いて居間で待っていると、それから3、40分経った頃に家の前で車が止まりました。
気付かれない様に半身になって窓から見ていると、運転席からあの男が降りて来たのですが、妻は降りて来ようとはしません。

すると男が助手席のドアを開けて妻に何か話し、ようやく降りてきた妻はハンカチで涙を拭いながら、近所の人に見られるのが嫌なのか、小走りで玄関に向かいました。
帰って来るのに時間が掛かったのは、きっと口裏合わせでもしていたのでしょう。

私は玄関に先回りをして、水の入ったバケツを構えているとチャイムが鳴りましたが、返事もせずに無視しました。
すると次の瞬間ドアが開いて妻が入って来たので、持っていたバケツの水を頭から勢いよくかけて次のバケツを持ち、続いて入って来た男には、頭を狙ってバケツごと投げ付けましたが、男は咄嗟に手で防いだのでバケツは当たりませんでした。
それでも頭から水を被ったので2人共びしょ濡れです。

「智子だったのか。まさかおまえが、この家に帰って来られるとは思わなかったので、泥棒でも来たのかと思ったよ。
いくら嘘つきで人を裏切る事が平気な女でも、2度とこの家には帰って来られないと思っていたが、夫や娘、世話になった親を平然と裏切る事の出来る女は、流石に図々しさが違うな。身の回りの物でも取りに来たのか?」

「あなた、ごめんなさい。違うのです。誤解なのです。」

妻が水浸しの土間に泣き崩れると、男も慌ててその場に土下座して。

「ご主人には要らぬ誤解を招く行動をとってしまい、本当に悪かったと反省しています。
今日は休日出勤だったのですが、私が昨夜から熱っぽかったので起きられずに、携帯が鳴っているのにも気付かずに寝ていたので、部下が心配して出勤前の奥様に、様子を見て来て欲しいと電話をしたらしいのです。
昨夜から食欲が無くて何も食べていなかったので、ファミレスに付き合ってもらってから出勤しようと車に乗った所にご主人が・・・・・・・・。」

この男はべらべらと言い訳を並べていましたが、妻は、泣きじゃくっていて、何も話す事が出来ずにただ土下座していました。
私は、その場に胡坐を掻き、返事もしないでただ煙草を吸っていましたが、この男のいい訳に腹が立ち、私がいない間、何度も妻が行っていた事を知っていると言おうかとも思いましたが、相手に嘘を言わせておいた方が、その嘘を指摘する事で他の事も聞き出し易くなると考えて、あえて何も言わずに黙ってキッチンに行くと包丁を持って来ました。

「申し遅れましたが、私は支店長の稲垣と申します。奥様には大変お世話に・・・・・。」
その時少し顔を上げた稲垣は、私が包丁を持っている事に気が付き、
「ご主人、本当です。誤解を招いた事は謝ります。これは誤解なんです。本当です。そんな物は置いて下さい。」

その言葉で顔を上げた妻も包丁に気付き、
「やめて?。許して?。ごめんなさい。ごめんなさい。」

私の足に縋ろうとした妻を思い切り蹴飛ばしたのを見て、支店長は謝りながら飛び出して行きました。
支店長の言い訳に腹がたち、少し黙らせる為の脅しに持って来た包丁ですが、逃げなければ刺していたかも知れません。

***

どうしてあんなに誠実だった妻が、この様な事に成ってしまったのか皆目見当も付きません。
単身赴任の間に妻が不倫。
世間ではよく有る話かも知れませんが、私の妻に限って、その様な事が有る筈は無いと思っていました。
遊び好きな妻ならまだしも、あの真面目な妻に限って、その様な事とは無縁の筈でした。
しかしこれは、浮気された夫は皆思う事なのか?

そうだとすれば妻の不倫も、世間でよく有る普通の不倫で特別なものでは無い。
私は未だに信じられずに、どこかで、何かの間違いだという微かな期待も持ってしまいますが、不倫が事実だとしても、世間でよく聞く不倫では無くて、妻には何かもっと重大な訳が有ったに違いないと思ってしまいます。
何か特別な理由が有る筈だと思いたくて、全て知らなければ今後の事を決められません。

これも皆思う事で、私の妻だけに特別な理由は無いのかもしれませんが。
泣きじゃくる妻を残して実家に行くと、母は驚き、嬉しそうな顔をしましたが、
娘を暫らく預かって欲しいと頼むと、只ならぬ私の態度に妻の事だと察した母は、目に涙を溜めて頷きました。

1人で海外にいて愛に飢えているのに、妻を抱き締められなくなった私は、せめて娘だけでも抱き締めたいと思う感情を殺して、父と出掛けているという娘には、まだ私が帰って来た事は言わないで欲しいと頼みました。

娘に今の妻の見せなくても良い分、父と母が近くにいてくれた事を、これ程感謝した事は有りません。
家に戻っても妻は濡れた土間で、びしょ濡れのまま泣いていました。
私にすれば泣いている事自体許せずに、何も話す気が起きません。
何故なら、泣きたいのは私なのです。

狂ってしまったのではないかと思うほど、ただ泣き続けていた妻も翌日には少し落ち着きを取り戻したのですが、私が何か言う度に涙を堪える事が出来ずに、まともに話が出来ません。

夕方になり、そんな妻が涙声で。
「あなた、いつ帰って来られたのですか?」
「そんな事を聞いてどうする?帰って来る日さえ分かっていたら上手く隠し通して、こんな事にはならなかったと言いたいのか?」

「違います、誤解なんです。あなたには嫌な思いをさせてしまいました。誤解されても仕方がないです。でも本当に誤解なんです。」

「誤解?派手な化粧。派手な服。ミニスカート。残業。休日出勤。泊まりで慰安旅行。友達の相談に乗っていたと言って、度重なる朝帰り。」
妻は、何か言ったのですが、泣いている上に小さな声なので聞き取れません。

「泣かずに本当の事を話せる様になったら呼びに来い。それまで何日でも実家に行っている。」
娘には、まだ不安を与えたく無かったので実家に行く気は有りませんでしたが、持ち帰ったスーツケースを持って出て行く振りをすると。

「少し待って。私もどの様に説明したら良いのか分からないです。」

「どの様に説明?正直に事実を全て話せばいいだけだろ?他にも知っているぞ。おまえが絶えずあいつのアパートに入り浸っていた事も。それなのに奴は、いかにもおまえが初めて来たみたいに、何が心配した部下が電話しただ。」

妻は、更に大きな声で泣き出したので、
「泣いて誤魔化すな。30分待って泣き止まなかったら実家へ行く。実家へ行ったら、おまえがここを出て行くまで、もう絶対に帰って来ない。」

暫らく待っていても泣き止まない妻に腹がたち、立ち上がってスーツケースを持つと、妻は泣きながら、
「ごめんなさい。あと5分待って下さい。お願いします。」

そう言い残して、洗面所へ走って行きました。

[3471]刷り込み 8投稿者:○○○投稿日:2005/08/14(Sun)07:58

居間で待っていると顔を洗って入って来た妻は、黙って入り口に正座しています。
「何か話したらどうだ?」

「ごめんなさい。何からお話ししたら良いか分かりません。あなたから訊いてもらえませんか?」

「全て最初から順に話すと思っていたが、そうか。
俺が訊いてもいいのだな?
それなら訊くが、俺がいない間、毎日抱いて貰っていたのか?
あいつの物は大きかったか?
一度のセックスで何回ぐらい気を遣った?
あいつの物も毎回口に含んでやったのか?
尻の穴も舐めてやったか?
おまえの尻の穴も舐めてもらったか?
俺には許さなかった尻の穴にも入れてもらったのか?」

「そんな酷い事を言わないで。そんな事はしていません。身体の関係など有りません。本当です。本当です。」

「そんな酷い事をしていたのは誰だ?
身体の関係が無いなんて信用出来る訳が無いだろ。
俺は絶対に許さない。
おまえもあの男も必ず地獄に落としてやる。
どちらにしても俺達はもう駄目だ。
離婚するしかない。」

まだ考えてもいなかった離婚という言葉を言ってしまい、言ってしまった私自身、動揺してしまいました。

「離婚なんて言わないで。浮気なんてしていません。あなたを愛しています。」

「浮気ではない?浮気で無いなら本気という事か?」

「違います。あなたを愛しています。私が愛しているのは、あなただけです。」

「あいつに言われたのか?
何とかこの場は嘘をつき通して乗り切れと。
もう旦那など愛していなくても、愛していますと言ってやれば許してもらえると。
1年半も知らない土地にいて、どうせ愛に飢えているから、愛していますと言ってやれば泣いて喜ぶから、辛くても我慢して言ってやれと。
お気遣い頂きましてありがとうございました。」

また泣き出したのを見て玄関に向かうと、追い掛けて来た妻は私の足に縋り付き、
「そんな事は絶対に有りません。愛しているのはあなただけです。ごめんなさい。もう少し話だけでも聞いて下さい。」

また居間に戻ると、今度は近くに正座して、昔の事から順に話し出しました。

妻が短大を出て銀行に就職し、初めて配属になった支店に稲垣がいたそうです。
稲垣は、一流大学を出ていて、仕事も出来るのに偉ぶった素振りも無く、話し方もソフトだったので、女子行員に人気が有ったそうですが、歳も一回り上で既に結婚していた事も有り、妻にとっては恋愛対象ではなくて良き先輩でした。

銀行は、転勤が多く、転勤が仕事だと言う人もいるぐらいだそうですが、妻が私と結婚をして、娘が生まれるまで勤めていた別の支店で偶然また一緒になり、以前一緒の支店にいた事からお互い親近感を覚え、昼食が一緒になった時や飲み会の時などには、お互いの家庭の事などプライベートな事なども、何でも話せる間柄に成っていきました。

ここでは、2年弱しか重ならずに、稲垣が別の支店に転勤となったのですが、私が海外に赴任した翌月、妻がパートで働いていた支店に支店長として赴任して来て、三度一緒の職場で働く事になったそうです。

稲垣が歓迎会の席上で、今回が初めての単身赴任だと挨拶した事が気になったので、2次会でビールを注ぎに行った時に事情を聞くと、その時は、子供達の学校の関係だと説明されましたが、その後、妻がトイレにたった時に稲垣もついて来て、相談に乗ってもらいたい事が有るのでお開きの後、付き合って欲しいと小声で誘われたそうです。

他の者に誤解されない様に、一旦別れてから待ち合わせた喫茶店に行き、そこで妻は稲垣から、子供達の学校の事情だけでなく、奥さんの浮気が原因で離婚も考えていて、その為の別居の様なものだと打ち明けられました。

「それが可哀想で、身体を使って毎晩慰めてやっていたと言う事か。」

「違います。身体の関係は有りません。本当です。
色々愚痴を聞いてあげたり、相談に乗ってあげたりしていました。
でも、朝まで話しをしていただけなんて信じて貰えないですよね。
誤解されても仕方の無い軽率な行動でした。
あなたに嫌な思いをさせた事は、本当に申し訳無かったと反省しています。
私が愛しているのはあなただけです。
支店長に特別な感情は有りません。
どうか離婚だけは許して下さい。
あなたがいないのを良い事に、あなた以外の男性と2人だけで会っていた事の償いは、例え一生掛かってもさせて下さい。
お願いですから、離婚だけは許して下さい。」

私は拍手をしながら、
「大変良く出来ました。
どうせそれも、あの男にそう言えと言われたのだろ?
それともおまえが考えたのか?
そうだとしたら立派なものだ。
嘘のつけなかったおまえが、1年半でそこまで平然と嘘が言える様になったとしたら、余程毎日嘘ばかりついていて、嘘になれてしまい、嘘をつく事など平気な女になったと言う事だな。」

自分自身の保身も有るのでしょうが、妻の必死に話す姿を見ていると、余計に稲垣との只ならぬ繋がりを感じてしまいます。

完全に黒に近い行動をしておきながら、未だに関係を認めない事は自分への保身だけで無く、妻の稲垣を気遣う、稲垣に対しての普通では無い感情を感じてしまいます。
妻は、私と初めて関係を持った時に、痛がりはしましたが出血は有りませんでした。
スポーツなどで破れてしまい、初めての時に出血しない事も珍しくは無いと聞いた事が有りましたし、それ以外にも色々な理由で出血しない事は、よく有ると聞いていたので、私が初めての男だと言う妻の言葉を信じていましたが、実はそれも嘘で、初めての男は稲垣だったのではないかと勘ぐってしまいます。
処女と思わせる為にわざと痛がり、演技をしていたのではないかとさえ疑ってしまいます。
ただこれは、私と付き合う前の事なら許せますし、本来、許す許さないの問題では無いでしょう。
しかし、私が赴任中にずっと関係を持っていたとしたら、それは許す事など到底出来ません。

「残業だと嘘をついて、あいつと会っていたのだな?」
「はい。」

「休日出勤や役員会だと嘘をついて、あいつと会っていたのだな?」
「はい。」

「友達の相談に乗っていると言った友達とはあいつの事で、朝まであのアパートに2人だけでいたのだな」
「はい。」

「慰安旅行というのも嘘で、あいつと旅行に行ったのだな?」
「・・・・・・・・・。」

妻は、最初から小さな声で返事をしていましたが、この時は更に小さくなり、何を言っているのか聞き取れません。
「明日銀行に行って他の行員に聞けば、本当に慰安旅行が有ったかどうか分かるから、言いたくなければそれでいい。」

「それだけは許して下さい。銀行だけには行かないで下さい。支店長にも迷惑をかけてしまいます。どうか、それだけは許して下さい。」

この期に及んでもあの男を庇う事が許せず、銀行に行かれる事がそれ程嫌なら、逆に行ってやろうと思いました。

旅行について妻は、
「気晴らしに旅行にでも行きたいが、1人では余計に滅入ってしまうので付き合って欲しいと誘われ、2人で旅行に行きました。でも支店長に特別な感情は無いし、特別な関係では有りません。当然部屋も別々で身体の関係も有りません。今になって冷静に考えれば軽率な行動でした。疑われても仕方のない非常識な行動でした。ごめんなさい。許して下さい。」

「既婚者同士が隠れて旅行に行く関係が、特別な関係ではない?その上、何度もあのアパートに泊まっておきながら、旅行の時だけ部屋を別にしたのか?あいつがホモでも無い限り、そんな事を信用する奴なんていないだろ。なのにおまえは、それを俺に信じろと言うのか?おまえが逆の立場なら信じられるのか?」

男と女の間にも恋愛関係でなく、親身になって相談に乗ってやるような、友情だけの関係も存在するでしょう。
また、服の趣味も心境の変化で変わって行く事は考えられますが、妻の身形は変わり過ぎで、何か余程の事が無いとあれほどの変化は考え難いです。
何より、あれらの下着を持っている説明がつきません。

これだけの疑惑が有りながら、身体の関係は無いと言い張る妻の心理が分かりませんでした。
考えられるのは離婚の時の条件を少しでも良くすることか、離婚して稲垣と再婚した場合の生活を考えて、稲垣の銀行での地位を守っておきたいという事ぐらいです。
嘘をつき通したまま、私と結婚生活を維持して行く事は無理だと分かっていると思います。

残された道が有るとすれば、それは正直に全て話して謝罪し、何年掛かっても償っていく以外無いと思うのですが、妻はそれをせずに、稲垣と自分の保身に走っているとしか思えないのです。

もしかすると、この問題を何とか穏便に済ませ、暫らくしてから性格の不一致とか何とか他の理由を付けて、離婚を切り出すつもりかも知れないという思いまであり、1番肝心な身体の関係を未だに隠そうとする、妻の話しは何一つ信用する事が出来ませんでした。
私は、強気の態度に出ていますが、それとは裏腹に心の中は心配で仕方がないのです。
今まで幸せだった家庭が、壊れていくのが怖くて仕方がないのです。

妻はまた泣き出したので、
「もういい。俺は遠い所から帰って来て疲れている。勝手にいつまでも泣いて、この事から逃げていろ。俺は寝る。」
口では強がりを言っていましたが、この問題をどうしたら良いのか分からずに、眠る事など出来ません。

次の日、会社に行ったのですが、そんな事情を知らない上司は、私の疲れきった様子を見て、気候の違いや疲れから体調を崩しているものと思い込み、早く帰ってゆっくり休めと言ってくれたので銀行に急ぐと、着いた時は閉店間際でシャッターが閉まる直前でした。

銀行に飛び込んで、最初に目に入ったのは妻が書類を運んでいる姿です。
〔どうして智子がいる?まさか、あいつに逢いたいからなのか?それとも、携帯を取り上げたので、あいつと会って今後の事を相談をする為か?〕

私が出勤する時には出掛ける素振りも無く、何の用意もせずに時々思い出した様に、ただ泣いていたので当然仕事は休んでいて、こんな事になった以上、銀行を辞めるものだと思い込んでいた私は一瞬唖然としましたが、何とか気を取り直し、
「支店長にお会いしたいのですが。」

その言葉で妻が私に気付いて不安そうに立ち尽くしていると、一番奥のデスクにいた稲垣が、横目で妻を見ながら早足でこちらに歩いて来ました。

稲垣は、周囲の目を気にして口だけは平静を装っていましたが、表情は不安でいっぱいです。
「これは、これは、わざわざお越し頂きまして恐縮です。どうぞこちらに。」

本当は、その場で大きな声を出して罵倒したかったのですが、逆に私が名誉毀損で訴えられてもつまらないので、案内された応接室に入りました。
「こちらの銀行では社内不倫についてどの様なお考えをお持ちですか?」
「いや、それは、その・・・・・・・・・。」

「人妻の行員を朝までアパートに連れ込む。2人で旅行にまで行く。この様な行員がいたらどの様な処分をしてくれますか?」

すると稲垣はテーブルに両手をついて、
「ご主人には本当に申し訳ない事を致しました。
でも、本当に不倫なんかでは無いのです。
信じて頂けないでしょうが、身体の関係どころか手も握った事は有りません。本当です。
しかし奥様を付き合わせた責任は感じておりますので、大変失礼かと思いますが、誤解を与えた慰謝料という形で償わせて下さい。」

稲垣は、妻が上手く誤魔化してくれただろうと思っていたのか、アパートの事や旅行の話しをした時に、一瞬驚いた表情をしたのを見逃しませんでした。
この事で、今日は、まだ妻とは何も話し合っていないと感じた私は、鎌をかけてみる事にしました。

「誠実に対応すれば、穏便に済ませようと思って来たが、この期に及んでまだ嘘で塗り固めようとするのか?
分かった。おまえに誠意を期待していた俺が馬鹿だった。
こうなれば俺にも覚悟が有る。」

「すみません。しかし、そう言われましても本当に不倫などしてはいません。身体の関係なんて無いのです。」
私は両手でテーブルを叩いて立ち上がり、
「昨夜、女房が全て話したんだよ。アパートに行っては抱かれていたと。
旅行でも抱かれたと話したんだよ。もう名誉毀損も関係ない。
俺はどうなってもいい。
まずは手始めにここの行員達に、こんな支店長で良いのかと聞いてみる。」

私の言葉を聞き、稲垣は慌てて床に土下座して、
「すみませんでした。
正直に話したかったのですが、ご主人のお気持ちを考えると話せませんでした。
決して自分を守る為に話さなかったのでは有りません。
取り返しの付かない事をしてしまいました。
どうか許して下さい。」

「俺の気持ち?そんな事を考えられる人間なら最初からしないだろ?
ばれたからって、尤もらしい事を言うな。
自分を守る為に、何とか誤魔化そうと嘘ばかりついていて、いざばれたら俺の為に嘘をついていた?
何を食べれば、そんなに自分に都合の良い言い訳が、次から次へと言える様になれる?俺にも教えてくれ。」

私は、ずっと、この事実を知ろうともがいていましたが、いざ認められると私の全てが終ってしまった様なショックを受け、尻餅をつく様にソファーに座り込んでしまいました。

その時ドアがノックされたので、稲垣は慌ててソファーに座りました。
「支店長、ズボンの膝が汚れているぞ。」

床は、きれいに掃除されていたので汚れてはいなかったのですが、私が嫌がらせにそう言うと、慌てて膝を掃いながら、縋る様な目で私を見ています。
若い女子行員がお茶を置いて出て行くと、また床に土下座して、
「ご主人、どうかこの様な事は・・・・・・お願いします。」
「何を?」

何をお願いしたいのか分かっていても、私が素っ気無い返事をしたので、今度は額が床に擦りそうなほど頭を下げました。
「妻から全て聞いたが確認の為に、おまえにも同じ事を訊く。
妻と話が食い違わないように、よく思い出して答えろ。
ただ、気を付けて話した方がいいぞ。
俺にとって何よりも大事な家庭を壊された以上、もう何も怖い物は無い。」

「・・・・・・・・はい。」

「女房とはいつからの関係だ?」

「奥様にして頂いたのが、こちらに赴任して来て3ヶ月ほど経った頃で、結ばれたのはその一ケ月ほど後かと。」
して頂いたというのは何をして貰ったのか聞きたいのですが、妻が全て話したと言った手前聞けません。

「結ばれた?お互い既婚のくせに、独身の恋人同士の様な事を言うな。お前達のしていた事を美化するな。不法行為、不貞を犯していたのだろ。」

「すみません。言葉を間違えました。」

「まあいい、最初どちらから誘った?」

「私からです。」

妻が私を裏切った事に変わりは無いのに、この事は私の気持ちを少し楽にしました。
どちらが誘おうと、どちらの非が大きかろうと、妻が私を裏切って、私だけにしか開かない筈の身体を開き、私だけにしか見せない筈の顔を見せていたという事実は変わりません。

いいえ、私にも見せた事の無い顔を、この男には見せていたのかも知れません。
それでも、どちらが誘ったかという小さな事にも拘ってしまいます。
結局、私は、まだ妻に未練が有るのです。

「あいつはおまえのアパートに何回ぐらい泊まった?」
「月に1回ぐらいかと・・・・・・・。いえ、2回の月も有ったかも知れません。」

「旅行には何回行った。」

「すみません。2回行かせてもらいました。」

「それら全ての時に女房を抱いたのだな?」

「はい、申し訳無かったです。許して下さい。」

「謝るな。謝ったところで許す筈がないだろ?他の日も残業だと嘘を言って帰りが遅かった時は、女房を抱いていたのだな?」
「毎回では有りません。食事だけの時も有りましたし、私の帰りが予定よりも遅くなってしまい、ただ待たせてしまっただけで、電話して帰ってもらった事も有りましたから。」
「そんな細かな事を言うな。そんなのは数回だけだろ?毎回の様に抱いたのだろ?」
「はい、すみません。そのとおりです。」

自分で訊いておきながら吐き気を覚えてきますが、訊かずにはいられないのです。

本当は、どの様なセックスをしたのか気に成っていましたが、その事を訊くと、稲垣が腹の中で私を小さな男だと馬鹿にしないか気になり、それを訊く事はプライドが許しませんでした。
「女房を抱いたのは、旅行以外はおまえのアパートでだけか?」

「いいえ、私の車でラブホテルに行く事も有りました。」

やはり、どの様な行為をしていたのか気になり、その物ズバリは訊けなくても、それらしい事を訊いて、その事から想像出来ないかと迷っていた時。

「私からこの様なお願いが出切る立場では無いのですが、今夜お伺い致しますので、ここでこれ以上は許して下さい。」

ここに来る前は、稲垣を社会的に失墜させてやる事ばかり考えていましたが、色々聞き出している内に、私の知りたい欲求を満たす為には、それは今やらない方が得策だと思う様になり、
「分かった。家で待っているから6時に来い。ただ、今日はもう女房を連れて帰るぞ。文句は無いな?」

「勿論奥様の事は構いませんが、私の仕事が早くても7時迄は掛かりそうなので、6時にお伺いする事は無理かと・・・・・・。出来れば8時、せめて7時30分にして頂け無いでしょうか?」

「仕事?俺は仕事も手に付かない状態なのに仕事だ?俺の家庭を壊しておきながら、それよりも大事な仕事とはどの様な仕事だ?俺は頼んでいる訳でも、相談している訳でも無い。6時に来いと言ったのだ。俺に合わせる気が無いならもういい。やはり今から話そう。今のおまえの対応で、このまま2人だけでいると何かしてしまいそうだから、ここから出て皆のいる所で話そう。」

「すみませんでした。必ず6時にお伺い致します。」

「出来るのなら、最初からそう言え。今後は全て俺の都合に合わせろ。
俺は、おまえに合わせる気は無い。仕事中で有ろうが、夜中で有ろうが、俺が来いと言ったらすぐに来い。
嫌なら今後、話は全てここでしよう。
行員どうしの不倫だから、銀行事態にも何らかの責任は有る。
話し合いの場として、ここを貸してもらえる様に、俺が本店に行って直談判してもいい。」

「私が立場も考えずに、勝手な事を言いました。ご主人のご都合に合わせますから、どうか許して下さい。」
私は、妻と稲垣に打ち合わせをされるのが嫌で、妻を連れて一緒に銀行を出ました。

「久し振りに喫茶店にでも行くか?」
一瞬、妻は嬉しそうな顔をしましたが、すぐに俯いて黙って頷きました。
喫茶店では気まずい空気が流れ、何を話していいのか分からずに黙っていると妻が、
「あのー。支店長とは何をお話になったのですか?」

「おまえには関係ない。俺とあいつの話だ。」
「はい。ごめんなさい。」

妻には、稲垣と話した内容は勿論の事、今夜来る事さえ話しませんでした。
「そんな事より、どうして今日も銀行へ行った?あいつに逢いたいからか?あいつに今迄の様に逢えなくなると思うと不安になったか?俺の事が、愛する2人の仲を邪魔する悪魔に見えるだろ?」

「逢いたいだなんて、そんな事は絶対に有りません。あなたは仕事に行ったのに、あなたにこんな思いをさせてしまった私が、何もしないで家にいるのが悪い気がして。」

「俺に悪い?俺が今、あいつに会われる事が一番嫌だと分からないのか?
逆の立場になって考えた事は無いのか?
そうか、あいつに夢中のおまえに俺の気持ちなんて考える気も無いだろうし、考えたところで分かる訳が無いよな。
俺を思う気持ちが少しでも有れば、最初からこんな事はしないか。」

妻は、泣きそうになるのを堪えている様で、黙ったまま俯いてしまいました。
そんな妻を見ていると付き合いだした頃を思い出します。
妻と喫茶店に行って向かい合わせに座ると、恥ずかしいのか必ず今の様に俯いていました。
しかし、今俯いている理由は全然違います。
あの純情だった妻が、あの誠実な妻が、あの恥じらいを持った妻が、私以外の男に恥ずかしい姿を見せ、恥ずかしい声を聞かせ、気を遣った時の恥ずかしい顔を晒していたのです。このまま妻を見ていると私が泣いてしまいそうになり、急いでレシートを掴んで立ち上がると、妻も慌てて席を立ちました。

家に着くと妻を前に座らせて話しました。
「俺は、節約の為に電話一本我慢していたのに、あの派手な服はおまえが買った物か?」
「支店長がいつも付き合わせているお詫びだと言って、プレゼントしてくれました。」

「何着も有ったが、全てあいつからのプレゼントか?ミニスカートも。」
「・・・・・・はい。」
妻は、消え入りそうな声で返事をしました。

「俺が昔、たまにはミニスカートを穿いて欲しいと頼んだ時も、恥ずかしいと言って絶対に買わなかったし、一緒に買物に行った時、似合うと思って俺が選んだ少し派手な服も、こんな派手なのは嫌だと言って買わなかったおまえが、随分気に入って着ていたらしいな?」

「それは・・・・・・・。」
「化粧も派手にして髪の色もそんな明るい色にしたのは、稲垣がそうしろと言ったからなのか?
おまえは、あいつの着せ替え人形か?あいつの好みに合わせるのが、そんなに楽しかったのか?」

「いいえ、折角のプレゼントを着ないのも悪いと思って。」

「着ないと悪い?それならその化粧は、どんな言い訳をするつもりだ?
化粧品もプレゼントされて、使わないと悪いので派手な化粧をしましたか?
それに卑猥な下着も沢山有ったが、あれもプレゼントだろ?
おまえがあんな下着を買う訳が無いよな?」

「いいえ、あれは私が・・・・・・・・・。」

「そうか。あんな、大事な所に穴の開いた様な下着はどこへ行けば売っている?俺も興味が有るから今から見に行こう。さあ、案内してくれ。」

私は立ち上がって妻の腕を掴み、妻を立ち上がらせようとすると、
「ごめんなさい。あれもプレゼントされた物です。下着までプレゼントされていたと知られたら、益々あなたに誤解されると思って嘘を言ってしまいました。ごめんなさい。」

「そうか。やはりあれらもプレゼントしてもらった物か。
プレゼントされた物を着ていないと悪いと言う事は、今日はこれを穿いてきましたと言って見せていたという事だな?
見せないと折角のプレゼントを、おまえが穿いているのかどうか分からないよな?」

「いいえ、それは・・・気持ちの中だけで・・・・・。」

「そうか、分かったぞ。
だから、あんな小さな下着であいつの所に行ったのか。
プレゼントしてもらったパンティーを穿いてきました。
本当かどうか分からない?これならどう?
そう言ってスカートを捲ったのか?
それとも奴に下から覗かせたのか?
違うか、スカートを脱いだのか。」

自分で言いながらその様な光景を想像してしまい、どんどん辛くなってくるのですが、言わずには居られないのです。

「そんな事、有りません。許して。私が軽率でした。もう許して。」

「だいたい、人妻に下着をプレゼントするだけでも普通は有り得ない事なのに、身体の関係も無い奴があんな下着を贈るか?
それに、身体の関係も無いのに、あんな物をプレゼントされて、喜んで穿く奴などいるのか?」

「喜んでなんかいません。」

「それなら嫌だったという事か?贈られて迷惑だったのか?どうなんだ、返事をしろ。」

「・・・・・はい。」

「それなら立派なセクハラだ。嫌がる部下に、上司が穿いてくれと言ってあんな物をプレゼントしたら、完全なセクハラだ。」

「明日俺と一緒に、あれらを銀行に持って行って抗議しよう。あいつのデスクに全て並べて抗議しよう。そしてセクハラで訴えよう。いいな?」

「それは・・・・・・・。」

「もういいだろ?抱かれていたのだろ?ここまで来たら本当の事を話せ。頼むから話してくれ。」
これが、今から私がしようとしている事を止められる、妻への最後の問い掛けでした。

しかし、妻は、
「ごめんなさい。どう説明すればいいのか分かりません。でも本当に身体の関係は有りません。」

ここまで言ってもまだ認めない妻を、やはり虐めていなければ狂ってしまいそうなのです。
妻を虐めながら、どうすれば妻がもっと辛い思いをするか考えているのです。
その為に稲垣が白状した事も、今夜来る事も黙っていました。

「分かった。智子がそこまで言うのだから、今回は信じる様に努力するが、後で関係が有ったと分かった時は離婚だぞ。これは赴任する前に智子から言い出した事だ。それでいいな?」

「・・・・・はい。・・・・ありがとう・・・・・ございます。」
妻は、今にも泣きそうな声で返事をしましたが、泣けば私が実家に行ってしまうという思いからか、唇を噛んで我慢していました。

稲垣は6時に来るので、私はシャワーを浴び終え、続けて妻にもシャワーを浴びさせ、キッチンで妻の身体を触りながら服を脱がせようとした時、妻は嫌がって抵抗しました。
「俺にされるのが嫌になったのか?」

「違います。嬉しいです。でも、まだ時間が早いのでせめて夜になってからお願いします。」

「俺は1年半も我慢していたから、もう我慢出来ない。智子はそうでは無い様だな。やはり奴に抱いてもらって、欲求を解消していたのかな?」

「違います。それなら、ここでは落ち着かないから寝室でして下さい。ベッドでお願いします。」

「折角仲直りの切欠になると思っていたのに、それならもういい。」

「ごめんなさい。私が悪かったです。でも・・・・・・・。せめてカーテンを閉めて、明かりだけでも消して下さい。お願いですから、明かりだけでも・・・・・・・・。」
そう言って、妻は頑なに拒みました。

「やはりそうか。智子を信用しなければ駄目だと自分に言い聞かせたが、あいつ以外には抱かれる事も、裸を見られる事すらも嫌になったのか。
あいつに言われているのか?例え旦那でも俺以外の男に抱かれたら、もう抱いてやらないと。」

「違います。支店長とはその様な関係では有りません。あなたに抱かれたいです。」

「それなら自分で脱いで、テーブルの上に寝て脚を開いてくれ。このままだと俺が無理やりしているみたいだからな。」
そう言われた妻は、涙を堪えながらゆっくりと服を脱ぎましたが、最後の1枚は脱がずに、両手で乳房を隠して俯いたまま動きません。

「どうした?早くそれも脱いでテーブルに乗れ。」
しかし妻は、それを脱がずにテーブルに乗って仰向けに寝たので。

「俺は全部脱いで股を開けと言った筈だ。もうやめておこう。」

「恥ずかし過ぎます。せめて明かりを消して。せめて暗くして下さい。お願いします。」

『稲垣の前では、平気で股を開いていたくせに。』
と言いたいのを我慢して、妻自身の手で脱がす事を諦めた私がパンティーに手を掛けると、妻は乳房を隠すのをやめて両手でパンティーを掴み、脱がされない様に上に引っ張って抵抗しました。

少しサディスティックな気分になっていた私は、料理鋏を持ってくるとパンティーの両横を切ったのですが、妻はそれでも切られた布を押えて抵抗を止めません。
私が強引に剥ぎ取ると今度は両手で隠したので、手首を持って力任せに引き離した時、どうしてここまで頑なに拒んだのか、その訳がはっきりと分かりました。

妻のそこは小さな逆三角形を残して、他はきれいに剃られていて、この様な気持ちの時の私でさえ、少しおかしな気分になるほど卑猥に見え、これならば全て剃ってしまった方が余程ましなくらいです。

「何だこれは?」

「友達にスポーツジムに誘われて行った時に、水着を着なければならないので剃ったのですが、上手く剃れなくて、段々小さくなってしまって・・・・・・・。」

妻は、抵抗しながらも、この言い訳を考えていたのでしょう。
あの誠実だった妻を思うと、嘘に嘘を重ねる妻を見る度に、浮気された事以上に悲しくなって来ます。
妻は、両手で顔を覆っていたのですが、それは恥ずかしさからそうしているだけでは無くて、溢る涙を隠すためでした。

恐らく稲垣は、私が帰って来られない遠い異国にいるのを良い事に、妻の身体を好き放題、自分の思う様に扱っていたのかも知れません。
まるで自分の妻で有るかの様に、いいえ、自分の妻にはさせない様な事まで強要していたのかも知れません。
私は、そんな妻の身体に触れる事も出来ずに、椅子に座って妻の秘所をただじっと見ていました。

「あなた、恥ずかしいです。触って下さい。お願いします。」

妻にすれば何もされない事の方が屈辱的で、羞恥心も大きいのだと思います。
「智子も1年半の間に随分淫乱な女になったな。キッチンのテーブルの上で、裸で股を開いて、触って下さい?」
「それは、あなたが・・・・・・・・・。」

「なに?聞こえないぞ。」
「何でも無いです。ごめんなさい。」
こんな事を強要すれば、以前の妻なら泣いて怒ったのでしょうが、私に隠し事の有る妻は逆らう事も出来ません。

「正直に言うと、俺はまだ智子に不信感を持っていて触る気になれない。しかし俺にも性欲は有る。
1年半も我慢していたから無性に出したい。
智子が自分で気持ち良くなって充分に潤って来たら、中で出そうと思っている。協力してくれるな?」

「自分でなんて出来ません。どの様にしたら良いのかも分かりません。お願いです。あなたがして下さい。お願いします。」

「他の男と旅行になんて行かれたら、身体の関係が有ろうと無かろうと、普通の旦那は一生奥さんとはする気になら無いと思うぞ。
俺もまだ普通にはする気になれ無いが、徐々にでも何とかして元の関係に戻りたいと思ったが、それも聞いては貰えないのか。
あいつの言う事は何でも聞き、人前であんな短いスカートを穿いていたおまえが、俺の頼みはこんな事も聞けないとは。
分かった、もう止めよう。そこから降りて服を着ていいぞ。」

「ごめんなさい。別に穿けと言われていた訳では・・・・・・・。そんな事言わないで。あなたの言う通りにやってみますから、そんな事は言わないで。」

妻が自分でするのは初めて見ます。
私が単身赴任してしまってからは分かりませんが、多分それまではした事が無いと思います。
童顔な妻がテーブルの上で脚を開き、豊満な胸を自分で揉んで感じ様としていれば、普通なら我慢出来ずに飛び掛るのでしょうが、不倫の事実を知った私は、どうしても冷静な目で見てしまいます。

妻は、まだ恥ずかしいのか、ただ乳房を揉んでいるだけで乳首を触る訳でもなく、これでは計画が狂ってしまうと思った私は、
「智子が脚を開いた時から気になっていたのだが、どう見ても1年半前よりもクリが大きくなっているよな。
これは何もしないでただ大きくなる事は無い。
誰かに擦ってもらっていたか自分でしていたかだが、確か智子は、自分でする仕方が分からないから俺にしてくれと言った。
と言う事はやはり、俺以外の誰かにして貰っていたという事になる。
どうなんだ?答えろ。」

別に大きくなったとは感じませんでしたが、私の出任せな話に妻は、
「・・・・・自分で・・・・・していました。」

「自分でしていた?そうか、あいつに擦られたり、吸われたりされていたのでは無くて良かった。
智子は寂しくて自分でしていたのか。
それならどうしてその様にしない?俺とでは気が乗らないのか?」

妻は、右手は乳房を揉んだまま、左手の指をクリに充てて擦り始めました。
「なかなか潤って来ないな。
普段自分でしていた時はどうだった?
もう感じて来ている頃だろ?
きっと智子の身体は、もう俺の物を受け入れたくないのだな。」

それを聞いた妻は、乳房全体を揉んでいた右手で乳首を摘み、左手の指を一度舐めて唾液を付けてからまたクリに持って行き、指の動きを早くしました。
すると少し潤って来たようで、時々、襞の中に指を入れては愛液をすくい、その指で強くクリを擦り出し、徐々に喘ぎ声も漏らす様になっていきました。
妻の秘所も充分に潤ったのを見て、時計を見るともう5時50分です。
もうそろそろ来る頃だと思い、乳首を揉んでいた右手の手首を掴んで下に持って行き。

「指を中に入れて動かしてみろ。自分でしていた時も、当然そうしていたのだろ?」

「お願い、もう。もうください。」

「まだ分かっていないようだな。俺がどの様な思いで、智子と交わろうとしているのか。これ以上気分を壊す様な事を言うならもういい。止めておこう。」

「ごめんなさい。逆らいません。言われた通りにします。」

妻が右手の人差し指一本だけを入れたので、中指も入れて動かすように言うと、次第に喘ぎ声が大きくなり、クリを擦る左手の指の動きも早くなって行きました。
私の言い付けに従っているとしても、離婚する事になるかもしれないという、こんな気持ちの時にでも感じる事の出来る妻に呆れて、益々私は冷静になっていきます。

その時、外で車が止まる音がしたので、
「ちょっとトイレに行って来るから続けていろよ。絶対に指の動きを止めるなよ。だからと言って、自分だけ気を遣ってしまったらそこで終わりだからな。俺との仲直りの行為も無いからな。」

「早く、早くお願いします。もう、もう我慢出来ません。もう、もう。」

今回の余りにも不利な状況の自分から抜け出したいだけなのか、本当に私と別れたくないからなのかは分かりませんが、何とか私に気に入られようとしていて、妻を苦しめたいが為に行っている行為を疑おうともしません。
私が先に玄関のドアを開けたので、稲垣は、驚いた顔をして挨拶をしようとしましたがそれを制止し、妻に気付かれない様に小さな声で、
「今、妻はお楽しみの真っ最中だ。それを邪魔したく無いから黙ってついて来い。話はその後で聞く。」

稲垣は訳が分からず、不安そうな表情で私の後ろをついて来たので、キッチンの前まで連れて行くと、微かに妻の喘ぎ声が聞こえて来ます。
稲垣もその声に気付き、驚きの表情で私を見たので、また小さな声で、
「ここに座って待て。」

その場に正座をしたのでドアを開けると、今度は妻の喘ぎ声が、はっきりと聞こえてきました。
私は、よく聞こえる様に、わざとドアを開けたままにして妻に近付くと、外で何が行われていたのか知らない妻は、
「もう我慢出来ません。早く入れて。早く、もう、もう。」
「入れているじゃないか。」

「違います。あなたのを早く、早く入れて。もう駄目。もう駄目。」
「俺の何をいれて欲しい?指か?はっきり言わないと分からない。」

「言わせないで。虐めないで。」

「嫌なら言わなくてもいい。俺が赴任する前は言ってくれたじゃないか。やはり智子は変わってしまったな。もうやめよう。」

「ごめんなさい。言います。あなたのチ○ポです。早くチ○ポを入れて下さい。」
私は妻の言葉にショックを受けました。
妻がセックスに積極的になり出してから、妻に色々な事を言わせて楽しむ事も有りましたが、妻にはオチ○チンと教えていて、オチ○チンとしか言わせた事は無かったのです。
稲垣も妻に卑猥な事を言わせていて、男性器をチ○ポと呼ばせていたのでしょう。

「どこに入れて欲しい?どこに欲しいか言ってみろ。」

「オ○コです。もう駄目。駄目になる。智子のオ○コに入れて下さい。」
妻は感じてしまっていて気付いていないでしょうが、これもオマ○コと言わせた事は有っても、オ○コと言わせた事はありませんでした。
その上妻は『私の』とは言いましたが、『智子の』などと、子供の様に自分の事を、名前では言ったりした事は有りません。
稲垣が嫌らしい下着を穿かせ、妻にこの様な事を言わせていた事を知り、2人のセックスが見えた様な気がして、妻に絶望感を味わわせる為に仕組んだ事で、逆に私が絶望感を味わう羽目になってしまいました。

私の怒りは妻の秘部に向かい、妻の手首を持って激しく前後させて。
「おまえの様な女に俺のを入れる気にはなれない。自分の指で充分だ。指で逝ってしまえ。」

妻は、入れて欲しいと言い続けながらも、我慢の限界が来たのか。
「いや?。いや?。逝ってしまいます。逝ってもいいですか?逝かせて頂きます。ごめんなさい。智子だけ逝かせて頂きます。」
この言葉を聞いて更に怒りが増した私は、妻が気を遣る寸前で、掴んでいた手首を引っ張って指を外に出してしまい、クリを擦っていた左手も、そこに届かない位置まで遠ざけてしました。

私の知る妻は『逝く?』と言っても、決して『逝かせて頂きます』などとは言いません。
『逝きたい?』とか『逝っちゃうよ?』とか言う事は有りましたが、今にも逝ってしまいそうな時に、この様な敬語など使った事は有りませんでした。

私を気遣っているのかとも思いましたが、気を遣る直前で顔を左右に激しく振りながら、完全に自分を見失っている状態の妻からは、その様な気遣いは考え難く、この言葉で稲垣との、セックスでの主従関係まで分かった様で許せなかったのです。
「いや?。こんなのいや?。」

「何を言っているんだ。智子には羞恥心は無いのか?お客が来ているのだぞ。稲垣、入って来い。」
ドアが開いているので全て聞こえている筈の稲垣は、私が呼んでも入って来なかったので、廊下に出ると稲垣は正座したまま、両手を大事な所に置いて隠す様にしています。
私が腕を掴んで強引に退けさせると信じられない事に、ズボンの前を大きく膨らませていました。

「自分の立場を分かっているのか?俺の悔しさも知らないで、何を勃起させているんだ。」

「すみません。すみません。」

稲垣の謝る声で他に誰かいると知った妻は、キッチンで泣き叫んでいます。
稲垣が興奮していた事で、穏便に済ませる為に謝ってはいても、何の反省もしていないと思った私は、嫌がる稲垣の髪を掴んで引き摺る様に入って行くと、妻は脱いだ服を抱えて部屋の隅で泣いていました。

「俺はおまえの様な汚れた女を抱く気なんて無い。おまえも途中で止められて不満だろ?
こいつも、もう勃起させて準備が出来ているようだから、もう一度テーブルに寝て股を開いて入れて貰え。
俺は居間にいるから終ったら来い。今後の事を話し合おう。」
当然本心では有りません。
今そんな事をしたら、2人共殺してしまうかも知れないです。

「いや?。どうして、どうして支店長が?いや、いや?。」

「何が、いや?だ。俺がいない1年以上もの間慣れ親しんだ、おまえの大好きな支店長様の、もっと大好きなオチ○チンを入れて貰え。どうせ俺のよりもずっと気持ち良いのだろ?」

「そんな事はしていません。いや?、いや?。」

「何がしていませんだ。今日こいつが全て話してくれたよ。」
妻は一瞬泣き止むと、頭を激しく振って狂った様に泣き叫びました。

「えっ?」
稲垣は、そう一言叫ぶと私の顔を見ましたが、目が合うと慌てて俯いて立ち尽くしています。

私が居間に行くと、後を追うように入って来た稲垣は土下座して、
「すみませんでした。どの様な償いも致します。どうか許して下さい。」

「ああ。言われなくても償いはしてもらう。それに、どんなに謝られても許す事はしない。
一生償わせて苦しめてやる。先ずはおまえの奥さんに電話しろ。奥さんが出たら俺に代われ。」

「いや、それだけは許して下さい。妻にだけは・・・・・・。」

「今、何でもすると言ったばかりだろ?早くしろ。」

私が何度言っても許してくれと言うだけで、決して電話しようとはしません。
妻が言っていた通り、奥さんの浮気が原因で離婚を前提とした別居をしているのなら、ここまで強行に奥さんに知られるのを拒む必要も有りません。
もしもそれが事実なら夫婦関係破綻後の不倫になり、奥さんに対しては、慰謝料はおろか離婚の妨げにもならない筈です。

妻の気持ちは分かりませんが、稲垣にすれば、夫婦仲が悪いと嘘を言い、同情をかって気を引く、どこにでも有る様なただの浮気なのかも知れません。
何度言っても、ひたすら謝るだけで電話をかけない稲垣に苛立ち、
「分かった。今日はもう帰ってくれ。続きは明日銀行で話そう。」

稲垣はそれを聞いてようやく携帯を出すと奥さんに電話したので、私は携帯を取り上げ、
「初めまして、○○○と申します。実は私の単身赴任中にお宅のご主人と私の妻が、1年以上に及ぶ不貞行為をしておりまして。」
それを聞いた奥さんは声も出せない様で、少しの間沈黙が続きましたが一言だけ。
「明日そちらにお伺いさせて頂きます。」
そう言うと、一方的に電話を切ってしまいました。

稲垣を帰らせてからキッチンに行くと、妻はまだ裸に服を抱えたまま泣いています。
「ごめんなさい。あなた、ごめんなさい。本当の事を言えば離婚されると思いました。身体の関係が有った事を認めれば離婚されると思いました。ごめんなさい。」

「ばれたから離婚になるのでは無いだろ?
おまえが離婚されても仕方の無い事をしたから、離婚になるのだろ?
本当は認めずに、少しでも条件を良くして離婚したかったのと違うのか?
こんな事をしたという事は、俺よりもあいつを選んだという事だろ?」

「違います。あなたを愛しています。離婚だけは許して下さい。」

「本当か?それならどうして俺を裏切った?どうしてあいつに抱かれた?」

「それは・・・・・。ごめんなさい。ごめんなさい。」

その時私の携帯が鳴り、それは私の身体を気遣ってくれた上司からで、医者に行って診てもらい、2、3日ゆっくり休めと言われ、この様な状態で仕事なんて出来ないと思っていた私には、何よりも有り難い話でした。

「離婚するにしてもしないにしても一生許す気は無い。
でも、何も真実を知らないまま結論を出すのは嫌だ。
しかし、おまえが泣いていて真実を話せない状態では、俺が精神的に持ちそうも無い。
だから今決めた。おまえが今すぐ泣き止んで全て話すのなら、話ぐらいは聞こう。
それが出来無いのなら、今夜の内にこの家を出て行ってもらう。
出て行かなければ殴ってでも放り出す。
離婚して稲垣と再婚したいのならそのまま泣いていろ。
本当に離婚が嫌で話し合いたいのなら泣くな。
話し合いをしたところで離婚にならない保障は無いが。」

「泣かないようにしますから少し待って下さい。泣くのを止めますから話だけでも聞いて下さい。」
妻は何とか泣き止もうと唇を噛んでみたり、天井を見上げたりしましたが、そう簡単に感情をコントロール出来るものでは有りません。
妻が泣き止もうと努力している事は分かり、
「暫らく待ってやる。」
私はそう言い残すと寝室に行き、どうしてこの様な事をしてしまったのか、ベッドに寝転んで考えていました。

妻の恥ずかしい声は、私以外の誰にも聞かせたく有りません。
例え、稲垣が何十回聞いていようとそれは同じで、二度と聞かせるのは嫌なものです。
それなのに、この様な事をしたのは妻を虐めたかっただけなのか?
いいえ、それだけでは無い様な気がします。
私の中の牡が、そうさせてしまった部分も有る様な気がします。

妻を寝取られた負け犬が『まだ俺は負けていない。』『まだ妻は俺を求めている。』と、寝取った牡に吼えたかったのかも知れません。
寂しさを紛らわすだけの、セックスをしたいだけの浮気など、妻には出来ないと思っているだけに、脅してでも、妻の口から私を求める言葉を聞きたかったのかも知れません。
その言葉を稲垣に聞かせたかったのかも知れません。
妻と稲垣に心の繋がりが有れば、その様な事をしてもその場だけの事で、無駄だという事が分かっているのに。

その様な事を考えていた私は、いつしか眠ってしまったのですが、嫌な夢に魘されて飛び起き、時計を見ると、長い夢を見ていた感覚なのに1時間しか経っていません。
夢の中の私は、妻を探し回り、あのアパートに行って郵便受けを見ると、稲垣の下に妻と娘の名前が書いて有ります。
それを見た私が絶望感と激しい孤独感に襲われていると、妻と稲垣が手を繋ぎ、楽しそうに話しをしながら出て来て、私の事など見向きもせずに通り過ぎて行きました。
それまでは2人だった筈なのに次の瞬間、稲垣のもう一方の手には娘の手が繋がれているのです。
私は走って追いかけ、惨めな格好で妻の足に縋り付いたのですが、見上げるとそれは妻では無くて稲垣で、私を見下ろして不気味に微笑んでいました。

すぐには夢と現実の区別が付かずに、不安な気持ちのまま妻を捜したのですが何処にもいません。
キッチンの椅子に座り込んで考えていると、夢の中で感じた気持ちが本心で有り、夢の中の私が、今の私の本当の姿ではないかと思え、妻は稲垣のアパートに行ったのかも知れないと心配になって玄関まで行った時、妻がドアを開けて入って来ました。

「帰って来たのか。どうせ奴の所に行ってしまい、もう帰って来ないと思ったから、これで楽になれると思っていたのに帰って来たのか?」

「違います。もうあそこには二度と行きません。」

妻が戻って来てほっとしている筈なのに、口からはこの様な言葉しか出て来ませんでした。
やはり私には、妻に縋り付く様な真似は出来そうにも有りません。

「それなら何処に行っていた?」

「すみません。理香に会って、お仕事が忙しいから少しの間会えないと言ってきました。」

私は、また嫌な事を言って妻を虐めたいと思いましたが、妻の言葉には感情が無く、目も虚ろとしていて様子がおかしかったので、何も言わずにキッチンへ行くと、妻も夢遊病者の様に後をついて来て、椅子に座りました。

「上手い事を言って、本当は稲垣の所に行こうと思ったのでは無いのか?何か忘れ物を取りに来たのでは無いのか?お前の言う事は何も信用出来ない。」

「いいえ、本当に理香に会いたかっただけです。勝手な事をして、ごめんなさい。」
妻は、嫌味を言われても泣く様子も無く、焦点の合わない目でテーブルをじっと見ながら、口では謝っていても、やはり言葉に感情が有りません。

「俺の質問に答えるのが嫌で、逃げようと思ったのでは無いのか?」
「いいえ、もう何でもお話します。」

私は『もう』という言葉が気になったのですが、
「それなら訊くが、おまえは稲垣の事が好きになったのか?もう俺の事は嫌いなのか?」

「支店長の事は好きです。でも恋愛感情では有りません。私が愛しているのはあなただけです。」

「意味が分からん。好きだが恋愛感情とは違う?
それなら、どうして抱かれた?
本当に俺を愛していたら、その様な行為はしないだろ?
さっぱり意味が分からない。俺が不審に思っている事に答えてくれ。
もう昔の事だが、そもそも俺が初めての男だったと言うのは本当だったのか?
俺と関係を持つ前に、稲垣とそういう関係は無かったのか?
本当は何か有ったのだろ?」

「はい、あなたと知り合う前にキスまでは有りました。
ベッドで抱き合ってキスはしましたが、それ以上の関係は無かったし、キスをしたのも恋人としての愛情からでは有りません。」

私は、妻の理解不能な話から、妻と稲垣との得体の知れぬ、普通では無い関係を感じていました。
相変わらず妻の言葉には感情が感じられず、魂が抜けてしまったかの様な状態です。

「稲垣との繋がりを、最初から詳しく教えてくれ。俺の知らない智子全てを教えてくれ。」

妻は、ゆっくりと頷いて、淡々と話し出しました。

「あなたもご存知の通り、私の父は酷い暴力を振るっていて、それは母だけに留まらず、私や姉にも及んだ為に、母は離婚を決意しました。
幸い父の実家は、資産家だったらしくて、父の両親は私達と完全に縁を切らそうと、今後、養育費やその他の権利を全て放棄するのを条件に、多額の手切れ金を払ってくれたので、私達の生活は困らなかったのですが、それまで優しかった母が、寂しさからか、お酒に溺れる様になり、絶えず違った男を家にまで連れて来る様になりました。
母の連れてくる男達は私や姉を嫌らしい目で見る事が多く、中には胸やお尻を触ってくる男までいて、父の事で男性不信になっていた私は、余計に男性を避ける様に成って行きました。」

妻が短大生の時に母親は病気で亡くなったのは聞いていましたが、まさか母親がその様な状態だったとは知らず、それまで親子3人幸せに暮らしていたと、勝手に思い込んでいました。

妻が私に話した事の無かった、私と知り合う前の話は更に続き、

「母が死んでから姉と2人、寂しいけれど平穏な生活を送っていました。
しかし、私はこのままでは駄目だと思い、男性のお客さんとも接する事が多い、銀行員を希望して就職したのですが、働き出して半年を過ぎた頃に姉が結婚をして、義理の兄が私達の所に転がり込む形で3人での生活が始まってしまい、私はその義兄の私を見る目がどこか怖くて、慣れない仕事と家庭の両方が辛く、気の休まる場所は何処にも有りませんでした。
私は義兄と、決して2人だけにはならない様に気を付けていたのですが、ある時姉が私には何も言わずに買物に行き、義兄は鍵も掛けずに油断していた私の部屋に入って来て、私をベッドに押し倒しまいた。
幸い姉が忘れ物をして帰ってきた為に、事無を得ましたが、その後、姉がとった行動は、義兄には怒らずに、私から誘ったと言う義兄の話だけを信じて、その話になる度に私を叩き、私を罵倒する事でした。
私は耐えられなくなって家を飛び出し、向かった先が彼のアパートです。」

妻は、姉が嫌いだと言って全く付き合いが無かったので、それを不思議には思っていても、まさかその様な事が有ったとは考えた事も有りませんでした。
妻が辛い人生を送って来た事を知り、思わず抱きしめたくなりましたが出来ません。
何故なら、妻が向かった先は稲垣の所なのです。

妻の話に引き込まれていた私も、今の支店長という言葉で、妻に裏切られた現実に戻ってしまい、とても抱き締める事は出来ませんでした。
私が何も言わなくても、まるで他人事でも話しているかのように、淡々と話し続ける妻の話によると、

稲垣は、妻が仕事で分からない事が有ったりした時に、優しく教えてくれる頼りになる先輩で、当時の支店長は女性にも厳しく、ミスなどが有ると顔を真っ赤にして怒鳴ったそうですが、ただでも男性に恐怖心をもっていた妻が泣きそうになっていると、稲垣は必ず助け舟を出してくれ、後で優しく慰めてくれたそうです。
妻は、稲垣だけは他の男とは違うと思い始め、やがて全幅の信頼を置く様に成っていたので、自然と足は稲垣のアパートに向かったのです。
何処にも行く所の無い妻は、その夜稲垣のアパートに泊めてもらい、次の日からアパートが見つかるまでの一週間は、当時稲垣と婚約していた今の奥さんの所で世話になったそうです。

「その時、稲垣とキスをしたのか?婚約者がいながら、あいつはおまえに迫ったのか?おまえもその様な事をしておきながら、よく奥さんの世話になれたものだな。」

「違います。そんな嫌らしいキスでは有りません。
多少奥様には悪い気もしましたが、罪悪感を持ってしまうと私達の関係が、その様な関係だという事になってしまう。
上手く説明出来ませんが、その様な感情はお互いに無かったです。
父のようで父とも違う、兄のようで兄とも違う、やはり上手く説明出来ません。
ただ、恋愛感情は無かったです。」

満員電車で男と肌が触れてしまうのも嫌だった妻が、稲垣にベッドで抱き締められた時、不思議と男に対する嫌悪感は無く、逆に何故か安心感を強く感じたと言います。
抱き締めながら、
「ごめん。でも決して嫌らしい意味でしているのでは無い。
ただ君を守りたくなってしまう。
大事な妹の様な感覚で、抱き締めたくなってしまった。」

と言いながらキスをして来たそうですが、ただ上手い事を言っているだけで、本当はその気だったのでは無いかと思ってしまいます。
私には、婚約者の事や銀行の事を考えてしまい、その先に進む勇気が無かっただけだと思えるのですが。

妻は稲垣に対して良い印象、良い思い出だけを持ったまま、また同じ支店勤務となってしまいます。
「あなたと結婚してから、偶然また一緒の支店になった時期、私は不妊に悩んでいて、その悩みも聞いてもらい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。他にも色んな相談に乗ってもらったりしました。」

妻が途中押し黙ってしまった事が少し気になり、
「どうして途中で黙ってしまった?その時も何か有ったのか?」

すると、今までとは違って妻の瞳に光が戻り、強い口調で、
「何も有りません。当時の事を思い出していただけです。
周りの人から、会えば挨拶の様に子供は、まだかと言われ、辛かった時の事を思い出してしまっただけです。」

その時の事を言われると、私は何も言えなくなってしまいます。
若さのせいには出来ませんが、当時気持ちに余裕も無く、この事で妻とはよく言い争いもしました。
私自身、友人や同僚に種無しの様な言い方をされたり、無神経な奴には、セックスが下手だからだとまで言われ、私も辛いのだと言って、妻への思い遣りが足りなかったと反省しています。
当時の事を思い出したからなのか、妻は正気に戻ってしまい、
「本当なら離婚されても仕方が無いです。
それだけの事をしてしまいました。
愛しているのに、大事なあなたを裏切ってしまいました。
私からは何も言えない立場だと分かっています。
でも離婚だけは許して下さい。あなたと別れるのは嫌です。」

「上手い事を言って、本当はその逆だろ?自分の歩が悪いままで離婚をしたく無いだけだろ?」

「違います。それだけは信じて。今でもあなたを愛している事だけは信じて。」
私だって信じたいのです。
しかし、信じる事が出来ない事をしたのは妻なのです。
「離婚する事に成ったとしても、このままでは気が収まらない。全てを知らないと、一生俺は立ち直れない気がする。全て聞かせてくれ。」

「はい、必ず話します。話せるようになったら必ず話しますからり、今日はもう許して下さい。」

そう言うと、妻は走って寝室に行ってしまったので後を追うと、妻はベッドにうつ伏せになって泣いていました。
娘の所に行ってから、何処か様子がおかしい事が気になっていた私は、
「どうした?実家で何か有ったのか?」
妻は、すぐには答えずに、暫らく声を出して激しく泣いてから、
「理香に会いたくて行きました。
暫らく会えないと言ったら、理香は泣いて愚図るかも知れないと思い、その時の言い訳まで考えながら行きました。
それなのに理香は・・・・・・・・。」

「理香がどうした?何が有った?」

「理香は『いいよ。』と一言だけ言って、笑いながらお義父さんの所に走って行ってしまいました。
いったい私は、何をしていたのだろう?理香はもう私を必要とはしていない。
母親を必要とはしていない。
理香が生まれた時、この子さえいればもう何もいらないと思ったのに、この子だけは、私の様な辛い思いは絶対にさせないと思っていたのに、結局辛い思いをさせてしまう。
でもこれは全て私がしてしまった事。
私はとんでもない事をしてしまった。
私は今迄、何をしていたのだろう?」

妻は、多少は罪悪感に目覚めたのだと思いましたが、それは娘に対してだけで、私に対しての罪悪感が本当に有るのかどうか、未だに信じきれていない私の怒りは収まっておらず、苦しむ妻に追い討ちを掛ける様に、
「今頃気付いても遅い。おまえは父親を憎んでいるが、同じ事をしたのだぞ。
暴力ではないが、それ以上に俺は傷付いた。
理香もこの事を知れば、一生おまえを怨むぐらい傷付くだろう。
母親に対してもそうだ。色々言っていたが、おまえに言える資格など無い。
おまえの母親は色んな男と付き合ったそうだが、離婚していたから独身だったのだろ?
それに引き換え、おまえは夫が有りながら、他の男に跨って腰を振っていたのだろ?
おまえの両親の事を悪く言いたくは無いが、人を傷つける事が平気な父親と、例え寂しかったとは言っても相手も選ばずに、オチ○チンさえ付いていれば、誰にでも跨って腰を触れる母親。おまえのしていた事は両親と同じだ。いや、それ以下だ。」

ここまで酷く言いたくは無かったのですが、話している内に自分で自分を抑える事が出来なくなってしまいます。
自分の言葉に反応しては、段々とエスカレートして行ってしまいます。

***

妻は、その後一言も話す事無く、泣き疲れて眠ってしまいました。
翌朝目覚めると、妻は朝食の仕度をしていて、味噌汁の良い香りがして来ます。
日本に帰って来てからはホテルの食事以外、店屋物かコンビニの弁当しか食べていなかったので、久し振りの妻の手料理に一瞬喜びましたが、今の妻との関係を考えれば食べる気になれません。

「俺のはいらないぞ。おまえの汚れた手で作られた物など、口に入れる気になれない。
そこのコンビニに行ってパンを買って来い。パンは1個でいいが牛乳も忘れるな。」
妻は、慌ててエプロンを外すと、財布を持って走って出て行きました。
「何だこのパンは?奴はこんなパンが好きなのか?俺の好みも忘れたのか?俺が好きなのは干しぶどうの入ったパンだ。」
別に何のパンでも良かったのですが、一言でも文句を言ってやらないと気が収まりません。
この様な事を続けていては駄目だと思いながらも、止める事が出来ないのです。
この様な事を続けていては、妻が狂ってしまうかも知れないという思いも有りましたが、私の方が既に、精神的におかしくなって来ているのかも知れません。
干しぶどうパンを買って、走って戻ってきた妻に、
「悪い、悪い。タバコを頼むのを忘れた。」
妻は、銘柄も聞かずにまた小走りで出て行くと、私が以前吸っていたタバコを覚えていたので、それを買って来たのですが、私は赴任中に向こうで軽いタバコに変えた為に、日本に帰って来てからも、以前とは違う銘柄の軽い物を吸っていました。

今の状態では、妻はそこまで気付く筈が無いと思っていても、私は嫌味ったらしく残り少ないタバコを持って来て、妻の目の前に置き、
「それも稲垣が吸っていた銘柄か?俺が今吸っているのはこれだ。見ていて知っていると思っていたが、俺の事などもう眼中に無いか?」

「ごめんなさい、気が付きませんでした。すぐに交換して来ます。」

「それでいい。おまえの好きな男と同じタバコを吸ってやる。」

「支店長はタバコを吸いません。」
流石の妻も私の嫌がらせに怒れて来たのか、少し語気を強めて言いました。
しかし私は、それがまた面白く有りません。

「そうか。タバコを吸わない男がおまえのお気に入りか。それは悪かったな。
今時タバコを吸う人間なんて最低だと言っていなかったか?
さすが40代で支店長になれる様なエリート様は、俺の様な人間とは違うな。
おまえが俺を裏切ってでも、一緒になりたい訳だ。」

「そんな事は思っていません。それに支店長と一緒になりたいなんて思っていないです。」

「どうかな?どうせ2人で俺を馬鹿にしていたのだろ?今時タバコを吸っている駄目人間と笑っていたのだろ?」

「いいえ、支店長も以前はヘビースモーカーでした。タバコを吸う人がどうとか、出世がどうとかではなくて、お医者様に止められたので今は吸っていないだけです。」

「俺がタバコを変えた事も気付かないおまえが、流石にあいつの事は何でも知っているのだな。
将来を共にする、愛する旦那様の事は何でも知っているという訳か。」

また僻みの様な、嫌がらせを言ってしまいました。
何を言っても私の気が収まる事は無いのに、私自身、いつまでこの様な事を続けてしまうのだろうと不安になります。

「言い忘れたが、今日、奴の奥さんが来るぞ。」

それを聞いた妻の顔が蒼ざめて行き、
「許して下さい、私は会えないです。典子さんに合わせる顔が有りません。とても会えないです。どうか許して下さい。」

「そうか、典子さんと言うのか。
おまえがしてしまった事の責任ぐらい自分で取れ。
会って謝罪しろ。
奴と再婚したいのなら、ついでに離婚して下さいとお願いしたらどうだ?」

私の嫌がらせも妻の耳には入らない様で、ただ俯いていて、少し体が震えている様にも見えました。

***

昼食に親子丼をとったのですが、妻は箸もつけません。
「どうした?食べろ。」

「典子さんに会うのだけは許して下さい。典子さんには会えないです。」

「子供みたいな事を言うな。
離婚を前提の別居か何か知らないが、今はまだ夫婦だ。
頭の一つも下げられないのか?
もういい、その話は後だ。
折角俺が注文してやった物を食べない積もりか?」
妻は一口食べましたが、また箸を置いてしまいました。

「どうして食べない?
奴の言う事は何でも聞いて、あんな卑猥なパンティーまで穿いていたおまえが、俺の言う事は、おまえの身体を心配して言っている事すら聞こうとしない。
本当なら、俺は稲垣や奥さんに会いたくなければ会わなくても良い立場だ。
それを一緒に居てやろうと思っているのに。
もう分かった。俺は出掛けるから3人で話し合え。」

すると妻は、口いっぱいに頬張り、お茶で流し込む事を繰り返し、時々吐きそうになっています。
「そうだ。残さず全て食べろ。」
空腹も辛いのですが、食欲も無いのに無理やり食べさせられるのも同じ位辛く、一種の拷問ともとれます。
妻を言葉で虐めるだけで無く、身体への虐めを始めた自分が恐ろしくなりました。

夜になって稲垣から電話がかかり、既に途中まで来ていたのか、それから10分ほどで来た奥さんは、小柄で可愛い感じの方なのですが、ここに来る途中も泣いていたのか、目の回りの化粧が落ちていて、折角の可愛い顔が台無しです。

私が妻の待つ座敷に案内すると、部屋の隅でうな垂れて正座している妻を見つけて駆け寄り、前に座って妻の両肩を掴んで揺すり、
「どうして?どうして智子さんなの?どうして?」
「ごめんなさい。ごめんなさい。」

私があえて止めずにいると稲垣が、
「もう、そのぐらいにしておけ。悪いのは俺だ。」

別居の原因が奥さんの浮気では無いと確信していた私は、私と同じぐらい辛いで有ろう奥さんに対しての、横柄な口の利き方に怒りを覚え、
「悪いのは俺だ?何を格好つけているんだ?まだ女房の気を引きたくて、いい男を演じているのか?

悪いのはおまえだと認めているのなら、おまえ一人で全ての責任を、今すぐにとってもらおうじゃないか。」

「どの様に責任をとらせていただけば良いですか?」

「馬鹿か?責任のとり方も分からないで、偉そうに言うな。泥棒が捕まってから、泥棒は俺だと威張っているのと何も変わらないぞ。」

「すみません。威張っていた訳では。」

「今日はどの様に責任をとって、どの様に償うのか考えて来ただろうな?」

「ご主人の気が済む様に、出来る限りの事は致しますので、どうかご提案頂けないでしょうか?」

「俺に言わせてもいいのか?出来る限りの事をしてくれるのか?
それなら、おまえが何度も何度も汚した女房の身体を、以前のきれいな身体に戻してくれ。
俺の壊れた家庭を元に戻せ。
俺は一生この事を忘れずに、苦しんで生きなければならない。
そんな人生は嫌だから、俺からこの記憶を消してくれ。
時間を単身赴任の前に戻してくれ。」

その時、稲垣の奥さんは声を出して泣き崩れ、妻は私の前に来て畳に額を擦り付けながら、
「あなた、ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」
しかし私は、そんな妻を無視して、
「おい、何とか言えよ。おれの希望を出来る限り叶えてくれるのだろ?」

「出来ません。どれも出来ないです。どうか私に出来る事にして下さい。お願いします。」

「そうか。それなら現実に出来る事を頼もう。
去勢してくれ。いや、全て取ってしまって、性転換してくれ。
そうすれば過去は消せなくても、今後は少し安心出来るかも知れない。
どうせこの様な事が平気で出来る2人だから、今も謝りながら腹の中では舌を出しているのだろ?
これからも目を盗んで会うのだろ?
おまえが女になれば少しは安心出来る。これなら現実に出来る事だ。」

無理を言っているのは分かっていまが、これは私の本心なのです。

稲垣も妻と同じ様に額を畳につけて、
「すみません。私には出来ません。」

「努力するから何でも言ってくれと言いながら、何もしてくれないのだな。
俺にこれだけの苦しみを与えておきながら、銀行には知られたくない。
性転換も嫌だ。おまえは本当に償う気は有るのか?
おまえは何も失わないじゃないか。」

すると妻が話しに割り込んできて、
「私が悪かったです。あなたを裏切ったのは私です。あなたには私が償います。どの様な償いでもします。あなたの言う事なら何でもします。」
妻の稲垣を庇う様な言葉で更に頭に血が上り、ネクタイを持って来ると妻に投げつけて、
「それなら死んでくれ。おまえと結婚した事が人生最大の汚点だった。
今からでは人生のやり直しは出来ないかも知れないが、過去の汚点だけは消し去りたい。
それで首を吊って死んでくれ。
ただし、おまえの遺体なんて引き取りたくは無いから、誰にも見つからない様な所で死んでくれよ。」

妻は、体に当たってから目の前に落ちたネクタイを見詰めたまま動きません。

「何処で死のうか考えているのか?そうか、俺が無神経だった。
俺が身に着けていた様な物で死にたくないか。
死ぬときぐらいは、愛する人の物で死にたいよな。
稲垣、おまえのベルトを渡してやってくれ。」

それを聞いた妻は、ネクタイを力一杯掴んだのですが、やはり動こうとはしませんでした。

「間違っても車に飛び込む様な真似はするなよ。おまえの様な人の心も持たない人間の為に、見ず知らずの人に迷惑を掛けるなよ。」

当然、妻は出来ないと言ってすぐに許しを請いながら、泣き崩れると思っていたのですが、妻はそのままの状態で動かず、涙は流していても泣き崩れる事も無かったので、私の目論見は狂い、思惑通りに事が進まないことにも腹が立ちました。

何度謝らせても私の心が晴れる事はないのですが、それでも常に謝罪の言葉を聞いていないと不安なのです。
私が次に思いついたのは娘の事でした。

「理香の事は心配するな。おまえの様な女にならない様に、俺がしっかりと育てる。」
すると妻は顔を上げて、縋る様な目で私を見詰め、
「ごめんなさい、出来ません。私には出来ません。
理香を残して死ぬなんて出来ません。
死ねばあなたの顔も見られなくなってしまう。
許してください。他の事なら何でもします。」

「理香?今頃何を言っているのだ?
今迄散々理香を放りっぱなしで、こいつに抱かれて喜んでいたおまえが、理香を残して死ねない?
そんな物ただの言い訳だ。自分が死にたくないだけだ。
それに、あなたの顔が見られなくなる?
それも言うならこいつの顔だろ?
言い間違えたのか?それともお得意のご機嫌取りか?
あなたの言う事なら何でもすると言いながら、死んでくれと言えば死ねないと言う。
本当にお前の言う事はその場凌ぎの嘘ばかりだな。」

その時稲垣が妻に助け舟を出し、
「お願いします。死ねなんて言わないで下さい。お願いします。」

「またまた色男のご登場か?何を偉そうに言わないでくれだ。
それならおまえが代わりに死ねるのか?
死ぬどころか、ちょん切る事すら出来ない奴が格好ばかりつけるな。」

その時、奥さんが一際大きな声で泣き出したので、怖い思いをさせて奥さんまで苦しめていると知り、
「奥さん、すみません。
折角来て頂いたのに、俺の怒りばかりぶつけてしまって。
でも奥さんもこれを見れば、私の怒りを少しは分かって頂けると思います。
おい、死ぬのは許してやるから、奥さんの前に立ってスカートを捲ってみろ。」

妻は、奥さんの近くまでは行ったのですが、その様な事が出切る筈も無く、ただ立ち尽くしています。

「何でもするからと言うので、死んで詫びろと言えばそれは出来ないと言う。
スカートを上げて、お前達のしていた恥ずかしい行為を見てもらえと言っても、それも出来ない。
何でもすると言うのは、いったい何をしてくれると言うのだ?
これも嘘、あれも嘘、嘘、嘘、嘘、おまえが俺に言った事で、本当の事は何も無い。」

すると妻は顔を横に向けて目を閉じ、スカートの裾を持ってゆっくりと上げ始めました。

「もっと上げろ。パンティーが完全に出てしまうまで上げろ。」

私が後ろからパンティーを一気に下ろすと、俯いていた奥さんは顔を上げ、
「智子さん、これは?」
そう言ってから目を逸らすように、また俯いてしまいました。

「稲垣、おまえがやったのだな?おまえが剃ったのだな?」

「・・・・はい・・・・すみませんでした。」

「智子。確かこれは水着を着る為に、自分で剃ったと言っていなかったか?
おまえの人生は嘘ばかりか?
どうせ俺と結婚したのも嘘だったのだろ?
好きでも無いのに嘘で結婚したのか?」

「違います。」

「何が違う?本当は俺と付き合う前、こいつの所に泊まった時から関係が有って、それからも、
ずっと続いていたのではないのか?俺はもう何も信じられなくなった。」
私の言った事が当たっているとすれば、結婚してからも妻にはもう一つの顔が有り、私に見せていた顔が妻の全てだと、ずっと思っていた私は間抜けな道化師だった事になります。

私が話し終わると、ずっと泣いていた奥さんが妻の前に座り、
「智子さん、本当なの?私はずっと気になっていました。
あの時、主人が、昨日は夜遅かったので一晩泊めたと自分から話してくれて堂々としていたし、あなたにも悪びれた様子は無かったので、主人を信じよう、智子さんを信じようと思ったけれど、ずっと私は気になっていた。
あの時からの関係なのですか?
もしもそうなら、私の人生は何だったのだろう。」

「ごめんなさい。典子さん、ごめんなさい。でもあの時は、典子さんを裏切る様な事はしませんでした。それだけは信じて。」

「裏切る様な事はしなかった?
奥さん、こいつらの感覚では、キスはしたがそれは裏切では無いそうだ。
一晩中ベッドに寝て抱き合っていたけれども、裏切った気持ちは無いそうだ。
それに、健康な男と女が狭いベッドで抱き合ってキスしていても、他には何も無かったそうだ。」

奥さんは、また妻の両肩を掴んで揺すりながら、
「嘘だと言って。智子さん、キスもしなかったと言って。
抱き合っていたなんて嘘だと言って。
そうでなければ、あの日からの私の人生全てが無駄に思えてしまう。」

奥さんは紙に包まれた何かを出すと、何も答えずに泣いている妻の目の前で開き、

「これは智子さんの物なの?それだけでも教えて。お願いだからこれを見て。」

妻は一瞬見たものの、すぐに顔を背けて黙っていたので、私が近くに行って見せてもらうと、それは米粒2つ分ほどの、蝶の形をした小さな金属でした。
これは私が3回目の結婚記念日にプレゼントした、イヤリングの先の花の中心に付いていた物です。
妻は、可愛いと言ってよくつけてくれたのですが、片方の蝶を何処かに落として来てしまったので、なんとか修理出来ないか購入店に持って行った覚えが有ります。

「これは妻のイヤリングの先に付いていた物です。これを何処で?」

「バスルームの脱衣場です。
9年前に私の親戚で不幸が有った時に、子供を連れて泊まりで実家に行っていたのですが、帰った日の夜お風呂に入ろうとした時に、脱衣場の隅に光る物を見つけました。
手に取ると蝶の形をしていたので、最初は、子供の玩具の何かかとも思いましたが、玩具でこの様な物が付いている物に心当たりがなく、これは何かアクセサリーの一部だと思いました。
そう思うと悪い方にしか考えは行かずに、ずっと主人に問いただそうと思って大事に持っていたのですが、結局、主人の答えを聞くのが怖くて9年間も聞けずにいました。」

奥さんは今まで稲垣に言えなかった胸の内を、熱く話し出しました。

「私はずっと自分に自信が無かった。
付き合っている頃から、主人が智子さんの話をする度に、心配で仕方がなかった。
智子さんから電話が掛かってきた時や、3人で食事に行った時に、私には見せた事の無い様な主人の笑顔を見る度に、不安で仕方がなかった。
私は可愛くも無いし、プロポーションだって智子さんみたいに良くないし、学校だって高校しか出ていない。
私なんかと、どうして付き合ってくれているのか不思議だった。
どうして一流大学を出たエリートの主人が、私なんかと結婚してくれたのか不思議だった。
一晩一緒にいたと言われた時から、ずっと智子さんの影に脅えていた様な気がします。
でも、主人が私の事をどう思っていようとも、私が主人を愛しているのに変わりは無いのだから、例え主人が私を愛してくれていなかったとしても、一緒に居られればそれでいいと、自分を納得させていました。
主人に何度か女の影を感じた時も、相手が智子さんで無ければ、ただの遊びだから我慢しようと思ってきました。
でも、智子さんだけは、嫌だった。主人や2人の子供達との、幸せな生活を壊される気がして怖かった。」

「典子、そんな事を思いながら・・・・・・・・すまん、許してくれ。」

その時、稲垣は、私の前で初めて涙を見せました。
奥さんは私と違い、ずっと疑っては信じ、信じては疑って長い間苦しんで来たのかも知れません。
私は奥さんの話を聞きながら、9年前を思い出していました。
9年前といえば娘が生まれる前の年で、子供が出来ないで悩んでいた時期です。

私と酷く言い争った翌日の夕方に、妻が会社に電話をかけて来て、少し冷静になりたいので、家に戻らずに銀行から直接友達の家に行って愚痴を聞いてもらうので、帰りが遅くなるのから外で食事を済ませて来て欲しいと言われた事が有りました。

私も言い過ぎたと反省していて、次の日が休日だった事も有り、一つ返事で快く承諾したのですが、妻は11時を過ぎても帰って来ず、よく考えると妻にその様な事を話せる友人がいる事も知らなかった上に、当時は携帯も持っておらず連絡の取り様が無かったので、何処に行ってしまったのか心配で、ずっと寝ずに帰りを待っていました。

結局朝になっても帰って来ずに、私はいつしか眠ってしまいましたが、昼前に目覚めると妻は隣で眠っていて、その後も夕方まで死んだ様に眠り続け、目覚めてから何処に行っていたのか聞くと、友達の家で朝まで悩みを聞いてもらっていたと言いましたが、
今にして思えばその友達とは、稲垣の事で、その時の様子だと、一睡もせずに朝まで愛を確かめ合っていたのだと思います。
悪い事は出来ないもので、おそらく脱衣場でイヤリングを外した時に落としてしまい、これから稲垣と一つになれる事に興奮していたのか、蝶が取れてしまった事にも気付かずにいたのでしょう。

「智子、何か言ったらどうだ?イヤリングを落として来た時も、関係をもったのだな?」

私が妻に問いただしても、妻は何も反論せずにただ泣いている事から、その時にも関係が有った事を確信しました。
何も答えない妻に代わって稲垣が口を開き、
「回数では無いかも知れませんが、その時一晩だけ関係を持ちました。
先に話していた、結婚前に私の所に泊まった時は、本当にキスだけです。
1年前からこの様な関係に成ってしまいましたが、それより前は、本当にその一晩だけです。
申し訳有りませんでした。典子、すまん。」

稲垣の顔付きや話し方から、この事は本当だと感じましたが、散々嘘をついてきた2人です。
まだ何か隠していそうで、全てを信じる事は出来ません。
何より、例え一晩だけだと言っても私を裏切っておきながら、その後何食わぬ顔で生活していた妻に対して、より強い怒りを覚えます。

私は妻と2人だけで話したくなり、
「今後の事ですが、多少でもお互いの夫婦がどうするのか決まっていなければ、話し合いも違って来ると思うのです。
来て頂いていて申し訳ないのですが、妻と2人だけで話してもいいですか?」

すると奥さんは頷いて、
「私も今、主人と2人で話し合いたいと思っていました。」
稲垣夫婦は、そのまま座敷に残り、私達は寝室に行き、
「ずっと俺を騙していたのだな。身体の関係はあの時だけかも知れないが、ずっと繋がっていたのだな?」

「繋がっていた?いえ、そうかも知れません。
結婚してから偶然同じ支店になるまでも、何度か電話で話したりしていました。
同じ支店になってからも、関係を持ったのは1晩だけですが、2人だけで食事に行った事も有ります。
理香が生まれてからは疎遠になって、連絡も取り合っていませんでしたが、支店長として彼が来た時、正直嬉しかったです。」

「あいつとはどの様な関係なんだ?お互い、そんなに好きなら、奴が婚約を破棄してでも結婚すれば良かったんだ。どうして俺と結婚した?」

「違うのです。彼とはその様な関係では有りません。
あなたを愛したから結婚したし、今でも愛しているのはあなただけです。
彼とは結婚したいとは思っていなかったし、ましてや抱かれたいなんて思った事は一度も有りません。」

私には妻が理解出来ません。

「それならどうして抱かれた?レイプされたのか?今回もずっと脅されていたのか?」

「違います。彼はその様な事はしません。」

「それなら聞くが、抱かれて感じなかったのか?気持ち良くならなかったのか?」

「行為中は興奮もしたし、気持ち良くもなっていました。
抱かれていて凄く感じてしまいました。
ごめんなさい。でも、彼とセックスしたいなんて思った事は有りません。」

聞けば聞くほど、迷路の奥深く迷い込んで行く様な感覚です。
私は、妻の言葉を何とか理解しようとしましたが、やはり訳が分からずに黙っていると、暫らく沈黙が続いた後、

「彼の言う事に間違いは無いと思っていたし、彼の言う通りにしていれば、私は幸せになれると信じていました。でも、愛しているのはあなただけです。」
その後も、妻の涙ながらに話す稲垣に対する思いを聞いていて、私にも少しだけ分かった事が有ります。
妻は、父親に裏切られ、その後も男の嫌な面ばかり見せられて男性不信になりました。
その後、母親や姉にも裏切られた形になり、男性不信と言うよりは、人間不信に陥っていたのかも知れません。

信じられるのは自分自身だけになってしまい、猛烈な孤独感の中、気が付くと稲垣だけが、唯一身近に感じられる存在になっていたのでしょう。
まだ自分以外の人間を信じる事の出来る、心の拠り所になっていたのかも知れません。

妻が生まれて初めて接した、真剣に妻の事を思い考えてくれる、絶対に妻を裏切らない存在だと思ってしまったのでしょう。
鳥は、生まれて初めて見た動く物を、親だと思い込むと聞いた事が有ります。
それと同じ様に、稲垣は妻が接した初めての信頼出来る誠実な男で、それは次第に男女の枠を越えた、回りにいる人間とは全く違う、特別な存在だと潜在意識の中に刻み込んでしまったのかも知れません。

「上手く説明出来なくてごめんなさい。彼は違うのです。
父親とも違うし、兄とも違う。結婚をしたい相手でも無いし、恋人という存在でも無い。
そうかと言って友人とは全く違います。」

私が思うに、言い換えればそれら全てなのでしょう。
いいえ、神とまでは言いませんが、それらを越えた存在なのかも知れません。
もしも、そうだとすると、これは夫婦の愛情や絆を遥かに越えた感情だと思え、絶望的になってしまいました。

「終ったな。俺達は完全に終ってしまったな。いや、智子の中ではずっと前から終っていたのかも知れない。離婚しよう。」

「嫌です。離婚したく有りません。私はあなたを愛しています。
正直、彼に言われて数ヶ月前まで離婚を考えていました。
どの様にすればあなたを少しでも傷付けずに離婚出来るか考えていました。
あなたと別れて彼と再婚するには、どの様にすればよいのか真剣に考えていました。
彼は今でも、私と一緒になりたいと思ってくれていると思いますが、私はあなたと別れるなんて出来ないと気付きました。
自分の幸せを捨ててでも、私と理香の幸せを真剣に考えてくれている彼には言えずに、だらだらと関係を続けてしまいましたが、何が有ろうと私はあなたと別れる事など出来ないと知りました。どの様な形でもいい。あなたの側にいたい。
離婚なんて言わないで下さい。それだけは許して下さい。」

「だらだらと?もう無理をするな。
本当にそう思ったのなら、関係を切る事が出来たはずだ。
どの様な理由が有ろうとも関係を続けた。
いや、智子からは切れなかったのかも知れない。
それが全ての答えではないのか?」

泣きじゃくる妻に、
「明日、出て行ってくれ。これで終わりにしよう。理香は俺が育てる。」
妻は顔を上げると、私の目を見て必死の形相で、
「それは出来ません。理香をあなたに任せる事は出来ません。あなただけに負担を掛ける事は出来ません。」

「出来るさ。理香の事を負担だなどとは思わない。それに、おまえには任せられない。おまえは今まで理香の事など考えもせずに、奴に抱かれていただろ?」

「違うの。理香はあなたの子供ではないの。彼の子供なの。あっ・・・・・・・・・。」

私は自分の耳を疑うと同時に、目の前が真っ暗になり、思考回路は停止してしまった様です。

***

何処か遠い所で妻の声が聞こえます。
「あなた、ごめんなさい。あなた、ごめんなさい。」
その声は、徐々に近くなり、私を戻りたくない現実へと戻してしまいます。
現実に戻れば、悲しみから気が狂ってしまうのではないかと思っていた私は、現実に戻るのが怖かったのですが、人間の脳は上手く出来ているのかも知れません。
許容量以上の悲しみが急に襲って来た時には、心が壊れてしまわない様にそれらの全てを受け付けない様にして、守ってくれているのかと思えるほど冷静な私がいました。
きっと後になってから、今以上の悲しみが襲って来るのでしょうが。

「以前から分かっていたのか?」
妻は、流石にもう離婚を覚悟したのか、泣いてはいても、割とはっきりとした口調で、
「いいえ、考えた事も有りませんでした。彼から聞くまでは・・・・・・。」

「奴から聞いたのはいつだ?どうして奴に分かる?」

「彼が支店長として赴任してきて、4ヵ月ほど経った頃です。」
妻の話によると、稲垣のアパートで私と妻の血液型、娘の血液型を聞かれたそうです。血液型で性格判断でもするのかと思い、私と妻がA型で、娘がO型だと答えると、
「やはりそうか。」
妻が、何がやはりそうなのか聞くと、稲垣は立ち上がって窓から外を見ながら、

「お互いA型の夫婦からは、A型の子供かO型の子供しか生まれない。
稀にそうでは無い子供が生まれるケースも有るらしいが、そんな確率はごく僅かで無いに等しい。
またA型同士の夫婦からはA型の子供が生まれる確率が高いらしいが、理香ちゃんの血液型はO型。俺もO型だ。」

妻には稲垣の言っている意味が分かり、
「そんな事は有りません。確率はそうかも知れないけれど、理香は主人の子供です。」

「どうして分かる?DNA検査でもしたのか?智子は理香ちゃんが生まれてからも、2人目が欲しくて避妊をした事が無いだろ?
しかし子供は出来ない。その前だって5年も出来なかった。
結局、十数年避妊しないでセックスしていて、出来たのは理香ちゃん1人だけだ。
その理香ちゃんが、宿った時期に私と関係をもっている。」

「でも・・・・あの時は、子供は出来ないと・・・・・・・・・・・。」

「私も最近までそう思い違いしていたが、よくよく思い出せば、出来ないのではなくて出来る可能性が低いというだけで、全く可能性が無い訳では無かった。
だからその前に1度・・・・・・・君にもそう説明した覚えが有る。」

妻が、その時期私とも関係をもっていたので、それだけでは決められないと言って食い下がると、
「私も智子も、不妊の原因は智子に有ると決め付けていたが、もしもご主人に原因が有ったとしたら?
何度も言うが、ずっと避妊せずにセックスしていても、理香ちゃん以外出来なかったじゃないか。」

妻は、信頼している稲垣の言葉に、次第にそうかも知れないと思う様になり、問題が大き過ぎて涙も出ずに、座り込んだまま立てなかったそうです。
それを聞いた私も、その確率が高いと思いました。

昔、子供を生めない嫁は、いらないと、一方的に離縁された時代も有ったそうですが、私もそこまで酷くは無いにしても、男の勝手な考えで、妻に原因が有ると思い込んでいた時期が有りました。
思い出せば、妻が一晩外泊した後、それまで妻から誘われた事は一度も無かったのに、妻は毎晩の様に求めて来た様な記憶が有ります。
その時は、無断外泊をした事で、私の機嫌をとっているのだろうと思ったのですが、今考えると、稲垣と関係をもってしまった罪悪感からしていたのか、または稲垣との間に子供が出来てしまった時の事を考えて、私の子供だと誤魔化す為に、セックスをせがんで来たのかとも思え、
「あいつとの子供が、出来てしまっても良い覚悟で抱かれたのか?それとも、あいつの子供が欲しくて抱かれたのか?」

「違います。あなたとの子供が欲しくて・・・・・・・・・・。」
私との子供が欲しくて稲垣に抱かれたとは、さっぱり意味が分かりません。

「理香の事は俺にとっては何よりも大切な事だ。俺と喧嘩して、あいつの所に行ったところから、詳しく聞かせてくれ。」
話している内に妻は、娘に会って帰って来た時の様な状態になっていて、淡々と詳しく話し出しました。

***

当時、妻は子供が出来ない事で、軽いノイローゼの様な状態になっていて、時々何もかもから逃げ出したい気持ちに襲われ、そのような時は、つい私に当たってしまっていたと言います。
しかし、私は情け無い事に、妻が多少辛そうだと思っていても、そこまで精神的に追い込まれていたとは気付かずに、妻が私に突っ掛かってくる事が不愉快で、つい言い争いになっていました。

「特にお義母さんから、子供はまだかと言われるのが辛かったです。
お義母さんは、私を実の娘の様に思っていてくれていて、悪気なんて無く、本当に心配してくれているのが分かっていただけに、余計辛かったです。
それと、単純に子供が欲しかったのも有りましたが、私は一人になるのが怖かったから、どうしてもあなたの子供が欲しかった。
あなたの子供を生んで、あなたとの絆をもっと強くしたかった。
そうなればお義母さんとも、血の繋がりは無くても子供を通して、もっと本当の親子の様になれると思った。」

「それなら尚更、どうして稲垣と関係を持つ事になったのかが理解出来ない。
本当に俺との絆を強くしたかったのなら、稲垣なんかに抱かれないだろ?
言っている事と、やった事は逆の事だろ?」

銀行は、昼の間も営業している為に交代で昼食をとるそうですが、私と言い争った翌日、偶然稲垣と昼休みが重なり、稲垣を見つけると隣に座って、子供が出来ない事で私との仲が、最近ギクシャクしていると話しました。
「今仕事の事で頭がいっぱいだから、一人にしてもらえないか?」

妻を女性として意識していた稲垣は、周囲の目が気になったのか、素っ気無く答えると席を立ってしまい、残された妻は落胆を隠せませんでした。
稲垣の態度でより落ち込んでしまい、今夜もまた何かで私と言い争いになってしまわないか心配になり、重い気持ちで銀行を出た時に稲垣が追い掛けて来て、今日はもう少しで帰れそうなので、喫茶店で待っていて欲しいと言われたそうです。
一度は素っ気無い態度をとられているだけに、やはり気に掛けてくれていたという喜びは大きく、私に電話をしてから喫茶店で待っていると、入って来た稲垣は座りもせずにレシートを掴んで言いました。
「ここではお客さんに会うかも知れないので、要らぬ誤解を受けても嫌だから、私のマンションへ行って話そう。」

妻は、稲垣の奥さんにも聞いて貰えると思い、稲垣に案内されて当時住んでいたマンションに行くとリビングに通され、ソファーに腰を下ろした時、初めて奥さんは実家に行っていて留守だと聞かされました。
疚しい関係では、無いにしても奥さんに悪い気がして、一度は帰ろうと思ったのですが、じっと見詰める稲垣の目と目が合った時に、この人なら助けてくれると思ってしまい、不妊で悩んでいる事を話し、どの様にしたら夫婦の仲が上手く行くのか相談すると、何も言わずにただ妻を見詰めていた稲垣が話し出した内容は、信じ難いものでした。

「このままでは、いずれご主人との仲が取り返しのつかないほど壊れてしまう。
全ての原因は子供が出来ないという事だけだ。それならば、子供が出切る様にすればいい。」

「それが出来ないから悩んでいます。お医者さんにも行きました。でも駄目なのです。」

「ご主人も行ったのか?医者は何と言っていた?」

「主人はいずれ行くと言っていて、まだ行ってくれませんが、私はホルモンのバランスが崩れていると言われたので、おそらく原因は私に有ると思います。」

「婦人科の医者をしている友人がいるのだが、智子さんの話を聞きながら彼が言っていた事を思い出していた。
彼が言うには、不妊の中にも色々有って、病的な物には医学的な治療が必要だが、
精神的なものも多く、その中には『慣れ』と言うのも結構有るそうだ。」

「慣れ?・・ですか?」

「ああ。動物には発情期が有って、その時に交尾をするのだが、子孫を残す目的だけで交尾をする彼らは、余程の事が無い限り、ほとんどが妊娠するそうだ。
そうでないと種族が絶えてしまう。
ところが人間には、その様な発情期は無くて年中発情している。
言い換えれば年中発情期だとも言える。
いつでも妊娠可能だ。
しかし、やはり人間も動物の中の一つにしか過ぎないので、体質によっては、本当の発情期にセックスしないと、ただの排卵日にしても妊娠し難い人が少なく無いらしい。」

「いつが発情期なのですか?」

「言い方が悪かったが、残念ながらどの季節が発情期だというものは無い。
身体が発情期の様な状態になっている時。
つまり、身体が発情している時が発情期だ。」

「では、いつ発情しているのですか?」

「新婚時代は、身体も昂っていて、多くの場合、その時期は発情期に当たるらしいのだが、その後は人それぞれなので、いつが発情期なのか、いつ発情しているのかは分からないらしい。
ただ問題なのが、その後、発情期が来なくなってしまう場合が有る。
身体が発情しなくなってしまう場合が有る。
興奮や快感は普通に有るので、勿論本人は気付いていないが、夫婦間でのセックスに慣れてしまい、身体が発情期にならないケースが結構有ると言っていた。
それが彼の言う『慣れ』による不妊症だそうだ。
そういう人の特徴は、1番にホルモンのバランスを崩してしまっている場合が多いと言っていた。
2番目が、絶えずイライラしてしまう。
本人は他の理由からイライラしていると思いがちだが、本能的に子孫を残そうとしているのに、身体がその状態にならない。
身体が発情しない事のズレから来るイライラらしい。
言い辛いのだが、今の智子さんは『慣れ』から来る不妊そのものだと思う。」

こんないい加減な話に、切羽詰っていた妻は真剣に耳を傾けました。

「どうすれば良いのですか?どうすれば正常になるのですか?」

「残念ながら発情を促す薬などは無いらしい。気持ちを興奮させる薬は有っても、気持ちの興奮と身体の発情とは全く異なるものらしい。」
妻は、稲垣の話にのめり込み、ずっと身を乗り出して聞き入っていましたが、治療法や薬も無いと聞き、気落ちして俯いてしまうと、その時を待っていたかの様に。

「ただ、方法が無い訳では無い。
他の牡と交尾をする。そうすれば、それから暫らくは発情期となる。
つまり、ご主人以外の男とセックスをすれば、その刺激で発情し、その後2、3ヶ月は身体が発情期に入る事が多いらしい。」

「でも、その様な事は聞いた事が有りません。」

一瞬、期待して顔を上げた妻でしたが、内容が内容だけにふて腐れた様にそう呟くと、
「私もそうだった。しかし彼が言うには、この様な事を発表してしまえば、不妊で悩んでいる人の浮気が増えてしまって世の中が乱れてしまうし、仮にご主人も納得してそうなった場合でも、その時は良くても、後々その事で夫婦仲が悪くなってしまう可能性が高いから発表は出来ないらしい。
自分の患者にも浮気を進める事になってしまうから、とても言えないと言っていた。
世間に発表出来ないのは倫理的な観点からだと思う。」

この話を事実だと思い込ませる為に、稲垣は必死になって話していましたが、妻は疑っているのではなくて、稲垣の話を信じていても、自分には出来ないと思っていたのでしょう。
「そう言われてみればニュースでも時々有るだろ?
男性関係の派手な女性に限ってすぐに妊娠してしまい、子供を産んで殺してしまったとか、捨ててしまったとか。
その様な女性は、それこそ絶えず発情期の状態になっていて、妊娠し易いのは事実らしい。」

何か良い方法が有るのかと、最初から興味深く聞き入っていた妻も稲垣の話が終わると、いくら子供が欲しくても、やはりその様な事は出来ないと思い、また、その様な事を出切る相手もいないので、期待が大きかっただけに落胆も大きく、溜息をつくと黙って俯いてしまいました。

この様な嘘を咄嗟に考える事が出切るほど頭の回転が速い稲垣には、妻の気持ちなど手にとる様に分かるのか。

「智子さんにその様な事が出来ないのはよく知っている。
でも、君がみすみす不幸になるのを見るのは忍びない。
思い切って言うが、私が相手をしても良いと思っている。
私もご主人や妻の事を考えれば、とても出来ないのだが、君が幸せになる為なら、どの様な罪でも甘んじて受ける。
私は一生罪悪感で苦しむかも知れないが、君がその分幸せに成ってくれれば、どの様な苦しみも甘んじて受ける。」

ただ妻を抱きたいだけの言葉が、妻には分かりません。
潜在意識の中に、稲垣の事を信頼出来る特別な人間だと刻み込まれてしまっている妻には、少し冷静になれば、誰にでも分かる事が分かりませんでした。

妻の話を聞きながら、もう結果の出ている過去の事なのに、そんな嘘に騙されるなと心の中で叫んでいました。
しかし、稲垣を信頼し切っていて、その上普通の精神状態では無かった妻は、まるでインチキ宗教の教祖に騙されて行く信者の様に、稲垣の言う事を疑いもせず。

「それでは稲垣さんに悪いです。私の為に、その様な事は頼めません。」

「いや、私はずっと君の事を妹の様に、娘の様に思っていた。
しかし、思っていただけで、何もしてあげられなかった。
君が苦しんでいた時も、話を聞いてやるだけで何も助けてはあげられなかった。」

「そんな事は無いです。沢山助けて頂きました。」

「そう言って貰えると嬉しいが、そうでは無い。
今まで助けて上げられなかった分、今回は何とか力になりたい。
私の様な男が相手でも良ければ、私はどの様な罰でも受ける。」

この時点では、妻はまだ少し躊躇していましたが、それは私への罪悪感からではなくて、自分の事で稲垣にも罪を負わせてしまうという、稲垣に対しての思いからでした。
妻の頭の中には、私との子供さえ出来れば、全ての問題は解決するという考え以外無く、喜ぶ私や私の母、私の父に囲まれて、赤ちゃんを抱いている自分の姿が、既に見えていたのかも知れません。
妻の頬を伝う一筋の涙を見た稲垣は、もう少しで妻は落ちると思った事でしょう。
実際、次の稲垣の話で、妻は私との破局の道を進んで行くのですから。

「今思ったのだが、こう考えたらどうだろう。
これはセックス等では無い、ただの治療だと。
実際、智子さんとセックスしたいと思った事は無い。
これは君に魅力が無いとかその様な問題では無くて、私にとってはその様な存在では無いという事だ。
君もそうだと思うが、セックスの対照では無くて、それとは違う大切な存在だ。
決して楽しんでセックスするのでは無いから、ご主人や妻を裏切る訳では無い。
楽しむどころか今そう考えただけでも胸が苦しい。
その様な気持ちでするのだから、決して裏切りなんかでは無い。
これは治療だ。そう考える様にしないか?」

稲垣を信用していて、その上ノイローゼ気味だった妻は、結局、何の疑いもせずに稲垣の提案に乗ってしまいました。
稲垣の欲望を満たす為の行為なのに、逆にお礼を言いながら。
稲垣は妻の話を聞いている内に、普通の精神状態で無い事にも気付き、妻を抱く為にこの様な嘘で妻を騙したのでしょう。

最初、本当にこの様な嘘に妻は騙されたのか?
この話は妻の作り話ではないかと思いましたが、話の内容は信じ難いものでも、妻の話している様子は嘘だとは思えないものでした。
妻の事を、私よりは遥かにしっかり者だと思っていて、家計は勿論の事、家の事はほとんど妻に任せ、安心して仕事に打ち込めました。
その妻がこんな事を信じ、騙されたのは、やはり信じ難い事でしたが、妻はそこまで精神的に弱っていたと言う事なのでしょうか?
それとも、私の言うしっかり者と、稲垣のような人間を信じてしまう事は、また別の事なのでしょうか?
よく考えれば、世間では多々有ることです。
病気を治す為に、高額なお布施を払う。
悩みを解決したいが為に、高額な壷を買う。

そんなニュースを聞く度に、そんな奴が本当にいるのかと思いましたが、本当に切羽詰った悩みが有る時に、実際、騙される人間は少なくないのでしょう。
心が弱っている人の、心の隙間に上手く入り込んでくる人間も少なくないのでしょう。
普通の精神状態の時には有り得ないと思う話でも、悩みを抱えていて心が弱っている時には、簡単に騙される事も有るのではないかと思うと、妻の話も有り得ない話では無いと思え、質問を続けました。

「それで、どの様なセックスをした?詳しく教えてくれ。」
私の知らない妻を知りたくて、必死の形相で聞きましたが。

「それは。・・・・・・。それは言えないです。許してください。」
最初から、すんなり話してくれるとは思っていませんでした。
聞けば怒りが増すことは分かっていて、何故この様な事を知りたいのか、自分でも分からないのですから。
逆に妻が話したくないのは、単に恥ずかしいだけなのか?
あるいは、私には言えない様な行為をしていたのか?
それとも、私に2人の愛を語り、これ以上私を怒らす事を得策では無いと思っているのか?
何より、妻と稲垣の2人だけの世界に、私に踏み込まれる事が嫌なのでは無いのかと考えると、余計に聞かずにはいられません。

何故だか分からない、知りたいという欲望を満たす為に、咄嗟に思い付いたもっともらしい話を妻にして納得させようとしてしまいます。
そういう所は、私も稲垣と同じなのかも知れません。
「いや、俺には知る権利が有る。
今まで実の子だと思って愛情を注いで来た理香が、どの様にして出来たのか知る権利が有る。
そうでなければ、これからも親としてやっていけない気がする。
何処でどの様にして出来た子かも分からず、血の繋がりも無い理香と、今迄通りにはやっていく自信が無い。
例え俺の子供ではなくても、どのようにして出来たのか知りたい。
その日あいつに抱かれたのは一度だけか?」

妻は、聞かれた事に正直に答え、私の欲求を満たせば、私が娘の事を今迄通り実の娘として接し、もしかすると離婚せずに3人で生活出来るかも知れないと勘違いしたのか、呟く様な小さな声で答え出し、
「いいえ、朝まで何度も。ごめんなさい。」

「どうしてだ?一度で充分だろ?上手い事を言っているが、おまえも抱かれたかっただけだろ。あいつとのセックスを楽しんでいただけだろ。」

流石に妻から進んで話せる事柄では無かったので、私の質問に答える形になってしまいましたが、事細かに答えさせたお蔭で大体の様子は分かりました。
妻は承諾したものの、いざとなるとまだ多少の躊躇いが有った為に、シャワーを浴びながら考えていると、妻が冷静に考える時間を与えたく無かったのか、突然稲垣が裸で入って来たそうです。
妻は恥ずかしさの余り、屈んで身体を隠して目を閉じました。
「恥ずかしがらないで身体をよく見せてくれ。私だって恥ずかしいんだ。
しかし、恥ずかしがっていては、普通の男女の関係と何ら変わりは無い。
これは治療だと言っただろ?そう思う事にしようと話し合っただろ?
医者の前で智子さんは、いや、智子は身体を隠すのか?
その方が逆にその事を意識している様で、恥ずかしいとは思わないか?」

稲垣の魔法に掛かっていた妻は、言われるままに少し足を開いた格好で立たされて、全てを稲垣の前に晒し、稲垣は手に石鹸を付けると、妻の豊満な乳房や秘所までも、愛撫するかの様に優しく洗い出しました。

次に稲垣は、これから治療に使われる、既に硬くそそり立っている物を妻の手で丹念に洗わせてから、口に含むように要求したのですが、流石に妻が拒んでいると、
「私も智子にこの様な行為をさせたくはないが、いくら医者の友人がこの時点では発情期に入っていないので妊娠の可能性は低いと言っていても、可能性が全く無い訳ではないだろうから少し心配だ。
私のが少しでも薄くなる様に、一度出しておきたいから協力して欲しい。」

「・・・・避妊具をつけてもらう訳には・・・・いかないのですか?」

「ああ、性器と性器が直に触れ合った方が、遥かにその効果は大きいらしいし、他の牡の精子の存在を身体の中に感じれば、なお効果が有ると聞いた。」
妻は、自分の為にしてくれている行為だと信じていたので、仁王立ちになっている稲垣の前に跪いて硬くなっている物を口に含み、ただ妻に色々な事をさせたいだけの要求だとは思わずに、この様な行為を長くさせたくないから、早く終る様に協力してくれと言う稲垣の言葉を信じて、言われるままに、口に含んだまま根元を手で擦ったり、二つの袋までおも口に含まされたりして、稲垣を喜ばせてしまいました。

稲垣が妻の口を弄ぶ行為は更に続き、フルートを吹くかの様に横から咥えさせたり、妻の後頭部を手で押さえて腰を突き出し、妻がむせ返るほど深く入れたりしていましたが、稲垣も限界が近くなったのか、
「出そうになって来たから、口に含んだまま頭を前後に動かしてくれ。もっと早く。よし、そのまま舌も使って。そうだ。手は下の袋を優しく撫でて。そうだ、上手いぞ。」
そうさせている内に終に限界を迎え、
「よし、もう出すぞ。もう舌を使うのはいいから、強く吸う様にして、前後の動きを早くしてくれ。もっと早く。もっとだ。もっと早く。よし、出すぞ。出すぞ。」
次の瞬間妻は、稲垣の濃い物を全て口で受けとめてしまいました。
「奴のを飲んだのか?」

「いいえ、むせてしまって吐き出しました。」

「むせていなければ飲んだという事か?」

「違います。」

最終的には、妻の全てを奪われると分かっていながら、まだこの様な小さな事に拘っている情け無い私なのです。

おそらく稲垣は、まだ子供が欲しい時期だったのか避妊具を持っておらず、
妻がシャワーを浴び出してからその事に気付き、
妻を妊娠させてしまわないか不安になったものの、買いに行っていては、
その間に妻の気持ちが変わってしまう可能性が有るので、先に一度出しておくという様な気休めをしたのでしょうが、
それと同時に妻を跪かせて思い通りに奉仕させる事で、男としての征服感を味わいたかったのだと思います。

妻は、相変わらず話したがらないのですが、それは無理も無い事だと分かっています。
仮に私が逆の立場なら、何処で会っていたかとか、会っていた回数などは話せても、どの様なセックスをしていたか等は話せないと思います。
特に相手を愛していて、それが2人の愛情表現なら尚更です。

しかし、私の知りたい欲求はまだまだ満たされずに、質問を続けずにはいられません。
妻の息遣い、喘ぎ声の1つまでも知りたくなってしまうのです。
他人から見れば未練がましい、悪趣味な事に思えるかも知れませんが、どの様に思われ様と知りたい願望が勝ってしまうのです。
質問されて、妻が言い辛そうに困った顔をすればするほど、尚更細かな事まで言わせたくなってしまうのです。
「それから寝室に行って、抱かれたのだな?どうした?答えろ。嘘をついても、後から奴に聞けば分かる事だ。」

「もう嘘をつきたくないから話せないのです。話せば話すほどあなたを傷つけ、あなたに嫌われてしまう。」

「もう充分傷付いている。理香が俺の子供では無いとまで言われたのだぞ。それ以上、何に傷付く?」

嫌うも嫌わないも妻との仲は、もうどうにもならないという言葉は飲み込みました。
「そのまま・・・・・・・バスルームで・・・・・・・・。」

稲垣が洗い場に、可愛いイラストが書かれた子供用のマットを敷いて、その上に胡坐を掻いて座り、妻は稲垣に跨る格好で抱き付く様に言われたので従うと、稲垣は妻からキスをするように強要し、長いキスが終ると今度は乳首に吸い付いてきました。
この格好では、稲垣の軟らかくなってしまった物が丁度妻の秘所に当たる為、徐々にまた硬さを
取り戻し、完全に硬くなると妻を下に降ろして、自分は後ろから抱きつく様な形で座り、妻の足
を立膝にさせて大きく開かせ、手は後ろに回させて硬くなった物を握らせました。

次に稲垣は、左手で妻の左右の乳房を交互に揉み、右手はクリや恥穴を虐めていたのですが、妻はどうしても快感と戦ってしまい、すぐには感じなかったと言います。

「智子、喜んでするのは裏切りになるとは言ったが、治療中は何もかも忘れて感じる事だけに集中しよう。
感じないと、この治療の意味が無い。
何もかも忘れて乱れないと、ホルモンの分泌も悪いままだ。
このままだと、裸でエッチな事をしただけになってしまう。それでいいのか?」

稲垣のこの言葉で、必死に快感を抑え込んでいた妻も堰を切った様に一気に感じ出し、狭いバス
ルームに響き渡る自分の恥ずかしい声で更に興奮は高まり、いつ気を遣ってしまってもおかしく無い状態になっていました。

妻は、稲垣に見られながら一人醜態を晒すのは恥ずかしく、そうかと言って稲垣の執拗な愛撫から、自ら逃げる事は出来ないぐらい感じてしまっていたので、それを避けたいが為に、稲垣の再び硬くなった物を、入れて欲しいと妻の口から要求してしまいました。

「そうか。もう欲しくなったか。それなら入れてあげるから、四つん這いになりなさい。」

「そんな格好は恥ずかしいから出来ません。後ろも見えてしまう。」

「それならこの狭いバスルームでは無理だ。他の場所に移動する事になるが、智子はそこまで我慢出来るのかな?ここをこうされても、我慢出来るのか?」

「いや?。もうそこは許してください。我慢出来なくなってしまいます。」

稲垣は、妻の気持ちなどお見通しで、
「我慢しなくてもいいぞ。私がよく見ていてあげるから、智子だけ逝きなさい。思い切り逝って、私に逝く時の顔を見せなさい。」
「そんな恥ずかしい事は嫌です。一緒に。私だけは嫌。お願い、一緒に。」

「なあ智子。感じていても、これは治療だと言っただろ?
智子はこれから赤ちゃんを産む身だ。
医者が、診察台に上がって足を開けと言っても拒むのか?
そんな事は恥ずかしいと言って拒むのか?それと同じ事だ。」

赤ちゃんと言う言葉で本来の目的を思い出した妻が、左手を後ろに回してお尻の穴を隠した格好で四つん這いになると、稲垣はすぐには入れずに、嬉しそうに硬くなった物をお尻や秘所に擦り付けて妻を焦らし、恥ずかしさに耐えられなくなった妻が、再び入れて欲しいとお願いするのを待ってから、ゆっくりと妻の中に入って行きました。

入れる時はゆっくりと動いていた稲垣も、完全に入ってしまうと最初から激しく動き、必死に耐えていた妻も、終にはお尻の穴も晒してしまい、延々と続く激しい責めに耐えられなくなって、マットに崩れ落ちてしまいました。

稲垣に見られながら、自分だけが醜態を晒すのが恥ずかしくて要求した交わりも、稲垣は一度出していた為に、結局一人だけが恥を掻いてしまうと言う結果に終りました。
それも、私にも余り見せたがらなかった恥ずかしい格好で。

まだ終っていなかった稲垣は、妻の腰を掴むと持ち上げて、また恥ずかしい格好にさせ、今度も初めから激しく動いた為に、妻はまた稲垣を待たずに崩れ落ち、次に腰を持ち上げられた時には、妻に両腕で身体を支えるだけの力は無く、お尻だけを突き上げた格好で稲垣を奥深く受け止め、妻も同時に3度目の頂上に登り詰めました。

先に一度出させたのは、妻をじっくりといたぶる目的も有ったのかも知れません。
稲垣は一石二鳥も三鳥も考えていたのでしょう。
稲垣は、やはり妊娠が心配だったのか、また妻にお尻を突き上げた体制をとらせ、今迄自分の欲望を打ち込んでいた場所に指を2本入れると、シャワーを当てながら掻き出す様な、中を洗う様な動作を繰り返していたのですが、指とシャワーの刺激で、妻は、また恥ずかしい声を漏らしてしまいました。

「おいおい、綺麗にしてやっているのに、また感じ出したのか?
智子は普段の大人しい様子からは、想像もつかないほどエッチが大好きなのだな。
独身の男子行員はみんな智子の事を、
お淑やかで優しくて、結婚するなら智子の様な女が理想だと言っているが、
お尻を突き出して洗ってもらいながらも感じてしまい、
嫌らしい声を出しているこの姿を見せてやりたいものだ。
逝く時も激しいし、みんな驚くだろうな。」

とても治療をしているとは思えない言葉にも、中で動き回る二本の指の下で硬くなり、包皮から半分顔を出してしまっている小さな突起に、空いている親指で新たな刺激を加えられては、何も言い返せずに、ただ嫌らしい声を上げながら、腰をくねらす事しか出来ませんでした。

「腹が減ったから食事に行こう。」

その声で我に返ると、いつの間にかリビングのソファーに座っていました。
視線を自分の身体に向けると、パンティー1枚だけしか身に着けていません。
慌てて両手で胸を隠し、どうしてこの様な格好で座っているのか思い出してみると、あの後、指とシャワーの刺激で気を遣らされ、朦朧とした意識の中、稲垣に身体を拭いてもらってからパンティーまで穿かせてもらって、ここに連れて来られたのだと知り、羞恥心で消えて無くなりたい思いでした。

服を着てから化粧を直し、稲垣の車で結構遠く離れた場所のファミレスに行き、向かい合って食事をしたのですが、身体の隅々はおろか中までも見られ、その上何度も気を遣る姿まで見られた妻は、恥ずかしさから稲垣の顔をまともに見る事が出来ずに、食事も喉を通りません。

「食べておかないと、朝まで身体がもたないぞ。」

「えっ・・・・・・・。もう充分です。ありがとう御座いました。」

「いや、念には念を入れておこう。
本当は何日か関係を持った方が効果も大きいらしいが、今までの私と智子の良い関係が壊れてしまっては嫌だから、今日限りにしておきたい。
仕事で疲れている上に智子が激しいから、つい私も激しく動いてしまい体力の限界なのだが、ここまでしてしまったら、どうしても子供を授かって欲しい。
子供を授かってもらわないと、私達の気持ちは違っても、ただの浮気と同じになってしまう。
私も眠りたいのを我慢して頑張るのだから、智子も発情期に入れるように、何もかも忘れてより感じる様に努力して欲しい。」

稲垣は単に、関係がずるずると長引いて私や奥さんにばれるのを恐れ、この機会に出来るだけ妻の身体を楽しもうと思っただけなのでしょうが、やはり、妻には稲垣の真意が見抜けずに、また感謝の言葉を言いながら、稲垣に肩を抱かれて車に乗り込みました。

稲垣の運転する車は、マンションには向かわずに逆の方向に走って行きます。

「何処に行くのですか?」

「ああ、ラブホテルに行こうと思っている。
私はその様な所に行った事が無いので、恥ずかしくて気が進まないのだが、その様な所の方が現実から離れる事が出来て良いかも知れない。
正直に言うと、口でして貰っていた時も、智子では無くて、必死に妻だと思う様にしていた。
その後も顔が見えない様に後ろからしていたので、これは智子ではなくて妻だと自分に何度も言い聞かせ、どうにか最後まで維持する事が出来たが、そうそう上手くいかない気がする。
相手が智子だと意識すると罪悪感も有るし、それ以上に大切な人を壊してしまう様な気がして、智子には治療だと思えと偉そうな事を言っていたのに、私には無理な様な気がする。
どう考えても智子とラブホテルはイメージが結び付かないから、そこなら智子を違った女性だと思う事が出来るかも知れない。」

「そんなにまでして私の為に。」

行為を始める前から硬くしていたくせに、この様な事をよく平気で言えるものだと思いましたが、それが妻には分かりません。
それに、奥さんに知られるのが嫌で、洗い流せば痕跡が残らないバスルーム以外での行為を避け、最初から、本格的な行為はラブホテルに行ってしようと計画していたと思うのですが、妻は疑いもせずにまた感謝の言葉を言っています。

ラブホテルには行った事が無いと言っておきながら、妻を乗せた車は道に迷う事無く、細い裏道を抜けて、知人に会う可能性の無い、ワンルームワンガレージのラブホテルに入って行きました。

部屋に入ると稲垣は椅子に座って、妻をベッドの上に立たせ、
「そこで私を誘う様に、いやらしく1枚ずつ脱いでいってくれないか?」
「そんな事出来ません。恥ずかしいです。稲垣さんが脱がせて下さい。」

「私だって、智子にその様な真似はさせたくは無いさ。
でも、車の中で言ったように、今は君を智子だとは思いたくない。
智子だと意識すれば、私の物は役に立てないかも知れない。
だから街で拾った娼婦だと思いたい。」

ただ妻に嫌らしい行為をさせたいだけで、既に硬くしている事も知らずに、言われた通り別人になり切れば、稲垣の罪悪感を少しでも和らげる事が出切るかも知れないと思った妻は、舞台に上がったストリッパーの様に、一段高いベッドの上で、ゆっくりと1枚ずつ脱いでいきます。

しかし、上と下の恥ずかしい部分を隠す布を身に着けただけの姿になった時、ここまでは頑張れた妻も、自分だけきちんと服を着ている稲垣にじっと見られていては、自分だけが全てを晒す事は恥ずかしくて耐えられず、手が止まってしまいました。

妻の気持ちを察した稲垣は、立ち上がると服を脱ぎだしたので、妻も上だけはなんとか外したのですが、やはり最後の1枚は脱げません。
稲垣を見ると、全裸になってまた椅子に座っていたそうですが、中心で硬くそそり立った物が目に入り、顔を背けてしまうと、
「横を向かないでよく見ろ。今は智子ではなくて娼婦だ。
智子がなり切ってくれないと私も駄目になる。
娼婦はこれを見たぐらいでは恥ずかしがらない。
これから目を離さずに、私に全て見える様に、パンティーを脱いで大きく足を開いて欲しい。」

妻は、稲垣の硬い物をじっと見詰めながら、ゆっくりとパンティーを脱ぎ、手で隠してはいましたが、徐々に足を開いていきました。
「手を退けろ。よし、今度は立膝になって、自分でそこを開いて中をよく見せてくれ。」

こんな普通では考えられない行為でも、自分の為に無理をして付き合ってくれていると思うと、従ってしまったと妻は言いましたが、私はそうでは無い様な気がします。
ラブホテルという異質な空間で、普段では有り得ないような行為を要求されている内に、妻は淫靡な世界に迷い込み、自分とは全く違った人間、それこそ娼婦になっていたのかも知れません。
稲垣の硬くそそり立った物を、じっと見詰めさせられている内に、頭の中はその事だけでいっぱいに成っていたのかも知れません。
どうしてこの様な事をしているかなどと言う、最初の目的など忘れてしまい、
「両手ではなく、片手で開けないか?出来るじゃないか。
それなら開いたまま、空いた手を後ろに着いて、お尻を持ち上げて前に突き出せ。
そうだ、よく見えるぞ。中まで丸見えだ。」

稲垣は椅子から立ち上がると妻に近付き、中を覗き込むようにして見ていましたが、妻がベッドに背中から崩れ落ちると自分もベッドに上がり、妻の身体の裏も表も足の指さえまでも全身に舌を這わせ、最後は妻が一番感じる小さな突起を集中して責めた為に、妻は稲垣の挿入を待たずに一人、気を遣ってしまいました。

しかし、稲垣は妻に休む事を許さず、すぐに妻の上に乗って来て繋がると、ゆっくりと動きながら、妻の顔をじっと見て、感じて行く時の表情を楽しんでいたのですが、達したばかりで身体が敏感になっていた妻は、そのゆっくりとした動きだけで、また気を遣ってしまったそうです。

「少し休ませて下さい。お願いします。」

「ああ、智子は休んでいていい。私が勝手に動くから。」

「それでは休めません。動かれていては・・・・・・いや・・・いや・・・・また駄目になる。
また・・また・・止めて、駄目になってしまう・・・また・・・・いや??。」

その後も稲垣の責めは続き、妻は面白いほど気を遣り続けて、最後には放心状態になってしまい、ようやく稲垣も放出して終りました。
「この時もコンドームは着けずにしていたのか?」

「いいえ、ホテルでは着けてくれていた様です。」

「話がおかしいだろ。」

「私も帰る車の中でその事を聞いたのですが、効果が少なくなるだけで全く無い訳では無いから、付けた方が直接触れ合わない分、罪悪感が少なかったと言われました。
私の中に出してしまうのは、私を汚してしまう様で、やはり嫌だったと。」

他の男の精子を身体で感じろと言っておきながら、今度は避妊具を装着しても、妻にはその矛盾が分からないのです。
ただ妊娠を心配していただけだと、誰にでも分かる事を、この様な説明で納得してしまうのです。
妻は、それほど、全面的に稲垣を信用し切っていたようです。
冷静な者が聞けば、稲垣の言っている事は最初から矛盾だらけなのに。

私は、娘がどの様にして出来たのか知りたいから、セックスの様子を教えてくれと言い、ここまで聞き出しました。
これで娘がバスルームでの行為によって出来たと分かった訳ですから、本当ならこの先は聞かなくても良い事になります。
しかし、私の知りたい欲求は収まる事はなく、私の知らない妻が存在する事を許せません。

「朝までと言う事は、それでも終らなかったのだな?」
幸い妻は、私が何を知りたかったか等という事は忘れてしまっている様子で、
「・・・・・はい。」

何度も達してしまい、意識が朦朧としていた妻が息苦しさを感じると、裸の稲垣が上に乗って乳首に吸い付いていたので、
「もう出来ません。もう身体が動きません。」
「いいのか?智子はそれでいいのか?赤ちゃんが少しでも出来易くする為なのに、ここで止めてしまってもいいのか?」
そう言われた妻は気力を振り絞り、稲垣の欲望を身体で受け止め続けたのですが、夜が明ける頃には、流石に精も根も尽き果ててしまい、稲垣によって大きく開かされた足を閉じようともせずに、恥ずかしい部分を隠す事も無く、ぐったりと大の字になっていました。

しかし稲垣はそれでも許さず、開かれた足の間に座って、襞を摘んで大きく開いて覗き込んだり、
指を入れて中の感触を楽しんだり、包皮を剥いて完全に露出させたクリを虐めたりして妻の身体を弄んでいましたが、
妻の身体はたまに小さく反応するだけで声を出す事も無く、ぐったりとしていたので、
「よし、次で最後にしておこう。」
そう言うと妻の中に入って延々と一方的に動き続け、虚ろな目で天井を見詰め、微かに反応するだけの妻を見ながら放出し、長かった一夜はようやく終りました。

妻の話を聞き終わり、少し冷静になった時に思ったのが、やはりこの話は本当なのかと言う事でした。
妻の話し方からは真実を話している様に感じ、話にのめり込んで聞いていましたが、いくら普通では無い精神状態だったとは言え、この様な嘘に意とも簡単に、本当に妻は騙されたのかと言う事です。

元々稲垣の騙す様な行為など無かった場合、私と言い争いになり、ただ自棄に成っていて抱かれたのでは無いのか?
稲垣の事が好きで抱かれたかっただけでは無いのか?
ただ稲垣とセックスがしたかっただけではないのか?
もっと悪く考えれば、最初から稲垣の子供が欲しくて関係を持ったのではないのかとも思えて来ます。
次に稲垣の騙す様な行為が有った場合ですが、本当に私の子供が欲しくて、こんな事を信じだのか?

自分への言い訳に、最初から嘘だと知りながら抱かれたのでは無いのか?
最初は信じていたとしても、途中からは嘘だと気付きながら快感に負け、欲望に流されたのでは無いのか?

しかし、この様な嘘に騙された事が本当だとすると、稲垣は妻にとって想像以上に大きな存在だという事になります。
宗教的なものには結構多く有り、教祖に騙されて身体を奪われた女性も少なく無いと聞きます。
私が聞いたもっと悲惨な例では、医者にかかる事は良く無いと言われ、病気の子供を医者に診せずに死なせてしまったと言う事が有りました。
しかし、もっと悪いのは、その後も騙された事に気が付かない事です。

教祖に抱いて頂いたから、私は特別な人間に成ったとか、医者にかかっていたら、もっと痛みを伴って死んでいたと聞かされ、子供を亡くしていても尚、その事を信じている事です。

稲垣に今でも特別な感情を持っていると思われる妻も、それに近いものが有るのではないかと思えるのです。
この話が本当だとすると稲垣の体力、精力は、私には信じられないものでした。
いくら9年前で今よりは若かったと言っても40歳は過ぎています。

おそらく稲垣は以前からずっと、妻を抱きたい、征服したいと思っていて、やっと願いが叶った為に出来た所業ではないかと思います。
あの可愛い娘が実の子供ではないだけでも、死にたいほどのショックなのですが、この様に妻を騙して出来た子供かと思うと、尚更娘が不憫でなりません。
それ以上に、妻がその様には思っていない事が悔しくて仕方が無いのです。

妻の話を聞いて、悔しさで泣きたくなっていた時、急にドアがノックされたので、稲垣夫婦が来ていた事をすっかり忘れてしまっていた私は、一瞬ドキッとしました。
ドアを開けると奥さんがいて、その後ろには稲垣が隠れる様に立っています。
奥さんは何か言っているのか口が動いているのですが、私の耳には何も聞こえません。
私は奥さんを押し退けて、稲垣の前まで行くと思い切り殴りつけ、よろけて尻餅をついた稲垣に、馬乗りになって殴ろうとした時、横から奥さんが稲垣の上半身に覆い被さって庇いました。
仕方なく私は稲垣から降りましたが、この時の私は鬼の様な形相をしていたと思います。

「今日はもう帰ってくれ。」
娘の事を言おうかとも思いましたが、稲垣を庇う奥さんを見ていて、何れは分かる事でも、今奥さんをこれ以上悲しませる事は出来ないと思ってしまい、何も言わずに逃げる様にキッチンに行きました。

静まり返った中、車のエンジン音だけが聞こえます。
やがてその音も遠退き、私はどうしてセックスの事まで、詳しく知りたいのか考えていました。
それを聞いても当然興奮などは有りません。
それどころか、聞けば聞くほど怒りを覚え、悔しさが大きくなって行きます。
それなのに全てを知りたい。
私の知らない妻が存在する事を許せない。
ほぼ離婚する事になると思っていても、知りたい欲望は消えない。
離婚するのなら、ただの『酷い女』で良い筈です。
私を裏切った『酷い女』だから別れる、それだけで良い筈です。

本当は離婚をまだ、ためらっているのかも知れません。
知りたいと言う事は、まだ妻に対しての未練が残っているのでしょう。
いいえ、未練以上に、私はもっと小さな男で、私と別れた妻が稲垣と再婚し、娘と親子3人幸せに暮らすのが、許せない感情の方が強いのかも知れません。
正直なところ、自分でも自分の気持ちがよく分からない状態です。

しばらくその様な事ばかり考えていましたが、これ自体私の逃げで、極力娘の事を考えたく無かったのです。
娘の事から逃げたかったのです。
しかし、私のその様な思いとは裏腹に、考えなければならない時はすぐにやって来てしまいました。
暫らくして入って来た妻の手には、大きなバッグが握られています。
「あなた、ごめんなさい。
私は、あなたの人生を無茶苦茶にしてしまいました。
私自身の幸せも、自分で壊してしまいました。
今迄ありがとうございました。本当にごめんなさい。」

「理香は連れて行くなよ。理香は俺の娘だ。
誰の子であろうと理香は俺の娘だ。
俺から全てを奪って行く事は許さん。
行くなら一人で出て行け。」

言ってしまってから、何故この様な事を言ったのか考えました。
娘を、自分の子供として育てていけるのか?
憎い稲垣と妻との子供に、今迄通り愛情を注げるのか?
妻への嫌がらせに、娘を取り上げようとしているだけでは無いのか?
しかし、何も考えずに口から出た言葉が、私の本心だと知りました。

離婚するにしてもしないにしても、このまま別れたのでは後で必ず後悔すると思っていても、私から離婚だと言い、出て行けと言っていた手前、出て行くなとは言えません。
妻の本当の気持ちは知りたいくせに、この様な大事な局面でも自分の本心は出せないのです。
出て行かないでくれなどと言って、少しでも自分が不利になる様な事は出来ないのです。
この件についての、絶対的有利を崩したくないのです。
このまま別れてしまえば、残るのは金銭的な問題の有利不利だけで、妻をもう責める事も出来ずに、夫婦としての有利不利など無くなってしまうのに。

取り上げていた妻の携帯を渡し、口から出たのは思いとは逆の言葉でした。
「もう会う事も無いと思うから、今後の事は電話で話し合おう。」

妻は暫らく、渡された携帯を見詰めていましたが、
「理香は連れて行かせて下さい。理香と離れる事なんて出来ません。お願いします。」

これを聞いて、少しだけですが気が楽になりました。
何故なら、娘を渡さない限り妻との縁は切れないからです。
実の娘では無いにしても、今まで愛情を注いで来た可愛い娘まで、妻との駆け引きに使おうとしている自分が情けなくなります。

「本当の父親でも無いお前なんかに権利は無いと言いたいのか?
奴との愛の結晶を奪うのかと言いたいのだろ?
俺とは別れたいが、好きな稲垣との子供とは別れられないか。」

「違います。私はあなたとも・・・・・・・・・・。
ごめんなさい、もう何を言っても信じては頂けないですね。」

妻が玄関に行くまでずっと、どの様に引き止めようか考えていたのですが、良い言葉が見つかりません。
妻は、このまま、稲垣のものになってしまうのかと思うと、悔しくて堪りません。
「おまえが行ける場所は稲垣の所しか無いはずだが、今は奥さんが来ているぞ。これから2人で奥さんを追い出すのか?」

「彼の所には二度と行きません。」

「それなら何処に行く?もう嘘はつかなくてもいい。別れるのにこれ以上、俺に嘘をついたところで同じだろ。」

「何処に行けば良いのか分かりません。私が行ける場所はどこにも無いです。
駅に行って、始発を待ちながら考えます。
あなたや典子さんへの慰謝料の事も有るから、何処か住み込みで働ける所でも探してみます。」

「それが本当なら、行き先も分からずに、理香を連れて行くつもりだったのか?
やはり理香を連れて、稲垣の所に行くつもりだったのだろ?」

「違います。本当に彼の所には行きません。」

妻はそう言い、暫らく考えてから。

「そうですね。理香を連れて行きたいと言ったけれど冷静に考えれば、
落ち着く先が決まってもいないのに、理香を引き取る事も出来ない。
勝手なお願いですが、それまで理香の事をお願いします。」

「それまでも何も、理香は絶対に渡さん。
お前は今迄、俺の子供では無いと分かっていながら俺の母親に預けて、あいつに抱いてもらいに行っていたのだぞ。
理香の不憫さが分からないのか?」

妻が泣きながら出て行ってしまい、私の心に大きな穴が開いてしまいました。
正確に言うと娘の事が有るので、大きな穴が2つも開いてしまった状態です。
暫らくの間ぼんやりと考えていたのですが、考えれば考えるほど私の怒りは稲垣に向かい、稲垣の携帯に電話をしたのですが、出たのは奥さんでした。
「折角来て頂いたのに、帰れと言ってしまい申し訳無かったです。アパートに着いたらご主人だけ、またこちらに来てもらって下さい。」

「私もお邪魔しても良いですか?
車に乗ってから主人が重大な事を告白したので、車を止めて話していて、実はまだ近くにいるのです。
その事をご主人と智子さんに聞いて頂きたいのです。」

私には、奥さんの言う重大な事が娘の事だと分かっていたので、別に今更聞きたい話でも無く、奥さんがいては怒りをぶつけ難いので、本当は稲垣だけに来て欲しかったのですが、
「ええ、構いません。ただ智子は出て行ったのでいませんが。」

「えっ、何処に?」

「分かりません。駅で始発を待つと言っていたので、今頃まだ駅に向かって歩いているのか、駅に着いていたとしても始発までには、まだ何時間も有りますから、駅のベンチにでも座っているのではないかと思います。」

私が詳しい話をしたのには、奥さんの優しさに縋り、妻を連れ帰って欲しいという期待が有ったのかも知れません。

私は、気が落ち着かず、檻の中の熊の様に家の中を歩き回って待ちましたが、近くにいると言っていたはずが30分経っても来ません。
きっと妻を説得してくれているのだと期待しながら待つと、それから1時間ほど経った頃に、家の前で車の止まる音がしました。
私は、余裕が有る様な振りをしたくて、慌てて居間に行くと煙草に火をつけましたが、一向に誰も入って来ません。
暫らくして奥さんの、私を呼ぶ声が聞こえたので玄関まで行くと、妻が稲垣と奥さんに支えられて立っています。
妻は遠くを見ている様な虚ろな目をしていて、私の方を見るでも無く、全体に正気が感じられません。
例え支えてくれているとしても、稲垣が妻に触れている事が気に入らず、妻を支えてから稲垣を突き飛ばし、奥さんに手伝ってもらって寝室のベッドに寝かせ、
「何が有ったのですか?」

「智子さんの前では何ですから、他の部屋で。」

妻の様子が心配で離れたくは無かったのですが、一時的なショックを受けただけなので、大丈夫だろうと奥さんに言われ、妻を残して3人で座敷に行きました。
「ショックを受けた?」

「はい。あの後、ご主人の姿が見えなくなると、この人は慌てて逃げる様に車まで走って行きました。
遅れて車まで行った私が乗ろうとすると全てロックがして有り、私だと分かると開けてくれたのですが、
走り出せば自動でロックされるのに、わざわざロックをしてからエンジンをかけ、様子がおかしいのでよく見ると、手足が微かに震えていて。」

おそらく稲垣は、私が怒った顔でキッチンへ行ったので、また包丁を取りに行ったと思ったのでしょう。
「余りに様子がおかしいので、どうしてご主人があの様に激しく怒り出したのか聞いたら、とんでもない事をしていた事を白状しました。
それも身の危険を感じて、私の様な者に助けてもらおうと、震えながら話して来ました。
殺されても文句も言えない様な事をしておきながら、もしかしたら殺されるかも知れないと言って、女の私に助けてもらおうと縋って来ました。
私の100年の恋も一度に覚めました。
この人は最低な男です。
学生時代は勉強も出来て、今は仕事も優秀かも知れないけど、人間的には最低な人間です。
私は今まで、こんな男に気に入られようと努力していたかと思うと悔しいです。
こんな男に捨てられないように努力していたのかと思うとやり切れません。
こんな男、私の方から捨ててやる。」

奥さんは、その話になると興奮していて、妻があの様な常態になった事の説明をしてくれずに、一気に捲くし立てると、畳に伏せて泣いてしまいました。
「典子。」

稲垣が弱々しい声で奥さんを呼ぶと、奥さんは顔を上げて、
「私の事を呼び捨てにしないで。もうあなたの妻をやめます。もっと早く気付けば良かった。そうすれば私の人生も変わっていた。」

私は最初、奥さんが稲垣の事を最低の男だと言っているのは、妻との間に子供を作った事だと思いましたが、
その事は、妻も知っている事で、その事を奥さんに詰られたくらいでは、泣き叫んで取り乱すことは有っても、
あの様な状態にはならないと思い、奥さんに質問しようとしましたが、奥さんの話は続き、
「あなたは最低な男です。妻としては勿論ですが、女としても絶対に許さない。
智子さんに同情はしたく無いし許す気も無いけれど、あなたのした事は余りにも酷すぎる。
同じ女性として、あなたが智子さんにした事を絶対に許さない。」

奥さんの、妻を庇うかのような言葉に困惑していると、
「この人は智子さんを騙していたのです。それも、智子さんの一番弱いところを利用する様な、もっとも下劣な騙し方で。」

「それはどの様な事ですか?
奥さんもお聞きになったかと思いますが、
騙して妻を妊娠させ、娘がこの男の子供で有る事を言っておられるのですか?
お願いですから教えて下さい。
娘が私の子供では無いと分かった今、もう何を聞かされても怖くは無いです。」

「私からはとても言えません。話すだけでも気分が悪くなる。」

そう言ってから稲垣を睨みつけて、
「あなたが言いなさい。助けを求めて私に話し、その後智子さんに話したのと同じ事を、もう一度ご主人にも話して謝りなさい。
きっとそれ以外にも有るのでしょ?
もう何もかも全て正直に話したら?
この期に及んでまだ隠そうとするのなら、私は皆に全て話して、あなたが何処にも顔を出せない様にしてやる。
銀行やあなたの友達、子供達にもあなたがどの様な人間なのか教えてやる。
あなたがもっとも知られたくない、大事な大事なお母様にも全て聞かせて、どんな育て方をしたのだと言ってやる。
もう離婚を覚悟したから、私は何も怖く無い。
早くご主人に全て話して謝ったら?早くしなさいよ。」

奥さんは涙を流してはいても怒りは物凄く、稲垣を死ぬほど殴りたいと思って呼び付けた私は、奥さんの気迫に押されて、殴るどころか罵倒する事さえ出来ずにいました。

私が急に殴ったのは、娘の事を妻から聞いたからだと感じた稲垣は、
私の怒りの深さに脅え、穏便に済む様に、奥さんに私を説得してもらおうと全てを告白したのでしょう。
私を恐れて、私から1番離れた部屋の隅に正座していた稲垣は、奥さんの言葉で、私の顔色を伺うかの様にゆっくりと近付いてくると、少し離れたところで土下座して、
「ご主人、申し訳有りませんでした。
私はずっと奥様を騙していました。
若い頃から奥様が私に特別な感情を持っていると気付いていたので、それを利用してしまいました。」

「そんな事は、妻の話を聞いて知っている。
それよりも、娘の事はどうするつもりだ?
今更おまえの子供だと言われても、俺は納得出来ない。
いや、絶対に納得しない。娘は俺の子供だ。」

「その通りです。ご主人のお子さんです。私の子供では有りません。」

「ああ、だからと言ってこの責任は重いぞ。
娘は俺の子供と思って育てる。だが、おまえは絶対に許さない。
命を弄びやがって。例えおまえが死んでも俺は絶対に許さない。」

「違うのです。本当にご主人のお子さんなのです。私の子供では有り得ないのです。」
私は稲垣お得意の逃げだと思い、
「どうせ妻といる時は、お互い不倫の事は、気付かれない様に離婚して、本当の親子3人で再出発しようと話し合っていたのだろ?
それがばれて、自分達の思い通りには離婚出来なくなったら、今度は自分の子供では無いと言って責任逃れか?」

その時奥さんが、
「違うのです。本当にご主人のお子さんなのです。
この人の話だと、確か娘さんはO型ですよね?
智子さんにはO型だと言って騙していたらしいのですが、この人はAB型です。」

一瞬、訳が分かりませんでしたが次の瞬間、声を出して泣きたいほどの喜びが湧いて来ました。
しかし、手放しで喜ぶ訳には行きません。
何故なら散々嘘をつかれていて、何が本当で何が嘘なのか分からない状態だったからです。
癌だと言われて入院し、再検査の結果、良性のポリープだったと言われ、死を覚悟していただけに、泣きたいほど嬉しいはずが、もしかすると隠さなければならないほど、末期の癌かも知れないと、疑っているのと同じ様な状態です。

「本当にAB型で間違い無いですか?」
「はい。」

「おまえには聞いていない。おまえの言う事は信用出来ない。」
すると奥さんが、
「AB型で間違いないです。お疑いになられるのも当然です。
自宅にこの人の献血手帳が有ると思いますので、コピーをとって後日お送り致します。
私を信じて下さい。」

この時、妻と稲垣の事など、もうどうでも良いと思えるほど嬉しかったのを覚えています。
そかし、稲垣の前では喜ぶ事も、ましてや嬉し泣きなど出来るはずも無く、怒った顔をしながら、心の中では娘が我が子だった事の喜びを噛み締めていました。
しかし時間が経過すると、娘が私の実の子だったと言う事だけで、もう充分だと思えていた気持ちは次に移り、
妻があの様な状態になったのは、それを聞いてショックを受けたのだとすると、
私の子供だった事を喜ばずに、稲垣の子供で無かった事がショックであの様に成ったと思え、また私に怒りが戻って来ました。
「全て聞かせてもらおうか?」
「・・・・はい。」

そう言ったきり何も話さない稲垣に対して、妻に対する怒りまでもが向かい、髪の毛を掴んで立たせると、また殴ってしまいました。

殴られて座り込んでしまった稲垣を、今度は蹴ってやろうと足を振り上げたのですが、その瞬間、稲垣はそっと目を瞑り、
「何でも話します。全てお話します。」
そう言われたので、何故か私は振り上げた足を下ろしてしまい、そのままではばつが悪く、稲垣を足で突き倒すと胡坐を掻いて座ました。

「おまえは智子の事をどう思っている?好きなのか?若い頃からずっと好きだったのか?」
何故か私は、この様な事を聞いてしまいましたが、こんな事は真っ先に聞かなくても良い事でした。
妻の気持ちは知りたくても稲垣の気持ちなど、後で聞けば良い事でした。
しかし、聞いてしまった手前話を続け、
「婚約中にも関わらず、妻には特別優しくしたそうだが、その頃から好きだったのか?」

「いいえ、好きだとか言う気持ちでは無かったです。勿論可愛いと思い、凄く興味は有りましたが、特別好きとか言う気持ちは無かったです。」

「それならどうして妻に特別優しくした?どうして近付いた?」

「それは・・・・・・・・・・。」
稲垣が顔色を伺うかの様に奥さんを見ると、
「私も聞きたい。もう正直に何もかも話して。」
「それは・・・・・智子さんの胸が・・・・気に成って・・・・・・。」
稲垣は妻が同じ支店に配属されて以来、妻の豊満な胸が気になって仕方がなかったそうです。
そうかと言ってじろじろ見る訳にもいかず、周りに気付かれない様に時々横目で見ては、頭の中で想像を膨らませていたそうですが、ある時伝票を渡しに行くと、妻は机に向かって前屈みで仕事をしていた為に、ブラウスの胸元から胸の膨らみが少しだけ見えました。

その事で味を占めた稲垣は、何かと用を作っては妻の所に行く様になり、仕事で困っている様子が有った時などは、真っ先に行って教えながら胸元を覗き、見えない時でも直近で膨らみを見て楽しんでいた様です。

しかし周囲の目も有り、妻にばかり仕事を頼む訳にもいかず、自分ばかりが教えに行くのも不審に思われると思い、妻が自分に恋愛感情を抱いているのではないかと感じ出した頃からは、勤務時間中は無関心を装い、仕事が終ってから喫茶店などで待ち合わせ、妻の悩みを聞きながら服に包まれた妻の胸や身体を間近で見ては、想像を膨らませる様になりました。

これほど露骨には出来なくても、同じ男である私には、ここまでの気持ちは分からない訳では有りません。
私も女子社員がタイトスカートなどを穿いて来た時などは、お尻の丸みが気になる事も有りますし、通勤時なども、夏場女性が薄着になるのは嬉しいものです。

「その頃から妻を抱きたかったのか?」

「抱きたいと言うよりは、いつも想像していた裸を見たかったです。
いいえ正直に言います。出来ればそうしたかったです。
私の事を好きになっていると感じていた時は、
ホテルに今日は誘おう、明日は誘おうと思っていましたが、
婚約していた事も有って、思うだけで結局そこまでの勇気は出ませんでした。
その内これは恋愛感情を抱いているのでは無く、兄か父親の様に思っているのかも知れないと感じ、
そう思うとトラブルが嫌で、余計に誘う事も出来なくなりました。」

その時奥さんが、
「智子さんを抱きたかったと言う事は、
その時点で私よりも智子さんを愛していたと言う事でしょ?
正直に、好きだったと言ったら。
どうして私と結婚したの?その時どうして私を振ってくれなかったの?」

この時の稲垣の気持ちは分かりませんが、奥さんのこの話は少し違うと感じました。
私は、男なので女性の気持ちは分かりませんが、男は好きな人がいても他の女性と出来てしまうのです。
男は、出来てしまうと言い切ると、そうでない方に悪いのですが、私には出来てしまいました。

妻と付き合う前にも、何人かの女性とお付き合いした事は有りましたが、その時々相手を真剣に愛していて、身体の関係も有りながら、友達とソープに行ったりした事も有ります。
お尻を振りながら前を歩く女性を見ていて、抱いてみたいと思った事も有ります。
結婚してから妻を裏切った事は有りませんが、正直その様な気持ちが無い訳では有りません。

奥さんは、私がいるのも忘れているかの様に、自分が疑問に思っていた事を稲垣に問い詰めだし、
「どうして好きでも無い私と付き合ったの?
どうしてお母様にあれだけ反対されても、好きでも無い私なんかと結婚したの?」

「いや、付き合っていて愛していると分かったからプロポーズした。これは本当だ。」

「それなら逆を言えば、それまでは、好きでも無いのに交際を申し込み、好きでも無かったのに付き合ってくれていたという事?」

「その頃は、お袋に逆らいたかっただけかも知れない。でも結婚したのは愛したからだ。典子だけを愛していたからだ。これは本当だ。」

「それなら今はどちらが好きなの?智子さんなの?私と子供まで捨てて、一緒になろうとしていたのだから、智子さんの方が好きになったのね?私の事は嫌いになったのでしょ?」

「嫌いじゃない。智子さんを好きになってしまったと思い込んでいたが、本当は典子の方が好きだったと気付いた。
典子から逃げようとしていただけで、本当は典子や子供達と一緒にいたいのだと、
最初ここにお邪魔した時の、典子の話を聞いていて、はっきりと分かった。」

「私から逃げる?」
2人の会話を聞いていて分かった事は、稲垣は幼い頃から2人の姉と比べられながら、勉強から生活態度まで母親に厳しく育てられた様です。
優秀な姉と比べられながらも母親に褒められたくて、母親の望む通りの学校へ行き、父親も銀行マンだった為に銀行に就職しろと言われて、母親が選んだ銀行に就職し、後は母親が決めてくれる相手と結婚するだけのはずでした。

しかし、一流大学を出ていて趣味はピアノ、お茶やお花の師範の免状も持っている娘とお見合いをしろと言われた時に、ようやく自分の人生がこれで良いのか考える様になり、母親に初めて逆らって、母親の理想とは逆の、大学を出ていない習い事もした事のない奥さんと付き合ったそうです。

「口喧しいお袋や姉達に逆らいたくて、典子と付き合ったのかも知れない。
お袋に決められた人生が嫌だという理由だけで、典子と付き合ったのかも知れない。
お袋が理想としている女性以外なら、誰でも良かったのかも知れない。
しかし、付き合っていて好きになったから結婚したのは本当だ。
私はそれまで、女は皆お袋や姉の様な生き物だと思っていた。
お見合い写真を見て、この女と結婚をしてもあの様な生き物が、身の回りにもう一人増えるだけだと思った。
しかし、典子と付き合ってみるとお袋達とは違っていた。
最初は私と結婚出来る様に、優しい振りをしているのでは無いかと疑っていたが、違うと分かったから結婚したいと思った。
実際、結婚してからも典子は優しく、私に逆らう事も無く、常に私を立ててくれて、典子といると私は男なのだと実感出来た。」

「私だけでは無いでしょ?智子さんにも同じ様な思いを感じていた。違う?」

「そうかも知れない。でも愛していたのは典子だった。しかし・・・・・・。」

結婚当初、何でも稲垣の言う通りにしていた奥さんも時が経つにつれ、当然の事ながら全て稲垣の思う様には出来ずに、意見が食い違う事も出て来ました。
特に子供が生まれてからは、奥さんが稲垣に色々頼む事も増えたのですが、私にはそれが普通だと思えても、幼い頃からのトラウマが有り、常に女性よりも優位な位置にいたいと思っていた稲垣には、奥さんに命令されている様に聞こえたと言います。

最初は奥さんに謝る様な雰囲気だった稲垣も、次第に奥さんへの不満を訴え出し、
「セックスもそうだ。最初の頃は私がしたい時に応えてくれていた。
しかし、子育てに疲れているとか何かと理由をつけて、徐々に典子主導になっていった。
私はしたくなると、典子の顔色を伺っては、お願いする立場になってしまった。だから・・・・・。」

「だから何?だから智子さんを騙して浮気したと言いたいの?
9年前の浮気は、私のせいだと言いたいの?
私は精一杯あなたに応えていたつもりです。
よく思い出して下さい。
風邪気味で熱っぽい時や、子供が熱を出して前日ほとんど眠っていない時なんかに言われても、それは無理です。
それなら、今回の事は何と言い訳するつもりですか?」

「典子はずっと私を疑っていた。
私の帰りが遅かったり、出張が有ると必ず事細かに行動を聞いてきた。
疑っていた訳が、脱衣所で拾った智子さんのイヤリングの一部だと今回分かったが、私は全て監視されているようで息苦しかった。
結婚するまではお袋や姉で、今度は典子かと思った。」

「でも、結局は疑われる様な事をしていたのでしょ?あなたが何もしていなければ、この様な事にはならなかった。私に責任転嫁しないで。」

奥さんが母親の様になってきたと感じた稲垣は、何でも言う事を聞く妻に惹かれ、妻に乗り換えようと思ったのでしょう。

稲垣と奥さんの話を聞いていた私は複雑な心境でした。
妻を愛していたのではなくて、奥さんを愛していると言うのは、全て失うのが嫌で、奥さんの手前言っている事だとしても、未だに妻を愛していると言われるよりは、今後の対処がし易いと思え、私には喜ばしい事なのですが、裏を返せば、妻を真剣に愛してもいずに、私の大事な家庭を壊した事になり、それは今迄以上に許せない事でした。

稲垣の話が本当なら、この様な歪んだ理由で家庭を壊されたのかと思うと、強い怒りを覚えます。
「そんな話は帰ってから2人でしてくれ。それよりも、今回の事を聞かせろ。どうやって妻と付き合う様になった?」
稲垣は、転勤が決まる前まで、行き付けのスナックに手伝いに来ていた、バツイチの女に入れ揚げていました。
お金の為に機嫌を取っていると分かっていても、その事が心地良かったと言います。
しかし奥さんは、女の影を感じてから相手は妻でないかと疑い、稲垣を問い詰める様な会話が増えていき、稲垣にはその事が煩わしく、転勤を期に単身赴任を強く望んだ事で、奥さんもそれまでの自分の態度を反省して、これを許したそうです。

いざ赴任するとそこには偶然にも妻がいて、稲垣は勝手に運命のような物を感じ、奥さんが浮気をして離婚になりそうだと嘘をつき、同情を惹いて近付いた様です。
妻は、以前凄く世話に成ったので少しでも恩返しがしたいと言い、外で会っていて要らぬ噂を立てられては、妻に迷惑を掛けてしまうからと言う稲垣の提案に乗り、アパートへ行く様になりました。

最初は稲垣の悩みを聞くだけだったのですが、次第に先に帰る妻が食事の用意をして稲垣の帰りを待ち、一緒に食事をする事も増え、休日には掃除や洗濯にも行く様になりました

「まるで通い妻じゃないか。智子がアパートに行く様になってから、すぐに抱いたのか?」

「いいえ、身の回りの世話をしてくれていただけでした。」

「以前に関係を持った事の有る男と女が、狭い部屋に2人だけでいて、何も無かったと言うのか?正直に話せ。」

「すみません。アパートに来る様に成って一ケ月ほど経った頃から、キスの様な事は・・・・・有りました。
私の執拗な要求に負けたのか、渋々ですが応じてくれました。
でも、身体の関係だけは、ご主人を愛していて娘さんにも顔向け出来ないので、いくら私の頼みでも聞けないと言って強く拒まれました。」

いくら特別な感情をもっていて、以前世話に成ったと勘違いしていたとしても、私が日本を離れてから2ヶ月ほどで、簡単にキスを許したのは許せません。
身体は許しても唇は許さないと聞いた事が有りますが、妻の場合それとは逆で、結婚している事が足枷に成っていて身体を許さなかっただけで、心は完全に許していたように感じてしまうのです。

私はこの運命の悪戯を怨みました。
私の単身赴任が無かったら、この様な事にはならなかったかも知れません。
多少、稲垣との接触はあっても、毎日私の顔を見ていたら、罪悪感からこれ以上は進まなかったかも知れません。
何より、稲垣と同じ職場にならなければ、稲垣との接触も無かったでしょう。
「それなら、どの様に関係をもつ様になった?」
「それは・・・・・・・・・・・・。」

「はっきりと言いなさいよ。私や智子さんに話した事をご主人にも話なさい。
もう、殴られても殺されても仕方が無いでしょ?
全てあなたがしてきた事なのだから。
少しぐらいは男らしく、もう腹を括ったら?」

稲垣は妻と会う度に、以前関係を持った時に見た身体が脳裏に浮かび、服は着ていても裸に見えたと言います。
稲垣自身も歳をとったせいか、腰の回りに肉が付き、以前よりも肉付きのよくなった妻のウエストを見て、乳房も以前より垂れた崩れかけた身体を想像すると、若い娘の身体よりも遥かに興奮を覚えたそうです。

抱きたいと言って断られたものの、その後も通って来てくれる妻を見ていて、何か方法が有るはずだと考え、思い付いたのが子供の事でした。

妻も私と同じ様に、血液型からだけではなくて稲垣の話す状況からも、娘は稲垣の子供だと思い込み、翌日には体調が悪いと言って銀行も休み、アパートに来る事も有りませんでした。
妻はその翌日も銀行を休んだので、夜稲垣が電話をすると、
「この事は主人には黙っておいて下さい。お願いします。」

「それは出来ない。これは全て私の責任だ。
今ご主人は大事な仕事をしておられるし、とても電話などでは話せる事ではないから、話すのは帰国してからになるが、何の責任もとらずに、このままにはしておけない。」

「それは困ります。」

「困るといわれても、このまま私の娘を他人に育ててもらう訳にはいかない。
どちらにしても、今後の事を話し合いたいから、明後日の土曜日にアパートまで来てくれ。」

妻は、言われた通りに、土曜の朝アパートに来たそうです。

「おまえは嘘の天才か?どうしてその様な言葉がすらすら出て来る?第一娘がO型で無かったら何と言って騙すつもりだった?」

「智子さんは、忘れているようでしたが、赴任してすぐに聞いていて、3人の血液型は知っていたので、他の血液型の事までは考えなかったです。」
初めて妻がアパートに来た時に家族構成を聞いて、子供は関係を持った後に出来た娘が一人いるだけだと知り、自分の子供では無いかと心配になり、他の話しに紛れてそれと無く血液型を聞き、自分の子供では有り得ない血液型だったので、ほっと胸を撫で下ろしたそうです。

しかし妻は、久し振りに稲垣と話せる喜びで舞い上がっていたのか、一人暮らしの男のアパートに来た事で緊張していたかで、話した内容を忘れてしまっていたのでしょう。
稲垣の嘘はその場の出任せでは無く、全て用意周到に準備された物だと分かり、妻がああ言えばこう言う、ああすればこうすると色々なケースを想定し、妻を落としていったのだと思います。

「その事と、身体の関係をもつ様になった事とは、どの様な繋がりが有る?」

土曜の朝から話し合っていても、このまま私には隠しておきたいと言う妻と、私に話すべきだと言う稲垣の話は平行線のままで、次第に妻はどうしたら良いのか分からなくなり、取り乱していったそうです。

しかし、稲垣にとってはこれも予定通りの事で、妻を抱くという目的を達成させる為に、妻が自分では判断出来なくなり、自分自身を見失って行くのを待っていたのです。
「2人で責任をとろう。理香ちゃんの為に、何もかも捨てて責任をとろう。」

「えっ?どういう事?」

「ご主人には悪いがお互いに離婚して、2人で理香ちゃんを育てて行こう。理香ちゃんに対して責任をとろう。今は理香ちゃんの幸せだけを考えよう。」

「私には出来ません。主人と別れるなんて出来ません。」

「私だってそうだ。離婚を考えてここに来たが、やはり妻には、まだ情が有る。
それに、智子と違い私は子供達とも別れる事になる。
しかし、今は自分の幸せや自分の都合を考えている時では無いと思う。
私の子供達と違い、理香ちゃんはまだ小さい。
理香ちゃんさえ大きくなれば、私はご主人に殺されても良いと思っている。
理香ちゃんが1人で判断出来る歳になるまで育てるのが私の責任だと思う。
智子も自分の幸せや世間体、罪悪感など全て捨てて、理香ちゃんの事だけ考えて欲しい。」

「それなら今迄通り、私と主人で・・・・・・・。」

「それでいいのか?智子はそれで平気なのか?
ご主人は何も知らずに、自分の子供だと疑いもせず一生懸命働き、
自分を犠牲にしてまで一生懸命愛情を注ぐ。
智子はそれを平気で見ていられるのか?
俺にはとても出来ない。
それに血とは不思議なもので、血の繋がりが無いといつかギクシャクしてくるものだ。
まさか自分の子供では無いなんて気付かないかも知れないが、お互いにどこかしっくりと来なくなる時が来る。
理香ちゃんも最初は戸惑うだろうが、いつか私の事を分かってくれる様になる。
それが血の繋がりだ。
本当の親子3人で暮らそう。」

しかし、妻にはすぐに返事が出来るほど、簡単な問題では有りませんでした。

「他の生き物を見てみろ。
子孫を残し、子孫を育てる事が最大の目的で、その為だけに生きているものも多い。
鮭もそうだ。子孫を残す為にぼろぼろになりながら激流を登り、子孫を残すと死んで行く。
私の人生もそれでいいと思っている。
ご主人に怨まれようと、妻や子供達に軽蔑されようと、世間に非難されようと、理香ちゃんさえ立派に育てる事が出来ればそれでいい。
私の幸せなどどうでもいい。智子はどうだ?」

その後、妻は一言も話さずに帰っていったそうですが、何も話さず、何も反論せずに帰った事で、妻を自分のものに出来ると確信したそうです。

稲垣は、妻が決心してくれるという自信は有ったのですが、最低でも2、3日は掛かると思っていたそうです。
しかし、稲垣にとっては嬉しい誤算で、妻は翌日の昼過ぎにはアパートに来て、部屋の入り口に立ったまま。
「理香の寝顔を見ながら、一晩よく考えました。」

「決心してくれたのだな?」

妻は、涙を流しながら、ゆっくりと頷いたそうです。
稲垣は妻を抱き締め、そのままベッドまで連れて行き、キスをしながら胸を触りました。

「やめて下さい。そんな事はやめて下さい。」

「どうしてだ?これから周囲の者は全て敵になる。
夫婦だけでも仲良くしていなくてどうする?
父親と母親が仲良くしなくて、理香ちゃんが幸せになれるのか?
これは私達だけの為では無い。
理香ちゃんの為でも有るのだ。」

「でもまだ私達は・・・・・・・・・・。」

「ああ。ご主人や私の家族に話すのは、ご主人が帰国して落ち着いてからになる。
理香ちゃんに話すのはもっと後だ。
でも、今迄兄妹の様に思っていた関係が、急に夫婦の関係にはなれない。
だからそれまでに、夫婦としてやって行ける様になりたい。
夫婦にとってセックスは大事な位置を占める。
それに、2人で皆を説得しなければならなくなるから、それまでに夫婦としての絆を強くしておきたい。
2人で力を合わせないと、理香ちゃんを幸せには出来ない。
分かるな?」

この日、稲垣と妻は2度目の関係をもち、その後何度も何度も、絆を深め合ったのでした。
この間、奥さんは話を聞きながら、ずっと声を殺して泣いていたのですが、急に顔を上げて、
「どうやって智子さんを抱いたの?どんなセックスをしていたの?」

そう言ってから奥さんは私の顔を見て、恥ずかしそうに慌てて俯いてしまいました。
私もその事が気になっていて、女で有る奥さんも同じ思いだと知り、少し安心したのですが、妻からは聞けても稲垣から聞くのは耐えられず、プライドも許しません。

「・・・・・普通に・・・・・・。」

「普通?少し待っていろ。」

私が稲垣からプレゼントされた妻の下着を取りに行くと、妻は眠っているようでした。
座敷に戻った私は、稲垣の前に卑猥な下着を放り出すと、その中から真っ赤なパンティーを手に持ち、大事な部分に空いている穴から指を出し、

「こんな物を穿かせておいて、普通にだと?おまえには何が普通なんだ?」

「いえ、すみません。以前からこの様な下着を身に着けた女性を、目の前で見てみたいと思っていましたが、妻に頼む訳にも行かず・・・・・。」

「私は知っていました。あなたにその様な趣味が有るのは知っていました。
あなたの書斎に隠してあった嫌らしいビデオは、ほとんどの女性がその様な下着を着けている物だったし、
その他にも、その様な下着のカタログや、インターネットからプリントアウトした、写真なんかも隠して有るのを知っていました。」

「それにしても、智子がこの様な物を素直に身に着けたとは思えない。
ましてや、あの様な格好で人前に出るなど考えられない。
また何か騙して穿かせたのか?」

「お聞きになったかも知れませんが、9年前と同じ様に・・・・・・・・・。」

初めの頃は、セックスの前には、必ず拒むような言葉を言い、行為中も時々拒む素振りを見せていた妻も、3ヶ月もするとその様な言葉も消えて、セックスを積極的に楽しんでいるかの様に見えました。

稲垣は、もうそろそろ色々な事をさせても大丈夫だと思い、妻が一度気を遣って快感の余韻に浸っている間に、通販で買っておいた下着を持って来て、自らの手で穿かそうとしたのですが、異変に気付いた妻の激しい抵抗に合ってしまい、仕方なく断念しました。

しかし、諦め切れない稲垣は9年前を思い出し、その時と同じ様に、今迄散々抱いたにも関わらず、どうしてもセックスの対象としては見られないと嘘をつき、
夫婦として上手くやって行くには、セックスの時だけは違った女になって欲しいと頼み、
最初は比較的大人しい物から身に着けさせて徐々に妻を慣らし、
徐々に過激な下着を身に着けさせていきました。

「それにしても、自分で楽しむだけでなく、どうして人前でもあの様な恥ずかしい格好をさせた?」

「それは・・・・・・・。」

「それは何だ?」

数ヶ月前から、妻の様子がおかしいと気付いたそうです。
それは、私がいつ戻ってきてもおかしくない時期になり、妻がまた迷い出したのだと思い、もう昔の妻では無いと分からせる為に、銀行に来る時以外はあの様な格好を強要したのです。

もう私の妻では無く、稲垣のものだと分からせる為に、脅したり宥めたりしながら説得して、あの様な格好をさせたそうです。

稲垣の話を聞いていて、妻の陰毛があの様な形に剃られていたのも、同じ理由だと思い、
「あそこの毛を剃ったのも同じ理由か?」

「はい。
最初は化粧や髪型、髪の色も変えさせ、あの様な格好をさせるだけで効果が有ると思っていましたが、
それらはどれも、ご主人が帰って来る前に直そうと思えば、直せる物ばかりだと気付きました。
髪も切って染め直せば良いし、化粧はすぐにでも直せます。
服や下着も捨てれば良い。それで不安になって。」

「智子は素直に剃らせたのか?」

「・・・・・・・・・・・・。」

「言わなくても、後で智子に聞けば分かる事だ。
今おまえから聞くのと、後で智子から聞くのでは、俺の怒りも違う。
話せない事は話さなくてもいい。おまえが決めろ。」

「最初はホテルで身動き出来ないように縛り、嫌がる智子さんを無視して・・・・・・・・・・すみませんでした。」

『最初は』と言う事は1度だけで無く、何度かその様な行為をされたという事です。
その時の妻の姿を想像すると不憫だと思いましたが、私を裏切っていた事とは別問題で、妻を許す事など到底出来ません。
セックスの本当の良さを覚えてしまっていた、妻の身体では仕方の無い事かも知れませんが、積極的に快感を得ようとしている姿を想像すると、妻が本当に騙されていたとしても、許す気になどなれません。

気持ちと身体は違うと思いたいのですが、妻が上になり下になり、ある時は、後ろからも突かれ、自らも腰を使っている姿を想像するだけで、許す気にはなれません。

「あの様な格好をさせて、この事が発覚しても良いと思っていたのか?
現にお袋が妻の異変に気付いた。
それに、毛を剃ってしまっては私が帰って来たらばれる恐れが有っただろ?」

「最初の頃は知られる事が1番怖かったです。
いいえ、ずっと怖かった。
でも、それ以上に智子さんが離れて行く事の方が怖く、その時はその時でどうにかなると思いました。」

あの計算高い稲垣が、妻が離れて行くかも知れないと思った時、感情だけで動きました。
この事からも、やはり今は奥さんの手前言っているだけで、本当は妻の事を今でも愛していて、まだ諦めてはいないのでは無いかと疑ってしまいます。
今はじっと台風が通り過ぎるのを待っているだけで、まだ諦め切れていないのでは無いかと疑ってしまいます。
そう思うと、益々妻とは離婚出来ません。

妻があの様な状態になったのは、長年信じていた稲垣に裏切られていたと、知った事からだと想像はつきますが、この男なら、私達を欺いて少しでも穏便に済ます事が出切る様に嘘をついたとでも言い、また妻に取り入る事は容易い事でしょう。

妻に対する未練や情も有るのですがそれ以上に、誰に何と言われようとも、妻とこの男が自由になり、幸せになる事だけは我慢出来ないのです。
稲垣は勿論ですが、もしも別れる様な事になれば、妻にも幸せにはなって欲しくないのです。
一生後悔して、苦しんで欲しいのです。
私は、そんな、くだらない男なのです。

妻があの様な状態になって寝ている事自体、妻の身勝手な甘えだと思えてきて起こしに行ったのですが、妻はベッドに寝て壁を見たまま、私を目で追う事もしません。

「おまえも座敷に来い。おまえからも聞きたい事は山ほど有る。」

やはり妻は、私の存在など気付いていないような様子で、一人言の様に呟きました。

「彼も同じだった。父や義兄と同じだった。」

そう言うとまた目を閉じて眠ってしまい、このままでは妻が壊れてしまうと感じたのですが、私にはどうする事も出来ません。

***

稲垣夫婦が帰り、私も少し眠っておこうと横になったのですが、色々な思いが交錯して、眠る事が出来ずに朝を迎えてしまいました。
この様な人生の一大事にも関わらず、いつまでも会社を休む訳にもいかないと、仕事の事が気になりだし、結局母に妻の事を頼んで出社しました。
この様な私を自分でも情け無く思いますが、後の生活の事まで考えてしまうのです。
妻や娘と離れる様な事にでもなれば働く意欲など無くなり、仕事など辞めてしまうかも知れないのに、会社に行ってしまったのです。

しかし、この様な状態では、まともな仕事など出切るはずも有りません。
何度か仕事を抜け出して、母に電話をして妻の様子を聞いたのですが、妻の状態は変わる事は有りませんでした。
私を気に掛けてくれている上司が昼休みに、
「どうした?家庭で何か有ったのか?」
ずばり言い当てられた私は、この上司だけには話しておこうと。

「はい。帰国してから妻と少し・・・・・・・・・。」
それだけで上司は悟ったかのように。

「そうか。俺も昔単身赴任をしていた時に、女房と色々有った。
今回の事はあんな遠くに赴任させた俺にも責任が有る。
君がいないのは仕事上痛いが、決着が付くまで休暇を取れ。」

「しかし・・・・・・。」

「男にとって仕事は大事だが、家庭有っての仕事だ。後は俺が上手くやっておく。」
私は上司に感謝し、言葉に甘えて急いで家に帰りました。

家に帰るとそのまま寝室に行き、妻に何度も呼びかけたのですが、一瞬目を開くだけでまたすぐに瞼を閉じてしまいます。

「私が話し掛けても、ずっとこんな状態だよ。
トイレに行く時でも、まるで夢遊病者の様だし。
一度医者に診てもらったほうが、良いのではないのかい?」

母に帰ってもらい、椅子に座ってじっと妻を見ていたのですが、昨夜は眠れなかった事も有り、知らぬ内に眠ってしまい、気が付くと窓の外は暗くなり出しています。
妻を見ると目は開いているのですが、じっと天井を見たままでした。

妻のこの様な姿を見せる事に抵抗は有ったのですが、娘を会わせてみようと思って実家に行くと、娘は私を見つけて抱き付いて来たので、私は涙を堪える事が出来ません。
手を繋いで帰る途中、娘にお母さんが病気になったと話し、それを聞いた娘は走り出したので私も後を追いました。
娘は寝室に入ると妻に駆け寄り、顔を覗き込んで、
「お母さん。お母さん、大丈夫?」

娘の声を聞いた妻は一瞬ビクッとし、夢から覚めたかの様に娘を抱き締め、稲垣夫婦に連れ帰ってもらってから初めて、声を出して泣きました。
「理香、ごめんね。ごめんね。」

今夜は、私と妻の間で寝たいという娘の希望を叶え、ベッドで川の字に成って寝たのですが、娘が眠ると妻が、

「あなた、ごめんなさい。私は昨日からずっと、もう一人の自分と会っていました。
もう1人の私と話しをしていました。
それで分かった事が沢山有ります。聞いて頂けますか?」

私と妻は娘を残してキッチンに行き、向かい合って座りました。
「もう少し落ち着いてからの方が良いのではないか?」

「いいえ、今聞いて欲しいのです。私はずっと自分に嘘をついていました。
若い頃から自分を偽って生きて来たと分かりました。
今聞いてもらわないと、また自分に嘘をついてしまう。
あなたにも嘘をついてしまう。」

私は聞くのが怖かったのです。
私の想像通りの事を言われるのではないかと思い、聞きたくは無かったのです。
しかし、知りたい欲望の方が勝ってしまい。

「そうか。それなら聞こう。」

「私は若い頃から、彼の事が好きだった様な気がします。
彼には典子さんという婚約者がいたので、彼を兄でもない父でも無い、訳の分からない存在にしてしまっていましたが、本当は愛していたのだと思います。
姉の所を飛び出して、その夜抱き締められてキスをされ、凄く嬉しかったのは彼を愛していたからだと思います。
あなたと付き合う様になったのも、彼に勧められたからです。
このままでは男性恐怖症に成ってしまうかも知れないから、一度デートに応じてみるのも良いかもしれないと言われたからです。」

私は、稲垣の存在自体が無ければ、こんな事にはならなかったと思っていましたが、皮肉なもので、稲垣がいなければ私達が夫婦になる事も無かった訳です。

「稲垣を忘れたくて俺と付き合ったのか?奴を忘れたい為に、好きでも無いのに俺と結婚したのか?」
いつの間にか、稲垣の奥さんと同じ様な事を訊いています。

「私は自分を変えたいから、お付き合いを承諾したと思い込んでいましたが、本当はそうだったのかも知れない。
彼を忘れたくて付き合ったのかも知れない。
でも結婚したのはあなたが好きになったからです。
あなたを愛したからです。それだけは信じて。」

信じたいのですが、これもまた稲垣が奥さんに言った言葉と同じでした。
立場は違っても、私達夫婦と稲垣夫婦は似ているのかも知れません。
違いと言えば、奥さんは2人の関係を疑いながら、ずっと苦しんで来たのに対して、私は稲垣の存在すら知らずに、のうのうと生きて来た事です。

「9年前にあなたを裏切った時も、私は確かに精神的に少しおかしかったし、あなたと喧嘩をして自棄になってはいたけれど、
彼の言う事を100パーセント信じた訳ではなかった様な気がします。
彼の言う事を信じよう。
あなたとの子供が欲しくて、我慢して抱かれるだけで、決して彼に抱かれたい訳では無いと自分に信じ込ませていただけで、彼の事をまだ愛していて、抱かれたかったのかも知れない。
自分に対して必死に言い訳をしていただけで、彼の愛を身体で感じたかったのかも知れません。」

今まで私は嫉妬心から、妻の稲垣に対する愛をどうしても白状させたかったのです。

しかし、このように告白されると、嘘でも『私は騙されただけだった。』
『私を騙し続けた稲垣が憎い。』と言って欲しかったと思いました。

稲垣に対する奥さんの質問を聞いていた時は、奥さんの前では、妻の方を愛しているとは言えるはずは無いので、そんな質問は愚問だと思っていても、いざ自分の事になると気になり、やはり同じ事を聞いてしまうのです。

「ずっと稲垣が好きだったと言う事か?俺よりも稲垣を愛していたのか?」

「いいえ、あなたを愛していました。私はあなたを1番愛していました。」

やはり愚問でした。
私に面と向かっては、私よりも稲垣方を愛しているとは言えない事は分かっています。
仮に妻の言った事が本当だとしても『1番愛していた』では当然納得など出来ません。
1番という事は2番が有るのです。
『あなただけを愛している』でないと、私の心は満足しませんでした。
このままでは、今まで妻に愛情を注ぎ、妻も私だけを愛してくれていると信じて来た人生が、稲垣の奥さんが言っていた様に、全て無駄に思えてしまいます。
その時はそうでも、今は私だけを愛していると言う言葉を聞きたくて、止めておけば良いのに、質問を続けてしまいます。

「その時はそうだったのかも知れないが、今回はどうだ?
今回は理香の事で騙されていたのだろ?
その事で俺と別れて奴と一緒になろうと思ったのだろ?
それとも、奴を愛していたのか?」

「理香があなたの子供では無いと言われた時はショックでした。
理香の寝顔を見ながら考えていて、私は何を悩んでいるのだろうと思いました。
普通ならあなたに許しを請い、許してもらえなければあなたと離婚して、私一人で理香を育てて行く事になると思います。
選択は二つに一つしか無いと思います。
しかし、私は彼との再婚も考えている。
彼の事が好きでなければ、この様な事を悩む事自体無いと思いました。
悩むという事は、多少でも彼に対しての愛が有るのだと思いました。
勿論、理香があなたとの子供だと分かっていれば、離婚など考えもしませんでした。
彼よりもあなたへの愛情の方が遥かに大きかった。
でも、理香の事考えると、彼の言う通りにした方が良いと思ってしまいました。」

この話だけでも、かなりショックだったのですが、次の話で私は奈落の底に、突き落とされてしまいます。

「昨日からもう一人の私と話しをしていて、今回も自分を正当化する為に、自分自身に嘘をついていただけで、本当は彼の事が未だに吹っ切れていなかったのだと思い知らされました。
私は違う世界に行ってしまった様な状態でしたが、最初は彼に裏切られたショックからだと自分を甘やかせていました。
しかし、そうでは無くて、自分に嘘をつきながら自分を庇っていただけで、彼の嘘は切欠に過ぎず、彼への愛情から、あなたを裏切っていた事が分かり、その事がショックで現実の世界に戻れなかった。
いいえ、戻ろうとしなかったのだと分かりました。
その証拠に、理香があなたの子供では無いと、彼に言われる前からあなたを裏切っていました。
これは彼への恩返だと自分を偽りながら、あなたを裏切っていました。」

何でも正直に、洗い浚い話そうとしている妻には、それがどの様な事かなど、怖くてとても訊けません。
私は、この事については軽く流したくて、
「ああ。稲垣から聞いて知っている。
食事を作りに行ったり、掃除洗濯をしに行っていた事だろ?
キスまではしていた事だろ?その事はもういい。」

「えっ?彼とキスはしていません。彼と関係をもってからは有りましたが、それまでは要求されても断わりました。」

「それなら稲垣が嘘をついていたと言う事か?そう言えばキスとは言わずに、キスの様な事と言っていたが、キスの様な事とはキスとは違うのか?」

「キスの様な事?あっ・・・・・・・・・・それを今から話そうと・・・・思っていました。」

これ以上まだ何か有るのかと思うと、もう聞きたくないと思いましたが、妻は私に全て正直に話そうとしていました。

妻が稲垣のアパートに行く様になってから、2週間ほど経った日曜日に、掃除と洗濯をする約束をしていた妻がアパートに行き、チャイムを鳴らしても稲垣からの返事は有りませんでした。

当然、妻が来る事は分かっているので、近くにでも行っているのだろうと思い、預かっていた合鍵で開けて入って行くと、
下半身だけ裸の稲垣が椅子に座り、仕切に硬くなった物をしごいていたそうです。
妻は、余りの事に、持っていたバッグを落としてしまい、両手で顔を覆いました。

「すまん、すまん。とんでもない姿を見せてしまったな。
誰にも見られたく無い姿を見られてしまった。
午前中に来てくれると言っていたか?
私は午後に来てもらえると思い込んでいた。」

そう言いながらも、稲垣は下半身を隠そうともしないので、妻は目のやり場に困り、
「それをしまって下さい。私、帰ります。」

「悪い、悪い。そう言わないでくれ。
慌てて隠しては、凄く悪い事をしていたようで、余計に恥ずかしいだろ?
これでも私の、精一杯の照れ隠しなのだ。
気を悪くしないで欲しい。」

急に寂しそうな顔をした稲垣はパンツとズボンを穿き、インスタントコーヒーを2人分作って妻に勧め、自分も妻の向かいに座るとコーヒーを飲みながら、
「軽蔑しただろ?当然軽蔑するよな。私自身、自分を軽蔑しているのだから。
こんな歳になってこの様な行為をしているじぶんを、この様な行為をしなければならない自分を、情け無く思ってしまうのだから。」

「いいえ、軽蔑するなんて・・・・・・。」

「妻とはもう3年ほど関係をもっていない。
完全なセックスレス夫婦という訳だ。
私は妻を抱きたかったが、ずっと妻に拒まれて来た。
妻にすれば、他に男がいたのだから当然だったのだろうが、
私にもまだ性欲は有る。
風俗にでも行けば良いのだろうが、お金でその様な事をするのは抵抗が有る。
そうかと言って浮気をする相手も勇気も無い。
結局3年間自分で処理していた訳だ。
いや、智子には嘘をつきたくは無いので正直に言うが、本当は風俗の店の前まで行った事は有る。
それも2度も。
ただ、変なプライドが邪魔をして入る勇気が無かっただけだ。
情けない男だろ?どうしようもない男だろ?」

この話で妻の同情をかおうとしているのですが、やはり稲垣は嘘をつくのが上手いと思いました。
この話は勿論作り話なのですが、嘘の話の中で嘘をついたと白状する。

即ち二重の嘘をついて、この話をいかにも本当の事の様に、信じ込ませようとしているのです。

「自分でするというのは惨めなものだ。終わった後に後悔が残る。
終って冷静になると、自分のしている時の姿を想像してしまい、自分に対して猛烈な嫌悪感を覚える。
そのくせ食欲と同じで、性欲もどうしようもない。
溜まってくると知らぬ内に自分の物を握り締めている。
智子も笑えて来るだろ?笑ってもいいぞ。
自分でも情けなくて笑えてしまう。」

「笑うだなんて。」

「私の人生は何だったのだろう。
これから一生この様な事をしながら生きて行く。
こんな人生ならもう終っても良いと思いながらも、自分で終らせる勇気も無い。」

「お願いですからそんな事を考えないで下さい。何か私に出来る事は無いですか?何か有れば言って下さい。」

妻は、一般的な意味で言ったのですが、稲垣は待っていましたと言わんばかりに、
「実は、智子が来たので途中で終ってしまった。
ただでも出したかったのに、途中で止めてしまったので、情けない事に、今話していても神経はあそこに行ってしまっている。
恥ずかしい話なのだが、男の生理として仕方が無いのだ。
でも一人で惨めに処理するのはもう嫌だ。
はっきりと言うが、協力してくれないか?
私を助けると思って手伝ってくれないか?
こんな事は智子にしか頼めない。
妻にさえ頼んだ事は無い。お願いだ。」

稲垣は、これが目的で、わざと妻にこの様な行為を見せたのでしょう。
いくら没頭していたとは言っても、狭いアパートの部屋でチャイムが鳴れば、人が来たのを気付かない訳が有りません。

「私には主人がいます。そんな事は出来ません。」

「勘違いしていないか?私もご主人を裏切らせる様な真似はさせたくない。
少し手伝ってくれればいい。
手伝ってもらえれば、自分一人でこそこそとやっているのでは無いので、随分気が楽になる。
自分への嫌悪感も少なくなる。頼む、助けてくれ。」

稲垣の頼みは、自分でしている手を、その上から握っていて欲しいというものでした。
こんな頼みは、普通の女性なら決して聞く事は有りません。
それどころか怒って帰ってしまい、二度とここを訪れる事もないでしょう。
やはり妻には、稲垣に対する普通ではない思いが有ったのでしょう。
妻は、稲垣の座った椅子の横に座り、目をしっかりと閉じて横を向き、自分の物をしごき続ける稲垣の手を握っていました。
この時は、最後は稲垣が左手に持っていたティッシュで、自分で受け止めましたが、これでは妻が最後まで目を閉じていて面白く無かったのか、次に行った時には、その様子を見なければならない様に、妻にティッシュを持たせて受け止めさせ、終わった後の処理までさせていました。

その後、稲垣の要求は更にエスカレートし、妻もその様な事を何度かさせられている内に、次第に私に対する罪悪感も薄れ、横から、前から、後ろから妻がする様になり、稲垣は何もせずに、ただ快感に浸る様になって行ったそうです。

特に後ろからする様に要求される事が多かったそうですが、これは妻との密着度も増し、妻の乳房が背中に当たって、気持ちが良かったからだと思います。

「おまえは奴のオナニーを手伝っていたということか?まさか、キスの様な事というのは?」

「ごめんなさい。」

「飲んだのか?」
またこの様な事に拘ってしまいましたが、それと言うのは、私は妻に飲んでもらった事は無かったからです。
勿論、妻に口でしてもらう行為も有りましたが、それはセックスの中の一部としてで、放出にまで至る行為では有りません。
若い時には、妻が生理中で出来ない時に、口でしてもらった事が有ったのですが、妻はティッシュに吐き出し、私も飲んでくれとは言えませんでした。
こんな事で愛情は測れないかも知れませんが、もしも飲んだとすれば、妻の稲垣に対する愛情の深さを感じてしまうのです。

「どうした?飲んだのか?」

「最初は、吐き出していたのですが、吐き出されると、凄く悪い事をさせている気分になると言われて。」

「いくら世話になった恩人だと思っていたとしても、普通の女性はその様な事はしない。
ましてや、飲むなどという行為は決してしない。
やはり、おまえは奴の事をそれだけ好きだったのだな。」

「ごめんなさい。私もそう思います。
彼が可哀想に思え、彼に対する恩返しだと思い込んでいたけれど、あなたの言う様に可哀想や恩返しなどでは、
あなたを裏切るあんな事までは出来なかった。
彼の事も愛していたのかも知れません。
彼を喜ばせたかったのかも知れません。
私がしてあげる事で、彼が喜ぶ顔を見たかったのかも知れません。
ごめんなさい。私は2人を愛していたのかも知れない。
でも、彼よりもあなたの事を遥かに愛しています。これは本当です。」

「奴にもそう言っていたのだろ?」

「そんな事は有りません。
言い訳にはならないけれど、あなたが側にいたら、決してこの様な事はしませんでした。
あなたがいない事で身軽になった様な、自由になった様な気持ちだったと思います。」

「でも、それはおまえも納得した事だろ?
確かに俺が単身赴任すると半ば強引に決めたが、それは理香の入学の事も有ったからだ。
正直、向こうでは色々な誘惑も有った。
しかし俺は全て断って我慢した。
それなのにおまえはたった数ヶ月で・・・・・・・。
今の俺の悔しさが分かるか?
寂しさが分かるか?
信頼し切っていた妻に裏切られた男の気持ちがおまえに分かるか?」

「ごめんなさい。ごめんなさい。」

「泣いても駄目だ。おまえと稲垣だけは絶対に許さない。
法律なんてどうでもいい。おまえと離婚しても、絶対に幸せにはさせない。
どの様な手を使ってでも、必ず地獄に落としてやる。」

心の中で、まだ何処か妻を庇う気持ちが有った私も、これで妻とは終ってしまったと思いました。
自分の言葉が更に怒りを誘発し、どんどん気持ちが昂っていき、復讐鬼にでもなった気分です。

最初は稲垣の話を聞いて、妻は稲垣に騙されて関係をもったと思いましたが、妻の話を聞いていると、稲垣の嘘を承知で関係をもった様です。
自覚は無くても、気が付かぬ内に自分自身を偽り、稲垣の言う事を嘘と承知で騙されて、自分の罪悪感を和らげていたのだと思います。
ここまでなら、稲垣よりも妻の方が一枚上手だったという事になります。
しかし、あの稲垣が、その様な妻の気持ちに気付かないはずが有りません。

結局、稲垣は、そんな妻の気持ちなどお見通しで、更にその上を行き、妻が自分の要求に従い易い様に、嘘をついて切欠を与え、妻の背中を押していた様な気がします。
お互い好きな気持ちが有りながら、お互いそれを知りながら、家族や仕事を捨て切れなくて、その事を口に出す事も出来ずに、こんな駆け引きを続けていたのでしょう。
今後、妻とは同じ人生を歩んでは行けそうに有りませんが、このままでは余りに寂し過ぎます。
その寂しさを多少でも癒す事の出来る望みは、妻が数ヶ月前から変わったと言う、稲垣の言葉だけでした。

妻とは終ってしまったと思っていても、私の選択は離婚だけでは有りません。
離婚して新しい人生を歩む。
娘のために我慢して、修復を目指す。
修復は目指せないが娘のために離婚せず、仮面夫婦になる。
離婚せずに一生虐め抜いて、奴隷のように扱う。

「稲垣が、数ヶ月前から智子の様子が変わり、智子が離れて行く様な気がしていたと言っていたが、何か気持ちの変化でも有ったのか?」

「理香が彼の子供だと思い込んでからは、彼と一緒になる事が最善だと思っていました。
理香にとっても、その方が良いのかも知れないと思いましたが、本当は私が怖かっただけかも知れません。
あなたに知れれば離婚になると思うと怖かった。
離婚された後はどうなるのか怖かったです。
私が自分で招いた事だとは言っても、何もかも無くしてしまう。
それなら新しい家族を持てる方を選ぼうと、ずるい考えをしてしまいました。」

「それだけでは無いだろ?稲垣の事も愛していた。」

「その時は気付きませんでしたが、いいえ、気付こうとしませんでしたが、それも有ったかも知れません。
彼よりも遥かにあなたの事を愛していても、暫らく会っていなかった事も有って、目先の愛を選んでしまったのかも知れません。
一時はあなたへの罪悪感を忘れたくて、何もかも忘れたくて、私から彼を求めてしまった事も有りました。
でも何故か彼との関係に違和感を覚えて来ました。
私は逃げているだけで、本当に一生を共にしたいのはあなただと気付きました。
例え、理香が彼の子供でも、あなたと3人で暮らしたいと、はっきりと分かりました。」

「それなら、何故、あいつの言う通りにしていた?
何故、あの様な格好までさせられていた?
何故、断らなかった?」

「断れませんでした。
理香の為に離婚を覚悟して、子供達とも別れる覚悟をした彼に悪くて断れませんでした。
でも本当は、これも私のずるさで、あなたに捨てられた時の行き場所を、確保しておきたかったのかも知れない。」

これを聞いて、離婚後に稲垣との再婚も有り得ると思った私が決めたのは、
離婚せずに妻を虐めて、一生私の側で償わせるという道でした。

「智子は離婚を覚悟して話したと思うが、そんなに離婚したいか?」

「えっ?ここに居させて貰えるのですか?お願いします。どの様な償いでもします。」

「勘違いするな。
おまえとは普通の夫婦には戻れない。
これからは全て俺の言う事を聞け。
おまえに自由は無い。白い物でも俺が黒だと言えば黒だ。
それでも良いならここに居ろ。
決して勘違いはするなよ。これも理香の為だ。
おまえの顔など見たくないが、理香の為に我慢する。」

「ありがとうございます。どの様な形でも、今の私には嬉しいです。」

私に逆らう事が有った場合は、離婚を約束させ、
翌日、妻に離婚届を貰って来させ、
離婚届の妻の欄と、私の書いた離婚条件にも署名捺印させようとすると、妻は躊躇しました。

「どうした?
あいつの言う事は、あんな事まで信用しようと努力したおまえが、
俺の事は信用出来ないか?
おまえが俺の言う事に逆らわない限り、
勝手に離婚届を出す様な事はしない?」

「ごめんなさい。ただ条件が・・・・・・・。」

確かに離婚の時の条件は、裁判でもすれば全て通らない様な法外な物ばかりです。

「どこが気に入らない?全ての財産を放棄するという項目か?それとも慰謝料として1億円払うという所か?」

慰謝料が1億円など、有り得ない金額です。
しかし普通の金額では、稲垣が肩代わりする事も考えられたので、無理を承知でこの金額にしました。
「違います。理香の親権の所です。
親権があなたなのは、わたしのやった事を考えれば仕方が無い事だと思います。
ただ、離婚後一生会わないと言うのは・・・・・・・・。」

「そうか。おまえは今からもう、俺に逆らって離婚になる事を考えているんだ。
離婚にならない様に、一生懸命償うのかと思っていたが、
今は逆らわずに、ほとぼりが冷めるのを待とうと言う考えだ。
言っておくが、今も俺に逆らっている事になるのだが?」

妻は慌てて署名しながら、
「ごめんなさい。今回だけは許して下さい。
一瞬、理香と会えない人生を想像してしまいました。
もう絶対に逆らいません。どうか許して下さい。」

「今回だけだぞ。その事はもういいから今夜は俺の好物を作れ。言わなくても何か分かるな?」
妻は、材料を買いに行き、その材料を見ただけで、私の1番好きなハンバーグだと分かりました。
妻のハンバーグは絶品で、それを食べてからは外食でも、ハンバーグを注文した事が有りません。
いかし、いざ食べようとナイフとフォークを持った時に吐き気を覚え、娘が心配する中、私は無言でキッチンを出ました。

私は、寝室に行って寝転びましたが、これは妻への嫌がらせでは無くて、稲垣の物を散々触った手で捏ねたかと思うと、身体が受け付けなかったのです。
ハンバーグだけでなくご飯でさえも、妻がその手でといだかと思うと、食べる事が出来ないのです。
娘が食べ終わり、テレビを見ている間に寝室に来た妻は、

「すみませんでした。お気に召さなかったですか?」

「ああ。確かにハンバーグは好物だ。
しかし今の様な精神状態の時に、あのような油っこい物が喉を通ると思うのか?
おまえは全然反省していない。
もしかすると、もう終った事だと考えていないか?
俺の気持ちを少しでも考えれば、あんな物は作らないはずだ。
俺はカップラーメンでも食べるから、すぐに買って来い。」

「ごめんなさい。私の配慮が足りませんでした。
カップラーメンなどと言わずに、何でもおっしゃって下さい。作り直します。」

「聞こえなかったのか?俺はラーメンを食べると言ったはずだ。
俺には逆らわなかったのでは無いのか?
智子には『はい』以外の返事は無いはずだ。すぐに買って来い。」

その後も、妻の作った物を食べられる事は有りませんでした。

その間、稲垣への復讐も考えていましたが、私が思い付く事は違法な事ばかりです。
それでも良いと思っていても、娘や私の将来を考えると現実には出来ません。

私に出来る事は慰謝料を取る事と、精々行員同士の不倫なので銀行へ訴え、稲垣の社会的地位を脅かすぐらいの事でした。
先に銀行へ、ばらしたのでは、稲垣が困るだけの慰謝料は取れないと思い、銀行については何も触れないで、ただ慰謝料のみ文章で請求すると、次の日に電話がかかり、
「この度は申し訳ない事を致しました。
慰謝料もお支払いする覚悟でいますが、5千万は余りにも法外で、高額すぎてお支払いできません。」

「法外?旦那のいる人妻を好きにしておいて、法外などという言葉がよく出てくるな。
その事は法律違反だから、慰謝料が発生するのだろ?おまえから法外などと言う言葉が出てくるとは思わなかった。
おまえはいくら位を考えている?」

「・・・・はい・・・・・500万を・・・・・・。」

「俺も色々調べたが、確かに500万は良い額だ。
でもそれで俺の気が晴れると思っているのか?
俺は今回の事で一生苦しむ。
おまえは一度車を買い換えるのを我慢すれば終わりだろ?
そんな事で俺は許す気になんかなれない。
俺の望みは金では無い。おまえも苦しむ事だ。よし、続きは銀行で話をしよう。」

「銀行だけは許して下さい。必ずこちらから返事を致しますので、暫らく考えさせて下さい。」

そう言った稲垣からは、1週間を過ぎても返事が来ず、お金と職を天秤にかけているのだと思っていましたが、私の知らぬ所で話は違った方向へ動いていました。
2週間経ち、私が痺れを切らして銀行へいつ乗り込もうと思っていた時、稲垣の代理人を名乗る弁護士から電話が有り、
「慰謝料300万で示談にして頂けないですか?
そちらが離婚されない場合、私は300万でも高いと思いますが、示談をお願いするのですからこの金額にさせて頂きました。
裁判をなされても、この金額より上は無いと思います。
その上弁護士費用や裁判費用で、100万はかかる。
結局手元に残るのは200万がいいところです。
お互いに無駄を省く為に、示談を了承して頂きたい。」

「断る。俺はお金が目的では無い。」

「それでは何が目的ですか?
今の日本では復讐は認められていない。
稲垣さんから聞きましたが、5千万など有り得ない。
余りに常識からかけ離れていると、恐喝で訴える事も出来るかも知れない。
どちらにしても、今返事を頂こうとは思っていないので、後日私と会って頂きたいのです。
今後の交渉は稲垣さんに直接せず、必ず私を通して下さい。」

この弁護士は仕事でこう言っていると分かっていても、この男まで憎くなります。

「分かりました。私も代理人を立てます。
今後の話はあなたとお隣の犬とでお願いします。
これでは代理人ではなくて代理犬になってしまうから駄目ですか?」

「私を侮辱するおつもりですか?」

「いいえ別に。
私は、あなたを奴の代理人だと認めた覚えは無い。
そんな事が通るのなら、私も代理の者を勝手に決めても良いはずだ。
私が奴と直接話しては駄目だと、裁判所から勧告でも出たのか?
人の家庭を壊しておいて、後は顔も出さずに知らん顔はさせない。」

これが法的に通る話かどうかは別でした。
しかし、この弁護士は私の怒りも多少は理解してくれ、後日稲垣と話す場を設ける事を約束してくれました。
ただし、2人だけでは無く、この弁護士の立会いの下ですが。

電話の後、私は稲垣の強気の訳を知りたくて、奥さんの携帯に電話をすると、稲垣夫婦の離婚が決まった事を知りました。
奥さんは怒りから、親戚や子供達にも話し、銀行へも話しに行ったそうです。
その結果出た処分が得意先への出向で、それも、小さな会社ですが常務として迎えられるそうです。

世の中など、この様なもので、悪い事をすればいつか地獄に落ちるなどと言うのは嘘で、悪い人間ほど上手く立ち回って行くのです。
向かい入れる会社も、稲垣の銀行とパイプを太くしたいのが見え見えで、全て承知で向かい入れるらしく、この事で稲垣を脅すのは無理になりました。

妻も銀行を辞めさせたので、稲垣との接点は無くなりましたが、何も怖い物が無くなり、自由になった稲垣には恐怖すら覚えます。
妻には事有るごとに散々嫌味を言って虐め、泣かせて来たのですが、思う様にならない稲垣への怒りも妻に向かい、今までしなかった性的な虐めをしようとしていたのですが、裸になる様に命じ、周囲に短い毛が生え出した逆三角形の陰毛を見ていると、稲垣を思い出し、嫌悪感を覚えてしまい触れる気にもなれません。

「なんだ?その陰毛は。久し振りに淫乱な身体を触ってみようと思ったが、汚くてとても触る気にはならない。
でも、折角裸になったのだから、俺をその気にさせる様に、後ろを向いて尻を振って誘ってみろ。」

妻は、逆らわなくなっていて素直に従いましたが、私はその事が面白く有りません。
逆らえば離婚だと言っておきながら、妻が嫌がり、泣きながら私に許しを請う姿が見たいのです。

「いくら俺に言われたにしても、よくもその様な真似が平気で出来るものだ。そこまでして、この家にしがみ付きたいのか?」
妻は、それでも反論せずに、唇を噛んで涙を堪えていました。
私が稲垣と会ったのは、それから3日後の事です。

私には、ある考えが有り、弁護士に指定された喫茶店を断り、弁護士事務所で会う事にしたのですが、これは相手の懐に飛び込み、相手を油断させる為でした。
「慰謝料300万で示談に応じます。ただ一言謝って頂きたい。それで全て水に流すつもりで来ました。」
すると稲垣は、
「大変なご迷惑と苦痛を与えてしまいました。どうか許して下さい。」

「先日、先生の話を聞いてから後で考えていて『裁判なんかして長引かせずに、早く決着を着けて忘れ、新しいスタートを切った方がお互い幸せになれるぞ』と言ってもらっていると感じました。
私も早くこの事を忘れたいので、これで終わりにしましょう。」

私が握手を求めると、稲垣は恐る恐る手を出しました。
その様子を弁護士は微笑んで見ていましたが、その微笑の中には、自分が説得をして私の考えをここまで変えさせたという、稲垣に対する自慢も有った事でしょう。
当然私は、憎い稲垣と握手をする気など無いのですが、目的の為には仕方が有りません。

「判を押す前に、今後妻と二度と連絡を取らない事と、二度と会わない事を書き足して頂けませんか?」

「その事は交渉する前に、稲垣さんに確認して有ります。稲垣さん、宜しいですね?」
稲垣は、一瞬返事を躊躇いましたが、弁護士の再度の確認に頷きました。

「それと、この約束を破った時の罰則もお願いします。
そうでないと、その様な約束は無いに等しくなってしまいます。
私は安心して暮らしたいだけなのです。
本当は気が弱いので、何か無いと不安なのです。」

どの様な罰則規定を盛り込むか聞かれ、約束に違反した時には、5千万を支払うと書き入れて欲しいと言ったところ、
「それはいくら何でも無茶です。もう少し現実的な額で無いと。」

「そうですか?それはまた連絡を取り合う事も有ると言うことですか?
それなら示談にするのは考えます。
追加で書き込んでもらった事も、何の意味もなくなる。
もう妻と会わないのなら、5千万でも1億でも良いと思うのですが?
最初から破るつもりの約束なら意味が無い。
私は先生の和解案に従いたかったのですが残念です。
裁判所でお会いしましょう。」

私が立ち上がると、弁護士が再度金額を下げる様に提案してきました。
私は、稲垣の困る額が良かったのですが、あまり拘っても変に思われるので、結局1千万という事になりました。
この額ではあまり困らないとも思いましたが、最初からお金が欲しいわけでは無くて、稲垣を出し抜く事が出来れば、私の心も少しは癒されるのです。

私の考えている事は違法な事だと分かっています。
しかし、不倫と同じで発覚しなければ、なんら違法行為にはなりません。
これは妻に踏み絵をさせる意味も有り、妻さえ本当の事を言わなければ、ばれる可能性も無いと思うのですが、もしも妻が私を裏切り、犯罪者になった時は妻と稲垣に対して、本当の犯罪を起こしてしまうかも知れません。

私の口座に300万振り込まれた夜、妻に通帳を見せ、
「これを見てみろ。俺がこれだけ苦しんでいるのに、稲垣は300万振り込んで終わりにするそうだ。たったの300万だぞ。これならやった者勝ちだ。」

「ごめんなさい。」

「ごめんなさいだ?おまえは気楽でいいな。まあ俺も考え方を変えれば、俺が遠くにいて使えない間の女房の穴を、300万で貸したと思えば得をしたのかも知れない。もうおまえの穴は使う気にならないから、次の男を見つけてもう少し稼がせてくれ。返事は?」

勿論、私にその様な気持ちは無いのですが、流石に妻もこればかりは『はい』とは言えない様です。

「俺の苦しさが分かるか?違法行為をしたくせに今は法に守られている奴には、何も出来ない俺の辛さが分かるか?」

「私が悪いのです。ごめんなさい。」

「私が悪い?まだ奴を庇っているのか?」

「違います。そうでは有りません。」

いよいよ私の計画を妻に話す時が来ました。
「それなら俺の気持ちを少しでも楽にしてくれないか?俺の復讐を手伝ってくれないか?」

「復讐?」
「余計な事は聞かなくてもいい。おまえが言えるのは、はいと言うのか、いいえと言ってここを出て行くかだ。」

「はい・・・・お手伝い・・します。」
私が計画を話すと、妻の顔色が変わりました。

「そうだ。俺がしようとしている事は、完全な美人局だ。
智子さえ裏切らなければ、絶対にばれない犯罪だ。
俺だって犯罪などしたくはない。
誰が俺にこの様な事をしなければならない様にした?」

「・・・・・私です。」

早速稲垣に電話をかけるように言うと、妻は電話の前までは行ったのですが、受話器を取ろうとはしません。

「俺のやろうとしている事はそんなに酷い事か?
長年俺を騙し続けていた事よりも酷い事か?
旦那が遠い国で、家族の為に一生懸命働いている間、他の男に抱かれて涎を垂らし、腰を振っていた事よりも酷い事か?」

妻は、ようやく私の指示通りに電話しましたが、話し方が余りにもぎこちなく、その上途中で泣き出したので、ばれないか心配しましたが、それが返って稲垣の心を揺さぶったようです。

「奴を騙すのが泣くほど辛いか?俺を騙し、裏切る事は平気で出来たのに。」

「違います。」

「まあいい。それより奴は何と言っていた?」

「そんなに辛ければ離婚して、私の所に来いと言われました。」

「それが嬉しくて、嬉し泣きだったのか。」

「違います。あなたに、この様な事までさせてしまう事が辛かったのです。」

「本当か?それよりも金曜日はどうなった?」

「会う約束をしました。ただ、あなたに言われた様に彼のアパートでは無くて、ホテルのロビーで会う事になってしまいました。」

稲垣は、私を警戒しているのでしょうが、まさか妻がこの様な事をするとは、微塵も思っていないはずです。
妻に無理やりさせている私でさえ、私の好きだった妻は、決してこの様な事は出来ない女だったと思っているのですから。

稲垣の仕事の都合で、夜の8時に待ち合わせているのですが、
まずはホテルかその近くで食事をするにしても、
アパートで会うのとは違い、
その後の行動が読めない為に私が見失った時の事も考えて、
どこかに移動する時は、
その都度トイレからでも連絡を入れるように言って有りました。

2人で会わないという約束だったので、
本来ならロビーに2人でいる所に乗り込めば充分なのですが、
2人だけになった時に乗り込んだ方が、
より効果が有ると思ったのです。

稲垣は警戒して、最初は辺りに気を配るだろうと思い、
妻よりも少し遅れてホテルに行き、その後2人を尾行する計画だったので、
今日は定時に退社するはずが、
この様な時に限って余分な仕事が入り、
退社出来たのが8時になってしまいました。

しかし、少しはロビーで話をするだろうし、
その後は食事に行くと思っていたので安心していたところ、
会社を出るとすぐに携帯が鳴り。

「彼に、このホテルに部屋をとっておいたので、今からそちらで話そうと言われましたが、私はどうしたら良いですか?」

平日でないと、出張に行っていて私が不在だと騙し難い事や、
翌日が休みで金曜日の方が開放的になれる事などを考えてこの日にしたのですが、
それが裏目に出てしまい、計画を断念する事も考えました。

しかし、妻から悩みを聞いて欲しいと言っておいて、
ここで不自然に妻が帰ると言い出しては、
稲垣は警戒して、もうチャンスは無くなるかも知れません。

「奴の言う通りにしろ。但し、奴が迫ってきても上手く逃げて、絶対に身体に触れさせるなよ。」

私はホテルに急いだのですが、早く着けたとしても3、40分はかかってしまいます。
ホテルに行く間、私の脳裏には、稲垣が妻をベッドに押し倒している姿が浮かびます。
妻に嫌悪感を持っていて、私は触る事すら出来なくなっていましたが、それでも稲垣に触れられる事は許せません。
稲垣だけで無く、もう二度と私以外の男に触れられるのは嫌なのです。

計画では常に私が近くに居て、2人だけになれる場所に入ったらすぐに妻に電話をかけ、2人で出て来るように言って、稲垣に事実をつきつける予定だったのですが、これでは私が到着するまで、何か有っても止める事が出来ません。

悪く考えると、稲垣に抱き締められてキスをされ、今の辛い立場が嫌でまた稲垣に寝返り、この計画を話してしまっているかも知れません。
気は焦るのですが、それとは逆に、タクシーに乗ったのが裏目に出て、工事渋滞などで1時間も掛かってしまい、ホテルに着いてすぐに妻の携帯に電話をかけたのですが、妻が出る事は有りませんでした。

フロントに稲垣の部屋を尋ねたのですが、教えてもらえる訳も無く、気が付くと私は家路に着いていました。

実家に預けていて娘もいない真っ暗な部屋の中で、何も考えられずに座っていましたが、何も考えてはいないはずなのに、何故か涙だけが溢れて止まりません。
少しして、人の気配を感じてそちらを見ると、暗がりの中に妻が立っていました。

「あなた・・・・私・・・・・・・。」

「帰って来たのか?泊まってくれば良かったのに。俺が抱いてやれない分、奴に朝まで可愛がってもらえば良かったのに。」

私に有るのは絶望感だけで不思議と怒りは無く、力無い小さな声で話していたと思います。

「ごめんなさい。私、抵抗しました。必死に抵抗しました。でも・・・・・。」

「いや、別にいい。これは俺が仕組んだ事だ。それより気持ち良かったか?気を遣らせてもらえたか?」

「いいえ、最後まではされていません。あなたからの電話でひるんだ時に、このままでは、ばれてしまうと言って逃げてきました。本当です。」

「それなら、どこまでされた?キスは?」

「・・・・・・。」

「裸にされたのか?乳首を吸われたか?」

「・・・・・・・・。」

「最後までいかなくても、指ぐらいは入れられたとか?」

「・・・・・・・・・。」

「全然感じなかったのか?下着を見せてみろ。」

「・・・・・・それは・・・・・・。」

私からの電話で稲垣がひるんだのではなくて、妻が我に帰ったのかも知れないと思いました。

「でも、もう彼に気持ちは有りません。
彼に抱きつかれた時嫌だと思った。
あなたをもう裏切りたくなかった。
ずっと抵抗していたけれど、身体が・・・・・身体が・・・・・・・。」

妻の話が本当だとすると、あと10分私の電話が遅れていたら、最後まで行ってしまい、そうなると今日、妻が帰って来る事も無かったかも知れません。

「今回の計画を奴に話したのか?」

「話していません。本当です。あなた、ごめんなさい・・・・・ごめんなさい・・・・・・・。」

私は、稲垣に電話をしましたが、これも怒る事無く、淡々と話していたと思います。
次の日、稲垣は弁護士を伴って私の家にやって来ました。

「約束の違反金はこの前と同じ口座に振り込んでくれればいい。話は以上です。お帰り下さい。」

「その事ですが、今回の事は話が出来過ぎている。出張に行っているはずのご主人がいたのもおかしい。もしかしたら、これは・・・・・・・・。」

「つまり、私が妻にこの男を誘惑わせたという意味ですか?
そう思うのなら訴えて下さい。それで結構です。
妻の私に対する気持ちに自信が持てず、出張だと嘘をついて、妻を罠に掛けたのは事実です。
その結果がこの有様です。もう何もかもが嫌になった。
もう生きているのが辛い。好きにして下さい。」

「相手を疑うのも私の仕事です。そういう見方も出来るというだけで・・・・そう言わずに。」

怒るでも無く、呟く様に話す私が不気味だったのか、弁護士は焦っている様でした。

「稲垣さん、昨夜は妻がお世話になりました。
妻を抱いてくれたみたいですね?妻は、喜んでいましたか?
妻は無理やりされたと言っていますが?
それでは、まるで強姦だ。」

「待って下さい。私は、ただ話をしていただけだと聞いている。
稲垣さん、その様な事が有ったのですか?」

「・・・・いいえ・・・・。」

私は妻を呼び、
「稲垣さん。もう一度、その様な事が有ったのか無かったのか答えて欲しい。」

「・・・・・有りましたが・・・決して無理やりでは・・・・・同意の上で・・・・・。それに、最後まではしていません。」

妻の言った、最後まではされなかったと言うのは本当のようですが、私には妻が感じてしまったた事が気になっていました。

「そうですか。肉体関係に近い事は有ったようですね。
しかし、強姦と言うのはどうでしょう?
分別の有る大人の奥様が、ホテルの部屋までついて行った。
しかも以前は不倫関係に有り、会おうと言い出したのも奥様からです。
多少強引なところが有ったとしても、はたしてそれが強姦と言えるかどうか。」

「強姦では無く、強姦未遂になるのかも知れませんが、
2人きりの密室で証人がいない事を良い事に、事実を隠し通すおつもりですか?
訴えるも、訴えないも妻の問題なので、別に私にはどうでも良い事ですが・・・・・・。」

すると弁護士は少し待って欲しいと言い、稲垣を連れて外に行ってしまいました。

「今回の事は、された、していないで水掛け論になってしまう。
ただ明白なのは約束を破って2人で会っていたという事です。
本来は、奥様の過失も大きいので満額は無理かと思いますが、
約束の1千万をお支払い致しますので、それで納得していただけませんか?」

「1千万は当然です。
約束を破ったら、妻と合わせて1千万と決めた訳ではない。
妻には別に相応の償いをさせます。
本当は、お金などどうでもいい。
お金よりもこの男を殺したい思いが強いのですが、
娘の事を考えると、まだ刺し違える決心がつかない状態です。」

「少し待ってくれ。それは完全に脅迫ですよ。その言葉だけでも犯罪だ。」

「そうですか。それなら私は罪に問われなければならない。
どうぞ訴えて下さい。もうどうなってもいい。
今後生きていたところで、人生に何の意味も無いかも知れない。」

弁護士は私を責めていたと思えば、今度は宥める様に、

「そう悲観的にならずに、冷静になって下さい。
最初に疑う様な発言をしたのは、仕事上色々なケースを念頭に置いて進めなければならないからです。
私は、そういう事も有り得ると一般的な話をしただけで、その事でも傷付けてしまったとしたら、私の不徳の致すところです。
許して下さい。
奥様の件は、私は相談者を擁護する立場に有るので、稲垣さんを信じて、強姦の様な事は無かったとしか言えない。
しかし双方の利益を考えれば、示談にするのが好ましいと思います。
どうでしょう?」

すると稲垣は弁護士に対して不満を露にし、
「そんな・・・・・。先生は私の代理人だろ。」

「稲垣さん。あなたは私にも、奥様とは二度と会わないと約束してくれましたよね?
その舌の根も乾かない内に、これは何ですか?
もしも奥様の方から連絡が有った時は、毅然と断って、トラブルにならない様に、すぐに私に連絡しろと言いませんでしたか?
お金の事まで言いたくはないが、
私はあなたのお姉さんに頼まれて、お姉さんの同級生というだけで、
儲けも考えずに引き受けているのですよ。
これ以上まだゴタゴタするのなら、私はこの件から降りる。」

結局、稲垣が私に分割で1千万を支払い、もう妻と会えない様に、次に約束を破った時には5千万を支払うという事に署名させ、それとは別に、稲垣が妻へ解決金として五十万支払う事で決着しました。

本当は強姦が認められずに、逆に名誉毀損で訴えられようとも妻に訴えさせて、もっと稲垣を苦しめたかったのですが、私にもこの事を仕組んだ負い目が有り、妻が法廷で取り乱し、美人局をした事までばれるのを恐れてしまい、一応示談としましたが、示談にした1番の理由は、私の中で急速に力が抜けて行くのを感じていたからです。

そんな中、ただ一つ嬉しかった事は、稲垣が1千万を即金で用意出来ない事でした。
離婚した事も有り、考えていたよりも稲垣の懐事情は厳しいらしく、私に分割を頼み、何度も頭を下げる姿には多少ですが心が癒されました。

2人が帰り、妻が稲垣の愛撫に感じてしまった事で、今後どうするかを考えていると、突然妻が言い難そうに、
「あなた、その五十万は私に頂けませんか?」

妻は、稲垣の奥さんから、慰謝料として百万請求されていたと知りました。
奥さんは、妻が稲垣にずっと騙されていたと思っているので、この様なケジメだけの金額で許してくれたのでしょう。
長年苦しみ、この様な結果になってしまった奥さんの気持ちを考えると、また徐々に怒りで力が漲って行くのを感じます。
「おまえは奥さんにこれだけの事をしておいて、たったの百万で済ませるつもりか?」

「典子さんに償いたいけれど、今の私には百万のお金も有りません。」

「そうだな。2人で溜めたお金は、離婚に成った時に全て放棄すると決めていたので、
いつ離婚になっても不思議で無い今、おまえは一切使えない。
それにしても情けない女だ。
奥さんの一生を駄目にしておきながら、償いはお金でしか出来ない。
しかし、そのお金すら無い。
奥さんが温情を掛けてくれて、たった百万で許してくれようとしているのに、それすらもまだ五十万足りない。」

「お願いです。五十万貸して下さい。お願いします。」

「そうだな。奥さんに迷惑はかけられない。五十万貸そう。
その代わり保証人を付けてくれ。
おまえの様な平気で嘘をつける人間に、保証人も無く貸す気にはなれない。」

保証人など頼める相手がいない妻は、声を殺して泣いていました。
話を聞いた時から百万出すつもりでいたのですが、素直には出せません。

「保証人が無理なら、俺が選んだ所で働くか?」

「・・・・離婚は・・・・・・・・はい、働かせて下さい。」

「そうか。それなら探してきてやる。最近は、熟女専門の所も結構有るそうだ。
旦那の俺が言うのも変だが、智子は童顔だから化粧の仕方によっては30代前半でも通るかも知れないし、
何と言っても色白で乳がでかい。その上、淫乱とくれば人気が出るぞ。
おまえの様な平気で嘘をつける女の方が、お客に合わせて色々な人格の女になり切れるだろうから、向いているかも知れない。
稲垣に教え込まれたテクニックも有るだろうし、もしかすると、これは天職かも知れないぞ。」

「えっ・・・仕事というのは・・・・・・。」

「それで良ければ明日、百万おろして振り込んで来い。
それと、その汚い陰毛は何とかしろ。
よく稲垣は、そんな汚い身体を抱こうとしたな。
そのままだとお客が興醒めしてしまう。
そうだ、全て剃ってしまえ。
その方が、おまえの大人しそうな顔と淫乱な身体とのギャップに、きっと客も喜ぶ。」

こんな事を続けていては、いつか妻が9年前の様に精神的におかしくなってしまいます。
それ以上になってしまうかも知れません。
しかし、妻に対していつまでもこの様な陰湿な事が言える私は、すでに狂っていたのかも知れません。

翌日、妻の作った物を食べる事の出来ない私は1人で食事に出掛け、少し呑んでほろ酔い加減で帰宅すると、娘が寝て静まり返った家のキッチンで、妻は啜り泣いていました。

「どうした?稲垣に会えなくて寂しいのか?」

「明日入金になる様に、あなたがお昼寝をしている間に、典子さんの口座に百万振り込ませて頂きました。」

「そうか。風呂に入るから着替えを持って来い。」

昨日の事を、まさか真に受けてはいないと思っていた私は、そのままバスルームに向かおうとしました。

私がキッチンを出ようとした時、呼び止めるように妻が。

「昨日のお話しですが、お勤め先を探して下さい。」

「なに・・・・・・。」

「今日1日中考えていたのですが、私だけが罰を受けていない。
離婚もされず変わらない生活をしている。
辛いと思う時も有るけれど、それは私自身が招いた事で、辛いと思う事自体、私には贅沢な事です。
どの様な辛いお仕事でもして、お金だけでも稼いで償って行かなければならない。
あなたへの慰謝料も考えると、普通のお仕事ではとても償ってはいけません。」

同情をかう為に、この様な事を言っていると思った私は、
「毛の処理はしたのだろうな?パンティーを下げて、スカートを捲って見せてみろ。」
妻のそこは幼い娘の様に陰りが有りません。
良く見えるように椅子に座らせ、足を大きく開かせると幼い娘のそことは違い、黒ずんだ襞が飛び出している分、凄く卑猥に見えます。
私の物は、妻の浮気を知って以来、初めて首を持ち上げたのですが、妻の顔を見るとまた元に戻ってしまい、黙ってバスルームに行きました。

妻の決心を知り、私は湯船に浸かりながら、何と言ってこの事態を回避するかを考えていました。
嫌がらせにせよ、私から言った事なので止めてくれとは言えません。
しかし、妻をその様な所で働かすつもりは勿論有りません。
無いどころか、そんな事は耐えられません。
結局私は、まだ妻を諦めてはいないのです。
娘の為だけで無く情け無い事に、こんな妻でもまだ愛していると知りました。

ニュースで凶悪犯と行動を共にして、逃げ回っている女を見た時、この女は何を考えているのだと思いましたが、愛は条件では有りません。
愛してしまえば、相手が凶悪犯であろうと、自分を裏切った人間であろうと、愛には関係無いと知りました。
それなら素直に、今の妻を受け止めれば良いのですが、それが私には出来ません。
それが出来ずに苦しんでいます。

その意味では凶悪犯の女よりも、自分を出せない私は駄目な人間なのでしょう。
今回は素直に、あれはただの嫌がらせだと話そうと考えていた時、今の妻は私だけを愛しているのか考えてしまいました。
この様な妻でも私が諦め切れないのと同じで、稲垣に裏切られた妻もまた、今でも稲垣の事を愛している可能性を否定できません。
そう思うと、やはり私は妻に優しくはなれないのです。

「おまえは今まで、俺に逆らわずによく耐えていると思っていた。
稲垣を騙した時も素直に従った。
だから今回、智子を試した。
もう俺を裏切らないのか試した。
自分が苦しくなった時でも、俺を裏切らないのか試した。
もう俺以外の男には、絶対に抱かれないか試した。
しかし、今回お金の事で苦しくなり、俺が少し言っただけで、お金の為に他の男に抱かれると言う。
もう俺以外の男とセックスする事は、智子にとって死ぬよりも辛い事だと思っていたが、そうではなかった。」

「では、どうやって償えば良いのですか?
あなたに逆らえば償えない。
あなたに従おうとしても償えない。
私だって知らない男に触れられたくは無いです。
好き好んでその様な仕事はしたくない。
私はどうすればいいの?」

「知らない男に触られたくない?
俺以外の男に触られたくないとは言わないのだな。
知っている稲垣なら、触られても良いのだな?
それとも、おまえとセックス出来ない俺よりも、稲垣に触られたいのか?
だから感じてしまったのか?」

「違います。もう離婚して下さい。
私は、どうしたら良いのか分からなくなりました。
お願いです。離婚して下さい。
一生懸命働いて、少しずつでも慰謝料を払って行きます。」

「やっと本音が出たな。
稲垣と一緒になりたいのだろ?
最初からそのつもりだったのか?
それとも稲垣が離婚したので、一緒になれると思ったのか?
そうか、分かったぞ。
この間ホテルで俺が行く前に、その事も相談したのか。」

「違います。彼とはもう会いません。
あなたに逆らえない。あなたに従っても駄目。
別れる事も出来ない。
私はどうしたら良いの?もう分からない。」

妻は泣きながら、走って娘の部屋に行ってしまいました。

その日から、妻は変わってしまいました。
私の言った事に逆らわず、要求通りに何でもしてくれるのですが、今までの様に私の機嫌を取ろうとするような言動や行動は無くなり、言われた事を淡々とこなしている感じです。
顔からも喜怒哀楽の表情は消え去り、私への愛も無くなった様に感じました。
愛が無くなった様に感じると言う事は、私は意地を張っていただけで、多少なりとも愛を感じていたという事になります。

幼い娘も、私や妻の異変を感じ取っているのか会話も減り、笑う事も目に見えて少なくなり、このままでは私と妻の関係だけで無く、私と娘、娘と妻の関係さえも壊れてしまいそうです。

今まで思っていた以上に、このままでは駄目だと強く感じた私は、娘の為に離婚しないのではなくて、娘の為に離婚した方が良いのでは無いかと考える様になりましたが、やはり妻への未練が断ち切れません。

何より、妻と稲垣がまた付き合う事が出切る環境には、何が有ってもしたくは無いのです。
色々考えた末に思ったのは、このまま妻とやって行くには、妻を抱けるようになるしか無いという事でした。
口では愛を語れない分、肌で愛を感じ取ってもらおうと思ったのです。
いいえ、本当は私が妻の愛を感じたかったのかも知れません。

「服を脱いで、俺のベッドに来い。」

突然の私の言葉に妻は驚きの表情を浮かべ、その顔は、すぐに泣き顔へと変わり、妻は急いでパンティー一枚だけの姿になると、ベッドに寝ている私に抱き付いてきました。
その様な妻を可愛いと思いましたが、やはりまだ妻の身体に嫌悪感をもっていて、抱き締める事も出来ません。
それどころか手で突っぱねて、引き離したい衝動に駆られてしまいます。
私は、しっかりと目を瞑り、これは妻では無いと考える様にしました。
以前から可愛いと思っていた、近所の奥さんを必死に思い浮かべて、何とか乳房に触れることは出来たのですが、それは愛撫とは程遠く、これでは駄目だと思っていても、これが私の限界でした。

次の日も、また次の日も、毎日妻を誘って試みたのですが、結果は何も変わりません。
有る時は、近所の奥さん。有る時は、我が社のマドンナ的存在の女の子。
また有る時は、妻と同じで胸が大きく魅力的な顔立ちの、数回しか会った事の無い妻の姉まで思い浮かべましたが、やはり何も変わりません。
このままでは一生駄目だと思った私は、ついに賭けに出る事にしました。

稲垣と妻とのセックスを知らない私は、想像ばかりが大きく膨らみ、その事で余計に駄目になっていると思ったのです。
しかしこれは、吉と出れば良いのですが、凶と出た場合、今よりも酷い状態になる事は目に見えています。

「このままでは、いつまで経っても駄目だ。智子も俺とセックスがしたいか?おまえの本心を教えてくれ。」

「あなたに抱かれたい。以前の様に、あなたを私の中に感じたい。」

「それなら協力してくれ。
俺の頭の中では智子と奴のセックスが、とんでもなく凄い事をしていた様に、妄想が膨れ上がってしまっている。
真実を知れば、少しは良くなるかも知れない。
智子は正直に、有りのままを話せる自信が有るか?」

妻もまた、セックスが私と元に戻れる近道だと感じている様で、
「それで抱いてもらえるのなら、それであなたが楽になれるのなら、何でもお話しします。」

本当は1年以上に及ぶセックスを、順序良く全て知りたいのですが、焦っていた私は気になっていた事を続けざまに尋ねました。
「おい、男の性器を何と言う?」

私の突然の質問に、妻は少し躊躇しましたが、
「・・・・オチ○チン・・・・ですか?」

「稲垣は何と呼ばせていた?違う呼び方をさせていたよな?あの日テーブルの上で感じてしまっていた時に、智子は違う言い方をした。何と言わされていた?」

「・・・・・・・・チ○ポ。」

「我を忘れてしまっていた時に、自然とその言葉が出たと言う事は、ずっと、毎回の様に言わされていたのだろ?そんな言葉をどの様に仕込まれた?」

妻は、私に全て話す事が、自分に残された最後の方法だと思っている様で、私の質問に対して、その時を思い出しながら、詰まりながらですが詳しく話してくれました。

身体の関係を持ってからしばらくは、稲垣が愛撫をしてから交わるという、比較的ノーマルなセックスが続き、妻を愛撫する時などは、妻の身体を労わる様に優しく扱ってくれたと言います。
妻が逝きたい時に逝かせてくれ、硬い物を欲しくなったら、言えばすぐに入れてもらえました。
しかし、関係を持って2ヶ月を過ぎた頃から、稲垣は徐々に本性を現し始めます。

本来稲垣は、女に奉仕するのではなくて奉仕させるのが好きで、自分の思い通りに支配したかったのです。
これは幼い頃から、母親や姉に押さえつけられて来た事の反動かも知れません。

ある土曜日の午後、稲垣のアパートに行って、いつもの様に掃除をしていると、妻のお尻や胸をじっと目で追いながら、ベッドで横になっていた稲垣が、
「いつまで掃除をしている気だ?もう掃除はいいから、ここに来い。」

「こんな昼間から、駄目です。」

「文句を言うな。智子は私の言う通りにしていればいい。今日から私に逆らう事は許さん。早く来い。」

今まで稲垣は、妻に対して比較的紳士的な態度で接していたので、妻は命令口調で話す稲垣に驚いて立ちつくしていると、稲垣は妻の腕を掴んで引き寄せ、ベッドに押し倒すと上に乗ってキスをして来ました。

「待って、シャワーを使わせて下さい。」

稲垣はそう言う妻の言葉など無視して、妻のブラウスを荒々しく剥ぎ取り、妻は弾け飛ぶボタンを見た時、稲垣の豹変振りが怖くなり、稲垣に従うしか有りませんでした。
稲垣は、逆らえなくなった妻を全裸にすると、自分も急いで服を脱ぎ、全身を舐める様に命じると、自分はじっと寝ているだけで何もしません。
妻は、稲垣の首筋から足の爪先まで、言われるままに舐めさせられ、その間稲垣の硬くなった物を、ずっと握らされていました。

「よし、今度は口に含め。」

命令されながらのこの様な行為は嫌だと思いながらも、口いっぱいに含まされている内に、気持ちとは裏腹に身体は感じて来てしまったそうです。
すると、稲垣はそんな妻の変化を見逃さず、ようやく手を伸ばして、妻の1番感じる小さな突起をそっと触って来たので、触られた妻は、身体が感じてしまっていた為に、その少しの刺激だけでも我慢出来ずに、もう限界で有る事を稲垣に訴え続けました。

しかし、今までなら自由に逝かせてくれた稲垣が、今回は無情にも触るのを止めてしまい、
「口がお留守だぞ。誰が止めて良いと言った?」

それを聞いた妻が、夢中で硬くそそり立っている物に口や舌を使うと、稲垣はまた触ってくれるのですが、頂上に登り詰める寸前になると止められてしまいます。
「どうして?・・・お願い・・・もうお願い・・・・・。」

「また口がお留守だぞ。口を離したら、もう止めてしまうぞ。」

妻は、何とか逝かせてもらおうと、また口に含むと今度は激しく頭を上下させたのですが、それでも直前で止められてしまいます。
口に含んでいても逝かせてもらえず、口での行為を中断して、その事を訴えようとすれば怒られ、妻はどうしたら思いを遂げられるのか分からずに、気も狂わんばかりの状態でした。

「智子は一人気持ち良くなるつもりか?私を気持ち良くしようとは思わないのか?」

そう言ってから稲垣が、上に跨って硬い物を自ら納めるように指示すると、その様な恥ずかしい行為が出来るはずは無いと思っていた妻は、躊躇する事も無く急いで跨り、稲垣の物を中に納めると、自ら腰を使い出してしまいました。

妻は、少し動いただけで気を遣ってしまい、稲垣の胸に崩れ落ちてしまったのですが、今度は稲垣に下から腰を使われ。

「動かないで。感じ過ぎてしまう。少し待って下さい。」

そう言って稲垣の責めから逃れようとするのですが、しっからと抱き締められている為に逃れる事が出来ず、また徐々に妻の息遣いは荒くなり、腰も稲垣の腰の動きに合わせるかの様に動き出してしまうのですが、稲垣はその瞬間が来ると動くのを止めてしまいます。

「私を気持ち良くしろと言ったのに、また智子は一人で逝くつもりか?」

そう言われても妻は快感を途中で止められる事が耐えられずに、しっかりと抱き締められていて自由にならない腰を、何とか動かそうと必死に稲垣の腕の中でもがいていました。

「仕方の無い奴だ。逝かせてやるから、私の何を智子の何処に入れられているか言ってみろ。」

もう妻には恥ずかしいなどと言っている余裕は無く、私とのセックスで言わされていた言葉を、大きな声で叫んでいました。
しかし稲垣の目的は、妻を自分だけに従う従順な女に調教する事です。
その為には、セックスをしている間だけでも、妻の中から私の存在を、全て消し去らなければなりません。

「違う。オチ○チンなどと、子供のような言い方をするな。これはチ○ポだ。それにオマ○コでは無くてオ○コだ。逝きたければ、硬いチ○ポを、智子の厭らしいオ○コに入れられていますと言ってみろ。」

稲垣のビデオで覚えたかのような言葉に、妻は逆らう事も無く、言われた言葉をはっきりと口にしていました。

「よし、今度からもそう言うのだぞ。忘れるな。」

稲垣は、妻を抱き締めていた手を離すと乳房を掴み、上に押して座らせると、
「腰を前後に使え。上手いぞ。今度は上下に。そうだ、でもまだ逝くなよ。私ももうすぐ出そうだ。
・・・・・・・・・よし逝ってもいいぞ。硬いチ○ポ気持ちいい。智子のオ○コ逝きますと言いながら思い切り逝け。」

妻は、稲垣に言われた2つの言葉を、何度も何度も言いながら崩れ落ち、稲垣の熱い物を奥深くに注ぎ込まれました。

この日を境に2人のセックスは変わり、妻は稲垣の要求を何でも受け入れる、稲垣の従順な奴隷となってしまい、ホテルに行ってマッサージ用の大きなバイブで、気も狂わんばかりに責め続けられて失禁してしまった話。

卑猥な下着で稲垣一人の為の、ファッションショーをさせられていた話。

アパートでは、その様な下着と小さなエプロンしか身に着けることを許されず、その様な格好のまま掃除や洗濯、食事の用意をさせられ、稲垣がしたくなった時にはいつでも受け入れる事を義務付けられ、下着を着けたまま、大事な部分に開いた穴から入れられていた話。

最初は嫌なだけだった剃毛も、次第に剃られながら、濡らしてしまう様になってしまった話。

ローターを入れられたまま食事に連れて行かれ、我慢出来なくなった妻が稲垣にお願いして、店のトイレで逝かせてもらった話などを聞いて、私の賭けは失敗に終わり、妻に対する嫌悪感は更に大きくなってしまいました。

私は自らの賭けに敗れ、追い詰められていました。

妻の作った物を食べる事も出来ず、これで完全に妻を抱く事も出来なくなった私は、妻の幸せも考える様になり、離婚と言う文字が頭から離れません。
その様な時、私の気持ちを後押しするかのように、上司に呼び止められ、

「君に行ってもらった例の現場で、不都合が生じたらしい。
勿論我が社のミスでは無く、違う業者が請け負った箇所らしいのだが、その部分を修理しようと思うと、我が社の請け負った箇所にも影響が出て来るそうだ。
先方は修理期間短縮の為に、慣れている君に来て欲しいと言っているが、私は他の社員を行かせようと決めた。
急な事で、出発まであと4日しかないが、大体の段取りなどを君が説明してやってくれ。」

「私に行かせて下さい。」
言ってしまってから自分でも驚きましたが、これは妻との別れを決意した言葉でした。

「そうしてくれると、会社としては助かるが・・・・・・・。いや、それは駄目だ。」

「いいえ、私に行かせて下さい。行きたいのです。」

「俺が要らぬ事を言ったから・・・・・。駄目だ。君は行かせられない。」

しかし、上司は、私の真剣で訴えるような目を見て、
「そうか。それなら頼む。今回は修理だけだから半年もあれば帰れる。何か不都合が出てそれ以上掛かる様なら、必ず代わりの人間を行かせる。・・・・・・すまんな。」
一度は決心したものの妻には言い出せずに、日本を発つ前日になってしまいました。

「今日は会社に行かなくても宜しいのですか?」

「ああ、またこの前の国に行く事になった。明日の朝早くに、別の業者と空港で待ち合わせている。今からその準備をするから、智子も手伝ってくれるか?」

「今度も長いのですか?」

「それを聞いてどうする?もうおまえには・・・・・いや、やめておこう。悪かった。」

私の悲壮な表情や言葉から全てを悟った妻は、泣きながら当座の下着などを揃えてくれました。
その夜、妻の欄には既に署名捺印して有る離婚届に、私も署名捺印し、

「これが2人にとって1番良い方法だと思う。
慰謝料もいらないし、帰ってから財産分与もきちんとする。
理香の事だが、親権は智子でいいが、帰って来てからは、俺が会いたい時には自由に会わせろ。
出来れば土日は一緒にいたい。
詳しい取り決めは俺が帰って来てから、また相談しよう。」

「ごめんなさい・・・・全て私が・・・・・ごめんなさい。」

「いや、そんな事はもうどうでもいい。智子も自分の将来の事をよく考えて、頑張って幸せになれ。」

「ごめんなさい。私の作った物を食べないのは、私に対する嫌がらせでは無くて、身体が受け付けてくれない事も知っていました。何とか少しでも私を許してくれようと、汚れてしまった私の身体を、抱いてくれようと努力していてくれた事も知っていました。
別れたく無いけれど、これ以上あなたを苦しめ続ける事は出来ないし、私からは離婚について何も言える権利は有りません。」

「俺だけで無く、この方が理香にとってもいい。勿論・・智子の為にも・・・・・・。」

「長い間ありがとう。
私には、もう幸せになる権利なんて無いけれど、あなたには必ず幸せになってもらいたい。
本当に今までありがとう・・・・・・・・・・・ありがとう。」

今までに見た事も無い様な、寂しそうに涙を流す妻を見ていると、私も涙を堪え切れませんでした。

「俺は明日早いので、親父とお袋には電話で話しておくから、証人の欄には親父とお袋に署名してもらって、智子が出しておいてくれ。
これで智子も自由だから、この家を出たら・・・・・・・。」

稲垣の所に行くのかとは、流石に辛くて聞けませんでした。

私は、毎晩のように浴びるほど酒を呑み、休日の朝は、必ず違った女が横で寝ているという生活を送っていました。
ここは都市部ではなく、それほど大きくは無い街でしたが、それでも、その様な女性をおいている怪しげな店は三軒ほど有ったので、女の調達には困りません。
この国の女性は情熱的で腰の動きも激しく、一緒にいる間だけは、稲垣と暮らしているはずの妻の事を忘れさせてくれます。

しかし部屋に1人でいると、いくら酒を呑んでも稲垣の上で同じ様に、腰を激しく使っている妻の姿が浮かんでしまい、一人涙を流す日も少なく有りませんでした。
その様な事を繰り返していて一ケ月が過ぎた頃、私の下で働いていた現地の人間に、
夜になると離婚した女性や未亡人が集まって来て、客を誘っている場所が有ると聞き、店の様に若い娘はいないが、料金も安くてサービスも断然良いと言うので行ってみると、そこには肉感的な身体の線を強調した服を着た何人もの女性がいて、中には小さな水着だけを身に着けただけの女性もいます。

私は、その中から、真っ赤なパンティーが透けて見える、身体に張り付いた白いミニのワンピースを着た女性と、身振り手振りで交渉してホテルに行くと、部屋に入るなり、いきなり私のズボンとパンツを下げて口に含み、その後も朝まで私の物を離す事は有りませんでした。

その後は、ずっと彼女達のお世話に成っていましたが、話しに聞いた通り、彼女達のサービスは凄く、私が出した後もすぐに口に含まれ、回復すると自ら跨り腰を激しく使われて、朝まで寝かせてはもらえません。

彼女達は、後ろ盾も無く、自分で客を拾えなければ生活出来ないので、また誘ってもらえる様に、必死にサービスしていたのだと思います。

私は、一時でも妻を忘れたくて、そんな彼女達に溺れていき、週末だけだった女遊びも週に2日となり、3日となった頃、化粧だけは皆と同じ様に濃いのですが、彼女達の一歩後ろにいて、目が合うと俯いてしまう普通の格好をした、妻の様な優しい目をした女性が気になり、彼女達を掻き分けて誘ってみると、その時は嬉しそうな顔をしたのですが、ホテルに入るとまた俯いてしまい、彼女達の様に自分から服を脱ごうともしません。

しかし、いざ始まってしまうと、何かを忘れたいかのように積極的に私を求め続け、喘ぎ声も大きくて凄い乱れ様でした。

私は、毎回そんな彼女を誘うようになり、何度か一緒に朝を迎えている内に分かった事は、彼女は30歳で私と会う一ケ月前に夫を病気で亡くし、小さな子供が2人と病弱な母親がいる為に生活に困り、あの場所に立つ様に成ったのですが、まだ恥ずかしくて消極的だった為にお客がつかず、私が初めての客であった事です。

私は、毎日の様に彼女を誘い、終には彼女の家に転がり込んで生活する様になってしまい、薄い壁一枚隔てた隣に子供達や母親がいる事もお構い無しに、毎晩の様に妻を忘れさせてもらっていました。

その頃には、その事で、一緒に働く現地の人間に後ろ指を指されるようになっていましたが、仕事はきちんとこなしていたので、妻を失って自棄になっていた私には、何を言われようとも気になりません。

その様な生活をしていて半年が過ぎ、ようやく修理も終ったのですが、私は会社を辞めて、このままこの国に残ろうかと真剣に考えていました。
日本に帰ったところで、何も良い事は有りません。
妻と稲垣が、仲良く暮らす側で生きて行くのが辛いのです。

しかし娘の事は気になり、娘の近くで暮らしたい感情の方が勝り、一緒に暮らしていた彼女には、この国では大金と言える額のお金を渡して、帰国する事を告げました。
ところが、お金の為だけに私に尽くしてくれていると思っていた彼女が、私と別れたく無いと言って抱き付いて来て泣き叫び、私を必死に止める姿を見た時は日本に連れ帰り、一緒に暮らそうかとも思いましたが、彼女には病弱な母親を残して行く事は出来ません。

そう言うと聞こえは良いのですが、仮に母親の事が無かったとしても、情は有っても、彼女に対しての愛情は、そこまで無かったのかも知れません。
彼女にしても、心細さから誰かに頼りたかっただけで、私を愛していた訳では無かったと思います。
しかし別れは辛く、後ろ髪を引かれる思いで帰国し、真っ先に娘に会いたかったのですが、私には居場所が分かりません。

妻の携帯に電話しても、解約されているらしく繋がらず、私の実家には何処に住んでいるのか必ず連絡を入れておく約束だったのですが、その約束も守られている自信は有りません。

しかし、今のところ他に方法も思いつかず、あまり期待もせずに実家に顔を出すと、そこには新しいピアノが置いて有りました。

「このピアノは?」

「ああ、お友達が始めたらしくて、どうしても理香ちゃんが習いたいと言うものだから、お爺さんが買ってあげた物だよ。お爺さんは理香ちゃんに甘いから。」
そう言う母も、父に負けないぐらい娘には甘いのです。
「理香はここにいるのか?智子は理香をおいて出て行ったのか?」

私はてっきり、自分達が楽しむ為には娘が邪魔な稲垣に言われ、他に行く所の無い妻は仕方なく、娘をおいて出て行ったと思いました。

「何を言っているんだい。智子さんもお前の家を出てから、ずっとここに住んでいるよ。」

「ここに住んでいる?どうして?智子は出て行く約束だったのに。」

「だから約束通り、おまえの家は出たじゃないか。その後何処に住もうと智子さんの自由だろ?」

「でも可笑しいだろ?俺と智子は離婚したのだぞ。その智子が俺の実家に住んで居たのでは、どう考えても変だろ。」

「離婚?おまえ達はもうしているのかね?証人を2人書く欄が埋まらなくて困っていたから、勝手に決めずに、おまえが帰ってから誰にするか話し合えと言っておいたから、離婚届はまだ出さずに持っていると思うよ。」

「証人は親父とお袋に頼んだはずだ。書いてくれなかったのか?」

「ああ、いざ書こうと思ったら気が変わった。あんな縁起の悪い物に名前を書いたら、良い死に方も出来無い様な気がして、私もお爺さんも断った。」
私は母の意図を測りかねました。

「理香と智子は今何処にいる?」

「時差ボケかい?時計を見てごらんよ。理香ちゃんは学校に決まっているだろ。
智子さんは、お爺さんの友達がやっている部品工場で働いているよ。
おまえも知っているだろ?ほら隣町の。
車で通っているから5時過ぎには帰ってくるけれど、おまえとゆっくり話している時間は無いと思うよ。
その後、6時からコンビニの仕事が待っているから。」

「部品工場の後、コンビニ?」

「ああ。部品工場だけにしておけと言ったのだが、どうしても働きたいからと言うもので、何か有った時に無理が言える様に、おまえの同級生がやっているコンビニを、私が紹介してやったのさ。
ほら、おまえが中学の時仲の良かった・・・・・。
5時に起きて私達や理香ちゃんの朝食の仕度や洗濯をしてくれる。
8時までには工場へ行って5時過ぎに帰り、6時までにコンビニへ行って夜中の12時まで働いて、帰って来てから夕食を食べて、その後片付けをしてお風呂に入るから、寝るのはいつも1時半を過ぎている。
理香ちゃんの学校の用意で2時を過ぎる事も有る。
土曜日も休みでは無いから、ゆっくりと出来るのは日曜だけ。
ゆっくり出切ると言っても夕方からは、またコンビニに行くから、たまにはゆっくりと寝坊でもすればいいのに、普段理香ちゃんに構ってやれないからと言って、早く起きてずっと理香ちゃんと一緒にいる。
このままだと身体を壊すからと言っても聞かない。」

「どうして、そんな無理な事を?」

「おまえと相手の奥さんに慰謝料を払いたいそうだ。
相手の奥さんには良いとして、おまえに慰謝料だなんて・・・・・・。
第一おまえは、まだ離婚したいと思っているのかい?」

私が日本を離れてから、妻と母の間にどの様な会話が有ったのかは分かりません。
生半可な覚悟でここまでは出来ないと思うので、妻の努力は認めます。
しかし、その事と私達の離婚の話は別で、私には上手くやって行く自信が有りません。

母は私達の離婚を止めさせたい様でした。
最初は、可愛い孫を失いたくない想いからだと思っていましたが、それだけでは無いようです。

「どうしても離婚したいのかい?理香ちゃんの為に、おまえは己を捨てる事も出来ないのか?」

皮肉なもので、以前妻から聞いた稲垣の鮭の話を思い出しました。
鮭の様に、命を捨ててでも子孫の為に激流を傷付きながら上る。
私にも娘の為に、命を捨てる覚悟は有ります。
しかし、私と妻が我慢をして一緒にいる事が、必ずしも娘の為に良いとは思えませんでした。

「これは俺だけの為では無い。智子の為、理香の為にもその方が良いと思った。」

「本当にそうかな?智子さんから全て聞いたが、おまえが智子さんを許せないだけでは無いのかい?
智子さんは一時、2人の男を愛してしまった。
いくつになっても、結婚していて例え伴侶がいたにしても、誰にでも他に恋心を持ってしまう事は有るし、その気持ちまでは縛れない。
しかし、そうかと言って行動に移してしまった事は、確かに許せる行為ではない。
でも、一度失敗をしてしまった者は、どんなに努力をしても許されないのだろうか?
どんなに反省しても、もう許されないのだろうか?
それは、おまえが決める事だが、おまえは、おまえだけを愛している智子さんが好きだったのか?
それとも、智子さんそのものが好きだったのか?
智子さんにおまえ以外にも好きな人がいると、もしも結婚前に分かっていたとしたら諦めていたか?
智子さんに対する愛情もそれで冷めていたか?
その程度の想いだったのか?
それとも、それでも良いから、何が何でも智子さんを自分のものにしたいと思っただろうか?」

母の言う事も分かるのですが、身体が拒否している今、何を言われても無理なものは無理なのです。

「相手がどう思っていようと、俺は愛しているでは駄目なのか?
智子さんと話していて、支店長の事も愛したかも知れないが、今は、おまえだけを愛している様に私は感じる。
凄く強い愛を感じる。反省した智子さんを、今の智子さんを見られないのか?」

「お袋の言いたい事は分かる気もするが、これは裏切られた人間で無いと分からない。
お袋と親父のように、愛し愛されてやってきた人間には分からない。」

「そうかい。これは一生おまえ達には言わずに、お墓の中まで持って行こうと思っていたが、昔私もお爺さんに裏切られた事が有る。」
母の告白はショックでした。

私は、物心がついてからずっと、我が家はかかあ殿下で父はいつも母の後ろで笑っている、大人しい人間だと思っていました。
父は酒も呑めず、タバコも吸わない真面目で大人しい人間だと思っていました。
ところが信じられない事に、昔は大酒呑みでヘビースモーカー。
何か気に食わないことが有れば母に手を上げ、外でもすぐに他人を殴るような、荒くれ者だったそうです。
その上、絶えず女の影が有り、その事を言えば暴れるので、母はいつも泣き寝入りでした。
母の話しに、私は動揺を隠し切れませんでしたが、
「・・・・でもそれは・・・・智子の浮気とは・・・・。」

「まさか、男の浮気は甲斐性で、女の浮気は裏切りだなんて言わないだろうね?」

「そんな事は言わないけれど・・・・・・・・・・。いつから親父はあの様に変わった?」
私は母の話しに、固唾を飲んで聞き入っていました。

母は、ずっと父の浮気には目を瞑っていましたが、ある時、どうしても許すことの出来ない浮気を知り、気が付くと私を背負い、兄の手を引いて橋の上に立っていたそうです。
そのまま川に飛び込もうとした時、兄が泣き出し躊躇していると、私達を探し回っていた父が見つけて駆け寄り、
「俺が悪かった。死なないでくれ。おまえ達を死なせる訳にはいかない。おまえ達が死ぬぐらいなら俺が死ぬ。」
そう言うが早いか、川に飛び込んでしまいました。

幸い死に切れずに何とか岸へ泳ぎ着いたのですが、父はその日を境に一滴も酒を呑まなくなり、タバコも完全にやめて、ずっと母には気を使って来たそうです。
父は、酒とタバコを止める事で母に対して、改心した自分を分かって欲しかったのだと思います。

「お袋は、よく忘れる事が出来たな。どうやったら忘れる事が出来た?」

「忘れる事なんて出来ないさ。最初の頃は何とか忘れようとしたけれど、努力しても忘れられるものでも無いし、忘れようとする事をやめたら、逆に気が楽になったよ。
今でもたまに相手にも会うし、未だにその頃の事を夢に見る事も有る。」

「今でも相手に会う?」

「ああ、ここまで話したから全て話してしまうが、相手は妹の良子だよ。他の浮気は我慢出来ても、この浮気だけは許せなかった。」

「えっ、良子叔母さん?」

私は母の辛さを知りました。
私の数倍は辛かったと思います。
もしも妻の相手が私の兄だったなら、私はどうなっていたか分かりません。

「教えてくれ。どうやって2人を許した?」

「おまえには偉そうな事を言ったが、まだ許してはいないのかも知れない。
ただ、それはあの頃のあの人を許していないだけで、今のお爺さんは遠に許している。
あの頃とは違う人だと思っている。」

「お袋は幸せか?」

「ああ、幸せだね。
死ななくて良かった、あの時別れなくて良かったと心底思っている。
あの頃のお爺さんは今でも嫌いだけれど、その後のお爺さんは大好きさ。
息子の前で惚気るのも嫌だが、川に飛び込んだ後のお爺さんを愛している。」

私は、母の車を借りてコンビニへ行き、同級生に無理を言って妻を解雇してもらい、実家に戻ると
娘は、ピアノのレッスンに、釣りから帰った父が連れて行ってくれていて、暫らくすると妻が帰って来ました。

「あなた・・・・・・・・・。」
私の顔を見るなり、妻の目には涙が溜まり、

「お帰りなさい、ご苦労様でした。・・・・・・・・いつ戻られたのですか?」
そう言い終ると、溢れた涙が頬を伝っていました。

「今日帰って来た。2人だけで話が有るから家に帰ろう。」
娘の事は母に頼み、妻と2人で家に帰ると向かい合って座りました。

妻を見ていると、稲垣の所には行かずに頑張って来た、袖口が油で汚れた色褪せたTシャツを着て、終始俯いている妻を愛おしく感じます。
「頑張っていたそうだな。いくら溜まった?」

「お義父さんやお義母さんはいらないと言って下さったけれど、少しですが生活費も払わせてもらっていたので、まだ百万ぐらいしか溜まっていません。
あなたに借りた五十万を返すと、残り五十万しか有りません。
車を勝手に借りていたけれど、あなたが帰って来たから返さないと。
工場やコンビニに行くのに車がいるから、五十万で車を買うと・・・・・・・。」

「奥さんに慰謝料をいくら払うつもりでいる?」

「お金では償えないけれど、百万では余りにも少ないから、あと二百万受け取ってもらおうと思います。」

「貯金の半分は智子の物だから、それを使えば良かったのに。」

「それは、全て放棄するという約束だったから。」

「2人に借金が有っては大変だから、明日二百万下ろして振り込んで来い。後は俺に一億と二百万払え。」

「ありがとう。でもあなたへの一億はこのままではとても払えません。でも、頑張って払えるだけ払って行きますから、それで許して下さい。」

「いや、全額払ってもらう。一億と二百万払ってもらう。」

「ごめんなさい・・・・・それは無理です。」

「いや必ず払ってもらう。ずっと俺と一緒にいて、俺に尽くせ。
一年二百万で雇ってやるから、今から51年間、俺の側にいて尽くせ。
その前に俺が死んでも、おまえは必ずあと51年生きて、俺に尽くせ。
絶対に俺よりも先に死ぬな。
その為にも、もう無理をせずに体を大事にしろ。
それまで離婚届は預かっておく。」

【友達】同級生を奴隷にした話 6【エッチ】

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【下の話の続きです】
同級生を奴隷にした話

同級生を奴隷にした話2

同級生を奴隷にした話3

同級生を奴隷にした話4

同級生を奴隷にした話5

新年明けて、両親の仕事も学校も始まった。

俺のクラスでは3学期初めに席替えがあり、
俺と詩織は少し離れてしまった。
それまで詩織は俺の左斜め前だったのだが
今度は2列前の3つ右になった。

席が遠くはなったものの、幸運にもそれほどは離れていなかった。
それどころか、授業中の詩織の表情は、以前よりもよく見えるようになった。

それから、年末から年始にかけ、詩織は家族で海外に旅行に行っており
長いこと日本にいなかった。

せっかく詩織が日本に帰って来ても、
今度は俺が友達との予定があって都合が付かず、結局、
冬休みはほとんど詩織を調教することが出来なかった。

学校も始まり、久々に詩織を陵辱できるようになった俺は、詩織を縛ってみることにした。
といっても、SM雑誌に出てくるような
天井から吊るして鞭で叩くといったハードなものではない。

もし、天井から吊るしたら、間違いなく体中に跡が残るだろうし
そうなれば、体育の授業の着替えのとき、詩織の体の異変に女子が気付いてしまう。
なにより、ハードSMに俺自身、それほど興味がない。

単に、紐で縛って詩織を辱めて、異物挿入なんかしたら
詩織がどんな反応をするのか見たかっただけだ。

まずは初心者らしく、ベッドに縛り付けて拘束する方法を試し
それから体を縄で縛った後に服を着せて外出させるなど
ステップアップをしていこうと、俺は思った。

俺は、いつものように詩織への呼び出しメールを送った。

「今日、学校終わったら買い物行こうぜ」

「何買うの?」

「来れば分かる。学校終わったら代官山のホロル時計店の前に来いよ」

もちろん、代官山もホロル時計店も
便宜上付けた地名、便宜上つけた店舗名だ。
うちの自宅近辺は、代官山ほど都会ではないし、
あれほど洒落てもいない。

俺が待ち合わせ場所として指定したのは、地元駅の近くで
地元民以外は、言われてもピンと来ないような場所だ。
そう理解して欲しい。
まるで、人目を避けて逢い引きする不倫カップルのように
俺は、知人やお互いの家族が来なそうな場所を待ち合わせ場所として指定した。

約束の場所に行くと、詩織はもう一人で立っていた。

「ごめん。待ったか?」

「…ううん…いま来たとこ…」

「じゃ、早速行こうぜ」

「…あの……明けましておめでとうございます…」

「え?…ああ、おめでとうございます」

そう言えば、新年明けてから詩織と話すのは、これが初めてだった。
詩織は、自分を強姦し、今日も陵辱するであろう相手に対しても
新年の挨拶をするほど、律儀なやつだった。

「じゃ、行こうぜ」

「…あ…うん…」

俺が歩き出すと、俺に付き従うように
少し後ろから詩織が俺に着いて来た。

「…あの…何買うの?…」

俺の少し後から、詩織が俺に聞いた。

「女物の下着だよ」

「……何に…使うの?…」

きょとんとした顔で詩織が質問を続けた。

「決まってんだろ?おまえに着せるんだよ」

「…え…と…もしかして…プレゼント…てこと?…」

「いや、あんまり喜ばないでくれよ。
おまえにとって、決して嬉しいプレゼントじゃないから」

「………そっか…」

プレゼントかと思い、一瞬だけ複雑な笑顔になった詩織だが
すぐにまた悲しそうな顔になり、ポツリとそう言った。

下着を買うのはソフトSMのためだ。
ベッドに詩織を縛り付けるには、一つ大きな問題があった。

それは、全裸で縛ってしまうと、下着を脱がす楽しみがなくなるということだ。
やはり、下着を脱がす楽しみは、どうしても残しておきたい。
しかし、一度縛ってしまうと、下着を破らない限り脱がせられない。
下着を破ってしまえば、詩織の親に俺の悪事が気付かれてしまう。

悩んだ俺は、安物の下着を買って
それを詩織に着せてから、下着を破いて脱がすことにした。
記念すべき1回目だし、お年玉の収入があったので、
俺は道楽のために多少の金を掛けた。

俺たちは、安いと評判の近所の某ファッションセンターに行った。
俺は、上下とも白で、なるべく安くて、なるべくシンプルな物で
ブラはワイヤーなしのものと詩織に注文を付け
詩織自身に、自分のサイズに合った物を選ばせた。

俺の注文を聞いた詩織は、ワゴンの中を漁り始めた。
乱雑に山積みにされた下着の中から、
詩織はめぼしい物を一つ一つ拾い上げた。
ときには、指示とは全く関係ないパステルカラーの下着を手に取り

「うわー、やっすーい」

と詩織は目をキラキラさせた。

詩織は、陵辱のための小道具を買っている最中だということを忘れ、
しばし買い物を楽しんでいた。
このファッションセンターに来たのは、
詩織自身初めてとのことだった。

まあ、これぐらいはいいだろうと思い、
俺は詩織の好きにさせた。

いつもどこで下着を買うのかと聞いたら
いつもはデパートの下着売り場で買い
また、日毎に女らしい体つきになっていく時期だった詩織は
定期的に下着専門店に行き、サイズを測り直してもらったり
下着についていろいろ教えてもらったりしていると言う。

下着は毎日、自分自身が使っているのに、
それ以上何を聞くことがあるのかと詩織に尋ねたら
専門店に行けばいろいろ発見があるようで、
特にブラジャーの選択は、プロのアドバイスが有効らしい。

結局、詩織が選んだものは上下で千円前後だった。
予想を遥かに超える安値には、俺も驚いた。

買い物を終え、俺は詩織を連れて自宅に戻った。
いつものように紅茶を飲んで一休みし
頃合いを見てから俺は

「じゃ、そろそろ始めるか」

と詩織に言った。

「…はい…」

いつものように、沈んだ声で詩織は答えた。

その日は、ちょっと嗜好を変えて
詩織に服を脱がせるのではなく、俺が詩織を脱がせてみた。
買った下着をこれから着せるので
着せ替え人形遊びをする乗りだった。

詩織を立たせて、まずは詩織の制服のブレザーとカーディガンを脱がした。
それから靴下を脱がせ、スカートを下ろした。

いつもは、高圧的な命令によって脱衣を強制されたり
強姦同然に俺に強引に服を剥ぎ取られるのだが
その日は、趣向を変えて
お姫様が召使いに着替えをさせるように
かなり丁寧に脱がしてみた。
丁重な扱いを受けて、詩織の表情はずいぶん明るかった。

だが、ブラウスのボタンを開けて、前を開くと
表情に少し強張りが見えた。
表情にこそ緊張が表れた詩織だったが
ブラウスの袖を腕から引き抜こうとするときなどは
腕を伸ばし、脱がせることに協力した。

ブラウスを脱がされ、詩織は下着姿になった。
パステルカラーの水色の上下の下着だった。

「どうだ?
命令されて脱ぐんじゃなくて、俺に脱がしてもらうのは?」

「…やっぱり…恥ずかしい…」

詩織は「恥ずかしい」という表現をよく使う。
しかし、今日の詩織は、いつもの悲壮感漂う言い方ではなく
照れ笑いするように少し笑みを浮かべての言い方で
表情にかなりの余裕があった。

詩織が自分で脱ぐときは、いつも脱ぐとすぐに足元に脱いだ服を畳むが
今日は俺が脱がせたので、衣類は足元に脱ぎ散らかされていた。

きっと詩織は脱いだ衣類の乱れが気になるやつだろうと思い、
俺は、しばらく下着姿のまま詩織を立たせ、
俺は脱がした詩織の服をハンガーに掛けた。

「ありがとう」

と詩織は俺に礼を言った。

服をハンガーに掛け終えてから、俺は詩織の胸を
ブラの上からゆっくりの触った。
しばらく胸を触っていると、詩織の目が潤んできて

「…はあ…」

と聞こえるか聞こえないぐらいの吐息を漏らし始めた。

「どっちがいい?
いつもみたいに命令されて脱ぐのと、
俺に脱がされるのは?」

胸をゆっくりと優しく揉みながら、俺は詩織に聞いた。

「…こっち…」

詩織は恥ずかしそうに少し微笑んで答えた。

「なんで?」

「…あの…優しいから…」

照れ笑いのような微笑を浮かべ、詩織はそう答えた。

胸を揉みながらブラのホックを外し
ストラップを肩から引き抜いた。
詩織の胸の膨らみが露わになる。

つい欲望に従ってしまった俺は、
そのままソフトに詩織の胸の膨らみを撫で回した。

「…あ…」

詩織はまた、吐息を漏らすような声を出した。

これではいけない。
そのとき俺は、ふと我に帰った。

今日はソフトSMが目的だ。
いつもと同じように、
胸が露わになったら、そのまま本能に従って触っていたのでは、
いつもと同じように、詩織の体を貪ることになってしまう。

少し冷静になった俺は、詩織の胸から手を離し
詩織の前に屈んで、詩織のパンツをゆっくりと下ろした。

パンツを下げられた詩織は、
詩織の前でしゃがみこむ俺の、局部への視線を遮るように
片手で恥ずかしい部分を隠した。

手を押しのけて詩織のクリの辺りを前から少しだけ舐めると
俺は脱がした下着を適当に畳んで床の上に置いた。
それから俺は、買ってきた下着を袋から取り出し
値札などを取った。

「これ着せてやるよ」

「…はい…」

まだ何をされるのか全く分かっていないようで
局部と胸を手で隠しながら
きょとんとした顔で詩織は返事をした。

パンツを詩織の前に広げると
詩織は片足ずつパンツの穴に足を通した。
ブラの胸の前に広げると
詩織は片方ずつ腕を通し、下着を着せることに協力した。

俺がブラのホックを留めていると
詩織はブラのカップに胸を収めるような動きをして
男にはよく分からない微調整をした。

男はよく、ポジションが悪いと言って下着の中の一物の位置を直すが
女の胸にもそういうものがあるのだろうか。

詩織が選んだ下着は、注文どおり上下とも真っ白のものだった。
ブラの谷間とパンツの中央に白いリボンが付いていた。
パンツの脚ぐりの部分の
太い紐を波状に縫い付けたような気持ち悪い装飾が頂けないが
それ以外は、いたってシンプルな下着だった。

正直言って、今時、中学生でもデートでは付けないような
洒落っ気のない下着ではあるが
しかし、詩織の清潔感ある雰囲気と、
その野暮ったい感のある下着は妙に合っていて、
清楚で犯しがいのある姿だと、俺は思った。

「…あの…好き…なの?…こういうの…」

まじまじと下着姿を凝視される詩織は
恥ずかしそうに俺に聞いた。

「そりゃ、男は誰でも純白の下着が好きなんだよ。
まあ、今回はそれだけが目的じゃないけどな」

俺は笑いながら、詩織に答えた。

「…他の…目的って?…」

買ってきた下着を着せるのには他に意図があることを知り
詩織の顔が急に不安そうになった。

「すぐ分かるよ。
とりあえずベッドに寝ろよ」

詩織は俺の言葉に従って、仰向けにベッドに寝た。
俺は、家中を家捜ししてようやく見つけた
浴衣用の帯2本ををクローゼットから取り出した。

俺が取り出した帯は、兵児帯という男物の浴衣用の帯だ。
幅は普通の帯と同じように太いが
着物の帯とは異なり、フニャフニャの柔らかい素材で出来ている。
幅もあり、柔らかい素材なので、
これなら、多少詩織が暴れても、詩織の手首や足首に跡が残らない。
だから俺は、これを拘束具として選んだ。

「もう分かったろ?
今日はおまえを縛るんだよ」

詩織の顔色に緊張の色が強くなった。

俺は、ベッドの手前側の詩織の手首を最初に縛り
帯をベッドの下の隙間に投げ込んだ。
ベッドの下に投げ込んだ帯を、ベッドの奥から帯を拾い上げ
その帯で詩織のもう片方の手首を結んだ。

同じ要領で、詩織の足首を結び
兵児帯をベッドの下に通してもう片方の足首に縛り付けた。

詩織は不安げな顔をして、
無言で俺が縛り付けるのを見ていた。

手足両方の拘束が終わり、詩織はベッドに大の字に固定された。
中学生が着るような清楚な純白の下着を身に付け、四肢をベッドに縛られる詩織は
強盗に強姦される寸前の、発育のいい女子中学生のようであり、
俺のS気を十分に刺激した。

縛られた詩織をそのままにして
キッチンに行って、冷蔵庫から
あらかじめ買っておいたキュウリとナスを取り出した。

本当はバイブを使いたかったんだが
高校生には金額的に高価であり、使い捨てにしてしまうのは厳しい。

もしバイブを使い捨てにせず、その後も使い続けるなら
部屋のどこかにバイブを隠しておかなくてはならない。
しかし、バイブは用途が性行為で使用する以外になく、
万が一、親に見つかったとき、適当な言い訳をして言い逃れするのが難しい。
そういう危険なものを、俺は部屋に増やしたくなかった。

キュウリを触ってみると、少しトゲのようなものがあったので、
包丁の刃をキュウリと垂直に当て、
ガリガリと刃先でキュウリを擦り、トゲのようなものを落とした。

ナスのヘタと、ヘタの反対側の先端は硬く
ピストン運動などで何度も当たると詩織に傷を付けそうだったので、それを切り落とした。
感染症などの心配もあるので、キュウリとナスはよく洗った。

俺が洗った野菜を持って詩織のところへ戻ると
詩織はまた、いつもの悲しそうな顔になった。

「どうだ?
下着姿で縛られた気分は?」

「…あの…これから…何するの?…」

「それはこれから分かるよ。
どうだ?何をされても抵抗できない気分は?」

「…なんか…不安…」

「…おまえ…野菜に犯されたことあるか…」

「………ない………」

俺がいつものように言葉責めをしていたとき
ピンポーンと、玄関の呼び鈴がなった。

まずい。
俺の友達が来たのか?
数人で来られて、
「とにかく上がらせてくれ」なんて言われたら厄介だ。

俺は慌ててクローゼットから毛布を出して詩織に掛け、
決して声を出さないように詩織に言うと
階段を下りて玄関に向かった。

モニターで玄関の外の様子を確認すると
郵便屋のようだった。
ホッと胸を撫で下ろした。

リビングの引き出しからシャチハタを取り出して
ドアを開け、郵便物を受け取った。

郵便物をリビングのテーブルの上に置き、
シャチハタを引き出しにしまいながら
もし今来たのが郵便屋ではなく俺の友達で
その友達が強引に上がり込んで、詩織を犯し始めたら
詩織はどんな反応をしたのだろうなどと考えた。

これが寝取られ属性というものだろうか
そんな妄想をした俺は、妙な興奮を覚え
同時に、悪質な悪戯を思いついた。

俺の部屋は二階にあり、俺の部屋から玄関までは距離がある。
また、俺が玄関に向かったとき、自分の部屋の扉は閉めていた。

そこそこ距離があるので、扉さえ閉めてしまえば、
玄関での小声の会話は、俺の部屋にいるとまず聞こえない。

長年暮らしてる自分の部屋なので
詩織は、玄関先での郵便屋との会話を聞き取れておらず
詩織が聞いたのは、何者かの来訪を告げる玄関のチャイムの音だけということを
俺は分かっていた。
思いついたのは、これを利用した悪戯だ。

俺は、直接自分の部屋には向かわず、納戸に行き
ガムテープを探し出してから、詩織のいる自分の部屋へと戻った。

部屋に戻ると、大の字で寝かされて毛布を掛けられた詩織が
顔を起こして俺を見た。
何やらまた俺が小道具を増やしたのを見て、
また不安そうな顔になった。

「…あの…何に…使うの?…それ…」

「すぐ分かるよ」

俺は、詩織の質問をはぐらかし
詩織の手首を縛っている帯の上からガムテープをグルグルと巻いた。

帯で手首を縛っているものの、兵児帯はピンと張らずに多少の遊びを残してある。
また、浴衣用の帯はきつく結んでも解けやすい。
時間をかければ、工夫次第で自力で紐を解けてしまうだろう。

帯の上からさらにガムテープを巻きつけたのは
詩織が本気になっても紐を解けないようにするためだ。

同様に、ベッドの下を通して両足首に結ばれた兵児帯も遊びがあるので、
足首を縛り付ける帯の上からさらにガムテープをグルグルと巻きつけた。

ふと詩織を見ると、二人で遊ぶにしては異常なほど厳重に
身動きを封じられたことに不安を感じているのか、
こわばった顔で俺を見ていた。

詩織を決して自力では脱出できないように拘束すると、
俺は身動きの取れない詩織の顔に自分の顔を近づけ
ヒソヒソ声で詩織に話した。

「大声出すなよ。さっき誰が来たと思う?」

「…分からない…誰?…」

詩織は、俺と同じようにヒソヒソ声で聞き返した。

「うちのクラスの男子だよ」

詩織は目を大きく開けて、一気に緊張した顔になった。
顔色が見る見る蒼白になる。

「…お願い……ほどいて…」

「興奮してもいいけど
もうちょっと静かに話せよ。まだ下にいるから聞こえるぞ」

俺は詩織の耳に口を近づけ、さらにヒソヒソ声で言った。

「…お願い…ほどいて…」

泣きそうな顔になりながら、詩織は小さなヒソヒソ声でもう一度言った。

「慌てるなよ。あいつらが帰ったら続きやるんだからさ。
あいつらは、この部屋には入れないから、
おまえ、しばらくこのままでいろよ」

詩織は不安いっぱいの目で、無言のまま俺を見た。

「せっかくだからお前も少し楽しめよ。
エアコンも入れて、寒くないようにしてやるからさ。
毛布かけないでいて、
誰かが来たらすぐにでもその恥ずかしい格好が見てもらえるようにして
しばらく、その姿をクラスの男子どもに見られる妄想でもしてろよ」

そういうと俺は、詩織に掛けてあった毛布を剥ぎ取り
下着姿で大の字に拘束された詩織の体を露わにした。

「…お願い…許して……」

詩織は手をジタバタと動かし、聞こえないぐらいの小声で懇願した。
俺はそれを無視して、エアコンの暖房を入れ、俺の部屋を出た。

俺の家は床暖房なので、廊下も暖かいが
床暖房では、温度の細かい調整がすぐにはできない。
細かい温度調整をするために各部屋にエアコンが付いている。

その日も室内は暑いぐらいだったが
寒かったら詩織が楽しめないだろうと思い、
念のためエアコンを入れた。

部屋の扉は、あえて開けっ放しにした。
そうすれば、もし誰かが部屋の前を通れば、詩織は
下着姿で脚を大きく開いてベッドの上で縛られている姿を、
簡単に見られてしまうことになる。

実際は俺と詩織以外、家には誰もいないのだが
クラスの男子がいると思い込んでいる詩織には効くはずだ。

1階に下りた俺は、リビングの扉を閉めると
オーディオのスイッチを入れ音楽を流した。

音楽を聴きながら、俺はビデオカメラをテレビに繋ぎ
ビデオテープのラックから
クラスの友達が遊びに来たとき、ふざけて撮ったビデオを探し出し
それを再生した。

こうすれば、二階にいる詩織には
リビングで俺と友人たちが
音楽を聴きながら談笑しているように聞こえるのではないか
そう考えて、俺はビデオを再生した。

ビデオの音量は、二階にいる詩織がギリギリ聞き取れるかどうか程度に抑えた。
会話まではっきり聞き取れる音量にすると
ビデオだと詩織にばれてしまう。
俺は、細心の注意を払って音量を調整した。

こういう詩織を辱めるための細かい作業は
俺にとって、実にやりがいのある面白い作業だった。

ビデオには、俺と友人たちが馬鹿騒ぎする映像が映っていた。
ビデオの中の俺たちは妙にハイテンションだったが
今もう一度見ると、実にくだらないことで大笑いしているように思えた。

懐かしいビデオを見ながら俺は
クラスの男子がすぐ近くにると思っている詩織が
部屋のドアを全開にされたまま、下着姿でベッドに拘束されて
羞恥に耐えながらも、息を潜めている様子を想像し、一人楽しんだ。

友達と撮影したビデオは全部で20分ほどで、
その後は友達と旅行に行ったときの映像だった。

旅行時の映像は早送りしながら見たが、
特に大きな音の音楽なども録画されてなさそうなので
詩織の陵辱で忙しくなり、
巻き戻しができずにこの映像になってしまっても
特に問題ないと思った。

リビングで30分弱、懐かしいビデオを鑑賞した俺は
ビデオを巻き戻してまた再生し
音楽とビデオは流したまま
また自分の部屋に戻った。

自分の部屋に入った俺は、今度はしっかり扉を閉めた。
部屋に入るなり、詩織のパンツに上から手を差し入れ
詩織の局部を触った。
グッショリと濡れていた。

「まだ下にいるから、声出すなよ」

そう言って俺は、身動きのとれない詩織首筋に舌を這わせ
首筋から耳までを舌で往復させ、ブラの上から詩織の胸を優しく揉んだ。

「…お願い…今は……」

ヒソヒソ声で訴える詩織を無視し、
俺は拘束され、身動きできない詩織の全身を、舌で陵辱し始めた。

手足を拘束された詩織は、抵抗さえ許されず
ただ、俺の責めに無言で耐えるしかなかった。

詩織は眉間に皺を寄せながらも、唇をギュッと閉じ
声を漏らさないよう必死にこらえていた。

大の字でベッドの上に拘束される詩織の背中に手を差し入れ
ブラのホックを外してブラを上に押し上げた。
真っ白な詩織の胸の膨らみが露わになった。

俺が詩織の胸の膨らみに舌を這わせると
詩織は、体をビクンと動かし、そのうち裸体をくねらせ始めた。

やはり、下にクラスの男がいると思い込ませると
詩織の反応はよかった。

パンツの中に手を差し入れ、
すでに十分濡れている詩織の局部に指を這わせると
ギュッと閉じた詩織の唇が半開きに開き

「…あっ……あっ…」

と押し殺し切れない声が漏れ始めた。

詩織の膣内を、ゆっくりと優しくかき回し続けた後
俺は、ベッドの脇に置いたままになっていたキュウリを手にとって
パンツの脇から詩織の局部に差し入れ、詩織をキュウリで犯した。

「…ああっ…」

大の字に拘束され、身動きがとれないまま
キュウリに犯された織は
拘束されて閉じられない足を縮め、
顔を歪ませながら、短く喘ぎ声を出した。

「おまえの人間の初体験の相手は、元カレだけど
野菜の初体験の相手は、このキュウリだな。
そうだろ?」

「………はい……」

「どうだ?キュウリ君に犯される気分は?」

「………いや……」

言葉責めをしながら
キュウリで詩織の膣内をしばらくかき混ぜると詩織は

「…くっ…んっ……」

と必死で声を押し殺そうとした。

俺は、膣から飛び出しているキュウリの端を折って
一番深く挿入したときでも、
膣から飛び出すキュウリは3、4センチほどになるようキュウリの長さ調整をした。
そして、膣内からキュウリが抜けないよう、
短くなったキュウリの頭に純白の下着を被せた。

局部を覆う下着の曲線は、いつものなだらかな詩織の局部の曲線ではなく
局部の部分だけ、いびつに膨らんでいた。

明らかに、詩織の女性自身に異物が挿入されていると分かる卑猥な曲線は
清純さを象徴するかのような純白の野暮ったい下着には似合わず
そのミスマッチさがまた淫靡であった。

「マンコの部分が異常に盛り上がってるぞ
誰か来たら、おまえが何かマンコに入れてるって
すぐ分かっちゃうな
おまえ、キュウリ咥え込んでるところ、
男子に見られたいんだろ?」

「…いや…見られたく…ない…」

「クラスの男子がすぐ下にいるときに、
パンツ一枚で縛られて
マンコにキュウリ入れたまま放置されるのって
どんな気分だ?」

「…恐い………お願い…今日は…もう…許して……」

詩織の耳元に口を寄せてまた言葉責めをした。

俺は飛び出したキュウリの頭をパンツの上から持ち
またキュウリで詩織の局部を犯した。

「…うっ…お願い…今日は……あっ…」

詩織は顔を歪め、体をくねらせながらも、
あえぎ声交じりに陵辱の中止を俺に懇願した。

キュウリでの陵辱を止めた俺は、
キュウリを挿入したままにして、立ち上がって詩織に言った。

「しばらくそうしてろよ。返事は?」

「…あの……誰も…2階に上げないで…お願い…」

「分かった。
二階に誰も上げなければ、
パンツ一丁で、キュウリをマンコに入れられたまま放置されてもいいんだな」

「……あの…いいわけ…じゃ……」

「言い方が悪いか。
じゃあ、二階に誰も上げなければ
パンツ一丁で縛られて、マンコをキュウリに犯されたまま放置されても
我慢できるな。
我慢できないなら、さらに調教が必要だな」

「…あの……我慢します……」

「我慢するということは、辛いということだよな。
じゃあ、パンツをこれ以上濡らすことはないよな?
もし、これ以上パンツを濡らしたら、嘘をついたペナルティとして
クラスの男子のよる詩織の体の鑑賞会するからな」

「…いや……お願い……許して…」

恐怖で引きつった顔をして、今にも泣きそうになりながら
詩織は言った。

「パンツはこれ以上濡れると思う?濡れないと思う?」

「………濡れる…と思う…」

屈辱に耐えるような顔で詩織は言った。

「じゃあ、おまえ楽しんでるんだろ?
言い方変えろよ。
『我慢します』じゃなくて
『パンツ一枚でマンコにキュウリ入れたたま放置して、私に露出の快感を与えてください』てさ
だったら、ペナルティはなしでいいよ」

「…パンツ…一枚で…………あの…………………
……マン…コに…キュウリ……入れたまま…放置して…
…私に…露出の…快感を…与えて…ください…」

「まったく。
素直じゃないんだな。最初からそう言えばいいのに。
じゃ、望み通りにしてやるから、しばらく楽しんでろ」

泣きそうな顔の詩織の願いを聞いた俺は、
念のため詩織の尻の下に布団汚れ防止のトレーナーを差し込むと
立ち上がった。

「…ドアは閉めて…お願い…」

立ち上がった俺に、詩織は泣きそうな顔で言ったが
俺は詩織の哀願を無視して
自分の部屋のドアを全開にしたまま、リビングへと向かった。

詩織は手足を大きく開かれて拘束され、
ブラは上に押し上げられて胸の膨らみを露わにされ
局部にキュウリを挿入されたまま
一人、下着姿でドア全開になった部屋に置き去りにされた。

思わぬハプニングでソフトSMとは趣向が変わってしまい
キュウリは、当初の予定とは違った使い方をすることになったが
当初計画以上に面白い使い方ができて、俺は満足だった。

リビングに降りた俺は、また15分ほど、
また、ビデオを巻き戻して再生し直し
音楽とビデオを流したまま
詩織の様子を見るために自分の部屋へと戻った。

縛られ、胸の膨らみを露わにされ、局部にキュウリを入れられた詩織は
緊張で歪んだ顔を上げ、ドアから入った俺を見た。

俺の顔を見るなり、詩織はホッとした表情をした。
俺ではなく、クラスの男子かもしれないと思ったんだろう。

俺は詩織の下着のクロッチ部分をめくって、
詩織の濡れ具合を確認した。

詩織は、尻の穴の方まで濡らしていた。
パンツを触ったら、ついさっき買ったばかりの下着も
ぐっしょり濡れていた。

さっき、誰も部屋に入れないと俺が言って安心し
クラスの男子がすぐ下にいるのに、ドア全開のまま
あられもない格好で放置される羞恥を
味わうことができたのだろうか。

「……もう…帰った?…」

「いや、まだいるよ」

俺はまた詩織のパンツの脇から指を入れ
詩織の局部に挿入されたままになっているキュウリを頭を持ち
またキュウリで詩織の膣内を犯した。

「…うっ…お願い…後でやろう?…お願いだから…あっ…」

と喘ぎながらも、詩織は中止を懇願した。

キュウリでは、膣内のポイントがよく分からないので
俺はキュウリを抜いて、自分の指を挿入した。

挿入した指をゆっくりと膣内で周回させると

「…お願い…あっ……後でなら…私…あっ…
…なんでも…するから………ああっ……」

と詩織は苦しそうな顔で、あえぎ声交じりに言った。

俺は、詩織の言葉を無視して
ねっとりと柔らかい詩織の膣内を指で責め続けた。
詩織は

「…うっ………んっ…」

とまた、押し殺すような声を漏らした。

俺は肉壁を押し分けてGスポットを探し出すと
ギュッギュッと一定のリズムで上に押し上げた。

「…お願い…それは……やめて…」

詩織はGスポットへの責めを嫌がり
腰をくねらせて抵抗した。
しかし、手足をしっかりと拘束されている詩織の抵抗は
蟷螂の鎌の如く無力なものであった。
太い男の指による詩織のGスポットへの陵辱は始まった。

Gスポットをいいように弄ばれ
しばらく声を漏らさぬよう耐えていた詩織だが
突然、体を仰け反らせ、
長時間息を止めた後、息継ぎをするように

「……あああっ……」

と大きなあえぎ声を上げ始めた。

俺は気にせず、
そのままGスポットを一定のリズムで押し上げ続けた。

足の指にまで力を入れ、シーツを掴んで
必死に声を押し殺していた詩織だが、また

「…はっ…………ああっ……」

と仰け反りながら大きく喘いだ。

詩織は、顔を歪ませしばらく体を硬直させた後、全身の力をすうっと抜いた。

俺が詩織の脱力に構わず、続けてGスポット責め続けていると
詩織はまた

「………あっ………うっ……」

とこらえるような声を漏らし始めた。

「……ああっ…お願い…それは…もう許して……んっ……」

そのまま続けていると、
詩織は、足に力を入れ、シーツを握り締めながら
喘ぎ声交じりに、Gスポットへの責めの中止を懇願した。

「じゃあ、言えよ。
じゃないと終わらないぞ」

「……犯して……」

俺は、ズボンとパンツを脱いでゴムを装着すると
詩織のパンツを脱がさず、パンツのクロッチ部分を横にめくって
大の字に拘束されて動けない詩織を肉棒で貫いた。

「……はああ……」

肉棒で貫かれた詩織が、一際大きな声を上げた。
詩織の膣内は洪水のようであり、愛液が止め処なく溢れていた。

蜜を溢れさせながら、詩織の柔らかい肉壁は
絡みつくように俺の肉棒を包み込み、
極上の刺激を俺に与えた。

すぐ下の階にクラスの男子がいると思っている詩織は
懸命に声を殺すものの
俺の肉棒の律動に合わせて、時おり大きな声を漏らした。

俺が肉棒を詩織の最深部まで突き刺し
そのまま腰を回転させ、膣内の最深部の肉壁を
俺の肉棒の先端で撫でる様にグリグリと回すと
詩織は呼吸を止め

「……あっ…………ああっ…………ああっ…」

と息継ぎをするときに、大きな声を漏らした。

そのまましばらく最深部への責めを続けると
詩織はわずかに自由になる手でシーツを掴み、
足や肩にに力を入れ始めた。

詩織が足に力を入れるのに応じて、詩織の腰は浮き上がり
詩織が背中に力を入れるのに応じて、詩織の体は仰け反り返った。

「…あっ…あああ…」

詩織は、下にクラスメートがいることを忘れているかのように
大音量で、はしたない声を響かせた。

詩織はまた、しばらく呼吸を止めることを繰り返した。
呼吸を止めているとき、詩織の膣内がきつく締まるのを感じた。
それでもしつこく肉棒を回転させていると、

「………んっ………くうっ……」

と脱力するような声を上げ、詩織の体の力をすっと抜いた。

詩織の脱力を見て、俺は通常のピストン運動に切り替え
詩織の中で果てた。

肉棒を詩織の膣内から抜くと
詩織は、陵辱され尽くし、抜け殻のようになっていた。
無残な姿の詩織の局部に、俺はナスを突き刺した。

ナスを入れるとき、詩織は

「…う……」

と声を出した。

膣内の奥までナスを入れて
抜けないようにパンツをナスの頭にかぶせた。
すでに下着はグショグショであり、
その下のトレーナーも、濡れて色が変わっている部分があった。

俺に強姦されて以降
連日のように犯され続けた詩織は、
性奴隷として、十分に体を開発されていた。

ナスに犯されている詩織の局部は
キュウリのときと同じく
純白の下着に卑猥な盛り上がりを作っていた。

詩織の局部が何かの異物により辱められている最中であることは
下着の上からでも簡単に分かった。

「おまえ、声デカすぎ。
下のやつらに聞こえたかもな」

「……あの………どうしよう……」

緊張した顔で詩織が尋ねた。

「とりあえず下のやつらの様子見てくるから
しばらく待ってろよ」

そう言うと、俺は立ち上がった。

「…待って…ほどいて…」

詩織の言葉を無視して
俺はまた自室のドアを全開にしたまま
またリビングに戻りソファに座った

詩織はまた、両手足を大きく開いて拘束され
ブラは外されて上に押し上げられ、
局部にはナスを挿入された惨めな姿のまま
ドア全開の部屋に取り残された。

さて、どうしようか。
試しに友達を登場させてみようか。
しかし、この家には俺と詩織しかいないから
俺が友達役をやらざるを得ない。
そのためには、詩織に目隠しをする必要がある。
また俺は10分ほど、次の責めの作戦を考えた。

クラスの男子を装って詩織を強姦するなど酷い話であり
そんなことをすれば、たとえ一時のことではあっても
詩織は絶望のどん底に落とされ、深い心の傷を負うことになるだろう。

詩織の調教を開始した当初だったら
もしかしたら俺も、罪悪感や良心の呵責を感じ、
そんなことはしなかったかもしれない。

しかし、詩織のへの陵辱を繰り返すうちに
俺は次第に罪悪感や良心を失っていき、徐々に詩織の心に痛みに鈍感になり
Sの気がある俺は、次第に詩織への加虐性を強めていった。
人間性を失うとは、おそらくこういう事をいうんだと思う。

前スレで女子高生コンクリ殺人関連スレのリンクを貼ったやつがいた。
女子高生コンクリ殺人の犯人らは、
最初はただ捕らえた女子高生相手にセックスするだけだったが、
やがて加虐性を強めていき、ついには残酷な虐待の上に殺してしまっている。

きっと、あの犯人も、俺のように徐々に人間性を失っていき、
ついには世間の誰からも嫌悪される残虐な殺人鬼となってしまったのだろう。

カエルがお湯に飛び込めば、熱くてすぐに飛び出すだろう。
しかし、水に浸かったカエルが、自分が今浸かっている水を徐々に温めらたなら、
気付けばお湯に浸かっていることになる。

女子高生コンクリ殺人の犯人たちも、当初の計画が
美人女子高生をレイプした後に監禁し、延々と虐待を繰り返した末に撲殺し
遺体をコンクリ詰めにするという残酷な計画なら、
犯人全員がその計画に難色を示し
誰一人として、その計画に乗らなかっただろう。

罪を繰り返すからこそ、今、自分のしていることの重大さが分からなくなり
ただのチンピラが、いつの間にか鬼畜殺人鬼になる。
自分が浸かる水の温度が、徐々に上がっていくことに気付かないカエルのようにだ。

罪の意識を感じなくなった代わりに俺は、人間性が崩壊する恐怖を感じるようになっていった。
放置すれば、いずれコンクリ殺人犯と同類になってしまうのではないか、という漠然とした不安
いずれ自分は、立ち振る舞いだけ見ても周囲が嫌悪感を示すようになる
汚物のような存在になるのではないかという不安感
しかも、自分自身、それが自覚できないのではないかという不安

本編にはあまり書いてないが、
この頃から俺は、自分が詩織にしたことを振り返ってみて
時折、そういうものを感じるようになる。

体験してみて分かったが、
歯止めがきかず人間性が落ちていくということは、
非常に恐ろしいことだった。

このスレには、俺のように悪事を繰り返すことをした経験のない人も多いと思う。
そういう人は「人間性を失う恐怖」と一言で言われてもピンとこないと思ったので、少し詳しく書いた。

さて、話を元に戻す。
人として大事な何かを失いつつあった俺は、酷い作戦を思いついた。
俺は、またビデオを最初から再生し直し
音楽を掛けっぱなしのまま、納戸に向かった。

納戸には、俺が昔使ってた玩具などを入れてある箱があり
そこからゴリラの被り物を取り出した。
そして、納戸の置かれている引き出しから、
俺の旅行用アイマスクを取り出した。

ゴリラの被り物は、昔、衝動買いしたものだ。
顔面だけではなく、頭部全体をすっぽり覆うタイプの被り物で
目の部分にのみ、穴が開けられている。
牙をむき出しにしたゴリラの顔の部分はプラスチック製で、
顔以外の部分は、化学繊維であることがすぐ分かる
安っぽいフェイク・ファーで覆われている。

追加の小道具を手に入れた俺は
また詩織のいる俺の部屋へと戻った。

俺は詩織の耳元に口を持っていき
ヒソヒソ声で詩織に言った。

「詩織、おまえの声で一人気付いちゃったよ」

詩織の顔が一気に青ざめた。

「…お願い……ほどいて…」

焦燥の表情で手足をばたつかせ、
俺と同じぐらいの小声で、詩織は言った。

「暴れて物音立てるなよ
まだ気付いたのは一人だけだ。
他のやつらにも気付かれたいのか?」

詩織の動きがぴたりと止まった。

「大丈夫だよ。
俺の部屋に女がいることは気付いたけど
それが詩織だとは、まだ気付いてないよ」

「…とにかく…早く…ほどいて…お願い…」

詩織は泣きそうな顔で言った。

「それでな。
気付いた一人に、俺の部屋にいる女見せろって言われてさ」

「…え………」

詩織は蒼白の顔で、大きく目を見開いた。

「で、学内の女だから顔は見せられないけど
このお面で女の顔を隠してもいいなら見せてやるって、言ったから」

そう言って俺は、ゴリラのお面を詩織に見せた。
詩織は目を大きく見開き、引きつった顔をして
黙り込んでしまった。
過度の要求をすると、詩織はフリーズすることが多い。

俺は、恐怖で固まる詩織に
アイマスクとお面をしてみせた。

「ほら。アイマスクとお面被ったら
誰だか分からないだろ。
これなら、裸でマンコにナス入れてる女が詩織だって
あいつには気付かれないよ」

詩織は、相変わらず引きつった顔で固まったままだった。

「ちょっとしたゲームだよ。
気付いた一人は学内に彼女がいるし、
他の女の裸見たなんて彼女に知れたら修羅場だろうな。
だから、かぶせたマスクとって、
お前に自分の顔見られるようなことはしないと思う。
お互い誰だか分からないまま、おまえはその格好を見られるんだよ」

俺は被り物とアイマスクを脱いで
いまだに固まったままのアイマスクを詩織の目に被せた。

急に視界を奪われて、ようやく詩織のフリーズが解除された。

「…いや…お願い…許して……」

詩織は、激しく首を振って
アイマスクのゴム紐が耳に掛けられないよう抵抗した。

俺は、一旦アイマスクを付けることを諦めた。
突然あられもない姿を同級生に見せることになり、
詩織はまだ、頭が混乱している。

ただでさえ不測の事態への対処が苦手な詩織だ。
混乱の真っ最中、いきなりアイマスクで視界を奪ったら、
詩織の混乱に拍車をかけるだけだ。

目の上を覆っていたアイマスクを外され
周囲が見えるようになって、詩織は手足をばたつかせるのを止めた。

「詩織、お前は俺の何だ?」

俺は詩織に聞いた。

「………奴隷…」

無慈悲な俺の言葉に
詩織は、そう答えて泣き出した。

「じゃあ、言うこと聞けよ。返事は?」

「………はい…」

ポロポロ涙をこぼす詩織は、返事を強制された。

俺は、部屋の引き出しからハンカチを出して
拘束されて涙を拭けない詩織の代わりに
詩織がこぼした涙を拭いた。

詩織の涙を拭きながら、俺はもう一度ブラを詩織に着せ直し
むき出しに晒されていた詩織の胸の膨らみをブラで隠した。

「ほら。これならビキニの水着と変わらないだろ?
胸も見られないし、マンコも見られないんだから
別に大したことじゃないだろ?」

詩織の泣き方が幾分落ち着いた。

「…あの…お願い…抜いて…」

「何を?」

「……あの…………ナス…」

涙顔で、恥じらいながら答える詩織が面白くて
俺は一人笑いをこらえた。

「いや、ナスはそのままだ。
その代わり、毛布掛けてやるよ」

俺は、詩織の足先から首までに毛布を掛けた。
縛られた手を顔の横辺りに置いていた詩織は
毛布の中に手を引っ込め、ずいぶん安堵した表情になった。

「ほら、鼻かむか?」

俺はティッシュを何枚かとって2つ折にし
手が拘束されて鼻をかめない詩織の鼻をかんでやった。

「…ありが…とう…」

恥ずかしそうな顔で、詩織は礼を言った。

「…あの…誰が来るの?…」

「だから、それは教えられないよ。
学内に彼女がいて、
おまえに正体ばれるの嫌がってるからな」

「…そう…なんだ…」

「じゃあ、アイマスクとお面被せるぞ」

「………はい…」

詩織は、今度は大人しく、
アイマスクとお面を付けさせた。

泣かれそうだから、念のためにさっき使ったハンカチを
詩織の目の上に置き、その上からアイマスクを付けた。

「ああ、そうだ。
おまえの鞄と服、俺の洋服箪笥の中に入れとくぞ。
こんなもの置いといたら、間違いなく身バレするから」

「…はい…」

俺は立ち上がって
洋服ダンスに詩織の鞄と服と下着を入れ
同時に、俺は普段あまり着ない私服を出した。

それから、部屋の引き出しから
昔、元彼女に貰った物で、
今となっては、全く使わない香水の瓶を取り出した。

既にアイマスクを付けられ、被り物を被らされている詩織には
箪笥の扉の開け閉めの音などは聞こえるだろうが
俺が計画に必要なものを部屋から持ち出そうとしていることまでは
分からないはずだ。

部屋から持ち出すべきものを集めた終えた俺は
それらを部屋の入り口に置き、またベッドの上の詩織の耳元に顔を近づけた。

「じゃあ、これからそいつ一人だけ
この部屋に入れるから。
俺は、下の階で他のやつらがここに来ないよう監視してるよ」

「…え……あの……」

「なんだ?」

「…あの…佐藤君も……一緒に…いて…くれるんじゃ……」

「いや、俺とそいつの二人が消えたら
みんな俺たち探して、この部屋に来ちゃうだろ。
だから、この部屋に来させるのは、そいつ一人だけだ。
俺は他のやつらの監視。
それから、時間は30分だ。
30分だけ、そいつがこの部屋にいるから」

「…え……」

「じゃあ、くれぐれも声出すなよ。
同じクラスのやつなんだから、
声出したら、一発で詩織だってばれるぞ」

「…あの………待って…」

「なんだよ」

「…恐い……許して……お願い…」

「なんだよ。さっきOKしたばっかりだろ?」

「…あの…さっきは…佐藤君も…一緒に…いてくれて…
…それで…ちょっと見たら…すぐ…出て行くと…思って…」

詩織は涙声で、声を震わせながら
自分の誤解を説明した。

ゴリラの被り物を被っているので見えないが
明らかに泣いているんだろう。

牙を剥き出しにした凶悪な表情のゴリラの被り物から
大人しくて控えめな詩織の、弱弱しい声が聞こえるのは
奇妙な違和感があった。

「そうか。
残念ながら、それはおまえの早とちりだ
じゃ、しっかりやれよ。
明日から、あだ名がナス子ちゃんにならないようにな」

「…待って……やだ…恐い……」

詩織の哀願を無視して俺は立ち上がり
部屋のドアのところに集めておいた物を拾い上げ
廊下に出て部屋のドアを閉めた。

リビングに下りた俺は、さっそく学生服を脱ぎ
さっきタンスから取り出した滅多に着ない服に着替えた。
それから、洗面所に行き
父親の整髪料を頭に振り掛けて髪の匂いを変え
母親の使う制汗剤を使って、普段の自分の体臭を隠した。
最後に、元彼女からプレゼントされたムスクの香水を付けた。

ムスクの香水は、不自然なほど匂いが強すぎるが
だが、これで匂いから俺を判別することは出来ないはずだ。
それに、詩織が被り物をしていることを考えれば、
匂いは強すぎるぐらいで調度いいかと思った。

またリビングに戻った俺は
ビデオを巻き戻してから再び再生し、
少しビデオのボリュームを上げた。

音楽とビデオを流しっぱなしにして
すぐに詩織のいる自分の部屋に戻った。

部屋の扉を開けると、ゴリラの被り物は
顔を隠すように壁の方を向いていた。

部屋の扉を閉めて、俺はベッドの脇に立ち
詩織の様子を観察した。

さっきまでは、泣いていて
ときおり鼻を啜っていた詩織だったが
今は、鼻を啜る音は全く立てていない。

詩織は、物音一つ立てず
まるで部屋のオブジェの一つを演じているかのようだった。

詩織に掛けられた毛布を掴んで、
俺は、詩織のへそが見える辺りまで毛布をめくり上げた。
詩織の白い上半身が露わになった。
詩織の腕は震えていた。

毛布を剥ぎ取られてから数秒間
詩織は、震える腕を体に引き寄せ、手を縛る帯をピンと張り
白い裸体を隠したいかのような仕草をしたが
大きく両側に開かれ、縛られた手では、もちろんそんなことなど出来ない。

グロテスクなゴリラの仮面と
その下の、清楚な下着を着けた
白くて華奢な詩織の体は、完全なミスマッチであり、
そのミスマッチの淫靡さに俺は興奮した。

そのまま俺は、しばらく詩織の裸体を眺め続けた。
下着姿を、同級生に至近からまじまじと凝視されていると思っている詩織は
わずかにねじれる体をねじって、なんとか裸体を隠そうするような動作を始めた。
しかし四肢が拘束されたままでは、肩が少し上がる程度で、
まったく無意味な行動だった。

ブラの上から胸を触ると
詩織は体をビクンと跳ね上げた。

緊張しているのか、大分過敏になっているようだ

しばらく詩織の胸を揉み続けていると
詩織はゴリラの被り物を付けた首を
無言でブンブンと横に大きく振り
無防備な裸体を触らないよう懸命に訴えた。

「見られるだけ」という約束が破られ、触られ始めているという非常事態に
声を出して救援を呼びたいのだが、
しかし、声を出せば変態女の正体が詩織だとばれてしまう。

きっと、詩織はそういうジレンマと戦っているのだろう。
詩織の様子を見ていた俺は、楽しくて笑い出しそうだった。

ひとしきり胸を触った俺は、
詩織の下半身に掛かっている毛布をがばっと取り去った。

詩織の白い足、緩やかな腰の曲線が露わになる。
清楚な下着は、局部の付近が不自然に盛り上がり
詩織の膣内が今、異物によって陵辱されていることが
下着の上からでもはっきり分かった。。

詩織はなんとか、腰を横に向け
ナスが挿入された恥ずかしい局部を隠そうとした。
しかし、足が大きく広げられたまま拘束された詩織が腰だけひねっても、
足を開いた状態で、わずかに腰が上がるだけだった。
完全に体を横にすることなど到底出来ず、
ナスによって陵辱されている局部は隠しようがなかった。

俺が、下着の上から膣内より飛び出したナスの頭をピンピンと指で叩くと
詩織は、今度は腰をくねらせた。
おそらく、ナスのヘタを叩かれるのを嫌がっているのだろうと思った。

下着の上からナスのヘタを持って、一気に途中までナスを引き抜くと
詩織は仰け反って

「…うっ…」

と鈍い声を上げた。

半分引き抜かれたナスを、再び詩織の膣内の奥深くまで一気に押し込むと
詩織はまた

「…うっ…」

とまた、くぐもった声を漏らした。

そのとき気付いた。
詩織は、目隠しされているから
俺の動きが見えない。
ナスの出し入れは、おそらく詩織にとって
突然の局部への衝撃だったのだろう。

試しに俺が詩織のわき腹を一舐めすると
それだけで、詩織は大きく体をよじった。
やはりこれも、前触れなく突然、肌に舌が這う感覚に襲われるからだろう。

詩織は今、クラスの男子がすぐ近くにいるのに
自分は真っ暗闇の中にいて
無防備にさらけ出された裸の
どこを触られるのか分からない恐怖に怯えているのだと思った。
哀れな詩織に、俺はS気を大いに刺激された。

右腕の二の腕の裏を舌で舐め、次に左の太ももの内側を手で撫で
といった具合に、俺は脈絡なくゲリラ的に詩織を責め始めた。

詩織はその度に体をくねらせ、ときどき

「…ふっ…」

と短い呼吸音のような声を漏らし始めた。

なかなか楽しかったが、しかし時間は30分しかないので
あまりゆっくり遊んでもいられない。

俺は、一度ベッドから降りて、机のペン立ての中からハサミを取り出し
再びベッドに戻って、詩織ブラのストラップにハサミを当てた。

ジョキンという音とともに、ブラのストラップが切断された。
続けて、もう一本のストラップを切断した。

いよいよブラ本体を切って胸の膨らみを露わにするときだ。
最初は、ブラの中央付近を切ろうと思ったのだが
触れてみると生地がずいぶんと厚い。

華奢なハサミでは、すんなり切れるか分からなかったので
ブラのわきの下の部分にハサミを入れた
またジョキンという音とともに、ブラが切断された。
詩織の胸を締め付けていたブラの拘束は急に緩められ、
胸をしっかりとガードしていたブラのカップは、
胸の上にフニャリと頼りなく乗る、ただの布になった。

ブラを切られ、ブラによる胸の締め付けを失った詩織は、
またゴリラのお面の付いた首を大きく横に振って
無言で行為の中止を懇願した。

すでに胸に乗せられた布切れに過ぎないブラを剥ぎ取り
白く柔らかい詩織の胸の膨らみを露わにした。

ゴリラのお面は横を向き
お面からすすり泣くような声が聞こえ始めた。

いつもなら、ゆっくりと胸を撫で回し
味わうように胸を柔らかく揉んだりするところだ。
しかし、いつもと同じような責め方をしたのでは、
責め方から、犯人が俺だと詩織が気付く可能性がある。

俺は、普段のように責めず
俺以外の誰でも使いそうな責め方で、普段俺があまり使わない責め方を主に使用して
詩織を責めることにした。

俺は、いつもの手順ではなく、露わになった詩織の乳首にいきなり吸い付いて
舌先で転がし、もう一つの乳首を指先で摘んで弄んだ。
目隠しをされた詩織は、突然の敏感な部分への刺激に、体を仰け反らせた。

詩織の乳首を転がした後、俺は詩織の両胸を、擦るように強めに揉んだ。
同じクラスの親しくもない男子による強姦に相応しい、
荒々しい愛撫で詩織の胸を陵辱した。

別に俺は、肌の色が黒い方でもない。
しかしそれでも、詩織の胸を陵辱している俺の手と
詩織の白い胸の膨らみには、ハッキリとした白黒のコントラストがあった。

詩織のお椀型のきれいな胸を、太い指で荒々しく陵辱した後
今度は、詩織の胸全体を舌で犯した。

胸全体に舌を這い回させていると、詩織は、
詩織の二の腕より少し下辺りに置かれていた俺の腕に
拘束されて自由のきかない自分の二の腕をバンバンとぶつけ
陵辱に対する懸命の抵抗をした。

しかし、俺が体の位置を少し下げれば、俺の体は詩織の二の腕可動範囲外になり
手足を縛られている詩織は、文字通り手も足も出なくなる。

俺は、詩織の腕による攻撃を受けない位置に体を移動させ、詩織の体への陵辱を続けた。

またハサミと手に持って、詩織の体の側面のパンツを切断した。
切断前、ハサミを空中で動かし、ハサミの刃の音を詩織に聞かせると、
詩織は腰をくねらせ抵抗した。
しかし、下着の両側ともに切断されると、詩織は腰をくねらせるのをやめた。

もはや局部を隠すパンツは切断され、頼りなく局部の上に乗る布切れとなった。
諦め、抵抗の気力を失ったかのような詩織から、俺はパンツを剥ぎ取った。

ついに詩織は、大の字に拘束されたまま全裸にされ
ナスによって犯される卑猥な局部を露わにした。

詩織からすれば、
縛られ、胸も局部も隠せない大股開きの格好で、
裸体を隠す全ての衣服を剥ぎ取られ
決して人に見せられない、最初からナスを咥え込んでいる淫乱な局部までを
クラスの男子に晒したことになる。

表情が見えないので、
恥辱なのか恐怖なのか分からないが
詩織はゴリラのお面を横に向け、
すすり泣くような声を漏らしていた。
これから受ける陵辱を予想して怯えているのか
手足はブルブルと震えていた。

どうも刺激が強すぎたようだ。
少し可哀相に思い
そろそろ、実は最初から俺と詩織の二人だけしかいなかったことを教え
この悪戯の種明かしをしようとも思ったが、
俺は、どうしても一つ確認したいことがあった。

それは、詩織が俺以外の男に犯されたとき
どんな反応を示すかということだ。

その反応を知りたいがために、
俺はあえてここで悪戯の種明かしをせず
詩織の心の痛みなど無視して
そのまま詩織への陵辱を続けた。

俺は、ぎゅっと握られ、緊張の様子が見て取れる詩織の拳の指を持ち
詩織の手を強引に開かせると
剥ぎ取られたばかりで、グショグショに濡れたパンツの最もよく濡れてる部分を
詩織の手に握らせた。

詩織は、手触りを確かめるように指を動かしたが
すぐに何を握らされたのか、
自分を全裸にした男が、濡れた下着を握らせて何を言いたいのかを
理解したようで、またヒックヒックと漏らす嗚咽を激しくした。

俺は、大の字に開く詩織の股の間に入り
ナスを咥え込む詩織の局部を左右に大きく開いた。
ぽろりとナスが抜け落ち、開いた詩織の膣内の様子が見て取れるようになった。

局部を大きく開かれて男に覗き込まれたとき
かすかに聞こえる詩織の嗚咽のペースが速くなった。

詩織からすれば、
クラスの男子に局部を大きく広げられ
膣の中まで覗かれていることになる。

俺は、詩織の局部に抜け落ちたナスを突き刺すと、
そのまま膣内を出し入れさせ
余った片手で、詩織の胸を鷲掴みにした。

片肘と両膝で体重を支えつつ、俺はクラスメートに晒された詩織のクリトリスに舌を這わせた。

いつもなら、クリトリスの包皮を完全に剥いてから
舌の腹の部分で舐めたり、舌の裏側のツルツルした部分で舐めたり
舌を筒状にしてクリトリスを包んだり吸ったりするのだが
普段よく使う技術は、今日は使えない。

俺は詩織のクリトリスの包皮を剥かず
舌先と舌の腹、下唇で詩織のクリトリスを舐めた。

舌の動かし方も、普段は、前後運動と円運動が多いが
その日は左右運動を中心にした。

クリトリスへの責めが始まると詩織は

「…ん………あ……」

と小さな声を漏らし始めた。

クリトリスを舐めながら、
俺はナスを一気に膣内から引き抜いた。
引き抜かれるとき、詩織は

「…はあっ………」

と大きな声を出した。

いつもなら、最初はソフトに中指だけを入れ
詩織の反応がよいところを、ポイントを絞って刺激することが多い。

しかし、その日は、同級生による強姦らしく、
中指と人差し指を縦に並べ、いきなりズブリと
指二本を詩織の体の奥深くへと突き刺した。

直前までナスによって犯されていた詩織の局部は、二本の指を難なく受け入れた。

挿入されるとき、詩織はまた

「……ううっ……」

と苦しそうな声を漏らした。

二本の指を別々の生き物のように
膣内でクニャクニャと動かすと
詩織は、

「…あっ……あっ……はあっ…」

と小さな甘い声を漏らし始めた。

詩織の膣内から、蜜が溢れ出しはじめた。

いつもなら、見ていて楽しい詩織の反応だが
その日の俺は、楽しいはずの詩織の反応に
言い得ぬ苛立ちを感じた。

詩織は今、俺ではなく、
クラスの別の男子に犯されていると思っているはずだ。

しかし詩織は、誰とも分からないクラスの男子相手に
自分の女としての声を聞かせ、
詩織の局部は、クラスの男子を前にしても
詩織の性をさらけ出している。

しかも、今日の責めは、丁寧さの欠片もない粗雑なものだ。
俺以外の他の男からの、乱雑な強姦のような責め方にも、
詩織は悩ましい声を漏らし、局部から蜜を溢れさせている。

このとき、俺が詩織に惚れていたということはなかったと思う。
しかし俺は、この節操のない詩織の反応に俺は苛立ち、
稚拙な愛撫でさえ声を漏らす詩織を不愉快に思った。

詩織をメチャクチャにしてやりたくなった俺は
ズボンだけ脱いでゴムを付け
大の字に拘束される詩織の上に覆いかぶさった。

詩織に覆いかぶさると、詩織はまた震えだし
詩織の足の震えが、詩織の太ももから俺に伝わった。

局部に肉棒を押し当てられた詩織は、
腰をくねらせ、懸命に肉棒の膣内への侵入を阻止しようとした。
しかし、帯で手首と足首を拘束された上、男の力で圧し掛かられた詩織は
抵抗も空しく、簡単にクラスメートの肉棒に貫かれた。

「…ああ…」

肉棒に貫かれた詩織は、絶望するかのような声を上げた。
その断末魔のような、悲しそうな声とともに
詩織の抵抗も終わり
詩織は大きく股を開かされたまま、男のなすがままの性玩具となった。

華奢で白い裸体を大の字に拘束され、グロテスクなゴリラの被り物を被り
被り物の隙間から、流れるような綺麗な黒髪を覗かせる女の姿は
全てがアンバランスで卑猥だった。

詩織の膣内は、やはり蜜で溢れていた。
愛液は少し少ないものの
詩織の肉壁は、普段俺に犯されているときと同じように
柔らかく絡みつくようだった。

ときには肉棒を深く突き、ときには肉棒で膣内を掻き回し
俺は詩織の膣内を滅茶苦茶にした。

「…あっ……ああっ…あっ…」

誰とも分からぬクラスの男子の肉棒に犯されても、詩織は
肉棒に屈服し、女としての声を上げていた。

肉棒に完全に屈服したかのように、詩織は肉棒の動きに合わせて声を上げ
詩織の肩は、肉棒の律動に合わせて弱弱しく上下した。

自分から始めた悪戯だが、
しかし、この悪戯によって俺は大いに苛立った。

もっとも、詩織は、俺など比較にならないほど
深くショックを受けているだろう。
だが、当時の俺は、上に書いたように次第に人間性を失っていっており
詩織の心の痛みにはかなり鈍感になっていた。

一方では、苛立ちのようなものを感じながらも
他方では、詩織が別の男に犯されたときの反応を見て、俺は異常に興奮し、
詩織のあえぎ声で頭を沸騰させていた。

頭の沸騰した俺が詩織の膣内を激しく犯すほど
詩織は蜜を溢れ出させ、それが俺を不快にもさせていた。

やがて、俺は詩織の中で果てた。

ゴリラのお面を被った女は、
お面の中で、ヒックヒックとすすり泣く声を漏らしていた。

ゴムの始末を終えた俺は、詩織からゴリラの被り物をとった。
詩織は、被り物を取られまいと必死に抵抗したが
両手足を縛られている詩織の抵抗など物の数にも入らず、被り物は簡単に取れた。

首を振ってアイマスクを取られまいと抵抗した詩織だが
アイマスクも簡単に剥ぎ取られた。

アイマスクを剥ぎ取られた詩織はそれでも抵抗を続けた。
マスク取られた後、詩織は顔を勢いよく背け
首の振りで髪を顔にかけて、必死に自分の顔を隠した。

詩織の顔にかかる髪を俺が掻き分けたとき
詩織はようやく、強姦した犯人が俺であることを知った。
詩織は、目を大きくさせて驚いていた。

「…なんで?…さっきの…ずっと…佐藤君だったの?……」

「そうだよ。
いいから掃除しろよ」

俺は詩織の顔の上に跨って、詩織の顔の上に肉棒を置いた。
拘束され、不自由な姿勢ながらも、詩織は懸命に首を動かし
自らの口で、俺の肉棒に残った精液を拭き取った。

「……あの…佐藤君の…友達は?…」

「今日は、最初から俺とおまえ以外、この家には誰もいないよ」

「…でも…島田君の声…聞こえた…」

「ああ、それ、昔撮ったビデオ再生してただけだよ」

「………………」

詩織の体の反応に苛立ち、すっかり興ざめした俺は、
その日はもう、ソフトSMなどする気になれず
お開きにするために詩織の拘束を解きながら、
詩織の質問に答えた。

「……全部………嘘……だったの?…」

「嘘じゃない。そういうプレイだ」

今日の強姦事件が偽りもので安堵したのか、
それとも、残酷な嘘を付く俺への怒りや失望なのかは、分からない。
詩織は、子どものように声を出して泣き始めた。

拘束を解かれた両手で顔を覆って
詩織は大きな声で泣き出した。

いつもなら、ここで詩織を抱きしめ、慰めるんだろうが
その日の俺は、苛立っていて、そんな余裕がなかった。

俺を苛立たせている張本人である詩織に、慰めの言葉を掛けられるほど
当時の俺は大人じゃなかった。

号泣する詩織を放置して
俺は、詩織の拘束を解く作業と、
使用した小道具を片付ける作業を黙々と続けた。

拘束を解かれた詩織は、ティッシュをとって自分の股間を拭くと
さっきまで詩織の体を覆っていた毛布で裸体を隠した。

それから詩織は、毛布に包まったベッドのヘッドボードに寄りかかって、
アイマスクの下の敷きものとして使ったハンカチで涙を拭きながら
一人泣いていた。

俺がリビングでビデオなどの片づけをして
ゴリラのお面やアイマスクを元通りにしまい込んで、自分の部屋に戻ると
詩織はある程度落ち着いていた。

「…どうして…あんな…酷い嘘…付いたの?…」

まだシクシク泣きながら毛布に包まる詩織は
部屋に戻った俺に尋ねた。

「クラスの男子がすぐ下にいると思った方が、おまえ興奮するだろ?」

「…そうじゃ…なくて…クラスの…男子が…
…この部屋に…来るって…嘘…」

詩織はまた、泣き方を激しくして俺に再度尋ねた
嗚咽交じりに、途切れ途切れに詩織が言った。

俺はすぐには答えなかった。

一刻も早く詩織の顔を視界から消したい気分だった俺は
詩織の質問に対しては無言のまま
洋服ダンスから詩織の制服と下着を出して
詩織の座るベッドの上に乱暴に放り投げた。

「まずは服着ろよ」

「…うん…」

詩織は、ハンカチで涙を拭きながら
ベッドの上に乱暴に放り投げられた下着を身に付け
ハンガーごとベッドの上に放り投げられた制服を着始めた。

俺は勉強机の前の椅子に座り、詩織と目が合うのを避けるように壁を見ていた。

「……今日の……佐藤君…………」

涙を拭きつつ制服を着る詩織は、
途中まで言いかけて言葉を止めた。

「俺がどうした?」

不機嫌丸出しの声で、俺は詩織に言った。

「…あの…………何でもないの……ごめんなさい…」

詩織の言いたいことは分かる。
「今日の俺は冷たい」と言いたいんだろう。

そして詩織は、今日のことで心に深い傷を負っていて、
たとえその原因を作った俺からの言葉であっても、
慰めの言葉や、癒しの言葉がほしかったんだろう。

普段の詩織は、少しぐらい粗略に扱われても
不満を口にするやつではない。

途中で言葉にすることを止めたものの
詩織から慰めの言葉を求めるなんて
やはり相当辛かったんだろう。

だが、その日の俺は、自分の心の中のイライラを
詩織に極力ぶつけないようにするだけで精一杯だった。

制服を着終えた詩織は
ガラステーブルの前の座布団に正座して座った。
俺は相変わらず、机の前の椅子に腰掛けていた。

いつもなら、行為が終わるとベッドの上で詩織を腕枕し
繰り返される陵辱で苦しむ詩織の
重苦しい心情を聞き、詩織を慰めているところだ。

しかしその日は、普段の腕枕の距離を考えれば不自然なほどに
俺と詩織は、距離を置いて座っていた。

お互い、しばらく無言のままだった。
詩織が泣き止み、鼻を啜るのを止めても、お互い無言だった。
暗く、重苦しい空気の中、時計の音だけが聞こえていた。

「…あの………………」

詩織は、また言いかけて止めた。
また重苦しい沈黙になる。

「何だよ?
言いたいことがあるならはっきり言えよ」

俺は、苛立ちをそのまま詩織にぶつけるように
強い口調で言った。

「…ごめんなさい………」

詩織は謝り、しゅんとした。
俺の声に怯えた詩織は、また黙ってしまった。

また時計の音以外聞こえなくなる。

「何だよ?早く言えよ。
ずっと待ってんだよ」

「…あ…ごめんなさい……
…あの………今日は……なんで……あんな嘘を……
…あの…言いたくないなら……もう……いいから…
…佐藤君が…聞かれなたくないこと…聞いたのなら…謝るから…」

怒鳴られた詩織は、怯えながら俺に尋ねた。

「いや、答えてやるよ。
おまえが他の男に犯されて、感じるかどうか知りたかったんだ。
どうだ?
気持ちよかっただろ?」

俺はまた、責めるような強い口調で詩織に言った。

「…あの…すごく…ショックで………目の前が…真っ暗で……」

詩織はハンカチで口元を押さえ
涙をこぼしながら答えた。

「でも気持ちよかったんだろ?」

詩織は、顔をくしゃくしゃにして、
無言で首を横に振った。

レイプもののドラマなどで、レイプされた女性に恋人や夫である男が
「感じたのか?」と聞くシーンを見たことがある。
傍観者としての立場でテレビの画面を見ていた俺は、
何という愚かしい質問をする男だろうと思っていた。

しかし、現実に他の男に犯されたときの詩織の反応を見た俺は
以前、自分が愚かな質問だと馬鹿にしていた質問を
俺自身の口から詩織に投げ掛けていた。

口にしてから、自分が今、女を寝取られた三枚目の俳優のような
不恰好で愚かしい質問をしていることに気付いた。
しかし、苛立ちの感情を制御できなくなっていた俺は、
その、みっともない行為を止めることができなかった。

「じゃあ、あのマン汁は何なんだよ?
なんで、アヘ声出してんだよ?
嘘付くなよ。このメス犬が」

言ってから、自分でも言い過ぎたと思った。
だが、頭に血が上っていた俺は、心情的に引っ込みが付かず
すぐに失言を取り消し、詩織に謝ることが出来なかった。

俺の酷い暴言を聞き、詩織は俯き、黙り込んでしまった。
しばらく詩織は、俯いて床に目線を落としていた。

素直に失言を取り消せず、きまりの悪かった俺は
詩織から目線を外して、壁の方を見た。

お互い何も言わず、重い空気の中
また時計の音だけが響いた。

「……メス犬かあ………はは……」

長い沈黙の後、詩織がポツリとつぶやき、失笑気味に笑った。

ふと詩織を見ると
力のない笑い声とは裏腹に、
詩織は速いペースで涙をこぼしていた。

声も出さず、
涙を拭くのも止め、
正座のまま涙だけを、早い勢いで
膝の上に重ねて置かれた手の甲に落としていた。

乾いた失笑とは裏腹に、
詩織の表情は絶望した人間のそれだった。

今までの調教の中で、詩織は何度も泣いている。
しかし、こんな泣き方をする詩織は、今まで見たことがなかった。

「おまえさ。
他の男でも何でもいいなら、サポやってみるか?」

「………サポ…って?……」

詩織は静かに涙を流しながら、暗く沈んだ声で尋ねた。

「サポはサポート。援助交際だよ」

俺としては、援助交際をしろなどと言われたら
詩織が嫌がると思った。

詩織が嫌がるのを待ってから、
他の男と寝るのが嫌なら、詩織はメス犬じゃないと言って
会話の流れの中で、自分の失言を無理なく撤回するつもりだった。
これは、自分の失言を撤回するための布石の提案だった。

詩織の異常な泣き方に驚いた俺は
急遽、前言を撤回するために、そんな布石を打った。

「…………いいよ……」

詩織の答えは、俺の予想を覆すものだった。

予想さえしなかった展開に、俺は呆然とした。
詩織の答えを聞いた俺は、急に胸が苦しくなった。

本心では、詩織が援助交際するのを止めさせたかった。
だが、言い出したのは俺であり
つまらないプライドに囚われた俺は、もう引っ込みがつかなかった。

我ながら、小さな男だと思う。
詩織の節操のない体の反応に苛立っていて、
さらに、詩織が援助交際を承諾したことに失望した俺は、
素直に謝罪し、自分の吐いた言葉を引っ込める
ほんの少しの勇気を失っていた。

「そうか。
じゃあ、適当な相手、今度俺が探しとくから」

引き際を見失った俺は、さらに自分が絶望する方向へと
話を進めて行った。

「……うん……………」

それだけ言って、詩織はまた黙り込んだ。

詩織は、相変わらず、絶望した表情で床の一点を見つめ
静かに涙を落とし続けた。

正直言って、詩織が援助交際を承諾したのは大きなショックだった。

まだ時間的には少しだけ余裕があったが、
詩織の顔を一刻も早く消したかった俺は
詩織が泣き止むのを待ってから家に帰すつもりだった。

しかし、詩織はなかなか泣き止まず、
長い時間、床を見つめ
声も出さずに、静かに涙だけを零していた。

やがて詩織の涙も枯れたが
詩織は相変わらず深く沈んだ顔をしており
泣いていたときと同じように、俯いて床の一点を見つめ
一人、暗い自分の世界へと入り込んでいるようだった。

「今日はもう帰れよ」

「……うん…………」

俺の言葉に促され、詩織は立ち上がり、鞄を手にした。

いつもは詩織を自宅付近まで送るため
詩織と一緒に玄関で靴を履くが
その日、玄関で靴を履いたのは詩織一人だった。

俺は、玄関で靴を履く詩織を、
玄関の上から黙って見下ろすだけだった。

「今日は送らないから。おまえ一人で帰れ」

玄関で靴を履いて振り返った詩織に、
俺はそう言った。

「……そっか……うん……そうだよね…」

詩織は俯きながら、悲しそうな顔で
独り言のようにそう言った。

「…ハンカチ…勝手に…借りちゃった…
…命令で使ったんじゃなくて…私が勝手に使ったんだし…
…洗って返すね…」

詩織は、アイマスクの下に敷き
その後、詩織が涙を拭くのに使ったハンカチをポケットから出して
そう言った。

「いいよ。
おまえが俺の家のもの濡らすなんて、
いつものことだろ」

そう言って、詩織の手からハンカチをもぎ取った。

深く考えずに言ってしまった一言だが
これも、大きな失言になってしまった。

そんなつもりで言ったのではないので、すぐには気付かなかったが
まるで、いつも大量に愛液を溢れさせ、尻の下に敷く衣類などを濡らす詩織を
淫乱女だと非難するかのような言葉だ。

その一言を聞いた詩織は、また顔を歪め
ぐっと涙を堪えるかのような顔をした。
涙を堪えるような顔をしながら、詩織は玄関のドアを出た。

「おやすみなさい」

「ああ」

玄関を出たところで詩織は振り返り、
頭を下げて一人帰っていった。
詩織の最後の挨拶は、涙声だった。

詩織を見送り、玄関の鍵を閉めた俺は、
2階の窓から、俯いてトボトボと一人歩く詩織を見ていた。

途中、詩織は一度立ち止まり
振り返って俺の家のほうを見た。

俺の部屋の電気は付いていた。

俺は自分の部屋の隣の部屋から見ていて
その部屋の電気は付けていなかった。

だから、詩織の目に映ったのは
誰も見送る者のいない俺の部屋の窓だけだと思う。

振り返って俺の家の方を見た詩織は
また前を向き、トボトボと寂しそうに歩き出した。

一人になった俺は、
詩織を絶望のどん底に突き落とすような悪質な嘘を付いたことも忘れ
詩織を深く傷つけるような残酷な言葉を吐いたことも忘れ
詩織が援助交際もOKするような
どんな男とでも簡単に寝るような女に堕ちたことと
誰に犯されても歓喜の声を上げるような女に成り下がったことに
深いショックを受け、落ち込んだ。

このとき、俺は詩織を好きだったかというと
そんなことはなかったと思う。

姉のいる友達から、彼の姉が男と付き合い始めたとき
姉をとられたような嫉妬心と喪失感を味わったと聞いたことがある。

彼は、別に姉に恋心を抱いていたわけでもなく
姉とどうこうするつもりも全くなかったが
それでも、姉に初めて恋人が出来たときは、
自分だけの姉が、どこの馬の骨とも分からない男にとられる感じがして
数日落ち込んでいた。

落ち込む理由を正直に話してくれた友達に対して、俺は

「なんか、娘を嫁がせる父親みたいなこと言ってんな。
まあ、お父さんもお前も、お前の姉貴の家族なんだし、
弟のお前が、父親と同じような気持ちになるのも普通なんじゃないか?
きっと、姉貴がいるやつなら誰でも通る道だろうから、そう気にすんなよ」

と言って笑った。

詩織に援助交際させる羽目になった俺は
今、そいつと同じような喪失感や嫉妬を味わっているのではないかと、
そのとき思った

一人っ子なので、姉や妹に恋人が出来たときの気持ちはよく分からないが
もし、玩具のように可愛がっていた妹が、
援助交際を始めると分かったら
今の俺のような気持ちになるのではないだろうか。

他人には「気にするな」とアドバイスしたが
いざ自分のこととなると「気にするな」など、全く不可能な話だった。

俺の所有物であり、俺だけの奴隷であったはずの詩織が、
他の男に奪われる苦しみに俺は苛まれた。

今振り返れば、冷静に自分の心情を分析できるし
社会人となった今なら、詩織に対する感情も簡単に制御できると思う。
しかし当時の俺は、そこまで成熟した人間じゃなかった。

俺は、自分こそが、そこまで詩織を追い込んだ張本人であることも忘れ
自分の苦悩の原因を全て詩織のせいにし始めた。

なんだあのビッチは。
あんな女は、所詮、玩具として遊んでいただけだ。
別に俺の彼女でもなんでもない。
どこまで堕ちようが、誰と寝ようが俺の知ったことか。
あいつの本質は、誰とでも寝るような尻軽女だ。
じゃあ、俺が一つ援助交際デビューでもさせてやろうか。
そういうプレイもいいだろう。

そういえば俺は、最初は詩織に援助交際させて
他の男に犯されて泣き叫ぶ詩織をベッドの横で眺め
楽しむ妄想もしてたはずだ。
よし。その妄想を今、現実のものにしてやろう。

どす黒い感情を詩織に向け、
心の中で詩織を罵倒し、詩織を軽蔑することによって
俺は自分の苦悩を軽減し、心のバランスを保っていた。

対人関係のトラブルがあったとき
二つのタイプがあると、詩織が言ったことがある。

一つは、トラブルで生まれた不満を怒りに変えて怒る人
もう一つは、トラブルによるマイナスの感情を一人で抱え込んで
暗く落ち込む人だ。

詩織は、自分はトラブルがあると一人落ち込むタイプであり
不満を怒りに変え、相手に対して怒るタイプの人間を
言うべきことをしっかり言える強い人だと言った。

だが、俺に言わせれば、それは全く逆だと思う。
トラブルがあったとき、
弱い人間である俺は、トラブルに潜む自分の問題や
自分の気持ちの矛盾を直視することができず
トラブルによるフラストレーションを、全て他人のせいにしてしまう。
自分の問題を直視し、自分の責任を自覚することが嫌で、
そこから逃げてしまうのだ。

結局、そういう弱いタイプの人間は、
自己嫌悪に陥ることなどほとんどなく、全てを他人へと責任転嫁する。
裏を返せば、怒りを他人へと向けなければ、
心のバランスを全く保つことができない弱い人間なのだ。

トラブルによるフラストレーションを、他人のせいにせず
自己嫌悪を恐れることなく、自分の問題として処理できる
詩織のような人間こそが、本当に強い人間だと、俺は思う。

翌日、詩織は学校でも暗かった。
いつも一緒にいる地味な友達と集まって談笑はしているのだが
そのときの詩織は無理をして笑っている感じだった。

授業中もノートをとらず、考え事をしている時間が長かった。

おそらく詩織は、相当苦しんだんだろう。
しかし、当時の俺は、既に人間性の崩壊も進行し
詩織の心の痛みに対してかなり鈍感になっていた。

家に帰ってから俺は早速、出会い系サイトを漁ってみた。
当時、高校生だった俺には、女子高生を買う金などなく
出会い系サイトをしっかり見たのは、それが初めてだった。

横浜市 差歩 F有ゴ別3 生別4

大体、掲示板にはこんな暗号を使ってやり取りがされていた。
しかし、出会い系サイトの暗号を初めて見る俺には、
まるで意味が分からなかった。
まずは出会い系サイトについて、研究する必要があった。

どっぷりネットサーフィンをして
出会い系サイトの暗号について何とか解読できるようになった。

出会い系サイトの暗号解読のために色々と調べていたとき
サブアドというものを知った。

サブアドとは、メール転送機能を利用したものだが
本来の自分のアドレスを相手に知られることなく
別のアドレス経由でメールを受信でき、
また相手のアドレスに特定の文字列を追加すれば
別のアドレスから相手に送信されたものとしてメール送信できるというものだ。

送受信ともに自分のアドレスを相手に通知せずに行える
出会い系サイトを使うには格好のツールだった。

無料のものがいくつかあったので、
早速、その一つを俺の携帯に設定した。

当時はまだ、女子高生の間で写メールが普及し始め、
それがニュースになっていた頃であった。

詩織は、当時すでに仲良しグループで揃ってPHSからJフォンに変えていたが
俺はまだ、メール使い放題のエッジを使っていた。
周りを見る限り、写メールが使える携帯を持つ高校生は少数派だったと思う。

このような時代だったので
カメラ機能付き携帯を持っていない女子高生も少なくなく
援助交際時に、写メールを送れないと言っても不自然ではなかった。

このため、俺が詩織を装って援助交際の交渉をしたとしても
相手が、それを見破ることは非常に難しい。

暗号の意味を把握し、サブアドの登録も終わった俺は
早速、出会い系サイトに書き込んだ。

「こωUゅぅレニち∋ぅひ〃ぁレヽT=レヽ∋ぅ
⊃〃有廾ホoホ別レヽちこ〃」

出会い系サイトの暗号が分からない人と
ギャル文字が読めない人のために解説すると、
俺が書いた書き込みは

「今週、日曜日に会いたいよぅ。
ゴム有の援助交際、ホテル代別1万5千円で」

というものだ。

投稿した原文そのままではないが
大体このような内容の文章を投稿した。

ざっと見たところ、そのサイトの相場は
ゴム有で2万から3万円だった。

今回は、俺が見学というオプションを付ける予定なので
相場よりも低い値段で援助交際の相手を探した。

早速、何通かメールボックスに届いた。
俺は、趣味や職業などを聞きつつ、相手の選別を始めた。

「学校行ってた頃は、結構目立ってたんですかぁ?」
の質問に、自慢話が返って来たDQNは
社会常識欠落者として最初に除外した。

できれば相手は、常識のある相手で
女と一度も付き合ったことがないようなキモオタか
詩織の父親と同じ年ぐらいの中年オヤジがよかった。

そういう、女にとって最悪の男に犯される詩織を見てみたかったし
どうせ堕ちるなら、メス犬にふさわしく
とことんまで堕としてやろうと考えていた。

そうは思ったが、なかなか詩織にとって最悪の相手は現れず
結局、自称32歳会社員に決めることになった。
自称32歳会社員は、文章から人当たりのよさを感じたし
援助交際などする人間としては、比較的まともそうだった。

いや、表現が適切ではない。
これ以外がDQN揃い過ぎて、他の選択肢がなかったという方が正しいか。
ギャル文字を使ったのが失敗だったのかもしれない。

援助交際の話を取りまとめた俺は
さっそく詩織にメールを送った。

「日曜日会おうぜ」

「はい」

「大丈夫だと思うけど、私服で来いよ。渋谷の109下ね」

「はい」

もちろん、渋谷も109も
便宜上使うだけの地名、便宜上使うだけの建造物名だ。

俺は、俺たちの住む街の近くの大きな街の、
有名待ち合わせスポットで
援助交際男と待ち合わせの約束をした。
そういう意味だと理解してほしい。

冬休みは詩織が長期旅行に行っていたため
1週間に3回という詩織を陵辱できる機会は、大分繰り越されていた。
俺さえその気になれば、3学期が始まってから
毎日のように詩織を陵辱し、繰り越しになっている陵辱の権利を使い切ることも出来た。

しかし、詩織と喧嘩別れのようになってしまい、
気まずさを感じていた俺は
援助交際をする日曜日まで、一度も詩織を呼び出さなかった。

【友達】麻衣と真由の家で我慢できず(高3夏)【エッチ】

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巨乳の麻衣にムラムラして(中3春)

麻衣の妹の真由にムラムラして(高1夏)

の続きです

<>165:えっちな18禁さん:2009/11/18(水)21:18:10ID:pdnQNEU40<>
以前に書いた2つの体験談の他にも、興奮したものがあるので、また懲りずに長々と書いていきます。

真由への告白から少し戻って、高1の12月ぐらい。
麻衣の親友T子から、CDを返してもらうついでにご飯を食べに行った。
大事なCDでもなかったし、中学卒業前に貸した事すら忘れていた。

T子と久しぶりに会ったので、近況報告や今地元で誰と連絡を取っているか、などが話題の中心だった。
俺が男友達の名と一緒に麻衣の名を挙げた事から話題は麻衣の話へ。

その時にT子から、先月麻衣が彼氏と別れたことを聞かされた。しかしT子に、別れた理由を訊いても全然教えてくれない。
気になったので「今回の飯おごる」と言うと、あっさり教えてくれた。俺が言うのもなんだがT子は信用ならん奴だと思った。

<>166:106、136:2009/11/18(水)21:22:28ID:pdnQNEU40<>
簡単に言うと、なんでも初めてHをしてから、毎回Hばかりせがんでくる彼氏に嫌気がさしたらしい。
麻衣が彼氏とHをした回数や、どれだけ彼氏がしつこくHを迫ったのかなど、興味があったので、
T子に詳しい事をそれとなく訊いてみたが、結局わからずじまいだった。

あまりに質問しすぎたのか、麻衣のことが好きなの?と疑われた。
昔、麻衣に告白した事を、T子は知らない様で、話のネタにしなかった麻衣は本当にいい子だと思った。

ここまでが前回の補足で、その2ヶ月後ぐらいに真由と付き合い始めた。
興奮したエピソードは、それからさらに1年後の話で、その時の事を書いていきます。

<>167:えっちな18禁さん:2009/11/18(水)21:32:52ID:pdnQNEU40<>
付き合って1年以上たち、高3の夏休みに入ってすぐの事。海に行きたいと真由に言われた。
俺はわざと二人だとつまらない的なことを言って、真由に麻衣を誘わせて三人で行く流れに成功した。

真由と付き合った当初から、麻衣に彼氏がいなかったのもあり、三人で遊ぶことは特に珍しい事ではなく、
俺も麻衣も附属校だったため、夏休みに受験勉強の必要もなかった。
どっちかと言うと、既にHをした真由より麻衣の水着姿の方が気になって、冗談っぽくビキニをリクエストしておいた。
高2でFカップある真由と、おっぱいはどっちが大きいのかすごく楽しみだった。

当日、海に到着し着替え終わると、麻衣や真由とご対面。二人ともビキニ姿で恥かしそうに現れ、下半身が反応してしまう。

太ももや二の腕など体全体がムチムチで、麻衣も真由も見るからに抱き心地がよさそうだった。
相変わらず背は全然伸びずに、おっぱいがどんどん大きくなっているのは、もの凄い胸の谷間からも明らかだった。
姉妹そろってチビで爆乳というアンバランスな体つきが、むちゃくちゃいやらしく、スケベな妄想をかきたてる。

<>169:えっちな18禁さん:2009/11/18(水)21:45:33ID:pdnQNEU40<>
真由の水着は白のビキニだった。Fカップのやわらかいおっぱいを、
少し大きめのビキニが優しくしっかり受けとめ、それを肩紐が重たそうに引っ張り上げ首の後ろで蝶々結びされている。

横からだと、重力に逆らうように紐で引っ張られた巨乳がロケットのように前へ突き出し、これでもかと大きな胸を強調している。
正面から見ると、2つの乳が少しだけ離れてはいるものの、顔をうずめたくなる大きな胸の谷間は圧巻だった。
おっぱいがひょうたんの下半分みたいな形で、かなりやわらかい胸だということが容易に想像できる。
相当な軟乳のため、歩くだけでもユッサユッサと重そうに揺れ、走るとポロリしないか心配になるぐらい揺れていた。

お尻もぷりんぷりんしているし、こんなにもスケベな体の高校2年生とHできる有難みを、改めて感じる。

麻衣のいない時に、真由の体をチラ見してくる男どもの前で自慢げに、おっぱいを少しつっついたり、谷間に指を入れたりすると、
周りの目を気にして焦る真由に興奮した。最近は真由とHをするチャンスもなかったので、今すぐにでもヤリたいぐらいムラムラしていた。

<>170:えっちな18禁さん:2009/11/18(水)21:50:24ID:pdnQNEU40<>
麻衣の水着は、薄いピンクの面積が小さい三角ビキニだった。おっぱいが真由よりも大きく、これぞ爆乳といった感じで驚いた。
高3でGカップはありそうな乳は、正面から見ても迫力十分で、おっぱいが小さなビキニに全然収まりきれていない。

三角ビキニの上二辺から、張りがあってやわらかそうな爆乳がはみ出し、その部分が盛り上がってビキニの淵に乗りあげようとしている。
言い替えると、首の紐と背中の紐が大きすぎるおっぱいを押さえつけるあまり、小さい三角ビキニが爆乳に、くい込んでいる感じに見えた。

ビキニの中の両乳が思いきり寄せ合い、もの凄く深い谷間となり、思わず目がいってしまう。
真由よりも大きいお尻やおっぱいがいやらしく、ウエストはくびれている方だった。

男を挑発する、この形容しがたいほど素晴しい麻衣の体を見て、
今日だけで何人の男が、この女を好きなだけ犯してみたいと思ったことだろうか。

<>171:えっちな18禁さん:2009/11/18(水)21:58:45ID:pdnQNEU40<>
爆乳女子高生のむっちむちな体を、目の当たりにして『力づくだろうが無理やりにでも麻衣とHをしてみたい』と考えた自分が少し嫌になった。
頭の中は『真由と久々にHをしたい』よりも『何とかして麻衣とHまでもっていきたい』という方が圧倒的に強かった。

海でじゃれあっている時に、さわると気持ちいい麻衣の二の腕をわざと何度も掴んだり、
暴れているどさくさにまぎれて腕で、2回ほど麻衣のおっぱいにタッチもした
そんな事をしている内に我慢できなくなり、今日出かける前にヌいたにも関わらず、
途中でトイレへ行き、麻衣と激しくセックスする妄想をして、人生で初めて外でヌいてしまった。

そんなこんなで遊ぶのは楽しかったし、すごい水着姿の巨乳ちゃんを自慢げにできる優越感もあった反面、
ナンパが半端なく、俺が横に居ようが関係なしに二人を連れて行こうとする人もいて、精神的に疲れた。
恐そうな人が来た時は、かなりしんどかったので、もう海はやめようと思った。

<>172:えっちな18禁さん:2009/11/18(水)22:09:28ID:pdnQNEU40<>
海から1週間もしない内に、真由から家に泊まりに来てとのお誘いがあった。両親が旅行(理由は忘れたスマン)でいないらしい。
こんなチャンスも滅多にないので、久々に真由とのHを期待したが、麻衣も家に居る為できそうにない。

当日。真由は部活があるため、メールで指定された通り5時頃、家へお邪魔した。
インターホンを押すと、スッピンの麻衣が出てきてこっちを見て驚いていた。俺が来るのを知らなかったらしい。
それよりも、胸の谷間が半分以上あらわになる程、胸元のU字が大きくあいたシャツを麻衣が着ているのに驚く。

真由がまだ帰って来てなかったので、事情を説明し家に入れてもらう。俺の目線がチラチラ谷間にいくのをみて、
麻衣は今自分が着ている服を思い出したのか、丸見えの谷間を両手で隠し、バツの悪い表情をしていた。
「この服は友達が勧めるからつい買っちゃったんだけど、恥ずかしくて外で着れないから部屋着にしている云々」言い訳を結構聞かされた。

<>173:えっちな18禁さん:2009/11/18(水)22:16:04ID:pdnQNEU40<>
麻衣が着替えに行こうとしたのを、気にならないよと何とか説得して阻止した。
スッピンも気にしていたので、そのままでも可愛いから大丈夫と褒めておいた。

その後はテレビをつけながら、リビングでいろいろ馬鹿話をして盛り上がる。
その最中でもやはり視界に入る爆乳の谷間が、挑発的なビキニ姿を思い出させムラムラさせる。

麻衣の視線がテレビにいった時に冗談っぽく「おっと」とか言って顔を胸の谷間の上に押し付けてやった。
口部分はシャツに当たっだが、鼻から上は直で谷間にうずめることに成功。一瞬だったが、顔が深く沈むのがわかった。

仲も良いしふざけてやれば平気…なわけもなくぶたれて、すぐ服を着替えられ、真由に怒られるよとひどく叱られた。
自分でもアホだと思うし、そんな事するなよとは思うけど、あの体をみたらつい悪戯をしようと手(頭)が出てしまった。
麻衣がすごく優しいから余計にね…俺は駄目な奴です。前の彼氏もこんな事を思って麻衣にHを迫りまくったのかな…。
最終的に、優しいので許してはもらえたが微妙な空気が流れた。

<>174:えっちな18禁さん:2009/11/18(水)22:24:37ID:pdnQNEU40<>
しばらくすると真由が帰ってきた。帰ってくるなり姉妹で、俺が今日来ることを言った言ってないという話で少しもめていた。
言い争いが終わると、夕飯にピザを注文し、真由はすぐ風呂に入った。

それからは、夕飯を食べながら3人で喋って盛り上がり、楽しい時間を過ごす。11時になると麻衣は風呂に入りにいった。
その間リビングで、真由とソファーに座りテレビを見ていたが、少しすると真由が肩にもたれかかってきた。
頭を撫でてあげた後、キスをしながら、手を服の中に入れFカップの乳を激しくまさぐった。
久しぶりに触る真由の体に興奮しソファーに押し倒すと、服をめくり上げ、痛いぐらいに強く乳首を吸い上げた。

俺「この前のビキニ姿みて、真由の巨乳いじめたくなっちゃったじゃん」
ぎゅっと両手で巨乳を握り、じっくりパフパフした後、真由の顔を見て、ニヤつきながらベロで乳首に唾を塗りたくる。

俺「最近全然してないしこのままHさせてよ。すぐ終わらすから」
立ち上がり、カバンからゴムを適当に二つ掴み出すと、真由の部屋でハメようと真由の手を引いた。

<>175:えっちな18禁さん:2009/11/18(水)22:35:21ID:pdnQNEU40<>
真由「お姉ちゃん戻ってきちゃうからダメだって。今度にしよう。ね」
構わずに連れて行こうとした時、洗面所の扉の開く音がした。
もうそんなに時間が経ったのかと驚いて、ゴムをズボンのポケットにしまい、ソファーに座り何事もなかったかの様にする。

麻衣が風呂から上がり、お風呂使っていいよと言われた(麻衣の風呂前にも言われていた)が、来る前に入ってきたからと改めて断っておいた。
3人でまったりしていると、あっという間に午前1時になった。
部活で疲れている真由は起きているのが限界で、自分の部屋に戻り寝てしまった。

それからは二人で、散らかしたリビングを軽く片付けた後、眠くないし暇なので、制止を振り切り麻衣の部屋をあさりに行った。
中学の卒アルを発見し、二人共ベッドの上に足を崩して座りながら、卒アルを広げ、懐かしさで自然と話も弾んだ。
八重歯フェチの俺としては、麻衣の八重歯の見える笑顔が可愛くて仕方なかった。

<>177:えっちな18禁さん:2009/11/19(木)00:44:24ID:MKlWqp660<>
麻衣の寝間着はピンクのゆったりしたタンクトップに下はパジャマ(?)。
前かがみになって卒アルを眺めているので、隣にいて上から谷間はもちろん、ノーブラだから乳首も見えそうだった。

それを見て、さっきおっぱいに顔をうずめた感触や、水着姿、体育倉庫でのパイズリや体操着姿などが頭の中を駆け巡る。
中3の時男子はみんな、麻衣とヤリたい犯したいと言っていた。あの頃よりも、もっとスケベな体になった麻衣が隣にいる。
麻衣のマ○コにギンギンのチ○コを入れたくてしょうがない。麻衣とのセックスは、中学からの夢だった。

真由に内緒で、麻衣とこっそり激しいHがしたい。麻衣を犯して、真由とどっちのセックスが気持ちいいか比べたい…。
さっき真由との消化不良がなければ理性が勝っていたかもしれないが、俺にはもう耐えられなかった。

麻衣の手を握り、無言で麻衣を見つめると、もう片方の手で卒アルをベッドから下ろした。
戸惑っている麻衣を強引に押し倒し、その上から覆いかぶさった。本当に麻衣と真由には今さらだが申し訳ないことをしたと思う…。

<>178:えっちな18禁さん:2009/11/19(木)00:47:53ID:MKlWqp660<>
麻衣「ちょっとやめて。いきなり何!?」
暴れる麻衣の両手を押さえつけ、顔を爆乳にぎゅっと押し付けグリグリする。タンクトップ越しでもやわらかさが十分伝わる。

麻衣「やだ触らないでよ!嫌、早く離して!」
そのまま強引に麻衣と初めて唇を重ね、舌を入れようとすると、麻衣が顔をそらし。
麻衣「ダメこんな事してたら真由が起きちゃう。本当にやめて」

俺は隣の部屋で寝ている真由を気にせず、嫌がり抵抗する麻衣の腕を押さえつけたまま、顔を谷間に埋めて首を何度も横にふる。
俺「ああーすげーおっぱい。でけえー」
再び胸を触られると、足をバタバタさせ、さらに抵抗してくるが、小柄な麻衣の上に乗っているので楽勝だった。

俺「麻衣は俺のこと嫌い?」いつまでも抵抗するので、麻衣の顔をみて真顔で聞いてみる。
麻衣「私はA(俺)と付き合ってないんだし、無理やりこんな事するなら嫌いになる。何で男の子って、すぐエッチな事ばかりしたがるの?」

<>179:えっちな18禁さん:2009/11/19(木)00:51:49ID:MKlWqp660<>
俺「俺が麻衣に気があるのわかってたでしょ?麻衣の事が好きなんだよ」
麻衣「Aはただ私とHがしたいだけでしょ。真由には黙っててあげるから早く手を離して」

俺「ゴムも丁度あるし、俺とHするのどうしても嫌?ずっと麻衣への気持ち我慢してたんだよ」
麻衣「何で今ゴム持ってるのよ。Aは真由の彼氏なんだからHは無理」

俺「じゃあ、麻衣の事が好きになったって言って、もう真由と別れるよ。今Hさせてくれないなら、麻衣とHしたことあるって、真由に嘘つくかも」
麻衣と昔から仲良かったし、『麻衣と俺がHをする理由』さえ作ればやらせてくれると思ったから、脅して揺さぶりをかける。

麻衣「そんなのずるい。別れるのは真由が悲しむから絶対にやめて!真由の事だってまだ好きなんでしょ?」
俺「3人がこのままの関係でいたいなら、今日だけでいいからヤラせてよ。絶対、真由には内緒にするから」
麻衣とのHは今回だけという事と、ここでHさせてくれれば三人の関係が崩れない事を、必死に強調して麻衣を口車に乗せようとする。

<>180:えっちな18禁さん:2009/11/19(木)00:57:20ID:MKlWqp660<>
説得するうちに、俺とセックスする行為自体よりも、真由の彼氏とセックスする事実を嫌がっている風に感じたので、俄然、強気に押した。

ここでHを拒否しても、真由に俺と麻衣がHをしたと嘘を言われれば同じだと思ったのか、動揺して冷静な判断ができなかったのか不明だが、
麻衣はしばらく考えた後「本当に真由には内緒だから……Hしていいよ」と言い、目を閉じた。

待ってましたとばかりに、押えつけていた手を離し、ギラつかした目で麻衣を見ながら舌を絡ませキスをし、強弱をつけて乳を揉む。
爆乳が手に収まりきるはずもなく、興奮しタンクトップを脱がし、自分の服も脱ぐと、薄いピンクの乳首に吸いつく

麻衣の「恥ずかしいから電気スタンドかテレビだけ点けて、部屋の電気は消して」という要求を断り、
「こっち向いてよ」と俺の方に常に顔を向けさせ、高校3年生の発育中の爆乳を揉みくちゃにした。
普段、これだけのやらしい体に、ミニスカートと制服を着て、男性教師や同級生の男子生徒を挑発していると思うと異常に興奮する。

<>181:えっちな18禁さん:2009/11/19(木)01:02:14ID:MKlWqp660<>
麻衣と目を合わせ、ちゅぱちゅぱと両乳首を交互に吸ったり、ニヤつきながら爆乳にしゃぶりついて
俺「あーおっぱい美味しい。どんどん舐めてあげる」、「麻衣、高校でも一番の巨乳だろ?マジたまんねーよこの体」、
「中学の時男子はみんな、お前とヤリたいって言ってたんだぜ」、「麻衣の体こうやって好き放題触りたかったんだよ」、

などと、麻衣の爆乳を生でさわれることが嬉しくて嬉しくて、えろい言葉をかけまくり反応を楽しむ。

麻衣「もーそれ以上エッチなことばっかり言わないで!…んっ…あっ」
左乳首を吸うと、声をほんの小さく出すのがわかるので、左の乳輪全体を咥え、唾でじゅるじゅると大きな音を出し、舌で乳首を転がす。

麻衣のズボンを脱がすと水色の綺麗な下着だった。
大きなお尻をさわりながら、ムチムチの太ももを顔に挟み、顔面を下着に押し付ける。
麻衣は恥ずかしいのか、手で俺の顔を引き離そうとしてくるのが、さらに感情を高ぶらせる。

<>182:えっちな18禁さん:2009/11/19(木)01:07:13ID:MKlWqp660<>
全裸になると、そのまま麻衣の下着も脱がし、左手でマ○コを広げ右手の中指をゆっくり入れる。
既に少し濡れていたので、右手のスピードを徐々に上げると、くちゅくちゅとやらしい音が聞こえてくる。

麻衣は口に両手をあて、声を出すまいと我慢していたが、右手をしばらくの間、思い切り動かすと、上体を反らしながら
「…んん…ああっ……いや…」と堪えきれずに声を出していた。左手でクリを弄った後、右手を抜いて汁のついた中指を拭く。

息が乱れている麻衣の爆乳をひとしきり揉んで、いきり立ったチ○コにゴムをつけると、仰向けになっている麻衣の股をがばっと開く。
チ○コの先をマ○コに擦りつけながら「入れさして」と言うと麻衣は頷き、顔を横に向け視線をそらした。

<>183:えっちな18禁さん:2009/11/19(木)01:14:08ID:MKlWqp660<>
先っちょから慎重に入れ始めると、きつい締めつけと麻衣の温かい体温を感じながら、根元までズッポリと挿入した。
ゆっくりと抜き差しし、だんだんと早く腰を動かすと、おっぱいが上下にぷるんぷるんと大きく揺れる。

前に倒れこんで麻衣に抱きつき、腰を動かしながら、目を閉じ顔を横にそらしている麻衣の耳元で
俺「んっハアハア……。ああすげえ気持ちいい……麻衣に俺のチ○コ入っちゃってるよ」
そう言うと麻衣の口へ強引に舌をいれ、爆乳をぎゅっと鷲づかむ。
今まで妄想だけで我慢していた念願の麻衣の体を感じ、夢心地になりながら腰を振り、麻衣のキツキツのマ○コを味わう。

俺「あーめっちゃ気持ちいい。ハアハア…お前の体マジで最高だわ」
麻衣「んんっ…ん…ああっいや」

俺にはもったいなさ過ぎる体、こんな可愛い爆乳女子高生を好き勝手に犯していいんだろうか。しかも真由の姉であり、小中学の同級生だった女を。
合意の上とは言え、好意を一方的に押し付けて欲望のままに麻衣を喰っている、この異様な状況に激しく興奮した。

<>184:えっちな18禁さん:2009/11/19(木)01:24:33ID:MKlWqp660<>
俺「んああっ……麻衣気持ちいい?…ああやばい」
麻衣「んっ……知らない…んんあっ…んっだめ」
声を押し殺している麻衣に、気持ちが高まり、一気に射精感が強まる。

そうなるともう我慢できずに、腰を思いきり激しく振る。
俺「ああすげえ気持ちいい!ハアハア…もう我慢できない!ああ麻衣イっちゃいそう」
さらに狂ったように腰を一心不乱に動かし、自然と声も大きくなる。

麻衣「んんっ…ああっ…いやあ…んん…いや…ああっ…」
俺「ハアハア…あああ出る。んっああイクううう!あああイク!!あっあっああ…」
絶頂をむかえたチ○コからザーメンがドクドク溢れ、半端ない気持ちよさに、出し切るまで無心で腰を動かし続けた。

麻衣「ああっいや……んんっだめ…んんんっ」
精子が全部出ると腰を止め、お互いハアハア荒くなった息や声だけが聞こえてくる。抱きあったまま、麻衣と一発ヤッた達成感と征服感に満たされた。

<>185:えっちな18禁さん:2009/11/19(木)01:29:12ID:MKlWqp660<>
チ○コを抜き、ゴムの中の凄まじい量の精子に満足しながら、結んでゴミ箱に捨て、ティッシュでチ○コを拭き取る。
その後すぐに、寝転がったままの麻衣に覆いかぶさり、抱きついてむっちりしたお尻や爆乳を優しく触りながら、二回戦のタイミングを伺う。

俺「H気持ちよかったね」
麻衣「…うん」

俺「すっごい気持ちよかったからすぐ出ちゃった。まだ時間あるしもう一回戦しようよ」
麻衣「Aのエッチ。もうおしまい。そろそろ寝ないと…」
俺「だーめ。エッチなのはお前の体じゃん。こんな大きいおっぱいして何カップあるんだよ?答えるまでおっぱいずっと吸うからな」
両方の乳首をくっつけて、それを口に入れ舐めまわす。

麻衣「きゃっ!もう…男の子ってみんな大きい胸が好きなの?今はGカップとHカップのブラをつけてる」
俺「Hカップなの!?すげー。そりゃあ中学の時はみんな麻衣のおっぱい気になってたし男は巨乳好きだよ。あーやっぱもう1回やらせろよ」

<>186:えっちな18禁さん:2009/11/19(木)01:37:37ID:MKlWqp660<>
長いので、ここで一旦終わりにします。
時間ができたら、また続きを書ければと思ってます。
長文でしたが、読んでいたたきありがとうございました。

<>203:106:2009/12/07(月)00:34:08ID:SA87IvdT0<>
両乳首を舐めていると、中学の体育倉庫で鼻息を荒くして、麻衣の巨乳にしつこくベロベロしゃぶりついた記憶が蘇る。
あの時も学年で1番巨乳だった麻衣のパツパツの体操着を脱がして、中学生らしからぬブラのサイズに興奮し、
密室でおっぱいを独り占めにする快感は、中3のガキにとって刺激が強すぎる忘れられない思い出だ。

麻衣「もう1回って、今Hしたばっかりでしょ。早く服を着てってばー」
その言葉を無視して、ぷにぷにの二の腕をにぎりベッドへ押さえつけ、麻衣の自由を奪う。
麻衣「もうまたダメだよ離して。ねえ私の話聞いてる?ちょっと何してんの!やめ…」
ピンと立ったスケベな左乳首に、舌を素早く上下に動かし、何度もベロでぴちゃぴちゃと弾く。

薄いピンクの突起物を執拗に攻められ、いやらしい舌先から逃げようと、麻衣は必死に体をバタつかせる。
麻衣「きゃ!……んっいやだっ」
身動きがとれずにどうすることもできない麻衣は、弱い左乳首をペロペロと舐められ続ける。
体をビクンとさせ無抵抗になり、声を出さぬよう我慢しながら感じているようだった。

<>204:106:2009/12/07(月)00:36:07ID:SA87IvdT0<>
俺「感じてるなら、自分から『気持ちいい』って言ってもいいんだよ」
麻衣「絶対(自分から)そんなこと言わないもん。言ったらAはもっとエッチなことするんでしょ?」

俺「言わないから余計エッチなことしたくなるのに。ねえーもっと気持ちいいことさせてよ」
麻衣「もうだから1回Hさせてあげたでしょ。これ以上はダメ。」
さっきから2回戦を断ってくる麻衣を説得するのが面倒になった。

下半身を挑発してくるこのエロい体と一刻も早くハメハメしたくて歯止めがききそうにない。
麻衣の爆乳をぐちゃぐちゃと揉みしだいて、指先がおっぱいへやわらかく食い込む感触を楽しんだ。

俺「高校生のくせしてHカップとかエロすぎ!どうせ学校の男どもだって、制服や体操着でお前の爆乳見てセックスしたいって思ってんだよ。なあまだ裸なんだしもう1回ヤラせろよ」
麻衣「ちょっと静かにしてって」

<>205:106:2009/12/07(月)00:40:04ID:SA87IvdT0<>
抱きついて麻衣の頬や耳にキスをしながら、我慢汁で濡れているギンギンのチ○コを、麻衣のムチムチした太ももに擦りつける。
俺「ねえ早くヤラして。麻衣にこの固いの挿れるだけだからすぐ終わるよ」

大きいお尻を両手で優しく握りながら、
勃起したチ○コをアピールするように、その根元から先端までを、麻衣の股部分へ押しつける。

麻衣「本当にもうダメだって。うるさくしたら真由が起きちゃう。もっと声小さくしてよ」
深夜で周りが静寂に包まれ、騒ぐ声や音が隣の部屋へ漏れやすいのは間違いなかった。

真由は寝ているとはいえ、麻衣からすれば、妹の彼氏と自分が裸で抱き合っているのを見つかれば大変な事になる。
当の俺はというと、真由にバレないよう焦る麻衣を見ているだけで、ムラムラしてさっさとHしたくてしょうがなかった。

<>206:106:2009/12/07(月)00:47:27ID:SA87IvdT0<>
俺「おとなしくしてないと、このまま大声出して真由起こしちゃうよ」
笑いながら意地悪く言うと、困った顔をしている麻衣のマ○コへ強引に中指を挿れて、濡れ具合を確認した。

すぐにゴムをつけながら
俺「真由にバレたくなかったら、もっと足を思いきり広げてよ。あーすげえムラムラする」
麻衣は躊躇しながらも嫌々、そのまま仰向けの体勢でゆっくりと大きく股をひらく。

俺「やべーマジ興奮してきた。それじゃあもう挿れちゃうからね。いいでしょ?挿れさせて」
麻衣「…いいよ…ゆっくりね」

本当に真由は起きないだろうかと心配そうな麻衣の顔を見ながら、
そり返るぐらい勃起したチ○コを、きつめのマ○コへ挿入すると、麻衣との至福の時間が再び始まった。
両膝を持って股を目一杯に広げながらゆっくり抜き差しした後、麻衣の腰に手をそえてマ○コをガンガン突き始める。

<>207:106:2009/12/07(月)00:56:30ID:SA87IvdT0<>
俺「うあっはは気持ちいい…ああっ姉妹揃ってホントいい体してんな……ああー麻衣気持ちいいわ」
GカップからHカップへ成長中の爆乳が、腰の動きに合わせ、波打つ様にユッサユッサ揺れる。
麻衣「んんっ…これ以上大きい声出さないで…んっ真由起きちゃう…」

ピストン運動を繰り返し、たぷたぷと揺れ動く大きな胸を見ながら
俺「ハアハア…おっぱいすごいね。グラビアアイドルみたい」と嬉しそうに言うと、
麻衣は恥ずかしいのか、両腕を前にクロスさせ、爆乳が揺れないよう手で押さえつけると、従順にハメられながら、静かにしてと俺に訴えてくる。

俺「麻衣、今日だけで2回も俺にヤラれちゃったね…ハアハア麻衣とセックスしたって言ったら中学の奴ら驚くぜきっと…ああっいい」
麻衣「んっあっAのバカ…んっ内緒って約束でしょ」

<>208:106:2009/12/07(月)01:08:12ID:SA87IvdT0<>
次は座位でしようと、挿入したまま麻衣の上半身を起こし抱え上げた。
俺の太ももの上に、麻衣の大きいお尻とやわらかな太ももを乗っける。
対面座位になると麻衣は体を預けるように、もたれかかり抱きついてきた。

俺「麻衣、奥まで入って気持ちいいっしょ?」
いきり勃ったチ○コがさっきよりも麻衣のマ○コへ深く挿入され、
おまけに互いの上半身が密着し、少し屈めばHカップの爆乳が俺の顔の真ん前に。麻衣のいいニオイがさらに気持ちを高ぶらせる。

俺「麻衣、このまま腰動かして」、麻衣「えぇいや恥ずかしいよ」、
俺「前の彼氏とやったことあるだろ?早くしないと真由が起きるかもしんないぞ。ほらこうやって」

麻衣の腰に手をあて、動かすよう仕向けると、麻衣はもっと俺の方へ乗り上げるように、自分で腰を前後に振り始め、クネクネさせる腰使いが妙にエロかった。
麻衣「んっんっこれでいいの?ハアハアんあっ…こんなところ見つかったら絶対やばいよ」

<>209:106:2009/12/07(月)01:11:06ID:SA87IvdT0<>
俺「ああっ…麻衣気持ちいいよ。んあっ…ハアあっいい」
俺は首をかがめてぎゅっと抱きつき、麻衣のたぷたぷした爆乳の谷間に顔を埋め、汗ばんだ体の体温を感じる。

その間も麻衣は、自分の豊満な胸を俺の顔に押し付けながら、下半身を擦り合わせる。

俺「すげえ谷間…んんっ爆乳最高…うあっめっちゃ埋まる…ハアハアお尻もすげえ」
顔はやわらかいHカップの谷間に挟まれ、チ○コは女子高生のキツキツのマ○コへ挿入され、
手はぷりぷりのデカイお尻をさわり、麻衣の体が完璧に俺の欲望を満たす。

麻衣「んっんっもう真由に見つかったらAのせいだからね!」
俺「お前がエロい体してるからだろ。ああーたまんねー。…んあっおっぱいも吸わせて…んんっんっ」
右手で左乳を揉みながら、その乳輪全体を吸いつくと、何度しゃぶりついても飽きない心地よさに自然と笑みがこぼれる。

<>210:106:2009/12/07(月)01:22:04ID:SA87IvdT0<>
俺「んっんっああやべえすげえエロい…お前の体、マジ反則だろ…はあ気持ちいい!…ほらもっと速く腰を動かして」
麻衣のお尻を押したり引いたりして、激しく腰を振れと催促する。

麻衣「ハアハアああダメこれ以上速くできないよ…ああっいやダメ…んっんっあっ…ハアハア…んんんっ」
俺に抱きつきながら喘いで腰を振り続ける麻衣に、俺のテンションはさらに上がった。

俺は上体を起こしたまま後ろに両手をついて、目一杯チ○コを突き上げ、麻衣の奥までズッポリ入るよう全力で腰を打ちつけた。
麻衣「ハアハアんっんっもういや…んあっ…あっあっだめ…んっんっああっいやあ」
喘ぐのを我慢しようとしている麻衣に構わず、声をどんどん出させようと突き続けた。

ベッドのきしむ音とマ○コを突く音そして麻衣の声に、俺は黙って耳を傾けながら麻衣のマンマンの締めつけをじっくり味わった。

<>211:106:2009/12/07(月)01:27:23ID:SA87IvdT0<>
麻衣は感じてしまって、抱きついていた上半身が力なく体重ごと俺に寄りかかる。
麻衣にチ○コが挿入された状態のまま、ゆっくりと俺を下にし一緒にベッドへ倒れこむ。

おっぱいが揉みづらいこの体勢の間もお尻を掴み、両手で円を書くようにしっかりじっくり揉みほぐす。

俺「Hするの久しぶり?前の彼氏と別れてから誰かとヤったことあるの?」
麻衣「ハアハアあるわけないでしょ。…Aだから特別にHさせてあげてるんだからね。Aは真由の彼氏なんだからHは絶対今日だけだよ。わかった?」

俺「じゃあ今日は俺の好きなように麻衣を犯せるってことでしょ?」
麻衣「犯すとか言わないで。もう十分Aの好きなようにHしてるじゃん」
爆乳女子高生の生意気な体とHできて、心の中で笑いが止まらなかった。

<>212:106:2009/12/07(月)01:32:57ID:SA87IvdT0<>
俺「もっと舌入れてキスさせてよ」
強引に舌を滑りこませ、目を閉じる麻衣をガン見して、今までにないぐらい激しく舌を絡ませ合った。

Hカップの麻衣とFカップの真由、両方の体を比べることができるのは俺だけだと思うと一層チ○コが固くなる。

俺が挿入したまんまで、デッカイお尻をさわりながら、ずっとディープキスをやめないので、麻衣はしびれをきらせて
麻衣「んはぁ、いつまでキスするの?」
俺「すぐにHを終わらせたらもったいないから、イかないよう我慢してんだよ。麻衣にずっと挿れたまんまで繋がっていたいし。」

麻衣「真由が起きちゃうかもしれないんだから、早く終わらせてよ」
俺「えー。それじゃあ騎乗位で思いきり腰ふってよ。激しくしてくれたら我慢できずにイっちゃうから、Hもすぐ終わるよきっと」
そうお願いすると、麻衣はあっさりOKして体を起こす。

<>214:106:2009/12/07(月)01:38:52ID:SA87IvdT0<>
さすがに重たいHカップを完璧に支えきれないのか、若干だが垂れ気味のおっぱいが、麻衣の小さな体でひと際存在感をあらわしていた。

俺「麻衣って実はめっちゃエッチなんだね。さっきの腰使い凄かったよ。やっぱりおっぱい大きい子ってスケベだよな」
麻衣「スケベじゃないもん。Aがエッチなことをさせてるだけでしょ。ほら動かすよ」

騎乗位で腰を上下に動かすと、Hカップの爆乳がぶるんぶるんと揺れだした。

重量感あるデカパイがふわっと持ち上がり、乳輪が斜め上へ向こうとしては落ち、
Hカップのやわらかくずっしりとした爆乳が勢いよく上下にユッサユッサと動き続ける。

俺「うあっ下乳と体が当たってパチパチ言ってんじゃん…ハアハア麻衣まじエロい。んあっホントでけえ…」
麻衣「ハアハアんっんっんっん…Aのバカうるさいあっあっんっん」

<>216:106:2009/12/07(月)01:45:37ID:SA87IvdT0<>
麻衣が腰をすごい勢いで上下に振る為、俺ですら真由にバレると焦るぐらいベッドが、ギシギシというよりギコギコと部屋中にうるさく響いた。

麻衣は俺をイかせようとしてか、気にせず腰の動きがどんどん早くなり、
今度は、顔の大きさぐらいある2つのおっぱいが、左右に離れては爆乳同士でぶつかり合い、バチンバチンと何ともいやらしい音をたて始めた。
これには、Fカップの真由ではお目にかかれない貴重な光景だけに、めちゃくちゃ興奮させてもらった。

俺「あっあっ真由よりすげえ…ハアハアこんなに揺れんだ…んあっおっぱいでかすぎ…いいよその調子」
麻衣「あっあっまだ?…んっんっもう早くイってよ。ハアハアあっあっああだめ」

メロンのような乳が、やわらかそうに形を変えては、ばるんばるんと激しく揺れ、食べてと誘うように、ぶるんぶるん暴れていた。

<>217:106:2009/12/07(月)01:49:00ID:SA87IvdT0<>
体育の時間、麻衣が走って爆乳を揺らしているのを見た男子生徒たちは、
麻衣がHカップの巨大ブラジャーを外して、裸で跨って腰を振る姿を妄想し、何度もオカズとして使っているだろうに。

それを思うと、俺は麻衣に騎乗位してもらい、この絶景を下から間近で見れて、半端ない気持ちよさと優越感で思わず変な声をあげてしまった。

麻衣の喘いでいる表情と、上下に一生懸命腰を振る姿があいまって、余計に射精感が強くなる。
暴れまわるおっぱいに辛抱たまらず、両手を伸ばし爆乳を捕まえ揉むと、むにゅっとした感触と同時に、五本の指がやわらかく食い込んだ。

俺「おっぱい…ハアハア中3の時よりやらかくなった気がする。ほら…んんおっぱい揉むと、こんなぐにゃぐにゃになる…ああすげえ超気持ちいい」
麻衣「ハアハアいやらしいことばっか言わないでって何度言えばわかるの…んっんっハアハア」
俺のチ○コをいじめるように、麻衣は腰をぐりぐり動かし、続けてマ○コを押し付けるように腰を前後に振りだす。
前後のくねくねした腰使いがどんどん激しくなり、麻衣のエッチな喘ぎ声が大きくなる。

<>218:106:2009/12/07(月)01:53:36ID:SA87IvdT0<>
麻衣「ハアハア…んっんっんっすごい…気持ちいいハアハアあっあっあっもうだめ…」
感じてしまったのか疲れたのか、腰が上手く動かせなくなり麻衣は前に倒れこみ、ベッド(寝ている俺の顔の横あたり)に両手をついた。

女子高生のものとは思えぬ生意気なおっぱいを目の前にして、俺は上半身を僅かだけ起こし、発育中のHカップバストにしゃぶりつく。

締まりの良いマ○コを下から好き放題に突きながら、
ぐにゃぐにゃとおっぱいの形を変えるように爆乳を揉み、母乳を飲もうとするかの様に固くなった乳首を吸い続けた。

俺はニヤつきながら「早くミルク出してよ。こんなにデカイんだから少しくらい出るんだろ」
麻衣「ああんいや…そんなの出ないよ。あっあっ…おっぱいばっかり吸ってA赤ちゃんみたいだよ…んんダメ痛い…。ハアハア赤ちゃんそんなにおっぱい美味しい?」
麻衣に赤ちゃん扱いされ、ものすごく興奮してしまい思わずイキそうになる

俺「やばい待ってイッちゃいそう。正常位でさせて」

<>220:106:2009/12/07(月)01:57:27ID:SA87IvdT0<>
慌ててチ○コを抜くため麻衣をどけて、そのまま仰向けに寝かせると、射精感を抑えてからマ○コへ挿入する。
麻衣「えっ何で?私が腰を振ったらAがそのままイクって言ったのに…あんっもういや…んっんっ」

抱きついて、ムチムチのやわらかい体を感じながら、激しく腰を打ちつけ
俺「ハアハア…大きな赤ちゃんと…ハアハアもっとHしたいだろ?」
麻衣「んんっ…あっあっもうだめだって…んいや」

真由を彼女にして、チビ巨乳とHできて満足していた筈なのに…。
麻衣は彼女の姉ちゃんだから、チビで爆乳だろうが絶対に手を出してはいけない思ってたのに、我慢できず犯してしまい興奮は止まらなかった。

<>221:106:2009/12/07(月)02:02:30ID:SA87IvdT0<>
麻衣は俺だけのものだと、両乳を鷲掴みにして揉みくちゃにしながら、
麻衣を犯すのをずっと我慢していたうっぷん晴らすように、ガンガンやりたい放題突いて、チ○コで麻衣の体温を感じた。

俺「ああ麻衣すげえ…ああHカップ…ハアハアまじ気持ちいい…ぬあっハアハア」
麻衣「んっんっんっ…んっんっんっ…」

麻衣の爆乳ビキニ姿を見た日から、毎日麻衣でシコっていた。
そんな下心丸出しの俺に、挿入されちゃった麻衣の表情がたまらなくエロい。

俺「んっん隣に真由がいるのに…ハアハア麻衣とセックスしちゃってる…ああすげえ麻衣に何回も挿れちゃってるよ。気持ちいい?」
麻衣「ハアハアあっあっ…Aだめ…んっいやハアハア」

<>223:106:2009/12/07(月)02:06:30ID:SA87IvdT0<>
このHカップ高校生との激しいセックスを、同じ剣道部の男子部員に見せつけてやりたかった。
俺「剣道部でもやらしい目で見られてんだろ…んあ爆乳女子高生やべえ…ああ麻衣マジ最高…ハアハア麻衣大好き」
麻衣「あっあっAやめて…んあっいや…んんんっ」

俺「んハア中学からずっと…ああっお前とヤリたかったんだ!お前とセックスしたかったんだよ!」
中学で男子のオカズ1だった麻衣との、セックスが気持ちよすぎて、もう頭がおかしくなりそうだった。

俺「ああ気持ちいい…ああイッちゃう…ああ麻衣気持ちいい」
麻衣「ハアハアんっんっんっ…あっあっあっ」

これだけムチムチと立派に発育していると、巨乳女子高生アイドルとセックスしてる気分になり、気持ちよさが最高頂に達した。

<>224:106:2009/12/07(月)02:12:31ID:SA87IvdT0<>
俺「麻衣もう我慢できない…ああイクよ。あああいいね?」
小柄で可愛いHカップの爆乳同級生のマ○コに、
チ○コを1往復でも多く突っ込むことだけを考え、最後は腰がイカレルぐらい麻衣に打ちつけた。

俺「ああやばいイッちゃいそう…ああ麻衣出すよ」
麻衣「ああいやだめ…あっあっあっあっ…Aいやっあっあっ」

俺「ああだめイきそう!ああ麻衣!あああイクううう!ああ麻衣イク!あっあっあっ」
麻衣「だめっんあっんっんっん…んっんっあっんんハアハアハアハア」

射精中も半端ない気持ちよさに腰を振り続け、出し終わるとお互いハアハアと息を乱しながら抱き合い、少しの間は動けなかった。

<>225:106:2009/12/07(月)02:16:33ID:SA87IvdT0<>
麻衣「ハアハア…よくHの最中にあんなにエッチなことばっかり言えるね。すごく恥ずかしかった…」
俺「ああいうこと言いながらの方が断然気持ちいいんだよ」

2回戦でも大量にザーメンを出し、その後ゴムを処理したり拭いたりしていても、チ○コはまだ勃ったままで自分でも驚いた。
息子の元気のよさを麻衣にも指摘され、おしおきとして、うつ伏せにして麻衣のお尻に顔をすりつけた。

お尻や太ももに吸いついていると、麻衣は「もおーだめ!早く離して。もう1回とか言わないでよ。ねー服着て」と冗談っぽく茶化してきた。
麻衣はもうHはないと本気で思ってそうだったが、俺からすれば勃ってる以上、当然もっとヤりたかった。

うつ伏せの麻衣に乗っかって、後ろから爆乳もしっかり揉みしだいてやったが、チ○コがギンギンになっても、もうゴムは持っていなかった。

おっぱい星人の俺だが、ケツのデカイ女は妙にエロく見えた。お尻の大きい麻衣は、小さい真由にはない別のエロさがあった。
たまらず両手でお尻をニギニギしながら興奮し、ふとこのデカイ尻をバックで突く姿を想像してしまった。

<>226:106:2009/12/07(月)02:20:26ID:SA87IvdT0<>
今度は両手で、うつ伏せのまま寝転んだ状態の麻衣の腰を浮かせ、そのまま尻をチ○コに引きつけた。
二発だした後だし、多少なら大丈夫と思った俺は、生でマ○コに躊躇なく挿入する。先っぽを挿れた段階で
麻衣「えっちょっと何してんの?やだ挿れないでよ。Aゴムはしたの?」

その間にも腰に手を回したまま、気にせずに締りのよろしいマ○コの奥まで挿れた。
ゴムをつけた時とは比べられない快感が俺を襲った。腰に手を巻きつけ離れないようにしながら、麻衣をバックで小刻みに突くよう腰を動かす。

俺「ああー生やばい!超気持ちいい!三回目だし少しなら平気だって。ああほんと気持ちいい」
麻衣「だめだめ!ちょっとやめてってば。生はだめ。だめ早く抜いて!」

俺「あああめっちゃ気持ちいい。外に出すから、もう少しだけヤラして。うハアああすごい気持ちいい!マジすぐイけそう」
嫌がり焦る麻衣に最初は興奮と気持ちよさでガンガン突いていたものの、かなりの抵抗にやばいと感じ、すぐにチ○コを抜いた。

<>228:106:2009/12/07(月)02:23:40ID:SA87IvdT0<>
麻衣が「何でああいうことするの?云々…」怒るのは無理もなく、
俺は「麻衣が好きでゴムなかったけど、どうしてもヌいて欲しかったんだ云々」言い訳をしながら、しおらしくする。
本当に反省していたが、それでもおっ勃っている息子に自分でも悲しくなった。

しばらく息子を見たのち、麻衣は不機嫌そうな顔をしながら正座をして、太ももに俺の腰を乗っけるよう指示し、その通りにすると
麻衣「ゴムないなら、おっぱいでしてあげる。だから今日の事は真由にも友達にも絶対秘密だからね」
一転して表情を崩し、前かがみになると、チ○コに唾を垂らし自慢のHカップの爆乳でそれを挟んだ。

麻衣はもう生で強引にハメられたくなくて、パイズリをしてくれたんだろうか?
俺と麻衣が、本格的に仲良くなった中1ぐらいからずっと『いい友達』だったのが、
一線を越えてそれ以上の関係になり、開き直ってパイズリをしてくれたんだと思う……いやそう思いたかった。

<>229:106:2009/12/07(月)02:32:00ID:SA87IvdT0<>
麻衣「久しぶりで、上手くできなかったらごめんね」
温かくてやわらかい感触がチ○コを包み、谷間の深くに挟まれ、チ○コが隠れた。
ユッサユッサとゆっくり擦られ、亀頭がおっぱいから出たり入ったりするのを、黙って見ながら、どんどん気持ちよくなっていく。

沈黙の中、麻衣は時折つばを垂らしたりしながら、緩急をつけて上下に胸を動かしていた。
ヌチャヌチャとパイズリの音だけがシーンとなった部屋に響く。
麻衣はチ○コの根元を持って乳首を裏筋に擦りつけたりとサービスしてくれた後に、再び挟みパイズリしながらフェラもしてくれた。

しばらくの間、麻衣のパイズリを堪能していると、
麻衣はフィニッシュとばかりにHカップの爆乳でチ○コを包みこみ、凄い勢いでおっぱいを動かし始めた。
俺「ハアハア…お前のおっぱい大きすぎだろ…高校生でこんな爆乳見たことないんだけど…ああ気持ちいいやばいかも」

<>230:106:2009/12/07(月)02:39:03ID:SA87IvdT0<>
俺「それすごい気持ちいい…ああイっちゃうかも」
麻衣「じゃあもっと速くやってあげる。出る時はちゃんと言ってね」

そう言うと、麻衣はさらに速く擦りつけてパイズリをする。
体育館でのパイズリを思い出しては、百回以上オカズにしていた俺は限界寸前で、
麻衣の高速パイズリで3回目の発射がせまる。

俺「ああだめイきそう!麻衣出すよ。ああやばいイっちゃう。あっイクあっあっああ」
麻衣は亀頭が胸から出ないよう、上手く息子を包みながら擦り、爆乳の中で大量の精子を受取った。
ザーメンを出してる最中も絞りだすようにしてくれて、大満足のパイズリだった。

昔、麻衣に彼氏ができたのを知ったのは高1の8月だが、実際元彼と付き合っていたのは高1の7月〜11月末。
麻衣の腰使いやパイズリのテクを自ら体験してみて、元彼と結構Hしたんだろうなと、本当に勝手ながらも悔しかった。

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3発だした後はさすがにぐったりとなった俺は、ティッシュで自分の息子や陰毛にベトっとついた精子を拭き取った後、服を着た。

麻衣の部屋の窓を開けて換気し、リビングの荷物を取ると、家を出た。
ゴムを捨てたゴミ箱のビニール袋はそれごと全部、俺が持ち帰りコンビニのゴミ箱に捨てて帰った。
Hしたシーツはどうにかすると麻衣は言っていた。

麻衣は俺が帰った後、もう一度シャワーを浴びて寝たことだろう。
俺は家への帰り道で、真由や麻衣に申し訳ないと思う反面、麻衣とのセックスの満足感で一杯だった。

<>232:106:2009/12/07(月)02:45:47ID:SA87IvdT0<>
後日談。あの夜かなり騒がしくしちゃったから、真由にバレていないかが凄く怖かったが、次会った時は普通だったので安心した。
熟睡してなかったら、確実に起こすぐらいうるさかったと思う。

麻衣との関係は一線を越えた友達のままで、ギクシャクした感じはなく、逆にそれが俺にとっては何か落ち着かなかった。
それから4ヵ月後に、お互い真由に悪いなと思いつつ、麻衣とまたHをしてしまった。
凄く自分勝手で不快に思った人もいるだろうけど、正直あれだけの体を相手できるなら、我慢するのは無理でした。

以上でおしまいです。これ以上のシチュはもうないんですが、真由との話でそこそこのがあるので、また暇があれば書けたらと思います。
今回も長いグダグダ話を読んでいただきand前回からの支援、ありがとうございました。

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